IBus

IBus
	gedit上じょうでIBusとibus-anthyを使つかって日本語にほんごを入力にゅうりょくしている画面がめん
開発元かいはつもと	Shawn. P. Huangなど
リポジトリ	github.com/ibus/ibus;
対応たいおうOS	Unix系けい
種別しゅべつ	インプットメソッド
ライセンス	GNU Lesser General Public License
公式こうしきサイト	https://github.com/ibus/ibus
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IBus（アイバス、Intelligent Input Bus）はUnix系けいオペレーティングシステム (OS) におけるインプットメソッドフレームワークである。IBusのBusはバスのような構造こうぞうを持もつところから来きている。

目標もくひょう

IBusの主要しゅような目標もくひょうは以下いかのようなものである。

ユーザーフレンドリーでかつ十分じゅうぶんな機能きのうを持もったインプットメソッドのユーザインタフェースを提供ていきょうする
セキュリティの向上こうじょうのために認証にんしょうの評価ひょうかを採用さいようする
変換へんかんエンジン開発かいはつ者しゃへ普遍ふへん的てきなインタフェースとライブラリを提供ていきょうする
様々さまざまな地域ちいきや利用りよう者しゃの要求ようきゅうに耐たえうる

動機どうき

Northeast Asia OSS Forum^[1]の第だい3ワークグループによるSpecification of IM engine Service Provider Interface^[2]のドラフトは、D-Busのようなバス (コンピュータ)の実装じっそうを伴ともなうバス中心ちゅうしんのインプットメソッド構造こうぞうを推奨すいしょうした。その仕様しよう書しょによれば、SCIM-1.4はC++で開発かいはつされている点てんで開発かいはつにあまりに適てきさないと考かんがえられる。それはアプリケーションバイナリインタフェース (ABI) の変遷へんせんによる問題もんだいでよく引ひき起おこされる^[3]。

そのため、IM-BUSやSCIM-2のような後継こうけいのプロジェクトがスタートした。しかしどちらのプロジェクトも休止きゅうししてしまった。そのためレッドハットのHuang PengはIM-Busの考かんがえ方かたをCJK OSSフォーラムが推奨すいしょうする機能きのうの実装じっそうの代かわりに、PythonやD-BusそしてgLibを用もちいて提供ていきょうするためにIBusプロジェクトを創設そうせつした。それにも関かかわらず、IBusはすでにコミュニティの承認しょうにんを得えており、FedoraやUbuntuのようなLinuxディストリビューションユーザーが追加ついかしなくてもIBusが標準ひょうじゅんのレポジトリに含ふくまれている。IBusはFedora 11から新あたらしい標準ひょうじゅんインプットメソッド^[4]になり、Ubuntuでは9.10でSCIMから置おき換かえられた。

構造こうぞう

IBusはC言語げんごとPythonで開発かいはつされている。これはSCIM 1.4.14以降いこうでのC++のABI変更へんこうに伴ともなう問題もんだいを防ふせぐためである。

IBusの大だい部分ぶぶんの機能きのうはサービスを通とおして提供ていきょうされる。"サービス"の例れいは以下いかの通とおりである。

Input method engine: 変換へんかんエンジン。IMEと省略しょうりゃくすることもできるが、MS IME(Input Method Editor)とは語源ごげんが異ことなる。
Configuration: 設定せってい。IBusや変換へんかんエンジンのような"サービス"の設定せっていを扱あつかう。
Panel: パネル。言語げんごバーや候補こうほ選択せんたく画面がめんのユーザインタフェース。

IBusはibus-daemon、service、テキストエディタ、ウェブブラウザ、端末たんまつエミュレータのようなインプットメソッドクライアントと連携れんけい（通信つうしん）するためにD-Busを採用さいようしている。ibus-daemonマネージャーはサービスからの登録とうろくを受うけ取とり、D-Busのメッセージを対応たいおうするサービスやインプットメソッドクライアントに送信そうしんすることで、すべてのクライアント、サービス、クライアントを処理しょりしている。

IBusはXIMのプロトコル、GTK、Qtのインプットメソッドモジュールを実装じっそうしている。

特徴とくちょう

変換へんかんエンジンのロード、アンロードが要求ようきゅうされた時点じてんで行おこなえる。
X keyboard extensionが動作どうさする
設定せってい変更へんこうが即座そくざに反映はんえいされる
C言語げんごとPythonによるバインディングが提供ていきょうされる

対応たいおうするインプットメソッドプラグインと変換へんかんエンジン

ibus-anthy: A plugin for Anthy, a Japanese IME.
ibus-cangjie: An engine for the Cangjie input method.
ibus-canna^[5]: Canna of the NEC company (now SourceForge). Only for distributions of Debian and openSUSE compatibles.
ibus-chewing: An intelligent Chinese Phonetic IME for Zhuyin users. It is based on libChewing.
ibus-hangul: A Korean IME.
ibus-m17n: A m17n IME which allows input of many languages using the input methods from m17n-db. See more details in #ibus-m17n.
ibus-mozc: A plugin to the Japanese IME "mozc" developed by Google.
ibus-pinyin: An intelligent Chinese Phonetic IME for Hanyu pinyin users. Designed by IBus main author and has many advanced features such as English spell checking.
ibus-skk^[6]: A Japanese SKK input engine for IBus.
ibus-table: An IME that accommodates table-based IMs. See more details in #ibus-table.
ibus-unikey: An IME for typing Vietnamese characters.

ibus-m17n

ibus-m17nはm17nデータベースよりインプットメソッドとそれに対応たいおうするアイコンを使つかう変換へんかんエンジン(IME)。ibus-tableが純粋じゅんすいなテーブル（表ひょう、辞書じしょ）をサポートするのに対たいし、m17nのインプットメソッドは入力にゅうりょくモードに対応たいおうしており、そのラベルはIBus panel（言語げんごバー）に表示ひょうじされる。m17n入力にゅうりょく方法ほうほうは周辺しゅうへんのテキストにも対応たいおうしているので、タイ語ごのような言語げんごや純粋じゅんすいなピンイン入力にゅうりょくが必要ひつようなインプットメソッドなどがibus-m17nを利用りようしてサポートされている。

ibus-table

ibus-tableは用意よういされたテーブルを読よみ込こむだけの単語たんごを選択せんたくするための複雑ふくざつなロジックを必要ひつようとしないインプットメソッドで、Yu Wei Yuによって開発かいはつされた^[7] 倉くら頡輸入ゆにゅう法ほう（Caangjie）や五ご筆ぴつ字じ型がた輸入ゆにゅう法ほう（Wubi）のような中国語ちゅうごくご向むけの多おおくのインプットメソッドはこの方法ほうほうでサポートされている。

公式こうしきにリリースされているインプットメソッドテーブル:^[8]

latex: Input special characters using latex syntax. Included in ibus-table package.
compose: input special letter by compose letter and diacritical mark. Included in ibus-table package.
Array30: Array30 Chinese IM tables.
Cangjie: Cangjie 3 and 5 Chinese IM tables.
Erbi: Er-bi Chinese IM table.
Wubi: Wubi Chinese IM table.
Yong: YongMa Chinese IM Table.
ZhengMa: 鄭てい碼輸入ゆにゅう法ほう（ZhengMa） Chinese IM Table.

脚注きゃくちゅう

^ Northeast Asia Open Source Software Forum
^ Specification of IM engine Service Provider Interface
^ SCIM ABI transition in sid
^ Fedora 11 Feature List
^ “Show home:ftake / ibus-canna - openSUSE Build Service”. openSUSE Build Service. openSUSE project. 2024年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。
^ Ueno, Daiki. “GitHub - ueno/ibus-skk: Japanese SKK engine for IBus”. GitHub. GitHub, Inc.. 2024年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。
^ ibus-table README (in Chinese and English)
^ IBus Google Downloads

外部がいぶリンク

この項目こうもくは、ソフトウェアに関連かんれんした書かきかけの項目こうもくです。この項目こうもくを加筆かひつ・訂正ていせいなどしてくださる協力きょうりょく者しゃを求もとめています（PJ:コンピュータ/P:コンピュータ）。

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[1] Northeast Asia Open Source Software Forum

[2] Specification of IM engine Service Provider Interface

[3] SCIM ABI transition in sid

[4] Fedora 11 Feature List

[5] “Show home:ftake / ibus-canna - openSUSE Build Service”. openSUSE Build Service. openSUSE project. 2024年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。

[6] Ueno, Daiki. “GitHub - ueno/ibus-skk: Japanese SKK engine for IBus”. GitHub. GitHub, Inc.. 2024年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。

[7] us-table README (in Chinese and English)

[8] IBus Google Downloads

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