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Inter-Asterisk eXchange

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Inter-Asterisk eXchangeIAX)は、Asterisk PBX発祥はっしょうとするプロトコルであり、ソフトスイッチやPBXでもサポートされている。サーバあいだVoIPコネクションを実現じつげんするのに使つかわれる。また、クライアントサーバあいだのVoIPコネクションにも使つかわれる。

IAXはだい2はんがよく使つかわれているため、通常つうじょう IAX2 とばれることがおおい。最初さいしょのIAXプロトコルはIAX2の登場とうじょうとともにすたれていった。

IAX2プロトコルはRFCエディタの自由じゆう裁量さいりょうで(標準ひょうじゅん過程かていかれたわけではなく)たんなる情報じょうほうとして、RFC 5456 として2009ねん2がつ公表こうひょうされた[1]

概要がいよう

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IAX2はVoIPプロトコルであり、おなじポートで信号しんごうとメディア(音声おんせい)を伝送でんそうする。コマンドとパラメータはバイナリ形式けいしき送信そうしんされ、拡張かくちょうするにはあらたな数値すうちコードをてる必要ひつようがある。

IAX2は1つのUDPデータストリーム(通常つうじょう、ポート4569)を使つかってエンドポイントあいだ通信つうしんおこなう。その1つのストリームに信号しんごうとメディアフローを多重たじゅうしている。IAX2はファイアウォールネットワークアドレス変換へんかん容易よういえることができる。それとは対照たいしょうてきSIPH.323MGCP情報じょうほう転送てんそう帯域たいいきがいRTPストリームを使つかう。

IAX2は単一たんいつリンクじょうでのトランキング複数ふくすうチャネルの多重たじゅうをサポートしている。トランキングとは、複数ふくすうよびのデータをマージし、1つのパケットストリームとしてエンドポイントあいだでやりりするものである。これにより、IPオーバーヘッドを低減ていげんしレイテンシをおさえる効果こうかがある。VoIPではIPヘッダがバンドはば無視むしできない部分ぶぶんめているため、おおきな利点りてんである。

起源きげん

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IAXとIAX2プロトコルはマーク・スペンサーがAsteriskでのVoIPのためにした。このプロトコルは内部ないぶセッションを設定せっていし、そのセッションじょうでの音声おんせい伝送でんそうには任意にんいのコーデックを利用りようできる。IAXプロトコルはIPネットワークうえでのストリーミングメディアの制御せいぎょ伝送でんそう提供ていきょうする。ストリーミングメディアは音声おんせいかぎらず、動画どうがでもよいが、VoIPを意図いとして設計せっけいされている。

目的もくてき

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IAXのおも目的もくてきは、メディア伝送でんそうにおけるバンドはば最小さいしょうしつつ、制御せいぎょ個々ここ音声おんせい注意ちゅういはらい、NAT透過とうかせいをサポートすることである。また、ファイアウォールをはさんだ場合ばあい容易ようい使つかえることも目的もくてきとしている。

IAXの基本きほん構造こうぞうは、信号しんごうとメディアストリームを単一たんいつUDPストリームに多重たじゅうし、2つのコンピュータあいだ通信つうしんする。IAXはバイナリプロトコルであり、オーバーヘッドをなるべく軽減けいげんするよう設計せっけいされている。場合ばあいによっては、個々ここ音声おんせいよび帯域たいいきはば効率こうりつ優先ゆうせんするため、全体ぜんたい帯域たいいきはば効率こうりつ犠牲ぎせいにされている。単一たんいつUDPストリームはファイアウォールをはさんだ設定せってい容易よういという利点りてんがある。

単一たんいつストリームのほか利点りてんとして、セキュリティの確保かくほ非常ひじょう容易よういである。さらにえば、ISPVoIPをフィルタリングしている場合ばあいでも、IAXはVoIPとづかれないことがおおい。

問題もんだいてん

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汎用はんようてき拡張かくちょう機構きこうがないため、プロトコル仕様しようあらたな機能きのう追加ついかする場合ばあいH.323SIPMGCPよりも柔軟じゅうなんせいひくい。

脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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