KRS・ワン

KRS・ワン
2008年ねん
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょう名めい	ローレンス・パーカー
別名べつめい	クリス・パーカー、ブラストマスター、ティーチャ
生誕せいたん	(1965-08-20) 1965年ねん8月がつ20日はつか（58歳さい） アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・ニューヨーク市しブルックリン区く
出身しゅっしん地ち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・ニューヨーク市しブロンクス区くサウス・ブロンクス地区ちく
ジャンル	ヒップホップ、ゴールデンエイジ・ヒップホップ、ハードコアヒップホップ、オルタネイティヴヒップヒップ
職業しょくぎょう	ミュージシャン、MC、音楽おんがくプロデューサー
活動かつどう期間きかん	1986年ねん - 現在げんざい
レーベル	ダックダウン・レコード
共同きょうどう作業さぎょう者しゃ	ブギーダウン・プロダクションズ、スコット・ラ・ロック、D-ナイス、ディギン・イン・ザ・クレイツ、マーリー・マール、DJプレミア、イモータル・テクニック、DJレッド・アラート、バックショット、レッドマン

KRS・ワン（KRS-One、本名ほんみょう：ローレンス・パーカー（Lawrence Parker）、1965年ねん8月がつ20日はつか - ）はMC、音楽おんがくプロデューサー。他たに「クリス・パーカー」「ブラストマスター」「ティーチャ」「フィロソファーズ」などの別名べつめいを持もつ。ハードコアヒップホップや社会しゃかい派はラップの先駆さきがけとも位置付いちづけられており、2パックやエミネム、その他た多おおくのヒップホップミュージシャンに影響えいきょうを与あたえた人物じんぶつと考かんがえられている。 自身じしんの発はっする政治せいじ的てきメッセージによっても知しられており、アメリカという国くにに根付ねついた商業しょうぎょう主義しゅぎを批判ひはんしている。具体ぐたい的てきにはアルバムI Got Next収録しゅうろくのA Friendでは「Back to back we attack corporate America.（連続れんぞくして私わたしたちはアメリカの経済けいざい界かいを攻撃こうげきする）」という一節いっせつがあり、また、アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんで崩壊ほうかいしたワールドトレードセンターをアメリカの商業しょうぎょう主義しゅぎの象徴しょうちょうと見立みたててそれが崩壊ほうかいしたことを祝福しゅくふくした。また、ヴィーガニズムの熱心ねっしんな支持しじ者しゃとしても知しられている。

名前なまえの由来ゆらい

1981年ねん、16歳さいでMCを志こころざして家出いえでしたローレンス・パーカーはサウス・ブロンクスのホームレス緊急きんきゅう一いち時じ宿泊しゅくはく施設しせつへと身みを寄よせる。その施設しせつで彼かれはヒンドゥー教きょうの神かみの1柱はしらであるクリシュナを愛あいする団体だんたいとして知しられるクリシュナ意識いしき国際こくさい協会きょうかいに興味きょうみを示しめし職員しょくいんからクリシュナの愛称あいしょうで呼よばれるようになる。施設しせつ滞在たいざい中ちゅうはその職員しょくいんでDJでもあったカウンセラーのスコット・スターリングと出会であい、MCとDJという間柄あいだがらとなり交流こうりゅうを深ふかめる。また、グラフィティアーティストとしても活動かつどうし始はじめ、その際さいにKRS-One (Knowledge Reigns Supreme Over Nearly Everyone)を初はじめて名乗なのった。1986年ねん、彼かれはスターリングを誘さそってブギーダウン・プロダクションズを結成けっせいする。スターリングとは誰だれあろうスコット・ラ・ロックであった。

経歴けいれき

KRS-One（2002年ねん）

1987年ねんに、ジュース・クルーとのビーフ、｢ブリッジ戦争せんそう（Bridge Wars）｣の後のち、盟友めいゆうスコット・ラ・ロックが射殺しゃさつされるという悲劇ひげきに見舞みまわれてから、ブギーダウン・プロダクションズは、徐々じょじょにその社会しゃかい性せいを強つよめていく。同時どうじに、彼かれはコンピレーションの『HEAL』を製作せいさくし、ストップ・ザ・バイオレンス・ムーブメントを結成けっせいした。数かず多おおくのラッパーたちと共ともに、ストップ・ザ・バイオレンス・ムーブメント名義めいぎで｢セルフ・ディストラクション｣を発表はっぴょう。彼かれのラップの内容ないようが社会しゃかい性せいを増まし、暴力ぼうりょく性せいを減げんじていく中なかで、自分じぶん自身じしんをティーチャと呼よぶようになっていく。そして最終さいしゅう的てきには、KRS・ワンを名乗なのるようになった。

1993年ねんに発表はっぴょうした最初さいしょのアルバム『リターン・オブ・ザ・ブーム・バップ』には、DJ・プレミア、ショービズ、キッド・カプリが参加さんかした。このアルバムには、キャッチーだが、ハードコアな｢サウンド・オブ・ダ・ポリス｣が収録しゅうろくされている。1995年ねんには、セカンドアルバム『KRS・ワン』を発表はっぴょうし、ブラックパンサー党とうの一員いちいんであったアフリカ系けいアメリカ人じんで、白人はくじん警察けいさつの殺人さつじんで死刑しけいの判決はんけつを受うけながらも、無実むじつを訴うったえつづけているムミア・アブ＝ジャマールに関かんするラップが収おさめられている。またアルバムには、マッド・ライオン、バスタ・ライムス、ダズEFX、ファット・ジョーと言いった面々めんめんが客演きゃくえんを果はたしている。

1997年ねん、アルバム『アイ・ゴット・ネクスト』を発表はっぴょう。アルバムには、1970年代ねんだいに活躍かつやくしたパンク/ニュー・ウェイヴバンド、ブロンディーの楽曲がっきょくをサンプリングした｢ステップ・イントゥ・ア・ワールド｣を、商業しょうぎょう的てきラップの申もうし子ごパフ・ダディーがリミックスしたバージョンが収おさめられている。他ほかにも、オールドスクールの曲きょく、トレチャラス・スリーの｢フィール・ザ・ハートビート｣をサンプリングした、アンジー・マルチネスとレッドマン客演きゃくえんの｢ハートビート｣なども収おさめられており、このような名なの知しれた大衆たいしゅう向むけアーティストとの競演きょうえんは、多おおくのファンや、KRS・ワンを非ひ大衆たいしゅう派は的てきな存在そんざいとして認識にんしきしていた批評ひひょう家かを驚おどろかせた。しかしながら、1997年ねん8月がつ、彼かれはBBC第だい一いちラジオのティム・ウエストウッドの番組ばんぐみに出演しゅつえんし、パフ・ダディーのような売うれ線せんアーティストを好このみ、自分じぶんのヒップホップのスタイルを理解りかいしようとしないDJやラジオを批判ひはんした。

1999年ねん、先行せんこうシングル｢ファイブ・ボーロー｣が映画えいが『コラプター』のサントラに収録しゅうろくされたのに続つづき、『マキシマム・ストレングス』と呼よばれる実験じっけん的てきなアルバムの発売はつばいを行おこなう計画けいかくが存在そんざいした。しかし、リプライズ・レコードのA&R部門ぶもんの副ふく社長しゃちょうに就任しゅうにんするために、その計画けいかくを断念だんねんした。2000年ねん、アルバム『レトロスペクティブ』の発表はっぴょうをもって、ジャイヴ・レコードとの契約けいやくを打うち切きった。翌年よくねん、リプライズでの職しょくを辞じし、コッホ・レコーズから、アルバム『スニーク・アタック』を発表はっぴょうした。2002年ねんには、ゴスペル・ラップのアルバム『スピリチュアル・マインデッド』を発表はっぴょうした。かつて、彼かれはキリスト教きりすときょうを｢奴隷どれい保有ほゆう者しゃの宗教しゅうきょう｣と非難ひなんし、アフリカ系けいアメリカ人じんが従したがうべき道みちではないと語かたったことがあった。2003年ねん半なかばには、テンプル・オブ・ヒップホップの結成けっせいに続つづき、『クリスタイルズ』を発表はっぴょう。続つづく2004年ねん夏なつには、『キープ・ライト』を発表はっぴょうした。2007年ねんにはブリッジ戦争せんそうでビーフのあったジュース・クルー主催しゅさい者しゃマーリー・マールと和解わかい。ナズが2006年ねんに発表はっぴょうした『Hip Hop Is Dead』に異ことを唱となえる形かたちで｢Hip Hop Lives｣を発表はっぴょうした。

ディスコグラフィ

詳細しょうさいは英語えいご版ばん「en:KRS-One discography」および「en:Boogie Down Productions discography」を参照さんしょう

フィルモグラフィ

詳細しょうさいは英語えいご版ばん「en:KRS-One#Filmography」を参照さんしょう

受賞じゅしょう歴れき

詳細しょうさいは英語えいご版ばん「en:KRS-One#Awards」を参照さんしょう