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LOGOUT

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ログアウト
LogOut
ジャンル ゲーム雑誌ざっし (TRPG)・小説しょうせつ雑誌ざっし (ライトノベル)・漫画まんが雑誌ざっし (メディアミックス)
刊行かんこう頻度ひんど 隔月かくげつかん, 月刊げっかん
発売はつばいこく 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 日本語にほんご
定価ていか 680えん~980えん
出版しゅっぱんしゃ アスキー/アスペクト
刊行かんこう期間きかん 1992ねん8がつ9にち (1992ねん6がつごう) - 1995ねん12月1にち (1995ねん12がつごう)
レーベル
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LOGOUT』(ログアウト)は、かつてアスペクトから発行はっこうされていたテーブルトークRPGやゲームのノベライズ、漫画まんがなどをあつかったメディアミックス雑誌ざっし1992ねん6がつ隔月かくげつかん創刊そうかん1993ねん6月より月刊げっかん1995ねん12月ごうをもって休刊きゅうかんした。

ログアウトテーブルトークRPGシリーズおよびログアウト冒険ぼうけん文庫ぶんこ母体ぼたい雑誌ざっしでもあった。

概要がいよう[編集へんしゅう]

アスキーがテーブルトークRPG市場いちば本格ほんかく参入さんにゅうするにさいしてそのプラットフォームとして創刊そうかんされた雑誌ざっし。アスキーは『LOGOUT』創刊そうかん以前いぜんウィザードリィRPGなど少数しょうすうのタイトルを発売はつばいしてはいたが、テーブルトークRPGメーカーとしてファンに認知にんちされている企業きぎょうとはがたかった。

『LOGOUT』の雑誌ざっしめいは、アスキーが発行はっこうしていたパソコンゲーム雑誌ざっしLOGIN』の姉妹しまいということでづけられた。ただし、発行はっこうもとはアスキー本体ほんたいではなくアスペクトからであった。

雑誌ざっしとしては小説しょうせつ傾向けいこうつよく、富士見書房ふじみしょぼうの『月刊げっかんドラゴンマガジン』に紙面しめん構成こうせいをしていた。ゲーム関係かんけい記事きじ実用じつようてきなゲームデータの掲載けいさいだけでなく、リプレイ商品しょうひんレビュー記事きじ積極せっきょくてきで、ゲームプレイサポートだけでなく"もの"としての構成こうせい意識いしきされた雑誌ざっしであった。ただこれは当時とうじ別段べつだんめずらしいことではなく、1990年代ねんだい前半ぜんはん日本にっぽんのテーブルトークRPGはライトノベルに近似きんじしたかたちることがなか常識じょうしきとしてあったのである。『LOGOUT』もそのながれにった編集へんしゅう方針ほうしんがされており、アスキー(アスペクト)がライトノベル市場いちば進出しんしゅつするあしがかりとしての雑誌ざっしとしても機能きのうしていた。

本誌ほんし企画きかくされた当初とうしょよりガイナックスとの連携れんけい推進すいしんされた。当時とうじ同社どうしゃは『プリンセスメーカー』シリーズのヒットとうでPCゲームメーカーとしての地位ちいをきずきあげており、そのながれから此路あゆみ作画さくがによる漫画まんが『プリンセスメーカー 王女おうじょさまになりたい』が連載れんさいされたほか一部いちぶイラストレーターはガイナックスからの紹介しょうかい起用きようされている。またPCゲームのほかおもメガドライブ市場いちば積極せっきょくてき展開てんかいおこなっていたウルフ・チームとの連携れんけいおこなわれた。

各種かくしゅゲーム作品さくひんをベースとしてのコンテンツ企画きかく当初とうしょから視野しやれられており、当時とうじのアスキーにおける最大さいだいのゲームタイトルともいえた『ウィザードリィ』と日本にっぽんファルコム『イース』シリーズ、『しん女神めがみ転生てんせい』を紙面しめんはしらえた。これらはテーブルトークRPGしたものを長期ちょうきわたって市場いちば連載れんさいしたほか小説しょうせつでも展開てんかいされた。

編集へんしゅうちょうつとめたのはのちアークライトふく社長しゃちょうとなる宮野みやの洋美ひろみ当時とうじMSXマガジン』の編集へんしゅうちょうおよ書籍しょせき編集へんしゅう編集へんしゅうちょうつとめており、それらの業務ぎょうむとの兼務けんむ)。アークライト編集へんしゅう担当たんとうしているテーブルトークRPG雑誌ざっしRole&Roll』は小説しょうせつなどの掲載けいさいはないものの、リプレイ、ゲームレビュー、コラムなどがおおてんでは『LOGOUT』に雰囲気ふんいき編集へんしゅう構成こうせいつ。

休刊きゅうかん経緯けいい[編集へんしゅう]

『LOGOUT』休刊きゅうかんも、ログアウトテーブルトークRPGシリーズは出版しゅっぱんつづけられたが、ログアウト冒険ぼうけん文庫ぶんこログアウト文庫ぶんことして路線ろせん変更へんこうおこなわれたのち休止きゅうしした。

2000ねんエンターブレインしゃ設立せつりつもログアウトテーブルトークRPGシリーズはログインテーブルトークRPGシリーズえてコンテンツをいでいる。ライトノベルのレーベルはファミ通ふぁみつう文庫ぶんこ事実じじつじょう後継こうけいレーベルに該当がいとうするが、文庫ぶんこオリジナル作品さくひんふくめてログアウト冒険ぼうけん文庫ぶんこからがれた作品さくひんはほぼ皆無かいむである。

サポートしたゲームシステム[編集へんしゅう]

五十音ごじゅうおんじゅん

発売はつばいされなかったシステム[編集へんしゅう]

『LOGOUT』には、発売はつばいまえから雑誌ざっしじょうげていたにもかかわらず、休刊きゅうかんのあおりをらって発売はつばいされなかったゲームがいくつかある。

ジェイド・キングダム
ORG和栗わぐりあきらがゲームデザインをしていたファンタジーRPG。叙情詩じょじょうしてき雰囲気ふんいき強調きょうちょうされていた。イラストは佐々木ささきあきら
しろおおかみでんRPG マジカルスーパーチャイナ
有坂ありさかじゅんがゲームデザインをしていた歴史れきしアクションものTRPG。戦前せんぜんのアジアを舞台ぶたい馬賊ばぞく革命かくめい魔術まじゅつなどになって冒険ぼうけんおこなう。のち小説しょうせつばんだけがログアウト冒険ぼうけん文庫ぶんこより発売はつばいされた。

読者どくしゃ参加さんかがたゲーム[編集へんしゅう]

ガルハド戦記せんき
ホビー・データ主宰しゅさいした読者どくしゃ参加さんかがたゲーム同社どうしゃの『アラベスク』シリーズのひとつ「エルハーダの秘宝ひほう」をベースにしており、PBMはんではこらなかった歴史れきしあつかったIF戦記せんきぶつである。通常つうじょう読者どくしゃ参加さんかゲームは、専用せんよう往復おうふくハガキで行動こうどう結果けっか返信へんしんされる形式けいしきおおいが、この作品さくひんはPBM同様どうように、小説しょうせつ形式けいしき行動こうどう結果けっか用紙ようし(リアクションとばれる)が封書ふうしょ返送へんそうされてくるという、読者どくしゃ参加さんかゲームとしては破格はかくともえる豪勢ごうせい仕様しようであった。そのため読者どくしゃからは好評こうひょうであったが、休刊きゅうかんにより未完みかんのままで終了しゅうりょうした。築地つきじ俊彦としひこのメジャーデビューさく

連載れんさい漫画まんが小説しょうせつ[編集へんしゅう]

漫画まんが
小説しょうせつ

その記事きじ企画きかく[編集へんしゅう]

わんだりんぐWONDERLAND
めるへんめーかーのゲームプレイレポートコミック。元々もともとウォーロック連載れんさいされたものが移籍いせきしてきた。初期しょきはテーブルトークRPGやボードゲームのレポートが中心ちゅうしんだったが、後期こうきはコンピュータゲームやリレー小説しょうせつ企画きかくかんする内容ないよう中心ちゅうしんになった。上下じょうげまき単行たんこうほんもされている(ISBN 4-7561-0658-7/ISBN 4-7561-0912-8)。
いきなゲーマー養成ようせい講座こうざ
テーブルトークRPGのプレイちゅうにおこりうる、様々さまざまなトラブルの実態じったい対策たいさくをリプレイふうのライトな文章ぶんしょうみやすくまとめた連載れんさい記事きじ著者ちょしゃ朱鷺ときでん祐介ゆうすけあつかわれる内容ないようはゲームプレイングないでのトラブルだけでなく、「ゲーム仲間なかま人間にんげん関係かんけいのトラブルをこした」「仕事しごと都合つごうでゲーム仲間なかま都合つごうがつかない」などといった、ゲームプレイの外側そとがわからこりうるトラブルもおおあつかわれていたのが特徴とくちょう連載れんさい前半ぜんはん部分ぶぶんだけまとめたものが単行本たんこうぼんされている(ISBN 978-4-89366-458-7
いきなゲーマー養成ようせい講座こうざ - マンガ図書館としょかんZ(外部がいぶリンク)
おこんないでね
田中たなかとしひさによるゲームプレイレポートコミック。色々いろいろ業界ぎょうかいじんとともに様々さまざまなアナログゲームをあそ日常にちじょう淡々たんたんえがかれている。コンセプトは鈴木すずきみその『あんたっちゃぶる』のアナログゲームばんのようなもの、ということだったのだがどくすくなめ。単行本たんこうぼんされている(ISBN 978-4-7561-1211-8

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]