(Translated by https://www.hiragana.jp/)
MIX-ISM - Wikipedia コンテンツにスキップ

MIX-ISM

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『MIX-ISM』
THE MAD CAPSULE MARKET'Sスタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん 1993ねん
MASTER ROCK STUDIOS, UK
ジャンル パンク・ロック
ヘヴィメタル
時間じかん
レーベル ビクターエンタテインメントInvitation
プロデュース THE MAD CAPSULE MARKET'S
チャート最高さいこう順位じゅんい
THE MAD CAPSULE MARKET'S アルバム 年表ねんぴょう
SPEAK!!!!
1992ねん
MIX-ISM
1994ねん
ギチ・あやつり人形にんぎょう・カラクリのそこ
1994ねん
EANコード
EAN 4988002288960
テンプレートを表示ひょうじ

MIX-ISM』(ミックス・イズム)は、日本にっぽんロックバンドであるTHE MAD CAPSULE MARKET'Sの4まいのアルバム、およびアルバムの1きょく収録しゅうろくされている楽曲がっきょくである。

1994ねん1がつ21にちビクターエンタテインメントInvitationレーベルよりリリースされた。

はつ海外かいがいレコーディング作品さくひんほんさく以降いこうどうバンドはパンク・ロックしょくつよいイメージからはなれ、グランジラップなど様々さまざまなジャンルをんでいくこととなる。

背景はいけい

[編集へんしゅう]

前作ぜんさくSPEAK!!!!』(1992ねん)リリース、メンバーは「SPEAK!!!! TOUR」とだいした公演こうえんを3箇所かしょおこない、そのは1993ねん単発たんぱつライブとして2がつ21にち新宿しんじゅくパワーステーション7がつ22にちにはクラブチッタ川崎かわさきで「BODY CUNNING」としょうしたライブを敢行かんこうしたが、活動かつどうすくなくなり、アルバムは発売はつばいされなかった。

そのあたらしいディレクターとして関口せきぐちあきら就任しゅうにんし、メンバーにたいしてロンドンでのレコーディングを提案ていあんした。メンバーは意気投合いきとうごうし、どうバンドではつ海外かいがいレコーディングを敢行かんこうすることとなった。

CRA¥(上田うえだ剛士たけし)はこのとき状況じょうきょうかんして、「ロンドンにたいするあこがれってよりも、はじめての外国がいこくってほうがおおきかった。(中略ちゅうりゃく)レコーディングよりも街並まちなみであるとか、そのときごしたおものほうがつよい」とかたり、のメンバーも宿泊しゅくはく施設しせつ管理人かんりにんとのやりりや、様々さまざまなライブを観覧かんらんしたことなどが印象いんしょうのこっているとかたっている[1]

録音ろくおん

[編集へんしゅう]

レコーディングは1993ねんロンドンにあるマスター・ロック・スタジオでおこなわれた。

レコーディング方法ほうほうかんして上田うえだは「日本にっぽん全然ぜんぜんわらない」とかたり、KYONOは「空気くうきちがうからワクワクかんがあってさ。気持きもちのうえではすごいテンションがってたかもしんない」とかたっている[1]

また、上田うえだ担当たんとうディレクターがわったことにより、「メーカーがわとも上手うまくようになった」とかたっている[1]

その反面はんめん上田うえだはこの時期じきかんして、「つぎからつぎへとレコーディングして、つぎからつぎへときょくつくつづけてるっていうわる状況じょうきょうもあったとおもうんだけど、それによって自分じぶんしんになる部分ぶぶんがだんだんえなくなってきてる時期じきだったとおもう」とかたっている[1]

音楽おんがくせい

[編集へんしゅう]

前作ぜんさくまでにくらべて、幾分いくぶんポップな楽曲がっきょくおおめている。ノイズを使用しようしたアレンジのきょくばかりでなく、多種たしゅ多様たようきょく挑戦ちょうせんしたアルバムとなっている。全体ぜんたいてきにはリフをメインに構成こうせいされたきょくおおくなっている。

上田うえだほんさくかんし、「個人こじんてきにはすごくなやはじめた時期じきだった」、「自分じぶん音楽おんがくというかおんというかが、『MIX-ISM』ってタイトルどおりすごくいろいろ幅広はばひろくあるんだけど、そのはばひろさを上手うま処理しょりできていないというか」、「もちろん1個いっこ1個いっこ全部ぜんぶきなんだよ。なんだけど、それがキュッとまとめられてないっていうか。ただつくってるだけ、ただてるだけってかんじ。勝手かってひろがってるみたいでわけわかんなくなってた」とかたっている[1]

KYONOは、「いろんなきょくがあったから、まとまりがないってえばない」「(それぞれの楽曲がっきょくたいして)おれ、このころいろんなうたかたやってる」、「全部ぜんぶのアルバムのなかでこの『MIX-ISM』が一番いちばんなやんでるかんてるがする」とかたっている[1]

MOTOKATSU(宮上みやうえもとかつ)は、「『HUMANITY以降いこう『MIX-ISM』までは、『HUMANITY』ほど納得なっとくできるものができねえなとはおもってた。つくったのち充実じゅうじつかんっていうか。『なんかあれをえられないな』ていうのをずっとおもいつつ、『MIX-ISM』までちゃったみたいなさ」とかたっている[1]

プロモーション

[編集へんしゅう]

ほんさくかんするプロモーションとして、「プロレタリア」のミュージック・ビデオ制作せいさくされている。内容ないよう工場こうじょうまえ演奏えんそうするメンバーの姿すがたと、がるくろけむりはねけたKYONOがみずおぼれるシーンとで構成こうせいされている。のちにDVD『1990-1996 VIDEO』に収録しゅうろくされたが、そのさい一部いちぶ映像えいぞうにエフェクトがけられ、音源おんげんがベストアルバム『1990-1996』(2004ねん)に収録しゅうろくされたバージョンに変更へんこうされている。

アートワーク

[編集へんしゅう]

アートワークは前作ぜんさくつづサカグチケン担当たんとうしている。ジャケットはロンドンの街並まちなみに男性だんせいが「MIX-ISM THE MAD CAPSULE MARKET'S」とかれた看板かんばんっている写真しゃしんとなっており、うらジャケットではべつ男性だんせい看板かんばんっている写真しゃしんになっている。

インナーではロンドン市内しない前述ぜんじゅつ看板かんばんかれた写真しゃしんや、ロンドン市内しない撮影さつえいされたメンバーの写真しゃしんなどで構成こうせいされている。

また、歌詞かしすべたてきで表記ひょうきされている。

ほんさくリリース、2がつ5にち前橋まえばしラタンを皮切かわきりに、「reading S.S.M TOUR」としょうしたライブツアーをぜん9公演こうえんっている。また、最終さいしゅうとなった2がつ23にち渋谷しぶや公会堂こうかいどうでの公演こうえん収録しゅうろくされたビデオ『reading S.S.M』が1994ねん6月22にちにリリースされている。

このころ状況じょうきょうかんして上田うえだは、「その時期じきライブもどんどんやらなくなってきてて。あんまりやりたいとおもってなかったんだよね。だからおれ精神せいしんてきにちょっとこもってるかんじだったのかもしれない」とかたっている[1]

批評ひひょう

[編集へんしゅう]
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
レビュー・スコア
出典しゅってん評価ひょうか
CDジャーナル肯定こうていてき[2]
ローチケHMV肯定こうていてき[3]

音楽おんがく情報じょうほうサイト『CDジャーナル』では、「たんなる不平ふへい不満ふまんをぶちまけるだけではなく、そのはファンタジックな雰囲気ふんいきまでかもして、かれらならではの世界せかいかん形作かたちづくっている」とひょうされている[2]

音楽おんがく情報じょうほうサイト『ローチケHMV』では、「ロンドン・レコーディングなど、あたらしいこころみのなかつくられたようだが、いい意味いみでのMadのスタイルはしっかりとまもられている」、「このCDは絶対ぜったいにいい」とひょうされている[3]

収録しゅうろくきょく

[編集へんしゅう]
ぜん編曲へんきょく: THE MAD CAPSULE MARKET'S。
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.MIX-ISMCRA¥CRA¥
2.S・S・MUSICCRA¥CRA¥
3.プロレタリアCRA¥CRA¥、KYONO
4.NEW SOCIETYCRA¥CRA¥、ISHIG∀KI
5.PETKYONOKYONO
6.マネキンCRA¥CRA¥
7.ナショナリズム NO!!!!CRA¥CRA¥
8.オルゴヲルCRA¥CRA¥、ISHIG∀KI
9.IC シティCRA¥CRA¥
10.TOO FLATKYONOKYONO
11.ふる時計とけいCRA¥KYONO、CRA¥
12.IQ SPEAKERKYONOKYONO
13.Neo Sunday~あたらしい日曜日にちようびISHIG∀KIISHIG∀KI
14.PROBLEM CHILDRENCRA¥CRA¥
15.BE SILENT FUCKIN' SYSTEMCRA¥CRA¥
16.黄色きいろいピエロKYONOKYONO、CRA¥
合計ごうけい時間じかん:

きょく解説かいせつ

[編集へんしゅう]
  1. MIX-ISM
    のちにセルフカバーアルバム『THE MAD CAPSULE MARKET'S』(1996ねん)に収録しゅうろくされた。また、ベストアルバム『1990-1996』(2004ねん)にも収録しゅうろくされている。
  2. S・S・MUSIC
    セルフカバーアルバム『THE MAD CAPSULE MARKET'S』に収録しゅうろくされた。また、ベストアルバム『1990-1996』にも収録しゅうろくされている。
  3. プロレタリア
    PV制作せいさくされた(DVD『1990-1996』に収録しゅうろく)。ベストアルバム『1990-1996』に収録しゅうろくされている。
  4. NEW SOCIETY
  5. PET
  6. マネキン
  7. ナショナリズム NO!!!!
  8. オルゴヲル
    CRA¥(のTAKESHI UEDA)がボーカルを担当たんとうしている。
  9. IC シティ
  10. TOO FLAT
  11. ふる時計とけい
  12. IQ SPEAKER
  13. Neo Sunday~あたらしい日曜日にちようび
  14. PROBLEM CHILDREN
  15. BE SILENT FUCKIN' SYSTEM
    ベストアルバム『1990-1996』に収録しゅうろくされている。
  16. 黄色きいろいピエロ
    全編ぜんぺんアコースティック・ギターで演奏えんそうされている。

スタッフ・クレジット

[編集へんしゅう]

参加さんかミュージシャン

[編集へんしゅう]

スタッフ

[編集へんしゅう]
  • THE MAD CAPSULE MARKET'S - プロデュース
  • 関口せきぐちあきら - A&R
  • アンジャリ・ダット - レコーディング・エンジニア、ミックス・エンジニア
  • ゲイリー・スタウト - 追加ついかレコーディング・エンジニア、ミックス・エンジニア
  • イアン・クーパー - マスタリング・エンジニア(メトロポリス・マスタリング)
  • フィル・ニコラス - プログラム
  • リチャード・ノリス - プログラム
  • 岩渕いわぶちみのる - アーティスト・プロモーション
  • とき須敏 - アーティスト・マネージメント
  • 飯室いいむろ克己かつみ - インストゥルメント・テクニシャン
  • FENDER JAPAN.LTD - スペシャル・サンクス
  • LUDWIG - 野中のなか貿易ぼうえき - スペシャル・サンクス
  • HOOK UP.INC - スペシャル・サンクス
  • モリダイラ楽器がっき - スペシャル・サンクス
  • リン・ホブデイ - スペシャル・サンクス
  • きくかわひろみ - スペシャル・サンクス
  • "ビッグ" ジョン・ホインヴィレ - スペシャル・サンクス
  • ジェームス・ブラウン - スペシャル・サンクス
  • イアン・ロバーソン - スペシャル・サンクス
  • トラッチ・D・シャーマン - スペシャル・サンクス
  • サカグチケンファクトリー - アートワーク
  • いわほりまゆき - スタイリスト
  • 福田ふくだ道男みちお - ヘアー&メイク・アップ
  • 蓮井はすい幹生みきお - 写真しゃしん提供ていきょう

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c d e f g h 鹿野かのあつし (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント東京とうきょうみなと北青山きたあおやま3-6-7、2005ねん3がつ30にち、8 - 25ぺーじJAN 4988002452644 
  2. ^ a b ザ・マッド・カプセル・マーケッツ / MIX-ISM[廃盤はいばん] - CDJournal”. 音楽おんがく出版しゅっぱん. 2017ねん1がつ8にち閲覧えつらん
  3. ^ a b MIX-ISM : Mad Capsule Markets”. ローソンHMVエンタテイメント. 2017ねん1がつ8にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]