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MS-DOS Editor

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
MS-DOS Editor
MS-DOS Editorと類似るいじしたインターフェイスをFreeDOS Editの画面がめん
開発元かいはつもと マイクロソフト
初版しょはん 1991ねん6がつ (33ねんまえ) (1991-06)
最新さいしんばん
2.0.026 / 1995ねん (29ねんまえ) (1995)
対応たいおうOS MS-DOS, Windows
種別しゅべつ テキストエディタ
ライセンス プロプライエタリ EULA
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MS-DOS Editor (edit) はCUIベースのテキストエディタで、MS-DOS バージョン5以降いこうおよび32ビットばんWindows付属ふぞくする。旧来きゅうらい標準ひょうじゅんエディタであったEDLIN後継こうけいにあたる。

MS-DOS 6.22まではQBasicのエディタモードとして動作どうさしていたが、DOS 7 (Windows 95) でQBasicがはずされたことにより、MS-DOS Editorは単体たんたいプログラムになった。

MS-DOS EditorはWindows 9xうえメモちょう簡易かんいばんとして使つかわれることがある。編集へんしゅうできるファイルサイズは65,279ぎょうおよびやく5MBに制限せいげんされている。MS-DOSばんではコンベンショナルメモリのきサイズによるが、およそ300KBに制限せいげんされている[1]。Windowsじょうでは「ファイルめい指定していして実行じっこう」ダイアログやコマンドラインインタフェースedit入力にゅうりょくすることで使つかうことができる。EditはWindows XPWindows VistaWindows 7Windows 8の32ビットばんにも付属ふぞくしている。16ビットDOSアプリケーションであるため、仮想かそうDOSマシンをサポートしていない64ビットばんWindowsでは直接ちょくせつ実行じっこうすることはできない。

バージョン

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Edit バージョン 1.0はMS-DOSおよびPC DOS 5.00、OS/2Windows NT 4.0付属ふぞくする。これらはQBasic 1.0でうごいていた。このバージョンはDOSのメモリの制約せいやくけて、いちに1つのファイルしかけない。また、クイックヘルプをのぞいてウィンドウの分割ぶんかつはできない。

Edit バージョン 1.1はMS-DOS 6.0に付属ふぞくする。エディタとしてのしん機能きのうはなく、MS-DOS 6.0のヘルプの表示ひょうじにQbasic 1.1が使つかわれていることがおもちがいである。

PC DOS 6にはeditコマンドは付属ふぞくせず、わりにE エディター付属ふぞくした。これはPC DOS 7でマウスとメニューをサポートした。

Edit バージョン 2.0はWindows 95に付属ふぞくし、Windows 2000以降いこうにも付属ふぞくしている。Qbasicを使用しようせず、単体たんたいのプログラムになった。

機能きのう

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MS-DOS Editorはテキストユーザインタフェース採用さいようし、いろ設定せっていはカスタマイズできる。バージョン2.0では最大さいだい9つのファイルまでを同時どうじ編集へんしゅうでき、マルチドキュメントインタフェースを搭載とうさいしている。画面がめん垂直すいちょく分割ぶんかつ可能かのう。ファイルをバイナリモードひらくこともでき、1ぎょうあたりの表示ひょうじ文字数もじすう固定こていで、16進数しんすう文字もじ表示ひょうじされる。

日本語にほんごばん

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QBasicが日本語にほんごをサポートしていないため、IBM DOS J5.0/VおよびMS-DOS 5.0/Vのeditコマンドは英語えいごモードしかサポートしていない[2][3]。マイクロソフトばんのMS-DOS 6.2/Vでは日本語にほんごモードに対応たいおうしたeditコマンドが単体たんたい付属ふぞくした。そのWindows 9xけいにはMS-DOS Editorの日本語にほんご対応たいおうばん付属ふぞくするが、Windows NTけいには英語えいごばんのみが付属ふぞくし、日本語にほんご処理しょり対応たいおうしていない。また、Windows Vista以降いこうでは仮想かそうDOSマシン自体じたい日本語にほんご処理しょりをサポートしていない[4]

ちなみにPC-9800シリーズようのMS-DOSでは、日本電気にほんでんき(NEC) が独自どくじに「SEDIT」というスクリーンエディタをV3.3D以降いこう提供ていきょうしていた[5]。こちらは当然とうぜんながら日本語にほんごをサポートしている。NECばんのMS-DOS 6.2では名称めいしょうこそ「SEDIT」だが、中身なかみMIFESのサブセット「MINIFES」をベースにしたものに変更へんこうされている[5]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Largest Document Size MS-DOS Editor Can Edit” (2003ねん5がつ12にち). 2008ねん6がつ12にち閲覧えつらん
  2. ^ IBM DOS バージョン J5.0/V 入門にゅうもんしょ. 日本にっぽんIBM. (1991)  Order number SC18-2487-00.
  3. ^ MS-DOS 5.0J/V リファレンス・ガイド. コンパック. (1992)  Part number 133726-191.
  4. ^ ウインドウズ開発かいはつ統括とうかつ : Windows Vista における 16 ビットサポート - ウェイバックマシン(2006ねん7がつ1にちアーカイブぶん
  5. ^ a b いまだからコソ~リはなせる PC-9801開発かいはつ現場げんばの8つの秘密ひみつ - よみがえるPC-9801伝説でんせつ