じゅうろくしんほう

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16進数しんすうから転送てんそう

じゅうろくしんほう(じゅうろくしんほう、 えい: hexadecimal)とは、じゅう進数しんすう16そことし、そこおよびそのべき基準きじゅんにしてかずあらわ方法ほうほうである。

記数きすうほう[編集へんしゅう]

じゅうろくしん記数きすうほうとは、じゅうろくそことする位取くらいど記数きすうほうである。

位取くらいど記数きすうほう(Nすすむ位取くらいど記数きすうほう)では、まず基数きすう(base。集合しゅうごう基数きすう(cardinal)とはことなる)となる自然しぜんすう N にたいして、

0、1、・・・、N-1

数値すうち対応たいおうする数字すうじ記法きほう対応たいおうさせるので、下表かひょうのようにする(A〜F をえい小文字こもんじにする場合ばあいもある)。

じゅうろく進数しんすう記法きほう対応たいおう
十進法じっしんほう 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
じゅうろくしんほう 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F

つぎに、これらをもちいて

という数字すうじれつ表現ひょうげんする。(ただし、 はそれぞれの 0 から F の数字すうじであり、 とする)

この数字すうじれつが、

という数値すうちであることをあらわすものである[1]

上記じょうき数字すうじれつ先頭せんとうにマイナス符号ふごう-」をけることで負数ふすう表現ひょうげんできる。


ここで {ai}整数せいすうくらいあらわし、{bi} 小数しょうすうくらいあらわす。くらい0 から F までの整数せいすうである。整数せいすう小数しょうすう区切くぎりのてん小数点しょうすうてんばれる。あるいはより形式けいしきてきに、記号きごうもちいてつぎのようにあらわせる:

コンピュータでのじゅうろくしん表記ひょうき[編集へんしゅう]

コンピュータでは、データをビットオクテット単位たんいとしてあらわすことがおおい。それぞれしん表記ひょうきの1けた、8けた表現ひょうげんできる。 使つかえるかずは、前者ぜんしゃは0と1だけがゆるされるが、後者こうしゃは0〜255までにひろがる。

後者こうしゃには、じゅうろくしん表記ひょうきがよくもちいられ、しん表記ひょうきの4けたが1けた表現ひょうげんできるので、しん表記ひょうきよりみじかあらわすことができる。1オクテットは、2けたじゅうろくしん表記ひょうき[2]表現ひょうげんすることができる。

じゅうろくしん表記ひょうきの1けたニブルともばれる。

下記かき具体ぐたいれい左側ひだりがわメモリアドレス右側みぎがわじゅうろくしんほう(16進数しんすう)で表示ひょうじされた機械きかいデータなど。このれいではアルファベットは小文字こもじ使つかわれている。ディスプレイ表示ひょうじするときは、可読かどくせいたかめるために2文字もじや4文字もじごとに空白くうはくをはさむことが一般いっぱんてきである。

00000000  57 69 6b 69 70 65 64 69  61 2c 20 74 68 65 20 66  
00000010  72 65 65 20 65 6e 63 79  63 6c 6f 70 65 64 69 61  
00000020  20 74 68 61 74 20 61 6e  79 6f 6e 65 20 63 61 6e 
00000030  20 65 64 69 74 0a

表記ひょうき方法ほうほう[編集へんしゅう]

じゅうろくしん表記ひょうきはよく使つかわれるので、プログラム言語げんごではリテラルとして特別とくべつ表記ひょうき準備じゅんびされていることがおおい。一般いっぱんに、大文字おおもじの A〜F と小文字こもんじの a〜f を区別くべつしない。

(1000)16表記ひょうきれいげる。

表記ひょうきれい 言語げんご処理しょりけい 備考びこう
0x1000 整数せいすうリテラルを記述きじゅつする場合ばあい
\x1000
  • AWK
  • C
  • C#
  • C++
  • Java
  • Perl
文字もじリテラルや文字もじれつリテラルちゅう文字もじコードを記述きじゅつする場合ばあい
#x1000 整数せいすう外部がいぶ表現ひょうげん
က 文字もじ実体じったい参照さんしょうとして文字もじコードを記述きじゅつする場合ばあい
1000h あるいは 1000H 整数せいすうイミディエートを記述きじゅつする場合ばあい。この表記ひょうき場合ばあいじゅうろくしん表記ひょうき英字えいじ (AF) ではじまるときは、変数へんすうなどと区別くべつするため、先頭せんとう0けねばならないことがある。れい: 0A000H
&h1000 整数せいすうリテラルを記述きじゅつする場合ばあい
$1000
  • BASIC(マイクロソフトせい以外いがい
  • Pascal一部いちぶ処理しょりけい
整数せいすうリテラルを記述きじゅつする場合ばあいおもモトローラけいのアセンブリ言語げんご・マイコンるい資料しりょう

かたじゅうしん表記ひょうきの1000((いっ)せん)と区別くべつするため、文字もじならびのままむ(たとえば、0x1000 は「ぜろ・エックス・いち・ぜろ・ぜろ・ぜろ」とむ)。慣用かんようでは「ヘキサのせん」もしくは「せんヘキサ」とったかたおこなわれている。

上記じょうき数字すうじhx英語えいごじゅうろくしんほう意味いみする hexadecimal からったものである。じゅうろくしん表記ひょうきであることを明示めいじしている。

初期しょき表記ひょうきほう[編集へんしゅう]

計算けいさん科学かがくしゃ Bruce Alan Martinによって提唱ていしょうされたじゅうろく進数しんすう国際こくさい表記ひょうきほうあらたな数字すうじ。(1968ねん10がつ出典しゅってん:Letters to the editor: On binary notation, Bruce Alan Martin, Associated Universities Inc., Communications of the ACM, Volume 11, Issue 10 (October 1968) Page: 658) [3]

A - F文字もじもちいて 9 以上いじょう数字すうじ表現ひょうげんする方法ほうほうはコンピューター黎明れいめいにはまだ一般いっぱんてきではなかった。

時期じき 機種きしゅ 10 11 12 13 14 15
1950年代ねんだい Bendix-14など複数ふくすう 0 1 2 3 4 5
1950 SWAC[4] u v w x y z
1956 Bendix G-15[5][4] u v w x y z
1952 ILLIAC I[6][4] K S N J F L
1956 Librascope LGP-30[7][4] F G J K Q W
1957 Honeywell Datamatic D-1000英語えいごばん[4] b c d e f g
1967 Elbit 100[4] B C D E F G
1960 Monrobot XI英語えいごばん[4] S T U V W X
1960 NEC NEAC 1103[8] D G H J K V
1964 Pacific Data Systems 1020[4] L C A S M D
1980 Б3-34英語えいごばん(ソビエトのプログラム電卓でんたく) L C Г E " "[9]

そこ変換へんかん[編集へんしゅう]

はちじゅうじゅうしん表記ひょうきとの対応たいおう[編集へんしゅう]

じゅうろくしん表記ひょうき じゅうしん表記ひょうき じゅうしん表記ひょうき はちしん表記ひょうき しん表記ひょうき
(0)16 (0)12 (0)10 (0)8 (0)2
(1)16 (1)12 (1)10 (1)8 (1)2
(2)16 (2)12 (2)10 (2)8 (10)2
(3)16 (3)12 (3)10 (3)8 (11)2
(4)16 (4)12 (4)10 (4)8 (100)2
(5)16 (5)12 (5)10 (5)8 (101)2
(6)16 (6)12 (6)10 (6)8 (110)2
(7)16 (7)12 (7)10 (7)8 (111)2
(8)16 (8)12 (8)10 (10)8 (1000)2
(9)16 (9)12 (9)10 (11)8 (1001)2
(A)16 (A)12 (10)10 (12)8 (1010)2
(B)16 (B)12 (11)10 (13)8 (1011)2
(C)16 (10)12 (12)10 (14)8 (1100)2
(D)16 (11)12 (13)10 (15)8 (1101)2
(E)16 (12)12 (14)10 (16)8 (1110)2
(F)16 (13)12 (15)10 (17)8 (1111)2

しん表記ひょうきからじゅうろくしん表記ひょうきへの変換へんかん[編集へんしゅう]

しん表記ひょうきからじゅうろくしん表記ひょうき変換へんかんする方法ほうほうを、以下いかしめす。

整数せいすう部分ぶぶん[編集へんしゅう]

  1. しん表記ひょうきみぎからじゅんに4けたずつ区切くぎる。最後さいごさいひだり部分ぶぶん)が4けた未満みまんのときは、いた部分ぶぶん左側ひだりがわ)にはすべて0があるとみなす。
    • (111010)2 → (11, 1010)2 → (0011, 1010)2
  2. かく部分ぶぶんじゅうろくしん表記ひょうき変換へんかんする。
    • (0011)2 = (3)16, (1010)2 = (A)16
  3. られたじゅうろくしん表記ひょうきならべて (3A)16られる。

この方法ほうほう桁数けたすうかかわらず通用つうようする。たとえば、(100110010111010)2 は (0100, 1100, 1011, 1010)2 であるから、(4CBA)16 となる。

小数しょうすう部分ぶぶん[編集へんしゅう]

小数しょうすう部分ぶぶん変換へんかん方法ほうほうは、つぎのとおり。

  1. しん表記ひょうき小数点しょうすうてん基準きじゅんにしてひだりからじゅんに4けたずつ区切くぎる。最後さいごさいみぎ部分ぶぶん)が4けた未満みまんのときは、いた部分ぶぶん右側みぎがわ)にはすべて0があるとみなす。
    • (0.110101)2 → (0., 1101, 0100)2
  2. かく部分ぶぶんじゅうろくしん表記ひょうき変換へんかんする。
    • (1101)2 = (D)16, (0100)2 = (4)16
  3. られたじゅうろくしん表記ひょうきならべて (0.D4)16られる。

したがって、(111010.110101)2 = (3A.D4)16 である。この方法ほうほう桁数けたすうかかわらず通用つうようする。

じゅう進数しんすうからじゅうろく進数しんすうへの変換へんかん[編集へんしゅう]

せい整数せいすう[編集へんしゅう]

せい整数せいすう m を十進法じっしんほうからじゅうろくしんほう変換へんかんするのはつぎのようにする。

  1. m を x に代入だいにゅうする。
  2. x を 16 でって、あまりをもとめる。
  3. x/16 のしょうを x に代入だいにゅうする。
  4. 16. にもどる。x = 0 であれば終了しゅうりょう

あまりをもとめたじゅんぎゃくならべると、それがじゅうろくしんほう変換へんかんされた結果けっかになる。

れい:36864じゅうろくしんほう変換へんかんする。


16)36864   36864=160×36864
16) 23040 36864=161× 2304+160×0
16) 1440 36864=162× 144+161×0+20×0
9…9 36864=163× 9+162×0+21×0+20×0

よって 3686410 = 900016 である。

倍数ばいすう法則ほうそく[編集へんしゅう]

  • 末尾まつびが0、2468、A、C、Eは偶数ぐうすう
  • 末尾まつびが0、4、8、Cはふく偶数ぐうすう(4の倍数ばいすう)。
  • 末尾まつびが0、8は8の倍数ばいすう
  • 末尾まつびが0は1610倍数ばいすう
  • した2けたが00は25610倍数ばいすう
  • 3倍数ばいすう十進法じっしんほうおなじく数字すうじが3の倍数ばいすう
  • 5倍数ばいすうろくしんほうおなじく数字すうじが5の倍数ばいすう
  • 1510倍数ばいすう数字すうじが15の倍数ばいすう
  • 4810倍数ばいすう末尾まつび0で数字すうじが3の倍数ばいすう
  • 8010倍数ばいすう末尾まつび0で数字すうじが5の倍数ばいすう
  • 24010倍数ばいすう末尾まつび0で数字すうじが15の倍数ばいすう
  • 76810倍数ばいすうした2けた00で数字すうじが3の倍数ばいすう
  • 128010倍数ばいすうした2けた00で数字すうじが5の倍数ばいすう
  • 384010倍数ばいすうした2けた00で数字すうじが15の倍数ばいすう

小数しょうすう除算じょざん[編集へんしゅう]

れない小数しょうすう循環じゅんかん下線かせんしめす。「10」となるじゅうろくには因数いんすう奇数きすうふくまれていないため、1/31/5といった「奇数きすう」がすべれない。小数しょうすう分数ぶんすうしても、「m/奇数きすう」となる小数しょうすうまったあらわれない。したがって、偶数ぐうすうも、1/6{1÷(2×3)}や1/A{1÷(2×5)}といった「1÷奇数きすうれる偶数ぐうすう」はれない。ろく倍数ばいすうじゅう倍数ばいすう逆数ぎゃくすうにするとすべれないので、単位たんい分数ぶんすう無限むげん小数しょうすうあふれ、逆数ぎゃくすう有限ゆうげん小数しょうすうになるれい2のべきかずだけになる。

じゅうろくしん小数しょうすう分数ぶんすう
じゅうろくしん小数しょうすう ろくしんすんで約分やくぶんすう じゅうしんすんで約分やくぶんすう ろくしん小数しょうすう じゅうしん小数しょうすう じゅうしん小数しょうすう じゅうしん小数しょうすう
0.1 1/24 1/16 0.0213 0.0625 0.09 0.15
0.2 1/12 1/8 0.043 0.125 0.16 0.2A
0.3 3/24 3/16 0.1043 0.1875 0.23 0.3F
0.4 1/4 1/4 0.13 0.25 0.3 0.5
0.5 5/24 5/16 0.1513 0.3125 0.39 0.65
0.6 3/12 3/8 0.213 0.375 0.46 0.7A
0.7 11/24 7/16 0.2343 0.4375 0.53 0.8F
0.8 1/2 1/2 0.3 0.5 0.6 0.A
0.9 13/24 9/16 0.3213 0.5625 0.69 0.B5
0.A 5/12 5/8 0.343 0.625 0.76 0.CA
0.B 15/24 11/16 0.4043 0.6875 0.83 0.DF
0.C 3/4 3/4 0.43 0.75 0.9 0.F
0.D 21/24 13/16 0.4513 0.8125 0.99 0.G5
0.E 11/12 7/8 0.513 0.875 0.A6 0.HA
0.F 23/24 15/16 0.5343 0.9375 0.B3 0.IF
小数しょうすうへの変換へんかん除算じょざん3べきすう
Nすすむほう Nの
素因数そいんすう分解ぶんかい
1/3 1/9
(1÷32)
(1/27)10
(1÷33)
100÷3 100÷9 100÷33
じゅうろくしんほう 24 0.5555… 0.1C7 0.097B425ED
(1÷1B)
55.5555… 1C.71C 9.7B425ED09
(100÷1B)
ろくしんほう 2×3 0.2 0.04
(1÷13)
0.012
(1÷43)
221.2
(1104÷3)
44.24
(1104÷13)
13.252
(1104÷43)
じゅう二進法にしんほう 22×3 0.4 0.14 0.054
(1÷23)
71.4
(194÷3)
24.54
(194÷9)
9.594
(194÷23)
小数しょうすうへの変換へんかん除算じょざん(5のべきすう
Nすすむほう Nの素因数そいんすう分解ぶんかい 1/5 (1/25)10 (1÷52) 100÷5 100÷52
じゅうろくしんほう 24 0.3333… 0.0A3D7
(1÷19)
33.3333… A.3D70A
(100÷19)
十進法じっしんほう 2×5 0.2 0.04
(1÷25)
51.2
(256÷5)
10.24
(256÷25)
十進法じっしんほう 22×5 0.4 0.0G
(1÷15)
2B.4
(CG÷5)
A.4G
(CG÷15)
その計算けいさんれい
  • 被除数ひじょすうB十進法じっしんほう11
    • じゅうろくしんほう:B ÷ 3 = 3.AAAA…
    • じゅうろくしんほう:B ÷ 5 = 2.3333…
    • ろくしんほう:(15)6 ÷ 3 = 3.4
    • じゅう二進法にしんほう:B ÷ 3 = 3.8
    • 十進法じっしんほう:(11)10 ÷ 5 = 2.2
    • 十進法じっしんほう:B ÷ 5 = 2.4
  • 被除数ひじょすう8E十進法じっしんほう142
    • じゅうろくしんほう:(8E)16 ÷ 3 = 2F.5555…
    • じゅうろくしんほう:(8E)16 ÷ 5 = 1C.6666…
    • ろくしんほう:(354)6 ÷ 3 = 115.2
    • じゅう二進法にしんほう:(BA)12 ÷ 3 = 3B.4
    • 十進法じっしんほう:(142)10 ÷ 5 = 28.4
    • 十進法じっしんほう:(72)20 ÷ 5 = 18.8

四則しそく演算えんざんひょう[編集へんしゅう]

いちけた同士どうし計算けいさん:

加法かほうひょう
+ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F 10
2 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F 10 11
3 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F 10 11 12
4 4 5 6 7 8 9 A B C D E F 10 11 12 13
5 5 6 7 8 9 A B C D E F 10 11 12 13 14
6 6 7 8 9 A B C D E F 10 11 12 13 14 15
7 7 8 9 A B C D E F 10 11 12 13 14 15 16
8 8 9 A B C D E F 10 11 12 13 14 15 16 17
9 9 A B C D E F 10 11 12 13 14 15 16 17 18
A A B C D E F 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
B B C D E F 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A
C C D E F 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B
D D E F 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C
E E F 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D
F 0F 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E
乗法じょうほうひょう
× 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
2 0 2 4 6 8 A C E 10 12 14 16 18 1A 1C 1E
3 0 3 6 9 C F 12 15 18 1B 1E 21 24 27 2A 2D
4 0 4 8 C 10 14 18 1C 20 24 28 2C 30 34 38 3C
5 0 5 A F 14 19 1E 23 28 2D 32 37 3C 41 46 4B
6 0 6 C 12 18 1E 24 2A 30 36 3C 42 48 4E 54 5A
7 0 7 E 15 1C 23 2A 31 38 3F 46 4D 54 5B 62 69
8 0 8 10 18 20 28 30 38 40 48 50 58 60 68 70 78
9 0 9 12 1B 24 2D 36 3F 48 51 5A 63 6C 75 7E 87
A 0 A 14 1E 28 32 3C 46 50 5A 64 6E 78 82 8C 96
B 0 B 16 21 2C 37 42 4D 58 63 6E 79 84 8F 9A A5
C 0 C 18 24 30 3C 48 54 60 6C 78 84 90 9C A8 B4
D 0 D 1A 27 34 41 4E 5B 68 75 82 8F 9C A9 B6 C3
E 0 E 1C 2A 38 46 54 62 70 7E 8C 9A A8 B6 C4 D2
F 00 0F 1E 2D 3C 4B 5A 69 78 87 96 A5 B4 C3 D2 E1

英単語えいたんご Hexadecimal の語源ごげん[編集へんしゅう]

Hexadecimalはギリシャで6 (ξくしー, hex) を意味いみするhexa-と、ラテン語らてんごで10番目ばんめ (tenth) を意味いみする-decimal複合語ふくごうご。ウェブスターしん国際こくさいオンラインばんだい3はんによるとhexadecimal完全かんぜんラテン語らてんご由来ゆらいsexadecimal代替だいたいである(Bendixのドキュメントにも同様どうよう記述きじゅつがある[5])。Merriam-Webster's Collegiate Dictionaryにおけるhexadecimal初出しょしゅつは1954ねんで、当初とうしょより現在げんざいいたるまで国際こくさい科学かがく用語ようごISVに分類ぶんるいされている。ギリシャラテン語らてんごわせた造語ぞうごほうはISVでは一般いっぱんてきにみられる。ろく十進法じっしんほう意味いみするsexagesimalラテン語らてんご接頭せっとうたもっている。ドナルド・クヌースラテン語らてんごで16進数しんすうあらわすとするならばsenidenaryか、またはおそらくsedenaryただしいのではないかとしている(おなつくかたかんがえればbinary (2進数しんすう)ternary (3進数しんすう)quaternary (4進数しんすう)となり、このながれでいえばdecimal (10進数しんすう)とoctal (8進数しんすう)も、それぞれdenaryとoctonaryがただしいことになる)[10]。アルフレッド・B・テイラーは16進数しんすう不便ふべん数字すうじだとしてきらっていたが、1800年代ねんだいsenidenaryとして16進数しんすう研究けんきゅうしていた[11][12]。シュワルツマンによると、ラテン語らてんごからかんがえればsexadecimal自然しぜんだが、コンピュータのハッカーたちは略語りゃくごにsexを使つかうだろうとはなした[13]語源ごげんてき完全かんぜんギリシャかんがえればhexadecadic(ギリシア: ἑξαδεκαδικός hexadekadikós)がただしいとかんがえられる(ただし現代げんだいのギリシャではdecahexadicギリシア: δεκαεξαδικός dekaexadikos)が使つかわれている)。

単位たんいけい[編集へんしゅう]

単位たんいけいじゅうろくしんほうでは、かず十進法じっしんほうもちいて表記ひょうきし、16にいたると単位たんいげる方法ほうほうる。

ヤード・ポンドほうでは、質量しつりょう単位たんいじゅうろくしんほうもちいられる。

尺貫法しゃっかんほう質量しつりょう単位たんい一部いちぶにもじゅうろくしんほうもちいられる。

ギャラリー[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 青木あおき和彦かずひこ上野うえのけんなんじ岩波いわなみ数学すうがく入門にゅうもん辞典じてん岩波書店いわなみしょてん、2005ねんISBN 4-00-080209-7、pp.46、125-126 において、そこをN=16とした場合ばあい
  2. ^ (00)16〜(ff)16
  3. ^ a b Martin, Bruce Alan (October 1968). “編集へんしゅうしゃへの手紙てがみ: バイナリ表記ひょうきについて”. Communications of the ACM (Associated Universities Inc.) 11 (10): 658. doi:10.1145/364096.364107. 
  4. ^ a b c d e f g h Computer Arithmetic”. quadibloc (2018ねん). 2018ねん7がつ16にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2018ねん7がつ16にち閲覧えつらん
  5. ^ a b “2.1.3 Sexadecimal notation”. G15Dプログラマーズリファレンスマニュアル. Los Angeles, CA, USA: Bendix Computer, Division of Bendix Aviation Corporation. p. 4. オリジナルの2017-06-01時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170601222212/http://bitsavers.trailing-edge.com/pdf/bendix/g-15/G15D_Programmers_Ref_Man.pdf 2017ねん6がつ1にち閲覧えつらん. "16数字すうじ (0〜15) で4ビットのグループをあらわすことができるためこの基数きすうもちいる。かく組合くみあわせにシンボルをてることでこの表記ひょうきをsexadecimalとべるようになる(略称りゃくしょうをsexとぶことははばかれるため、通常つうじょうはhexとりゃくす)。sexadecimalのシンボルは10の10進数しんすうくわえ、G-15においては、文字もじ u v w x y z である。この記号きごう任意にんいであり、べつのコンピュータでは最後さいごの6文字もじことなるアルファベットをててもよい。" 
  6. ^ ILLIAC Programming - A Guide to the Preparation of Problems For Solution by the University of Illinois Digital Computer”. bitsavers.org. Urbana, Illinois, USA: Digital Computer Laboratory, Graduate College, University of Illinois. pp. 3-2 (1956ねん9がつ1にち). 2017ねん5がつ31にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん12月18にち閲覧えつらん
  7. ^ ROYAL PRECISION Electronic Computer LGP - 30 PROGRAMMING MANUAL. Port Chester, New York: Royal McBee Corporation. (April 1957). オリジナルの2017-05-31時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170531153004/http://ed-thelen.org/comp-hist/lgp-30-man.html 2017ねん5がつ31にち閲覧えつらん ちゅう:この奇妙きみょう配列はいれつはLGP-30における6ビットキャラクターコードの順番じゅんばんからている。)
  8. ^ NEC Parametron Digital Computer Type NEAC-1103. Tokyo, Japan: Nippon Electric Company Ltd.. (1960). Cat. No. 3405-C. オリジナルの2017-05-31時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170531112850/http://archive.computerhistory.org/resources/text/NEC/NEC.1103.1958102646285.pdf 2017ねん5がつ31にち閲覧えつらん 
  9. ^ スペース記号きごう
  10. ^ Knuth, Donald. (1969). The Art of Computer Programming, Volume 2. ISBN 0-201-03802-1. (Chapter 17.)
  11. ^ Alfred B. Taylor, Report on Weights and Measures, Pharmaceutical Association, 8th Annual Session, Boston, 15 September 1859. See pages and 33 and 41.
  12. ^ Alfred B. Taylor, "Octonary numeration and its application to a system of weights and measures", Proc Amer. Phil. Soc. Vol XXIV, Philadelphia, 1887; pages 296-366. See pages 317 and 322.
  13. ^ Schwartzman, S. (1994). The Words of Mathematics: an etymological dictionary of mathematical terms used in English. ISBN 0-88385-511-9.

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]