(Translated by https://www.hiragana.jp/)
二十進法 - Wikipedia コンテンツにスキップ

十進法じっしんほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

十進法じっしんほう(にじっしんほう、えい: vigesimal)は、20そこ(てい)とし、そこおよびそのべき基準きじゅんにしてかずあらわ方法ほうほうである。

記数きすうほう

[編集へんしゅう]

整数せいすう

[編集へんしゅう]

数列すうれつ

[編集へんしゅう]

じゅうしん記数きすうほうは、じゅうそことする位取くらいど記数きすうほうである。十進法じっしんほう位取くらいどりでは、通常つうじょうでは 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, A, B, C, D, E, F, G, H, I, J のけいじゅう数字すうじもちい、じゅうからじゅうきゅうまでを A から J までにてて、じゅうを 10 、じゅういちを 11 と表記ひょうきする。なお、B と 8 、I と 1 がまぎらわしいことを理由りゆうに、B や I をばして、じゅういちを C と表記ひょうきしたり、じゅうはちを J や K と表記ひょうきしたりするれいもある。

数字すうじ意味いみするかずは、ひだりいちけたずれると 20ばいになり、みぎいちけたずれると 1/20 になる。たとえば、(14)20 という表記ひょうきにおいて、ひだりの「1」はじゅうあらわし、みぎの「4」はよんあらわし、わせて「じゅうよん」を意味いみする。けた表示ひょうじは、整数せいすうだいは「じゅう」、整数せいすうだいさんは「よんひゃく」となる。

本節ほんぶしでは慣用かんようしたがい、通常つうじょうアラビア数字すうじじゅう進数しんすうとし、じゅうしん記数きすうほう表記ひょうき括弧かっこおよび下付かふの 20 であらわす。必要ひつようおうじて、じゅうしん記数きすうほう表記ひょうき括弧かっこおよび下付かふの 10 であらわす。じゅうしん記数きすうほうあらわされたかずじゅう進数しんすうぶ。


数列すうれつすすかた
十進法じっしんほう 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
十進法じっしんほう 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10
十進法じっしんほう 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392
十進法じっしんほう J0 J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 J8 J9 JA JB JC
十進法じっしんほう 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405
十進法じっしんほう JD JE JF JG JH JI JJ 100 101 102 103 104 105

十進法じっしんほうは「4×5=10」となるので、5でれる十進法じっしんほう2×5=10)との親和しんわせいられる。

また、7以降いこう素数そすうは、いちくらい1, 3, 7, 9, B, D, H, Jやっつのなかのいずれか、すなわ5Fのぞ奇数きすうになる。たとえば:

  • 十進法じっしんほう23十進法じっしんほうでは13
  • 十進法じっしんほう31十進法じっしんほうでは1B
  • 十進法じっしんほう53十進法じっしんほうでは2D
  • 十進法じっしんほう97十進法じっしんほうでは4H
  • 十進法じっしんほう139十進法じっしんほうでは6J

となる。

イヌイット数字すうじ
𝋀 𝋁 𝋂 𝋃 𝋄 𝋅 𝋆 𝋇 𝋈 𝋉 𝋊 𝋋 𝋌 𝋍 𝋎 𝋏 𝋐 𝋑 𝋒 𝋓
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
マヤ数字すうじ

整数せいすう

[編集へんしゅう]

じゅうしん表記ひょうき整数せいすうは:

  • (17)20 = 27 (1×201 + 7)
  • (20)20 = 40 (2×201)
  • (2H)20 = 57 (2×201 + 17)
  • (3C)20 = 72 (3×201 + 12)
  • (4F)20 = 95 (4×201 + 15)
  • (74)20 = 144 (7×201 + 4)
  • (88)20 = 168 (8×201 + 8)
  • (DA)20 = 270 (13×201 + 10)
  • (100)20 = 400 (1×202)
  • (22F)20 = 855 (2×202 + 2×201 + 15)
  • (34F)20 = 1295 (3×202 + 4×201 + 15)
  • (468)20 = 1728 (4×202 + 6×201 + 8)
  • (4J9)20 = 1989 (4×202 + 19×201 + 9)
  • (50G)20 = 2016 (5×202 + 0×201 + 16)
  • (D2A)20 = 5250 (13×202 + 2×201 + 10)
  • (1000)20 = 8000 (1×203)
  • (2340)20 = 17280 (2×203 + 3×202 + 4×201)
  • (2BGG)20 = 20736 (2×203 + 11×202 + 16×201 + 16)
  • (4GHA)20 = 38750 (4×203 + 16×202 + 17×201 + 10)
  • (EBD7)20 = 116667 (14×203 + 11×202 + 13×201 + 7)
  • (10000)20 = 160000 (1×204)

を、それぞれ意味いみする。

整数せいすう四則しそく演算えんざん

[編集へんしゅう]
  • 十進法じっしんほうの 95 + 15 = 110 → 十進法じっしんほうでは 4F + F = 5A
  • 十進法じっしんほうの 2016 - 27 = 1989 → 十進法じっしんほうでは 50G - 17 = 4J9
  • 十進法じっしんほうの 72 × 28 = 2016 → 十進法じっしんほうでは 3C × 18 = 50G
  • 十進法じっしんほうの 1728 × 10 = 17280 → 十進法じっしんほうでは 468 × A = 2340
  • 十進法じっしんほうの 400 ÷ 4 = 100 → 十進法じっしんほうでは 100 ÷ 4 = 50
  • 十進法じっしんほうの 2016 ÷ 12 = 168 → 十進法じっしんほうでは 50G ÷ C = 88

数字すうじ使用しようれい

[編集へんしゅう]

マヤ文明ぶんめいでは、十進法じっしんほう数詞すうしわせてじゅうしん記数きすうほうもちいられていた。マヤの数詞すうししんほう補助ほじょてきふくんでおり、数字すうじにもそれが反映はんえいされている。貝殻かいがられいてんいちよこぼうあらわし、じゅういたるとけたげる。けたは、おおきいほううえで、ちいさいほうしたとなる。たとえば、じゅう貝殻かいがらうえてんいち表記ひょうきされ、ななじゅううえに「さん」(てんさん)としたに「じゅう」(よこぼううえてん)で表記ひょうきされ、せんじゅうろく上段じょうだんが「」(よこぼういち)と中段ちゅうだんが「れい」(貝殻かいがら)と下段げだんが「じゅうろく」(よこぼうさんうえてんいち)で構成こうせいされ、はちせんひゃくろくさい上段じょうだんが「いち」(てんいち)、うえからだんが「れい」(貝殻かいがら)、うえからさんだんが「」(よこぼういち)、さい下段げだんが「ろく」(よこぼういちうえてんいち)で表記ひょうきされる。

このそとには、イヌイット数字すうじen:Kaktovik Inupiaq numerals)も十進法じっしんほうもちいており、むす模様もようが「れい」、たてくさびが「いち」、よこくさびが「」をあらわしており、いちけただん構成こうせいとなる。この表記ひょうきほうでは、\が「いち」、Vが「」、Wが「よん」、>が「じゅう」、">"と"V"で「じゅう」となり、じゅうは「上段じょうだんが"\"で下段げだんが"むす模様もよう"」として表記ひょうきされる。じゅう以後いごも、かいが「">"と"V"」でいちかいが「W」であればひゃくよんじゅうよん{(C4)20=(244)10}を意味いみする。

じゅう進数しんすうとの互換ごかん

[編集へんしゅう]

小数しょうすう部分ぶぶんじゅう進数しんすうからじゅう進数しんすう換算かんさんする場合ばあいには、整数せいすう部分ぶぶんはそのままじゅう進数しんすう変換へんかんし、小数しょうすう部分ぶぶんじゅう累乗るいじょうすうじゅう進数しんすう換算かんさんした数値すうちける。

れいじゅう進数しんすう 3.14159265(円周えんしゅうりつ

  • 小数しょうすう分母ぶんぼ:100000000(10) → 64000000(10)じゅうしん換算かんさん:1B50000(20) → 1000000(20)
  • 14159265 × 0.64000000 = 9061929.6 → 9061929(10)
  • 9061929(10) = 2GCEG9(20)

よって、3.14159265(10) ≒ 3.2GCEG9(20) となる。

小数しょうすう

[編集へんしゅう]

けたひとうごたびかずが20ばいわるため、小数しょうすうだいいちは「じゅうぶんいち」、小数しょうすうだいは「よんひゃくぶんいち」となる。したがって、十進法じっしんほう小数しょうすうでは:

  • (0.1)20 = 1/20 (1×20-1)
  • (0.5)20 = 5/20 (5×20-1)
  • (0.G)20 = 16/20 (16×20-1)
  • (0.01)20 = 1/400 (1×20-2)
  • (0.0C)20 = 12/400 (12×20-2)
  • (0.7A)20 = 150/400 (7×20-1 + 10×20-2)
  • (0.CF)20 = 255/400 (12×20-1 + 15×20-2)
  • (0.001)20 = 1/8000 (1×20-3)

を、それぞれ意味いみする。

計算けいさんれい

[編集へんしゅう]
すう関係かんけい

小数しょうすうすうの (22.F)20 は「855/20」を意味いみし、小数しょうすうの (2.2F)20は「855/400」という意味いみになる。 したがって、じゅう進数しんすうの 42.75 はじゅう進数しんすうでは (22.F)20 となり、じゅう進数しんすうの 2.1375 はじゅう進数しんすうでは (2.2F)20となる。 前者ぜんしゃは 42 + 75/100 (= 3/4) と 42 + 15/20 (= 3/4) が同値どうちとなり、後者こうしゃは 2 + 1375/10000 (= 1375/104 = 11/80) と 2 + 55/400 (= 55/202 = 11/80) が同値どうちになるからである。

  • (22F)20 = 2×202 + 2×201 + 15 = (855)10
  • (22.F)20 = 2×201 + 2 + 15×20-1 = 42 + 15/20 = 855/20 = (42.75)10
  • (2.2F)20 = 2 + 2×20-1 + 15×20-2 = 2 + 40/400 + 15/400 = 855/400 = (2.1375)10

おなじく、(25)20 は (45)10意味いみし、(2.5)20 は「45/20」、すなわち (2.25)10 という意味いみになる。

  • (250)20 = 2×202 + 5×201 = (900)10
  • (25)20 = 2×201 + 5 = (45)10
  • (2.5)20 = 2 + 5×20-1 = 45/20 = (2.25)10
  • (0.25)20 = 2×20-1 + 5×20-2 = 40/400 + 5/400 = 45/400 = (0.1125)10

じゅう進数しんすうの (22.F)20÷(J)20しょうは (2.5)20 となるが、じゅう進数しんすうでは以下いか相当そうとうする。

  • 数式すうしきA)じゅう進数しんすう:(22.F)20÷(J)20 = (2.5)20
  • 数式すうしきA)じゅう進数しんすう:42.75÷19 = 2.25
  • 数式すうしきB)じゅう進数しんすう:(22F)20÷(J)20 = (25)20
  • 数式すうしきB)じゅう進数しんすう:855÷19 = 45
素因数そいんすう5ふくまれない累乗るいじょうすう除算じょざん

ろくじゅう累乗るいじょうすうや、累乗るいじょうすうすすむほうによる累乗るいじょうすうなどは、5れないが、十進法じっしんほうではれる(十進法じっしんほう同様どうよう)。

  • 1/5グロス(じゅうしん換算かんさん:144 ÷ 5)
    • 十進法じっしんほう:(74)20 ÷ 5 = (18.G)20
  • 1だいグロス ÷ じゅうじゅうしん換算かんさん:1728 ÷ 15)
    • 十進法じっしんほう:(468)20 ÷ (F)20 = (5F.4)20
  • 28 ÷ 5(じゅうしん換算かんさん:256 ÷ 5)
    • 十進法じっしんほう:(CG)20 ÷ 5 = (2B.4)20
  • 65 ÷ じゅうじゅうしん換算かんさん:7776 ÷ 15)
    • 十進法じっしんほう:(J8G)20 ÷ (F)20 = (15I.8)20

また、素因数そいんすうが2と5なので、べきすう以外いがいでも、5が因数いんすうふくまれないかず被除数ひじょすうになると、れる場合ばあいがある。

  • (36×B) ÷ (32×5)(十進法じっしんほう換算かんさんで 8019 ÷ 45)
    • 十進法じっしんほう:(100J)20 ÷ (25)20 = (8I.4)20

いちけた小数しょうすうによる分割ぶんかつ

[編集へんしゅう]

十進法じっしんほうでは (0.1)20 が「じゅうぶんいち」になるため、(0.4)201/5 になり、(0.5)201/4 になり、(0.A)20十進法じっしんほう10/20)は 1/2 になる。 より派生はせいして、(0.F)10十進法じっしんほう15/20)は 3/4 に、(0.8)202/5 に、(0.C)20十進法じっしんほう12/20)は 3/5 に、(0.G)10十進法じっしんほう16/20)は 4/5 になる。

したがって、あるかずに (0.4)20けると1/5になり、(0.5)20けると1/4になり、(0.C)20けると3/5になり、(0.F)20けると3/4になる。

わりぶんりんも、十進法じっしんほうの「2わり5ふん」は「0.5」「5わり」となり、十進法じっしんほう3/8意味いみする「3わり7ふん5りん」は「0.7A」「(7わり10ふん)10」「7わりAぶん」で小数しょうすうだいおさまる。

(I0)20十進法じっしんほうの360)をれいげる。

  • 4と0.4、8と0.8で対比たいひ
    • 除算じょざん:(I0)20 ÷ (5)20 = (3C)20十進法じっしんほう:360 ÷ 5 = 72)
    • いちけた小数しょうすうける:(I0)20 × (0.4)20 = (3C)20十進法じっしんほう:360の 1/5 は72)
    • いちけた小数しょうすうける:(I0)20 × (0.8)20 = (74)20十進法じっしんほう:360の 2/5 は144)
    • いちけた整数せいすうける:(I)20 × (4)20 = (3C)20十進法じっしんほう:18×4 = 72)
    • いちけた整数せいすうける:(I)20 × (8)20 = (74)20十進法じっしんほう:18×8 = 144)
  • 同値どうちいちけた小数しょうすう対比たいひ
    • 除算じょざん:(I0)20 ÷ (4)20 = (4A)20十進法じっしんほう:360 ÷ 4 = 90)
    • いちけた小数しょうすうける:(I0)20 × (0.5)20 = (4A)20十進法じっしんほう:360の 1/4 は90)
    • いちけた小数しょうすうける:(I0)20 × (0.F)20 = (DA)20十進法じっしんほう:360の 3/4 は270)

おなじく、けたがりのれいとして、(4A)20十進法じっしんほうの90)をもちいる。

  • 乗算じょうざん:(4A)20 × (10)20 = (4A0)20十進法じっしんほう:90×20 = 1800)
  • 除算じょざん:(4A0)20 ÷ (5)20 = (I0)20十進法じっしんほう:1800÷5 = 360)
  • いちけた小数しょうすうける:(4A0)20 × (0.4)20 = (I0)20十進法じっしんほう:1800の 1/5 は360)
  • いちけた小数しょうすうける:(4A0)20 × (0.C)20 = (2E0)20十進法じっしんほう:1800の 3/5 は1080)
  • 除算じょざん:(4A0)20 ÷ (4)20 = (12A)20十進法じっしんほう:1800 ÷ 4 = 450)
  • いちけた小数しょうすうける:(4A0)20 × (0.5)20 = (12A)20十進法じっしんほう:1800の 1/4 は450)
  • いちけた小数しょうすうける:(4A0)20 × (0.A)20 = (250)20十進法じっしんほう:1800の 1/2 は900)

小数しょうすうとの置換ちかんひょう

[編集へんしゅう]

以下いかひょうに、十進法じっしんほう小数しょうすうと、それに相当そうとうする分数ぶんすうしょう掲載けいさいする。れない小数しょうすう循環じゅんかん部分ぶぶん下線かせんあらわす。じゅうよんではれるがさんではれないので、さん分割ぶんかつしたさい循環じゅんかん小数しょうすうになりやすい。

また、十進法じっしんほうは「10 - 1」が9で3のべきすうになり、m/27小数しょうすう37倍数ばいすうさんけた循環じゅんかんするのにたいして、十進法じっしんほうは「10 - 1」がJ(十進法じっしんほう19)で3のべきすうではないので、1/9循環じゅんかん小数しょうすうは 0.248HFB…でろくけたになり、さんけたごとに「248=888(10)倍数ばいすうか、その近隣きんりんかず」があらわれる。 24は十進法じっしんほう44(=11×4)、248十進法じっしんほう888(=37×3×8)、HFBは十進法じっしんほうの7111(じゅうしん換算かんさんHF4 + 7 = HFB。HF4(20) = 7104(10) = (888×8)(10))、6D6は十進法じっしんほうの2666(じゅうしん換算かんさん6D4 + 2 = 6D6。6D4(20) = 2664(10) = (888×3)(10))となる。 1/9の近似きんじけたなら 100(20) → (11×4 = 44)(10) = 24(20)さんけたなら 1000(20) → (37×3×8 = 888)(10) = 248(20) となる。
(1/27)10近似きんじも、1000(20)から (37×8 = 296)(10) = EG(20) となり、循環じゅんかんぶしが「0EG 5IA 782 J53 E19 CBH」のじゅうはちけただが、さんけたごとに「EG=296(10)倍数ばいすうか、その近隣きんりんかず」があらわれる。先頭せんとうきゅうけたると、EG(20)=296(10)倍数ばいすうは、5IA(20)=2370(10)ちかくに5I8(20)=2368(10)(= (296×8)(10))が、782(20)=2962(10)ちかくに780(20)=2960(20)(= (296×10)(10))が位置いちしている。

十進法じっしんほう除算じょざん特徴とくちょうあらわれるれいは、「3でれるが、2と5と9ではれないかず」が被除数ひじょすうになるパターンが代表だいひょうてきである。このパターンでは、(10)20以下いかの3の倍数ばいすうれないかずは9とI(じゅうはち)、4の倍数ばいすうは(14)20=(24)10まですべてでれ、5の倍数ばいすうは(1A)20=(30)10までのすべてでれるれいになる。

十進法じっしんほう小数しょうすう除算じょざん分割ぶんかつからじゅう分割ぶんかつまで)
除数じょすう 2 3 4 5 6 7 8 9 A
被除数ひじょすう1 0.A 0.6D6D 0.5 0.4 0.36D6D 0.2H2H 0.2A 0.248HFB 0.2
被除数ひじょすう3 1.A 1 0.F 0.C 0.A 0.8B8B 0.7A 0.6D6D 0.6
被除数ひじょすう8 4 2.D6D6 2 1.C 1.6D6D 1.2H2H 1 0.HFB248 0.G
被除数ひじょすうD
十進法じっしんほうの13)
6.A 4.6D6D 3.5 2.C 2.36D6D 1.H2H2 1.CA 1.8HFB24 1.6
被除数ひじょすうI
十進法じっしんほうの18)
9 6 4.A 3.C 3 2.B8B8 2.5 2 1.G
被除数ひじょすう10
十進法じっしんほうの20)
A 6.D6D6 5 4 3.6D6D 2.H2H2 2.A 2.48HFB2 2
被除数ひじょすう13
十進法じっしんほうの23)
B.A 7.D6D6 5.F 4.C 3.GD6D6 3.5E5E 2.HA 2.B248HF 2.6
被除数ひじょすう1A
十進法じっしんほうの30)
F A 7.A 6 5 4.5E5E 3.F 3.6D6D 3
被除数ひじょすう30
十進法じっしんほうの60)
1A 10 F C A 8.B8B8 7.A 6.D6D6 6
被除数ひじょすう4A
十進法じっしんほうの90)
25 1A 12.A I F C.H2H2 B.5 A 9
被除数ひじょすう74
十進法じっしんほう144
3C 28 1G 18.G 14 10.B8B8 I G E.8
被除数ひじょすうC9
十進法じっしんほう249
64.A 43 32.5 29.G 21.A 1F.B8B8 1B.2A 17.D6D6 14.I
被除数ひじょすう100
十進法じっしんほうの400)
A0 6D.6D6D 50 40 36.D6D6 2H.2H2H 2A 24.8HFB24 20
被除数ひじょすう468
十進法じっしんほう1728
234 18G 11C H5.C E8 C6.H2H2 AG 9C 8C.G
十進法じっしんほう小数しょうすう除算じょざんじゅういち分割ぶんかつからじゅう分割ぶんかつまで)
除数じょすう B C D E F G H I J 10
1 0.1G759 0.1D6D6 0.1AF7DGI94C63 0.18B8B 0.16D6D 0.15 0.13ABF5HCI… 0.1248HFB 0.111 0.1
3 0.59167 0.5 0.4C631AF7DGIG 0.45E5E 0.4 0.3F 0.3ABF5HCIG… 0.36D6D 0.333 0.3
8 0.EAI3C 0.D6D6 0.C631AF7DGI94 0.B8B8 0.AD6D6 0.A 0.984E2713A… 0.8HFB24 0.888 0.8
D
(1310
1.3CEAI 1.1D6D6 1 0.IB8B8 0.H6D6D 0.G5 0.F5HCIG984… 0.E8HFB24 0.DDD 0.D
I
(1810
1.CEAI3 1.A 1.7DGI94C631AF 1.5E5E 1.4 1.2A 1.13ABF5HCI… 1 0.III 0.I
10
(2010
1.G7591 1.D6D6 1.AF7DGI94C631 1.8B8B 1.6D6D 1.5 1.3ABF5HCIG… 1.248HFB 1.111 1
13
(2310
2.IG759 1.I6D6D 1.F7DGI94C631A 1.CH2H2 1.AD6D6 1.8F 1.713ABF5HC… 1.5B248HF 1.444 1.3
1A
(3010
2.EAI3C 2.A 2.631AF7DGI94C 2.2H2H 2 1.HA 1.F5HCIG984… 1.D6D6 1.BBB 1.A
30
(6010
5.91G75 5 4.C631AF7DGI94 4.5E5E 4 3.F 3.ABF5HCIG9… 3.6D6D 3.333 3
4A
(9010
8.3CEAI 7.A 6.I94C631AF7DG 6.8B8B 6 5.CA 5.5HCIG984E… 5 4.EEE 4.A
74
14410
D.1G759 C B.1AF7DGI94C63 A.5E5E 9.C 9 8.984E2713A… 8 7.BBB 7.4
C9
24910
12.CEAI3 10.F J.31AF7DGI94C6 H.FE5E5 G.C F.B5 E.CIG984E27… D.GD6D6 D.222 C.9
100
(40010
1G.7591G 1D.6D6D 1A.F7DGI94C631A 18.B8B8 16.D6D6 15 13.ABF5HCIG9… 12.48HFB2 11.111 10
468
172810
7H.1G759 74 6C.I94C631AF7DG 63.8B8B 5F.4 58 51.CIG984E27… 4G 4A.III 46.8
十進法じっしんほう小数しょうすう分数ぶんすう分割ぶんかつまで)
分数ぶんすう 1/2 (= 2/4) 1/3 2/3 1/4 3/4 1/5 2/5 3/5 4/5
被除数ひじょすう1 0.A 0.6D6D 0.D6D6 0.5 0.F 0.4 0.8 0.C 0.G
被除数ひじょすう3 1.A 1 2 0.F 2.5 0.C 1.4 1.G 2.8
被除数ひじょすう8 4 2.D6D6 5.6D6D 2 6 1.C 3.4 4.G 6.8
被除数ひじょすうD
十進法じっしんほうの13)
6.A 4.6D6D 8.D6D6 3.5 9.F 2.C 5.4 7.G A.8
被除数ひじょすうI
十進法じっしんほうの18)
9 6 C 4.A D.A 3.C 7.4 A.G E.8
被除数ひじょすう10
十進法じっしんほうの20)
A 6.D6D6 D.6D6D 5 F 4 8 C G
被除数ひじょすう13
十進法じっしんほうの23)
B.A 7.D6D6 F.6D6D 5.F H.5 4.C 9.4 D.G I.8
被除数ひじょすう1A
十進法じっしんほうの30)
F A 10 7.A 12.A 6 C I 14
被除数ひじょすう30
十進法じっしんほうの60)
1A 10 20 F 25 C 14 1G 28
被除数ひじょすう4A
十進法じっしんほうの90)
25 1A 30 12.A 37.A I 1G 2E 3C
被除数ひじょすうI0
十進法じっしんほうの360)
90 60 C0 4A DA 3C 74 AG E8
無理むりすう換算かんさんひょう
おも理数りすう 十進法じっしんほう 十進法じっしんほう
円周えんしゅうりつ 3.2GCEG9 GBHB74… 3.141592 653589…
2の平方根へいほうこん 1.85DE37 JGEJA8… 1.414213 562373…
3の平方根へいほうこん 1.ECG82B DDEG68… 1.732050 807568…
5の平方根へいほうこん 2.4E8AHA B3J9F4… 2.236067 977499…
黄金おうごん 1.C7458F 5BJ9F4… 1.618033 988749…
5のべきすう逆数ぎゃくすう分子ぶんし分母ぶんぼじゅうしん換算かんさん
べき指数しすう -1 (1/5) -2 (1/25) -3 (1/125) -4 (1/625) -5 (1/3125) -6 (1/15625)
じゅうしん小数しょうすう 0.4 0.0G 0.034 0.00CG 0.002B4 0.000A4G
じゅうしん小数しょうすう 0.2 0.04 0.008 0.0016 0.00032 0.000064
じゅうしん小数しょうすう分子ぶんし 4 16 64 256 1024 4096
じゅうしん小数しょうすう分子ぶんし 2 4 8 16 32 64
じゅうしん小数しょうすう分母ぶんぼ 20 400 8000 160000 3200000 64000000
じゅうしん小数しょうすう分母ぶんぼ 10 100 1000 10000 100000 1000000
2のべきかず逆数ぎゃくすう分子ぶんし分母ぶんぼじゅうしん換算かんさん
べき指数しすう -1 (1/2) -2 (1/4) -3 (1/8) -4 (1/16) -5 (1/32) -6 (1/64) -7 (1/128) -8 (1/256)
じゅうしん小数しょうすう 0.A 0.5 0.2A 0.15 0.0CA 0.065 0.032A 0.01B5
じゅうしん小数しょうすう 0.5 0.25 0.125 0.0625 0.03125 0.015625 0.0078125 0.00390625
じゅうしん小数しょうすう分子ぶんし 10 5 50 25 250 125 1250 625
じゅうしん小数しょうすう分子ぶんし 5 25 125 625 3125 15625 78125 390625
じゅうしん小数しょうすう分母ぶんぼ 20 20 400 400 8000 8000 160000 160000
じゅうしん小数しょうすう分母ぶんぼ 10 100 1000 10000 100000 1000000 10000000 100000000

除数じょすうが2のべきすうざんにおける分子ぶんし分母ぶんぼ数値すうちは、十進法じっしんほう十進法じっしんほうよりもろくしんほうちかい。これは、じゅう(4×5)とろく(2×3)がとも矩形くけいすうだからである。

計算けいさんひょう

[編集へんしゅう]

ここではスキップしで、(11)10を B 、(18)10を I 、(19)10を J と表記ひょうきする。 十進法じっしんほう乗算じょうざん要領ようりょうとして、以下いかてんげられる。

主要しゅようだん
  • 半数はんすうA(=じゅう)のだん
  • m/4 となる奇数きすう5F(=じゅう)}は、4の倍数ばいすうけるといちくらいが0になる。1/4となる5のだんいちくらいが5→A→F→0→5で循環じゅんかんし、3/4となるFのだんいちくらいがF→A→5→0→Fで循環じゅんかんする。
  • 4の倍数ばいすう48C(=じゅう)、G(=じゅうろく)}は、5の倍数ばいすうけるといちくらいが0になる。1/5となる4のだんいちくらいが4→8→C→G→0→4で循環じゅんかん2/5となる8のだんいちくらいが8→G→4→C→0→8で循環じゅんかん3/5となるCのだんいちくらいがC→4→G→8→0→Cで循環じゅんかん4/5となるGのだんいちくらいがG→C→8→4→0→Gで循環じゅんかんする。
そのだん
  • だんは、5の倍数ばいすうけるといちくらいが5, A, F, 0のどれかになる。
  • だんは、4の倍数ばいすうけると、いちくらいが4, 8, C, G, 0のどれかになる。
  • 末尾まつびとなるJ(=じゅうきゅう)のだんは、いちじゅうくらいがJになる。
  • 10-2となるI(=じゅうはち)のだんは、いちくらいは2ずつる。いちくらいはI→G→E→C→A→8→6→4→2→0のじゅん変化へんかする。このうち、4の倍数ばいすうけると(すなわななじゅう倍数ばいすう)、いちくらいがCのだんおなじくC→4→G→8→0→Cのじゅん変化へんかする。
  • 9だんは、偶数ぐうすうけると、いちくらいかずは2ずつる。そして、4の倍数ばいすうけると、いちくらいはG→C→8→4→0のじゅん変化へんかする。
  • B(=じゅういち)のだんは、偶数ぐうすうけると、じゅうくらいいちくらいかず半分はんぶんになる(れい:(12)20=(22)10)。そして、4の倍数ばいすうけると、いちくらいは4→8→C→G→0のじゅん変化へんかする。
  • 3だんは、4の倍数ばいすうけると、いちくらいがC→4→G→8→0のじゅん変化へんかする。これにたいして、6だんは、4の倍数ばいすうけると、いちくらいが4→8→C→G→0のじゅん変化へんかする。
  • 7だんE(=じゅうよん)のだんは、3の倍数ばいすうけるとゾロになる。これは、(11)20=(21)10 になるため。
加算かさんひょう
+ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J
0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J
1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10
2 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10 11
3 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10 11 12
4 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10 11 12 13
5 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10 11 12 13 14
6 6 7 8 9 A B C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15
7 7 8 9 A B C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16
8 8 9 A B C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17
9 9 A B C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18
A A B C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
B B C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A
C C D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B
D D E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C
E E F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D
F F G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E
G G H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F
H H I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F 1G
I I J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F 1G 1H
J J 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F 1G 1H 1I
乗算じょうざんひょう
× 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J
2 0 2 4 6 8 A C E G I 10 12 14 16 18 1A 1C 1E 1G 1I
3 0 3 6 9 C F I 11 14 17 1A 1D 1G 1J 22 25 28 2B 2E 2H
4 0 4 8 C G 10 14 18 1C 1G 20 24 28 2C 2G 30 34 38 3C 3G
5 0 5 A F 10 15 1A 1F 20 25 2A 2F 30 35 3A 3F 40 45 4A 4F
6 0 6 C I 14 1A 1G 22 28 2E 30 36 3C 3I 44 4A 4G 52 58 5E
7 0 7 E 11 18 1F 22 29 2G 33 3A 3H 44 4B 4I 55 5C 5J 66 6D
8 0 8 G 14 1C 20 28 2G 34 3C 40 48 4G 54 5C 60 68 6G 74 7C
9 0 9 I 17 1G 25 2E 33 3C 41 4A 4J 58 5H 66 6F 74 7D 82 8B
A 0 A 10 1A 20 2A 30 3A 40 4A 50 5A 60 6A 70 7A 80 8A 90 9A
B 0 B 12 2D 24 2F 36 3H 48 4J 5A 61 6C 73 7E 85 8G 97 9I A9
C 0 C 14 1G 28 30 3C 44 4G 58 60 6C 74 7G 88 90 9C A4 AG B8
D 0 D 16 1J 2C 35 3I 4B 54 5H 6A 73 7G 89 92 9F A8 B1 BE C7
E 0 E 18 22 2G 3A 44 4I 5C 66 70 7E 88 92 9G AA B4 BI CC D6
F 0 F 1A 25 30 3F 4A 55 60 6F 7A 85 90 9F AA B5 C0 CF DA E5
G 0 G 1C 28 34 40 4G 5C 68 74 80 8G 9C A8 B4 C0 CG DC E8 F4
H 0 H 1E 2B 38 45 52 5J 6G 7D 8A 97 A4 B1 BI CF DC E9 F6 G3
I 0 I 1G 2E 3C 4A 58 66 74 82 90 98 AG BE CC DA E8 F6 G4 H2
J 0 J 1I 2H 3G 4F 5E 6D 7C 8B 9A A9 B8 C7 D6 E5 F4 G3 H2 I1

命数めいすうほう

[編集へんしゅう]

じゅうしん命数めいすうほうは、20 をそことする命数めいすうほうである。

数詞すうし

[編集へんしゅう]

自然しぜん言語げんごじゅうしん命数めいすうほう数詞すうしつものは比較的ひかくてきおおく、また世界中せかいじゅうらばっている。十進法じっしんほうゆびかず由来ゆらいするのとおなじように、十進法じっしんほう手足てあしゆび総和そうわ(5ほん×4ヶ所かしょ=20ほん)に由来ゆらいする。十進法じっしんほう数詞すうしでは、1 から 20 まで独立どくりつ単語たんごが 20 あることはまれで、内部ないぶしんほうまたは十進法じっしんほう補助ほじょてきふくんでいる。

もっと体系たいけいてき十進法じっしんほうは、メソアメリカられる。たとえばマヤ語族ごぞくツォツィル (Tzotzil)やユト・アステカ語族ごぞくナワトル[1]などがある。サポテカ文字もじラ・モハラの文字もじマヤ文字もじなどの記数きすうほう上記じょうきのようにてんぼう使つかったじゅうしん表記ひょうきであった。マヤの長期ちょうきれきでは20日はつかウィナルといい、1ねんすなわち360にち周期しゅうきトゥン)は20日はつか×18ヶ月かげつ構成こうせいされた。トゥンよりうえ単位たんい十進法じっしんほうそくし、20トゥンをカトゥン、400トゥン (= 202トゥン) をバクトゥンんだ。

メソアメリカには、じゅう累乗るいじょうすうにも個別こべつ数詞すうし絵文字えもじ命名めいめいされている。

メソアメリカ じゅう累乗るいじょうすう意味いみする数詞すうし
じゅうしん表記ひょうき じゅうしん指数しすう表記ひょうき マヤ数詞すうし ナワトル ナワトル語根ごこん アステカ絵文字えもじ
1 200 Hun Se Ce
20 201 K'áal Sempouali Pohualli
400 202 Bak Sentsontli Tzontli
8000 203 Pic Senxikipili Xiquipilli
160000 204 Calab Sempoualxikipili Pohualxiquipilli -
320まん 205 Kinchil Sentsonxikipili Tzonxiquipilli -
6400まん 206 Alau Sempoualtzonxikipili Pohualtzonxiquipilli -

ブータンゾンカ数字すうじen:Dzongkha numerals)も命数めいすうほう十進法じっしんほうもちいており、累乗るいじょうすうじゅうろくまん(= 204)まで存在そんざいする。なお、じゅうきゅうまでのかずは、補助ほじょてき十進法じっしんほうもちいている。

ゾンカ数字すうじ数詞すうしじゅうまで)
じゅうしん表記ひょうき 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
じゅうしん表記ひょうき 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A
数詞すうし ciː ˈɲiː sum ʑi ˈŋa ɖʱuː dyn ɡeː ɡuː cu-tʰãm
じゅうしん表記ひょうき 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
じゅうしん表記ひょうき B C D E F G H I J 10
数詞すうし cu-ci cu-ɲi cu-sum cu-ʑi ce-ŋa cu-ɖu cup-dỹ cop-ɡe cy-ɡu kʰe ciː
ゾンカ数字すうじ数詞すうしじゅういち以降いこう
じゅうしん表記ひょうき じゅうしん表記ひょうき 数詞すうし じゅうしん表記ひょうきによる分解ぶんかい
30 1A kʰe pɟʱe-da ˈɲiː 20×2 - 10
40 20 kʰe ˈɲiː 20×2
50 2A kʰe pɟʱe-da sum 20×3 - 10
100 50 kʰe ˈŋa 20×5
200 A0 kʰe cutʰãm 20×10
300 F0 kʰe ceŋa 20×15
400 100 ɲiɕu 202
800 200 ɲiɕu ɲi 202×2
8000 1000 kʰecʰe 203
160000 10000 jãːcʰe 204

アジアではアイヌブルシャスキなどがある。アイヌでは 40 を tu-hotnep (2×20)、100 を asikne-hotnep (5×20) という。減算げんざん一般いっぱんてきで、90 を wanpe easikne-hotnep (あと 10 で 5×20) とぶ。

ヨーロッパでは、バスク[2]ケルトフランス語ふらんすごデンマークアルバニアグルジアなどに十進法じっしんほうのこっている。どれも、202あらわ数詞すうしがなく、100 をあらわ数詞すうしがあるので、完全かんぜん十進法じっしんほうではなくなった。フランス語ふらんすご数詞すうしは 30 から 59 までは十進法じっしんほうだが、1 から 19 まで、そして 60 からは 十進法じっしんほうであって、80 を quatre-vingts すなわち 4×20 と表現ひょうげんし、90 を quatre-vingt-dix すなわち 4×20 + 10 と表現ひょうげんする。ただし、スイスベルギーフランス語ふらんすご十進法じっしんほうである(フランス語ふらんすご数詞すうし参照さんしょう)。デンマークでは 60 を tres というが、これは tresindstyve すなわち 3×20 のりゃくである。英語えいごでは、20 をあらわ古風こふうかたり score があり、threescore (3×20)、fourscore (4×20) などの複合語ふくごうごがある。ゲティスバーグ演説えんぜつ先頭せんとうが"Four score and seven years ago"ではじまっている。

インド・ヨーロッパ語族ごぞくには 11 から 19 までと 21 以上いじょうとでことなるかたり構成こうせい言語げんごすくなくない。たとえば英語えいごでは fifteen (5 + 10) にたいして twenty-five (20 + 5)、ドイツでは fünfzehn (5 + 10) にたいして fünfundzwanzig (5 と 20) とぶ。

アフリカではヨルバ減算げんざんふく十進法じっしんほうられている。

ニューギニアとうもっと言語げんご密度みつどたか地域ちいきとしてられ、エスノローグには 1071 言語げんごしるされている[3][4]。このため命数めいすうほう多様たようで、アランブラック (Alamblak) など、十進法じっしんほう言語げんご存在そんざいする。

また、20 を意味いみするかたりの 10 の倍数ばいすうことなるかたり構成こうせい言語げんごがある。たとえば日本語にほんごでは 30 (みそ)から 90 (ここのそ)までは接尾せつび「そ」がくが、20 は「はた」とぶ。20 さい、30 さいはそれぞれ「はたち」、「みそじ」である。上海しゃんはいでも 30 以上いじょう普通ふつうばなしおなじく「さんじゅう」から「きゅうじゅう」をもちいるが、20 だけは「廿にじゅう」をもちいる。

以下いかに、ナワトルとバスク数詞すうししめす。前者ぜんしゃしんほう後者こうしゃ十進法じっしんほう内部ないぶふくんでいる。

かず ナワトル バスク
1 bat
2 öme bi
3 ëyi hiru
4 nähui lau
5 mäcuïlli bost
6 chicuacë sei
7 chicöme zazpi
8 chicuëyi zortzi
9 chiucnähui bederatzi
10 mahtlactli hamar
11 mahtlactli-on-cë hamaika
12 mahtlactli-om-öme hamabi
13 mahtlactli-om-ëyi hamairu
14 mahtlactli-on-nähui hamalau
15 caxtölli hamabost
16 caxtölli-on-cë hamasei
17 caxtölli-om-öme hamazazpi
18 caxtölli-om-ëyi hemezortzi
19 caxtölli-on-nähui hemeretzi
20 cem-pöhualli hogei
21 cem-pöhualli-on-cë hogei ta bat
40 öm-pöhualli berrogei

単位たんいけい

[編集へんしゅう]

十進法じっしんほう単位たんい散発さんぱつてき使つかわれる。単位たんいけいでは、かず十進法じっしんほうで 9, 10, 11 と表記ひょうきし、20400いたるとけたではなく単位たんいげるれいおおい。

ヤード・ポンドほうにおいて、1 トンは 20 ハンドレッドウェイト、1 トロイオンスは 20 ペニーウェイト、1 パイントは 20 えきりょうオンスである。

おなじく、イギリスでは、1971ねん2がつ15にち通貨つうか十進法じっしんほうわるまえは、12144じゅう二進法にしんほうと、20→400 の十進法じっしんほうわせであった。この制度せいどでは、1 ポンドは 20 シリングであった。個数こすうにおいても、十進法じっしんほう単位たんいで「スコア」(20)がある。20 は 5×4 であり、1 とそのすう以外いがい約数やくすう2, 4, 5, 10けい 4 あり、とくよん分割ぶんかつ分割ぶんかつ便利べんりであることも、十進法じっしんほう単位たんい使用しようされる一因いちいんにもなっている。たいする 10 の約数やくすうは、2 と 5 のけい 2 しかない。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  1. ^ Jordan, David K., Inadequate Nahuatl Reference Grammar, http://weber.ucsd.edu/~dkjordan/nahuatl/nahugram.html 2007ねん12月18にち閲覧えつらん 
  2. ^ Center for Basque Studies, ed., Basque Language Lesson 3, University of Nevada, Reno, http://basque.unr.edu/07/7.4.1t/7.4.4.4.vocabulary3.htm 2007ねん12月18にち閲覧えつらん 
  3. ^ Gordon, Raymond G., Jr., ed. (2005), “Languages of Papua New Guinea”, Ethnologue: Languages of the World (15 ed.), Dallas, Tex.: SIL International, http://www.ethnologue.com/show_country.asp?name=PG 2008ねん5がつ3にち閲覧えつらん 
  4. ^ Gordon, Raymond G., Jr., ed. (2005), “Languages of Indonesia (Papua)”, Ethnologue: Languages of the World (15 ed.), Dallas, Tex.: SIL International, オリジナルの2009ねん1がつ6にち時点じてんにおけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090106155024/http://www.ethnologue.com/show_country.asp?name=IDP 2008ねん5がつ3にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]