NADH:ユビキノン還元かんげん酵素こうそ (水素すいそイオン輸送ゆそうがた)

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NADH:ユビキノン還元かんげん酵素こうそ (水素すいそイオン輸送ゆそうがた)
こうねつきんThermus thermophilus由来ゆらいふく合体がったいIの結晶けっしょう構造こうぞう(PDB: 3M9S​)
識別子しきべつし
EC番号ばんごう 1.6.5.3
CAS登録とうろく番号ばんごう 9028-04-0
データベース
IntEnz IntEnz view
BRENDA BRENDA entry
ExPASy NiceZyme view
KEGG KEGG entry
MetaCyc metabolic pathway
PRIAM profile
PDB構造こうぞう RCSB PDB PDBj PDBe PDBsum
遺伝子いでんしオントロジー AmiGO / QuickGO
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NADH:ユビキノン還元かんげん酵素こうそ (水素すいそイオン輸送ゆそうがた) (NADH:ubiquinone reductase (H+-translocating)) は、NADHからユビキノン(CoQ)へ電子でんし2つを転移てんいさせる酸化さんか還元かんげん酵素こうそであり、そのさい生体せいたいまく片側かたがわから反対はんたいがわへと水素すいそイオン輸送ゆそうする酵素こうそである。ミトコンドリアうちまく原核げんかく生物せいぶつ細胞さいぼうまく位置いちし、プロトン濃度のうど勾配こうばい形成けいせいすることでATP合成ごうせいまく電位でんい維持いじ寄与きよする。多数たすうのペプチドから構成こうせいされるタンパク質たんぱくしつふく合体がったいであり、酸化さんかてきリン酸化さんかおこな呼吸こきゅうくさりの“くち酵素こうそ”の1つであることから[1]ふく合体がったいIともばれる。習慣しゅうかんてきNADHだつ水素すいそ酵素こうそ(NADH dehydrogenase)とばれることがおおい。

反応はんのう[編集へんしゅう]

NADHデヒドロゲナーゼはミトコンドリアの電子でんし伝達でんたつけいにおけるはじめの酵素こうそ(ふく合体がったいI)である。電子でんし伝達でんたつけいには、NADHデヒドロゲナーゼ(ふく合体がったいI)のほか酵素こうそQ-シトクロムcレダクターゼふく合体がったいIII)、シトクロムcオキシダーゼふく合体がったいIV)のけい3しゅのエネルギー変換へんかん酵素こうそがある[2]。NADHデヒドロゲナーゼは電子でんし伝達でんたつけいなかではもっとおおきく、かつ複雑ふくざつ酵素こうそである[3]

この過程かていでは、ふく合体がったいIはNADHをいち分子ぶんし酸化さんかさせるごとに4のプロトンをミトコンドリアマトリックスからまくあいだスペースす。プロトンがまくがいされることにより発生はっせいした濃度のうど勾配こうばいによって、最終さいしゅうてきATPシンターゼによりATP合成ごうせいされることとなる。

この反応はんのう可逆かぎゃくてきたとえばこうまく電位でんいのときコハクさんによりNAD+還元かんげんされる)であるが、正確せいかく触媒しょくばい機構きこういま判明はんめいしていない[4]

興味深きょうみぶかいことに、ふく合体がったいIにはアポトーシス誘発ゆうはつする役割やくわり可能かのうせいがある[5]実際じっさいには、ミトコンドリアの活動かつどうプログラム細胞さいぼう(PCD)との相互そうご関係かんけいからだ細胞さいぼうはい初期しょきにおいてしめされている[6]

構成こうせい構造こうぞう[編集へんしゅう]

ふく合体がったいIの全体ぜんたい構造こうぞう電子でんし伝達でんたつ概略がいりゃく

NADHデヒドロゲナーゼは呼吸こきゅうふく合体がったいなかもっとおおきく、哺乳類ほにゅうるいのものでは45の独立どくりつしたポリペプチドくさりつ。とくに、機能きのうてき重要じゅうようなのはフラビン補欠ほけつ分子ぶんしぞくと8てつ硫黄いおうクラスターである。45のサブユニットのうちななつはミトコンドリア遺伝子いでんしにコードされている[7][8]

構造こうぞうながまくドメイン(60まく貫通かんつうヘリックス)と、酸化さんか還元かんげん中心ちゅうしんとNADH結合けつごう部位ぶいがある親水しんすいせい周辺しゅうへん領域りょういきからなり、全体ぜんたいとしてアルファベットのLのようになっている。かく生物せいぶつふく合体がったい構造こうぞうはよく特徴付とくちょうづけされていないのにたいし、バクテリア(Thermus thermophilus)のふく合体がったい周辺しゅうへん/親水しんすいせいドメインが結晶けっしょうされている(PDB: 2FUG​)[9]

電子でんしスピン共鳴きょうめい(EPR)およびじゅう電子でんし電子でんし共鳴きょうめい(DEER)により、親水しんすいせい領域りょういきにおいて、フラビンからキノン結合けつごう部位ぶいにかけてつらなって位置いちするななつのてつ硫黄いおうクラスターじょう電子でんし移動いどうすることがしめされた。[10]

さらに、原子げんしレベルの解像度かいぞうどでの電子でんしトンネル経路けいろが、トンネル電流でんりゅう理論りろんもとづいた計算けいさんによってあきらかにされた。それによると、隣接りんせつしたてつ硫黄いおうクラスターあいだのトンネル経路けいろおもふたつのシステインはいおよびひとつのタンパク質たんぱくしつざんもと(mediator)からなる。mediatorざんもと種々しゅじゅことなる生物せいぶつしゅあいだでよく保存ほぞんされ、さらにそれらを置換ちかんした変異へんいたい電子でんし移動いどう速度そくど計算けいさんじょういちじるしく低下ていかすることから、mediatorざんもと生体せいたいちゅうでの電子でんし移動いどう不可欠ふかけつ役割やくわりたしていることがわかる。また、タンパク質たんぱくしつサブユニットあいだ内部ないぶすい電子でんし移動いどう速度そくどおおきく増加ぞうかさせ、生体せいたいちゅう観測かんそくされるたか電子でんし移動いどう効率こうりつ達成たっせい不可欠ふかけつであることがしめされた。[11]

抑制よくせい[編集へんしゅう]

もっともよくられているふく合体がったいIの阻害そがいざいロテノン有機ゆうき殺虫さっちゅうざいとして使つかわれる)である。ロテノンおよびロテノイドはアントニアマチン)、デリスおよびロンコカルプスマメマメ)などの植物しょくぶつ生成せいせいするイソフラボノイドである。17世紀せいきというはや段階だんかいからロテノン含有がんゆう植物しょくぶつはインディアンによってそのさかな毒性どくせいもちいられたという報告ほうこくがなされている[12]。ロテノンのほかピエリシジンAもユビキノンの類縁るいえん化合かごうぶつであり、ふく合体がったいIのユビキノン結合けつごう部位ぶい強力きょうりょく結合けつごうする。ロテノンまたはピエリシジンのような疎水そすいせい阻害そがいざいは、終端しゅうたんてつ硫黄いおうクラスターN2とユビキノンとのあいだ電子でんし移動いどう阻害そがいしているとかんがえられている。ロテノンによるふく合体がったいIの長期ちょうき組織そしきてき阻害そがいはドーパミン作動さどうせいニューロンの選択せんたくてき変性へんせい誘発ゆうはつすることがかっている[13]

また、酵素こうそアデノシンリンさんリボースでも抑制よくせいされる。これは酵素こうそのヌクレオチド結合けつごう部位ぶいでの拮抗きっこうてき阻害そがいである[14]。したがって、NADHの親水しんすいせい類縁るいえんたいとユビキノンの疎水そすいせい類縁るいえんたいはこの酵素こうそ最初さいしょ最後さいご電子でんし伝達でんたつ阻害そがいしている。

もっと有力ゆうりょくふく合体がったいIの阻害そがいざいアセトゲニンるいである。アセトゲニンは、キノンの結合けつごう不可欠ふかけつであることが提唱ていしょうされているND2サブユニットに交差こうさ結合けつごうすることがしめされている[1]。アセトゲニンのひとつ、ロリニアスタチン2は、ロテノンと結合けつごう部位ぶいことなることがかった最初さいしょ阻害そがいざいである[15]

活性かっせい/活性かっせい遷移せんい[編集へんしゅう]

かく生物せいぶつふく合体がったいIの触媒しょくばい活性かっせい複雑ふくざつである。酵素こうそには触媒しょくばいてき構造こうぞうてきことなる2しゅかたがあり、ひと活性かっせいがた(Aがた)、もう一方いっぽう活性かっせいがた(Dがた)である。生理学せいりがくてき温度おんど(>30°C)で基質きしつ欠乏けつぼうすることにより酵素こうそ活性かっせいがたわるが、NADHのおそ反応はんのう(k~4 min-1)とそれにつづくユビキノンの還元かんげんによって活性かっせいすることができる。なんかいかの代謝たいしゃ回転かいてんのち酵素こうそ活性かっせい状態じょうたいとなり、はや速度そくど(k~104 min-1)で触媒しょくばい作用さようおよぼすようになる。カチオン (Mg2+, Ca2+) の存在そんざい、またはアルカリ性あるかりせい状態じょうたいでは活性かっせいながくなる。

しつかつ過程かていでのたか活性かっせいエネルギー (270 kJ/mol) はふく合体がったいIにおおきな構造こうぞう変化へんかきたことをしめしているが、現在げんざい判明はんめいしている2しゅ構造こうぞうあいだちがいは酵素こうそ表面ひょうめん露出ろしゅつするシステインざんもとかずのみである。活性かっせいがたふく合体がったいIのシステインざんもとをスルフヒドリル試薬しやくN-エチルマレイミドまたはDTNB)で保護ほごすると、酵素こうそ活性かっせいしなくなる。一方いっぽう、Aがたはスルフヒドリル試薬しやくとは反応はんのうしない。

構造こうぞう変化へんかには非常ひじょう重要じゅうよう生理学せいりがくてき意義いぎがあることがかっている。活性かっせいがたニトロソチオールペルオキシ硝酸しょうさんによる阻害そがいけにくく、ぎゃく活性かっせいがたほうけやすい[16]

ちょう酸化さんかぶつ形成けいせい[編集へんしゅう]

最近さいきん研究けんきゅうではふく合体がったいIが活性かっせい酸素さんそしゅ発生はっせいげんであることが提唱ていしょうされている[17]ふく合体がったいIはすくなくとも2とおりの経路けいろ経由けいゆしてちょう酸化さんかぶつ過酸化水素かさんかすいそふくむ)を合成ごうせいすることができる。前方ぜんぽう電子でんし伝達でんたつでは、ごく少量しょうりょうのみのちょう酸化さんかぶつ合成ごうせいされる(全体ぜんたい電子でんしりゅうの0.1%以下いか[17][18]

ぎゃく電子でんし移動いどうでは、ふく合体がったいIはミトコンドリア内部ないぶにおけるちょう酸化さんかぶつ合成ごうせいもっと重要じゅうよう部分ぶぶんで、5%以上いじょう電子でんしちょう酸化さんかぶつ転用てんようされる可能かのうせいがある。ぎゃく電子でんし移動いどうは、還元かんげんされたユビキノールプール(哺乳類ほにゅうるいのミトコンドリアのコハクさんデヒドロゲナーゼグリセロール-3-リンさんデヒドロゲナーゼまたはジヒドロオロトさんデヒドロゲナーゼから供給きょうきゅうされる)からの電子でんしふく合体がったいIを経由けいゆしてNAD+をNADHへ還元かんげんする過程かてい、ミトコンドリアないまく電位でんい電位でんいによってすすむ。ぎゃく電子でんし移動いどうがどのような病的びょうてき状態じょうたいin vivo発生はっせいするかまだ正確せいかくには判明はんめいしていないが、in vitroでの実験じっけんではコハクさん濃度のうどたかく、オキサロ酢酸さくさんまたはリンゴさんてい濃度のうどのときにこっている[19]

病理びょうりがく[編集へんしゅう]

ふく合体がったいIの突然変異とつぜんへんいリー症候群しょうこうぐん急性きゅうせい壊死えしせいのう脊髄せきずいしょう)をふくミトコンドリアびょう原因げんいんとなる。また、ミトコンドリアDNA(mtDNA) に由来ゆらいすることなるふく合体がったいIサブユニットのてん突然変異とつぜんへんいにより、レーバー遺伝いでんせい視神経ししんけい萎縮いしゅくしょうしょうじる可能かのうせいがある。

遺伝子いでんし[編集へんしゅう]

以下いかはNADHデヒドロゲナーゼ (ユビキノン)ふく合体がったいがコードされているヒト遺伝子いでんし一覧いちらんである。

  • NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい
    • NDUFA1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 1, 7.5kDa
    • NDUFA2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 2, 8kDa
    • NDUFA3 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 3, 9kDa
    • NDUFA4 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 4, 9kDa
    • NDUFA4L – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 4-like
    • NDUFA4L2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 4-like 2
    • NDUFA5 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 5, 13kDa
    • NDUFA6 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 6, 14kDa
    • NDUFA7 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 7, 14.5kDa
    • NDUFA8 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 8, 19kDa
    • NDUFA9 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 9, 39kDa
    • NDUFA10 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 10, 42kDa
    • NDUFA11 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 11, 14.7kDa
    • NDUFA12 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 12
    • NDUFA13 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, 13
    • NDUFAB1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1, αあるふぁ/βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 1, 8kDa
    • NDUFAF1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, assembly factor 1
    • NDUFAF2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, assembly factor 2
    • NDUFAF3 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, assembly factor 3
    • NDUFAF4 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 αあるふぁ部分ぶぶんふく合体がったい, assembly factor 4
  • NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい
    • NDUFB1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 1, 7kDa
    • NDUFB2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 2, 8kDa
    • NDUFB3 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 3, 12kDa
    • NDUFB4 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 4, 15kDa
    • NDUFB5 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 5, 16kDa
    • NDUFB6 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 6, 17kDa
    • NDUFB7 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 7, 18kDa
    • NDUFB8 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 8, 19kDa
    • NDUFB9 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 9, 22kDa
    • NDUFB10 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 10, 22kDa
    • NDUFB11 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1 βべーた部分ぶぶんふく合体がったい, 11, 17.3kDa
  • NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1, 部分ぶぶんふく合体がったい不明ふめい
    • NDUFC1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1, 部分ぶぶんふく合体がったい不明ふめい), 1, 6kDa
    • NDUFC2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) 1, 部分ぶぶんふく合体がったい不明ふめい), 2, 14.5kDa
  • NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ
    • NDUFS1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ1, 75kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ2, 49kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS3 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ3, 30kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS4 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ4, 18kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS5 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ5, 15kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS6 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ6, 13kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS7 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ7, 20kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
    • NDUFS8 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) てつ硫黄いおうタンパク質たんぱくしつ8, 23kDa (NADH-酵素こうそQ レダクターゼ)
  • NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) フラボタンパク質たんぱくしつ1
    • NDUFV1 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) フラボタンパク質たんぱくしつ1, 51kDa
    • NDUFV2 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) フラボタンパク質たんぱくしつ2, 24kDa
    • NDUFV3 – NADH デヒドロゲナーゼ (ユビキノン) フラボタンパク質たんぱくしつ3, 10kDa
  • ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット
    • MT-ND1 - ミトコンドリアエンコード NADH デヒドロゲナーゼ サブユニット1
    • MT-ND2 - ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット2
    • MT-ND3 - ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット3
    • MT-ND4 - ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット4
    • MT-ND4L - ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット4L
    • MT-ND5 - ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット5
    • MT-ND6 - ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット6

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

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資料しりょう画像がぞう[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]