(Translated by https://www.hiragana.jp/)
OLE for Process Control - Wikipedia コンテンツにスキップ

OLE for Process Control

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

OLE for Process Control (OPC) は、1996ねんファクトリーオートメーション業界ぎょうかいのタスクフォースが策定さくていしたプロセス制御せいぎょ (process control) の標準ひょうじゅん規格きかく。この規格きかくは、ことなる製造元せいぞうもと各種かくしゅ制御せいぎょ機器ききあいだリアルタイムでデータ通信つうしんおこなうためのものである。

最初さいしょのリリース OPC Foundation創設そうせつされ、規格きかく保守ほしゅにあたっている。その規格きかく追加ついかされ、名称めいしょう変化へんかしてきた。2006ねん6がつ時点じてんでは「OPCは一連いちれん規格きかくす」とされている(7つの現行げんこう規格きかくと2つの策定さくていちゅう規格きかく)。「(元々もともと OPC Specificationばれていた)最初さいしょ規格きかくは、いまでは Data Access Specificaion」、または(おなじページののちほうで)「OPC Data Access」、あるいは OPC Data Access Specification とばれている[1]

OPC は本来ほんらいは "OLE for Process Control" のりゃくだが、OPC Foundation の公式こうしき見解けんかいでは、OPCはもはや頭字かしらじではなく、その技術ぎじゅつたんに "OPC" とぶとしている。その背景はいけいには、OPCがプロセス制御せいぎょだけでなく、部品ぶひん加工かこうてなどの物理ぶつりてき工程こうてい制御せいぎょにも使つかわれているという事実じじつがある。

本来ほんらい内容ないよう用途ようと

[編集へんしゅう]

OPC Specification は、OLECOMDCOMというマイクロソフトMicrosoft Windows けに開発かいはつした技術ぎじゅつもとづいている。この規格きかくでは、プロセス制御せいぎょやファクトリーオートメーションで相互そうご運用うんようせい確保かくほするためのオブジェクトインタフェースメソッド標準ひょうじゅんセットを定義ていぎしている。

OPCはWindowsベースのアプリケーションとプロセス制御せいぎょハードウェアをつなぐよう設計せっけいされていた。規格きかくには、工場こうじょう各種かくしゅ機器ききからのデータにアクセスする一貫いっかんした方法ほうほう定義ていぎされている。この方法ほうほうはデータの種類しゅるいやソースにかかわらずおなじである。

OPCサーバ(OPCを実装じっそうしたサーバソフトウェア)は様々さまざまなソフトウェアパッケージがプロセス制御せいぎょ機器ききPLCDCS)にアクセスする方法ほうほう提供ていきょうする。従来じゅうらい、あるパッケージがある機器ききからのデータにアクセスする必要ひつようしょうじると、特別とくべつなインタフェースまたはドライバを必要ひつようがあった。OPCはインタフェースを共通きょうつうすることで、1コードを作成さくせいしたら、それをどんなビジネスでもSCADAでもHMIでも独自どくじソフトウェアパッケージでもさい利用りようできるようにした。

特定とくていのデバイスけにOPCサーバを1開発かいはつすると、OPCクライアントとして動作どうさする任意にんいのアプリケーションでそれをさい利用りようできる。OPCサーバはマイクロソフトのOLE技術ぎじゅつ(あるいはCOM)を使つかってクライアントとやりとりする。COM技術ぎじゅつは、ソフトウェアアプリケーションとプロセスハードウェアのあいだでリアルタイムの情報じょうほう交換こうかん可能かのうにする。

将来しょうらい

[編集へんしゅう]

あらたに OPC Unified Architecture (UA) が策定さくていされ、すで実装じっそう評価ひょうかはじまっている。Java.NET FrameworkC言語げんご実装じっそうでき、Microsoft Windows必須ひっすではなくなった。UAには既存きそんのOPCインタフェースにくわえて、XMLWebサービスといったしん技術ぎじゅつ導入どうにゅうされており、より高度こうどMESERPをサポートする。製造せいぞうにおけるデータ交換こうかん標準ひょうじゅんとなる可能かのうせいがあり、FactoryTalk や Archestra を置換ちかんし、一部いちぶModbusアプリケーションも置換ちかんする可能かのうせいがある。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]