OODAループ

OODAループによる意思いし決定けってい手順てじゅん

OODAループ（英語えいご: OODA Loop、ウーダ・ループ）は、意思いし決定けっていと行動こうどうに関かんする理論りろん。アメリカ空軍くうぐんのジョン・ボイド大佐たいさにより提唱ていしょうされて、元々もともとは航空こうくう戦せんに臨のぞむパイロットの意思いし決定けっていを対象たいしょうとしていたが、作戦さくせん術じゅつ・戦略せんりゃくレベルにも敷衍ふえんされ、更さらにビジネスや政治せいじなど様々さまざまな分野ぶんやでも導入どうにゅうされており、コリン・グレイらにより、あらゆる分野ぶんやに適用てきようできる一般いっぱん理論りろん (Grand theory) と評ひょうされるに至いたっている。

概要がいよう

OODAループは、元々もともとは軍事ぐんじ行動こうどうにおける指揮しき官かんの意思いし決定けっていを対象たいしょうとしていたが、後のちにこれに留とまらず、官民かんみんを問とわずあらゆる個人こじんの生活せいかつ、人生じんせいならびに組織そしき経営けいえい等とうにおいて生起せいきする競争きょうそう・紛争ふんそう等とうに生いき残のこり、打うち勝かち、さらに反映はんえいしていくためのドクトリン、そして創造そうぞう的てき行動こうどう哲学てつがくとなった。

OODAループは、観察かんさつ（Observe）- 情勢じょうせいへの適応てきおう（Orient）- 意思いし決定けってい（Decide）- 行動こうどう（Act）- ループ（Implicit Guidance & Control, Feedforward / Feedback Loop）によって、健全けんぜんな意思いし決定けっていを実現じつげんするというものであり、理論りろんの名称めいしょうは、これらの頭文字かしらもじから命名めいめいされている。

OODAループ理論りろんは、アメリカ全ぜん軍ぐんやNATO（北きた太平洋たいへいよう条約じょうやく機構きこう）加盟かめい国こくをはじめとする西側にしがわ各国かっこくの軍隊ぐんたいだけでなく中国ちゅうごくやロシアを含ふくむ世界中せかいじゅうの軍隊ぐんたいで採用さいようされ、その戦略せんりゃくを大おおきく転換てんかんさせた。そして、今いまではシリコンバレーをはじめとする欧米おうべいのビジネス界かいでも基本きほん戦略せんりゃくとして採用さいようされ、アメリカのビジネススクールでも教おしえられている。

来歴らいれき

OODAループ理論りろんは、朝鮮ちょうせん戦争せんそうの空中くうちゅう戦せんについての洞察どうさつを基盤きばんにして、指揮しき官かんのあるべき意思いし決定けっていプロセスを分わかりやすく理論りろん化かしたものである。朝鮮ちょうせん戦争せんそうでは、アメリカ軍ぐんはF-86戦闘せんとう機き、ソ連それん軍ぐんおよび中国ちゅうごく軍ぐんはMiG-15戦闘せんとう機きを主力しゅりょくとして航空こうくう戦せんを戦たたかった。F-86をMiG-15と比くらべると、加速かそく・上昇じょうしょう・旋回せんかい性能せいのうのいずれでも劣おとっていたにもかかわらず、実際じっさいの交戦こうせんではF-86のほうが優すぐれた戦果せんかを示しめし、最終さいしゅう的てきに、そのキル・レシオ（撃墜げきつい・被ひ撃墜げきついの率りつ）はほぼ10対たい1にも達たっしたといわれていた。ジョン・ボイドは、自身じしんも数すう度どに渡わたってF-86に搭乗とうじょうしてMiG-15と交戦こうせんしており、これらの経験けいけんをもとにして洞察どうさつした結果けっか、決定的けっていてきな勝因しょういんは、操縦そうじゅう士しの意思いし決定けってい速度そくどの差さにあったと結論けつろんづけた。F-86のコクピットは360度どの視界しかいが確保かくほされており、MiG-15に比くらべると操縦そうじゅうも容易よういであったため、F-86のパイロットは敵てき機きをより早はやく発見はっけんすることができ、より早はやく対応たいおうする行動こうどうをとることができた。

ボイドは、この洞察どうさつをさらに敷衍ふえんして、戦闘せんとう機きパイロットの意思いし決定けってい過程かていの一般いっぱん化かを試こころみた。従来じゅうらいの意思いし決定けっていモデルは線形せんけいを描えがいていたのに対たいして、このモデルでは非線形ひせんけい構造こうぞうが採用さいようされており、ひとつのOODAプロセスの最後さいごにあたる「行動こうどう」（Act）の結果けっかは、直ただちに次つぎの「観察かんさつ」（Observe）の段階だんかいで評価ひょうかされ、次つぎの意思いし決定けっていに反映はんえいされることで、ループを描えがくこととなる。このループは、空中くうちゅう戦せんのモデルにおいては、一方いっぽうが無力むりょく化かされるまで続つづくこととなる。

段階だんかい

観察かんさつ (Observe)

監視かんし・観察かんさつと訳やくされる。意思いし決定けってい者しゃ自身じしんが直面ちょくめんする、自分じぶん以外いがいの外部がいぶ状況じょうきょうに関かんする「生なまのデータ」 (Raw data) の収集しゅうしゅうを意味いみする。

理論りろんの原型げんけいとなった空戦くうせんにおいては、パイロット自身じしんの目視もくし、機体きたい装備そうびのセンサー、あるいは地上ちじょうレーダーや早期そうき警戒けいかい機きからの伝送でんそう情報じょうほうにより敵てき機きを探知たんちする。また、地上ちじょう部隊ぶたいであれば斥候せっこう部隊ぶたいや航空こうくう偵察ていさつ、艦艇かんていであれば艦かん装備そうびのセンサーおよび外部がいぶのISRシステム（偵察ていさつ衛星えいせいや航空こうくう偵察ていさつ）も使用しようされる。

また部隊ぶたい指揮しきにおいては、「観察かんさつ」段階だんかいから「情勢じょうせいへの適応てきおう」段階だんかいにかけて、C4Iシステムを用もちいた共通きょうつう戦術せんじゅつ状況じょうきょう図ず（CTP）および共通きょうつう作戦さくせん状況じょうきょう図ず（COP）の作成さくせいも行おこなわれる。これは、各かく階梯かいていにおいて情勢じょうせい認識にんしきを共通きょうつう化かし、情勢じょうせい判断はんだんと意思いし決定けっていの基盤きばんとなるものである。

情勢じょうせいへの適応てきおう (Orient)

「データ」と「インフォメーション」、「インテリジェンス」の関連かんれん性せい

「情勢じょうせいへの適応てきおう」あるいは状況じょうきょう判断はんだんと訳やくされる。「観察かんさつ」段階だんかいで収集しゅうしゅうした「生なまのデータ」をもとに情勢じょうせいを認識にんしきし、「価値かち判断はんだんを含ふくんだインフォメーション」として生成せいせいする段階だんかいである。

ボイドは、この段階だんかいをビッグ Oと称しょうして、特とくに重視じゅうししていた。意思いし決定けってい者しゃは、下記かきの5つの要素ようそから構成こうせいされる「判断はんだんのための装置そうち」により、「データ」から「インフォメーション」へと加工かこうしていく。

• 文化ぶんか的てき伝統でんとう（Cultural Traditions）
• 分析ぶんせき・総合そうごう（Analysis & Synthesis）
• 従来じゅうらいの経験けいけん（Previous Experiences）
• 新あたらしい情報じょうほう（New Information）
• 世襲せしゅう資産しさん（Genetic Heritage）

「世襲せしゅう資産しさん」、「文化ぶんか的てき伝統でんとう」、そして「従来じゅうらいの経験けいけん」がなければ、従来じゅうらい経験けいけんした環境かんきょうと変化へんかによって形成けいせいされた精神せいしん物理ぶつり学がく的てき能力のうりょくについての含蓄がんちく的てきレパートリーを持もちえない。また各かく分野ぶんやの領域りょういきの、あるいは各種かくしゅの競合きょうごう及および独立どくりつ的てきなチャンネルにまたがって取得しゅとくする情報じょうほうの「分析ぶんせきおよび総合そうごう」がなければ、よく精通せいつうしていない現象げんしょうまたは見みたこともない変化へんかに対処たいしょするための新あたらしいレパートリーを展開てんかいすることはできない。そして多おおくの異ことなった領域りょういきおよびチャンネルにまたがる取得しゅとく情報じょうほうについての推定すいてい、感情かんじょう移入いにゅう、相関そうかんおよび拒否きょひという多た側面そくめんの含蓄がんちく的てきな相互そうご参照さんしょうのプロセスがなければ、「分析ぶんせき・総合そうごう」はなしえない。

各人かくじんの「判断はんだんのための装置そうち」は当然とうぜんのごとく各人かくじんごとに異ことなっており、いかなる環境かんきょうにおいても適切てきせつに動作どうさする保証ほしょうはない。また、組織そしきのレベルに拡大かくだいして、複数ふくすうの意思いし決定けってい者しゃが存在そんざいする場合ばあい、これらの間あいだに齟齬そごが発生はっせいすることも珍めずらしくない。このようにして、OODAループがこの段階だんかいで止とまってしまい、次つぎの「D」に入いれない恐おそれも多分たぶんにある。そのような場合ばあいをOO-OO-OOスタックと称しょうする。

意思いし決定けってい (Decide)

「情勢じょうせいへの適応てきおう」段階だんかいで判断はんだんされた情勢じょうせいをもとに、行動こうどうとして具体ぐたい化かするための方策ほうさく・手段しゅだんを選択せんたくし、場合ばあいによっては方針ほうしん・計画けいかくを策定さくていする段階だんかいである。攻撃こうげきの可否かひ、攻撃こうげきする場合ばあいには攻撃こうげきすべき順序じゅんじょおよび採用さいようすべき手段しゅだん、最終さいしゅう的てきな攻撃こうげき指令しれいが含ふくまれる。また、戦闘せんとう状じょう況きょうを離脱りだつする場合ばあいには離脱りだつする経路けいろの決定けってい、状況じょうきょうによってはここから「観察かんさつ」の段階だんかいに戻もどることもある。

理論りろんの原型げんけいとなった空戦くうせんにおいては、超ちょう高速こうそくで機動きどうする最中さいちゅうであることから、パイロットは、事前じぜんの訓練くんれんで規定きてい化かされた方針ほうしんを瞬時しゅんじに採択さいたくする。一方いっぽう、地上ちじょう部隊ぶたいや艦艇かんていであれば、指揮しき官かん・幕僚ばくりょうの経験けいけん・資質ししつ、データベース、および、C4Iシステムおよびオペレータによるマン-マシン-システムに基もとづいて行おこなわれる。

行動こうどう（Act）

「意思いし決定けってい」段階だんかいで採択さいたくされた方針ほうしんに基もとづいて、指揮しき官かんの意図いと・命令めいれいを踏ふまえて、実際じっさいの行動こうどうに移うつる。攻撃こうげきする場合ばあいには、実際じっさいの火力かりょく発揮はっきが行おこなわれる。

暗黙あんもくの誘導ゆうどう・統制とうせいとループ（Implicit Guidance & Control, Feedforward / Feedback Loop）

従来じゅうらいの線形せんけいモデルにおいては、この実行じっこうの段階だんかいで意思いし決定けっていプロセスは終了しゅうりょうする。しかし、OODAループにおいては、再ふたたび「観察かんさつ」段階だんかいに戻もどり、行動こうどうの結果けっかを判定はんていして、次つぎの「情勢じょうせいへの適応てきおう」に続つづけることとなる。

なお実際じっさいには、OODAループが順序じゅんじょ通どおりに進すすむのは例外れいがい的てきパターンにすぎない。特とくにODAの部分ぶぶんについては、ボイドのOODAループの最終さいしゅう版ばんでは「暗黙あんもくの誘導ゆうどう・統制とうせい」により「意思いし決定けってい」を飛とばして進すすむことが理想りそう的てきとされており、順序じゅんじょ通どおり進すすめられるのは、暗黙あんもく的てきな指示しじが十分じゅうぶんでないときに限かぎられる。これは、大だい部分ぶぶんの意思いし決定けっていは暗黙あんもく的てきになされており、またそうあるべきであることを意味いみしている。多おおくの場合ばあい、明示めいじ的てきな意思いし決定けっていの必要ひつようはなく、情勢じょうせい判断はんだんが直接ちょくせつに行動こうどうを統制とうせいする。ビジネススクールで典型てんけい的てきに教おしえられるタイプのフォーマルな意思いし決定けっていは、経験けいけんが浅あさいときにのみ必要ひつようとされるにすぎない。

意義いぎと応用おうよう

軍事ぐんじ全般ぜんぱんへの敷衍ふえん

上記じょうきのすべてを包括ほうかつするOODAループがなく、更さらに、他者たしゃのOODAループ内ないに侵入しんにゅうする能力のうりょくがなければ、「不ふ確定かくていで、常つねに流動りゅうどうする予測よそく不能ふのうな現実げんじつ」を理解りかいし、表現ひょうげんし、現実げんじつに適合てきごうし、そしてそれに対応たいおうして意思いし決定けっていを行おこなうことは期待きたいしえない。

ボイドは、戦史せんし上じょう、特とくに劣勢れっせいとみられる側がわが優勢ゆうせいな敵てきを撃破げきはした戦せん例れいにおいて、敵てきの精神せいしん的てき要素ようそに打撃だげきを加くわえることによる勝利しょうりがしばしばみられることを発見はっけんした。この場合ばあい、劣勢れっせいな軍隊ぐんたいは敵てき主力しゅりょくとの正面しょうめん衝突しょうとつを避さけ、奇襲きしゅう・欺瞞ぎまんなどの奇襲きしゅう攻撃こうげきや、敵てきの弱点じゃくてんへの集中しゅうちゅう攻撃こうげき (surgical strike) により、敵てきの指揮しき官かんや指導しどう部ぶを精神せいしん的てき混乱こんらんに陥おとしいれ、勝利しょうりを得えていたと考かんがえられた。そしてその鍵かぎとなるのが、OODAループの回転かいてん速度そくどの迅速じんそく性せいであった。OODAループのテンポが速はやいということは、彼我ひがの状況じょうきょうに即応そくおうし、迅速じんそくに行動こうどうを修正しゅうせいできるというだけでなく、敵てきとの関係かんけいで主導しゅどう権けんを握にぎることにもつながる。主導しゅどう権けんを握にぎり、自己じこのOODAループを高速こうそく回転かいてんさせ、更さらなる行動こうどうを繰くり出だすことで、敵てきはその対応たいおうに忙殺ぼうさつされて本来ほんらいあるべきOODAループを作動さどうすることができなくなり、心理しんり的てきに追おい詰つめられることになる。これが機略きりゃく戦せんのキーポイントの一ひとつである。

陸上りくじょう自衛隊じえいたいも本ほん理論りろんに注目ちゅうもくしたものの、戦術せんじゅつ作戦さくせん・戦闘せんとう教範きょうはんである『野外やがい令れい』に収録しゅうろくするにあたって検討けんとうした結果けっか、「ビッグO」の具体ぐたい的てきな定義ていぎが困難こんなんであると結論けつろんし、最初さいしょの2つのOを「I」、すなわち「情報じょうほう」（information）として統合とうごうしたIDAサイクルに改訂かいていした。

民間みんかんへの適用てきよう

OODAループやそれを活用かつようした機略きりゃく戦せん理論りろんは、上記じょうきのような軍事ぐんじ分野ぶんやだけでなく民間みんかんのビジネスでも有用ゆうようであり、例たとえばボイド自身じしん、日本にっぽんのトヨタ生産せいさん方式ほうしきはビジネスにおいて機略きりゃく戦せん理論りろんを先取さきどりした例れいであると述のべていた。同社どうしゃは伝統でんとう的てきにPDCAサイクルを重視じゅうししていることが知しられているが、原田はらだ勉つとむは、同社どうしゃのいう「PDCAサイクル」は実質じっしつ的てきにはOODAループに近ちかいものであると指摘してきしている。

またOODAループ理論りろんそのものの導入どうにゅうも進すすんでおり、例たとえばハーバード大学だいがくの経営けいえい大学院だいがくいんが発行はっこうするハーバード・ビジネス・レビューでは、1988年ねんにはさっそくOODAループ理論りろんの組織そしきへの適用てきようについて紹介しょうかいしているほか、2012年ねん、2013年ねんにも重かさねて紹介しょうかいした。現在げんざいでは、スピードと柔軟じゅうなん性せいを重視じゅうしした「OODAループ戦略せんりゃく一般いっぱん理論りろん」は、多おおくの企業きぎょうのビジネスモデルに応用おうようされている。工業こうぎょう化か時代じだいには、クラウゼヴィッツの『戦争せんそう論ろん』がビジネスに適用てきようされたが、情報じょうほう化か時代じだいではボイド大佐たいさの『OODAループ意思いし決定けってい理論りろん』がそれに代かわり、第だい四よん次じ産業さんぎょう革命かくめいの今日きょうは『OODAループ戦略せんりゃく一般いっぱん理論りろん』が適用てきようされるようになっていると称しょうされる。リーンスタートアップはOODAループ理論りろんに基もとづいたイノベーションの手法しゅほうとして普及ふきゅうしている。

そしてまた、組織そしき論ろんや戦略せんりゃく理論りろんに限かぎらず、OODAループの思考しこう法ほうは企業きぎょう内ないでの仕事しごと、そして受験じゅけん勉強べんきょうや就活しゅうかつ・婚こん活かつ、スポーツなど、広ひろく社会しゃかい生活せいかつ全体ぜんたいに適用てきようされるようになっている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 入江いりえ仁之ひとし『「すぐ決きまる組織そしき」のつくり方かた ー OODAマネジメント』フォレスト出版しゅっぱん、2018年ねん。ISBN 978-4-866800-09-7。 
• 入江いりえ仁之ひとし『OODAループ思考しこう[入門にゅうもん] 日本人にっぽんじんのための世界せかい最速さいそく思考しこうマニュアル』ダイヤモンド社だいやもんどしゃ、2019年ねん。ISBN 978-4-478-10662-4。 
• 大熊おおくま康之やすゆき『軍事ぐんじシステム エンジニアリング』かや書房しょぼう、2006年ねん。ISBN 4-906124-63-1。 
• 大熊おおくま康之やすゆき『戦略せんりゃく・ドクトリン統合とうごう防衛ぼうえい革命かくめい』かや書房しょぼう、2011年ねん。ISBN 978-4-906124-70-1。 
• 北村きたむら淳あつし; 北村きたむら愛子あいこ『アメリカ海兵かいへい隊たいのドクトリン』芙蓉ふよう書房しょぼう、2009年ねん。ISBN 978-4-8295-0444-4。 
• 中村なかむら好こう寿ことぶき『ビジネスに活いかす!最新さいしん・米べい軍ぐん式しき意思いし決定けっていの技術ぎじゅつ』東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ、2006年ねん。ISBN 978-4-492532-10-2。 
• 中村なかむら好こう寿ことぶき『自衛隊じえいたい幹部かんぶ学校がっこう戦略せんりゃく教官きょうかんが教おしえる 〈米べい軍ぐん式しき〉最強さいきょうの意思いし決定けってい』パンダ・パブリッシング、2018年ねん。ISBN 978-4-909400-79-6。 
• 野中のなか郁いく次郎じろう『知的ちてき機き動力どうりょくの本質ほんしつ - アメリカ海兵かいへい隊たいの組織そしき論ろん的てき研究けんきゅう』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2017年ねん。ISBN 978-4-120049-74-3。 
• 野中のなか郁いく次郎じろう; 三原みはら光明こうめい「OODAは知識ちしき創造そうぞうモデルではない - 軍事ぐんじ戦略せんりゃくの研究けんきゅう家かと実践じっせん者しゃがその核心かくしんを解説かいせつする」『DIAMOND Quarterly Online』、ダイヤモンド社だいやもんどしゃ、2019年ねん。https://diamond.jp/articles/-/209679。 
• Gray, Colin (1999). Modern Strategy. Oxford University Press. ISBN 978-0198782513 
• Hammond, Grant (2018). “Introduction”. A Discourse on Winning and Losing. Air University Press. https://www.airuniversity.af.edu/Portals/10/AUPress/Books/B_0151_Boyd_Discourse_Winning_Losing.pdf 
• Richards, Chet 著ちょ、原田はらだ勉つとむ 訳わけ『OODA LOOP』東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ、2019年ねん（原著げんちょ2004年ねん）。ISBN 978-4492534090。 
• Ries, Eric 著しる、伊藤いとう穰みのる一いち 訳わけ『リーン・スタートアップ』日経にっけいBP、2012年ねん（原著げんちょ2011年ねん）。ISBN 978-4822248970。 
• Zellen, Barry (2012). The Art of War in an Asymmetric World: Strategy for the Post-Cold War Era. Bloomsbury Publishing. ISBN 9781441154316 

関連かんれん項目こうもく

• インテリジェンス・サイクル - 情報じょうほう戦せんで用もちいられるサイクル型がたモデル。
• PDCAサイクル - 経営けいえい管理かんり論ろんで用もちいられるサイクル型がたモデル。
• インダストリー4.0
• エネルギー機動きどう性せい理論りろん - ボイドが提唱ていしょうした空戦くうせん理論りろん。

外部がいぶリンク

• インクィジティブ・マインド：OODA Loop