星霜せいそう

日本語にほんご

名詞めいし

星ほし 霜しも（せいそう、古ふるくは「せいぞう」）

1. 年月としつき。歳月さいげつ。
   • 治乱ちらん興亡こうぼうの長ながい星霜せいそうのあいだに、名門めいもん名な族ぞくは泡沫うたかた（うたかた）のように消きえてゆくが、血ちは一いち滴てきでも残のこされればどこかに伝つたわってゆく。（吉川よしかわ英治えいじ『三国志さんごくし』桃園ももぞのの巻まき）
   • 弘治こうじ二に年ねんに戦没せんぼつした先祖せんぞの墓はかは幾いく百ひゃく年ねんの星霜せいそうを経けいて、その所在地しょざいちは知しられなかった。（水野みずの葉舟ようしゅう『取とり交まぜて』）
   • 星霜せいそうここに八はち百ひゃく年ねん。（大町おおまち桂月けいげつ『常磐ときわの山水さんすい』）
2. （数字すうじや接頭せっとう辞じ「幾いく」を前まえに伴ともなって）年とし。年数ねんすうを数かぞえる際さいに用もちいられる。「年とし」とは異ことなり、年号ねんごうや年齢ねんれい、学年がくねんを数かぞえる際さいには用もちいられない。
   • 平治へいじの乱らん以来いらい、茲に十じゅう八はち星霜せいそう、平たいら氏しは此（この）陰謀いんぼうに於おいて、始はじめて其（その）存在そんざいの価値かちを問といはむとするものに遭遇そうぐうしたり。（芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ『木曾きそ義仲よしなか論ろん』）
   • 祖母そぼの死後しご数すう年ねん（すねん）、父母ちちはは（ちちはは）も其（その）跡あとを追おうて此（この）墓はかの下したに埋うめ（うず）まってから既すでに幾いく星霜せいそうを経へている。（二葉亭四迷ふたばていしめい『平凡へいぼん』）

発音はつおん^(?)

せ↗ーそー

IPA: /seːsoː/

語源ごげん

星ほしは1年ねんに天てんを1周しゅうし、霜しもは毎年まいとし降ふるところから。

翻訳ほんやく

（語義ごぎ1）

• 英語えいご: time ^(en), years ^(en), （文語ぶんご）winter ^(en)

（語義ごぎ2）

• 英語えいご: one year

---