上田うえだ萬年かずとし

上田うえだ 萬年かずとし

1937年ねん2月がつ撮影さつえい
人物じんぶつ情報じょうほう
生誕せいたん	(1867-02-11) 1867年ねん2月がつ11日にち（慶応けいおう3年ねん1月がつ7日にち） 武蔵むさし国こく江戸えど大久保おおくぼ百人ひゃくにん町まち（現げん・東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く百人ひゃくにん町まち）
死没しぼつ	(1937-10-26) 1937年ねん10月26日にち（70歳さい没ぼつ） 東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し小石川こいしかわ区く小石川こいしかわ駕が籠町かごまち（現げん・東京とうきょう都と文京ぶんきょう区く本駒込ほんこまごめ）
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん校こう	帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大学だいがく
配偶はいぐう者しゃ	鶴子つるこ（村上むらかみ楯だて朝あさ長女ちょうじょ）
子供こども	寿ことぶき（長男ちょうなん） 千代子ちよこ（長女ちょうじょ・宇野うの俊夫としお妻つま） 富美ふみ（次女じじょ・円地えんち与あずか四よん松まつ妻つま）
学問がくもん
時代じだい	明治めいじ・大正たいしょう
研究けんきゅう分野ぶんや	言語げんご学がく（国語こくご学がく） 文学ぶんがく（国文学こくぶんがく）
研究けんきゅう機関きかん	帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大学だいがく→東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大学だいがく→東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文学部ぶんがくぶ
指導しどう教員きょういん	バジル・ホール・チェンバレン フォン・デル・ガーベレンツ
主おもな指導しどう学生がくせい	亀田かめだ次郎じろう 金田一きんだいち京助きょうすけ 新村しんむら出いずる 時枝ときえだ誠記もとき 橋本はしもと進吉しんきち 保科ほしな孝一こういちなど
学位がくい	文学ぶんがく博士はかせ（日本にっぽん・1899年ねん）
称号しょうごう	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく名誉めいよ教授きょうじゅ（1926年ねん）
主要しゅような作品さくひん	『国語こくごのため』（1895・1903年ねん） 『大だい日本にっぽん国語こくご辞典じてん』（1915-1919年ねん）
学会がっかい	帝国ていこく学士がくし院いん 言語げんご学会がっかい 神道しんとう学会がっかい 日本にっぽん音声おんせい学がく協会きょうかい

日本にっぽんの政治せいじ家か 上田うえだ 萬年かずとし
貴族きぞく院いん議員ぎいん
選挙せんきょ区く	（帝国ていこく学士がくし院いん会員かいいん議員ぎいん）
当選とうせん回数かいすう	1回かい
在任ざいにん期間きかん	1926年ねん12月21日にち - 1932年ねん9月がつ20日はつか

上田うえだ 萬年かずとし（うえだ かずとし / うえだ まんねん、1867年ねん2月がつ11日にち（慶応けいおう3年ねん1月がつ7日にち） - 1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）10月26日にち）は、日本にっぽんの国語こくご学者がくしゃ、言語げんご学者がくしゃ。東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく名誉めいよ教授きょうじゅ、國學院大學こくがくいんだいがく学長がくちょう、神宮じんぐう皇すめらぎ學がく館かん館長かんちょう、貴族きぞく院いん議員ぎいん。国語こくご研究けんきゅう室しつの初代しょだい主任しゅにん教授きょうじゅ、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大だい学長がくちょうや文学部ぶんがくぶ長ちょうを務つとめたほか、文部省もんぶしょう専門せんもん学務がくむ局きょく長ながや臨時りんじ仮名遣かなづかい調査ちょうさ委員いいん会かいの委員いいん等とうを務つとめた。小説しょうせつ家か円地えんち文子ふみこの父ちち。

生涯しょうがい

東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく言語げんご学科がっか（1905年ねん）。
前列ぜんれつ右みぎから小倉おぐら進平しんぺい、伊波いは普猷ふゆう、神田かんだ城じょう太郎たろう。中ちゅう列れつ右みぎから保科ほしな孝一こういち、八杉やすぎ貞利さだとし、上田うえだ万年かずとし、藤岡ふじおか勝二しょうじ、新村しんむら出いずる。後列こうれつ右みぎから橋本はしもと進吉しんきち、徳沢とくさわ（徳とく沢さわ健三けんぞう？）、後藤ごとう朝ちょう太郎たろう、金田一きんだいち京助きょうすけ。
伊波いは普猷ふゆう生誕せいたん百ひゃく年ねん記念きねん会かい編へん『伊波いは普猷ふゆう : 1876-1947 生誕せいたん百ひゃく年ねん記念きねんアルバム』1976年ねん、19頁ぺーじ。

1867年ねん（慶応けいおう3年ねん）、尾張おわり藩士はんしの息子むすことして江戸えど大久保おおくぼ（現在げんざいの東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く）の尾張おわり藩はん下屋敷しもやしきで生うまれる。

東京とうきょう府ふ第だい一いち中学ちゅうがく変則へんそく科か（現げん・都立とりつ日比谷ひびや）の同期どうきには、澤柳さわやなぎ政太郎まさたろう、狩野かの亨吉こうきち、岡田おかだ良平りょうへい、幸田こうだ露伴ろはん、尾崎おざき紅葉こうようらがいた。またこの頃ころ、教育きょういく令れい改正かいせいのため、のちに第だい一いち中学ちゅうがくから新制しんせい 大学だいがく予備よび門もんへ繰上くりあげ入学にゅうがくした。その後ご、1888年ねん（明治めいじ21年ねん）帝国ていこく大学だいがく和文わぶん科か（のちの東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大学だいがく）卒業そつぎょう。在学ざいがく中ちゅうはバジル・ホール・チェンバレンに師事しじし、彼かれから博言学はくげんがくの講義こうぎを受うけた。卒業そつぎょう後ごは大学院だいがくいんに進すすみ、1890年ねん（明治めいじ23年ねん）国費こくひでドイツに留学りゅうがく。ライプツィヒやベルリンで学まなび、東洋とうよう語ご学者がくしゃのフォン・デル・ガーベレンツに出会であい薫陶くんとうをうけた。またユンググラマティケル（青年せいねん文法ぶんぽう学派がくは）の中心ちゅうしん人物じんぶつ、カール・ブルークマンやエドゥアルド・ジーフェルスの授業じゅぎょうを聞きいた。さらにサンスクリット語ごの講義こうぎも受うけており、パリにも立たち寄よっている。

1894年ねん（明治めいじ27年ねん）に帰国きこく後ご、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大学だいがく博はく語学ごがく講座こうざ教授きょうじゅに就任しゅうにん。比較ひかく言語げんご学がく、音声おんせい学がくなどの新あたらしい分野ぶんやを講こうじ、多おおくの研究けんきゅう者しゃを幅広はばひろい分野ぶんやにおいて育そだてた。さらに古文こぶん研究けんきゅうに偏向へんこうしがちであった当時とうじの国語こくご学がくに新風しんぷうをふきこみ、明治めいじ以降いこうの実践じっせん的てき日本語にほんご教育きょういくを行おこなう際さいの仮名遣かなづかいへの争点そうてんを明あきらかにした。

1899年ねん（明治めいじ32年ねん）文学ぶんがく博士はかせ号ごう取得しゅとく。1908年ねん（明治めいじ41年ねん）帝国ていこく学士がくし院いん会員かいいん。東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文学ぶんがく部長ぶちょう等とうを経へて、1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）から1926年ねん（大正たいしょう15年ねん/昭和しょうわ元年がんねん）まで神宮じんぐう皇すめらぎ學がく館かん（現げん・皇學館大学こうがくかんだいがく）館長かんちょう兼務けんむ、1926年ねん（大正たいしょう15年ねん/昭和しょうわ元年がんねん）から1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）まで貴族きぞく院いん帝国ていこく学士がくし院いん会員かいいん議員ぎいん。1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく（東京大学とうきょうだいがく）を定年ていねん退官たいかんし、1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）まで國學院大學こくがくいんだいがく学長がくちょうを務つとめた。

1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）、直腸ちょくちょう癌がんのため死去しきょ。墓所はかしょは谷中たになか霊園れいえんにある。

人物じんぶつ

明治めいじ期きに日本語にほんごそのものが大おおきく動揺どうようしていた中なかで、国学こくがくの伝統でんとうを批判ひはん的てきに継承けいしょうしつつ、西洋せいようの言語げんご学がくを積極せっきょく的てきにとりいれ、標準ひょうじゅん語ごや仮名遣かなづかいの統一とういつ化かに尽力じんりょくした功績こうせきは大おおきい。

文部省もんぶしょう著作ちょさくの「尋常じんじょう小学しょうがく唱歌しょうか」の歌詞かし校閲こうえつ担当たんとう者しゃの一人ひとりであり、今日きょう著名ちょめいな高野たかの辰之たつゆきよりも権限けんげんが大おおきい立場たちばでの校閲こうえつ者しゃであった。東京とうきょう（江戸えど）生うまれでドイツ留学りゅうがくという点てんで、「尋常じんじょう小学しょうがく唱歌しょうか」作曲さっきょく主任しゅにんであった東京とうきょう音楽おんがく学校がっこうの島崎しまざき赤あか太郎たろう教授きょうじゅとは、標準ひょうじゅん語ごのアクセント重視じゅうしという点てんで気脈きみゃくを通つうじていたと考かんがえられる。

上田うえだ萬年かずとしが行おこなった言語げんご研究けんきゅうの中なかでの最大さいだいの功績こうせきは、1901年ねんにドイツで行おこなわれた正書法せいしょほうを日本にっぽんの言語げんご政策せいさくに応用おうようしようとした点てんである。旧きゅう仮名遣かなづかいの混乱こんらんを正ただすために、「言文げんぶん一致いっち」への移行いこうが必要ひつようなことは明治維新めいじいしん以来いらいから明あきらかだった。そこで上田うえだは言語げんご学会がっかいなどを立たち上あげながら、明治めいじ期きにできる最新さいしんの方法ほうほうで「言文げんぶん一致いっち」の表記ひょうきを勘案かんあんした。長音ちょうおん記号きごうの「−」の採用さいようや『仮名遣かなづかい教科書きょうかしょ』（1903年ねん発行はっこう）に見みえる新しん仮名遣かなづかいなどがこれである。この仮名遣かなづかいは、文部省もんぶしょう内ないにおいても、初等しょとう教育きょういくでの教科書きょうかしょにほとんど採用さいようの予定よていであったが、岡田おかだ良平りょうへい、森もり鷗外など旧きゅう仮名遣かなづかいの使用しようを主張しゅちょうする人々ひとびとによる運動うんどうの末すえ、1907年ねんに貴族きぞく院いんが発音はつおん式しきから歴史れきし的てき仮名遣かなづかいに改正かいせいすべき建たて義よし案あんを文部もんぶ大臣だいじんに提出ていしゅつしたほか、1908年ねんの臨時りんじ仮名遣かなづかい調査ちょうさ委員いいん会かい第だい四よん回かい委員いいん会かいでの森もり鷗外による「仮名遣かなづかい意見いけん」によって完全かんぜんに消滅しょうめつする。

長田ながた俊樹としきは、言語げんご学がく外部がいぶからの言語げんご学がく批判ひはんにおける言語げんご学がくへの理解りかい不足ふそくと実証じっしょう性せいの欠如けつじょを批判ひはんするなかで、「上田うえだは「学者がくしゃ的てき政治せいじ家かであり、また政治せいじ家か的てき学者がくしゃ」であり、言語げんご学がく研究けんきゅうには不熱心ふねっしんで、実質じっしつ上じょうほとんど貢献こうけんはなかった」として、「言語げんご学がくのアマチュア」と指摘してきしている。

逸話いつわ

• 上田うえだの講義こうぎを聴講ちょうこうしていた一人ひとりに鳥居とりい龍蔵りゅうぞうがおり、鳥居とりいは言語げんご学がくを学まなぶ伊波いは普猷ふゆうと出会であい親交しんこうを深ふかめた。1904年ねん（明治めいじ37年ねん）、鳥居とりいは帰省きせいする伊い波はに同行どうこうして沖縄おきなわで調査ちょうさを行おこなったが、上田うえだは沖縄おきなわでの調査ちょうさのための旅費りょひを渡わたしている。
• 上田うえだは江戸えど文学ぶんがくを愛読あいどくする趣味しゅみ人じんでもあり、歌舞伎かぶきや錦絵にしきえのほかに、洒落本しゃれぼんや狂歌きょうかにも興きょうじていた。

栄典えいてん

• 1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）5月1日にち - 従したがえ三さん位い

著書ちょしょ

上田うえだ萬年かずとし

単たん著ちょ

• 『国語こくご論ろん』金港きんこう堂どう 1895年ねん
• 『作文さくぶん教授きょうじゅ法ほう』冨山とやま房ぼう 1895年ねん
• 『新しん国字こくじ論ろん』1895年ねん
• 『日本語にほんご学がくの本源ほんげん』1895年ねん
• 『国語こくごのため』冨山とやま房ぼう 1897年ねんから1903年間ねんかんで
• 『西洋せいよう名数めいすう 五十音ごじゅうおん引』冨山とやま房ぼう 1904年ねん
• 『男子だんし成功せいこう談だん』金港きんこう堂どう 1905年ねん
• 『普通ふつう教育きょういくの危機きき』冨山とやま房ぼう 1905年ねん
• 『国語こくご学がく叢くさむら話ばなし』木村きむら定次郎さだじろう編へん 博文ひろぶみ館かん 1908年ねん 学芸がくげい叢書そうしょ
• 『国語こくご読本とくほん別記べっき』訂正ていせい版ばん 大だい日本にっぽん図書としょ 1909年ねん
• 『ロろーマ字まじびき國語こくご辭典じてん』冨山とやま房ぼう 1915年ねん
• 『英雄えいゆう史談しだん』広文ひろふみ堂どう書店しょてん 1916年ねん
• 『国語こくご学がくの十じゅう講こう』通俗つうぞく大だい学会がっかい 1916年ねん 通俗つうぞく大学だいがく文庫ぶんこ
• 『新井あらい白石はくせき 興国こうこくの偉人いじん』広文ひろふみ堂どう書店しょてん 1917年ねん
• 『言語げんご学がく』新村しんむら出いずる筆ひつ録ろく 柴田しばた武たけし校訂こうてい 教育きょういく出版しゅっぱん 1975年ねん シリーズ名めい講義こうぎノート
• 『国語こくご学がく史し』新村しんむら出いずる筆ひつ録ろく 古田ふるた東ひがし朔ついたち校訂こうてい 教育きょういく出版しゅっぱん 1984年ねん シリーズ名めい講義こうぎノート

共編きょうへん著ちょ

• 『国文学こくぶんがく 巻まき之の1』 編へん 双そう双そう館かん 1890年ねん
• 『新しん日本にっぽん文典ぶんてん 続つづけ』福井ふくい久蔵きゅうぞう合ごう著ちょ 大だい日本にっぽん図書としょ 1906年ねん2月がつ版ばん
• 『明倫めいりん歌集かしゅう抄本しょうほん』編へん 大だい日本にっぽん図書としょ 大正たいしょう元年がんねん；1912年ねん
• 『大だい日本にっぽん国語こくご辞典じてん』松井まつい簡治共著きょうちょ 金港きんこう堂どう書籍しょせき・冨山とやま房ぼう 1915年ねんから1928年間ねんかんで
• 『近松ちかまつ語彙ごい』樋口ひぐち慶けい千代ちよ共著きょうちょ 冨山とやま房ぼう 1930年ねん
• 『古本ふるもと節用せつよう集しゅうの研究けんきゅう』橋本はしもと進吉しんきち共著きょうちょ 勉つとむ誠まこと社しゃ出版しゅっぱん部ぶ 1968年ねん 東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大学だいがく紀要きよう

校訂こうてい

• 大田おおた南畝なんぽ (蜀しょく山人さんじん)『よものあか』冨山とやま房ぼう 1903年ねん 袖珍しゅうちん名著めいちょ文庫ぶんこ
• 穂積ほづみ以貫、木下きのした蘭らん皐さつき著ちょ編へん『浄瑠璃じょうるり文句もんく評注ひょうちゅうなにはみやげ』有朋ありとも館かん 1904年ねん
• 『舞まいの本ほん』金港きんこう堂どう書籍しょせき 1904年ねん
• 秀しゅう松軒しょうけん編へん『松まつの葉は』冨山とやま房ぼう 1907年ねん 名著めいちょ文庫ぶんこ
• 柴田しばた鳩翁きゅうおう『鳩翁きゅうおう道話どうわ』冨山とやま房ぼう 1904年ねんから1910年間ねんかんで 袖珍しゅうちん名著めいちょ文庫ぶんこ
• 『校こう定じょう古事記こじき』本ほん居きょ豊穎とよかい、井上いのうえ頼圀よりくに共とも校こう定てい標記ひょうき 皇すめらぎ典てん講究こうきゅう所しょ 1911年ねん
• 藤原ふじわら敦あつし隆たかし編へん『類聚るいじゅう古いにしえ集しゅう』煥文堂どう 1913年ねんから1914年間ねんかんで
• 『東西とうざい遊ゆう記き 国文こくぶん抄本しょうほん』大だい日本にっぽん図書としょ 1925年ねん
• 『元禄げんろく時代じだい軽口かるくちはなし』文ぶん憲けん堂どう書店しょてん 1926年ねん
• 『保ほ元もと物語ものがたり・平治へいじ物語ものがたり 国文こくぶん抄本しょうほん』大だい日本にっぽん図書としょ　1926年ねん
• 曲亭馬琴きょくていばきん『南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん』第だい1、2 島津しまつ久ひさ基もと共とも校こう 大だい日本にっぽん文庫ぶんこ刊行かんこう会かい 1937年ねんから1939年ねん

翻訳ほんやく

• セース『言語げんご学がく』金沢かなざわ庄三郎しょうざぶろう共とも訳やく 金港きんこう堂どう 1898年ねん
• 『安やす得とく仙せん家庭かてい物語ものがたり』鍾美堂どう 1911年ねん

参考さんこう文献ぶんけん

著書ちょしょ

• 山口やまぐち謠うたい司し『日本語にほんごを作つくった男おとこ：上田うえだ万年かずとしとその時代じだい』集英社しゅうえいしゃインターナショナル、2016年ねん2月がつ。ISBN 9784797672619。 
• 長田ながた俊樹としき『上田うえだ万年かずとし再考さいこう：日本にっぽん言語げんご学がく史しの黎明れいめい』ひつじ書房しょぼう、2023年ねん3月がつ。ISBN 9784823411700。 

論文ろんぶん

• 清水しみず康行やすゆき「上田うえだ万年かずとし」『日本語にほんご学がく』第だい35巻かん第だい4号ごう、明治めいじ書院しょいん、2016年ねん4月がつ、108-111頁ぺーじ。 

関連かんれん文献ぶんけん

• 「正せい三さん位い勲一等くんいっとう上田うえだ万年かずとし外がい三さん名めい賜杯しはいノ件けん」（国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん所蔵しょぞう 「公文こうぶん雑纂ざっさん・昭和しょうわ十じゅう一いち年ねん・第だい十じゅう五ごノ二に巻かん」）
• 新村しんむら出いずる 「上田うえだ万年かずとし先生せんせい年譜ねんぷ」（前掲ぜんけい 『上田うえだ万年かずとし 国語こくご学がく史し』）
• 「上田うえだ万年かずとし博士はかせ追悼ついとう録ろく」（東京大学とうきょうだいがく国語こくご国文こくぶん学会がっかい編へん 『国語こくごと国文学こくぶんがく』第だい14巻かん12号ごう、1937年ねん12月がつ）
  • 稲村いなむら徹とおる元もと監修かんしゅう 『近代きんだい作家さっか追悼ついとう文ぶん集成しゅうせい 第だい十じゅう八はち巻かん』 ゆまに書房しょぼう、1987年ねん4月がつ。ISBN 4896680618
• 『国くに漢かん』第だい45号ごう（上田うえだ万年かずとし博士はかせ追懐ついかい号ごう）、冨山とやま房ぼう、1938年ねん3月がつ
• 『方言ほうげん』第だい8巻かん第だい2号ごう（上田うえだ万年博士追悼記念号並終刊号）、春陽しゅんよう堂どう、1938年ねん5月がつ
  • 『方言ほうげん』第だい13巻かん、春陽しゅんよう堂どう書店しょてん、1974年ねん11月
• 岩田いわた光子みつこ 「上田うえだ萬年かずとし」（昭和女子大学しょうわじょしだいがく近代きんだい文学ぶんがく研究けんきゅう室しつ著ちょ 『近代きんだい文学ぶんがく研究けんきゅう叢書そうしょ 第だい42巻かん』 昭和女子大学しょうわじょしだいがく、1975年ねん11月。ISBN 4786200425）
• 円地えんち文子ふみこ著ちょ 『夢ゆめうつつの記き』 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1987年ねん3月がつ。ISBN 4163094709
• 「上田うえだ万年かずとしの言語げんご思想しそう」（イ・ヨンスク著ちょ 『「国語こくご」という思想しそう：近代きんだい日本にっぽんの言語げんご認識にんしき』 岩波書店いわなみしょてん、1996年ねん12月。ISBN 4000029010／ 岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ、2012年ねん2月がつ。ISBN 9784006002633）
• 「「国語こくご」の論理ろんり」（安田やすだ敏朗としろう著ちょ 『帝国ていこく日本にっぽんの言語げんご編制へんせい』 世よ織お書房しょぼう、1997年ねん12月。ISBN 4906388639）
• 梶川かじかわ信行のぶゆき、野口のぐち恵子けいこ編へん 『上田うえだ萬年かずとしの万まん葉ようコレクション : 『日本にっぽん大学だいがく文理学部ぶんりがくぶ図書館としょかん所蔵しょぞう「上田うえだ文庫ぶんこ」』 日本にっぽん大学だいがく文理学部ぶんりがくぶ、2002年ねん3月がつ

外部がいぶリンク

• 上田うえだ 万年かずとし：作家さっか別べつ作品さくひんリスト - 青空あおぞら文庫ぶんこ
• 上田うえだ万年かずとし年譜ねんぷ
• 上田うえだ 萬年かずとし - 公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん 東洋文庫とうようぶんこ
• 谷中たになか・桜木さくらぎ・上野公園うえのこうえん裏うら路地ろじツアー　上田うえだ萬年かずとし／上田うえだ万年かずとし

公職こうしょく
先代せんだい 森もり林太郎りんたろう	臨時りんじ国語こくご調査ちょうさ会かい会長かいちょう 1922年ねん - 1934年ねん	次代じだい （廃止はいし）
先代せんだい 高田たかだ早苗さなえ	文部省もんぶしょう参与さんよ官かん 1898年ねん - 1899年ねん	次代じだい 岡田おかだ良平りょうへい
学がく職しょく
先代せんだい （新設しんせつ）	日本にっぽん音声おんせい学がく協会きょうかい会長かいちょう 1935年ねん - 1937年ねん 音声おんせい学がく協会きょうかい会長かいちょう 1926年ねん - 1935年ねん	次代じだい 新村しんむら出いずる
先代せんだい 坪井つぼい九きゅう馬ば三さん 東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大だい学長がくちょう	東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文学ぶんがく部長ぶちょう 1919年ねん - 1921年ねん 東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文科ぶんか大だい学長がくちょう 1912年ねん - 1919年ねん	次代じだい 服部はっとり宇之吉きち 学部がくぶ長ちょう事務じむ取扱とりあつかい
先代せんだい 芳賀はが矢一やいち	國學院大學こくがくいんだいがく学長がくちょう 1927年ねん - 1929年ねん	次代じだい 服部はっとり宇之吉きち