Homecomingsが地元じもと京都きょうとでくるりと競演きょうえん、卒業そつぎょうするドラム石田いしだ成美まさみと過すごした日々ひびは“誇ほこり”

Homecomingsが2月がつ10日とおかに京都きょうと・KBSホールでライブイベント「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? February.10, 2024 at Kyoto KBS Hall」を開催かいさいした。

くるりが京都きょうとの後輩こうはい・Homecomingsに送おくったメッセージ

バンドの結成けっせい地ちである京都きょうとを舞台ぶたいに行おこなわれた「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? February.10, 2024 at Kyoto KBS Hall」。Homecomingsは本ほん公演こうえんをもって、10年ねん以上いじょうの月日つきひをともに過すごしてきたメンバー石田いしだ成美まさみ（Dr）が卒業そつぎょうすることをアナウンスしていた。この日ひはゲストとして、同おなじく京都きょうと出身しゅっしんでHomecomingsが敬愛けいあいする先輩せんぱいバンド・くるりが出演しゅつえん。会場かいじょうにはこの特別とくべつな夜よるを見届みとどけようと多おおくのファンが詰つめかけた。

くるりはサポートメンバーの松本まつもと大樹だいき（G）、あらきゆうこ（Dr）、野崎のさき泰弘やすひろ（Key）を従したがえてステージに現あらわれると、「ブレーメン」で高たからかにライブ開始かいしの狼煙のろしを上あげる。そのまま「コンチネンタル」「チアノーゼ」といった良質りょうしつなロックンロールナンバーをエネルギッシュに届とどけ、序盤じょばんから観客かんきゃくの心しんをがっちりとつかんでいった。MCでは岸田きしだ繁しげる（Vo, G）が「昔むかしからちょこちょこライブを観みているんですけど、うーん……大好だいすき。聴きいていて幸しあわせな気持きもちになりますよね」、佐藤さとう征ただし史し（B）が「いやなところが1ミリもない。全部ぜんぶが優やさしいんです」と、京都きょうとの後輩こうはいであるHomecomingsの音楽おんがくをそれぞれの言葉ことばで讃たたえた。

活動かつどう初期しょきの名曲めいきょく「春風しゅんぷう」で場内じょうないに穏おだやかな春風しゅんぷうを吹ふかせたくるりは、続つづく「琥珀こはく色しょくの街まち、上海しゃんはい蟹かにの朝あさ」でHomecomingsの畳たたみ野の彩あや加か（Vo, G）を呼よび込こむ。腕利うでききのバンドメンバーが紡つむぐ酩酊めいてい感かんのあるメロウな音おと世界せかいの中なか、岸田きしだと畳たたみ野のは気持きもちよさそうに体からだを揺ゆらしながらそれぞれの歌声うたごえを重かさねていった。くるりはその後ご、昨年さくねん10月がつ発表はっぴょうの最新さいしんアルバム「感覚かんかくは道標どうひょう」から「California coconuts」「In Your Life」をパフォーマンス。最後さいごは岸田きしだが「後輩こうはいのバンドから学まなぶことがいっぱいあって。音楽おんがくを必死ひっしに演奏えんそうしているとウワーってなるんですけど、Homecomingsの曲きょくを聴きくとほんまに幸しあわせな気持きもちになるなってことを心しんから思おもいました。いい光景こうけいが見みれて幸しあわせでございます」と告つげて「Remember me」を歌唱かしょうし、会場かいじょうに深ふかい余韻よいんを残のこしてステージをあとにした。

ドラム石田いしだ成美まさみの卒業そつぎょうライブ

HomecomingsのファンにとってはおなじみのSEであるNico「These Days」が鳴なり響ひびき、畳たたみ野の、福富ふくとみ優樹ゆうき（G）、福田ふくだ穂みのる那な美び（B）、そして石田いしだが姿すがたを見みせると、フロアからは温あたたかな拍手はくしゅが沸わき起おこる。4人にんは「Songbirds」で穏おだやかにライブの幕まくを開あけると、映画えいが「愛あいがなんだ」の主題歌しゅだいか「Cakes」や、アニメ「君きみは放課後ほうかごインソムニア」のエンディングテーマ「ラプス」など近年きんねんの代表だいひょう曲きょくをじっくりとプレイ。石田いしだがタイトなグルーヴを刻きざむ「LIGHTS」では、そのエバーグリーンなサウンドを浴あびた観客かんきゃくたちが思おもい思おもいに体からだを揺ゆらして演奏えんそうを楽たのしんだ。福富ふくとみは「音楽おんがくを始はじめる前まえからずっと聴きいている大好だいすきなくるりと、京都きょうとという土地とちで一緒いっしょにライブができてすごくうれしい。それもこうして集あつまってくださった皆みなさんのおかげです。ありがとうございます！」と呼よびかけると、ストリングスアレンジに岸田きしだを迎むかえて制作せいさくしたミディアムナンバー「光ひかりの庭にわと魚さかなの夢ゆめ」を大切たいせつそうに奏かなでた。

ライブ中盤ちゅうばん、真まっ赤かに染そまったステージで披露ひろうされたのはロックテイストの「Shadow Boxer」。静しずかな立たち上あがりから肉体にくたい的てきかつエモーショナルな展開てんかいを見みせる石田いしだのドラムと、畳たたみ野のの力強ちからづよくまっすぐなボーカルで観客かんきゃくを圧倒あっとうした。Homecomingsは畳たたみ野のの「大好だいすきな曲きょくをやります」のひと言ことで演奏えんそうを再開さいかいすると、くるりへのリスペクトを示しめすように「ハローグッバイ」をカバー。そのまま5月がつ公開こうかいの映画えいが「三日月みかづきとネコ」の主題歌しゅだいかに決定けっていしている新曲しんきょく「Moon Shaped」や、「ひとりでもふたりでもないよ」「ぼくらはたまたまうつくしい」といったバンドが掲かかげるステートメントを曲きょくにした「US / アス」を軽かろやかに演奏えんそうしてライブ本編ほんぺんを終おえた。

「4人にんでここまで来これたことをずっと忘わすれないでいたい」

Homecomingsはアンコールの拍手はくしゅを受うけ再ふたたびステージに登場とうじょう。福富ふくとみは満員まんいんのフロアを眺ながめながら「今日きょうをもってドラムのなるちゃんは一旦いったん卒業そつぎょうします。大学だいがくのいい先輩せんぱいとかわいい後輩こうはいみたいな関係かんけい性せいから始はじまったバンドが10年ねんも続つづいて。くるりと一緒いっしょにライブができることもそうやし、KBSのステージに立たてていることもそうやし、この4人にんでここまで来これたことをずっと忘わすれないでいたい。今日きょう観かんに来きてくれた皆みなさんも含ふくめて、これまでのすべてを誇ほこりに思おもいます。ありがとうございます！」と呼よびかける。そして「ドラム、成美せいび石田いしだ！」の言葉ことばを合図あいずに「I Want You Back」の演奏えんそうになだれ込こむと、ステージ後方こうほうの幕まくが開ひらき煌びやかなステンドグラスが姿すがたを表あらわす。4人にんはこの神秘しんぴ的てきな空間くうかんを、みずみずしいバンドサウンドで満みたした。それでもダブルアンコールを求もとめる拍手はくしゅはやまず、Homecomingsはみたびステージへ。最後さいごはキラーチューン「HURTS」が駆かけ抜ぬけるようにプレイされ、ライブは湿しめっぽさを感かんじさせないさわやかな空気くうきの中なかで締しめくくられた。

またHomecomingsは本ほん公演こうえんの翌日よくじつに京都きょうと・MUSEで開催かいさいされたイベント「"Homecomings New Neighbors FOUR Won’t You Be My Neighbor?" AFTER PARTY」に“シークレットバンド”として出演しゅつえん。石田いしだを含ふくむ4人にん体制たいせいラストのパフォーマンスを披露ひろうした。このステージの模様もようはバンドのInstagram公式こうしきアカウントにて視聴しちょうすることができる。

Homecomings ライブ映像えいぞう

セットリスト

「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? February.10, 2024 at Kyoto KBS Hall」2024年ねん2月がつ10日にち KBSホール

くるり

01. ブレーメン
02. コンチネンタル
03. dancing shoes
04. チアノーゼ
05. 春風しゅんぷう
06. 琥珀こはく色しょくの街まち、上海しゃんはい蟹かにの朝あさ
07. California coconuts
08. In Your Life
09. 飴色あめいろの部屋へや
10. everybody feels the same
11. Remember me

Homecomings

01. Songbirds
02. Cakes
03. ラプス
04. PAINFUL
05. LIGHTS
06. 光ひかりの庭にわと魚さかなの夢ゆめ
07. euphoria / ユーフォリア
08. Here
09. Shadow Boxer
10. ハローグッバイ（くるりカバー）
11. Moon Shaped
12. Blue Hour
13. US / アス
＜アンコール＞
14. I Want You Back
＜ダブルアンコール＞
15. HURTS