相続そうぞく登記とうきはオンライン申請しんせいもできる　手順てじゅんや注意ちゅうい点てんをいちから解説かいせつ

1. 相続そうぞく登記とうきのオンライン申請しんせいとは

登記とうきの申請しんせい方法ほうほうには、下記かきの3つがあります。

• 法務局ほうむきょくへ出向でむいて申請しんせい書類しょるい一式いっしきを窓口まどぐちで提出ていしゅつする方法ほうほう（窓口まどぐち申請しんせい）
• 申請しんせい書類しょるい一式いっしきを郵送ゆうそうで送付そうふする方法ほうほう（郵送ゆうそう申請しんせい）
• インターネットを利用りようして申請しんせいデータを送信そうしんする方法ほうほう（オンライン申請しんせい）

相続そうぞく登記とうきにおいても、上記じょうきいずれかの方法ほうほうを申請しんせい人じんが選択せんたくして申請しんせいすることができます。今回こんかいは「オンライン申請しんせい」について解説かいせつします。

※本ほん記事きじで解説かいせつするのは、申請しんせい情報じょうほうと登記とうき原因げんいん証明しょうめい情報じょうほう（相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ず）をオンラインで送信そうしんし、戸籍こせき謄本とうほん等とうの添付てんぷ書面しょめんは別途べっと法務局ほうむきょくに持参じさんまたは郵送ゆうそうする『特例とくれい方式ほうしき』と呼よばれるオンライン申請しんせい方法ほうほうです（半分はんぶんはオンラインで、もう半分はんぶんは書面しょめんで申請しんせいするため『半はんライン申請しんせい』と呼よばれることもあります）。

1-1. 相続そうぞく登記とうきのオンライン申請しんせいのメリット1：自宅じたくから申請しんせいできる

日本にっぽん全国ぜんこくにある法務局ほうむきょくは不動産ふどうさんの所在地しょざいちにより管轄かんかつが決きめられているので、例たとえば亡なくなった方ほうが沖縄おきなわ県けん那覇なは市しに別荘べっそうを所有しょゆうしていた場合ばあい、東京とうきょうで暮くらしている相続そうぞく人じんがその別荘べっそうを自分じぶんの名義めいぎにするためには那覇なは地方ちほう法務局ほうむきょくに相続そうぞく登記とうきを申請しんせいする必要ひつようがあります。

窓口まどぐちで申請しんせいするとなると、登記とうき申請しんせいのために時間じかんと費用ひようをかけて沖縄おきなわ県けんまで行いかなければなりません。このように管轄かんかつの法務局ほうむきょくが遠方えんぽうにある場合ばあいには、オンライン申請しんせいを利用りようすることで相続そうぞく登記とうきに要ようする時間じかんと費用ひようを節約せつやくすることが可能かのうです。

1-2. 相続そうぞく登記とうきのオンライン申請しんせいのメリット2：夜よる9時じまで申請しんせいが可能かのう

また「法務局ほうむきょくは自宅じたくの近ちかくにあるが、平日へいじつの日にち中ちゅうに時間じかんがとれない」という方ほうにもオンライン申請しんせいがおすすめです。法務局ほうむきょくの開ひらき庁ちょう時間じかんは平日へいじつ8時じ30分ふんから17時じ15分ふんまでですが、オンライン申請しんせいシステムの利用りよう可能かのう時間じかんは平日へいじつ8時じ30分ふんから21時じとなっています。

オンライン申請しんせいなら、日にち中ちゅう仕事しごとをして帰宅きたく後ごに申請しんせいすることも可能かのうです（ただし、17時じ15分ふんを過すぎて送信そうしんされた申請しんせい情報じょうほうは、翌日よくじつ（翌よく開ひらき庁ちょう日び）の受付うけつけとなります）。

なお、登記とうきの専門せんもん家かである司法しほう書士しょしのほとんどはオンライン申請しんせいに対応たいおうしているので、日本にっぽん全国ぜんこくどこの不動産ふどうさんについても依頼いらいを受うけられます。

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2. 相続そうぞく登記とうきのオンライン申請しんせいの手順てじゅん

相続そうぞく登記とうきをオンラインで申請しんせいする際さいの大おおまかな手順てじゅんは以下いかの通とおりです。詳細しょうさいについては、法務省ほうむしょう「登記とうき・供託きょうたくオンライン申請しんせいシステム（登記とうきねっと・供託きょうたくねっと）」のホームページを参照さんしょうしてください。

2-1. 手順てじゅん1：必要ひつよう書類しょるいを集あつめる

相続そうぞく登記とうきに必要ひつような書類しょるいは、窓口まどぐち申請しんせい、郵送ゆうそう申請しんせい、オンライン申請しんせい、いずれの方法ほうほうを選択せんたくしても特とくに違ちがいはありません。一般いっぱん的てきな相続そうぞく登記とうきで必要ひつようとなる書類しょるいは次つぎのとおりです。

2-2. 手順てじゅん2：パソコンなどの準備じゅんび

相続そうぞく登記とうきのオンライン申請しんせいの流ながれや準備じゅんびするものは、次つぎの通とおりです。

オンライン申請しんせいを行おこなうためには、まずはパソコンの準備じゅんびが必要ひつようです。パソコンのOSは、Windows11または10が推奨すいしょうされています。

次つぎに、「登記とうき・供託きょうたくオンライン申請しんせいシステム（登記とうきねっと・供託きょうたくねっと）」のトップページから申請しんせい者しゃ情報じょうほうの登録とうろく（申請しんせい者しゃID・パスワードの取得しゅとく）を行おこない、使用しようするパソコンに申請しんせい用よう総合そうごうソフトをインストールします。

また、オンライン申請しんせいでは申請しんせい情報じょうほうや添付てんぷ情報じょうほうへの電子でんし署名しょめいの付与ふよと電子でんし証明しょうめい書しょの添付てんぷが必要ひつようになります。そのため、電子でんし証明しょうめい書しょ入いりのマイナンバーカードとICカードリーダライタの準備じゅんびも必要ひつようです。マイナンバーカードを持もっていない人ひとは、住所じゅうしょ地ちの市し（区く）役所やくしょで署名しょめい用よう電子でんし証明しょうめい書しょ入いりのマイナンバーカードの交付こうふを受うけましょう。

すでに交付こうふを受うけている人ひとでマイナンバーカードに電子でんし証明しょうめい書しょが記録きろくされていない場合ばあいには、市し（区く）役所やくしょで事後じご的てきに電子でんし証明しょうめい書しょを記録きろくしてもらうこともできます。ICカードリーダライタについては、マイナンバーカードに対応たいおうしたものを準備じゅんびします。

2-3. 手順てじゅん3：相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずの作成さくせい

オンライン申請しんせいでは、申請しんせい情報じょうほうと電子でんしデータで作成さくせいされた「登記とうき原因げんいん証明しょうめい情報じょうほう」を送信そうしんする必要ひつようがあります。相続そうぞく登記とうきにおける登記とうき原因げんいん証明しょうめい情報じょうほうは、相続そうぞく関係かんけいが明あきらかになる戸籍こせき謄抄本しょうほんや遺産いさん分割ぶんかつ協議きょうぎ書しょなどが該当がいとうしますが、これらの書類しょるいをすべて電子でんしデータ化かするのはかなり面倒めんどうな作業さぎょうとなります。そこで作成さくせいしておくと便利べんりなのが「相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ず」です。

相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずを作成さくせいし、これをPDFファイルにして申請しんせい情報じょうほうとあわせて送信そうしんすれば、登記とうき原因げんいん証明しょうめい情報じょうほうを提供ていきょうしたことになるので、戸籍こせき謄抄本しょうほんや遺産いさん分割ぶんかつ協議きょうぎ書しょなどをスキャナで取とり込こんで署名しょめい付与ふよを行おこなう手間てまが省はぶけます。

手順てじゅん1で集あつめた戸籍こせき謄抄本しょうほんなどをもとにWordやExcel（手書てがきでも可か）で相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずを作成さくせいし、PDFファイルに変換へんかんしておきます。

2-4. 手順てじゅん4：申請しんせい情報じょうほうの入力にゅうりょく

次つぎに、申請しんせい情報じょうほうを入力にゅうりょくします。流ながれは以下いかのようになります。

申請しんせい用よう総合そうごうソフトにログインして、「申請しんせい書しょ作成さくせい」ボタンをクリックします。申請しんせい様式ようしきの一覧いちらんが表示ひょうじされるので、その中なかから「登記とうき申請しんせい書しょ（権利けんりに関かんする登記とうき）（4）所有しょゆう権けん移転いてん（相続そうぞく）【署名しょめい要よう】」を選択せんたくし、申請しんせい情報じょうほうの各かく項目こうもくを入力にゅうりょくしていきます。ただし、申請しんせい様式ようしきの一覧いちらんでは「相続そうぞく登記とうき」という文言もんごんは出でてこないのでご注意ちゅういください。

ここで入力にゅうりょくした情報じょうほうが登記とうき記録きろく（登記とうき簿ぼ）に反映はんえいされるので、特とくに相続そうぞく人じんの住所じゅうしょや氏名しめいは間違まちがいのないよう慎重しんちょうに入力にゅうりょくしましょう。不動産ふどうさんの表示ひょうじを入力にゅうりょくする方法ほうほうは、(1)オンライン物件ぶっけん検索けんさくを利用りようする方法ほうほうと(2)物件ぶっけん情報じょうほうを直接ちょくせつ入力にゅうりょくする方法ほうほうがありますが、入力にゅうりょくミスなどを防ふせぐためにも(1)の方法ほうほうをおすすめします。

2-5. 手順てじゅん5：添付てんぷ情報じょうほうの添付てんぷと電子でんし署名しょめい

相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずのPDFファイルの添付てんぷは以下いかのような流ながれで進すすめます。

申請しんせい用よう総合そうごうソフトの「ファイル添付てんぷ」ボタンをクリックして、手順てじゅん３で作成さくせいした相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずのPDFファイルを申請しんせい情報じょうほうに添付てんぷします。次つぎに「署名しょめい付与ふよ」ボタンをクリックして、申請しんせい情報じょうほうに電子でんし署名しょめいの付与ふよを行おこないます。

これで申請しんせい前まえの準備じゅんびが完了かんりょうになりますので、最後さいごに申請しんせい情報じょうほうをプレビュー表示ひょうじにして入力にゅうりょく内容ないように誤あやまりがないか、また添付てんぷ情報じょうほうが間違まちがいなく添付てんぷされているかを確認かくにんします。

2-6. 手順てじゅん6：申請しんせい情報じょうほうの送信そうしん

申請しんせい情報じょうほうや添付てんぷファイルを確認かくにんしたら、以下いかの流ながれで申請しんせいデータを送信そうしんします。

申請しんせい用よう総合そうごうソフトの「申請しんせいデータ送信そうしん」ボタンをクリックして申請しんせい情報じょうほうを送信そうしんします。法務局ほうむきょくで申請しんせいが受うけ付つけられると「受付うけつけ確認かくにん」ボタンが表示ひょうじされ、このボタンをクリックすると受付うけつけ年月日ねんがっぴ、受付うけつけ番号ばんごう、申請しんせい情報じょうほうの内容ないようが記載きさいされた「受付うけつけのお知しらせ」（いわゆる受領証じゅりょうしょうに相当そうとうするもの）が表示ひょうじされます。

「受付うけつけのお知しらせ」に記載きさいされた受付うけつけ年月日ねんがっぴと受付うけつけ番号ばんごうは、申請しんせいした案件あんけんを特定とくていするために必要ひつような情報じょうほうになりますので、「受付うけつけのお知しらせ」は印刷いんさつしておくことをおすすめします。

2-7. 手順てじゅん7：登録とうろく免許めんきょ税ぜいの納付のうふ

登録とうろく免許めんきょ税ぜいの納付のうふ方法ほうほうは次つぎの3つです。

1. 現金げんきん納付のうふ
2. 収入しゅうにゅう印紙いんしによる納付のうふ
3. 電子でんし納付のうふ

1の現金げんきん納付のうふを選択せんたくする場合ばあい、法務局ほうむきょくでは現金げんきんを受うけ付つけていないので、金融きんゆう機関きかんや税務署ぜいむしょで登録とうろく免許めんきょ税ぜいに相当そうとうする額がくを納付のうふして領収りょうしゅう証書しょうしょを発行はっこうしてもらう必要ひつようがあります。発行はっこうされた領収りょうしゅう証書しょうしょは、申請しんせい用よう総合そうごうソフトから印刷いんさつした「登録とうろく免許めんきょ税ぜい納付のうふ用紙ようし」に貼付ちょうふして法務局ほうむきょくへ提出ていしゅつしなければなりません。

2の収入しゅうにゅう印紙いんしによる納付のうふも同様どうようで、「登録とうろく免許めんきょ税ぜい納付のうふ用紙ようし」に収入しゅうにゅう印紙いんしを貼付ちょうふして提出ていしゅつします。

3の電子でんし納付のうふを選択せんたくする場合ばあいは、申請しんせい日びを含ふくめて２日にち以内いないに申請しんせい用よう総合そうごうソフトの「納付のうふ」ボタンから納付のうふ処理しょりを行おこないます。インターネットバンキングなどを利用りようした電子でんし納付のうふが認みとめられるのは、オンライン申請しんせいを行おこなった場合ばあいのみです。窓口まどぐち申請しんせいや郵送ゆうそう申請しんせいの場合ばあいには、電子でんし納付のうふを行おこなうことはできません。

2-8. 手順てじゅん8：添付てんぷ書面しょめんの送付そうふ

申請しんせい情報じょうほうの送信そうしん後ご、戸籍こせき謄本とうほん等とうの添付てんぷ書面しょめんを別途べっと、法務局ほうむきょくへ持参じさんまたは郵送ゆうそうする必要ひつようがあります。手順てじゅんは以下いかの通とおりです。

手順てじゅん1で集あつめた書類しょるいおよび手順てじゅん3で作成さくせいした相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずを、申請しんせいの受付うけつけ日びから３日にち以内いないに法務局ほうむきょくへ持参じさんまたは郵送ゆうそうして提出ていしゅつします。郵送ゆうそうで提出ていしゅつする場合ばあいには書留かきとめ郵便ゆうびん（簡易かんい書留かきとめまたはレターパックプラス）で発送はっそうするとよいでしょう。

具体ぐたい的てきな送付そうふの方法ほうほうですが、まずは申請しんせい用よう総合そうごうソフトから「書面しょめんにより提出ていしゅつした添付てんぷ情報じょうほうの内訳うちわけ表ひょう」を印刷いんさつし、押印おういん欄らんに印鑑いんかん（認印みとめいん）を押おします。次つぎにこの内訳うちわけ表ひょうを表紙ひょうしにして、すべての書類しょるいをホッチキスやクリップなどでまとめます。このとき、原本げんぽんを返却へんきゃくしてもらいたい書類しょるいがある場合ばあいは忘わすれずに原本げんぽん還付かんぷ請求せいきゅうを行おこなってください。

また、登記とうきが完了かんりょうしたあとに登記とうき識別しきべつ情報じょうほう通知つうちや原本げんぽん還付かんぷされた書類しょるいを郵送ゆうそうで受領じゅりょうしたい方ほうは、切手きってを貼付ちょうふした返信へんしん用よう封筒ふうとう（レターパックプラスでも可か）もあわせて提出ていしゅつしましょう。

2-9. 手順てじゅん9：完了かんりょう確認かくにん

申請しんせい情報じょうほうや添付てんぷ書面しょめんに訂正ていせいや不備ふびがなければ、申請しんせいから1～2週間しゅうかんで登記とうきが完了かんりょうします。申請しんせい日ひごとのおおまかな完了かんりょう予定よてい日びは法務局ほうむきょくのホームページにも掲載けいさいされていますが、オンライン申請しんせいをした場合ばあいには、申請しんせい用よう総合そうごうソフトで自分じぶんが申請しんせいした案件あんけんの処理しょり状じょう況きょうを確認かくにんすることができます。処理しょり状じょう況きょう欄らんが「手続てつづき終了しゅうりょう」となっていれば相続そうぞく登記とうきは無事ぶじ完了かんりょうです。

また、手順てじゅん2における申請しんせい者しゃ情報じょうほうの登録とうろく時じに、処理しょり状じょう況きょうに応おうじた案内あんないメールを受信じゅしんできるよう設定せっていすることも可能かのうです。

2-10. 手順てじゅん10：登記とうき識別しきべつ情報じょうほう通知つうちなどの受領じゅりょう

オンライン申請しんせいをした場合ばあいでも、登記とうき識別しきべつ情報じょうほう通知つうち（12桁けたの数字すうじと記号きごうの組合くみあわせからなる符号ふごうで、従前じゅうぜんの登記とうき済ずみ権利けんり証しょうに代かわるもの）と登記とうき完了かんりょう証しょうについては、書面しょめんで交付こうふを受うけることができます。

もちろん書面しょめんではなくデータとしてオンラインで受領じゅりょうすることも可能かのうです。しかし登記とうき識別しきべつ情報じょうほうは不動産ふどうさんの所有しょゆう者しゃであることを証明しょうめいする非常ひじょうに重要じゅうような情報じょうほうなので、データのみで保存ほぞんしておくことに不安ふあんや不便ふべんを感かんじる人ひとも多おおいと思おもいます。パソコンの故障こしょうなどによりデータが消失しょうしつしてしまう可能かのう性せいもあるので、登記とうき識別しきべつ情報じょうほう通知つうちについては書面しょめんで交付こうふを受うけることをおすすめします。

手順てじゅん8にも記載きさいしたように添付てんぷ書面しょめんを法務局ほうむきょくに提出ていしゅつする際さいに、返信へんしん用よう封筒ふうとうをつけておくと登記とうき識別しきべつ情報じょうほう通知つうち、登記とうき完了かんりょう証しょう、原本げんぽん還付かんぷされた書類しょるいを郵送ゆうそうで受領じゅりょうすることができます。

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3. 相続そうぞく登記とうきのオンライン申請しんせいでの注意ちゅうい点てん

便利べんりなオンライン申請しんせいですが、以下いかのような注意ちゅうい点てんもあります。

3-1. 送付そうふ（持参じさん）期限きげん、納付のうふ期限きげんに注意ちゅうい！

上記じょうき手順てじゅんでも記しるした通とおり、添付てんぷ書面しょめんについては申請しんせいの受付うけつけ日びから3日にち以内いないに法務局ほうむきょくに送付そうふまたは持参じさんしなければなりません。また、登録とうろく免許めんきょ税ぜいについて電子でんし納付のうふを行おこなう場合ばあいには申請しんせい日びの翌日よくじつ中ちゅうに納付のうふを完了かんりょうしなければなりません。いずれも期限きげんを過すぎてしまうと申請しんせいが却下きゃっかされてしまう可能かのう性せいがあるので、添付てんぷ書面しょめんの送付そうふ（持参じさん）と登録とうろく免許めんきょ税ぜいの電子でんし納付のうふはできるだけ速すみやかに行おこないましょう。

3-2.「 補正ほせいのお知しらせ」に注意ちゅうい！

申請しんせい情報じょうほうや添付てんぷ書面しょめんに訂正ていせいや不備ふびがある場合ばあいには、法務局ほうむきょくから「補正ほせいのお知しらせ」が届とどきます。申請しんせい情報じょうほうの些細ささいな入力にゅうりょくミスであっても法務局ほうむきょくで訂正ていせいしてもらえないので、申請しんせい人じんが補正ほせい情報じょうほうを作成さくせいし、これに電子でんし署名しょめいを付与ふよして送信そうしんする必要ひつようがあります。

また、提出ていしゅつした戸籍こせき謄本とうほんなどに不足ふそくがある場合ばあいや、遺産いさん分割ぶんかつ協議きょうぎ書しょに訂正ていせいが必要ひつような場合ばあいにも補正ほせいのお知しらせが届とどきます。その際さいは追加ついか提出ていしゅつや差さし替かえを行おこなうことになります。この補正ほせいにも期限きげんが設もうけられているため、その期限きげん内ないに補正ほせいをしないと申請しんせいが却下きゃっかされてしまうこともあります。

申請しんせいが完了かんりょうした後のちも申請しんせい用よう総合そうごうソフトで処理しょり状じょう況きょうを確認かくにんし、補正ほせいのお知しらせが届とどいていたときには速すみやかに対応たいおうしましょう。事情じじょうがあって期限きげん内ないに補正ほせいができない場合ばあいには、必かならず法務局ほうむきょくに連絡れんらくしてその旨むねを相談そうだんしてください。

3-3. 相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずに間違まちがいがあるとやり直なおしに

オンライン申請しんせいでは、申請しんせい情報じょうほうとあわせて送信そうしんした登記とうき原因げんいん証明しょうめい情報じょうほう（相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ず）のPDFファイルの差さし替かえや再さい送信そうしんは認みとめられません。つまり、相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずに誤あやまりや記載きさい漏もれがあると、訂正ていせい（補正ほせい）は認みとめられず、申請しんせいを一旦いったん取とり下さげて、もう一度いちど最初さいしょからやり直なおす必要ひつようがあります。相続そうぞく関係かんけい説明せつめい図ずは間違まちがいのないように作成さくせいしましょう。

司法しほう書士しょし費用ひようが気きになる方ほうへ

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4. まとめ

法務局ほうむきょくに出向でむく必要ひつようがなく自宅じたくから相続そうぞく登記とうきを申請しんせいすることができるオンライン申請しんせいは便利べんりな制度せいどですが、パソコン操作そうさが苦手にがてな人ひとやシステム環境かんきょうが整ととのっていない人ひとには少すこしハードルが高たかいかもしれません。そのような方ほうは登記とうきの専門せんもん家かである司法しほう書士しょしに依頼いらいすることをおすすめします。

「相続そうぞくした不動産ふどうさんが遠方えんぽうにあるのだけど、現地げんちの司法しほう書士しょしを探さがしたほうがいいですか」と質問しつもんを受うけることがありますが、その必要ひつようはありません。現在げんざいではほとんどの司法しほう書士しょしがオンライン申請しんせいに対応たいおうしているので、その司法しほう書士しょしの事務所じむしょがどこにあるかは関係かんけいなく、日本にっぽん全国ぜんこくどこの不動産ふどうさんについても相続そうぞく登記とうきの依頼いらいを受うけることが可能かのうです。相続そうぞく登記とうきでお困こまりの方ほうはぜひお近ちかくの司法しほう書士しょしに相談そうだんしてみてください。

（記事きじは2023年ねん4月がつ1日にち時点じてんの情報じょうほうに基もとづいています。）

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