｢反はん原発げんぱつ｣｢再さいエネ先進せんしん国こく｣オーストリアの固有こゆう事情じじょう いまやウィーン郊外こうがいは一大いちだい風力ふうりょく発電はつでん地帯ちたいに変貌へんぼう

反はん原発げんぱつを掲かかげ、再さいエネ比率ひりつが7割わりを超こえるオーストリア。現地げんちを訪問ほうもんしてその固有こゆうの事情じじょうを考察こうさつした。

オーストリアの元もと採石さいせき場じょうに設置せっちされたフローティング太陽光たいようこうパネル。土地とちの有効ゆうこう利用りよう策さくの1つだ（写真しゃしん：Bloomberg）

2023年ねんの末すえ、プライベートの旅行りょこうで、オーストリアの首都しゅとウィーンに行いった。ほぼ10年ねんぶりにシュヴェヒャート国際こくさい空港くうこうに降おり立たち、チャーターしたタクシーで一路いちろ、隣国りんごくスロバキアの首都しゅとブラチスラバに移動いどうした。ブラチスラバはウィーンに非常ひじょうに近ちかく、車くるまで高速こうそく道路どうろを走はしれば、順調じゅんちょうにいけば1時じ間あいだもかからずにアクセスすることができる。

シュヴェヒャート国際こくさい空港くうこうからはA4（オスト・アウトバーン）と呼よばれる高速こうそく道路どうろで東ひがしに向むかい、途中とちゅうブルックヌドルフのジャンクションでA6（ノルドオスト・アウトバーン）に乗のり換かえ、ブラチスラバに向むかった。整然せいぜんとした農村のうそん部ぶを走はしるわけだが、この地域ちいきはオーストリアでも有数ゆうすうの風力ふうりょく発電はつでん地帯ちたいであり、実際じっさいに多おおくの発電はつでん機きを目撃もくげきした。

オーストリアの農村のうそん部ぶに広ひろがる風力ふうりょく発電はつでん機き（撮影さつえい：筆者ひっしゃ）