戦時せんじ経済けいざい下かのロシアで膨ふくらむ｢住宅じゅうたくバブル｣の怪かい ウクライナ戦線せんせんに加くわえプーチンに新あらたな難題なんだい

ウクライナ戦争せんそうの長期ちょうき化かで戦時せんじ経済けいざい化かが進すすむロシア。国内こくないでは住宅じゅうたくバブルが発生はっせいしている。

ロシアでは新築しんちく集合しゅうごう住宅じゅうたくを中心ちゅうしんに住宅じゅうたくの高騰こうとうが進すすんでいる（写真しゃしん：Bloomberg）

ウクライナとの戦争せんそうに終おわりが見みえない中なかで、ロシアの経済けいざいは戦時せんじ経済けいざい化かの性格せいかくを強つよめているが、そのロシアで住宅じゅうたく価格かかくが「バブル化か」している。ロシア連邦れんぽう統計とうけい局きょくのデータによると、ロシアの新築しんちく集合しゅうごう住宅じゅうたくの価格かかくは、コロナショック前まえの2019年ねんを100とする指数しすうで見みた場合ばあい、直近ちょっきん2023年ねん7〜9月がつ期き時点じてんで216に達たっした。

中古ちゅうこより新築しんちくのバブル度合どあいが著いちじるしい

このように、新築しんちく集合しゅうごう住宅じゅうたくの価格かかくは名目めいもくGDP（国内こくない総そう生産せいさん）よりもハイピッチで上昇じょうしょうしており、バブル気味ぎみとなっている。一方いっぽうで、中古ちゅうこの集合しゅうごう住宅じゅうたくの価格かかくは、ロシアがウクライナに侵攻しんこうした2022年ねん1〜3月がつ期きに157と前期ぜんきの131から急上昇きゅうじょうしょうしたものの、その後ごの上昇じょうしょうは新築しんちくの集合しゅうごう住宅じゅうたくに比くらべると穏おだやかであり、直近ちょっきん2023年ねん7〜9月がつ期きでも164にとどまっている。