違法いほうな密漁みつりょうが3割わり？ ウナギはもはや"高嶺たかねの花はな" 日本にっぽんにいるウナギ稚魚ちぎょのうち､天然てんねん物ぶつは0.1％

ウナギの稚魚ちぎょ＝シラスウナギは貴重きちょうな存在そんざいとなった。採と捕どされた3割わりは密漁みつりょうでないと、つじつまが合あわない。

ウナギの価格かかくは半はん世紀せいき前まえの5倍ばい以上いじょうに高騰こうとうした（写真しゃしん：PIXTA）

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江戸えどの「4大だい名物めいぶつ食しょく」をご存ぞんじだろうか。

屋台やたいで気軽きがるに楽たのしめる食事しょくじとして、庶民しょみんの人気にんきを集あつめたのが、すし、天てんぷら、ウナギ、そばだったとされる。だが、現代げんだいでは、“庶民しょみんの食しょく”から懸かけ離はなれたものがある。ウナギだ。

ウナギは本当ほんとうに高たかくなった。総務そうむ省しょうの小売こうり物価ぶっか統計とうけい調査ちょうさによると、東京とうきょう都区とく部ぶにおける1970年ねんの「ウナギ蒲がま（かば）焼やき（100グラム）」の平均へいきん価格かかくは250円えん。

ところが、2022年ねんの平均へいきん価格かかくは1317円えんと、約やく50年ねん前まえと比くらべて5倍ばい以上いじょうに高騰こうとうしている。同おなじ時期じき、総合そうごう物価ぶっか指数しすうの上昇じょうしょう幅はばは3.2倍ばいにとどまっており、ウナギの価格かかくは異常いじょうに高たかくなっているのだ。

ニホンウナギはれっきとした絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅ

なぜウナギはここまで高たかくなったのか。