社会しゃかい課題かだいむ「やったふり」からの脱却だっきゃく方法ほうほう 経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつ目指めざすことは可能かのう

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写真しゃしん:metamorworks/PIXTA)

昨今さっこん社会しゃかいたいする価値かち提供ていきょう意味いみする「ソーシャルインパクト」が注目ちゅうもくされ、企業きぎょうには、従来じゅうらい追求ついきゅうしてきた「経済けいざい価値かち」と「社会しゃかい価値かち」を両立りょうりつする経営けいえいもとめられている。企業きぎょうは、売上うりあげだか利益りえき追求ついきゅうしつつ、ステークホルダーと関係かんけい構築こうちくをし、社会しゃかい課題かだい解決かいけつんでいかなければならない。

野村のむら総合そうごう研究所けんきゅうじょ鎌倉かまくら投信とうしん経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつ企業きぎょうにヒアリングをかさねるなかで、経営けいえいしゃ社会しゃかい価値かちたいする見方みかた事業じぎょう推進すいしんするじょうでの「まもり」の視点してんから、あらたな価値かち創出そうしゅつへの入口いりくち見出みいだす「め」の視点してんへと変化へんかしているととらえている。

とくに、設立せつりつあいだもないスタートアップ企業きぎょうなかには、事業じぎょう目的もくてき設定せってい段階だんかいから社会しゃかい価値かち経済けいざい価値かち創出そうしゅつかかげる「ソーシャル」志向しこう起業きぎょうえており、着実ちゃくじつ事業じぎょう成長せいちょうげている企業きぎょう存在そんざいする。

本稿ほんこうではこうした経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつ目指めざ経営けいえいを「インパクト経営けいえい」ととらえ、これを読者どくしゃ自社じしゃ実施じっしするための方法ほうほうろんとして紹介しょうかいする。

「やったふり」インパクト経営けいえいとは

タイトルにもなっている「やったふり」について、ここで補足ほそくしたい。とく上場じょうじょう企業きぎょうであれば、いまや経済けいざい指標しひょうだけでなく、自社じしゃ環境かんきょう人権じんけんたいするみを開示かいじする統合とうごう報告ほうこくしょはじめ、社会しゃかい価値かち向上こうじょうんでいる企業きぎょうおおい。

一方いっぽうで、社会しゃかい価値かち経営けいえいの「まもり」の側面そくめんでのみとらえ、コストをかけてあらたな価値かち創出そうしゅつつながらないととらえている経営けいえいしゃおおい。市場いちば要求ようきゅうしたがって、「インパクトてき経営けいえいおこなっているものの、実態じったいは、経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かちかんがかたえる。これを本稿ほんこうでは、やらざるをないが、前向まえむきでない、という意味いみで、「やったふり」とんでいる。

「やったふり」を脱却だっきゃくし、インパクトを創出そうしゅつするためにはどうすればよいか。あらたな事業じぎょうやサービスを創出そうしゅつする場面ばめんでのみにたいするかんがかた説明せつめいしたい。

出所しゅっしょ野村のむら総合そうごう研究所けんきゅうじょ鎌倉かまくら投信とうしん

うえ経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かちつなげ、事業じぎょう創出そうしゅつするまでのポイントを整理せいりしたものである。以下いかよっつのステップに沿って説明せつめいする。

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