社会しゃかい課題かだいむ「やったふり」からの脱却だっきゃく方法ほうほう 経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつ目指めざすことは可能かのう

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縮小しゅくしょう
Step ①「独自どくじ課題かだい設定せっていあらたな価値かち提案ていあん

あらたに事業じぎょうじょうでの最初さいしょのステップは課題かだい設定せっていである。これは自社じしゃとしてなに社会しゃかい課題かだい着目ちゃくもくし、どのような価値かち提供ていきょうするかをかんがえるステップである。「やったふり」におちいらないためには一般いっぱんてき社会しゃかい課題かだいではなく、自社じしゃならではの視点してん仮説かせつつことが重要じゅうようである。

たとえば、人口じんこう減少げんしょうえばどの業界ぎょうかいにも共通きょうつうする社会しゃかい課題かだいえるが、一段いちだん解像度かいぞうどげるためには自社じしゃ事業じぎょう背後はいごにあるまけ側面そくめん着目ちゃくもくすることが重要じゅうようである。自動車じどうしゃメーカーにとっての交通こうつう事故じこや、飲料いんりょうメーカーにとってのアルコール中毒ちゅうどく問題もんだいは、事業じぎょう背後はいごにある社会しゃかい課題かだいれいとしてげられる。そのうえで、自社じしゃだけではあらたな提供ていきょう価値かち限界げんかいのあるてんはスタートアップとう外部がいぶのプレイヤーと協業きょうぎょうしてすすめる方法ほうほう有力ゆうりょく選択肢せんたくしである。

「やったふり」にならない、持続じぞくてき

Step ②「経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつモデルの構築こうちく

つぎ経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつされた事業じぎょうモデルをかんがえる。このステップは経済けいざい価値かち社会しゃかい価値かち両立りょうりつする「結節けっせつてん」をつけるためのステップで、「やったふり」にならない、持続じぞくてきみにしていくうえ基礎きそとなる重要じゅうようなステップである。具体ぐたいてきなポイントとして、経済けいざい価値かちだけでなく、社会しゃかい価値かちれるために、時間じかん学習がくしゅう視点してんれるてんげられる。

おおくの企業きぎょうでは事業じぎょうモデル構築こうちく段階だんかいで、市場いちば規模きぼ自社じしゃぶん計算けいさんしたシェアを重視じゅうししてモデルの構築こうちくおこなう。一方いっぽうで、社会しゃかい価値かちとの両立りょうりつモデルでは、社会しゃかい課題かだい解決かいけつすることで、自社じしゃにとってどのような学習がくしゅう効果こうかがあり、事業じぎょう成長せいちょうつながるか、を検討けんとうじくとして重視じゅうしする。目先めさき計算けいさんできる経済けいざい価値かちって、社会しゃかい価値かちこうけするのではなく、「社会しゃかい価値かち」が中長期ちゅうちょうきてき自社じしゃ事業じぎょう成長せいちょう寄与きよする視点してんてん重要じゅうようである。

結節けっせつてん」を見出みいだしたれいとして株式会社かぶしきがいしゃ丸井まるいグループは知的ちてきさわがいのある作家さっかとライセンス契約けいやくむすびビジネスを展開てんかいする株式会社かぶしきがいしゃヘラルボニーとみ、「ヘラルボニーカード」を提供ていきょうしている。

丸井まるいグループどもそう投資とうし武藤むとうは、フィンテックと小売こうりとのざん利益りえきとインパクトを創出そうしゅつできるきょうそうさき探索たんさくするなかで、ピッチイベントでヘラルボニーと出会であった。その出会であいをきっかけに、カード利用りよう金額きんがくおうじた還元かんげんポイントの一部いちぶ(0.1%)を知的ちてきさわがいのある作家さっか還元かんげんする仕組しくみを実現じつげんした。この仕組しくみにより、社会しゃかい貢献こうけん関心かんしんのあるZ世代せだい若年じゃくねんそうやアートに興味きょうみがあり創作そうさく活動かつどう支援しえんしたいユーザーの獲得かくとく成功せいこうしている(2024ねん6がつ時点じてん現在げんざい会員かいいんすう2まんにん以上いじょう)。

ポイントの還元かんげんりつ業界ぎょうかい競争きょうそうじくとされるなかで、同社どうしゃ色々いろいろひとの「きを応援おうえんするカード」を提供ていきょうすることを事業じぎょう戦略せんりゃくひとつとし、さわがいのある作家さっかたいする寄付きふという社会しゃかい価値かち事業じぎょうなか実現じつげんしているてんで、モデルケースとえる。

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