私わたしたちの｢クルマ観かん｣はこの7年ねんでどう変かわったか 新車しんしゃ？中古ちゅうこ？EVは？データが見みせる車くるまトレンド

ただし、直近ちょっきんでは需要じゅようが一巡いちじゅんしたせいか、BEV意向いこうは下さがっている。そもそもBEV意向いこうを押おし上あげた大おおきな一因いちいんとして、2022年ねん6月がつに発売はつばいされた軽自動車けいじどうしゃBEV、日産にっさん「サクラ」と三菱みつびし「eKクロス EV」の影響えいきょうが大おおきい。

補助ほじょ金きんを活用かつようすれば200万まん円えんを切きるような価格かかく帯たいで購入こうにゅうできるサクラ／eKクロス EVによって、BEV需要じゅようは大おおきく押おし上あげられた。

日産にっさん「サクラ」と三菱みつびし「eKクロス EV」は基本きほん構造こうぞうを共有きょうゆうする兄弟きょうだい車しゃ（写真しゃしん：日産自動車にっさんじどうしゃ）

一方いっぽう、両りょう車くるまの新車しんしゃ効果こうかが時間じかんとともに弱よわまる中なか、次つぎのヒット商品しょうひんとなるBEVが国内こくないメーカー各社かくしゃから生うまれていない。そのため、2022年ねん以降いこうに大おおきな盛もり上あがりはなく、購入こうにゅう候補こうほとしても定着ていちゃくしていないと考かんがえられる。

また、BEVはまだまだ価格かかくが高たかい。実際じっさいに今いま、日本にっぽん国内こくないで買かえるBEVで、サクラ／eKクロス EVの上うえを見みると、日産にっさん「リーフ」が408万まん1000円えん～、BYD「ATTO 3」が450万まん円えんと、一気いっきに400万まん円えんを超こえてくる。

テスラ「モデル3」やボルボ「EX30」は500万まん円えん台だい、日産にっさん「アリア」やスバル「ソルテラ」は600万まん円えん以上いじょうだから、BEVに興味きょうみはあっても手てを出だしづらい人ひとも多おおいだろう。

スバル「ソルテラ」は627万まん円えん～のプライスタグをつける（写真しゃしん：SUBARU）

トレンドの変化へんかから未来みらいを見据みすえる

今回こんかいは、時とき系列けいれつデータの⻑期的てき傾向けいこう（＝トレンド）から全体ぜんたい像ぞうを明あきらかにしてきた。時間じかんの経過けいかとともに「当あたり前まえのもの」「良よいとされるもの」の相場そうば観かんは変化へんかする。それらを把握はあくするためには、トレンド分析ぶんせきが有効ゆうこうだ。

特とくに、最後さいごに紹介しょうかいしたパワートレインの意向いこうについては、グローバルでの法規ほうき制せいや補助ほじょ金きん、政治せいじ的てき意図いとを含ふくむ“アメとムチ”が目めまぐるしく変かわる現状げんじょうにある。ときに足あしを止とめて、過去かこを振ふり返かえることでの学まなびも多おおいだろう。

筆者ひっしゃが考かんがえる「データ分析ぶんせきの最大さいだいの目的もくてき」は、物事ものごとをなるべくシンプルにし、視界しかいをクリアにすることである。マーケティングに関かかわる仕事しごとをしていると、シンプルとは真ま逆ぎゃくの複雑ふくざつ化かの方向ほうこうへ向むかっていきがちだが、シンプルにしてこそ真実しんじつが浮うかび上あがるものである。

世よの中なかをどのように切きり取とるか、そして「点てんのデータ」ではなく「線せんのデータ」で継続けいぞく的てきにとらえることで、未来みらいを見据みすえるヒントを得えられるのだ。

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