副ふく都心としん線せんには｢羽田はた直通ちょくつう｣という構想こうそうがあった 都市とし部ぶで計画けいかくされた幻まぼろしの鉄道てつどう路線ろせん

現在げんざいは東急東横とうきゅうとうよこ線せんに乗のり入いれている副ふく都心としん線せんの電車でんしゃ。40年ねん前まえの当初とうしょ構想こうそうでは東横線とうよこせんに乗のり入いれず、品川しながわ駅えきを経由けいゆして羽田空港はねだくうこうに乗のり入いれることが検討けんとうされていた

都市とし部ぶで計画けいかくされていた幻まぼろしの鉄道てつどう路線ろせん（未成みせい線せん）、今回こんかいは東京とうきょう都と港みなと区くの品川しながわ駅えきに乗のり入いれるはずだった｢幻まぼろしの地下鉄ちかてつ構想こうそう｣を紹介しょうかいする。ただ、多おおくの方ほうは｢幻まぼろしに終おわった｣という表現ひょうげんに違和感いわかんを覚おぼえるかもしれない。「品川しながわ地下鉄ちかてつ」は現在進行形げんざいしんこうけいの構想こうそうだからだ。

2003年ねん10月がつに東海道新幹線とうかいどうしんかんせんのホームが新設しんせつされ、東京とうきょうのサブターミナルに生うまれ変かわった品川しながわ駅えき。2027年ねんにはリニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんの東京とうきょうターミナルも整備せいびされる予定よていで、その拠点きょてん性せいを高たかめつつある。その一方いっぽう、品川しながわ駅えきには地下鉄ちかてつが直接ちょくせつ乗のり入いれておらず、拠点きょてん性せいを高たかめていく上うえでの課題かだいの一ひとつになっている。こうした状況じょうきょうのなか、品川しながわ駅えきに乗のり入いれる地下鉄ちかてつの整備せいび構想こうそうが浮上ふじょうした。

東京とうきょう都とは2014年ねん9月がつ、JR車両しゃりょう基地きち跡地あとち（田町たまち～品川しながわ間あいだ）の再さい開発かいはつを含ふくむ、田町たまち・品川しながわ両りょう駅えき周辺しゅうへん地域ちいきの「まちづくりガイドライン」を策定さくてい。品川しながわ駅えきの地下ちかを東西とうざいに貫つらぬく「鉄道てつどう新しん線せん」を整備せいびするための空間くうかんの確保かくほも盛もり込こんだ。今年ことし7月がつに都とが取とりまとめた「広域こういき交通こうつうネットワーク計画けいかくについて」では、さらに一いち歩ほ踏ふみ込こんで「都心としん部ぶ・品川しながわ地下鉄ちかてつ構想こうそう」を盛もり込こんでいる。

品川しながわを目指めざしていた副ふく都心としん線せん

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都心としん部ぶ・品川しながわ地下鉄ちかてつ構想こうそうは、その名なの通とおり品川しながわ駅えきから山手やまて線せん内ないを北上ほくじょうし、東京とうきょう都心としん部ぶに食くい込こんでいく地下鉄ちかてつの構想こうそうだ。「広域こういき交通こうつうネットワーク計画けいかくについて」では、この構想こうそうを「整備せいびについて検討けんとうすべき路線ろせん」としている。「優先ゆうせん的てきに検討けんとうすべき路線ろせん」とされたJR羽田空港はねだくうこうアクセス線せん（東京とうきょう都心としん～羽田空港はねだくうこう）などと比くらべると、優先ゆうせん順位じゅんいは低ひくい。とはいえ、品川しながわ駅えきに乗のり入いれる地下鉄ちかてつの実現じつげん性せいが、多少たしょうなりとも高たかまったことは確たしかだ。

ただ、品川しながわ駅えきに乗のり入いれる地下鉄ちかてつの構想こうそうが浮上ふじょうしたのは、これが初はじめてではない。今いまから40年ねんほど前まえの1970年代ねんだい初頭しょとうにも、品川しながわ駅えきに乗のり入いれる地下鉄ちかてつの整備せいびが考かんがえられていた。その路線ろせんの名なは「東京とうきょう13号線ごうせん」。現在げんざいの東京とうきょうメトロ副ふく都心としん線せんだ。