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　数すう千せん人にんの訪日ほうにち観光かんこう客きゃくが一いち度どに訪おとずれる国際こくさいクルーズ船せん。コロナ禍かも終おわり、九州きゅうしゅう・山口やまぐちの各地かくちから期待きたいの声こえが上あがる一方いっぽう、オーバーツーリズムも課題かだいとなっている。解決かいけつのため、福岡ふくおか市しが開発かいはつした独自どくじの「システム」がいま注目ちゅうもくを集あつめている。（大下おおした美よし倫りん、板倉いたくら大地だいち）

開発かいはつに計けい1370万まん円えん　「お願ねがいベース」のナビ

　博多港はかたこう（福岡ふくおか市し博多はかた区く）にある中央ちゅうおうふ頭とうクルーズセンター。駐車ちゅうしゃ場じょうに約やく20台だいのバスが並ならぶ。約やく30分ふん後ごに中国ちゅうごく・天津てんしんから到着とうちゃくするクルーズ船せんの乗客じょうきゃくらを待まっていた。

　市しが委託いたくする業者ぎょうしゃの社員しゃいんが近ちかづき一いち台だいずつバス運転うんてん手しゅに話はなしかけた。「このバスは大濠公園おおほりこうえんから、油山ゆやまの牧場ぼくじょうですね」

　社員しゃいんの手元てもとにはバスの行程こうていが書かかれた紙かみがあった。確認かくにんを終おえると、運転うんてん手しゅに駐車ちゅうしゃ許可きょか証しょうと1台だいの端末たんまつを手渡てわたした。

　この端末たんまつに入はいっているのは「…