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太陽光の長期安定電源化へ新施策、適格事業者&発電所格付け制度を創設へ:第62回「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」(1/4 ページ) - スマートジャパン

太陽光たいようこう長期ちょうき安定あんてい電源でんげんしん施策しさく適格てきかく事業じぎょうしゃ発電はつでんしょ格付かくづ制度せいど創設そうせつだい62かい再生さいせい可能かのうエネルギー大量たいりょう導入どうにゅう次世代じせだい電力でんりょくネットワークしょう委員いいんかい(1/4 ページ)

資源エネルギしげんえねるぎちょうでは国内こくない導入どうにゅうすす太陽光たいようこう発電はつでん長期ちょうき安定あんてい電源でんげん目的もくてきに、適格てきかく事業じぎょうしゃ認定にんていする仕組しくみや、発電はつでんしょ格付かくづけをおこなしん制度せいど創設そうせつする方針ほうしんだ。

» 2024ねん06がつ05にち 0700ふん 公開こうかい
[梅田うめだあおばスマートジャパン]

 2050ねんカーボンニュートラルを達成たっせいするためには、FIT/FIP制度せいどもとづき国民こくみん負担ふたんによる支援しえんけて導入どうにゅうされた既設きせつさいエネ電源でんげんが、その調達ちょうたつ期間きかん/交付こうふ期間きかん終了しゅうりょう長期ちょうき安定あんていてき事業じぎょう継続けいぞくすることが重要じゅうようである。

 2012〜2016年度ねんど導入どうにゅうされたFIT事業じぎょうよう太陽光たいようこう発電はつでんは、合計ごうけいやく47まんけんやく2,900まんkWにのぼり、これを設備せつび利用りようりつ15%で計算けいさんすると、年間ねんかん発電はつでんりょうやく380おくkWhとなり、現在げんざいくにそう発電はつでん電力でんりょくりょうの3〜4%に相当そうとうする規模きぼである。

ひょう1.FIT/FIP制度せいどにおける事業じぎょうよう太陽光たいようこう発電はつでん導入どうにゅう容量ようりょう件数けんすう 出典しゅってんさいエネ大量たいりょう導入どうにゅう小委しょうい

 これまで資源エネルギしげんえねるぎちょうは、既設きせつさいエネ電源でんげんへのさい投資とうし事業じぎょう集約しゅうやくとうによるさいエネ長期ちょうき電源でんげんけた事業じぎょう環境かんきょう整備せいびについて検討けんとうしてきたが、「再生さいせい可能かのうエネルギー大量たいりょう導入どうにゅう次世代じせだい電力でんりょくネットワークしょう委員いいんかい」のだい62かい会合かいごうでは、「長期ちょうき安定あんてい電源でんげんけた関係かんけいプレーヤーのアクション(あん)」がしめされた。なお、さいエネにはさまざまな種類しゅるいがあるが、ここではFIT/FIP導入どうにゅう容量ようりょうの88%をめる太陽光たいようこう発電はつでんのみが対象たいしょうであり、現時点げんじてん発電はつでんしゅ対象たいしょうとされていない。

日本にっぽん事業じぎょうよう太陽光たいようこう発電はつでん構造こうぞうてき課題かだい

 日本にっぽん事業じぎょうよう太陽光たいようこう発電はつでん欧州おうしゅうくらべ、低圧ていあつ(10-50kW)の事業じぎょう比率ひりつたかく、事業じぎょう規模きぼちいさいことや、低圧ていあつ事業じぎょうよう太陽光たいようこう認定にんてい事業じぎょうしゃの57%が個人こじんであるなど、事業じぎょうしゃ規模きぼちいさく、全国ぜんこく各地かくち独立どくりつして存在そんざいすることがひとつの特徴とくちょうである。

1.各国かっこく事業じぎょうよう太陽光たいようこう規模きぼ構成こうせい比較ひかく 出典しゅってんさいエネ大量たいりょう導入どうにゅう小委しょうい

 個人こじんとう小規模しょうきぼ事業じぎょうしゃであっても、適切てきせつなメンテナンスやさい投資とうしおこなうことにより長期ちょうき稼働かどうさせることがのぞましいものの、個人こじんとうだい中規模ちゅうきぼ事業じぎょうしゃ比較ひかくして、相対そうたいてき既設きせつさいエネ電源でんげんへのさい投資とうしとうおこなうことが困難こんなんであるとかんがえられる。このため、さいエネ長期ちょうき電源でんげんけては、だい中規模ちゅうきぼ事業じぎょうしゃ事業じぎょう集約しゅうやくしていくことが重要じゅうよう方策ほうさくかんがえられている。

 ただし、事業じぎょう集約しゅうやくするということは、電源でんげんげん所有しょゆうしゃ集約しゅうやくさきあいだ発電はつでんしょ売買ばいばいすることを意味いみし、取引とりひき対象たいしょうとなる電源でんげん太陽光たいようこう発電はつでん事業じぎょう)の評価ひょうか(デューデリジェンス:DD)など、様々さまざま課題かだい存在そんざいする。既設きせつ案件あんけん買収ばいしゅうのDDコストは、1MWきゅう電源でんげん1けん場合ばあい、200まんえん程度ていどようするれい報告ほうこくされており、小規模しょうきぼ案件あんけん場合ばあいはDDを簡易かんいすることも可能かのうであるが、一定いっていのリスクをともなうことになる。

2.太陽光たいようこう発電はつでん事業じぎょう集約しゅうやく課題かだい 出典しゅってんさいエネ大量たいりょう導入どうにゅう小委しょうい

 また、太陽光たいようこう発電はつでん長期ちょうき稼働かどうけては、事業じぎょう譲渡じょうとおこなうケース以外いがいであっても、様々さまざま事業じぎょうしゃ団体だんたいとう関係かんけいすることとなる。3は、太陽光たいようこう発電はつでん長期ちょうき安定あんてい電源でんげんけた関係かんけいプレーヤーをあらわしており、エネちょう事務じむきょくからは、「長期ちょうき安定あんてい電源でんげんけた関係かんけいプレーヤーのアクション」(あん)がしめされた。

3.長期ちょうき安定あんてい電源でんげんけた関係かんけいプレーヤーの役割やくわりイメージ 出典しゅってんさいエネ大量たいりょう導入どうにゅう小委しょうい
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