薛國觀かん

薛國觀かん
	大明だいめい吏部尚書しょうしょ
籍せき貫ぬき	陝西せんせい韓城縣かんじょうけん
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ家相かそう，一いち字じ賓まろうど廷
出生しゅっしょう	生年せいねん不ふ詳しょう; 陝西せんせい韓城縣かんじょうけん
逝世	崇たかし禎ただし十じゅう四よん年ねん（1641年ねん）; 京師けいし
出身しゅっしん
	萬曆四十七年己未科進士出身;

薛國觀かん（？—1641年ねん），字じ家相かそう，又また字じ賓まろうど延のべ，陝西せんせい韓城縣かんじょうけん人ひと。明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ，萬まん曆れき末まつ進士しんし。崇たかし禎ただし間あいだ官かん至いたり內閣首くび輔，建議けんぎ皇すめらぎ親おや國こく戚捐款以救國きゅうこく難なん，後ご因いん牽扯收賄しゅうわい案あん，被ひ崇たかし禎ただし帝みかど賜たまもの死し，自じ經けい身み亡ほろび。

生平おいだいら

萬まん曆れき四よん十じゅう七なな年ねん（1619年ねん）進士しんし。授萊州府ふ推官。天てん启四よん年ねん（1624年ねん），擢戶部とべ給きゅう事ごと中ちゅう。天啟てんけい七なな年ねん（1627年ねん），遷刑科か都と給きゅう事ごと中ちゅう。

崇たかし禎ただし三さん年ねん（1630年ねん）秋あき，用もちい御ご史し陳ちん其猷薦こも，起おこり兵科へいか都と給きゅう事ごと中ちゅう。遭母喪も丁ちょう憂ゆう去さ職しょく。守まもり喪も期き滿みつる，起おこり禮れい科か都と給きゅう事ごと中ちゅう，遷太常つね寺てら少しょう卿きょう。

崇たかし禎ただし九きゅう年ねん（1636年ねん），擢左僉都御ご史し。次つぎ年ねん八はち月がつ，拜はい禮れい部ぶ左ひだり侍さむらい郎ろう兼けん東ひがし閣かく大だい學士がくし，入にゅう參さん機き務つとむ。

崇たかし禎ただし十じゅう年ねん（1637年ねん）溫ゆたか體たい仁ひとし致仕ちし，國觀こっかん入閣にゅうかく成なり爲ため宰おさむ輔，崇たかし祯十じゅう二に年ねん二に月がつ刘宇亮あきら罢官，国くに观进为首くび辅。一次崇祯帝召对，叹息百官ひゃっかん皆みな贪，薛就顺口说如果はて廠しょう衛まもる有能ゆうのう人じん，贪污是ぜ不ふ会かい風ふう行ぎょう的てき，當時とうじ东厂太ふとし监王化おうか民みん在ざい側がわ，聽後汗あせ流りゅう浹背，對たい薛國觀かん極ごく其怨恨えんこん^[1]。

薛国观曾建けん议向皇すめらぎ親おや國こく戚徵ちょう課か稅金ぜいきん，以解決かいけつ财政困こま境さかい^[2]。

行人こうじん司し吳ご昌あきら時とき送おく錢ぜに奉たてまつ承うけたまわ薛國觀かん，薛國觀かん欲よく給きゅう予よ吏部主事しゅじ，但ただし崇たかし祯皇帝こうてい性格せいかく多た疑うたぐ，僅授昌あきら時じ礼れい部ぶ祠祭しさい司し主事しゅじ，吳ご昌あきら時じ以為是ぜ薛國觀かん暗中あんちゅう搞鬼，恨薛入いれ骨こつ^[3]。

崇たかし禎ただし十じゅう三さん年ねん六ろく月がつ（1640年ねん）给事中ちゅう袁恺上うえ疏，揭发薛国观受贿，国くに观下獄げごく，並なみ牵连傅でん永えい淳あつし、蔡奕琛等とう十じゅう一いち人にん。薛國觀かん奏そう辯べん：“袁愷誣劾，出で禮れい部ぶ主事しゅじ吳ご昌あきら時じ之の意い。”崇たかし禎ただし不ふ聽。最後さいご锦衣卫左都と督とく郭かく承うけたまわ昊ひろし前まえ去さ宣布せんぷ赐死，薛国观臨死し前ぜん说“吴昌时杀我が”^[4]。薛国观是嘉よしみ靖やすし首くび辅夏なつ言げん被ひ赐死之これ后きさき，再さい次つぎ被ひ赐死的てき首くび辅。國觀こっかん死し後ご，其同黨とう為ため其辯護べんご，鳴な怨叫屈こごめ。

内うち阁中书舍人じん王おう陛彦是ぜ吴昌时的外がい甥おい，與國よこく觀かん友とも善ぜん，在ざい薛邸洽あまね談だん，一起かずき被ひ逮捕たいほ下獄げごく，後ご以“泄露机つくえ密みつ罪ざい”斩首，王おう陛彦赴市时曰：“此家母はは舅しゅうと为之，我わが若わか有ゆう言げん，便びん得とく罪ざい于名教きょう矣！”^[5]。

延伸えんしん阅读

[编]

《明あかり史し卷まき二に百ひゃく五ご十じゅう三さん》，出自しゅつじ《明あかり史し》

参考さんこう文献ぶんけん

引用いんよう

^ 《谈往录》载：“时帝尚なお严切，曾于平台ひらだい召对，闲语间帝叹曰：‘目今もっこん朝臣あそん通どおり贿，外そと致东西にし糜饷，内ない致吏兵へい徇私，国事こくじ紊淆，生なま民みん涂炭，柰何？’忧形于色。韩城聊为解かい嘲あざけ曰：‘使つかい东厂得とく人じん，举朝何なん敢黩货！苞つと苴之来らい，或ある有ゆう所しょ自じ！’时厂臣しん王化おうか民みん适蹲御座ぎょざ后きさき，闻之汗あせ出で浃背，骇极恨极。昌あきら时又与あずか化か民みん结义盟めい，忧喜相しょう商しょう，于是内外ないがい耽ふけ目め，专伺韩城之の阴。”
^ 《明あかり史し·薛国观传》：“帝みかど初はつ忧国用よう不足ふそく，国くに观请借助すけ，言げん：‘在外ざいがい群ぐん僚，臣しん等とう任にん之の；在ざい内ない戚畹，非ひ独断どくだん不可ふか。’因いん以武清きよし侯ほう李り国こく瑞みず为言。国くに瑞みず者しゃ，孝こう定てい太ふとし后きさき兄けい孙，帝みかど曾祖母そうそぼ家か也。国くに瑞みず薄うす庶兄国臣くにおみ，国臣くにおみ愤，诡言‘父ちち赀四十じゅう万まん，臣しん当とう得とく其半，今こん请助国こく为军赀。’帝みかど初はつ未み允まこと。因いん国こく观言，欲よく尽つき借か所ところ言げん四よん十じゅう万まん者しゃ，不ふ应，则勒期き严追。或ある教きょう国こく瑞みず匿赀勿献，拆毁居きょ第だい，陈什器き通どおり衢鬻之の，示しめせ无所有しょゆう。嘉よしみ定てい伯はく周しゅう奎与有ゆう连，代だい为请。帝みかど怒いか，夺国瑞みず爵，国くに瑞みず悸死。有司ゆうし追つい不ふ已やめ，戚畹皆みな自じ危。因よし皇すめらぎ五ご子し病びょう，交通こうつう宦官かんがん宫妾，倡言孝こう定てい太ふとし后きさき已やめ为九莲菩萨，空中くうちゅう责帝薄うす外がい家か，诸皇子おうじ尽つき当とう夭，降くだ神かみ于皇五ご子し。俄にわか皇子おうじ卒そつ，帝みかど大だい恐おそれ，急きゅう封ふう国こく瑞みず七岁儿存善为侯，尽つき还所纳金银，而追恨国观，待まち隙すき而发。”
^ 谈迁《国くに榷》卷まき九きゅう十じゅう七なな：“崇たかし祯十じゅう二に年ねん六ろく月がつ癸みずのと卯う（十じゅう七なな日にち），吴昌时并各部かくぶ主事しゅじ。昌あきら时首选吏部ぶ，疏上，上うえ自じ手て定じょう先さき后きさき，示しめせ不ふ测。昌あきら时谓薛国观中之の，恨次骨こつ。”戴笠《怀陵流りゅう寇始终录》最さい末まつ《将はた亡ほろび妖孽》載の：“韩城薛国观佥部ぶ，温ゆたか体たい仁じん引之入にゅう阁，寻为首相しゅしょう。十じゅう一年行考选改授法，行ぎょう人じん吴昌时已得とく吏部主事しゅじ，上うえ性せい好こう出で奇き御下おしも，以破旧きゅう习。进士考こう选入台だい者しゃ，黎はじむ玉田たまだ岁贡、府ふ同どう知ち许自表ひょう易えき位い，如是にょぜ者しゃ比比ひひ。昌あきら时改祠祭しさい部ぶ，谓是国こく观所为，深ふか恨之。”
^ 李り清きよし《三さん垣かき笔记》附ふ识上：“薛国观既逮到，不ふ下した狱，自分じぶん必不死し，宴うたげ处城外がい，为理装そう计。及夤夜よる诏到，犹鼾睡ねむ，家人かじん唤醒，云うん外がい有ゆう衣ころも红衔诏者。国くに观始蹶然けつぜん兴，曰：‘吾われ死し矣！’仓皇觅小帽ぼう不ふ得え，裂きれ苍头帽ぼう代だい之の。宣せん读毕，以首顿地，泣曰：‘皇すめらぎ上じょう何なん处臣若わか此？徒と欲よく籍せき没ぼつ臣しん家か，不知ふち臣しん贫耳。’又また呼よび吴铨曹昌时名，詈曰：‘吾われ死し必不置おけ尔！’遂とげ就缢。”《明あかり史し·薛国观传》则说：“宣せん诏毕，（国くに观）顿首不能ふのう出で声ごえ，但ただし言げん‘吴昌时杀我が’，乃就缢。明日あした，使者ししゃ还奏。又また明日あした许收敛，悬梁者しゃ两日矣。法ほう司し坐すわ其赃九きゅう千せん，没入ぼつにゅう田でん六ろく百ひゃく亩，故こ宅たく一いち区く。”
^ 《谈往录》记: “韩城来らい京きょう候こう审，有ゆう內阁举人中ちゅう书松江まつえ人じん王おう陛彥，向こう为韩城じょう心腹しんぷく，以旧日び情じょう谊，至いたり寓ぐう问安，稽事密みつ谈。厂役希まれ旨むね，密みつ伺薛邸てい。适遇彥，擒とりこ奏そう下か狱。”陆世仪《复社纪略社しゃ局きょく总纲》说：“崇たかし祯十じゅう四よん年ねん（1640）八はち月がつ，薛国观赐死し，中ちゅう书王陛彦弃市，各かく籍せき其家。”《玉堂きょくどう荟记》：“陛彥，松江まつえ人じん，吳ご昌あきら時じ之の甥おい也。赴市時じ，語かたり人じん曰：此家母はは舅しゅうと為之ためゆき。我わが若わか有ゆう言げん，便びん得とく罪ざい於名教きょう矣。”

来らい源みなもと

《明あかり史し·薛國觀かん傳でん》

官かん衔
前任ぜんにん：劉りゅう宇亮	明朝みんちょう内ない阁首くび輔 1639年ねん-1640年ねん	繼つぎ任にん：范復粹いき

[1] 《谈往录》载：“时帝尚なお严切，曾于平台ひらだい召对，闲语间帝叹曰：‘目今もっこん朝臣あそん通どおり贿，外そと致东西にし糜饷，内ない致吏兵へい徇私，国事こくじ紊淆，生なま民みん涂炭，柰何？’忧形于色。韩城聊为解かい嘲あざけ曰：‘使つかい东厂得とく人じん，举朝何なん敢黩货！苞つと苴之来らい，或ある有ゆう所しょ自じ！’时厂臣しん王化おうか民みん适蹲御座ぎょざ后きさき，闻之汗あせ出で浃背，骇极恨极。昌あきら时又与あずか化か民みん结义盟めい，忧喜相しょう商しょう，于是内外ないがい耽ふけ目め，专伺韩城之の阴。”

[2] 《明あかり史し·薛国观传》：“帝みかど初はつ忧国用よう不足ふそく，国くに观请借助すけ，言げん：‘在外ざいがい群ぐん僚，臣しん等とう任にん之の；在ざい内ない戚畹，非ひ独断どくだん不可ふか。’因いん以武清きよし侯ほう李り国こく瑞みず为言。国くに瑞みず者しゃ，孝こう定てい太ふとし后きさき兄けい孙，帝みかど曾祖母そうそぼ家か也。国くに瑞みず薄うす庶兄国臣くにおみ，国臣くにおみ愤，诡言‘父ちち赀四十じゅう万まん，臣しん当とう得とく其半，今こん请助国こく为军赀。’帝みかど初はつ未み允まこと。因いん国こく观言，欲よく尽つき借か所ところ言げん四よん十じゅう万まん者しゃ，不ふ应，则勒期き严追。或ある教きょう国こく瑞みず匿赀勿献，拆毁居きょ第だい，陈什器き通どおり衢鬻之の，示しめせ无所有しょゆう。嘉よしみ定てい伯はく周しゅう奎与有ゆう连，代だい为请。帝みかど怒いか，夺国瑞みず爵，国くに瑞みず悸死。有司ゆうし追つい不ふ已やめ，戚畹皆みな自じ危。因よし皇すめらぎ五ご子し病びょう，交通こうつう宦官かんがん宫妾，倡言孝こう定てい太ふとし后きさき已やめ为九莲菩萨，空中くうちゅう责帝薄うす外がい家か，诸皇子おうじ尽つき当とう夭，降くだ神かみ于皇五ご子し。俄にわか皇子おうじ卒そつ，帝みかど大だい恐おそれ，急きゅう封ふう国こく瑞みず七岁儿存善为侯，尽つき还所纳金银，而追恨国观，待まち隙すき而发。”

[3] 谈迁《国くに榷》卷まき九きゅう十じゅう七なな：“崇たかし祯十じゅう二に年ねん六ろく月がつ癸みずのと卯う（十じゅう七なな日にち），吴昌时并各部かくぶ主事しゅじ。昌あきら时首选吏部ぶ，疏上，上うえ自じ手て定じょう先さき后きさき，示しめせ不ふ测。昌あきら时谓薛国观中之の，恨次骨こつ。”戴笠《怀陵流りゅう寇始终录》最さい末まつ《将はた亡ほろび妖孽》載の：“韩城薛国观佥部ぶ，温ゆたか体たい仁じん引之入にゅう阁，寻为首相しゅしょう。十じゅう一年行考选改授法，行ぎょう人じん吴昌时已得とく吏部主事しゅじ，上うえ性せい好こう出で奇き御下おしも，以破旧きゅう习。进士考こう选入台だい者しゃ，黎はじむ玉田たまだ岁贡、府ふ同どう知ち许自表ひょう易えき位い，如是にょぜ者しゃ比比ひひ。昌あきら时改祠祭しさい部ぶ，谓是国こく观所为，深ふか恨之。”

[4] 李り清きよし《三さん垣かき笔记》附ふ识上：“薛国观既逮到，不ふ下した狱，自分じぶん必不死し，宴うたげ处城外がい，为理装そう计。及夤夜よる诏到，犹鼾睡ねむ，家人かじん唤醒，云うん外がい有ゆう衣ころも红衔诏者。国くに观始蹶然けつぜん兴，曰：‘吾われ死し矣！’仓皇觅小帽ぼう不ふ得え，裂きれ苍头帽ぼう代だい之の。宣せん读毕，以首顿地，泣曰：‘皇すめらぎ上じょう何なん处臣若わか此？徒と欲よく籍せき没ぼつ臣しん家か，不知ふち臣しん贫耳。’又また呼よび吴铨曹昌时名，詈曰：‘吾われ死し必不置おけ尔！’遂とげ就缢。”《明あかり史し·薛国观传》则说：“宣せん诏毕，（国くに观）顿首不能ふのう出で声ごえ，但ただし言げん‘吴昌时杀我が’，乃就缢。明日あした，使者ししゃ还奏。又また明日あした许收敛，悬梁者しゃ两日矣。法ほう司し坐すわ其赃九きゅう千せん，没入ぼつにゅう田でん六ろく百ひゃく亩，故こ宅たく一いち区く。”

[5] 《谈往录》记: “韩城来らい京きょう候こう审，有ゆう內阁举人中ちゅう书松江まつえ人じん王おう陛彥，向こう为韩城じょう心腹しんぷく，以旧日び情じょう谊，至いたり寓ぐう问安，稽事密みつ谈。厂役希まれ旨むね，密みつ伺薛邸てい。适遇彥，擒とりこ奏そう下か狱。”陆世仪《复社纪略社しゃ局きょく总纲》说：“崇たかし祯十じゅう四よん年ねん（1640）八はち月がつ，薛国观赐死し，中ちゅう书王陛彦弃市，各かく籍せき其家。”《玉堂きょくどう荟记》：“陛彥，松江まつえ人じん，吳ご昌あきら時じ之の甥おい也。赴市時じ，語かたり人じん曰：此家母はは舅しゅうと為之ためゆき。我わが若わか有ゆう言げん，便びん得とく罪ざい於名教きょう矣。”

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