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李清照 - 維基百科，自由的百科全書
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李り清照きよてる

北きた宋そう末まつ年ねん至いたり南みなみ宋そう初はつ年女としおんな詞し人じん

李り清照きよてる（1084年ねん3月がつ13日にち—1155年ねん5月がつ12日にち），北きた宋そう齊ひとし州しゅう（今いま山東さんとう省しょう濟すみ南市みなみいち）人にん，為ため中國ちゅうごく歷史れきし上うえ最さい著名ちょめい的てき女おんな詞し人じん。自じ號ごう易えき安居あんきょ士し[2]，與あずか辛からし幼よう安やす並稱へいしょう「濟すみ南みなみ二に安やす」；又また因いん其詞し有ゆう「新來しんらい瘦，非ひ干ひ病びょう酒しゅ，不ふ是ぜ悲秋」（《鳳凰ほうおう臺だい上じょう憶吹簫しょう》）、「知ち否ひ？知ち否ひ？應おう是ぜ綠肥りょくひ紅べに瘦」（《如夢令れい》）、「莫道不ふ銷魂。簾すだれ卷まき西風せいふう，人にん比ひ黃き花はな瘦」（《醉よい花はな陰かげ》）三さん句く，故こ人稱にんしょう「李り三さん瘦」。

李り清照きよてる
國家こっか宋そう
姓せい李り
名な清照きよてる
號ごう易えき安居あんきょ士し（取と自じ東あずま晉すすむ.陶とう淵ふかし明あきら《歸去來ききょらい兮辭》當とう中なか的てき「審しん容よう膝ひざ之の易えき安やす」之これ句く）
出生しゅっしょう元げん豐ゆたか七なな年ねん二に月がつ初はつ五ご日にち
(1084-03-13)1084年ねん3月がつ13日にち
齊ひとし州しゅう章あきら丘おか(今いま山東さんとう省しょう濟すみ南市みなみいち章あきら丘おか區く)
婚こん年ねん1101年ねん （建けん中ちゅう靖國やすくに元年がんねん）
婚姻こんいん名めい份正室せいしつ
逝世紹興しょうこう二に十じゅう五ご年ねん四よん月がつ初はつ十じゅう日にち
1155年ねん5月がつ12日にち(1155歲さい—05—12)（71歲さい）
臨安府ふ（今いま浙江せっこう省しょう杭州こうしゅう市し）
親おや屬ぞく
父親ちちおや李り格かく非ひ
母親ははおや王おう氏し
夫おっと趙ちょう明あきら誠まこと （1101年ねん結婚けっこん-1129年ねん逝世）
張ちょう汝なんじ舟ぶね[1]
夫おっと之の父ちち趙ちょう挺てい之の
兄弟きょうだい李り迒
其他親おや屬ぞく外祖父がいそふ王おう珪
著作ちょさく
《漱玉詞し》

生平おいだいら

編輯へんしゅう

元げん豐ゆたか七なな年ねん二に月がつ初はつ五ご日にち（1084年ねん3月がつ13日にち），李り清照きよてる誕生たんじょう於北きた宋そう齊ひとし州しゅう章あきら丘おか（今いま山東さんとう省しょう濟すみ南市みなみいち章あきら丘おか區く）明水あけみ鎮（2004年ねん，徐じょ北きた文ぶん教授きょうじゅ經過けいか考證こうしょう，撰文せんぶん稱しょう：李り清照きよてる籍せき貫ぬき應おう該是齊ひとし州しゅう歷れき下人げにん，即今そっこん濟ずみ南市みなみいち歷れき城ぐすく區く人じん，但ただし是ぜ其一生並未在濟南定居過）。父親ちちおや李り格かく非ひ進士しんし出身しゅっしん，官かん至いたり禮れい部員ぶいん外郎ういろう，是ぜ當時とうじ極ごく有名ゆうめい氣き的てき作家さっか，深ふか受當時とうじ文壇ぶんだん宗匠そうしょう蘇そ軾所ところ賞しょう識，常つね以文章ぶんしょう相しょう往來おうらい。母親ははおや王おう氏し系けい出で名門めいもん，高祖こうそ王おう景けい圖ず、曾祖そうそ王おう贊さん，都と榮さかえ登とう進士しんし，外そと曾祖父そうそふ王おう準じゅん受封為ため漢國かんごく公こう，外祖父がいそふ王おう珪在宋そう神かみ宗はじめ熙寧時じ為ため中書ちゅうしょ省しょう平たいら章あきら事ごと，元げん豐ゆたか時じ為ため尚書しょうしょ左ひだり僕ぼく射しゃ，都みやこ是ただし執と掌てのひら國家こっか樞要すうよう的てき丞相じょうしょう，受封為ため岐國公こう。善ぜん文學ぶんがく（《宋そう史し·李り格かく非ひ傳つて》誤あやま稱たたえ李り清照きよてる母親ははおや王おう氏し為ため懿恪公こう王おう拱辰孫まご女おんな）。

建けん中ちゅう靖國やすくに元年がんねん（1101年ねん），李り清照きよてる18歲さい，與あずか長ちょう她三さん歲さい的てき太ふとし學生がくせい諸しょ城しろ趙ちょう明あきら誠まこと結婚けっこん。趙ちょう是ただし金石かねいし家か，夫妻ふさい二人前期生活安定優裕，詞し作さく多た寫うつし閨ねや閣かく之の怨或是ぜ對たい出いで行ゆき丈夫じょうぶ的てき思念しねん，如《一いち翦梅》：「此情無む計けい可か消けし除じょ，才さい下か眉まゆ頭あたま、卻上心頭しんとう」。1107年ねん移うつり居きょ青あお州しゅう。1127年金ねんきん兵へい攻おさむ陷おちい青あお州しゅう，李り清照きよてる與あずか丈夫じょうぶ南みなみ渡わたり江こう寧やすし。[3]行くだり至いたり鎮江時とき，張ちょう遇ぐう陷おちい鎮江府ふ，鎮江守もり臣しん錢ぜに伯はく言げん棄城逃去。建けん炎えん二に年ねん（1128年ねん）春はる，始はじめ抵江寧やすし府ふ。

南みなみ渡わたり後ご，生活せいかつ困こま頓ひたすら。建けん炎えん三さん年ねん（1129年ねん），趙ちょう明あきら誠まこと獨自どくじ前ぜん往就任しゅうにん湖みずうみ州しゅう知事ちじ。[4]1129年ねん丈夫じょうふ於夏曆れき八はち月がつ十じゅう八はち日にち卒そつ於建康やすし，李り清照きよてる為ため文ぶん祭さい之の：「白日はくじつ正中せいちゅう，嘆龐翁おう之これ機き捷とし；堅けん城じょう自じ墮，憐杞婦ふ之の悲深。」[5]紹興しょうこう元年がんねん（1131年ねん）三さん月がつ，赴越（今こん浙江せっこう紹興しょうこう），在ざい土民どみん鍾氏之の家いえ，一夕いっせき書畫しょが被ひ盜ぬすめ。當年とうねん與あずか丈夫じょうぶ收集しゅうしゅう的てき金石かねいし古こ卷まき，全部ぜんぶ散佚さんいつ，令れい她飽受打擊げき，其寫作さく轉うたて為ため對たい現實げんじつ的てき憂患ゆうかん，因いん此後期き經歷けいれき了りょう國こく破やぶ家いえ亡ほろび、暮くれ年ねん飄零後ご，感情かんじょう基調きちょう轉てん為ため悽愴せいそう沉鬱，如《聲聲こえごえ慢》「尋ひろ尋ひろ覓覓，冷ひや冷ひや清清せいせい，淒悽慘せいさん慘むご戚戚」。[6]

李り清照きよてる晚年ばんねん說法せっぽう不一ふいつ，或ある有ゆう說法せっぽう稱しょう紹興しょうこう二に年ねん（1132年ねん）曾孤寡再嫁さいか官かん右みぎ承うけたまわ務つとむ郎ろう、監かん諸しょ軍ぐん審しん計けい司つかさ官吏かんり張ちょう汝なんじ舟ぶね，但ただし不ふ久ひさ隨したがえ即そく離婚りこん，甚至因いん此鬧上じょう公おおやけ堂どう。[1]約やく卒そつ於1155年ねん（此前另有1151年ねん、1156年ねん等とう不同ふどう說法せっぽう）。陸りく游ゆう《夫人ふじん孫まご氏し墓ぼ志こころざし銘めい》「夫人ふじん幼おさな有ゆう淑よし質しつ。故こ趙ちょう建たて康明やすあき誠之せいし配はい李り氏し，以文辭ぶんじ名家めいか，欲よく以其學がく傳でん夫人ふじん。時とき夫人ふじん始はじめ十じゅう餘よ歲さい，謝しゃ不可ふか，曰：『才藻さいそう非ひ女子じょし事ごと也。』孫まご氏し十じゅう歲さい時じ即そく紹興しょうこう二に十じゅう一いち年ねん（1151年ねん）。

根據こんきょ《宋そう史ふみ·藝文げいぶん志こころざし》中ちゅう說せつ，李り清照きよてる着ぎ有ゆう《易えき安居あんきょ士し文集ぶんしゅう》七なな卷かん、《易えき安やす詞し》八はち卷かん[7]，皆みな佚散。現有げんゆう《漱玉詞し》的てき輯本，存そん其作約やく五ご十じゅう首しゅ。

文學ぶんがく

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李り清照きよてる存そん世よ作品さくひん並なみ不ふ多た，詞し約やく50首しゅ，詩し14首しゅ，文ぶん不足ふそく10篇へん。其實李り清照きよてる集しゅう的てき宋そう刊本かんぽん本來ほんらい有ゆう很多，但ただし都と已やめ經けい失しつ傳でん，現存げんそん的てき作品さくひん都と是ぜ從したがえ明あきら清きよし的てき選せん本ほん、筆記ひっき中ちゅう搜さがせ羅ら來らい的てき。現存げんそん最早もはや的てき李り清照きよてる集しゅう是ぜ崇たかし禎ただし三さん年ねん（1630）出版しゅっぱん的てき汲古閣かく《詩し詞し雜ざつ俎まないた》，它所本ほん的てき是ぜ洪ひろし武たけ三さん年ねん（1370）年とし的てき抄本しょうほん，收錄しゅうろく李り清照きよてる詞し17首しゅ。後來こうらい汲古閣かく又また出で未み刻こく詞し《漱玉詞し》一いち卷かん，收おさむ李り清照きよてる詞し49首しゅ，成なり為ため收錄しゅうろく李り詞し最多さいた的てき版本はんぽん。[8]

詞し風ふう

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李り清照きよてる像ぞう，清しん代だい崔ちぇ鏏繪え

李り清照きよてる前ぜん後期こうき作品さくひん風格ふうかく迥異。宋そう室しつ南みなみ渡前わたまえ，李り清照きよてる生活せいかつ美び滿みつる，作品さくひん熱情ねつじょう活かつ潑，明快めいかい天真てんしん，多た寫うつし少女しょうじょ生活せいかつ的てき無な憂う無慮むりょ，以及婚こん後ご的てき離別りべつ相思そうし，充分じゅうぶん表現ひょうげん女性じょせい閨ねや閣かく的てき感情かんじょう。宋そう室しつ南みなみ渡わたり之これ後ご，丈夫じょうぶ病死びょうし，又また逢國家こっか破やぶ亡ほろび，都と一一映入詞作之中，李り清照きよてる多た寫うつし顛沛流離りゅうり之の苦く，孤獨こどく無な依よ之これ悲，纏綿てんめん淒苦，而入於深沉的傷きず感かん。

李り清照きよてる前期ぜんき詞し風ふう婉約，委い婉含蓄がんちく。後期こうき因いん歷れき經國けいこく破やぶ家いえ亡ほろび、喪も夫おっと等とう之の痛やめ，詞し風ふう轉うたて為ため孤こ寂さび淒苦。作詞さくし特とく點てん為ため音律おんりつ和わ諧，善ぜん於白描はくびょう，刻こく畫が細ほそ膩，形象けいしょう生動せいどう，比ひ喻貼切きり，用よう典てん妥貼，善用ぜんよう疊字じょうじ、疊たたみ句く和わ對句ついく，喜き以淺白しろ之の字じ和わ尋常じんじょう之これ語ご入にゅう詞し，淺あさ近きん自然しぜん。

李り清照きよてる對たい詩し詞し的てき分界ぶんかい看み的てき很嚴格げんかく，她在《詞し論ろん》中ちゅう提出ていしゅつ「詞し，別べつ是ぜ一家いっか」之これ說せつ。主張しゅちょう詞し必須ひっす尚なお文雅ぶんが，協きょう音律おんりつ，鋪しき敘，典てん重じゅう，故實こじつ。李り清照きよてる將はた婉約詞し派は推向了りょう新しん的てき高峰こうほう。同時どうじ通過つうか描寫びょうしゃ個人こじん的てき苦難くなん遭遇そうぐう，反映はんえい出で兩りょう宋そう之の交整個こ國家こっか、民族みんぞく的てき歷史れきし悲劇ひげき，創造そうぞう了りょう「易えき安やす體からだ」風格ふうかく特とく點てん：以尋常じんじょう語ご入にゅう詞し；格調かくちょう淒婉悲愴ひそう；倜儻有ゆう丈夫じょうぶ氣き。

同どう為ため宋そう代人だいにん的てき朱しゅ熹說せつ：「本朝ほんちょう婦人ふじん能文のうぶん者しゃ，惟おもんみ魏ぎ夫人ふじん及李易えき安やす二に人にん而已。」而後世こうせい對たい李り清照きよてる的てき成就じょうじゅ評價ひょうか則そく更進こうしん一いち步ほ，例れい如楊慎就明確かく提出ていしゅつ：「宋そう人中ひとなか填はま詞し李り易えき安やす亦また稱たたえ冠絕かんぜつ」[9]。沈曾植うえ將はた李り詞し的てき藝術げいじゅつ魅力みりょく描述為ため：「墮情者しゃ醉よい其芳馨かおる，飛ひ想そう者しゃ賞しょう其神駿しゅん」[10]。鄭てい振ふ鐸亦また極力きょくりょく稱讚しょうさん李り清照きよてる，但ただし將はた其稱為ため「詩人しじん」：「李り清照きよてる是ぜ宋そう代だい最さい偉大いだい的てき一いち位い女おんな詩人しじん，也是中國ちゅうごく文學ぶんがく史上しじょう最さい偉大いだい的てき一いち位い女おんな詩人しじん，……像ぞう她那樣さま的てき詞し，在ざい意い境さかい一いち方面ほうめん，在ざい風格ふうかく一いち方面ほうめん，都と可か以說是ぜ前ぜん無む古人こじん後ご無む來者らいしゃ」[11]。因よし其在文學ぶんがく方面ほうめん的てき成就じょうじゅ出で類るい拔萃ばっすい，亦また被ひ後世こうせい譽ほまれ為ため「千古せんこ第だい一いち才女さいじょ」。

代表だいひょう作さく

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  • 詞し：《武たけ陵りょう春はる·風ふう住じゅう塵ちり香花こうばな已やめ盡つき》、《醉よい花はな陰かげ·薄うす霧きり濃こ雲くも愁永晝ひる》、《一いち翦梅·紅べに藕はす香が殘ざん玉だま簟秋》、《小しょう重山かさねやま·春はる到いた長門ながと草そう青青あおあお》、《憶秦娥·臨高閣かく》、《如夢令れい·昨夜さくや雨あめ疏風驟》、《如夢令れい·常つね記き溪けい亭てい日暮ひぐれ》、《聲聲こえごえ慢·秋あき情じょう》、《漁家りょうけ傲・天てん接せっ雲くも濤連曉あかつき霧きり》、《清きよし平樂へいらく·年年ねんねん雪ゆき裏うら》、《鳳凰ほうおう臺だい上じょう憶吹蕭しょう ・香こう冷ひや金きん猊》、《減げん字じ木蘭もくれん花はな·賣うり花はな擔上》、《孤雁こがん兒じ ·藤ふじ床ゆか紙帳しちょう朝あさ眠ねむり起おこり》等とう
  • 詩し：《浯溪中興ちゅうこう碑ひ詩し》、《夏なつ日び絕句ぜっく》、《皇帝こうてい閣かく春はる帖じょう子こ》、《釣台つりだい》、《八はち詠えい樓ろう》、《上うえ樞密すうみつ韓かん肖あやか胄詩》[12]等ひとし。
  • 文ぶん：《金石かねいし錄ろく後ご序じょ》、《詞し論ろん》、《打馬うつま圖ず序じょ》、《投とう翰林かんりん學士がくし綦崇禮れい啟けい》等とう[12]。

名句めいく

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  • 《聲聲こえごえ慢》開ひらき首くび七なな聯れん疊字じょうじ：「尋ひろ尋ひろ覓覓，冷ひや冷ひや清清せいせい，淒淒慘むご慘むご戚戚。」此乃公孫こうそん大だい娘むすめ舞まい劍けん手しゅ，本朝ほんちょう非ひ無能むのう詞し之の士し，未曾有みぞう一いち下か十じゅう四よん疊字じょうじ者しゃ，用よう《文選ぶんせん》諸しょ賦ふ格かく。後こう疊たたみ又また云うん：「梧桐あおぎり更さら兼けん細雨さいう，到いた黃昏たそがれ、點點ちょぼちょぼ滴滴てきてき。」又また使つかい疊字じょうじ，俱無斧鑿ふさく痕こん。更さら有ゆう一いち奇き字じ：「守まもり定じょう（編者へんしゃ註：此非筆ひつ誤あやま，確かく是ぜ「定じょう」字じ。）窗まど兒じ，獨自どくじ怎生得とく黑くろ。」「黑くろ」字じ不ふ許もと第だい二に人にん押。婦人ふじん有ゆう此文筆ひつ，殆間氣き也。（張ちょう瑞みずほ義よし《貴き耳みみ集しゅう》卷まき上のぼる）
  • 宋そう人中ひとなか填はま詞し，李り易えき安やす亦また稱たたえ冠絕かんぜつ。使つかい在ざい衣冠いかん，當とう與あずか秦はた七なな、黃き九きゅう爭そう雄ゆう，不ふ獨どく雄ゆう於閨閣かく也。其詞名めい《漱玉集しゅう》，尋ひろ之の未み得とく。《聲聲こえごえ慢》一詞最為婉妙。其詞云うん……山谷さんや所謂いわゆる以故為ため新しん、以俗為ため雅みやび者しゃ，易えき安やす先さき得とく之の矣。（楊慎《詞し品ひん》卷まき二に）
  • 予よ少時しょうじ和わ唐から宋そう詞し三さん百ひゃく闕，獨どく不ふ敢次「尋ひろ尋ひろ覓覓」一いち篇へん，恐こわ為ため婦人ふじん所しょ笑わらい。（沈謙《東江あがりえ集しゅう鈔》）
  • 元もと伊い士し珍めずらし《琅嬛記き》有ゆう如下一いち段だん故事こじ：「易えき安やす以重陽ひ《醉よい花はな陰かげ》詞し函はこ致趙明あかり誠まこと。明あかり誠まこと嘆賞たんしょう，自じ愧弗逮，務つとむ欲よく勝之かつゆき。一切いっさい謝しゃ客きゃく，忌き食しょく忘寢者しゃ三さん日にち夜よる，得とく十じゅう五ご闋，雜ざつ易えき安やす作さく以示友人ゆうじん陸りく德夫のりお。德夫のりお玩之再三さいさん，曰：『只ただ三さん句く絕佳ぜっか』，明あきら誠まこと詰つめ之の，答とう曰：『莫道不ふ消けし魂たましい，簾すだれ卷まき西風せいふう，人にん比ひ黃き花はな瘦。』正せい易えき安やす作さく也。」
  • 《孤雁こがん兒じ·藤ふじ床ゆか紙帳しちょう朝あさ眠ねむり起おこり》末まつ三さん句く：「一いち枝折しおり得え，人間にんげん天上てんじょう，沒ぼつ個人こじん堪こらえ寄よせ。」這是一厥悼亡丈夫趙明誠之詞，梅うめ花本はなもと是ただし貫つらぬけ穿ほじ從したがえ戀愛れんあい到いた婚姻こんいん的てき意い象ぞう，此三句道出了丈夫離世後的茫然與無助。
  • 《如夢令れい・昨夜さくや雨あめ疏風驟》：「知ち否ひ？知ち否ひ？應おう是ぜ綠肥りょくひ紅べに瘦。」清しん代だい著ちょ名詞めいし學がく家か黃き蓼たで園えん在ざい《寥園詞し選せん》中ちゅう說せつ：「『綠肥りょくひ紅べに瘦』，無限むげん淒婉，卻又妙みょう在ざい含蓄がんちく，短たん幅はば中ちゅう藏ぞう無數むすう曲折きょくせつ，自じ是ぜ聖せい於詞者しゃ。」
  • 《鳳凰ほうおう台だい上じょう憶吹簫しょう・香こう冷ひや金きん猊》：「新來しんらい瘦，非ひ干ひ病びょう酒しゅ，不ふ是ぜ悲秋。」清しん代だい詞し學がく家か陳ちん廷焯評價ひょうか為ため：「婉轉曲折きょくせつ，煞是妙みょう絕ぜっ」;當代とうだい詞し學がく大師だいし唐から圭けい璋あきら稱しょう此三さん句く：「申さる言げん別べつ苦く。較病酒しゅ悲秋為ため尤ゆう苦く。」
  • 《武たけ陵りょう春はる・風ふう住じゅう塵ちり香花こうばな已やめ盡つき》：「只ただ恐おそれ雙そう溪けい舴艋舟ぶね，載の不動ふどう、許多きょた愁。」
  • 《一いち翦梅・紅べに藕はす香が殘ざん玉だま簟秋》：「此情無む計けい可か消けし除じょ，才さい下か眉まゆ頭あたま、卻上心頭しんとう。」
  • 《漁家りょうけ傲・天てん接せっ雲くも濤連曉あかつき霧きり》：「我わが報ほう路ろ長ちょう嗟日暮くれ，學がく詩し謾有驚おどろき人じん句く。」
  • 《夏なつ日び絕句ぜっく》：「生なま當とう作さく人傑じんけつ，死し亦また為ため鬼おに雄ゆう。至いたり今いま思おもえ項羽こうう，不ふ肯過江東こうとう。」

後こう世紀せいき念ねん

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濟すみ南市みなみいち李り清照きよてる紀き念ねん堂どう
 
濟すみ南みなみ李り清照きよてる舊居きゅうきょ漱玉堂どう
山東さんとう省しょう濟すみ南市みなみいち李り清照きよてる紀き念ねん堂どう
李り清照きよてる紀き念ねん堂どう在ざい濟すみ南市みなみいち趵突泉いずみ公園こうえん內漱玉泉いずみ側がわ，1959年ねん建たて成しげる，2001年ねん擴建，佔地四よん千せん餘あまり平方へいほう米まい李り清照きよてる紀き念ねん堂どう擴建工程こうてい竣工しゅんこう。紀き念ねん堂どう大門だいもん有ゆう郭沫若かくまつじゃく手書しゅしょ「李り清照きよてる紀き念ねん堂どう」額がく匾。紀き念ねん堂どう正せい中立ちゅうりつ李り清照きよてる雕像。李り清照きよてる舊居きゅうきょ漱玉堂どう在ざい紀き念ねん堂どう側がわ，郭沫若かくまつじゃく手書しゅしょ額がく匾「易えき安やす舊居きゅうきょ」。
山東さんとう省しょう章あきら丘おか市し明水あけみ鎮清照きよてる園えん
位くらい於百ひゃく脈みゃく泉いずみ公園こうえん內，1997年ねん建たて成しげる。
山東さんとう省しょう青あお州しゅう市し李り清照きよてる紀き念ねん館かん
范公亭てい公園こうえん內，洋よう溪けい湖畔こはん，建けん於1993年ねん。
浙江せっこう省しょう金華きんか市し李り清照きよてる紀き念ねん堂どう
位くらい於八はち詠えい樓ろう內，紹興しょうこう四よん年ねん（1134年ねん）李り清照きよてる流りゅう落到金華きんか，登樓とうろう作さく《題だい八はち詠えい樓ろう》詩し。1994年ねん將しょう八詠樓正廳改為李清照紀念堂。
浙江せっこう省しょう杭州こうしゅう市し清照きよてる亭てい
西湖さいこ環たまき湖南こなん線せん景けい區く柳浪りゅうろう聞鶯公園こうえん內，2002年ねん落成らくせい。
山東さんとう省しょう濟すみ南市みなみいち清照きよてる亭てい
蟠わだかま龍山たつやま森林公園しんりんこうえん內，2004年ねん落成らくせい。

因よし李り清照きよてる曾被稱しょう為ため「藕はす花はな神しん」，故こ在ざい濟すみ南みなみ大明だいめい湖みずうみ畔ほとり的てき藕はす神祠しんし有ゆう她的供きょう像ぞう。

山東さんとう省しょう章あきら丘おか市し明水あけみ鎮一條道路名作清照大街，由よし原げん工業こうぎょう二に路ろ於2018年ねん更さら名めい而來。

山東さんとう省しょう濟すみ南市みなみいち泉いずみ城じょう廣場ひろば、河南かなん省しょう開封かいふう市し濱はま河かわ路ろ有ゆう李り清照きよてる的てき全身ぜんしん雕像。

流行りゅうこう文化ぶんか

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維基文庫ぶんこ中ちゅう該作者しゃ的てき作品さくひん：
李り清照きよてる
 
維基語錄ごろく上うえ的てき李り清照きよてる語錄ごろく
 
維基共ども享とおる資源しげん中ちゅう相關そうかん的てき多た媒體ばいたい資源しげん：李り清照きよてる

影かげ視し

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綜藝

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話はなし劇げき

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  • 2014年ねん話ばなし劇げき《李り清照きよてる》 魏ぎ育いく佼 飾かざり

音樂おんがく

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小說しょうせつ

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  • 2002年ねん台灣たいわん言ごと情じょう小說しょうせつ作家さっか芃羽著作ちょさく《夏なつ日び同どう學會がっかい》，提ひっさげ到いた與あずか男おとこ主ぬし角かく曾經失しつ散ち的てき已やめ故こ兄あに長ちょう自じ知ち短命たんめい，便びん自じ詡冰人じん，在ざい日記にっき寫うつし下か李り清照きよてる《漁家りょうけ傲》一詞來形容女主角美貌，希望きぼう孖生弟おとうと弟おとうと讀後どくご能のう繼承けいしょう遺志いし，娶めと他た生前せいぜん最愛さいあい的てき女おんな同學どうがく為ため妻つま。

參まいり見み

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參考さんこう文獻ぶんけん

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  1. ^ 1.0 1.1 李り清照きよてる再嫁さいか之の事こと，歷れき來らい存在そんざい不同ふどう的てき觀點かんてん。朱しゅ彧《萍洲可か談だん》說せつ她：「不ふ終おわり晚節ばんせつ，流落ながれおち以死，天てん獨どく厚あつ其才而嗇其遇，惜哉。」晁あきら公武こうぶ《郡こおり齋ひとし讀書どくしょ志こころざし》亦また載の：「然しか無む檢けん操みさお，晚節ばんせつ流落ながれおち江湖こうこ間あいだ以卒。」《碧あお雞漫志こころざし》中ちゅう說せつ：「趙ちょう死し，再嫁さいか某氏ぼうし，訟而離はなれ之の，晚節ばんせつ流りゅう蕩とろけ無む歸き。」李り清照きよてる為ため了りょう擺脫跟張汝なんじ舟ぶね的てき婚姻こんいん關係かんけい，舉報其「妄增舉數入いれ官かん」，寫うつし有ゆう《投とう翰林かんりん學士がくし綦崈禮れい啟けい》。趙ちょう彥衛《雲くも麓ふもと漫鈔》錄ろく有ゆう「投とう內翰綦公崇たかし禮れい啟けい：清照きよてる啟けい：素す習義方かた，粗そ明あかり詩し禮れい。近因きんいん疾病しっぺい，欲よく至いたる膏肓こうこう，牛うし蟻あり不ふ分ぶん，灰はい釘くぎ已やめ具ぐ；嘗藥雖存弱じゃく弟おとうと，應おう門もん惟おもんみ有ゆう老兵ろうへい。……忍しのぶ以桑榆之晚景ばんけい，配はい茲駔儈之下か材ざい。身み既すんで懷ふところ臭しゅう之の可か嫌いや，惟おもんみ求もとめ脫去だっきょ；彼かれ素す抱だき璧之將はた往，決けつ欲よく殺ころせ之これ。遂とげ肆侵凌しのげ，日にち加か毆なぐ擊げき;可か念ねん劉りゅう伶之助すけ，難なん勝かち石せき勒之拳けん。局地きょくち扣天，敢效談だん娘むすめ之の善ぜん訴；升ます堂どう入室にゅうしつ，素もと非ひ李り赤あか之の甘心かんしん。……清照きよてる敢不省しょう過か知ち慚，捫心識愧？責せめ全ぜん責せめ智さとし，已やめ難なん逃萬まん世せい之の譏そし，敗はい德とく敗はい名めい，何なに以見中ちゅう朝あさ之これ士し？雖南山やま之の竹たけ，豈あに能のう窮きゅう多た口之くちの談だん；惟おもんみ智者ちしゃ之の言げん，可か以之無根むこん之の謗そし。」但ただし也有やゆう不同ふどう的てき意見いけん。清きよし俞正燮《癸巳きし類るい稿こう》、陸りく心しん源げん《儀ぎ顧堂題跋だいばつ》、李り慈銘《越えつ縵堂乙おつ集しゅう》都と認みとめ為ため這封書信しょしん已やめ遭人篡改，不足ふそく採と信しん。
  2. ^ 「李り氏し自じ號ごう易えき安居あんきょ士し……有ゆう才ざい思おもえ，文章ぶんしょう落紙，人にん爭そう傳でん之の」。（宋そう）趙ちょう彥衛《雲くも麓ふもと漫鈔》卷まき十四とし
  3. ^ 《金石かねいし錄ろく後ご序じょ》：「既すんで長物ちょうぶつ不能ふのう盡つき載の，乃先去さ書しょ之の重大じゅうだい印しるし本ほん者しゃ，又また去さ畫が之の多た幅はば者しゃ，又また去さ古こ器うつわ之の無む款識者しゃ。後ご又また去さ書しょ之の監かん本ほん者しゃ，畫かく之の平常へいじょう者しゃ，器うつわ之の重大じゅうだい者しゃ。凡屢減げん去さ，尚なお載の書しょ十じゅう五ご車しゃ，至いたり東海とうかい，連れん艫とも渡わたり淮，又また渡江とのえ，至いたり建たて康やすし。」
  4. ^ 一般學者都認為李清照夫妻生活恩愛美滿。但ただし似に乎未必みひつ如此，否いや則のり為ため何なん趙ちょう誠まこと明あきら未み攜眷前ぜん往湖州しゅう就任しゅうにん。美國びくに哈佛大學だいがく教きょう授斯蒂芬·歐文おうぶん在所ざいしょ著ちょ《追憶ついおく》一書提到李清照在文章中透露一些細節。《金石かねいし錄ろく後ご序じょ》提ひさげ到いた：「收おさむ書しょ既成きせい，歸來きらい堂どう起おこり書庫しょこ大だい櫥，簿ぼ甲乙こうおつ，置おけ書冊しょさつ。如要講讀こうどく，即そく請鑰上うえ簿ぼ，關せき出いずる卷帙かんちつ，或ある少しょう損そん污，必懲責せめ楷完塗ぬり改あらため，不ふ復ふく向こう時じ之の坦ひろし夷えびす也。是ぜ欲求よっきゅう適てき意い反はん取と憀慄。」，對たい此李り清照きよてる曾表達たち出で「余よ性せい不ふ耐たい」的てき不滿ふまん。文中ぶんちゅう亦また提ひっさげ到いた「分ぶん香こう賣うり履くつ」，有ゆう學者がくしゃ考證こうしょう出で趙ちょう誠まこと明あきら曾納妾わらわ。（朱しゅ靖やすし華はな、戴學忱まこと《論ろん李り清照きよてる詞し「欲よく說せつ還かえ休きゅう」的てき複雜ふくざつ內涵》）
  5. ^ 謝しゃ伋：《四よん六ろく談だん麈》卷一けんいち
  6. ^ 張ちょう端はし義よし《貴き耳みみ集しゅう》：「南みなみ渡わたり以來いらい，（李り清照きよてる）常つね懷ふところ念ねん京きょう、洛らく舊きゅう事こと。晚年ばんねん賦ふ《永えい遇ぐう樂らく》詞し云うん：『落日らくじつ熔金，暮雲ぼうん合あい璧。』」
  7. ^ 《宋そう史し·李り清照きよてる》
  8. ^ 徐じょ培つちかえ均ひとし. 李り清照きよてる集しゅう箋註. 北京ぺきん: 中華ちゅうか書しょ局きょく. 2002. 
  9. ^ 楊慎《詞し品ひん》
  10. ^ 沈增植うえ《菌きん閣かく瑣談》
  11. ^ 鄭てい振ふ鐸《中國ちゅうごく文學ぶんがく史し》
  12. ^ 12.0 12.1 （宋そう）趙ちょう彥衛《雲くも麓ふもと漫鈔》卷まき十四とし
  13. ^ Li Ch'ing-Chao. Gazetteer of Planetary Nomenclature. NASA. [3 July 2012]. （原始げんし內容存そん檔於2021-03-13）. 
  14. ^ Moore, Patrick. The Data Book of Astronomy. Institute of Physics Publishing. 2000. ISBN 0-7503-0620-3. 
  15. ^ Li Qingzhao. NASA. （原始げんし內容存そん檔於2021-03-13）. 
  • 徐じょ北きた文ぶん主ぬし編へん 《李り清照きよてる全集ぜんしゅう評ひょう註》濟すみ南みなみ出版しゅっぱん社しゃ ISBN 978-7-80572-410-2/I
  • 李り清照きよてる詞し欣賞 王おう光こう前まえ 著ちょ 書しょ樓ろう出版しゅっぱん社しゃ

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