李り成しげる棟とう (明朝みんちょう)

李り成しげる棟とう（？—1649年ねん4月がつ6日にち（永なが曆れき三さん年ねん二に月がつ乙おつ卯う）^[1]），字じ廷貞，宁夏人じん，陕西宁夏卫军籍せき^[2]。原はら為ため李り自じ成なり軍ぐん部將ぶしょう，降くだ明あきら、降くだ清きよ，後ご又また反はん清せい復ふく明あきら，一生いっしょう叛降無常むじょう。曾指揮過嘉よしみ定てい三さん屠ほふ。後こう因いん反はん清きよし被ひ清きよし兵へい追つい杀，落水おちみず溺死できし。

生平おいだいら[编辑]

降くだ明あきら[编辑]

原はら為ため李り自じ成なり軍ぐん高こう傑すぐる下しも屬ぞく，號ごう「李り訶子」，隨ずい高だか傑すぐる降くだ明あきら，官かん至いたり总兵官かん、都みやこ督ただし同どう知ち，守まもり徐じょ州しゅう。

降くだ清きよし[编辑]

清きよし順治じゅんじ二に年ねん（1645年ねん）四よん月がつ，清きよし豫よ親王しんのう多た鐸兵へい下か江南こうなん，成なり棟とう率りつ所部ところぶ降くだ清きよし。随ずい贝勒博ひろし洛らく攻おさむ福建ふっけん，授广东提督とく。至いたり揚あげ州しゅう，曾指揮しき嘉よしみ定てい三さん屠ほふ，大だい肆劫掠ごうりゃく屠ほふ戮，从此“远近始はじめ剃そ发，称たたえ大だい清きよし顺民云うん”。是ぜ年ねん十じゅう一いち月がつ，授吳淞總兵へい。

順治じゅんじ四よん年ねん正月しょうがつ，李り成しげる棟とう陷おちい肇はじめ慶けい，永なが曆れき帝みかど朱しゅ由ゆかり榔奔桂林りん。李り成しげる棟とう認みとめ為ため自己じこ對たい清しん廷有大功たいこう，卻仅授以提督ていとく，受总督とく佟养甲かぶと节制，內心不快ふかい。陈子壮たけし之これ妾わらわ張ちょう玉たま喬たかし被ひ李り成しげる棟とう納おさめ為ため內寵，常つね思おもえ反はん清せい復ふく明あきら，不ふ久ひさ自刎じふん死し^[3]。李り成しげる棟とう養子ようし李り元もと胤たね勸すすむ他た反はん清きよし，袁彭年ねん知成ともなり棟とう不快ふかい，“稍やや稍やや以辭色しょく挑之”。

反はん清きよし[编辑]

顺治五ご年ねん（永なが曆れき二に年ねん，1648年ねん）初はつ，南みなみ昌あきら金かね聲ごえ桓、王おう得とく仁ひとし舉事反はん清きよし，李り成しげる棟とう本身ほんみ亦また對たい清しん廷不滿ふまん，於同年どうねん四よん月がつ在ざい廣州こうしゅう發動はつどう兵へい變へん，歸かえり附ふ南明なんめい永えい曆れき政權せいけん，封ふう广昌侯こう，又また授惠國こく公こう。李り成しげる棟とう反はん正せい後ご，颇能尊重そんちょう南明なんめい朝廷ちょうてい。

李り成しげる棟とう集結しゅうけつ洞ほら蠻土著ちょ，號ごう百ひゃく萬まん人にん。先後せんご三さん次じ進攻しんこう江西えにし贛州，永なが曆れき二に年ねん七なな月がつ，李り成しげる栋率兵へい三さん万まん第だい一いち次じ出で南みなみ雄ゆう，攻おさむ赣州，救援きゅうえん南みなみ昌あきら。赣州守将しゅしょう高こう进库诈降，高こう进库言げん至いたり秋あき天たかし如清軍ぐん援軍えんぐん不ふ至いたり，就輸款投降とうこう，成なり棟とう竟信以為真しん，致使战机怠だる误，坐すわ视南昌あきら受困。是ぜ年ねん九きゅう月がつ下旬げじゅん第だい二に次じ進攻しんこう赣州，被ひ江西えにし巡じゅん撫なで劉りゅう武たけし元もと夜間やかん遣や死し士し縋すが城しろ出擊しゅつげき，又また分ぶん兵へい東ひがし、西にし、南みなみ三さん門もん擊げき敗はい之の。李り成しげる栋策马先奔，士卒しそつ争そう相しょう渡河とか逃命，溺死できし者しゃ以万まん计，明あきら军元气大伤。李り成しげる栋被迫はさま撤军南みなみ安やす，返かえし回かい广州。

戰死せんし[编辑]

永えい曆れき三さん年ねん（1649年ねん）正月しょうがつ，李り成しげる棟とう第だい三さん次じ率りつ军北上ほくじょう南みなみ雄つよし，进攻赣州，得え到いた金かね声ごえ桓、王おう得とく仁ひとし覆くつがえ败的消息しょうそく，聲こえ勢ぜい遂とげ挫くじけ，二に月がつ二に十じゅう九日为清军所败，退すさ入いれ信しん丰城中じょうちゅう。一日李成栋坐城楼上，部将ぶしょう杜もり永和えいわ请退师，李り命いのち左右さゆう取と酒さけ痛つう饮，举觥投とう地ち说：“吾われ千里效忠迎主，天子てんし且筑坛欲以大将たいしょう拜はい我わが，今出いまで师无功こう，且朒缩返，何なに面目めんぼく见天子てんし耶！”

三さん月がつ初はつ一いち日にち，清きよし军开始はじめ攻おさむ城じょう。明あかり軍ぐん潰つぶせ敗はい，成なり棟とう與あずか數すう騎き出で逃，在ざい渡わたり外そと桃江ももえ時どき溺死できし。南明なんめい朝廷ちょうてい封ふう谥号为忠武ただたけ（一いち说忠烈れつ），赠太傅でん、宁夏王おう。

参考さんこう资料[编辑]

^ 錢ぜに海うみ岳だけ《南明なんめい史し·卷まき三さん·本紀ほんぎ第だい三さん》：（永なが曆れき三さん年ねん二に月がつ）乙おつ卯う，惠めぐみ國こく公おおやけ李り成しげる棟とう兵へい潰つぶせ信しんじ豐ゆたか，與あずか尚書しょうしょ張はり調ちょう鼎かなえ等とう死し之の。
^ 王おう夫おっと之の《永えい历实录》：李り成しげる栋，字じ延のべ玉だま，陕西宁夏人じん。
^ 邝露作さく《赵夫人ふじん歌か》记其事ごと，后きさき记中说：“永えい历二に年ねん闰三さん月がつ十じゅう五ご日にち，东粤始はじめ复冠裳も。廿にじゅう有ゆう五ご日にち，过谒何なん夫子ふうし（即そく明大めいだい学士がくし何なに吾われ驺），见其述じゅつ忠ちゅう媛ひめ赵夫人事じんじ甚悉，率りつ尔漫赋。”歌うた序じょ中ちゅう说：“夫人ふじん神明しんめい之の胤たね，食しょく氏し广陵，敦あつし说诗雅みやび，明あきら古今ここん治乱ちらん之の数すう；歌舞かぶ独步どっぽ一いち时，非ひ天朝てんちょう将しょう相しょう，莫币蹇あしなえ脩おさむ。时督院いん李り公こう，镇抚三さん吴，感かん夷えびす吾われ白水しろみず之の辨わきまえ，杂佩以要之の，素琴そきん以友之の，不ふ啻青鸟翡翠かわせみ之の婉娈矣。毋几何なに，两都沦陷，公おおやけ服ふく受事，系けい粤宅交，潜せん运忠谟，效こう狄梁公こう反はん周しゅう为唐故事こじ。几会辐辏，乃遣使し迎むかえ夫人ふじん。夫人ふじん至いたり，脱だつ珈捐珮，扬衡古こ烈れつ，劝公迎むかえ驾邕、宜むべ（指ゆび广西南せいなん宁一带），为诸侯こう帅。言げん泛长江こう，过彭蠡，讴吟思おもえ汉，不ふ谋同声ごえ。天下てんか脱だつ有ゆう微ほろ风，义旗将しょう集しゅう君くん所しょ矣。公おおやけ筹画已やめ定じょう，不ふ肯少泄。翌日よくじつ，设醴寿ことぶき公こう，跽申前ぜん请。公おおやけ惧壁间有人じん，叱しか曰：军国大事だいじ，出で于司马，牝めす鸡之晨，将はた就磔矣。夫人ふじん谢罪归院，卒そつ以尸谏，血ち书藏于衵服ふく。浃旬之の间，西にし迓乘舆，复我汉官，如运诸掌。香山かやま何なに夫子ふうし传记其事，命いのち露ろ作歌さっか。盖王化か始はじめ于闺门，俟采风者择焉。”

參考さんこう書目しょもく[编辑]

朱子しゅし素もと《嘉よしみ定てい乙おつ酉とり纪事》

[die-1] 錢ぜに海うみ岳だけ《南明なんめい史し·卷まき三さん·本紀ほんぎ第だい三さん》：（永なが曆れき三さん年ねん二に月がつ）乙おつ卯う，惠めぐみ國こく公おおやけ李り成しげる棟とう兵へい潰つぶせ信しんじ豐ゆたか，與あずか尚書しょうしょ張はり調ちょう鼎かなえ等とう死し之の。

[2] 王おう夫おっと之の《永えい历实录》：李り成しげる栋，字じ延のべ玉だま，陕西宁夏人じん。

[3] 邝露作さく《赵夫人ふじん歌か》记其事ごと，后きさき记中说：“永えい历二に年ねん闰三さん月がつ十じゅう五ご日にち，东粤始はじめ复冠裳も。廿にじゅう有ゆう五ご日にち，过谒何なん夫子ふうし（即そく明大めいだい学士がくし何なに吾われ驺），见其述じゅつ忠ちゅう媛ひめ赵夫人事じんじ甚悉，率りつ尔漫赋。”歌うた序じょ中ちゅう说：“夫人ふじん神明しんめい之の胤たね，食しょく氏し广陵，敦あつし说诗雅みやび，明あきら古今ここん治乱ちらん之の数すう；歌舞かぶ独步どっぽ一いち时，非ひ天朝てんちょう将しょう相しょう，莫币蹇あしなえ脩おさむ。时督院いん李り公こう，镇抚三さん吴，感かん夷えびす吾われ白水しろみず之の辨わきまえ，杂佩以要之の，素琴そきん以友之の，不ふ啻青鸟翡翠かわせみ之の婉娈矣。毋几何なに，两都沦陷，公おおやけ服ふく受事，系けい粤宅交，潜せん运忠谟，效こう狄梁公こう反はん周しゅう为唐故事こじ。几会辐辏，乃遣使し迎むかえ夫人ふじん。夫人ふじん至いたり，脱だつ珈捐珮，扬衡古こ烈れつ，劝公迎むかえ驾邕、宜むべ（指ゆび广西南せいなん宁一带），为诸侯こう帅。言げん泛长江こう，过彭蠡，讴吟思おもえ汉，不ふ谋同声ごえ。天下てんか脱だつ有ゆう微ほろ风，义旗将しょう集しゅう君くん所しょ矣。公おおやけ筹画已やめ定じょう，不ふ肯少泄。翌日よくじつ，设醴寿ことぶき公こう，跽申前ぜん请。公おおやけ惧壁间有人じん，叱しか曰：军国大事だいじ，出で于司马，牝めす鸡之晨，将はた就磔矣。夫人ふじん谢罪归院，卒そつ以尸谏，血ち书藏于衵服ふく。浃旬之の间，西にし迓乘舆，复我汉官，如运诸掌。香山かやま何なに夫子ふうし传记其事，命いのち露ろ作歌さっか。盖王化か始はじめ于闺门，俟采风者择焉。”

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