グレイルクエスト
『グレイルクエスト』(Grailquest)は、アイルランドの
概要
[皮肉 とユーモア
[『グレイルクエスト』は
ゲームブックの
項目 数 の少 なさとRPG要素 の扱 い
[『グレイルクエスト』の
14
[14は
いつ
「14」はゲームブックファンの
日本 における展開
[- ページのレイアウトの
都合 [8]。 歴史 や文学 の知識 がないとわかりにくい箇所 。低 年齢 の読者 層 を意識 した措置 と思 われる[8]。- イギリスのテレビドラマ『ドクター・フー』やアメリカンコミックス『
超人 ハルク』など、日本人 になじみの薄 い事物 への言及 [9]。
その
ブレナンは
2004
主 な登場 人物
[- ピップ
本 シリーズの主人公 で、プレイヤーの分身 。ピップ自身 は農場 で暮 らす普通 の若者 であるが、マーリンの時 を越 える魔法 (グレイル・クエストシリーズそのもののことである)によって未来 人 (グレイル・クエストを読 んでいるプレイヤー)の意識 を乗 り移 らされる。養父 はジョン、養母 はメアリー。英語 原文 ではピップの性別 が特定 できる人称 代名詞 は一切 使 われていない。- マーリン
- アーサー
王 を助 けるウェールズ人 の魔術 師 。少々 偏屈 ながら極 めて優秀 な魔術 師 で、アーサー王 は親 しみを込 めて「愚 かな頑固 老人 」とも呼 ぶ。さまざまな住 まいを持 つ。各々 の巻 の冒頭 で読者 の意識 をピップに移 し変 え、冒険 に出 ることを促 す。 - E・J(エクスカリバー・ジュニア)
- ピップが
持 つ魔法 の剣 。マーリンがアーサー王 のエクスカリバーを模 して作 った。模造 品 ながら武器 としては一般 的 な武具 より強力 で、知能 を持 っていて対話 もできる。やや傲慢 な性格 ながら蜘蛛 が苦手 である。ショックを受 けると気絶 したり、切 れ味 が弱 まったりもする。 詩的 魔神 各巻 のどこかに登場 する魔神 。詩 をこよなく愛 し、自分 は最高 の詩人 だと思 っているが、その作品 は聞 くに堪 えないものである。仮 にも「魔神 」であるため恐 ろしく強 く、作詞 した詩 を少 しでも批判 するなどピップが機嫌 を損 ねる行為 をとると、即座 に14へ送 る。「余 に謁見 を望 む者 は大勢 いるのでな」という理由 で登場 するたびにピップのことを忘 れている。同 じブレナンのゲームブック『ドラキュラ城 の血 闘 』にも登場 する。日本語 版 のフーゴ・ハルによる挿絵 では、クラウス・ノミがモデルとなっている[11]。- アーサー・ペンドラゴン
- アバロン
王国 に平和 と騎士 道 と円卓 をもたらした人物 。今 シリーズでは、魔術 師 やドラゴンの襲来 、エクスカリバーの盗難 、魔法 のカビの侵略 、奇病 など災難 にこと欠 かない。マーリンによれば、王 でなければもっといい男 。 - ギネヴィア
- アーサー
王 の妃 。1巻 では魔術 師 アンサロムに誘拐 され、暗黒 城 に囚 われの身 となる。のちの作品 では、王 との仲 睦 まじい様子 も描 かれる。 円卓 の騎士 - ランスロット、ペリノア、パーシバル、ギャラハッド、ビデヴィア、モルドレッドなどが
登場 。金曜日 の円卓 会議 は、週末 の騒 ぎに備 えて騎士 たちが散漫 になり、月曜日 の円卓 会議 は、週末 の騒 ぎのために不調 となる。ペリノアは方向 音痴 で有名 。 意地悪 ジェイク- ピップの3
歳 年上 の悪党 。シリーズ最初 の戦闘 相手 となり、生命 点 は20点 。のちの作品 でも夢 時間 に現 れる。 - ゾンビ、
食 屍 鬼 (グール) - シリーズにおなじみの
怪物 たち。後半 の作品 では、ピップはゾンビにとって要注意 人物 とされてしまう。 - ネルド
- メガネをかけ、
受付 や執事 をしている強欲 なモンスター。何 度 か登場 し、パンクタイプなどもいる。 - ゴル
筋肉質 で野蛮 な亜 人種 。頭 が無 く胸 に顔 があるという奇 怪 な種族 、東洋 人 っぽい顔 をしていて空手 を使 う者 も居 るらしい。- ピップ・ジュニア
- ピップの
代 わりとするためにマーリンが作 った魔法 のかかし。通称 P・J。 日本語 版 のフーゴ・ハルによる挿絵 では、ハンス・ベルメールが着想 元 となっている[11]。- ニワトリ、ウサギ
共 にシリーズでは危険 な存在 として登場 することが多 い。
各巻 の内容
[暗黒 城 の魔術 師 (Castle of Darkness)- ピップは、
邪悪 な魔術 師 アンサロムを倒 して誘拐 された王妃 ギネヴィアを救 うべく、暗黒 城 への旅 に出 る。この巻 では、マーリンは丸太 の城 に住 む。地底 湖 にて湖 の乙女 が登場 する。 - ドラゴンの
洞窟 (Den of Dragons) - ピップは、もっとも
危険 といわれる真鍮 のドラゴンを倒 す旅 に出 る。この巻 では、マーリンは水晶 の宮殿 に住 む。 魔界 の地下 迷宮 (The Gateway of Doom)開 け放 たれた「魔界 の門 」を閉 じるべく、ピップは地下 迷宮 を冒険 する。この巻 では、マーリンは樫 の木 の中 に住 む。七 つの奇 怪 群島 (Voyage of Terror)- アーサー
王 の秘 剣 エクスカリバーが消 え失 せ、ピップは剣 を求 めて奇妙 な航海 へ出 る。なぜかイアソンをはじめとするアルゴー船 の面々 が登場 し、ギリシア神話 の怪物 が出没 する島々 をめぐる。この巻 では、マーリンは井戸 の中 に住 む。 - E・Jを
使用 することが出来 ない唯一 のシリーズである。 魔 獣 王国 の秘 剣 (Kingdom of Horror)- エクスカリバーを
取 り戻 すため、ピップは「おとぎの国 」へ旅立 ったはずだが、魔 獣 王国 へ到着 してしまう。この巻 では、マーリンはサイコロ型 の隠 れ家 に住 んでおり、ピップの首 にはボルトが刺 さっている。 宇宙 幻 獣 の呪 い (Realm of Chaos)邪悪 なカビにおおわれたキャメロットを救 うため、ピップは謎 の幻 獣 を倒 す冒険 へと旅立 つ。この巻 では、マーリンは樽 の中 に住 む。幻 し城 の怪 迷路 (Tomb of Nightmares)- マーリンの
借金 を取 り立 てるため、ピップは「幻 しの霊 城 」へゆく。一見 スケールの小 さい仕事 のようだったが、そこには隠 された目的 があった。この巻 では、マーリンはロック鳥 の卵 の中 に住 む。出版 前 の仮 タイトルは「妖魔 の棲 む霊 宮 」だった。 - ゾンビ
塔 の秘宝 (Legion of the Dead) - アーサー
王 が奇病 に倒 れ、マーリンは行方 不明 となり、王国 は「死 の軍団 」の侵略 にさらされようとしていた。ピップは「聖 杯 」を見 つけるために最後 の冒険 へと旅立 つ。聖 杯 伝説 の漁夫 王 が登場 する。
書籍 データ
[二見 書房 版
[- 『
暗黒 城 の魔術 師 』真崎 義博 訳 、1985年 7月 30日 初版 ISBN 4-576-85044-X。総 パラグラフ数 157。付属 :魔神 に捧 げる詩 の記入 用 ページ、綴 じ込 みマップ
- 『ドラゴンの
洞窟 』大久保 寛 訳 、1985年 8月 20日 初版 ISBN 4-576-85050-4。総 パラグラフ数 173。付属 :ストーンマーテン村 地図 、魔神 に捧 げる肖像 画 用 ページ、綴 じ込 みマップ
- 『
魔界 の地下 迷宮 』真崎 義博 訳 、1985年 10月25日 初版 ISBN 4-576-85056-3。総 パラグラフ数 201。付属 :魔神 に捧 げるポスター用 ページ、地下 迷宮 マップ、さまよえる怪物 リスト
- 『
七 つの奇 怪 群島 』真崎 義博 訳 、1986年 3月25日 初版 ISBN 4-576-86024-0。総 パラグラフ数 203。付属 :日本 の読者 へ(著者 メッセージ。日本人 の読者 は、今回 の冒険 で生命 点 を5点 加 えてよい)、航海 図 、黄金 の船 (設計 図 付 )、やぶにらみ航海 、まやかしの術
- 『
魔 獣 王国 の秘 剣 』大久保 寛 訳 、1986年 9月25日 初版 ISBN 4-576-86106-9。総 パラグラフ数 226。付属 :魔 獣 王国 地図 、奇岩 城 地図 、闇 の迷宮 マップ記入 用紙 、マーリンの隠 れ家 、魔法 の品 、十字架 の扉 、著者 からのメッセージ
- 『
宇宙 幻 獣 の呪 い』高橋 聡 訳 、1987年 3月15日 初版 ISBN 4-576-87008-4。総 パラグラフ数 222。付属 :宇宙 樹 マップ、呪 いの迷宮 、「幽鬼 おどし」設計 図 、キャメロット城 地図 、謁見 室 の見取 り図 、空手 で"見 えない敵 "と戦 う著者 写真
- 『
幻 し城 の怪 迷路 』真崎 義博 訳 、1987年 8月 25日 初版 ISBN 4-576-87094-7。総 パラグラフ数 224。付属 :らせん迷路 、はらわた迷路
- 『ゾンビ
塔 の秘宝 』高橋 聡 訳 、1987年 11月25日 初版 ISBN 4-576-87132-3。総 パラグラフ数 237。付属 :『幻 し城 の怪 迷路 』の「ドクロの三角形 」のヒント
創 土 社 版
[- 『
暗黒 城 の魔術 師 』真崎 義博 訳 、フーゴ・ハル監修 、2004年 11月30日 初版 、180ページ、ISBN 4789301419。総 パラグラフ数 159。付属 :魔神 に捧 げる詩 の記入 用 ページ、禁断 の書 (マップ)、目 神 たちのお喋 りタイム(解説 )、「著者 近影 ?」(著者 イラスト)- 「
剣 社 通信 」Volume.8折込 。
- 『ドラゴンの
洞窟 』日向 禅 訳 、フーゴ・ハル訳 監修 、2006年 4月 30日 初版 、205ページ、ISBN 4789301427。総 パラグラフ数 173。付属 :魔神 に捧 げる肖像 画 用 ページ、ストーンマーテン村 地図 、隠 しマップ、解説 (4種類 )、著者 近影 。- 「
剣 社 通信 」Volume.11折込 。
- 『
魔界 の地下 迷宮 』日向 禅 訳 、フーゴ・ハル訳 監修 、2008年 11月30日 初版 、ISBN 978-4-7893-0143-5総 パラグラフ数 201。付属 :迷宮 図 (全 3層 )。- 「
剣 社 通信 」Volume.14折込 。
- 『
七 つの奇 怪 群島 』日向 禅 訳 、フーゴ・ハル訳 監修 、2011年 1月 30日 初版 、ISBN 978-4-7988-0144-5総 パラグラフ数 203。付属 :航海 図 、「黄金 の舟 」製作 用 折 り紙 、訳者 あとがき。
- 『
魔 獣 王国 の秘 剣 』日向 禅 訳 、フーゴ・ハル訳 監修 、2012年 12月30日 初版 、ISBN 978-4798801452総 パラグラフ数 250。付属 :闇 の迷宮 地図 、闇 の迷宮 (単色 印刷 )、マーリンの隠 れ家 、十字架 の扉 、その他 マップ2枚 、訳者 あとがき。
脚注
[注釈
[- ^ 『ファイティング・ファンタジー』の
項目 数 は400、『ローン・ウルフ』は350が基本 となっている。よりRPGに近 い『ブラッド・ソード』は550前後 である[3]。 - ^ 『Vジャンプ』(
集英社 刊 )誌上 にて取 り上 げられた架空 のゲーム作品 『ドラゴンファンタジー』とは一切 関係 ない。
出典
[- ^ a b
近藤 功 司 1987, p. 31. - ^
近藤 功 司 1987, pp. 31–32. - ^ a b c d
日向 禅 2004. - ^
日向 禅 「蛇足 五 」、創 土 社 版 『七 つの奇 怪 群島 』p.229 - ^
日向 禅 2005. - ^
箭 本 進 一 2014, p. 127. - ^ 「
目 神 たちのお喋 りタイム」、創 土 社 版 『暗黒 城 の魔術 師 』pp.178 - 179 - ^ a b c
日向 禅 「解説 四 」、創 土 社 版 『ドラゴンの洞窟 』p.204 - ^
日向 禅 「蛇足 四 」、創 土 社 版 『七 つの奇 怪 群島 』p.228 - ^
小林 , フーゴ &酒井 2007, p. 101. - ^ a b c
小林 , フーゴ &酒井 2007, p. 102. - ^ Demians' Gamebook Web Page (ゲームブック
紹介 英語 ウェブサイトのグレイルクエストのページ)
参考 文献
[近藤 功 司 「ゲームの殿堂 :珍味 !ロールプレイのゲームブック蒸 し(アイルランド風 )を召 し上 がれ」『ウォーロック (雑誌 )』第 10号 、社会 思想 社 、1987年 10月 1日 、31 - 32頁 、ISBN 4-390-80010-8。日向 禅 「魔 霊 セプタングエースの召喚 円 」、『RPGamer』国際 通信 社 - 「14へ
行 く前 のお悩 み相談 室 」『RPGamer』Vol.6、2004年 6月 25日 、62頁 、ISBN 4-434-04569-5。 - 「
日向 氏 、人間 ・神話 ・歴史 を語 る」『RPGamer』Vol.12、2005年 12月25日 、37頁 、ISBN 4-434-07122-X。
- 「14へ
小林 正親 、フーゴ・ハル、酒井 武之 「ゲームデザイナー対談 」『季刊 R・P・G』vol.2、国際 通信 社 、2007年 4月 25日 、100 - 107頁 、ISBN 978-4-434-10437-4。箭 本 進一 「iGamebookインタビュー」『アドベンチャーゲームサイド』VOL.2、マイクロマガジン社 、2014年 1月 23日 、126 - 127頁 、ISBN 978-4-89637-450-6。
外部 リンク
[創 土 社 (創 土 社 公式 サイト)- iグレイルクエスト(iOS
版 グレイルクエスト公式 サイト) - GOTO HUGO(フーゴ・ハル
公式 サイト) - Gamebooks.org
内 Series - Sara bukkusu doragon fantajii [サラ・ブックスドラゴン・ファンタジー]