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グレイルクエスト

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アドベンチャーゲームノベル > グレイルクエスト

グレイルクエスト』(Grailquest)は、アイルランド作家さっかハービー・ブレナン(J・H・ブレナン)による、アーサーおう物語ものがたりひじりはい伝説でんせつ題材だいざいとしたゲームブックのシリーズ。1984ねん-1987ねん発行はっこうされ、ぜん8かんおよぶ。

概要がいよう

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皮肉ひにくとユーモア

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『グレイルクエスト』は著者ちょしゃブレナンのユーモアあふれる筆致ひっちられる。しかしそれは相手あいて愉快ゆかい気分きぶんにしたり一緒いっしょわらいあうようなものではなく、当人とうにんはニコリともせずに痛烈つうれつ皮肉ひにくをぶつけ、相手あいて沈黙ちんもくさせるアイルランドりゅうユーモア「デッドパン」である[1]

読者どくしゃはブレナンとげきちゅうかたやくマーリンからちくちくと皮肉ひにくられるが、そうした自分じぶん姿すがたづき、みずからをわら余裕よゆうてきたとき、デッドパンの魅力みりょくることになる[1]

ゲームブックのである『ファイティング・ファンタジー』のぶんが、だれでもたのしめるようにするため平板へいばんかつ個性こせいこえかたるのにたいし、著者ちょしゃ積極せっきょくてき読者どくしゃかたりかけてくるほんシリーズでは、テーブルトークRPGのゲームマスターとプレイヤーのあいだのやりりを疑似ぎじ体験たいけんできる[2]

項目こうもくすうすくなさとRPG要素ようそあつか

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『グレイルクエスト』の項目こうもくすうは200前後ぜんこうと、一般いっぱんてきなゲームブックと比較ひかくしてかなりすくない。ロールプレイングゲーム (RPG) の要素ようそれようとすると項目こうもくすうはそのばいくらい必要ひつようになる[ちゅう 1]項目こうもくすうすくないと、内容ないよう分岐ぶんきするだけの小説しょうせつにならざるをない。読者どくしゃ展開てんかい選択せんたくけんつゲームブックは、通常つうじょう小説しょうせつへの感情かんじょう移入いにゅうとはことなったかたちでの「主人公しゅじんこうとの一体いったいかん」をもたらすため、主人公しゅじんこう勝手かって行動こうどうして読者どくしゃ意志いし齟齬そご分岐ぶんき小説しょうせつ不満ふまんまねきがちである。しかしほんシリーズの読者どくしゃは「魔法まほうによって主人公しゅじんこう肉体にくたい宿やどった存在そんざい」とされるため、自主じしゅてき行動こうどうをとる主人公しゅじんこう俯瞰ふかんしても違和感いわかんがない。また、結果けっかてきにほとんどの項目こうもく読破どくはする構造こうぞうになっているため、ボリューム不足ふそくかんじさせることもない[3]

項目こうもくすうすくなさをおぎなうのが、『ドラゴンの洞窟どうくつ』のストーンマーテンむらもちいるような見取みと存在そんざいである。むべき項目こうもくかたち提示ていじすることによって、「みちひがし西にしつづいている」のような移動いどうのための描写びょうしゃはぶくことができる。しかし見取みと項目こうもくらしわせる作業さぎょう単調たんちょうになりがちであるのと、項目こうもく構造こうぞうかすパズル要素ようそうしなわれることから、この手法しゅほうれた人気にんきゲームブック作品さくひんすくない。ほんシリーズが数少かずすくない成功せいこうれいであるのは、著者ちょしゃのユーモア感覚かんかくによってかく場面ばめん描写びょうしゃむこと自体じたいたのしくなっているからである[4]

分岐ぶんき小説しょうせつ形式けいしきえらんだブレナンだが、ヒットするゲームブックにはRPGの要素ようそ必須ひっすであることは承知しょうちしており、ほんシリーズにもわすれずれている。しかし、その要素ようそ加工かこう投入とうにゅうされている。たとえばてきとの戦闘せんとう回避かいひする「友好ゆうこう反応はんのう」や「ワイロ」はくてもかまわないルールだが、RPGでは交渉こうしょうおこなえるため選択肢せんたくしくわえられている。『ドラゴンの洞窟どうくつ』の冒頭ぼうとうでは装備そうびひんをリストのなかからそろえるが、実際じっさい役立やくだしなおおくない。ものという行為こうい自体じたいがRPGのキャラクター作成さくせいにおけるたのしみのひとつであり、その目的もくてきたしたのちはあまりくわしく調整ちょうせいされていないのである。どうまき魔法まほうリストも同様どうようで、一覧いちらんながめて読者どくしゃたのしんでもらうことがだいいちであり、かく魔法まほう使用しようさいして精緻せいちなパズルてき要素ようそまれていない。普通ふつうならこのような手法しゅほう通用つうようしないが、皮肉ひにくとユーモアにちたほんシリーズにおいては、いい加減かげんさもわらいのたねとして機能きのうしている[5]

14主人公しゅじんこうピップが死亡しぼうしたときに項目こうもくである。

通常つうじょうのゲームブックであれば、死亡しぼうして再開さいかいした場合ばあいさき展開てんかいっている読者どくしゃ」と「未知みち冒険ぼうけんいど主人公しゅじんこう」とのあいだ認識にんしき断絶だんぜつしょうじ、一体いったいかんがなくなる。しかし『グレイルクエスト』では、から14をなまもどることもまた冒険ぼうけん一部いちぶであり、ピップの体験たいけん途切とぎれることはない。一度いちどたおしたてき遭遇そうぐうしてもそれは幽霊ゆうれいであり、世界せかい時間じかんもどるわけではないのである。このメタフィクションてき構造こうぞうが、最後さいごまで主人公しゅじんこう読者どくしゃ一体いったいかん維持いじつづける仕掛しかけとなっている[3]

いつ魔術まじゅつマーリンにえるのかとわれて「このつぎんだら……」とこたえる『ドラゴンの洞窟どうくつだい133項目こうもくのように、ときにはピップ自身じしんが14の過程かていまえた発言はつげんをすることもあり、ほんシリーズにおける作品さくひん前提ぜんていにしてわらいの対象たいしょうである[3]

「14」はゲームブックファンのあいだつうじる暗号あんごうのようなものであり、『グレイルクエスト』へのオマージュ要素ようそふく作品さくひんでもしばしば意味いみする番号ばんごうとしてあつかわれる[6]

日本にっぽんにおける展開てんかい

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日本にっぽんでは二見ふたみ書房しょぼうより『ドラゴン・ファンタジー』シリーズとして1985ねん-1987ねん発行はっこうされた[ちゅう 2]。ゲームブックブームの当時とうじ二見ふたみ書房しょぼう初心者しょしんしゃけの作品さくひん『タイム・マシン』シリーズを翻訳ほんやく出版しゅっぱんしていた。そのころの二見ふたみ担当たんとう編集へんしゅうしゃが「ちょっとおかしなゲームブックがある」とほんシリーズを紹介しょうかいされ、その奇抜きばつさがって刊行かんこう決定けっていくせのある内容ないようだけに主流しゅりゅうにはなりえないとおもわれたが、2かんたころから好評こうひょうるようになり、人気にんきシリーズの地位ちいいた[7]

日本語にほんごやくでは、以下いかげる理由りゆう原文げんぶん一部いちぶ削除さくじょされている。

  • ページのレイアウトの都合つごう[8]
  • 歴史れきし文学ぶんがく知識ちしきがないとわかりにくい箇所かしょてい年齢ねんれい読者どくしゃそう意識いしきした措置そちおもわれる[8]
  • イギリスのテレビドラマ『ドクター・フー』やアメリカンコミックス『超人ちょうじんハルク』など、日本人にっぽんじんになじみのうす事物じぶつへの言及げんきゅう[9]

その一方いっぽうで、原文げんぶんでは「XXへけ」程度ていどだった箇所かしょに、前述ぜんじゅつ二見ふたみ書房しょぼう編集へんしゅうしゃによってすうぎょうにわたる描写びょうしゃ補綴ほてつおこなわれている[8]

日本語にほんごばんのイラストはフーゴ・ハルによる。もともとフーゴはアナログゲームのシステムチェックなどにたずさわっていた人物じんぶつであり、イラストはあくまで趣味しゅみ範疇はんちゅうだったが、原書げんしょざつえたのでえがえようというはなして、なりゆきで挿絵さしえ担当たんとうすることになったという[10]。イラストにはゴヤの『巨人きょじん』など、さまざまな素材そざいがコラージュのようにりばめられている[11]

ブレナンは自著じちょ日本にっぽん出版しゅっぱんされていることを承知しょうちしており、『ななつのかい群島ぐんとう』では日本人にっぽんじん読者どくしゃ限定げんてい生命せいめいてん増加ぞうかするボーナスをあたえている。また、著者ちょしゃ素性すじょうについてのわせがおおせられた二見ふたみ書房しょぼうがマリ・ポリンジャー出版しゅっぱんしゃ照会しょうかいしたところ、ブレナン当人とうにんから日本にっぽんけに返答へんとうがあり、『じゅう王国おうこくけん巻末かんまつ掲載けいさいされた。

2004ねんからは、そうしゃより復刊ふっかんはじまっている。そうしゃばんにはあたらしいイラストや解説かいせつ追加ついかされたほか、2かんからは二見ふたみばんでは省略しょうりゃくされていた文章ぶんしょう補完ほかんされるようになった。

おも登場とうじょう人物じんぶつ

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ピップ
ほんシリーズの主人公しゅじんこうで、プレイヤーの分身ぶんしん。ピップ自身じしん農場のうじょうらす普通ふつう若者わかものであるが、マーリンのときえる魔法まほう(グレイル・クエストシリーズそのもののことである)によって未来みらいじん(グレイル・クエストをんでいるプレイヤー)の意識いしきうつらされる。養父ようふはジョン、養母ようぼはメアリー。英語えいご原文げんぶんではピップの性別せいべつ特定とくていできる人称にんしょう代名詞だいめいし一切いっさい使つかわれていない。
マーリン
アーサーおうたすけるウェールズじん魔術まじゅつ少々しょうしょう偏屈へんくつながらきわめて優秀ゆうしゅう魔術まじゅつで、アーサーおうしたしみをめて「おろかな頑固がんこ老人ろうじん」ともぶ。さまざまなまいをつ。各々おのおのまき冒頭ぼうとう読者どくしゃ意識いしきをピップにうつえ、冒険ぼうけんることをうながす。
E・J(エクスカリバー・ジュニア)
ピップが魔法まほうけん。マーリンがアーサーおうエクスカリバーしてつくった。模造もぞうひんながら武器ぶきとしては一般いっぱんてき武具ぶぐより強力きょうりょくで、知能ちのうっていて対話たいわもできる。やや傲慢ごうまん性格せいかくながら蜘蛛くも苦手にがてである。ショックをけると気絶きぜつしたり、あじよわまったりもする。
詩的してき魔神まじん
各巻かくかんのどこかに登場とうじょうする魔神まじんをこよなくあいし、自分じぶん最高さいこう詩人しじんだとおもっているが、その作品さくひんくにこたえないものである。かりにも「魔神まじん」であるためおそろしくつよく、作詞さくししたすこしでも批判ひはんするなどピップが機嫌きげんそこねる行為こういをとると、即座そくざに14へおくる。「謁見えっけんのぞもの大勢おおぜいいるのでな」という理由りゆう登場とうじょうするたびにピップのことをわすれている。
おなじブレナンのゲームブック『ドラキュラじょうたたかえ』にも登場とうじょうする。
日本語にほんごばんのフーゴ・ハルによる挿絵さしえでは、クラウス・ノミがモデルとなっている[11]
アーサー・ペンドラゴン
アバロン王国おうこく平和へいわ騎士きしどう円卓えんたくをもたらした人物じんぶつこんシリーズでは、魔術まじゅつやドラゴンの襲来しゅうらい、エクスカリバーの盗難とうなん魔法まほうのカビの侵略しんりゃく奇病きびょうなど災難さいなんにことかない。マーリンによれば、おうでなければもっといいおとこ
ギネヴィア
アーサーおう。1かんでは魔術まじゅつアンサロムに誘拐ゆうかいされ、暗黒あんこくじょうとらわれのとなる。のちの作品さくひんでは、おうとのなかむつまじい様子ようすえがかれる。
円卓えんたく騎士きし
ランスロットペリノアパーシバルギャラハッドビデヴィアモルドレッドなどが登場とうじょう金曜日きんようび円卓えんたく会議かいぎは、週末しゅうまつさわぎにそなえて騎士きしたちが散漫さんまんになり、月曜日げつようび円卓えんたく会議かいぎは、週末しゅうまつさわぎのために不調ふちょうとなる。ペリノアは方向ほうこう音痴おんち有名ゆうめい
意地悪いじわるジェイク
ピップの3さい年上としうえ悪党あくとう。シリーズ最初さいしょ戦闘せんとう相手あいてとなり、生命せいめいてんは20てん。のちの作品さくひんでもゆめ時間じかんあらわれる。
ゾンビしょくかばねおにグール
シリーズにおなじみの怪物かいぶつたち。後半こうはん作品さくひんでは、ピップはゾンビにとって要注意ようちゅうい人物じんぶつとされてしまう。
ネルド
メガネをかけ、受付うけつけ執事しつじをしている強欲ごうよくなモンスター。なん登場とうじょうし、パンクタイプなどもいる。
ゴル
筋肉質きんにくしつ野蛮やばん人種じんしゅあたまむねかおがあるというかい種族しゅぞく東洋とうようじんっぽいかおをしていて空手からて使つかものるらしい。
ピップ・ジュニア
ピップのわりとするためにマーリンがつくった魔法まほうのかかし。通称つうしょうP・J。
日本語にほんごばんのフーゴ・ハルによる挿絵さしえでは、ハンス・ベルメール着想ちゃくそうもととなっている[11]
ニワトリ、ウサギ
ともにシリーズでは危険きけん存在そんざいとして登場とうじょうすることがおおい。

各巻かくかん内容ないよう

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物語ものがたりはアーサーおう時代じだいかれ統治とうちするアバロン王国おうこく魔術まじゅつマーリンがプレイヤーの意識いしきだけを召喚しょうかんし、ピップの肉体にくたい宿やどらせる、という設定せっていはじまる。

暗黒あんこくじょう魔術まじゅつ (Castle of Darkness)
ピップは、邪悪じゃあく魔術まじゅつアンサロムをたおして誘拐ゆうかいされた王妃おうひギネヴィアをすくうべく、暗黒あんこくじょうへのたびる。このまきでは、マーリンは丸太まるたしろむ。地底ちていみずうみにてみずうみ乙女おとめ登場とうじょうする。
ドラゴンの洞窟どうくつ (Den of Dragons)
ピップは、もっとも危険きけんといわれる真鍮しんちゅうのドラゴンをたおたびる。このまきでは、マーリンは水晶すいしょう宮殿きゅうでんむ。
魔界まかい地下ちか迷宮めいきゅう (The Gateway of Doom)
はなたれた「魔界まかいもん」をじるべく、ピップは地下ちか迷宮めいきゅう冒険ぼうけんする。このまきでは、マーリンはかしなかむ。
ななつのかい群島ぐんとう (Voyage of Terror)
アーサーおうけんエクスカリバーがせ、ピップはけんもとめて奇妙きみょう航海こうかいる。なぜかイアソンをはじめとするアルゴーせん面々めんめん登場とうじょうし、ギリシア神話しんわ怪物かいぶつ出没しゅつぼつする島々しまじまをめぐる。このまきでは、マーリンは井戸いどなかむ。
E・Jを使用しようすることが出来できない唯一ゆいいつのシリーズである。
じゅう王国おうこくけん (Kingdom of Horror)
エクスカリバーをもどすため、ピップは「おとぎのくに」へ旅立たびだったはずだが、じゅう王国おうこく到着とうちゃくしてしまう。このまきでは、マーリンはサイコロがたかくんでおり、ピップのくびにはボルトがさっている。
宇宙うちゅうまぼろしじゅうのろい (Realm of Chaos)
邪悪じゃあくなカビにおおわれたキャメロットすくうため、ピップはなぞまぼろしじゅうたお冒険ぼうけんへと旅立たびだつ。このまきでは、マーリンはたるなかむ。
げんじょうかい迷路めいろ (Tomb of Nightmares)
マーリンの借金しゃっきんてるため、ピップは「げんしのれいじょう」へゆく。一見いっけんスケールのちいさい仕事しごとのようだったが、そこにはかくされた目的もくてきがあった。このまきでは、マーリンはロックとりたまごなかむ。出版しゅっぱんまえかりタイトルは「妖魔ようまれいみや」だった。
ゾンビとう秘宝ひほう (Legion of the Dead)
アーサーおう奇病きびょうたおれ、マーリンは行方ゆくえ不明ふめいとなり、王国おうこくは「軍団ぐんだん」の侵略しんりゃくにさらされようとしていた。ピップは「きよしはい」をつけるために最後さいご冒険ぼうけんへと旅立たびだつ。ひじりはい伝説でんせつ漁夫ぎょふおう登場とうじょうする。

書籍しょせきデータ

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英語えいごばんがイギリスと北米ほくべい出版しゅっぱんされたほか、イタリア、スペイン、チェコ、デンマークフランス語ふらんすごばん存在そんざいする。北米ほくべいでは最後さいごの2かん出版しゅっぱんされなかった[12]英語えいごばん挿絵さしえは『ウォッチメン』の彩色さいしき担当たんとうしたジョン・ヒギンズ日本語にほんごばん挿絵さしえフーゴ・ハルによる。

二見ふたみ書房しょぼうばん

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  1. 暗黒あんこくじょう魔術まじゅつ』 真崎まさき義博よしひろわけ、1985ねん7がつ30にち初版しょはん ISBN 4-576-85044-X
    そうパラグラフすう157。付属ふぞく魔神まじんささげる記入きにゅうようページ、みマップ
  2. 『ドラゴンの洞窟どうくつ』 大久保おおくぼひろしわけ、1985ねん8がつ20日はつか初版しょはん ISBN 4-576-85050-4
    そうパラグラフすう173。付属ふぞく:ストーンマーテンむら地図ちず魔神まじんささげる肖像しょうぞうようページ、みマップ
  3. 魔界まかい地下ちか迷宮めいきゅう』 真崎まさき義博よしひろやく、1985ねん10月25にち初版しょはん ISBN 4-576-85056-3
    そうパラグラフすう201。付属ふぞく魔神まじんささげるポスターようページ、地下ちか迷宮めいきゅうマップ、さまよえる怪物かいぶつリスト
  4. ななつのかい群島ぐんとう』 真崎まさき義博よしひろやく1986ねん3月25にち初版しょはん ISBN 4-576-86024-0
    そうパラグラフすう203。付属ふぞく日本にっぽん読者どくしゃへ(著者ちょしゃメッセージ。日本人にっぽんじん読者どくしゃは、今回こんかい冒険ぼうけん生命せいめいてんを5てんくわえてよい)、航海こうかい黄金おうごんふね設計せっけいづけ)、やぶにらみ航海こうかい、まやかしのじゅつ
  5. じゅう王国おうこくけん』 大久保おおくぼひろしやく、1986ねん9月25にち初版しょはん ISBN 4-576-86106-9
    そうパラグラフすう226。付属ふぞくじゅう王国おうこく地図ちず奇岩きがんじょう地図ちずやみ迷宮めいきゅうマップ記入きにゅう用紙ようし、マーリンのかく魔法まほうしな十字架じゅうじかとびら著者ちょしゃからのメッセージ
  6. 宇宙うちゅうまぼろしじゅうのろい』 高橋たかはしさとしやく、1987ねん3月15にち初版しょはん ISBN 4-576-87008-4
    そうパラグラフすう222。付属ふぞく宇宙うちゅうじゅマップ、のろいの迷宮めいきゅう、「幽鬼ゆうきおどし」設計せっけい、キャメロットじょう地図ちず謁見えっけんしつ見取みと空手からてで"えないてき"とたたか著者ちょしゃ写真しゃしん
  7. げんじょうかい迷路めいろ』 真崎まさき義博よしひろやく、1987ねん8がつ25にち初版しょはん ISBN 4-576-87094-7
    そうパラグラフすう224。付属ふぞく:らせん迷路めいろ、はらわた迷路めいろ
  8. 『ゾンビとう秘宝ひほう』 高橋たかはしさとしやく、1987ねん11月25にち初版しょはん ISBN 4-576-87132-3
    そうパラグラフすう237。付属ふぞく:『げんじょうかい迷路めいろ』の「ドクロの三角形さんかっけい」のヒント

そうしゃばん

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  1. 暗黒あんこくじょう魔術まじゅつ真崎まさき義博よしひろやく、フーゴ・ハル監修かんしゅう、2004ねん11月30にち初版しょはん、180ページ、ISBN 4789301419
    そうパラグラフすう159。付属ふぞく魔神まじんささげる記入きにゅうようページ、禁断きんだんしょ(マップ)、かみたちのおしゃべりタイム(解説かいせつ)、「著者ちょしゃ近影きんえい?」(著者ちょしゃイラスト)
    けんしゃ通信つうしん」Volume.8折込おりこみ
  2. 『ドラゴンの洞窟どうくつ日向ひなたぜんやく、フーゴ・ハルやく監修かんしゅう、2006ねん4がつ30にち初版しょはん、205ページ、ISBN 4789301427
    そうパラグラフすう173。付属ふぞく魔神まじんささげる肖像しょうぞうようページ、ストーンマーテンむら地図ちずかくしマップ、解説かいせつ(4種類しゅるい)、著者ちょしゃ近影きんえい
    けんしゃ通信つうしん」Volume.11折込おりこみ
  3. 魔界まかい地下ちか迷宮めいきゅう日向ひなたぜんやく、フーゴ・ハルやく監修かんしゅう、2008ねん11月30にち初版しょはんISBN 978-4-7893-0143-5
    そうパラグラフすう201。付属ふぞく迷宮めいきゅうぜん3そう)。
    けんしゃ通信つうしん」Volume.14折込おりこみ
  4. ななつのかい群島ぐんとう日向ひなたぜんやく、フーゴ・ハルやく監修かんしゅう、2011ねん1がつ30にち初版しょはんISBN 978-4-7988-0144-5
    そうパラグラフすう203。付属ふぞく航海こうかい、「黄金おうごんふね製作せいさくようがみ訳者やくしゃあとがき。
  5. じゅう王国おうこくけん日向ひなたぜんやく、フーゴ・ハルやく監修かんしゅう、2012ねん12月30にち初版しょはんISBN 978-4798801452
    そうパラグラフすう250。付属ふぞくやみ迷宮めいきゅう地図ちずやみ迷宮めいきゅう単色たんしょく印刷いんさつ)、マーリンのかく十字架じゅうじかとびら、そのマップ2まい訳者やくしゃあとがき。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ファイティング・ファンタジー』の項目こうもくすうは400、『ローン・ウルフ』は350が基本きほんとなっている。よりRPGにちかい『ブラッド・ソード』は550前後ぜんこうである[3]
  2. ^ Vジャンプ』(集英社しゅうえいしゃかん誌上しじょうにてげられた架空かくうのゲーム作品さくひん『ドラゴンファンタジー』とは一切いっさい関係かんけいない。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 近藤こんどういさお 1987, p. 31.
  2. ^ 近藤こんどういさお 1987, pp. 31–32.
  3. ^ a b c d 日向ひなたぜん 2004.
  4. ^ 日向ひなたぜん蛇足だそく」、そうしゃばんななつのかい群島ぐんとう』p.229
  5. ^ 日向ひなたぜん 2005.
  6. ^ ほんしんいち 2014, p. 127.
  7. ^ かみたちのおしゃべりタイム」、そうしゃばん暗黒あんこくじょう魔術まじゅつ』pp.178 - 179
  8. ^ a b c 日向ひなたぜん解説かいせつよん」、そうしゃばん『ドラゴンの洞窟どうくつ』p.204
  9. ^ 日向ひなたぜん蛇足だそくよん」、そうしゃばんななつのかい群島ぐんとう』p.228
  10. ^ 小林こばやし, フーゴ & 酒井さかい 2007, p. 101.
  11. ^ a b c 小林こばやし, フーゴ & 酒井さかい 2007, p. 102.
  12. ^ Demians' Gamebook Web Page (ゲームブック紹介しょうかい英語えいごウェブサイトのグレイルクエストのページ)

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 近藤こんどういさお「ゲームの殿堂でんどう珍味ちんみ!ロールプレイのゲームブックし(アイルランドふう)をがれ」『ウォーロック (雑誌ざっし)だい10ごう社会しゃかい思想しそうしゃ、1987ねん10がつ1にち、31 - 32ぺーじISBN 4-390-80010-8 
  • 日向ひなたぜんれいセプタングエースの召喚しょうかんえん」、『RPGamer国際こくさい通信つうしんしゃ
    • 「14へまえのおなや相談そうだんしつ」『RPGamer』Vol.6、2004ねん6がつ25にち、62ぺーじISBN 4-434-04569-5 
    • 日向ひゅうが人間にんげん神話しんわ歴史れきしかたる」『RPGamer』Vol.12、2005ねん12月25にち、37ぺーじISBN 4-434-07122-X 
  • 小林こばやし正親まさちかフーゴ・ハル酒井さかい武之たけゆき「ゲームデザイナー対談たいだん」『季刊きかんR・P・G』vol.2、国際こくさい通信つうしんしゃ、2007ねん4がつ25にち、100 - 107ぺーじISBN 978-4-434-10437-4 
  • もと進一しんいち「iGamebookインタビュー」『アドベンチャーゲームサイド』VOL.2、マイクロマガジンしゃ、2014ねん1がつ23にち、126 - 127ぺーじISBN 978-4-89637-450-6 

外部がいぶリンク

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