(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ALS・介助(介護)
HOME > ALS >

ALS・介助かいじょ介護かいご

ALS


自治体じちたい理解りかいをどれだけられるかによりますが、在宅ざいたく独居どっきょひとでも、最大さいだいにち24あいだ公的こうてき介助かいじょ介護かいご制度せいど使つかって生活せいかつすることが可能かのうになっています。このぺーじでは、今後こんご、そうしたやく情報じょうほう掲載けいさいしていく予定よていです。

関連かんれん項目こうもく

医療いりょうてきケア
人工じんこう呼吸こきゅう
コミュニケーション
入院にゅういん介助かいじょ派遣はけん
公的こうてき介護かいご保険ほけん


制度せいど使つか

以下いかは、下記かきほんだいしょう在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう生活せいかつしゃ生活せいかつ実態じったいとケア」(担当たんとう川口かわぐち)の「制度せいど利用りよう」の部分ぶぶん草稿そうこう→そうそうにえ&増補ぞうほ予定よてい

小長谷こながや ひゃく川口かわぐち 有美子ゆみこ へん 2009/08/10 在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅうポケットマニュアル 』
 医歯薬出版いしやくしゅっぱん, ISBN-10:4263235290 ISBN-13:978-4263235294 [amazon][kinokuniya]
 Part2 応用おうようへん
 Chapter7 在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう生活せいかつしゃ生活せいかつ実態じったいとケア (川口かわぐち 有美子ゆみこ
  医療いりょうてきケアのかんがかた
  基本きほんのケアとチェックポイント
  制度せいど利用りよう

  長期ちょうき療養りょうようささえるおかね問題もんだいが、病気びょうきつぎおそってくる。はたらけなくなり、収入しゅうにゅうみちざされてしまうからだ。患者かんじゃ本人ほんにんだけではなく、家族かぞくまで介護かいごのために仕事しごとめなければならないこともある。くに用意よういした制度せいどはいろいろあり、すべてを上手じょうず使つかえば、家族かぞくもさほどの負担ふたんなく、患者かんじゃとともにらすことができるようにはなってきた。しかし、地方自治体ちほうじちたいによっては、障害しょうがいしゃ人工じんこう呼吸こきゅう患者かんじゃ地域ちいき介助かいじょけながら生活せいかつすることに理解りかいがなく、公費こうひによる介護かいご給付きゅうふ制限せいげんもうけるところもすくなくない。また、ヘルパーが吸引きゅういんをしない地域ちいきやヘルパーを派遣はけんする事業じぎょうしょすくない地域ちいきでは、家族かぞくが24あいだきっきりで介護かいごをしている。これらの地域ちいきではおや介護かいごのために、どもの進学しんがく就労しゅうろうむずかしくなることもある。
  これでは家族かぞく自由じゆううばわれてしまう。地域ちいき呼吸こきゅうをつけてきていくには、家族かぞくちから必要ひつよう不可欠ふかけつだが、家族かぞくだけではおそかれはやかれ、づまってしまう。患者かんじゃ家族かぞく介護かいごのぞ傾向けいこうつよいが、療養りょうよう初期しょきからヘルパーを使つかっていきたい。そして、疾患しっかん進行しんこうわせてだんだん長時間ちょうじかん、ヘルパーに滞在たいざいして介護かいごしてもらえるようにしたい。
  そのためには、自分じぶん制度せいど仕組しくみをり、24あいだのセルフケアプランをててみるとよい。40さい以上いじょう患者かんじゃは、まず最初さいしょ介護かいご保険ほけん使つかう★01。(他方たほう、40さい未満みまんひとは、後述こうじゅつする障害しょうがい福祉ふくし制度せいど障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほう使つかうことになる。)介護かいご保険ほけん使つか場合ばあい、たいていは介護かいご保険ほけんのケアマネージャーが相談そうだんってくれるが、ケアマネージャーにまかせきりにせず、自分じぶん療養りょうよう生活せいかつ必要ひつようなケアをててみるのがいい。それをそのまま、自治体じちたい介護かいご保険ほけん持参じさんしてもよいが、評判ひょうばんのよいケアマネージャーに依頼いらいして正式せいしき書類しょるいにそのプランをこしてもよい。
  介護かいご保険ほけん障害しょうがい福祉ふくし介護かいご制度せいど現在げんざい障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほう)を比較ひかくすると、後者こうしゃのほうが使つか勝手がってがよいとされる。というのも、障害しょうがいしゃのための制度せいどは、ユーザーである障害しょうがいしゃ団体だんたい要望ようぼうをききいれて政策せいさく立案りつあんがなされてきたからで、介護かいご保険ほけんのほうは利用りようしゃごとのニーズというよりも、国民こくみんすべてにたいするサービスの平等びょうどうせい配慮はいりょしているめんがあるから、標準ひょうじゅんてきなケアしか提供ていきょうできず、利用りようしゃ個別こべつせいには対応たいおうしにくくなっている。
  介護かいご保険ほけんでは、ケアマネが作成さくせいしたケアプランにしたがって、ヘルパーに依頼いらいできる仕事しごとはあらかじめまっている。だから、そのなにでもたのめるわけではない。家族かぞくつかれていてもヘルパーは家族かぞく世話せわはできないことになっている。また、外出がいしゅつ支援しえん近所きんじょものくらいならできるが、病院びょういんないでの付添つきそい介助かいじょはできない。病気びょうき進行しんこうすれば、ヘルパーにマッサージやリハビリもたのみたいが、ヘルパーにはそれらはたのめないし、ケアプランにもくことができない。それらは、医療いりょう専門せんもんしょくであるPT(理学りがく療法りょうほう)の仕事しごとかさなるケアなので、介護かいご保険ほけんでは請求せいきゅうできないのだ。
  マッサージ・リハビリのほかに、医療いりょうてきケアとよばれる吸引きゅういんけいかん栄養えいようなども介護かいご保険ほけんでは実施じっしできない。ケアプランにくこともできない。また、同居どうきょ家族かぞく食事しょくじづくりやせんたく、家族かぞく使つか居室きょしつ掃除そうじも、ヘルパーには依頼いらいしてはいけないことになっている。
  しかし、介護かいご派遣はけん事業じぎょうしょによっては医療いりょうてきケアにれた介護かいごしゃ派遣はけんしてくれるところもある。そのような事業じぎょうしょかず全国ぜんこくてきにはまだ大変たいへんすくないが、病院びょういん付添つきそいをしていた家政かせい大勢おおぜいやとい、吸引きゅういんけいかん栄養えいようのサービスもおこなうという事業じぎょうしょもある。ただし、神経しんけい疾患しっかんのALS患者かんじゃ自分じぶんでヘルパーをえらびたい傾向けいこうがあるので、らないヘルパーだと自分じぶんからことわってしまう。現在げんざい介護かいご制度せいどでは、利用りようしゃ自分じぶんではヘルパーをえらべないことになっている。ただし、どうしても信頼しんらい関係かんけいきずけないのなら、事業じぎょうしょたのんでべつのヘルパーと交代こうたいしてもらうことは可能かのうである。ヘルパー変更へんこう要求ようきゅうばかりをかえして、ヘルパーが定着ていちゃくしない利用りようしゃ次第しだい事業じぎょうしょから倦厭けんえんされてしまうことになる。
  介護かいご保険ほけんよう介護かいご5のひとはおよそ38まんえんちかくの保険ほけん受給じゅきゅうしていることになる。身体しんたい介護かいごは1あいだおよそ4000えん家事かじ援助えんじょは1あいだおよそ2000えん単価たんかで、事業じぎょうしょからの派遣はけんける。ALSなどで呼吸こきゅう装着そうちゃくして、自宅じたく療養りょうようしているひとは、訪問ほうもん入浴にゅうよくサービスや福祉ふくし機器ききのレンタルも併用へいようしているので、それらへの支払しはらいませて訪問ほうもん介護かいご利用りようするとなると、1にちのうち、身体しんたい介護かいごなら2あいだほどしか介護かいご保険ほけん使つかえない。24あいだのうち、2あいだしか利用りようできないので、あとの20あいだ自費じひになるか、家族かぞく介護かいごするということになるが、それでは家族かぞく疲労ひろうしてしまう。
  だから、介護かいご保険ほけんよう介護かいご上回うわまわ介護かいごりょう必要ひつようになってきたら、市町村しちょうそん障害しょうがい福祉ふくしに、障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほう申請しんせいおこなう。障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほう介護かいご保険ほけんちがって、市町村しちょうそん財源ざいげんをたくさん使つかう。手続てつづきは面倒めんどうで、まず市町村しちょうそん障害しょうがい程度ていど区分くぶん認定にんていしてもらわなければならない。そこで市町村しちょうそん判定はんてい委員いいん利用りようしゃ自宅じたく訪問ほうもんし、106項目こうもく項目こうもくについて調査ちょうさする。そして、障害しょうがい程度ていど区分くぶん決定けっていし、その区分くぶんによって使つかえるサービスや給付きゅうふがく時間じかんすう)が決定けっていするのである。さらにつづ審査しんさ必要ひつようがあれば、医師いし意見いけんしょ提出ていしゅつもとめられ、市町村しちょうそんさだめた審査しんさ委員いいんあつまって審議しんぎし、最終さいしゅうてき障害しょうがい程度ていど区分くぶん決定けっていする。そこから、ひとがつにどのようなサービスがなに時間じかん使つかえるかが決定けっていされるが、給付きゅうふ内容ないよう不服ふふくがあれば審査しんさ請求せいきゅうできる。
  身体しんたい障害しょうがいしゃ手帳てちょうきゅうなら、障害しょうがい程度ていど区分くぶん最初さいしょからさい重度じゅうどの5か6に判定はんていされることがおおい。とく気管きかん切開せっかい前後ぜんこう人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしているひと障害しょうがい程度ていど区分くぶん6で、さらにさい重度じゅうど重度じゅうど障害しょうがいしゃとう包括ほうかつ支援しえんサービスの対象たいしょうになり、自立じりつ支援しえんほう標準ひょうじゅん単価たんかに15%の加算かさんがつく。加算かさんがつくことで、介護かいご事業じぎょうしょ積極せっきょくてきにサービスを提供ていきょうしやすくなる。しかし、それでも人工じんこう呼吸こきゅう対応たいおうするサービスをしてくれる事業じぎょうしょすうはまだまだすくない。

★01 特定とくてい疾患しっかん患者かんじゃ難病なんびょう事業じぎょうのホームヘルプサービスが使つかえる。ただ、介護かいご保険ほけん使つかいだすと難病なんびょう事業じぎょうのホームヘルプサービスは使つかえなくなる。



立岩たていわ しん也 2010/08/17 障害しょうがいしゃ運動うんどうがく日本にっぽん・3――ぜい使つかみずか運営うんえいする」
 *介助かいじょ介護かいご保障ほしょう制度せいど進展しんてんについて(外国がいこくひとにもけて)ごくみじかしるしたものです。ご参考さんこうになれば。

論文ろんぶん報告ほうこくとう

 *今後こんご(そうときをおかず)掲載けいさい予定よてい

 
 

 *以下いかまったく整理せいり

医療いりょう保険ほけん

◆2000/04/  診療しんりょう報酬ほうしゅう改訂かいてい
 組織そしき渉外しょうがい平成へいせい12ねんがつ診療しんりょう報酬ほうしゅう改訂かいてい特筆とくひつてん」  『JALSA』050ごう(2000/04/27):52
 「今回こんかい診療しんりょう報酬ほうしゅう改訂かいていのうち、ALS療養りょうよう直接的ちょくせつてきにかかわる特筆とくひつすべきポイントは、つぎふたつにしぼられます。
 1.特殊とくしゅ疾患しっかん入院にゅういん医療いりょう管理かんりりょう病室びょうしつ単位たんい、2000てんにち)が新設しんせつされ、あわせて、この病室びょうしつ入院にゅういんする患者かんじゃについては、平均へいきん在院ざいいん日数にっすう計算けいさんから除外じょがいされたこと。また、人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくしている場合ばあいは、人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう加算かさん(600てんにち)がみとめられたこと。
2.入院にゅういんりょう逓減ていげんせい見直みなおし、廃止はいしまたは緩和かんわしたこと。
 ……」

訪問ほうもん看護かんご

 在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう使用しよう特定とくてい疾患しっかん患者かんじゃ訪問ほうもん看護かんご研究けんきゅう事業じぎょう 「在宅ざいたく人工じんこう呼吸こきゅう使用しようしているALSなどの患者かんじゃたいして、医療いりょう保険ほけん利用りようして訪問ほうもんする回数かいすう最大さいだいしゅうにちいちにちふくすうかい可能かのう)をえる訪問ほうもん看護かんごについて、一人ひとりたりどしあいだ260回分かいぶん訪問ほうもん看護かんごりょう助成じょせいするものです。」(『ケアブック』p.237)
介護かいご保険ほけん

◆1997/05/14 日本にっぽんALS協会きょうかい松本まつもと会長かいちょう叶内かなうちふく会長かいちょう松岡まつおか事務じむ局長きょくちょうほか23めい自民党じみんとう加藤かとう幹事かんじちょう社民党しゃみんとう土井どい党首とうしゅ民主党みんしゅとうかん代表だいひょう新党しんとうさきがけ堂本どうもと代表だいひょう北側きたがわいちゆう議員ぎいんおよび五島ごしま正規まさき議院ぎいん介護かいご保険ほけんについて陳情ちんじょう
 『JALSA』044ごう(1998/07/28):07(「活動かつどう経過けいか」)
◆1997/05/15 日本にっぽんALS協会きょうかい松本まつもと会長かいちょう叶内かなうちふく会長かいちょう松岡まつおか事務じむ局長きょくちょうの3めい小泉こいずみ厚生あつお大臣だいじん陳情ちんじょう
 『JALSA』044ごう(1998/07/28):07(「活動かつどう経過けいか」)

◆1999/02 日本にっぽんALS協会きょうかい日本にっぽん障害しょうがいしゃ協議きょうぎかい全国ぜんこく難病なんびょう団体だんたい連絡れんらくかい一員いちいんとして参加さんかし、厚生省こうせいしょう障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし障害しょうがい福祉ふくしと「介護かいご保険ほけん障害しょうがいしゃ施策しさく」にかかる意見いけん交換こうかんで「該当がいとうしゃ介護かいご保険ほけんよう介護かいご5に認定にんていされなくても障害しょうがいしゃ固有こゆうニーズにもとづく障害しょうがいしゃ施策しさく介護かいごサービスをけられるか。」と質問しつもん
 厚労省こうろうしょうは「全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃたいする障害しょうがいしゃ施策しさくからのサービスについては、基本きほんてきには介護かいご保険ほけんよう介護かいごが5と認定にんていされなくても、必要ひつようだとみとめられたらす」とこたえた。

◆1999/08/25 熊本くまもと事務じむ局長きょくちょう厚生省こうせいしょう保健ほけん医療いりょうきょく訪問ほうもん要望ようぼう
 「昨年さくねん(1998ねん10がつ以降いこう大都市だいとし中心ちゅうしん病院びょういん際立きわだって入院にゅういん療養りょうようから在宅ざいたく療養りょうようえる方向ほうこううごいている。実情じつじょう在宅ざいたく療養りょうよう環境かんきょう整備せいび不十分ふじゅうぶんなまま退院たいいん勧告かんこく優先ゆうせんし、家族かぞく中心ちゅうしん介護かいごになる結果けっか家族かぞく多大ただい負担ふたんがかかっている。介護かいご保険ほけん実施じっしにあたっては、在宅ざいたく看護かんご介護かいごのサービス低下ていかおよび自己じこ負担ふたんともな経済けいざいてき困窮こんきゅう大変たいへん心配しんぱいされている。」そして、改善かいぜん要望ようぼう項目こうもくとして「介護かいご保険ほけんにおいては、疾病しっぺい特性とくせいまえた適正てきせい介護かいご判定はんていがなされ、現在げんざい難病なんびょう患者かんじゃ在宅ざいたく医療いりょうサービスと身障者しんしょうしゃ福祉ふくしサービスが制限せいげんされることなく、これまでより在宅ざいたく看護かんご介護かいご体制たいせい向上こうじょうするように配慮はいりょしてください。」

組織そしき渉外しょうがい企画きかく調査ちょうさ介護かいご保険ほけん問題もんだいてん今後こんごへのみ」
 『JALSA』050ごう(2000/04/27):53
 「〇介護かいご保険ほけん実施じっしとも連日れんじつ患者かんじゃのご家族かぞくからのこえ沢山たくさん協会きょうかいせられています。これらを要約ようやくしますと、もっとおおいのは、@「訪問ほうもん看護かんごなど医療いりょう保険ほけん介護かいご保険ほけんとの区分くぶん障害しょうがいしゃ難病なんびょう施策しさくしゅとしてホームヘルプサービス)とのかかわりが難解なんかい行政ぎょうせい担当たんとう窓口まどぐちいてもわからない。どうしたらいのか」との相談そうだんで、難病なんびょう患者かんじゃ障害しょうがいしゃ分野ぶんやでの混乱こんらんおおきいことがあきらかとなっております。いでA「自己じこ負担ふたんかさ実質じっしつじょうはサービスが低下ていかした」(ちゅう1)、「介護かいご保険ほけん対象たいしょうとならないほうがよかったのではないか」(ちゅう2)など不満ふまんいきどおりをうったえるもので「経済けいざいてき負担ふたん有難ありがたい」(ちゅう3)と評価ひょうかするこえ少数しょうすうまっているのが実態じったいです。
 (ちゅう1)障害しょうがいしゃ福祉ふくし入浴にゅうよくサービスをつきかいさん〇〇〇えんけていたが、介護かいご保険ほけんいちわり負担ふたんいちはちえんとなりななわり以上いじょう負担ふたんぞうとなった。祝日しゅくじつ訪問ほうもん看護かんごられ、時間じかん短縮たんしゅくしてしまった。
 (ちゅう2)全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん制度せいど障害しょうがいしゃヘルパーを使用しようしてケアプランをてようとすると、介護かいご保険ほけん優先ゆうせんという結果けっかよう介護かいご5の患者かんじゃは、さんまんえんぶんのサービスを全部ぜんぶ利用りようさんまんせんえん自己じこ負担ふたん出来できなければオミットされてしまう。しかも、サービス全体ぜんたいわり以上いじょう吸引きゅういんとうみとめないヘルパー(訪問ほうもん介護かいご)の利用りよう条件じょうけんとしているのでは一体いったいなんの(だれの)ための制度せいどなのかからない。……」(p.53)

島崎しまざき八重子やえこ 20000801 「呼吸こきゅう装着そうちゃくしゃはデイサービスはけられませんとバッサリ」(しゃそうじゅはないろ・37),難病なんびょう在宅ざいたくケア』06-05(2000-08):28-30

 2000/03/24
 「わたし呼吸こきゅう装置そうち(ママ)しているためにデイサービスをけられる施設しせつはありませんと、介護かいご保険ほけんがかりよりきっぱりとことわられました。あまり障害しょうがいしゃたいしてはちかられずに後回あとまわしにされ、熱意ねついかんじられませんでした。どうなることでしょうか? スタートしてみなければわかりません。」(p.28)

全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう登録とうろく介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう

◆1991
 「安心あんしんして闘病とうびょうできる環境かんきょうとは
いち専門医せんもんい看護かんご介護かいごしゃ充実じゅうじつした、長期ちょうき療養りょうよう施設しせつ設置せっち
介護かいご公費こうひ負担ふたんたとえば東京とうきょう立川たつかわ登録とうろく介護かいごじん派遣はけん事業じぎょうのような制度せいど導入どうにゅうわたしふくめてALS患者かんじゃ家族かぞく最大さいだいのなやみは介護かいごである。介護かいご保障ほしょうされ充実じゅうじつすれば、きぬく希望きぼうき、たきりも解消かいしょうできる。
さん入院にゅういん在宅ざいたくは、おなじレベルにしなければならない。人工じんこう呼吸こきゅう吸引きゅういん生活せいかつ必需ひつじゅひん当然とうぜん給付きゅうふ貸与たいよになるべきである。」
 「ALSはちねん回想かいそう」 松本まつもと しげる
 『JALSA』021ごう(1991/04/28)

◆1993  <Q&Aきゅーあんどえー介護かいご援助えんじょについて
 『JALSA』027ごう(1993/05/10)
 「…くところによると、東京とうきょうでは介護かいごけんや、介護かいごじんやとった場合ばあい補助ほじょているということですが、これはどういうものでしょうか。支給しきゅう申請しんせい窓口まどぐちはどこですか。府県ふけんではおな制度せいどはないのでしょうか。(愛知あいち Sせい)」
 回答かいとうしゃ平岡ひらおか久仁子くにこ

◆199510 「橋本はしもとさんがくれた手紙てがみはじめて、東京とうきょうでは介護かいご手当てあてていることをった。」(杉山すぎやま[1998:50])

日本にっぽんALS協会きょうかい1998年度ねんど活動かつどう方針ほうしんならびに事業じぎょう計画けいかく
 3C患者かんじゃ家族かぞく経済けいざいてき負担ふたん軽減けいげんのために「全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん制度せいど」のかく自治体じちたいへの導入どうにゅう浸透しんとう特別とくべつ重度じゅうど障害しょうがいしゃ手当てあてとうくに自治体じちたいはたらきかけていきます。
 『JALSA』044ごう(1998/07/28):12

◆『JALSA』049ごう(2000/02/11)  「以下いか質疑しつぎ応答おうとうは、日本にっぽん障害しょうがいしゃ協議きょうぎかい(JD)――日本にっぽんALS協会きょうかい全国ぜんこく難病なんびょう団体だんたい連絡れんらく協議きょうぎかいぜんなんれん)の一員いちいんとして関与かんよ――厚生省こうせいしょう当時とうじ障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし障害しょうがい福祉ふくしと「介護かいご保険ほけん障害しょうがいしゃ施策しさく」にかかる意見いけん交換こうかんをし、内容ないよう確認かくにんをとって整理せいりしたもの(一部いちぶばっすい)です。
 ……
 質問しつもん5 くにのホームヘルプサービス事業じぎょう要綱ようこう使つかってぜん身性みじょう障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう以下いか全身ぜんしんせい事業じぎょう」をおこなっている場合ばあい、どのようにあつかわれるか
 回答かいとう ガイドヘルプサービスは問題もんだいない。場合ばあいは、よう介護かいご認定にんていによってそれまでよりけずられた時間じかん全身ぜんしんせい事業じぎょうによっておぎなうことになる。基本きほんてきにはかね出所しゅっしょちがうだけで現状げんじょうわらないようにする。この事務じむ連絡れんらくによって全国ぜんこく全身ぜんしんせい事業じぎょうえていくことを期待きたいする。」(p.16)

◆2000/03/01 「介護かいごじん派遣はけん制度せいど獲得かくとくあゆみ――山口やまぐちまもるさんにく」
 難病なんびょう在宅ざいたくケア』05-12(2000-03):04-07(日本にっぽんブランニングセンター)

島崎しまざき八重子やえこ 20010401 「しゃそうじゅはないろ・48」 難病なんびょう在宅ざいたくケア』07-01(2001-04):37-40
 2000/09/27
 「…障害しょうがい福祉ふくしよりにん職員しょくいんさんがえました。けんからの連絡れんらくわたしたのんでいた「全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう」について説明せつめいしてもらいました。しかし、まだ発足ほっそくしてはいないとのことでした。いちにちはや発足ほっそくしてしいものです。毎週まいしゅうとは欲張よくばりませんので、せめて隔週かくしゅういちにちだけでも主人しゅじんを365にち24あいだ介護かいごから、やすませてあげたいとねがっております。最近さいきんでは夜中よなかさんかい吸引きゅういんこしてしまう状態じょうたいなので、そのおもいも切実せつじつになってきました。」(p.37)
 2000/10/10
 「障害しょうがい福祉ふくしよりわたし願文がんもん説明せつめい職員しょくいんにんえましたが、介護かいご保険ほけんかえしでらちがあきませんでした。よく把握はあくできなかったのか? かることはパスしたかったのかもしれません。」(p.39)

■ショートステイ・一時いちじ入院にゅういん

らい(らいた) 治郎じろうらい みや大阪おおさかさかい・ALS患者かんじゃ家族かぞく 20010501
 「在宅ざいたく患者かんじゃ一時いちじ入院にゅういんについて」
 難病なんびょう在宅ざいたくケア』07-02(2001-05):54-57
 ・ALS患者かんじゃ現状げんじょう
 「……豊川とよかわ病院びょういんわたしのショートステイをれてくれました。ただ、昼食ちゅうしょく夕食ゆうしょく家族かぞくほうべさせてください、とわれますので、本当ほんとう意味いみ家内かない休息きゅうそくにはなりません。
 あるとき「阪南はんなん中央ちゅうおう病院びょういんれてくださる」と保健ほけんさんからはなしがありました。しかし、病院びょういん婦長ふちょうさんが、保健ほけんさんや担当たんとうのお医者いしゃさんに、「なぜこんな面倒めんどう患者かんじゃ入院にゅういんさせるのか?」と抗議こうぎするさまです。その病院びょういんは1かい入院にゅういんわりです。
 その木村きむら謙太郎けんたろう先生せんせいこう(ママ)羽曳野はびきの病院びょういんのICUに入院にゅういんしました。そこの看護かんごさんは呼吸こきゅうの(p.54)にれていて、はじめて安心あんしんしてごせました。それでも、ICUですので、そうたびたび入院にゅういんというわけにはいきません。
 ……
 保健ほけんさんのはなしでは、「厚生省こうせいしょうからALS患者かんじゃれるようにという通達つうたつていますから大丈夫だいじょうぶです」、とわれていましたが、現実げんじつちがいました。東京とうきょうではどこの病院びょういん呼吸こきゅうけたにかかわりなく、東京とうきょう指定していする病院びょういんでALS患者かんじゃのショートステイをれています。1かげつ限度げんどに、としなんかいでもOKです。大阪おおさかでもそのような協力きょうりょく病院びょういん指定していしてしいとおもいます。」(pp.54-55)
 ・介護かいごするつま立場たちばから
 「ここすうねん看護かんごステーションからナースが訪問ほうもんしてくれるようになりました。去年きょねんからは介護かいご保険ほけんのおかげで、これまで利用りようできなかったホームヘルパーにもいただくことができるようになり、いままでがまわらなかったところがほんのすこしきれいになりました。」(p.55)

 「看護かんごステーションからの訪問ほうもんやヘルパーの訪問ほうもんは、ながくて1あいだはんから2あいだまでです。24あいだ介護かいごなかのこる22あいだはすべて家族かぞくなければなりません。訪問ほうもんしてくれているあいだもせっせとうごいて手伝てつだわなければなりません。毎日まいにちのように訪問ほうもん予定よていされているため、介護かいごしゃであるわたしが「今日きょうはしんどいからちょっとていたい」とおもってもそうすることができないのが現実げんじつです。訪問ほうもんことわればそのぶん自分じぶんがしなければならず、かえってつかれてしまい休息きゅうそくにはなりません。」(p.56)
 「…つまほうはというと、そのあいだ普段ふだんできないだい掃除そうじ衣類いるいえ、ものなどで、あっというに2週間しゅうかんぎてしまいます。その結果けっか、リフレッシュどころかつかれだけがのこるというのがいまのショートステイの感想かんそうです。
 このステイの回数かいすう現在げんざいとしかいからとし3、4かいやすことができたら、「あともうすこ頑張がんばればやすめる」と自分じぶんはげますこともでき、ステイのあいだ本当ほんとう意味いみでリフレッシュできるのではないかとおもっています。
 介護かいご保険ほけんでかなりの日数にっすうのショートステイができることになってはいますが、老人ろうじんホームのショートステイは無理むりです。過去かこにどの病院びょういんにもれなくて、やむなく老人ろうじんホームにステイさせてもらったことがありました。しかし普段ふだんはいないナースの当直とうちょく必要ひつようになり、吸引きゅういんはじめ、必要ひつよう物品ぶっぴんるい沢山たくさんまなければなりませんでした。
 このような状況じょうきょうなので、充実じゅうじつしたショートステイの制度せいどをしっかり確立かくりつしてほしいとおもいます。」(p.57)

島崎しまざき八重子やえこ 20010701 「しゃそうじゅはないろ・48」,難病なんびょう在宅ざいたくケア』07-04(2001-07):45-47

2001/03/26
 「26にち訪問ほうもん入浴にゅうよくまえ障害しょうがい福祉ふくしより職員しょくいんさん2にん来訪らいほうしました。以前いぜん障害しょうがいしゃよう施設しせつ設立せつりつしたとの説明せつめいき、ALSのベッドも用意よういしてあり入所にゅうしょできますとおこえけていただきましたがおことわりし、わりにデイサービスをけたいとおねがいしました。今日きょう一変いっぺんしてALS患者かんじゃあつかいの経験けいけんがないのでデイサービスはれられないとことわりのおはなし。プロでも経験けいけんがなくわからないとそっぽをかないで! ごしにならないで今後こんごのためにも是非ぜひかってほしい!」(p.43)

文献ぶんけん(ごく一部いちぶ

武藤むとう 香織かおり岩木いわき 三保さんぼう 200011 「神経しんけい難病なんびょう療養りょうよう環境かんきょう整備せいび医療いりょう情報じょうほうネットワーク」,『BIO Clinica』15(12):53-57
武藤むとう 香織かおり岩木いわき さん吉良きら 潤一じゅんいち 200004 「難病なんびょう患者かんじゃたいする入院にゅういん施設しせつ確保かくほ事業じぎょう現状げんじょう問題もんだいてん――福岡ふくおかけん重症じゅうしょう神経しんけい難病なんびょうネットワークのみより」,『医療いりょう社会しゃかい』10(1):145-157


REV:20100918(ファイル分離ぶんり
ALS
TOP HOME (http://www.arsvi.com)