アフリカ Africa 2016年ねん5月がつ

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世界せかいの都市とし人口じんこうの８割わり、大気たいき汚染おせん下かで生活せいかつ　ＷＨＯ統計とうけい

nikkei.com

2016/5/12 13:01

【ジュネーブ＝共同きょうどう】世界せかい保健ほけん機関きかん（ＷＨＯ）は12日にち、世界せかいの主要しゅよう都市としでの大気たいき環境かんきょうに関かんする最新さいしんの統計とうけいを発表はっぴょう、微小びしょう粒子りゅうし状じょう物質ぶっしつ「ＰＭ2.5」や粒子りゅうし状じょう物質ぶっしつ「ＰＭ10」がＷＨＯの基準きじゅん値ちを超こえる都市としに住すむ人口じんこうが、全体ぜんたいの８割わり以上いじょうに上のぼると指摘してきした。

ＷＨＯは「特とくに低ひく中なか所得しょとく国こくで状況じょうきょうが悪化あっかしている」と説明せつめい。劣悪れつあくな大気たいき環境かんきょうは肺はいがんや呼吸こきゅう器官きかん系けいの疾病しっぺいのリスクを高たかめる恐おそれがあるとして一いち層そうの対策たいさくを各国かっこくに促うながした。

ＷＨＯはＰＭ2.5について大気たいき１立方りっぽうメートル当あたり年どし平均へいきん10マイクログラム、ＰＭ10について同どう20マイクログラムの環境かんきょう基準きじゅん値ちを設もうけている。

世界せかい103カ国かこく、計けい３千せん以上いじょうの都市としのＰＭ2.5とＰＭ10のデータを分析ぶんせきした結果けっか、基準きじゅん値ちを満みたしていた都市としに住すむ人口じんこうは、全体ぜんたいのわずか16％だったという。

ＰＭ2.5の数値すうちについては、デリーの122マイクログラムや北京ぺきんの85マイクログラムなどアジアやアフリカの中なか低てい所得しょとく国こくで特とくに値ねが高たかかった。日本にっぽんも東京とうきょうと京都きょうとがそれぞれ15マイクログラム、福岡ふくおかが19マイクログラムなど複数ふくすうの都市としが基準きじゅんを超こえていた。

14年ねん発表はっぴょうの前回ぜんかいの統計とうけいでは、世界せかい91カ国かこく、計けい約やく1600都市としを対象たいしょうに調査ちょうさを実施じっしし、基準きじゅん値ちを満みたしていた都市としに住すむ人口じんこうは全体ぜんたいの12％だった。

感染かんせん症しょう対策たいさくに5000万まんドル　財務ざいむ相しょう、世銀せぎん基金ききんに拠出きょしゅつを表明ひょうめい

2016/5/21 12:22 (2016/5/21 13:07更新こうしん)

日本経済新聞にほんけいざいしんぶん　電子でんし版ばん

麻生あそう太郎たろう財務ざいむ相しょうは21日にち、主要しゅよう７カ国かこく（Ｇ７じーせぶん）と世界銀行せかいぎんこうが立たち上あげる感染かんせん症しょう対策たいさくの基金ききんに３年間ねんかんで5000万まんドル（55億おく円えん）を拠出きょしゅつすると表明ひょうめいした。Ｇ７じーせぶん議長ぎちょう国こくとして欧米おうべいの関心かんしんが高たかい感染かんせん症しょう対策たいさくを主導しゅどうして国際こくさい貢献こうけんをアピールする狙ねらいだ。

麻生あそう氏しが21日にち、世銀せぎんのキム総裁そうさいと会談かいだんし、日本にっぽんの拠出きょしゅつ額がくを伝つたえた。拠出きょしゅつ額がくを表明ひょうめいするのは日本にっぽんが初はじめて。Ｇ７じーせぶんは26〜27日にちに開ひらく主要しゅよう国こく首脳しゅのう会議かいぎ（伊勢いせ志摩しまサミット）で基金ききんの創設そうせつを正式せいしきに決きめる。基金ききんの規模きぼは２億おく〜３億おくドルとする方向ほうこうで調整ちょうせいする。世銀せぎんは今夏こんかにも基金ききんの運用うんようを始はじめる方針ほうしんで、日本にっぽんは必要ひつように応おうじて追加ついか拠出きょしゅつも検討けんとうする。

基金ききんは民間みんかんの保険ほけん会社かいしゃへの保険ほけん料りょう負担ふたんを肩代かたがわりし、感染かんせん症しょうが流行りゅうこうした途上とじょう国こくに保険ほけん金きんが支払しはらわれる。財政ざいせい余力よりょくに乏とぼしい途上とじょう国こくは保険ほけん料りょうを払はらえなかったり、信用しんよう力りょくが低ひくく通常つうじょうよりも重おもい保険ほけん料りょう負担ふたんを求もとめられたりする。途上とじょう国こくが保険ほけん会社かいしゃから受うけ取とれる保険ほけん金きんは３年間ねんかんで最大さいだい５億おくドルになる。

世界せかい保健ほけん機関きかん（ＷＨＯ）によると、2014年ねんにアフリカで発生はっせいしたエボラ熱ねつで死者ししゃは１万まん人にんを超こえた。急速きゅうそくな感染かんせん症しょうの広ひろがりに対たいして迅速じんそくに資金しきん支援しえんできる仕組しくみが整ととのっていなかったのが一因いちいんとされる。新しん基金ききんで感染かんせん症しょうの流行りゅうこうが予想よそうされる中東ちゅうとうやアフリカの地域ちいき安定あんていにつながる。

Ｇ７じーせぶん首脳しゅのう宣言せんげん案あん “女性じょせいの活躍かつやくで農業のうぎょうの担にない手て確保かくほを”

NHK

5月22日にち 11時じ01分ふん

伊勢いせ志摩しまサミットでＧ７じーせぶん＝主要しゅよう７か国こくがまとめる首脳しゅのう宣言せんげんのうち、「食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょう」分野ぶんやの内容ないようが明あきらかになりました。途上とじょう国こくを飢餓きがから救すくうため、先進せんしん国こくの農業のうぎょうは女性じょせいが活躍かつやくすることで担にない手てを確保かくほしていくことなどが盛もり込こまれる見通みとおしです。

伊勢いせ志摩しまサミットは今月こんげつ２６日にちから開ひらかれます。

首脳しゅのう宣言せんげん案あんのうち「食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうおよび栄養えいよう」の分野ぶんやでは、「２０３０年ねんまでに途上とじょう国こくの５億おく人にんを飢餓きがと栄養えいよう不足ふそくから救出きゅうしゅつするという目標もくひょうの達成たっせいに向むけて、具体ぐたい的てきな行動こうどうを共同きょうどうで行おこなう」としています。

こうした目標もくひょうを達成たっせいするために宣言せんげん案あんでは、農業のうぎょうのさまざまな分野ぶんやで女性じょせいが活躍かつやくすることで担にない手てを十分じゅうぶん確保かくほしていくことが盛もり込こまれています。

また、先進せんしん国こくが途上とじょう国こくに食料しょくりょう支援しえんを行おこなっても飢餓きがに苦くるしむ人ひとに実際じっさいに届とどかないようでは意味いみがないので、「人間にんげん中心ちゅうしんのアプローチ」と称しょうして支援しえんを行いき渡わたらせることに重点じゅうてんを置おくことにしています。

さらに、災害さいがいや気候きこう変動へんどうにも耐たえる持続じぞく可能かのうで強きょうじんな農業のうぎょうを目指めざしていくことも盛もり込こまれています。

Ｇ７じーせぶんでは、一連いちれんの取とり組くみを進すすめるための「Ｇ７じーせぶん行動こうどうビジョン」を承認しょうにんする見通みとおしです。

アフリカ支援しえんを日本にっぽんに期待きたい　国際こくさい機関きかんトップら、サミット控ひかえ

2016/5/23 11:52

日本経済新聞にほんけいざいしんぶん　電子でんし版ばん

26〜27日にちに開ひらく主要しゅよう国こく首脳しゅのう会議かいぎ（伊勢いせ志摩しまサミット）を控ひかえ、日本にっぽんに対たいしてアフリカ支援しえんに力ちからを入いれるよう求もとめる声こえが相次あいついでいる。国際こくさい機関きかんのトップらは、今後こんご大だい規模きぼなインフラ整備せいびが必要ひつようになるアフリカで、日本にっぽんの技術ぎじゅつを生いかしてエネルギーや環境かんきょう分野ぶんやなどで経済けいざい協力きょうりょくを拡大かくだいするよう訴うったえた。

アフリカへの経済けいざい協力きょうりょくは４月がつの主要しゅよう７カ国かこく（Ｇ７じーせぶん）外相がいしょう会合かいごうでも取とり上あげられ、紛争ふんそうの予防よぼうや持続じぞく可能かのうな開発かいはつを後押あとおしすることで合意ごういした。サミットでも議題ぎだいの一ひとつになる見通みとおしだ。日本にっぽんはこうした議論ぎろんも踏ふまえ、８月がつにケニアで開ひらくアフリカ開発かいはつ会議かいぎ（ＴＩＣＡＤ）で、同どう地域ちいきへの支援しえん強化きょうかを表明ひょうめいする。

サミットの議長ぎちょう国こくでＴＩＣＡＤも主導しゅどうする日本にっぽんに対たいする期待きたいは、アフリカ開発かいはつ銀行ぎんこうのアキンウミ・アデシナ総裁そうさいと国連こくれん工業こうぎょう開発かいはつ機関きかん（ＵＮＩＤＯ）の李り勇いさむ事務じむ局長きょくちょうが日本経済新聞にほんけいざいしんぶんのインタビューで明あきらかにした。

アデシナ氏しが求もとめたのは電力でんりょく分野ぶんやでの協力きょうりょくだ。アフリカでは発電はつでん設備せつびが古ふるくて非ひ効率こうりつなことなどから電力でんりょく料金りょうきんが高たかく、産業さんぎょう発展はってんの足あしかせになっている。アデシナ氏しは「電力でんりょく料金りょうきんの平均へいきんは欧米おうべいの約やく２倍ばい。これでは経済けいざい発展はってんが進すすまない」と語かたり、日本にっぽんの円えん借款しゃっかんを活用かつようし効率こうりつ的てきな発電はつでん設備せつびが建設けんせつされることを求もとめた。

アデシナ氏しによると、アフリカ全体ぜんたいの発電はつでん能力のうりょくは現在げんざい１億おく7000万まんキロワットと、人口じんこうの６割わりが電気でんきを使つかえない状態じょうたい。このため、日本にっぽんなど海外かいがい各国かっこくの支援しえんを活用かつよう、太陽光たいようこうや風力ふうりょくなども導入どうにゅうして、2025年ねんまでに３億おく3000万まんキロワットに増ふやす計画けいかくだという。

日本にっぽんは12〜16年ねんの間あいだに民間みんかん企業きぎょう向むけの円えん借款しゃっかん約やく2200億おく円えんをアフリカ開発かいはつ銀ぎんに供与きょうよしている。アデシナ氏しは「次つぎの期間きかんはさらなる上積うわづみを期待きたいする」と話はなした。

原油げんゆや鉱物こうぶつなどの資源しげん価格かかくの下落げらくは、アフリカ経済けいざいの成長せいちょうに影かげを落おとす。しかしＵＮＩＤＯの李り氏しは「各国かっこくで影響えいきょうは違ちがい、高こう成長せいちょうを維持いじする国くにもある。相対そうたい的てきにみてアフリカは今後こんごも順調じゅんちょうに成長せいちょうする」との見方みかたを示しめした。ＴＩＣＡＤ開催かいさいを機きに、日本にっぽん企業きぎょうがアフリカ事業じぎょうを拡大かくだいするよう呼よびかけた。

その上うえで「再生さいせい可能かのうエネルギーや廃棄はいき物ぶつ処理しょりなど、日本にっぽん企業きぎょうが高たかいノウハウを持もつ分野ぶんやは多おおい」と指摘してき。アフリカで深刻しんこくになっている大気たいきや水質すいしつの汚染おせん対策たいさくで日本にっぽんの企業きぎょうが役割やくわりを発揮はっきすることに期待きたい感かんを示しめした。

アフリカ経済けいざい、16年ねんは3.7％成長せいちょう　ＯＥＣＤなど予測よそく

nikkei.com

2016/5/23 19:12

【パリ＝竹内たけうち康雄やすお】経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう（ＯＥＣＤ）やアフリカ開発かいはつ銀行ぎんこうなどは23日にち、2016年ねんのアフリカ経済けいざい見通みとおしを発表はっぴょうした。16年ねんの国内こくない総そう生産せいさん（ＧＤＰ）を前年ぜんねん比ひ3.7％増ぞう、17年ねんは4.5％増ぞうになると予測よそくした。世界せかい経済けいざいが徐々じょじょに改善かいぜんし、原油げんゆなど資源しげん価格かかくが回復かいふくすることが貢献こうけんするという。

15年ねんのアフリカに流入りゅうにゅうした資金しきん（ネット）は2080億おくドルで前年ぜんねん比ひ1.8％減げん。資源しげん価格かかくの低迷ていめいで投資とうしが減少げんしょうしたのが響ひびいた。50年ねんまでにアフリカの人口じんこうの３分ぶんの２が都市とし部ぶに住すむことになり、都市とし計画けいかくをどう進すすめるかが課題かだいになるとの問題もんだいを提起ていきした。

インフラ輸出ゆしゅつ:促進そくしんの新しん戦略せんりゃく、5年間ねんかんで22兆ちょう円えん

毎日新聞まいにちしんぶん　2016年ねん05月がつ24日にち　08時じ34分ふん

日本にっぽん政府せいふは、『質しつの高たかいインフラ』を世界中せかいじゅうに広ひろめる新しん戦略せんりゃくを決定けってい。官民かんみんが連携れんけいし、インフラ開発かいはつ向むけに今後こんご５年間ねんかんで融資ゆうしを含ふくめ約やく２０００億おくドル（約やく２２兆ちょう円えん）の資金しきんなどを世界せかいに供給きょうきゅうする目標もくひょうを盛もり込こんだ。

政府せいふは昨年さくねん５月がつにアジア向むけに総額そうがく１１００億おくドル規模きぼの投資とうしを打うち出だしたが、主おもな支援しえん先さきを全ぜん世界せかいに広ひろげ、資源しげんやエネルギー開発かいはつも新あらたに対象たいしょうに加くわえる。円えん借款しゃっかん手続てつづきのさらなる迅速じんそく化かやユーロ建だての海外かいがい投融資とうゆうしも認みとめ、拡大かくだいする開発かいはつ需要じゅように柔軟じゅうなんに対応たいおうする。

世界せかいでは新興しんこう国こくを中心ちゅうしんに、道路どうろや鉄道てつどう、港湾こうわんなど年間ねんかん２４０兆ちょう円えん規模きぼのインフラ開発かいはつが必要ひつようとされる。政府せいふはこれまで重視じゅうししていたアジアに加くわえ、同おなじく成長せいちょうの余地よちが大おおきいロシアやアフリカ諸国しょこくなどの都市とし化かに向むけた開発かいはつ投資とうしを推進すいしんする。

首相しゅしょう、インフラ支援しえんの拡充かくじゅう表明ひょうめい　アジア・アフリカ

nikkei.com

2016/5/28 13:32

安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうは28日にち午前ごぜん、名古屋なごや市内しないのホテルで主要しゅよう国こく首脳しゅのう会議かいぎ（伊勢いせ志摩しまサミット）の拡大かくだい会合かいごうに出席しゅっせきしたアジア・アフリカの首脳しゅのうと個別こべつに会談かいだんした。首相しゅしょうが掲かかげる「質しつの高たかいインフラ投資とうし」で支援しえんする考かんがえを示しめすほか、中国ちゅうごくの南シナ海みなみしなかいなどへの進出しんしゅつを踏ふまえ海洋かいよう安全あんぜん保障ほしょうも協議きょうぎする。スリランカとの首脳しゅのう会談かいだんでは送電そうでん線せんと上水道じょうすいどう整備せいびで380億おく円えんの円えん借款しゃっかんを供与きょうよすると表明ひょうめいした。

首相しゅしょうは最初さいしょにアフリカ連合れんごう（ＡＵ）の議長ぎちょう国こくチャドのイトゥノ大統領だいとうりょうと会談かいだんした。日本にっぽんが主導しゅどうするアフリカ開発かいはつ会議かいぎ（ＴＩＣＡＤ）を今年ことし８月がつに初はじめてアフリカで開催かいさいすることを踏ふまえ「伊勢いせ志摩しまサミットの成功せいこうをＴＩＣＡＤにつなげたい」と述のべた。女性じょせいの社会しゃかい進出しんしゅつや感染かんせん症しょう対策たいさくなど保健ほけんの充実じゅうじつで支援しえんを打うち出だす。

スリランカのシリセナ大統領だいとうりょうとの会談かいだんでは、送電そうでん線せんと上水道じょうすいどう整備せいびで380億おく円えんの円えん借款しゃっかんを供与きょうよする意向いこうを示しめした。同おなじ海洋かいよう国家こっかとして公海こうかいの自由じゆう、海うみでの法ほうの支配しはいなどの原則げんそくの重要じゅうよう性せいを確認かくにん。すでに合意ごういした巡視じゅんし艇てい２隻せきの供与きょうよを含ふくめ、海上かいじょう安全あんぜん能力のうりょくの向上こうじょうへ18億おく円えんを支援しえんする方針ほうしんを表明ひょうめいした。

首相しゅしょうはこのほかバングラデシュのハシナ首相しゅしょう、パプアニューギニアのオニール首相しゅしょう、東南とうなんアジア諸国しょこく連合れんごう（ＡＳＥＡＮあせあん）議長ぎちょう国こくのラオスのトンルン首相しゅしょうと会談かいだんした。この後のち、東京とうきょうに移動いどうし、今夕こんゆうに首相しゅしょう官邸かんていでベトナムのグエン・スアン・フック首相しゅしょうと会談かいだんする。

難民なんみん船せん、地中海ちちゅうかいでの転覆てんぷく相次あいつぐ　死者ししゃ７００人にん以上いじょうか

cnn.co.jp

2016.05.30 Mon posted at 09:50 JST

（ＣＮＮ） 地中海ちちゅうかいで難民なんみんを乗のせた船ふねの転覆てんぷく事故じこが相次あいつぎ、２９日にちまでに少すくなくとも６５人にんの死亡しぼうが確認かくにんされた。国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょ（ＵＮＨＣＲ）は、２５日にちから２７日にちにかけての死者ししゃの数かずについて、最終さいしゅう的てきに７００人にんを超こえる恐おそれがあるとしている。

ＵＮＨＣＲのフォッシ報道ほうどう官かんによると、２５日にちに転覆てんぷくした船ふねでは５人にんが死亡しぼう、５６０人にんが救助きゅうじょされたが、依然いぜんとして約やく１００人にんが行方ゆくえ不明ふめいになっている。

２６日にちには別べつの船ふねが転覆てんぷく、沈没ちんぼつし、乗のっていた６７０人にんのうち１５人にんが死亡しぼう、１０４人にん前後ぜんこうが救助きゅうじょされた。約やく５５０人にんの行方ゆくえが分わかっていないという。

２７日にちにももう１隻せきの船ふねが沈しずんだ。乗のっていた人ひとの数かずは不明ふめいだが、少すくなくとも４５人にんが死亡しぼうした。

同どう報道ほうどう官かんによると、難民なんみんのほとんどはソマリア、エリトリア、スーダンから欧州おうしゅうを目指めざしていた。ソマリアではイスラム過激かげき派は「シャバブ」と部族ぶぞく勢力せいりょくの衝突しょうとつが続つづき、エリトリアの人々ひとびとは弾圧だんあつや兵役へいえきから逃のがれようとしている。スーダンの西部せいぶダルフール地方ちほうでは来年らいねんにかけて戦闘せんとうが続つづき、難民なんみんもさらに増ふえることが予想よそうされる。

国際こくさい移住いじゅう機関きかん（ＩＯＭ）によると、今年ことし初はじめからこれまでに地中海ちちゅうかいで死亡しぼうした難民なんみん、移民いみんは少すくなくとも１４７５人にん。一方いっぽうイタリアの海軍かいぐんと沿岸えんがん警備けいび隊たい、内務省ないむしょうによると、救助きゅうじょされた難民なんみんらの数かずはこの１週間しゅうかんだけで１万まん２０００人にんに上のぼった。

国際こくさい医療いりょう支援しえん団体だんたい「国境こっきょうなき医師いし団だん（ＭＳＦ）」は地中海ちちゅうかいに捜索そうさく、救助きゅうじょ船せん２隻せきを派遣はけん。リビア沖おきで約やく６００人にんの救助きゅうじょに協力きょうりょくしたという。

ＩＯＭの統計とうけいによれば、欧州おうしゅうには今年ことし１〜５月がつの間あいだに１９万まん４６００人にん余あまりと、前年ぜんねん同期どうきの２倍ばいに相当そうとうする難民なんみん、移民いみんが流入りゅうにゅうした。その多おおくは欧州おうしゅうに到達とうたつした後のちも、生活せいかつの見通みとおしが立たっていないのが現状げんじょうだ。