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気候変動とアフリカ
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気候きこう変動へんどうとアフリカ


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作成さくせい斉藤さいとう龍一郎りゅういちろう
 *とくかつ)アフリカ日本にっぽん協議きょうぎかい理事りじ生存せいぞんがく研究所けんきゅうじょ運営うんえい委員いいん

グローバル・エイズ・アップデイト
アフリカとSARS-CoV-2
アフリカの保健ほけん医療いりょう
アフリカと自然しぜん環境かんきょう野生やせい生物せいぶつ
グローバル・エイズ・アップデイト
Gender in Africa
アフリカのども
アフリカ障害しょうがいしゃの10ねん
アフリカ開発かいはつ会議かいぎ(TICAD)
アフリカとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
アフリカと中国ちゅうごく
アフリカと日本にっぽん企業きぎょう
アフリカとスポーツ
アフリカとサッカー
アフリカの食料しょくりょう農業のうぎょう問題もんだい
アフリカの石油せきゆ資源しげん
アフリカのICT
アフリカ熱帯ねったいりん課題かだい日本にっぽん
ケニア共和きょうわこく Republic of Kenya 大統領だいとうりょう選挙せんきょ騒乱そうらん
ソマリア海賊かいぞく対策たいさく自衛隊じえいたい派遣はけん問題もんだい
日本にっぽん・ブラジル・モザンビーク三角さんかく協力きょうりょくプロジェクトPro SAVANAを
はんアパルトヘイト運動うんどう
アフリカの熱帯ねったいりん現状げんじょう:メディア報道ほうどう
アルジェリア民主みんしゅ人民じんみん共和きょうわこくアンゴラ共和きょうわこくウガンダ共和きょうわこくエジプト・アラブ共和きょうわこくエスワティニ王国おうこくきゅう:スワジランド王国おうこくエチオピア連邦れんぽう民主みんしゅ共和きょうわこくエリトリアこくガーナ共和きょうわこくカーボヴェルデ共和きょうわこくガボン共和きょうわこくカメルーン共和きょうわこくガンビア共和きょうわこくギニア共和きょうわこくギニアビサウ共和きょうわこくケニア共和きょうわこくコートジボワール共和きょうわこくコモロ連合れんごうコンゴ共和きょうわこくコンゴ民主みんしゅ共和きょうわこくサハラ・アラブ民主みんしゅ共和きょうわこくサントメ・プリンシペ民主みんしゅ共和きょうわこくザンビア共和きょうわこくシエラレオネ共和きょうわこくジンバブエ共和きょうわこくスーダン共和きょうわこくスペインりょうカナリア諸島かなりあしょとうセーシェル共和きょうわこく赤道せきどうギニア共和きょうわこくセネガル共和きょうわこくソマリア民主みんしゅ共和きょうわこくタンザニア連合れんごう共和きょうわこくチャド共和きょうわこくチュニジア共和きょうわこく中央ちゅうおうアフリカ共和きょうわこくトーゴ共和きょうわこくナイジェリア連邦れんぽう共和きょうわこくナミビア共和きょうわこくニジェール共和きょうわこくブルキナファソブルンジ共和きょうわこくベナン共和きょうわこくボツワナ共和きょうわこくマダガスカル共和きょうわこくマラウイ共和きょうわこくマリ共和きょうわこくみなみアフリカ共和きょうわこくみなみスーダン共和きょうわこくモーリシャス共和きょうわこくモーリタニア・イスラム共和きょうわこくモザンビーク共和きょうわこくモロッコ王国おうこくリビア(きゅう だいリビア・アラブ社会しゃかい主義しゅぎ人民じんみんジャマーヒリーヤこくリベリア共和きょうわこくルワンダ共和きょうわこくレソト王国おうこく
外務省がいむしょうウェブサイトをもとに、国名こくめい表記ひょうきしています。

◆2002/11/01 環境省かんきょうしょう 気候きこう変動へんどうおよ持続じぞく可能かのう開発かいはつかんするデリー閣僚かくりょう宣言せんげんかりやく
◆2002/12/31 気象庁きしょうちょう 気候きこう変動へんどう監視かんしレポート2002〜1.1 2002ねん世界せかい天候てんこう
◆2003/03/16 だい3かい世界せかいすいフォーラム アフリカでの気候きこう変動へんどうみず資源しげんたいする影響えいきょう
◆2004/07/23 地球ちきゅう観測かんそく研究けんきゅうセンター 土壌どじょう水分すいぶんからるアフリカのぶし変化へんか
◆2004/12/16 EICネット アフリカにおける気候きこう変動へんどう影響えいきょう貧困ひんこんかんするレポートを発表はっぴょう
◆2004/12/20 地球ちきゅうえる サハラ沙漠さばくみずうみ、チャドおとずれるみどりのじゅうたん
◆2004/12/27 エコロジーオンライン 【イギリスはつ】アフリカの気候きこう変動へんどう影響えいきょう貧困ひんこんレポートを発表はっぴょう
◆2005/03/18 外務省がいむしょう G8環境かんきょう開発かいはつ大臣だいじん会合かいごう概要がいよう評価ひょうか
◆2005/03/18 外務省がいむしょう 森林しんりん違法いほう伐採ばっさい対策たいさくかんするG8閣僚かくりょう声明せいめい骨子こっし
◆2005/03/19 環境省かんきょうしょう G8環境かんきょう開発かいはつ大臣だいじん会合かいごう結果けっかについて
◆2005/03/19 環境省かんきょうしょう 2005ねんG8環境かんきょう開発かいはつ大臣だいじん会合かいごうでとりまとめられた文書ぶんしょ暫定ざんていばん)(かりやく
◆2005/05/01 New Internationalist ゆき息子むすこいかり 気候きこう変動へんどうさぶられるひがしアフリカの民族みんぞく
◆2005/06/09 日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ G8サミットにけた各国かっこく学術がくじゅつ会議かいぎ共同きょうどう声明せいめい
◆2005/07/03 Africa CSO Alert G8サミットにもっとアフリカのこえ
◆2005/07/08 英国えいこく大使館たいしかん アフリカと気候きこう変動へんどう
◆2005/07/15 首相しゅしょう官邸かんてい 議長ぎちょう総括そうかつ、グレンイーグルズ・サミット、7がつにち
◆2005/10/03 エコロジーオンライン 【ケニアはつ地球ちきゅう温暖おんだんによる最大さいだい犠牲ぎせいしゃはアフリカか
◆2007/10/04 FujiSankei Business i. 日本にっぽん企業きぎょう年内ねんない排出はいしゅつけんりょうおくトン...削減さくげん目標もくひょう達成たっせい権利けんり獲得かくとく
◆2005/10/21 Wired News アフリカで深刻しんこく地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょう
◆2006/05/17 CSR NEWS アフリカの気候きこう変動へんどう調査ちょうさに6,000 まんあめりかドル
◆2006/06/29 しんぶん赤旗あかはた 気候きこう変動へんどう・アフリカ重視じゅうし
◆2006/07/17 ほっとけない 世界せかいのまずしさ G8サミット2006
◆2006/09/16 外務省がいむしょう 気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやくだい12かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP12)およ京都きょうと議定ぎていしょだい2かい締約ていやくこく会合かいごう(COP/MOP2)閣僚かくりょう準備じゅんび会合かいごう概要がいよう評価ひょうか
◆2006/09/19 経済けいざい産業さんぎょうしょう 気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやくだい12かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP12)およ京都きょうと議定ぎていしょだいかい締約ていやくこく会合かいごう(COP/MOP2)の準備じゅんびのための非公式ひこうしき閣僚かくりょう会合かいごう 結果けっかについて
◆2006/09/20 ICLEI Japan アフリカで気候きこう変動へんどうかんする国際こくさい会議かいぎ開催かいさい
◆2006/11/05 EICネット UNEP 気候きこう変動へんどうとアフリカ、気候きこう変動へんどう世界せかい遺産いさんかんする報告ほうこくしょ公表こうひょう 10おくほん植林しょくりんキャンペーンも開始かいし
◆2006/11/06 WWF 気候きこう変動へんどうはアフリカの発展はってん阻害そがいしている
◆2006/11/07 WWF アフリカをおびやかす気候きこう変動へんどう 〜ナイロビ会議かいぎはじまる
◆2006/11/15 地球ちきゅう環境かんきょう戦略せんりゃく研究けんきゅう機関きかん COP12およびCOP/MOP2ハイライト
◆2006/11/17 JANJAN 気候きこう変動へんどうえうるアフリカに必要ひつよう多額たがく援助えんじょ
◆2006/11/23 JANJAN アフリカ:変動へんどうする気候きこう変動へんどうする生活せいかつ
◆2007/01/15 AFP BB News ドイツ・アフリカ協力きょうりょく会議かいぎ、ナイジェリアが気候きこう変動へんどう対処たいしょへの支援しえん要請ようせい - ガーナ
◆2007/02/08 あつしだんニュース アフリカ連合れんごうサミット、気候きこう変動へんどう対策たいさく決議けつぎ
◆2007/02/20 あつしだんニュース 世界せかい気象きしょう機関きかん、アフリカ諸国しょこく気候きこう変動へんどう対策たいさく支援しえん強化きょうか
◆2007/03/08 JANJAN 砂漠さばくたたかうアフリカ
◆2007/04/06 JANJAN 減少げんしょうする森林しんりん
◆2007/04/10 英国えいこく大使館たいしかん 気候きこう変動へんどう現在げんざい進行しんこうちゅう世界せかい緊急きんきゅう対応たいおう必要ひつようとしている
◆2007/04/16 首相しゅしょう官邸かんてい 日本にっぽん・イタリア共和きょうわこく共同きょうどう記者きしゃ会見かいけん
◆2007/04/23 毎日新聞まいにちしんぶん 気候きこう変動へんどうサミット:はんしん体制たいせい地球ちきゅう温暖おんだん防止ぼうしつよ意欲いよく
◆2007/04/23 毎日新聞まいにちしんぶん 国連こくれん事務じむ総長そうちょう:「来年らいねんにも気候きこう変動へんどうでサミットひらきたい」
◆2007/06/05 ちゅうにち欧州おうしゅう委員いいんかい代表だいひょう だい16かい・EU定期ていき首脳しゅのう協議きょうぎ共同きょうどうプレス声明せいめい
◆2007/06/17 AFP BB News 国連こくれん事務じむ総長そうちょう「ダルフール紛争ふんそう気候きこう変動へんどう原因げんいん
◆2007/06/28 NHK BS1 <シリーズ 地球ちきゅううったえる>環境かんきょう難民なんみん時代じだいさい
◆2007/07/01 AFRICA RENEWAL 気候きこう変動へんどう:アフリカは緊急きんきゅうみを必要ひつようとしている
◆2007/07/09 AFP BB News 環境かんきょう保護ほごコンサート「ライブ・アース」、世界せかい9都市とし同時どうじ開催かいさい
◆2007/07/15 JANJAN スーダン:紛争ふんそうむすびつける国連こくれん環境かんきょう計画けいかく
◆2007/07/18 yomiuri.co.jp 国連こくれん事務じむ総長そうちょう気候きこう変動へんどう会合かいごうべい大統領だいとうりょう出席しゅっせき要請ようせい
◆2007/07/27 ECO JAPAN められるアジアとアフリカ 飢餓きが人口じんこうが8000まんにん増加ぞうか
◆2007/08/02 NIKKEI NET 三菱総研みつびしそうけん、マダガスカルでの「吸収きゅうしゅうげんCDMの方法ほうほうろん」をCDM理事りじかい承認しょうにん
◆2007/08/06 しんぶん赤旗あかはた べいだい企業きぎょう経営けいえいしゃ温暖おんだん対策たいさく強化きょうか支持しじ
◆2007/08/08 asahi.com 異常いじょう気象きしょう世界せかい各地かくち記録きろくてき WMO、今年ことし前半ぜんはんまとめ
◆2007/08/09 wiredvision 成層圏せいそうけんにエアロゾル放出ほうしゅつ」は温暖おんだん対策たいさく最後さいごふだか?
◆2007/08/18 asahi.com はん国連こくれん事務じむ総長そうちょう温暖おんだんさい重要じゅうよう課題かだい」 会見かいけん強調きょうちょう
◆2007/08/26 AFP BB News どくメルケル首相しゅしょう中国ちゅうごく日本にっぽんでの首脳しゅのう会談かいだんけて出発しゅっぱつ
◆2007/08/28 NIKKEI NET 三菱重工みつびしじゅうこう地熱じねつ発電はつでんプラントをケニア公社こうしゃから受注じゅちゅう
◆2007/08/28 NIKKEI NET 三菱重工みつびしじゅうこう、ケニア電力でんりょく公社こうしゃから地熱じねつ発電はつでんプラントを受注じゅちゅう
◆2007/09/01 asahi.com 先進せんしんこく温室おんしつガス40%削減さくげんを」国連こくれん部会ぶかい採択さいたく閉会へいかい
◆2007/09/02 AFP BB News インドネシア、熱帯ねったい雨林うりんまもるために8かこく提携ていけいびかけ
◆2007/09/03 AFP BB News 地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょう地図ちず大幅おおはば修正しゅうせい、タイムズ世界せかい地図ちずちょう最新さいしんばん
◆2007/09/04 時事じじドットコム ポスト京都きょうと交渉こうしょう特別とくべつ代表だいひょう中国ちゅうごく
◆2007/09/04 NIKKEI NET 「ポスト京都きょうと担当たんとう中国ちゅうごく特別とくべつ代表だいひょう対策たいさく組織そしき設置せっち
◆2007/09/04 nikkei BP net 三菱重工みつびしじゅうこう、ケニア地熱じねつ発電はつでんプラントを受注じゅちゅう
◆2007/09/11 外務省がいむしょう 気候きこう変動へんどう、クリーンエネルギーおよ持続じぞく可能かのう開発かいはつかんするだい3かい閣僚かくりょうきゅう対話たいわ 概要がいよう評価ひょうか
◆2007/09/12 yomiuri.co.jp 地球ちきゅう温暖おんだん」が紛争ふんそうたねにも...えい研究所けんきゅうじょ警告けいこく対策たいさくうった
◆2007/09/15 毎日新聞まいにちしんぶん グローバル・アイ:温暖おんだん対策たいさく制約せいやく しょう資源しげんとの両立りょうりつ知恵ちえを=西川にしかわめぐみ
◆2007/09/16 AFP BB News 砂漠さばく対処たいしょ国連こくれん会議かいぎ不調ふちょうわる、NGO報告ほうこく
◆2007/09/20 農業のうぎょう情報じょうほう研究所けんきゅうじょ(WAPIC) 地球ちきゅう温暖おんだん農業のうぎょう生産せいさんへの影響えいきょう 世界せかい地域ちいきくに国内こくないごとのはじめての予測よそく
◆2007/09/23 AFP BB News オゾンそう破壊はかい物質ぶっしつ全廃ぜんぱい期限きげん前倒まえだおしに、モントリオール議定ぎていしょ締約ていやくこく会合かいごう
◆2007/09/24 外務省がいむしょう もり喜朗よしろう総理そうり特使とくしによる国連こくれん気候きこう変動へんどうハイレベル会合かいごうにおけるステートメント
◆2007/09/24 外務省がいむしょう 国連こくれん気候きこう変動へんどうかんするハイレベル会合かいごう 概要がいよう評価ひょうか
◆2007/09/25 asahi.com 温暖おんだん国連こくれん会合かいごうはじまる 首脳しゅのう70にん以上いじょう参加さんか
◆2007/09/25 nikkansports.com 自然しぜん変動へんどう範囲はんいえている」
◆2007/09/25 JANJAN 環境かんきょう地球ちきゅう温暖おんだん農業のうぎょう崩壊ほうかいつながる
◆2007/09/26 外務省がいむしょう 米国べいこく主催しゅさい気候きこう変動へんどうかんする主要しゅよう経済けいざいこく会合かいごうへの高村たかむら外務がいむ大臣だいじん出席しゅっせきについて
◆2007/09/28 外務省がいむしょう エネルギー安全あんぜん保障ほしょう気候きこう変動へんどうかんする主要しゅよう経済けいざいこく会合かいごう 概要がいよう評価ひょうか
◆2007/10/15 AFP BB News えい連邦れんぽう53かこく財務ざいむしょう会議かいぎ気候きこう変動へんどう対策たいさく協議きょうぎ
◆2007/10/17 毎日新聞まいにちしんぶん WFP事務じむ局長きょくちょう:「気候きこう変動へんどう食糧しょくりょう供給きょうきゅう脅威きょうい」 アフリカの生産せいさん半減はんげんおそ
◆2007/10/18 MSN産経さんけいニュース 気候きこう変動へんどうでアナン団体だんたい貧困ひんこんこくへの影響えいきょうテーマに
◆2007/10/19 Ecolomy IPCCパチャウリ議長ぎちょう、マータイ魅力みりょく(07/10/19)
◆2007/10/20 jp.reuters.com UPDATE1: 7カ国かこく財務ざいむしょう中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎG7じーせぶん共同きょうどう声明せいめい要旨ようし
◆2007/10/22 cnn.co.jp 海水かいすいめん上昇じょうしょうで21の大都市だいとし危機ききに、東京とうきょう大阪おおさかも 地球ちきゅう白書はくしょ
◆2007/10/23 worldwatch-japan.org 地球ちきゅう温暖おんだん東京とうきょう大阪おおさかなどの大都市だいとし海面かいめん上昇じょうしょう危機ききに(地球ちきゅう白書はくしょ
◆2007/10/24 時事じじドットコム 40ねんぶり同時どうじ発生はっせい猛暑もうしょ影響えいきょう?=インド洋いんどよう太平洋たいへいよう異常いじょう現象げんしょう海洋かいよう機構きこう
◆2007/10/26 外務省がいむしょう 気候きこう変動へんどうかんする非公式ひこうしき閣僚かくりょう会合かいごう 10がつ23〜25にち、於インドネシア・ボゴール 概要がいよう評価ひょうか
◆2007/10/26 AFP BB News 国連こくれん環境かんきょう計画けいかく公表こうひょうした「地球ちきゅう環境かんきょう概況がいきょう4」の要点ようてん
◆2007/10/30 外務省がいむしょう だい62かい国連こくれん総会そうかいだい委員いいんかい議題ぎだい54「持続じぞく可能かのう開発かいはつ」における神余かなまり隆博たかひろ国連こくれん大使たいしステートメント(かりやく
◆2007/11/01 JANJAN サミットへけNGOつどう・あらたな危機ききうった
◆2007/11/05 nikkei BP net 利用りようされる?ノーベル平和へいわしょう前編ぜんぺん
◆2007/11/05 JANJAN 温暖おんだん防止ぼうしけて『まず行動こうどうしよう』
◆2007/11/09 AFP BB News 国連こくれん、アフリカ大陸たいりく海岸かいがんせんの3ぶんの1が浸食しんしょくされると予測よそく
◆2007/11/12 中国ちゅうごく新聞しんぶん 温暖おんだん対策たいさくで「横浜よこはま宣言せんげん」 来年らいねん、アフリカ開発かいはつ会議かいぎ
◆2007/11/12 usfl.com 温暖おんだん対策たいさくで「横浜よこはま宣言せんげん」 来年らいねん、アフリカ開発かいはつ会議かいぎ
◆2007/11/14 JANJAN 温暖おんだん防止ぼうしけて『まず行動こうどうを』(全訳ぜんやく記事きじ
◆2007/11/17 asahi.com 温暖おんだん対策たいさく今後こんご20ねん努力どりょく重要じゅうよう」 IPCC統合とうごう報告ほうこく
◆2007/11/18 asahi.com 原油げんゆ増産ぞうさん協議きょうぎ12月じゅうにがつ OPECおぺっく首脳しゅのう会議かいぎ閉幕へいまく
◆2007/11/19 北京ぺきん週報しゅうほう 中国ちゅうごく気候きこう変動へんどう対応たいおう協力きょうりょくするようびかけ
◆2007/11/20 asahi.com ちゅうかんにちちょう進展しんてん期待きたい」 首脳しゅのう会議かいぎ 首相しゅしょう清算せいさん努力どりょく
◆2007/11/28 NIKKEI NET 水不足みずぶそくあらたに18おくにん被害ひがい国連こくれん開発かいはつ計画けいかく報告ほうこくしょ
◆2007/11/30 外務省がいむしょう 国際こくさいシンポジウム「気候きこう変動へんどう人間にんげん安全あんぜん保障ほしょう」の開催かいさいについて
◆2007/12/03 外務省がいむしょう 「エネルギー供給きょうきゅう安定あんてい気候きこう保全ほぜん推進すいしんする外交がいこう政策せいさく外相がいしょう会議かいぎについて
◆2007/12/04 外務省がいむしょう 「エネルギー供給きょうきゅう安定あんてい気候きこう保全ほぜん推進すいしんする外交がいこう政策せいさく外相がいしょう会議かいぎ概要がいよう評価ひょうか
◆2007/12/07 NIKKEI NET EU、アフリカ連合れんごう戦略せんりゃく協定きょうてい温暖おんだん対策たいさくなど連携れんけい
◆2007/12/08 中日新聞ちゅうにちしんぶん 地球ちきゅう発熱はつねつ 序章じょしょう大国たいこく思惑おもわく>1 対立たいりつ構図こうず、「京都きょうと以前いぜん後退こうたい警戒けいかい
◆2007/12/13 JANJAN カナダ:森林しんりん活性かっせい温暖おんだん緩和かんわ希望きぼう
◆2007/12/27 AFP BB News 気候きこう変動へんどう問題もんだい、すべてをえた2007ねん
◆2007/12/28 AFP BB News 今年ことし自然しぜん災害さいがい発生はっせい件数けんすう過去かこ最悪さいあく気候きこう変動へんどう影響えいきょう
◆2008/01/04 AFP BB News 2008ねん世界せかい気温きおん若干じゃっかん低下ていか英国えいこく気象庁きしょうちょうなど予測よそく
◆2008/01/06 中日新聞ちゅうにちしんぶん 政府せいふ、41カ国かこく重点じゅうてん支援しえん 温暖おんだん対策たいさく主導しゅどうけんねら
◆2008/01/06 中国ちゅうごく新聞しんぶん 政府せいふ、41カ国かこく重点じゅうてん支援しえん 温暖おんだん対策たいさく主導しゅどうけんねらい '08/1/6
◆2008/01/06 JANJAN インド:気候きこう変動へんどう深刻しんこく安全あんぜん保障ほしょうじょう脅威きょうい報告ほうこくしょ全訳ぜんやく記事きじ
◆2008/01/08 中日新聞ちゅうにちしんぶん 温暖おんだん関連かんれん災害さいがい拡大かくだい 過去かこ25ねんで4−6ばい
◆2008/01/10 AFP BB News 図解ずかい原油げんゆ価格かかく高騰こうとう環境かんきょうにもたらす功罪こうざい
◆2008/01/14 AFP BB News 地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくで「原子力げんしりょく発電はつでん」にかぜえい政府せいふ原発げんぱつ新設しんせつ方針ほうしん
◆2008/01/25 HNK 温暖おんだん防止ぼうし強化きょうか
◆2008/01/26 外務省がいむしょう 「クールアース・パートナーシップ」気候きこう変動へんどう対策たいさくにおける開発途上国かいはつとじょうこく支援しえんのための資金しきんメカニズム
◆2008/02/03 東京とうきょう新聞しんぶん 温暖おんだん対策たいさく100おくドル支援しえんだいだん アフリカ4カ国かこく候補こうほに 外務省がいむしょう週内しゅうない現地げんち派遣はけん
◆2008/02/09 AFP BB News 気温きおん上昇じょうしょうでコーヒー農園のうえんえる?  ウガンダでたかまる懸念けねん
◆2008/02/20 MSN産経さんけいニュース/usfl.com 温暖おんだんで6おくにん栄養えいよう不足ふそく アフリカで2060ねんまでに
◆2008/02/21 JANJAN WWFインターナショナル 気候きこう変動へんどう問題もんだいで、日本にっぽんにリーダーシップをもとめる
◆2008/02/22 AFP BB News 地球ちきゅう温暖おんだん新種しんしゅ伝染でんせんびょう流行りゅうこう加速かそくべい研究けんきゅう報告ほうこく
◆2008/02/23 AJFアフリカひろばvol.25 ゆらぐ地球ちきゅう環境かんきょうなかのアフリカ @東京とうきょう
◆2008/02/25 Tech insight 地球ちきゅう温暖おんだんあらたな伝染でんせんびょうんでいる?
◆2008/02/25 西日本にしにほん新聞しんぶん 政府せいふ アフリカ2こくに18おくえん セネガルとマダガスカル 温暖おんだん対策たいさく支援しえん
◆2008/02/26 JANJAN アフリカ、みなみアジア、気候きこう変動へんどう飢饉ききん可能かのうせいも(全訳ぜんやく記事きじ
◆2008/02/29 JANJAN 途上とじょうこく対象たいしょうにした『天候てんこう保険ほけん』、実現じつげんへの可能かのうせい
◆2008/03/03 swissinfo.ch バーゼル動物どうぶつえん、グードル研究所けんきゅうじょ支援しえん
◆2008/03/06 時事じじドットコム 2008/03/06-18:56 過去かこ最多さいた15カ国かこく招待しょうたいへ=アフリカ、気候きこう重視じゅうし洞爺湖とうやこサミット
◆2008/03/07 外務省がいむしょう セネガル共和きょうわこくたいするノン・プロジェクト無償むしょう資金しきん協力きょうりょくかんする書簡しょかん交換こうかんについて
◆2008/03/07 財団ざいだん法人ほうじん ケア・インターナショナル ジャパン 国際こくさい女性じょせいデーにさいして 気候きこう変動へんどう男女だんじょあいだ不平等ふびょうどう悪化あっかさせる可能かのうせい
◆2008/03/09 asahi.com アフリカ ちぢ巨大きょだい巣窟そうくつに マラリアが高地こうちにも
◆2008/03/11 外務省がいむしょう マダガスカル共和きょうわこくたいするノン・プロジェクト無償むしょう資金しきん協力きょうりょくかんする書簡しょかん交換こうかんについて
◆2008/03/16 中国ちゅうごく新聞しんぶん 途上とじょうこくからおもわぬ反発はんぱつ 環境かんきょうG2じーつー
◆2008/03/17 yomiuri.co.jp 環境かんきょう技術ぎじゅつ世界せかいへ」外相がいしょう、アフリカ支援しえん
◆2008/03/21 asahi.com 温暖おんだん対策たいさく日本にっぽん構想こうそう参加さんかを」 外相がいしょう、アフリカ諸国しょこく
◆2008/03/24 nikkei BP net 三井住友銀行みついすみともぎんこう企業きぎょう温暖おんだん対策たいさく活動かつどう総合そうごうてき支援しえんするプログラムを開始かいし
◆2008/04/05 NIKKEI NET えい首相しゅしょうなんア・ごう首脳しゅのうらと温暖おんだんなどで会議かいぎ
◆2008/04/11 47NEWS 温暖おんだん対策たいさく海外かいがい資金しきん アフリカ行動こうどう計画けいかく草案そうあん
◆2008/04/15 毎日新聞まいにちしんぶん 地球ちきゅう温暖おんだん:オラフ・ショーベンUNDP開発かいはつ政策せいさく局長きょくちょう
◆2008/04/15 毎日新聞まいにちしんぶん 温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん途上とじょうこく歩調ほちょうみだれ、多様たよう思惑おもわく交錯こうさく--温暖おんだん対策たいさく特別とくべつ作業さぎょう部会ぶかい
◆2008/04/19 NIKKEI NET 地球ちきゅう温暖おんだん食料しょくりょうなん関係かんけい指摘してき・パリ会合かいごう危機ききかん共有きょうゆう
◆2008/04/18 外務省がいむしょう だい3かいエネルギー安全あんぜん保障ほしょう気候きこう変動へんどうかんする主要しゅよう経済けいざいこく会合かいごう 概要がいよう評価ひょうか
◆2008/04/30 asahi.com モーリタニア・シンゲッティ……すなたたかまち
◆2008/05/02 yomiuri.co.jp にちちゅう途上とじょうこく支援しえん温暖おんだんでも共同きょうどう文書ぶんしょ...首脳しゅのう会談かいだん合意ごうい
◆2008/05/11 毎日新聞まいにちしんぶん アフリカ開発かいはつ会議かいぎ共同きょうどう文書ぶんしょ判明はんめい日本にっぽん温暖おんだん対策たいさく支持しじ 横浜よこはまで28にち開幕かいまく
◆2008/05/12 毎日新聞まいにちしんぶん 社説しゃせつ温暖おんだん対策たいさく 「部門ぶもんべつ」だけでれない
◆2008/05/19 NIKKEI NET アフリカ開発かいはつ会議かいぎ、CO2排出はいしゅつ実質じっしつゼロ 神奈川かながわけん森林しんりん整備せいび相殺そうさい
◆2008/05/22 asahi.com ウガンダ…だい洪水こうずい襲来しゅうらい
◆2008/05/23 時事じじドットコム 2008/05/23-17:20 温暖おんだん対策たいさくの「先頭せんとうつ」=自民じみん中堅ちゅうけん懇談こんだん福田ふくだ首相しゅしょう
◆2008/05/26 asahi.com 温室おんしつガス「50ねんには半減はんげん」 G8環境かんきょうしょう大筋おおすじ一致いっち
◆2008/05/28 MSN産経さんけいニュース アフリカ開発かいはつ会議かいぎ 環境かんきょう気候きこう変動へんどう問題もんだい討議とうぎ
◆2008/05/28 NIKKEI NET アフリカ各国かっこく日本にっぽん温暖おんだん対策たいさく支持しじ
◆2008/05/29 外務省がいむしょう アフリカの気候きこう変動へんどう対策たいさくかんするパートナーシップ構築こうちくのための「にち・UNDP共同きょうどうわくぐみ
◆2008/05/29 ohmynews.co.jp 「クールアース」構想こうそう、5ねんで100おくドルをアフリカへ
◆2008/05/29 asahi.com 温暖おんだん対策たいさく基金ききん、5700おくえん 40カ国かこく参加さんか
◆2008/05/29 毎日新聞まいにちしんぶん アフリカ開発かいはつ会議かいぎ参加さんかこく温暖おんだん被害ひがい強調きょうちょう
◆2008/05/29 時事じじドットコム 2008/05/28-19:15 温暖おんだん対策たいさく国際こくさい連帯れんたいを=産油さんゆこく負担ふたんもとめる−アフリカ首脳しゅのう
◆2008/05/29 時事じじドットコム 2008/05/29-15:51 9210まんドルを拠出きょしゅつ=アフリカの気候きこう変動へんどう対策たいさくで−政府せいふ
◆2008/06/02 yomiuri.co.jp 福田ふくだ首相しゅしょう、メルケルどく首相しゅしょうはつ会談かいだん実施じっし
◆2008/06/02 毎日新聞まいにちしんぶん OECD:4にちからパリで閣僚かくりょう理事りじかい 温暖おんだんはつ議題ぎだい
◆2008/06/03 NIKKEI NET OECD閣僚かくりょう食料しょくりょう気候きこう変動へんどうをBRICsと討議とうぎ
◆2008/06/05 毎日新聞まいにちしんぶん OECD:温暖おんだんはつ討議とうぎ 閣僚かくりょう理事りじかい開幕かいまく
◆2008/06/12 AFP BB News 2020ねんまでにキリマンジャロのゆき消滅しょうめつ国連こくれん報告ほうこくしょ
◆2008/06/19 ECO マネジメント 先進せんしんこくの“正義まさよし”がわれる 温暖おんだん問題もんだいでのアフリカ支援しえん
◆2008/07/06 asahi.com 温室おんしつガス削減さくげんくにべつ総量そうりょう目標もくひょう策定さくていへ こめふく先進せんしんこく
◆2008/07/07 毎日新聞まいにちしんぶん 北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット:温暖おんだん問題もんだい、アフリカの関心かんしんうすく 日本にっぽん戦略せんりゃく失敗しっぱい
◆2008/07/09 asahi.com 洞爺湖とうやこサミットが閉幕へいまく 首相しゅしょう温室おんしつガス削減さくげん合意ごうい評価ひょうか
◆2008/07/09 外務省がいむしょう 気候きこう変動へんどう対策たいさくえん借款しゃっかん具体ぐたいてき実施じっしのありかたとうについて
◆2008/07/10 asahi.com 温室おんしつガス「2050ねん半減はんげん世界せかい目標もくひょう
◆2008/07/10 JANJAN 【G8洞爺湖とうやこサミット オルタナティブ】福田ふくだ首相しゅしょう 温暖おんだんほか具体ぐたいてき道筋みちすじしめせず
◆2008/07/22 エコロジーシンフォニー 米国べいこく情報じょうほう会議かいぎ温暖おんだん進行しんこうで「安全あんぜん保障ほしょう影響えいきょう」と報告ほうこく
◆2008/07/31 毎日新聞まいにちしんぶん 温室おんしつ効果こうかガス:なんアが削減さくげん長期ちょうき計画けいかく 新興しんこうこくはつ規制きせい
◆2008/08/11 CNETニュース  デル、カーボンニュートラル達成たっせい発表はっぴょう
◆2008/08/22 AFP BB News 京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐ目指めざしアクラ会議かいぎ開幕かいまく
◆2008/08/25 nikkei BP net アフリカ諸国しょこくが「ポスト京都きょうと」を左右さゆうする?
◆2008/08/27 AFP BB News 西にしアフリカの海岸かいがん水没すいぼつ危機きき、ドイツ専門せんもん指摘してき
◆2008/08/30 JANJAN アフリカ:ワンガリ・マータイ「森林しんりん砂漠さばくのたたかい」
◆2008/09/05 cri 国連こくれん高官こうかん中国ちゅうごくのクリーン開発かいはつプロジェクトを評価ひょうか
◆2008/12/12 外務省がいむしょう アフリカの気候きこう変動へんどう対策たいさくかんするパートナーシップ構築こうちくのための「にち・UNDP共同きょうどうわくぐみ
◆2009/01/19 ecool 環境かんきょうCSR]メタン削減さくげんへ、クリーンエネルギーの技術ぎじゅつ革新かくしんに700まんドルを支援しえん(アメリカ)
◆2009/01/27 AFP BB News 地球ちきゅう温暖おんだん今後こんご1000ねん回復かいふく不可能ふかのう べい海洋かいよう大気たいききょく
◆2009/02/04 ecool 途上とじょうこく環境かんきょう事業じぎょう、EUが後押あとおし 国際こくさい基金ききんから資金しきん
◆2009/02/20 毎日新聞まいにちしんぶん アフリカ熱帯ねったいりん日本にっぽんCO2しーおーつーぜん排出はいしゅつりょう吸収きゅうしゅう えいチームなど、可能かのうせい指摘してき
◆2009/02/26 AFP BB News 庶民しょみん燃料ねんりょう木炭もくたん」の使用しよう禁止きんし砂漠さばく進行しんこう防止ぼうしのため チャド
◆2009/02/27 EICネット アフリカ諸国しょこく 首都しゅと市長しちょう地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいについて議論ぎろん
◆2009/03/30 毎日新聞まいにちしんぶん アース・アワー:ピラミッドも「消灯しょうとう」ーーエジプト
◆2009/03/30 毎日新聞まいにちしんぶん 粘土ねんど団子だんご活用かつようし、ケニアにみどりつく
◆2009/05/12 毎日新聞まいにちしんぶん かわいた大地だいち:アフリカ・ブルキナファソ報告ほうこくうえ かね子供こどもたち
◆2009/05/13 毎日新聞まいにちしんぶん かわいた大地だいち:アフリカ・ブルキナファソ報告ほうこくちゅう すす砂漠さばく
◆2009/05/14 毎日新聞まいにちしんぶん かわいた大地だいち:アフリカ・ブルキナファソ報告ほうこくした がった若者わかものたち
◆2009/05/14 - 16 読売新聞よみうりしんぶん かわいた大地だいち:アフリカ・ブルキナファソ報告ほうこく
◆2009/05/19 外務省がいむしょう ケニア共和きょうわこくたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょくかんする交換こうかん公文こうぶん署名しょめいしき(「気候きこう変動へんどうへの適応てきおうのためのニャンドがわ流域りゅういきコミュニティ洪水こうずい対策たいさく計画けいかく」)
◆2009/07/03 毎日新聞まいにちしんぶん 写真しゃしんてん気候きこう変動へんどうくるしむ子供こどもたちの現実げんじつ--銀座ぎんざで12にちまで /東京とうきょう
◆2009/07/12 毎日新聞まいにちしんぶん ドイツ:サハラで太陽熱たいようねつ発電はつでん計画けいかく 欧州おうしゅう需要じゅようの15%供給きょうきゅう
◆2009/07/14 NIKKEI NET サハラ砂漠さはらさばくなどで太陽熱たいようねつ発電はつでん事業じぎょう52ちょうえん 欧州おうしゅう12しゃ合意ごうい
◆2009/08/17 日経にっけいエコロジー どうなる どうする世界せかい温暖おんだん食糧しょくりょう生産せいさん
◆2009/08/25 AFP BB News アフリカ諸国しょこく、COP15で先進せんしんこく賠償金ばいしょうきんもとめる方針ほうしん
◆2009/09/11 NIKKEI NET EU、温暖おんだん対策たいさく途上とじょうこく最大さいだいねんちょうえん支援しえん 20ねん時点じてん
◆2009/09/18 ブルームバーグ アフリカの避妊ひにん不足ふそく気候きこう変動へんどう影響えいきょう深刻しんこくにつながる―WHO
◆2009/09/18 ECO JAPAN 住友商事すみともしょうじ日立製作所ひたちせいさくしょ、エジプトのちょう臨界りんかいあつ火力かりょく発電はつでんけタービン受注じゅちゅう
◆2009/10/ GRAIN 世界せかい食料しょくりょうシステムと気候きこう危機きき
◆2009/10/16 cnn.co.jp アフリカのみずがめチャド、20ねん以内いない干上ひあがるおそ
◆2009/10/16 EICネット UNEP 環境かんきょうとスポーツをテーマにイベントを開催かいさい
◆2009/10/17 毎日新聞まいにちしんぶん 熱帯ねったいりんとし6000ドルの価値かち 1ヘクタールたり経済けいざい効果こうか国際こくさいチーム試算しさん
◆2009/10/23 EICネット アフリカ環境かんきょう大臣だいじん会合かいごう(AMCEN)が開催かいさいされる
◆2009/11/04 NIKKEI NET 気候きこう変動へんどう作業さぎょう部会ぶかい、アフリカがボイコット 発言はつげんりょく強化きょうかねらう?
◆2009/11/16 NIKKEI NET ポスト京都きょうと政治せいじ合意ごうい協議きょうぎ COP15準備じゅんび会合かいごうはじまる
◆2009/11/19 yomiuri.co.jp 世界せかい人口じんこう68おく女性じょせい貧困ひんこんそう問題もんだい警告けいこく国連こくれん白書はくしょ
◆2009/11/22 毎日新聞まいにちしんぶん 世界せかい人口じんこう白書はくしょ温暖おんだん影響えいきょうおおきいのは貧困ひんこんそう女性じょせい
◆2009/11/23 FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE 日本にっぽん政府せいふ 難局なんきょく打開だかいに“外交がいこうカード” せまるCOP15、途上とじょうこく支援しえん基金ききん提案ていあん
◆2009/11/24 毎日新聞まいにちしんぶん 温室おんしつガス:濃度のうど最高さいこう記録きろく 08ねん世界せかい平均へいきん
◆2009/11/27 毎日新聞まいにちしんぶん 温暖おんだん>アフリカ内戦ないせん急増きゅうぞうおそれ 20ねんで5わりぞう
◆2009/12/06 yomiuri.co.jp 日米にちべいおう途上とじょうこくでの森林しんりん保全ほぜん資金しきん拠出きょしゅつ
◆2009/12/07 NIKKEI NET 温暖おんだん対策たいさく途上とじょうこく支援しえんねん100おくドル COP15、7にち開幕かいまく
◆2009/12/08 asahi.com ボブ・ゲルドフ「アフリカの視点してんを」COP15で寄稿きこう
◆2009/12/08 毎日新聞まいにちしんぶん 温暖おんだん対策たいさく:EUが途上とじょうこくすうせんおくえん支援しえん
◆2009/12/09 毎日新聞まいにちしんぶん COP15:途上とじょうこくとし100おくドル 日本にっぽん2〜3わり負担ふたん
◆2009/12/16 asahi.com ブラジル・なんア・インド・中国ちゅうごくで「BASIC」結成けっせい
◆2009/12/24 NIKKEI NET ブラジル、森林しんりん伐採ばっさい監視かんし技術ぎじゅつをアジア・アフリカ諸国しょこく供与きょうよ
◆2009/12/26 NIKKEI NET 太陽たいようエネ発電はつでん計画けいかく中東ちゅうとうきたアフリカで相次あいつぐ 温暖おんだん対策たいさく両立りょうりつ
◆2010/01/03 毎日新聞まいにちしんぶん 特集とくしゅう:MOTTAINAI マータイさん、国連こくれん平和へいわ大使たいし就任しゅうにん--来月らいげつさい来日らいにち
◆2010/01/03 毎日新聞まいにちしんぶん 特集とくしゅう:MOTTAINAI 国連こくれん平和へいわ大使たいし就任しゅうにんのマータイさん、来月らいげつ再来さいらい
◆2010/01/18 外務省がいむしょう ブルンジ共和きょうわこくたいする環境かんきょうプログラム無償むしょう資金しきん協力きょうりょく太陽光たいようこう活用かつようしたクリーンエネルギー導入どうにゅう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/01/25 外務省がいむしょう モロッコ王国おうこくたいする環境かんきょうプログラム無償むしょう資金しきん協力きょうりょく太陽光たいようこう活用かつようしたクリーンエネルギー導入どうにゅう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/01/25 National Geographic News 最先端さいせんたん砂漠さばく緑化りょくか研究けんきゅう施設しせつ建設けんせつ
◆2010/01/26 EICネット 環境かんきょう保護ほごすることは人類じんるい責務せきむである−マ法王まほうおうからのメッセージ
◆2010/02/04 外務省がいむしょう ボツワナ共和きょうわこくたいする環境かんきょうプログラム無償むしょう資金しきん協力きょうりょく太陽光たいようこう活用かつようしたクリーンエネルギー導入どうにゅう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/02/12 外務省がいむしょう エジプト・アラブ共和きょうわこくたいする環境かんきょうプログラム無償むしょう資金しきん協力きょうりょく太陽光たいようこう活用かつようしたクリーンエネルギー導入どうにゅう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/02/18 外務省がいむしょう マラウイ共和きょうわこくたいする環境かんきょうプログラム無償むしょう資金しきん協力きょうりょく太陽光たいようこう活用かつようしたクリーンエネルギー導入どうにゅう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/02/21 毎日新聞まいにちしんぶん ケニア:温暖おんだん被害ひがいこく」で会議かいぎ オディンガ首相しゅしょう首都しゅと開催かいさい意欲いよく
◆2010/03/02 外務省がいむしょう シエラレオネ共和きょうわこくたいする環境かんきょうプログラム無償むしょう資金しきん協力きょうりょく気候きこう変動へんどうによる自然しぜん災害さいがい対処たいしょ能力のうりょく向上こうじょう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/03/03 EICネット アフリカ クリーン開発かいはつメカニズムなどにかんするフォーラムを開催かいさい
◆2010/03/05 外務省がいむしょう レソト王国おうこくたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょく気候きこう変動へんどうによる自然しぜん災害さいがい対処たいしょ能力のうりょく向上こうじょう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/03/08 外務省がいむしょう ケニア共和きょうわこくたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょく気候きこう変動へんどうによる自然しぜん災害さいがい対処たいしょ能力のうりょく向上こうじょう計画けいかくおよび「森林しんりん保全ほぜん計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/03/10 防災ぼうさいグッズマガジン ガーナの学校がっこうはん森林しんりん火災かさいキャンペーン
◆2010/03/16 asahi.com エジプトの風力ふうりょく発電はつでんしょ建設けんせつ、388おくえん借款しゃっかん 日本にっぽん政府せいふ
◆2010/03/16 yomiuri.co.jp エジプトの風力ふうりょく発電はつでん日本にっぽんえん借款しゃっかん供与きょうよ
◆2010/04/14 地球ちきゅうえる 縮小しゅくしょうする砂漠さばくみずうみ、チャド
◆2010/04/16 外務省がいむしょう ブルンジ共和きょうわこくたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょく気候きこう変動へんどうによる自然しぜん災害さいがい対処たいしょ能力のうりょく向上こうじょう計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/04/19 外務省がいむしょう コートジボワール共和きょうわこくたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょく森林しんりん保全ほぜん計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2010/07/25 毎日新聞まいにちしんぶん かわきといのちひがしアフリカ報告ほうこくうえ かんばつ、ほそ乳児にゅうじ−−ケニア・トゥルカナ地方ちほう
◆2010/08/03 ECO JAPAN JT、アフリカ・ザンビアで植林しょくりん森林しんりん保全ほぜん活動かつどう開始かいし
◆2010/08/13 ecool トーゴの洪水こうずい被害ひがいによるインフラ整備せいびなど 自然しぜん災害さいがい対策たいさく無償むしょう資金しきん
◆2010/09/08 Democracy NOW! ラジ・パテル:モザンビークの食糧しょくりょう暴動ぼうどうえる地球ちきゅう温暖おんだんしん姿すがた
◆2010/09/14 AFP BB News 栄養えいようたか家畜かちく飼料しりょう気候きこう変動へんどう抑制よくせい可能かのう、ケニア研究所けんきゅうじょ
◆2010/12/03 NIKKEI NET 世界せかい気温きおん過去かこ最高さいこうになる可能かのうせい 世界せかい気象きしょう機関きかん
◆2010/12/04 毎日新聞まいにちしんぶん 世界せかい平均へいきん気温きおん:「過去かこ最高さいこうに」 1〜10がつ「14.55」−−世界せかい気象きしょう機関きかん
◆2010/12/06 ecool ブルキナファソの環境かんきょう気候きこう変動へんどう問題もんだい対処たいしょ能力のうりょく向上こうじょう無償むしょう資金しきん
◆2010/12/09 WirelessWire News みず気候きこう変動へんどう重要じゅうよう相互そうごせい認識にんしきされる
◆2010/12/12 cnn.co.jp COP16、合意ごうい採択さいたく閉幕へいまく 途上とじょうこくから不満ふまん
◆2011/02/16 National Geographic News アフリカで普及ふきゅう目指めざこう効率こうりつコンロ
◆2011/02/19 NIKKEI NET ポスト京都きょうと日本にっぽん協力きょうりょく期待きたい」 なんアの担当たんとうふく大臣だいじん
◆2011/02/19 毎日新聞まいにちしんぶん COP17:議長ぎちょうこくなんアのマブダファシふくみず環境かんきょうしょう議定ぎていしょ延長えんちょう日本にっぽん対話たいわを」
◆2011/04/09 asahi.com 京都きょうと議定ぎていしょ延長えんちょう反対はんたいこくない」 COP17事務じむ局長きょくちょう
◆2011/05/09 NIKKEI NET 2050ねんのエネルギー、風力ふうりょく太陽光たいようこうで77%供給きょうきゅう可能かのう
◆2011/06/13 AFP BB News 乾燥かんそうしたサヘル地域ちいき貴重きちょう降雨こううデータ、湿度しつどがカギ
◆2011/06/27 毎日新聞まいにちしんぶん 特集とくしゅう南部なんぶアフリカ・フォーラム2011(その2とめ) 家族かぞくのようなあたたかさ、しん古里ふるさと
◆2011/07/18 AFP BB News 気候きこうにおける森林しんりん役割やくわりかんがえられていたよりおおきかった 研究けんきゅう成果せいか
◆2011/07/21 nikkei.com 気候きこう変動へんどう安全あんぜん保障ほしょうじょう脅威きょうい 国連こくれん安保理あんぽり議長ぎちょう声明せいめい
◆2011/08/17 IPS MOZAMBIQUE: Climate Change Threatens Smallholder Farmers
◆2011/08/19 毎日新聞まいにちしんぶん 地球ちきゅう温暖おんだん生物せいぶつし」 えいのウグイス、四半世紀しはんせいきで150キロ北上ほくじょう
◆2011/08/29 AFP BB News 気候きこう紛争ふんそうのきっかけに」、はじめて科学かがくてき研究けんきゅうしめされる
◆2011/10/24 外務省がいむしょう アフリカ気候きこう変動へんどう対策たいさく支援しえんかんする政策せいさく対話たいわ開催かいさい
◆2011/11/01 外務省がいむしょう 外務がいむ大臣だいじん会見かいけん記録きろく(タイにおける洪水こうずいたいする緊急きんきゅう無償むしょう資金しきん協力きょうりょくざいリビア大使館たいしかん再開さいかい,TPPとう
◆2011/11/01 nikkei.com 京都きょうと議定ぎていしょ延長えんちょうもと声明せいめい 中国ちゅうごくなど新興しんこうカ国かこく
◆2011/11/02 外務省がいむしょう アフリカ気候きこう変動へんどう交渉こうしょうとう担当たんとうしゃによる加藤かとう政務せいむかん表敬ひょうけい訪問ほうもん
◆2011/11/04 外務省がいむしょう アフリカ気候きこう変動へんどう対策たいさく支援しえんかんする政策せいさく対話たいわ 結果けっか概要がいよう
◆2011/11/13 アフリカビジネスニュース みどりかべ消滅しょうめつ危機きき
◆2011/12/07 外務省がいむしょう 「アフリカ・グリーン成長せいちょう戦略せんりゃくてい炭素たんそ成長せいちょう気候きこう変動へんどう強靱きょうじん開発かいはつけて」骨子こっしあん発表はっぴょう
◆2012/01/25 外務省がいむしょう カメルーン、コンゴ共和きょうわこく、コンゴ民主みんしゅ共和きょうわこく中央ちゅうおうアフリカにたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょく「コンゴ盆地ぼんちにおける持続じぞく可能かのう熱帯ねったい雨林うりん経営けいえい生物せいぶつ多様たようせい保全ほぜんのための能力のうりょく強化きょうか計画けいかく国際こくさい熱帯ねったい木材もくざい機関きかん(ITTO)連携れんけい)」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2012/01/26 yomiuri.co.jp 国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつ会議かいぎ成果せいか文書ぶんしょめぐ交渉こうしょう開始かいし
◆2012/01/30 AFP BB News 温暖おんだんによる酷暑こくしょ小麦こむぎ老化ろうか、2上昇じょうしょう収穫しゅうかく2わりげん
◆2012/02/20 外務省がいむしょう トーゴにたいする環境かんきょう気候きこう変動へんどう対策たいさく無償むしょう資金しきん協力きょうりょく「マリタイムおよびサバネス地域ちいき村落そんらく給水きゅうすい計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2012/02/23 外務省がいむしょう ナイジェリアにたいする環境かんきょう気候きこう変動へんどう対策たいさく無償むしょう資金しきん協力きょうりょく地方ちほう給水きゅうすい改善かいぜん計画けいかく」にかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2012/02/29 AFP BB news ルイボスティーがめなくなる?気候きこう変動へんどうでルイボス消滅しょうめつ危機きき なん
◆2012/04/02 外務省がいむしょう カーボヴェルデにたいするえん借款しゃっかんかんする書簡しょかん交換こうかん
◆2012/05/25 nikkei.com 世界せかいCO2しーおーつー排出はいしゅつりょう最高さいこうに 新興しんこうこく
◆2012/05/26 nikkei.com 国連こくれん気候きこう変動へんどう会合かいごう進展しんてんなく終了しゅうりょう 作業さぎょう計画けいかく先送さきおく
◆2012/06/14 AFP BB News 世界せかい炭素たんそトレーダーが注目ちゅうもくするアフリカの「エタノールコンロ」事業じぎょう
◆2012/06/21 asahi.com 途上とじょうこく環境かんきょう専門せんもんまんにん派遣はけん リオ+20で外相がいしょう表明ひょうめい
◆2012/06/27 PreventionWeb Using information and communication technology to protect citizens against natural disasters
◆2012/08/06 cnn.co.jp 世界せかい各地かくち異常いじょう高温こうおん気候きこう変動へんどう原因げんいん」 NASAなさ研究けんきゅうしゃ発表はっぴょう
◆2012/08/09 nikkei.com べいの7がつ平均へいきん気温きおん史上しじょう最高さいこう かんばつ被害ひがい深刻しんこく裏付うらづ
◆2012/08/22 asahi.com かんばつめぐりはつ閣僚かくりょうきゅう会合かいごう 来年らいねんがつ世界せかい気象きしょう機関きかん
◆2012/08/22 nikkei.com かんばつ対策たいさく閣僚かくりょうきゅう会合かいごう 世界せかい気象きしょう機関きかん、13ねんがつ
◆2012/08/24 SciDevNet ICT will help Ugandan farmers cope with climate change
◆2012/09/05 AFP BB News 気候きこう変動へんどう異常いじょう気象きしょう食糧しょくりょう価格かかく今後こんご高騰こうとう国際こくさいNGO
◆2012/11/28 nikkei.com 途上とじょうこくへの温暖おんだん対策たいさく支援しえん336おくドル 10〜12ねん日本にっぽん最多さいた
◆2012/12/08 nikkei.com COP18、最終さいしゅう合意ごうい協議きょうぎ大詰おおづめ 途上とじょうこく支援しえんなどめぐ
◆2013/05/13 nikkei.com 世界せかい動植物どうしょくぶつ温暖おんだん生息せいそくいき半減はんげん しょくみず影響えいきょう
◆2013/05/25 nikkei.com 政府せいふ、エチオピアに地熱じねつ発電はつでん技術ぎじゅつ 見返みかえりに温暖おんだんガス排出はいしゅつわく
◆2013/05/26 asahi.com アフリカ砂漠さばく、テロをむ えるむらながれる若者わかもの
◆2013/06/02 nikkei.com アフリカの防災ぼうさい対策たいさく金融きんゆうえん借款しゃっかん貢献こうけん 首相しゅしょう表明ひょうめい
◆2013/06/08 nikkei.com 政府せいふ、ケニアから排出はいしゅつわく獲得かくとくへ 地熱じねつ発電はつでん技術ぎじゅつ提供ていきょう
◆2013/06/10 nikkei.com アジアやアフリカで洪水こうずい増加ぞうか 今世紀こんせいきまつ東大とうだいなど予測よそく
◆2013/07/01 nikkei.com アフリカの電力でんりょく整備せいびに7000おくえん出資しゅっし べい大統領だいとうりょう表明ひょうめい
◆2013/08/21 cnn.co.jp 気候きこう変動へんどう原因げんいんは「人間にんげん」、95%のかくりつ 国連こくれんパネル草案そうあん
◆2013/08/22 the Guardian アフリカのみどり革命かくめい強化きょうかするため、そらよう
◆2013/08/30 nikkei.com けられない「気温きおん上昇じょうしょう」の巨大きょだいリスク 洪水こうずい台風たいふうなど
◆2013/10/05 nikkei.com 航空こうくう温室おんしつガス規制きせい合意ごうい 国連こくれん専門せんもん機関きかん、20ねんまでに導入どうにゅう
◆2013/11/07 nikkei.com 世界せかい温暖おんだんガス濃度のうど、12ねん過去かこ最高さいこう 世界せかい気象きしょう機関きかん調しら
◆2013/11/08 cnn.co.jp 過去かこ80まんねん最高さいこう濃度のうど温室おんしつガスへの懸念けねんたかまる
◆2013/11/12 nikkei.com 途上とじょうこくから温暖おんだん対策たいさくもとめるこえつよく COP19、台風たいふう被害ひがい
◆2014/01/24 外務省がいむしょう だい186かい国会こっかいにおける岸田きしだ外務がいむ大臣だいじん外交がいこう演説えんぜつ
◆2014/04/01 International Business Times 宇宙うちゅうから地球ちきゅう温暖おんだん調査ちょうさするEU・アフリカのパートナーシップ
◆2014/04/25 nikkei.com [FT]不安定ふあんてい食料しょくりょう価格かかく企業きぎょう収益しゅうえき圧迫あっぱく
◆2014/10/17 毎日新聞まいにちしんぶん ASEM:しん気候きこう変動へんどう枠組わくぐみ、議長ぎちょう声明せいめい採択さいたく閉幕へいまく
◆2014/10/18 nikkei.com 途上とじょうこく支援しえんきん「15ねんまでに倍増ばいぞう」 COP12が閉幕へいまく
◆2014/12/09 nikkei.com 途上とじょうこく温暖おんだん被害ひがい抑制よくせいべいどくえい連携れんけい組織そしき 政府せいふ
◆2014/12/10 nikkei.com みどり気候きこう基金ききん目標もくひょう100おくドル達成たっせい 途上とじょうこく交渉こうしょう参加さんかうなが
◆2014/12/13 nikkei.com COP20、途上とじょうこく支援しえんさくなどめぐめの協議きょうぎ
◆2014/12/15 nikkei.com 温暖おんだんガス削減さくげんぜん参加さんかこくで COP20で共通きょうつうルール合意ごうい
◆2014/12/15 cnn.co.jp こくごとにことなる責任せきにん」 温暖おんだん対策たいさく合意ごうい文書ぶんしょ
◆2015/11/10 cnn.co.jp 気候きこう変動へんどうで「さい貧困ひんこんそうおくにんぞう」「7.6おくにんいえうしなう」おそ
◆2015/11/10 nikkei.com 温暖おんだんで6おくにん土地とち水没すいぼつか 海面かいめん上昇じょうしょうべいチーム発表はっぴょう
◆2015/11/10 BBC Can Ethiopia cope with worst drought in decades?
◆2015/11/10 BBC El Nino threatens 'millions in east and southern Africa'
◆2015/11/20 nikkei.com 1〜10がつ平均へいきん気温きおん過去かこ最高さいこう 「もっとあつとし」の可能かのうせい
◆2015/11/20 cnn.co.jp 世界せかい気温きおん過去かこ最高さいこうをまた更新こうしん 限界げんかい近付ちかづく?
◆2015/11/21 nikkei.com COP21、138カ国かこく首脳しゅのうきゅう参加さんか
◆2015/11/24 nikkei.com 気象きしょう災害さいがい死者ししゃ60まん6000にん 過去かこ20ねん国連こくれん報告ほうこく
◆2015/12/10 nikkei.com 途上とじょうこく資金しきん支援しえんめぐ反発はんぱつ 温暖おんだん対策たいさく法的ほうてき拘束こうそくりょく必要ひつよう
◆2015/12/13 nikkei.com COP22、来年らいねん11がつにモロッコで
◆2015/12/17 nikkei.com 「パリ協定きょうてい」、世界せかいの700組織そしき支援しえん表明ひょうめい
◆2016/01/21 nikkei.com 15ねん世界せかいもっとあつかった NASAなさなど発表はっぴょう
◆2016/03/08 AFP BB News アフリカの農作物のうさくもつ気候きこう変動へんどう危機きき研究けんきゅう
◆2016/11/16 nikkei.com 自然しぜん災害さいがい貧困ひんこん ねん2600まんにん 世銀せぎん報告ほうこく経済けいざい損失そんしつ56ちょうえん
◆2016/11/18 asahi.com 温暖おんだん対策たいさくは「緊急きんきゅう責務せきむ」 COP22宣言せんげん
◆2017/05/02 nikkei.com 今年ことし後半こうはんエルニーニョか WMO、異常いじょう気象きしょう多発たはつ
◆2017/05/22 AFP BB News 昨年さくねん世界せかい国内こくない避難ひなんみんは3100まんにん中国ちゅうごくとコンゴで深刻しんこく影響えいきょう
◆2017/06/20 AFP BB News エチオピアのコーヒーまめ気候きこう変動へんどう収穫しゅうかくりょう半減はんげんおそ研究けんきゅう
◆2017/07/07 World Agroforestry Centre (Nairobi) Ethiopia: Landscape Restoration in Ethiopia Brings Watershed to Life
◆2017/08/22 Thomson Reuters Foundation (London) Ethiopia's Tigray Region Bags Gold Award for Greening Its Drylands
◆2018/05/16 CNN Africa leaps forward into space technology
◆2018/09/14 asahi.com 飢餓きが人口じんこう8.2おくにん 異常いじょう気象きしょうのアフリカ・アジアで増加ぞうか
◆2018/09/21 AFP BB News サハラ砂漠さはらさばくだい規模きぼ風力ふうりょく太陽光たいようこう発電はつでんしょ降雨こううりょう増加ぞうかする可能かのうせい 研究けんきゅう
◆2018/10/05 AFP BB News 風力ふうりょく発電はつでん気候きこう変動へんどう原因げんいんに、環境かんきょう負荷ふか太陽光たいようこう発電はつでんやく10ばい 研究けんきゅう
◆2018/10/12 asahi.com 極度きょくどかんばつ」1おくにんちょう被害ひがいおそれ 気温きおん上昇じょうしょう予測よそく
◆2018/12/21 AFP BB News 動画どうが:むきしになった湖底こてい気候きこう変動へんどう深刻しんこくするかんばつ マラウイ
◆2018/12/31 CNN Ancient Baobab trees in Southern Africa are dying. Scientists suspect climate change
◆2019/01/17 AFP BB News コーヒーしゅの60%が絶滅ぜつめつ危機きき行動こうどうすべきは「いま
◆2019/01/24 現代げんだいアフリカ地域ちいき研究けんきゅうセンター サヘル地域ちいきにおける気候きこう変動へんどう紛争ふんそう増加ぞうか
◆2019/03/15 AFRICA TIMES Young Africans march in school strike to demand climate action
◆2019/03/27 AP NEWS Mozambique city fought climate change, but cyclone roared in
◆2019/05/23 AFP BB News 欧州おうしゅう司法しほうさい気候きこう変動へんどう対策たいさくもとめる10家族かぞくのEU提訴ていそ却下きゃっか
◆2019/05/28 AFP BB News 欧州おうしゅう議会ぎかい選挙せんきょみどりとう躍進やくしん貢献こうけんしたのはわか女性じょせいたち
◆2019/05/31 Le Monde Hilda Flavia Nakabuye, l’étudiante en grève pour sauver le lac Victoria
◆2019/08/18 AFP BB News 海岸かいがん浸食しんしょくたたかうナイジェリアの商都しょうとラゴス、周辺しゅうへん地域ちいきに「まけ影響えいきょう」も
◆2019/08/19 nikkei.com 気候きこう危機きき世界せかい経済けいざいむしばむ 30ねんまでに250ちょうえん損失そんしつ
◆2019/08/29 JIJI.COM 気候きこう変動へんどう加速かそく警告けいこく=アフリカ支援しえん世界せかいすくいえー国連こくれん総長そうちょう
◆2019/09/21 NHK 温暖おんだん みなみアフリカでデモ「深刻しんこく現状げんじょう放置ほうちするな」
◆2020/01/25 AFP BB News アフリカ東部とうぶのバッタだい発生はっせい元凶げんきょうごうかんばつとおな気象きしょう変動へんどう現象げんしょう
◆2020/02/27 nikkei.com 3にん1人ひとり移住いじゅう検討けんとう テロ頻発ひんぱつびぬ経済けいざい
◆2020/03/03 nikkei.com バッタ大量たいりょう発生はっせい農作物のうさくもつ被害ひがい拡大かくだい アフリカ東部とうぶから南西なんせいアジアへ波及はきゅう
◆2020/03/13 ナショジオ 植物しょくぶつくすバッタのだい発生はっせい ひがしアフリカにせま危機きき
◆2020/03/17 AFP BB News 民族みんぞくあいだこうそうから知識ちしき共有きょうゆうへ、気候きこう変動へんどうがもたらす変化へんか ウガンダ
◆2020/04/06 nikkei.com 550まんにん食料しょくりょう危機ききおそれ 西にしアフリカ感染かんせん拡大かくだい拍車はくしゃ
◆2020/04/06 Deutsche Welle What happened to Africa's ambitious green belt project?
◆2020/05/09 AFP BB News 動画どうが気候きこう変動へんどう少女しょうじょ女性じょせい影響えいきょうだい 暴力ぼうりょく虐待ぎゃくたい危険きけんも アンゴラ
◆2020/06/26 nikkei.com アフリカ、みなみアジアにバッタ襲来しゅうらい 食糧しょくりょう危機きき
◆2020/10/31 AFP BB News 字幕じまくみずうみにのみまれるむら記録きろくてき水位すいい上昇じょうしょうで ケニア・リフトバレー


◆AFRICA BIODIVERSITY NETWORK AJFやく アフリカのアグロ燃料ねんりょう



FoE Japan 温暖おんだん気候きこう変動へんどう アフリカ
CIスタッフの気候きこう変動へんどうCOP便たより2006 〜 ナイロビより
アフリカ諸国しょこくCDM関連かんれん基礎きそ調査ちょうさ


 
 
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<シリーズ 地球ちきゅううったえる>
環境かんきょう難民なんみん時代じだいさい
6月28にち午後ごご7:10〜8:00
砂漠さばく森林しんりん伐採ばっさいなどの環境かんきょう破壊はかいによって、んでいた土地とちわれる「環境かんきょう
難民なんみん」。モルディブやブラジル、カナダを取材しゅざいし、企業きぎょうのグローバル環境かんきょう
悪化あっかさせ、途上とじょうこくだけでなく先進せんしんこく人々ひとびと生活せいかつをもおどかしていると指摘してき
国連こくれん専門せんもんへのインタビューをとおして、環境かんきょう難民なんみん増加ぞうか先進せんしんこく企業きぎょうだけ
でなく、わたしたちにも責任せきにんがあるといかける。


 
 
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気候きこう変動へんどう:アフリカは緊急きんきゅうみを必要ひつようとしている

国連こくれん季刊きかん「AFRICA RENEWAL」2007ねん7がつ発行はっこうごう気候きこう変動へんどう特集とくしゅうしています。

以下いかのウェブサイトで全文ぜんぶんむことができます。

http://www.un.org/ecosocdev/geninfo/afrec/

この特集とくしゅう以下いか記事きじを、ボランティアの翻訳ほんやく紹介しょうかいします。

原文げんぶんは、以下いかのページでごらんください。

http://www.un.org/ecosocdev/geninfo/afrec/vol21no2/212-climate-change.html

気候きこう変動へんどう:アフリカは緊急きんきゅうみを必要ひつようとしている

気温きおん上昇じょうしょう天候てんこう変化へんかへの対応たいおう計画けいかく

ミカエル・フレッシュマン

生活せいかつらくではなかった。しかし漁師りょうしモハンマド・ベロとかれの9にん子供こどもたちにとって、水深すいしんあさいチャド−ニジェール、チャド、ナイジェリア、カメルーンの国境こっきょう交差こうさする場所ばしょにある広大こうだい新鮮しんせん水瓶みずがめ−はすくなくとも彼等かれら生活せいかつささえてくれていた。ドロンバガぎょ市場いちばおろみずうみれるナマズの売上うりあげは好調こうちょうで、家族かぞく生活せいかつ維持いじしていた。しかしその生活せいかつはもうい。過去かこ30ねん以上いじょうわたって、みずうみ着実ちゃくじつにかつての湖岸こがんよりも干上ひあがってきている。みずうみろうとしているベロや近隣きんりん人々ひとびとは、高温こうおん乾燥かんそうによってかつてアフリカでもっとおおきなみずうみひとつであったチャド完全かんぜんえてしまうのではないかという懸念けねんふかめている。今年ことし1がつイギリスBBCのインタビューに、かれはこうこたえた。「おれみずうみりょうはじめたおよそ27ねんまえおれたちはおとこいちにんぶん重量じゅうりょうさかなっていた。しかしいまさかなちいさくわずかなりょう干上ひあがった湖底こていえてトラックで市場いちばはこばれている。」

科学かがくしゃ調査ちょうさいんは、みずうみ縮小しゅくしょう原因げんいん増加ぞうかする灌漑かんがい飲用いんようでの使用しようふくまれるとう。しかしより重要じゅうよう原因げんいんは、かつてみずうみをいっぱいにして支流しりゅううるおした降雨こううりょう減少げんしょうとう地域ちいき気候きこう変化へんかだとうったえる。世界中せかいじゅうきているこれらの変化へんかいま人間にんげん活動かつどうによって、とく汚染おせん物質ぶっしつ産業さんぎょう工程こうてい発電はつでん自動車じどうしゃとうため製造せいぞうするあぶら化石かせき燃料ねんりょう−を使用しようする活動かつどうにおいて、こされたものだとひろ理解りかいされている。これらの活動かつどうから発生はっせいしたガスは大気たいき放出ほうしゅつされることで、太陽たいようねつ過剰かじょう地球ちきゅうめ、気温きおん上昇じょうしょうさせる−地球ちきゅう温暖おんだんとしてられる過程かていである−。地球ちきゅう温暖おんだん降雨こううやその気象きしょう天候てんこうパターンを変化へんかさせ、悲惨ひさん気候きこう変動へんどう可能かのうせいとともに人類じんるい動植物どうしょくぶつ生命せいめいおどかしている。

科学かがくはモハンマド・ベロのような漁師りょうしにとってはすこ難解なんかいだ。しかしその影響えいきょう容易ようい理解りかいできる。「おれたちは地球ちきゅう温暖おんだんがどんなものかはからない」と、かれった。「おれかるのはチャドにかけていて、おれたちもチャド一緒いっしょめんしているってことだ」。

アフリカのいくつかの地域ちいきあめすくなくなるとき、その地域ちいきだい洪水こうずい見舞みまわれるだろう

事実じじつ、ベロは現実げんじつ対応たいおうするみち見付みつけた。かれ家族かぞくいまえゆくチャドひだり後背こうはいでそのゆたかな土壌どじょうたがやし、そだてた野菜やさいをドロンバガ市場いちばおろしている。かれ農業のうぎょう技術ぎじゅつけ、農夫のうふとして必要ひつよう道具どうぐれた。しかしやく2000まんにんがチャドやその支流しりゅうみず依存いぞんしているという見込みこみは正確せいかくではない。かわからチャドみず計画けいかく資金しきん不足ふそく棚上たなあげになったままだ。

世界せかい地球ちきゅう温暖おんだん不可避ふかひ影響えいきょうそなえ、温暖おんだんガスの削減さくげん模索もさくするときわりゆく環境かんきょうきてこうとするベロのたたかいは、ここではかたられない世界中せかいじゅうなんひゃくまん人々ひとびとかちわれるだろう。その挑戦ちょうせんとくにアフリカでおおきくあらわれるだろう。

地球ちきゅう温暖おんだん 地方ちほうへの衝撃しょうげき

あらそいのたねになる長年ながねん地球ちきゅう温暖おんだん潜在せんざいてき影響えいきょうとその原因げんいんについての討論とうろん、130の国々くにぐに、2500にん科学かがくしゃたちによる一連いちれん研究けんきゅうのち国連こくれん機関きかんである気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(Intergovernmental Panel on Climate Change 以下いかIPCC)はついにその討議とうぎ停止ていしした。2007ねん2がつにIPCCは石炭せきたん石油せきゆ天然てんねんガスの使用しようねつ地球ちきゅうめる温暖おんだんガスを毎年まいとしすうじゅうおくトン大気たいきちゅう放出ほうしゅつ世界中せかいじゅう大気たいき地上ちじょううみ温度おんど危険きけんいきまで上昇じょうしょうさせるのだという圧倒的あっとうてき科学かがくてき証拠しょうこしめした。

国々くにぐに消費しょうひしゃ習慣しゅうかんえてクリーンなグリーン技術ぎじゅつ投資とうしすることによって有害ゆうがいなガス放出ほうしゅつ削減さくげんし、温暖おんだん停止ていしすることが出来できるとIPCCのラ−ジェンドラ・パチャウリ議長ぎちょうは4がつべた。しかし惑星わくせい深刻しんこく影響えいきょうあたえる気候きこう変動へんどうふせぐにはおそすぎるという。そして「世界せかいもっとまずしい人々ひとびとと、裕福ゆうふく社会しゃかいですらまずしい人々ひとびとひど打撃だげきけようとしている」、と。

世界せかいもっとまずしく開発かいはつおくれるアフリカはとく気候きこう変動へんどう対応たいおうすることがむずかしい。サブサハラアフリカは世界せかい温暖おんだんガスの4%以下いかしか排出はいしゅつしていないけれども、科学かがくしゃたちはつよ確信かくしんち『90%以上いじょうかくりつで』地域ちいきによってことなる天候てんこう生態せいたいけいはすでに温暖おんだんによってわってきており、すうねんさきにはさらなるダメージをけるだろうと予見よけんする。

地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょうもっと心配しんぱいされているのは、みずへの影響えいきょうだ。アフリカは幸運こううんにも利用りようされていないおおきな水源すいげんっており、そしていくつかの乾燥かんそう地域ちいき増加ぞうかするあめからめぐみをるだろう。しかしサヘルと乾燥かんそうたいはん乾燥かんそう地域ちいきはさらに乾燥かんそうするとかんがえられている。アフリカから紹介しょうかいする3番目ばんめ人間にんげんすで長期ちょうきわたって乾燥かんそう傾向けいこうのある地域ちいきんでいる。そして気候きこう変動へんどうは7500まんにんから2おく5000まんにん生活せいかつ生命せいめいを10ねんには危険きけんさらことになるだろう。一方いっぽうみなみアフリカの洪水こうずいこりがちな地域ちいきでは降雨こううパターンの変化へんかともなってより大地だいち湿しめりがちになり頻繁ひんぱん深刻しんこく洪水こうずいこし、くに資源しげん開発かいはつから緊急きんきゅう支援しえんらしてしまうだろう。

農業のうぎょう沿岸えんがん危機きき

アフリカの農業のうぎょう分野ぶんやすであめ利用りようして供給きょうきゅうされる灌漑かんがい設備せつびせた土壌どじょう旧式きゅうしき技術ぎじゅつ農業のうぎょう方式ほうしきへの依存いぞんによって上手うまくいっていない。その現状げんじょう旱魃かんばつ洪水こうずい悪化あっか気温きおん作物さくもつそだてるぶし変化へんかきびしいダメージをけるだろう。そして農業のうぎょう牧羊ぼくよういとなものたちはかれらの土地とちからはなされるのだ。

これは農業のうぎょう雇用こようの70%をめ、しばしば国内こくない経済けいざい原動力げんどうりょくとなる−産業さんぎょうよう材料ざいりょう安価あんか食料しょくりょう輸出ゆしゅつ収入しゅうにゅう大陸たいりく人道的じんどうてき経済けいざいてき災害さいがいこることを意味いみする。いくつかのくにでは、科学かがくしゃたちは2020ねんまでに農産物のうさんぶつ収穫しゅうかく現在げんざいの50%までむと考察こうさつしている。モハンマド・ベロの状況じょうきょうからあきらかなように、重要じゅうよう漁業ぎょぎょうもまたみずうみかわ干上ひあがり、水温すいおん上昇じょうしょうによる魚類ぎょるい生態せいたいけい破壊はかいくるしむだろう。

世界中せかいじゅう沿岸えんがんこく島々しまじまは、気温きおん上昇じょうしょう極地きょくちこおりかしたことによる海面かいめん上昇じょうしょうおびやかされている。しかしひがしアフリカ低地ていち島々しまじま沿岸えんがん地域ちいき頻繁ひんぱん洪水こうずいともはや日常にちじょうてきになった浸水しんすいによってとく危険きけん状況じょうきょうにある。

水温すいおん上昇じょうしょうはハリケーンや暴風雨ぼうふうう威力いりょく頻度ひんどたかめるとかんがえられている。アフリカの沿岸えんがん漁業ぎょぎょうとそれをささえる繊細せんさい生態せいたいけい海面かいめん上昇じょうしょうにより沿岸えんがん農地のうち塩害えんがいこり、河口かこうみず汚染おせんされればダメージをけるだろう。

環境かんきょう難民なんみん

生活せいかつはよりきびしくなる。国連こくれん世界中せかいじゅうやく5000まんにん環境かんきょう問題もんだいによってまいをわれ、すであたらしい住処すみかもとめてうみ国境こっきょうえる移住いじゅうしゃ人々ひとびとくわわるだろうと概算がいさんしている。おおくの人々ひとびとしょく住居じゅうきょ基本きほんてきなサービスがある人口じんこう過密かみつ都市とし流入りゅうにゅうするだろう。そしてかれらも気候きこう変動へんどう脅威きょういしたにいるのだ。

気候きこう変動へんどうはツェツェバエのような寄生虫きせいちゅうやマラリアのような寄生きせいびょうにも影響えいきょうする。マラリアはアフリカの子供こどもたちをころ最大さいだい原因げんいんとなっており、おおくのひとびとの医療いりょうコスト、生産せいさんせい低下ていかによって、アフリカ経済けいざい毎年まいとし120おくドルの被害ひがいおよぼしている。一定いってい気温きおん湿度しつど成長せいちょうひろまっていく。いくつかの感染かんせん地域ちいき土地とち乾燥かんそうすることによってマラリアから解放かいほうされるかもしれない。一斉いっせいにではないが現在げんざいマラリアに感染かんせんしていない地域ちいきはより高温こうおん多湿たしつになることによって感染かんせんしてしまうかもしれない。世界せかい保健ほけん機関きかん(World Health Organization 以下いかWHO)は世界せかいで8000まんにん以上いじょう人々ひとびとが、治療ちりょう方法ほうほう感染かんせん防止ぼうし知識ちしき抗体こうたいたないまま、感染かんせん地域ちいきひろがるマラリアに感染かんせんする可能かのうせいがあると警告けいこくした。

そしてまたアフリカの多様たよう動植物どうしょくぶつもかけがえがないものだ。大陸たいりくちゅうのおよそ5200しゅ植物しょくぶつは、研究けんきゅう気候きこう変動へんどうによってうちやく5000しゅがほとんどの生息せいそくうしなうことがかっている。これらのうち、およそ2100しゅが2085ねんまでに完全かんぜんにその棲家をうしなうだろう。野生やせい生物せいぶつのおかれた状況じょうきょうはよくはならない。ある研究けんきゅうによれば、みなみアフリカの有名ゆうめいなクルーガー禁猟きんりょうでは、3ぶんの2の動物どうぶつ絶滅ぜつめつするかもしれないと予測よそくされている。

気候きこう変動へんどう対応たいおうする

大陸たいりく脆弱ぜいじゃくせい気付きづいているアフリカの指導しどうしゃたちは、気候きこう変動へんどう地球ちきゅう温暖おんだんたたか国際こくさいてきみをずっと支援しえんしてきた。アフリカの政府せいふ砂漠さばくたたかう1994ねん国連こくれん会議かいぎ重要じゅうよう発起人ほっきにんだった−アフリカの大地だいちはその3ぶんの2が乾燥かんそうたいもしくははん乾燥かんそう地域ちいきであったのでとく関心かんしんたかかった−。おおくのアフリカ諸国しょこくはまたはやくに1992ねん気候きこう変動へんどうかんする国際こくさい連合れんごうわくぐみ条約じょうやく(UN Framework Convention on Climate Change以下いかUNFCCC)、はじめてにして唯一ゆいいつ温暖おんだんガスの排出はいしゅつ制限せいげんさだめた国際こくさいてき条約じょうやくである1997ねん京都きょうと議定ぎていしょ(Kyoto Protocol)に調印ちょういんした。

しかしアフリカのちいさな産業さんぎょう基盤きばん貧弱ひんじゃく輸送ゆそうシステムと電力でんりょくもう温暖おんだんガスをわずかしか排出はいしゅつせず、排出はいしゅつ削減さくげん地域ちいきにおいてさい優先ゆうせん事項じこうではなかった。アフリカの政府せいふわって、市民しみん社会しゃかい開発かいはつ協力きょうりょくしゃたちはきたるべき気候きこう変動へんどう衝撃しょうげき対処たいしょする計画けいかく焦点しょうてんて、適応てきおうするにはあまりに脆弱ぜいじゃくなその地域ちいき社会しゃかいささえようとしている。たとえば2006ねん9がつ、UNFCCC事務じむきょくは33のアフリカのくに多数たすう国際こくさい組織そしき市民しみん社会しゃかいグループが出席しゅっせきする気候きこう変動へんどう対応たいおうかんするワークショップを開催かいさいした。会議かいぎでは広域こういき監視かんしシステムと気候きこう変動へんどう旱魃かんばつ洪水こうずいのような深刻しんこく天候てんこう事象じしょう早期そうき警告けいこく必要ひつようせい開発かいはつ災害さいがい準備じゅんび長期ちょうき対応たいおう戦略せんりゃく統合とうごう注目ちゅうもくあつまった。

たしかにアフリカの開発かいはつ問題もんだいおおくの局面きょくめんで、気候きこう変動へんどう対応たいおうするくに地域ちいき社会しゃかい能力のうりょく強化きょうかしている。たとえば灌漑かんがい用法ようほうはアフリカのおおくの地域ちいき農業のうぎょう収入しゅうにゅう上昇じょうしょう食糧しょくりょう供給きょうきゅう安全あんぜん保障ほしょうのために改善かいぜん不可欠ふかけつである。アフリカの農地のうちのたった4%ほどしか灌漑かんがいはされていない。よりおおくの土地とちみずくことは農業のうぎょう開発かいはつ計画けいかく顕著けんちょしめされるだろう。ぶしてき降雨こううはより安定あんていしなくなり、気候きこう変動へんどうによって頻度ひんどり、対応たいおう戦略せんりゃくなか灌漑かんがいはより重要じゅうようになっていく。灌漑かんがい農夫のうふたちの生計せいけい維持いじし、食料しょくりょう供給きょうきゅう増加ぞうかさせ、地域ちいき社会しゃかいかれらの土地とちまることたすけるはずだ。

シエラレオネの気象きしょう科学かがくしゃオガンレード・デヴィッドソンがかれのフリータウンのオフィスでアフリカリニューアルにかたったところによれば、問題もんだい財政ざいせいだとう。「気候きこう変動へんどうはアフリカの農業のうぎょうおおきな影響えいきょうあたえるだろう。アフリカは農業のうぎょうシステムをえる必要ひつようてくる。しかしアフリカがそのため十分じゅうぶん資金しきんげんたなければそれはできない」と。灌漑かんがいはじめとして、肥料ひりょう技術ぎじゅつ改善かいぜん、よりよい品種ひんしゅ生産せいさん、これらすべてはおおくの投資とうし必要ひつようとする。「アフリカは温暖おんだんガスを放出ほうしゅつすることによって発生はっせいした経済けいざい利益りえき享受きょうじゅしたことはない。だからその衝撃しょうげきめられるとみげられていないのだ」アフリカの人々ひとびといま自分じぶんたちがなかった資源しげん自分じぶんたち以外いがい人々ひとびとつくした状況じょうきょう影響えいきょう対処たいしょしなければならない。デヴィッドソンはつづけた。地球ちきゅう温暖おんだんとは「アフリカの国々くにぐにとってじゅう損失そんしつ」なのだと。

実行じっこうのための時間じかん

アフリカは地球ちきゅう環境かんきょうファシリティ(Global Environment Facility 以下いかGEF)によって運営うんえいされるふたつの基金ききんつうじていくつか援助えんじょけている。基金ききん開発かいはつ途上とじょうこく環境かんきょう保護ほごプロジェクトの財政ざいせい支援しえんのために1991ねん設立せつりつされた。特別とくべつ気候きこう変動へんどう基金ききんすべての開発かいはつ途上とじょうこく環境かんきょう適応てきおう、エネルギー管理かんり技術ぎじゅつ移転いてん気候きこうかんする経済けいざい変化へんかへの援助えんじょおこなっているのにたいし、後発こうはつ開発かいはつ途上とじょうこく基金ききん唯一ゆいいつ後発こうはつ開発かいはつ途上とじょうこくとして分類ぶんるいされる国々くにぐにのための基金ききんである。後発こうはつ開発かいはつ途上とじょうこく基金ききんは2001ねん設立せつりつ以来いらいやく1おく1600まんドルの拠出きょしゅつ誓約せいやくているが、実際じっさいけているのは半分はんぶんおよばない。特別とくべつ基金ききんへの誓約せいやくは6200まんドルで5200まんドル以上いじょうすでとどいている。

政府せいふがプライベートセクターや市民しみん社会しゃかいがともに、脆弱ぜいじゃくせい必要ひつようせい同一どういつし、くにべつ行動こうどう優先ゆうせん順位じゅんい設定せっていするくにべつ適応てきおう行動こうどう計画けいかく(National Adaptation Plans of Action 以下いかNAPAs)を開発かいはつしている。NAPAで提案ていあんされる計画けいかく基金ききんにふさわしい。GEFは国連こくれん環境かんきょう計画けいかく世界銀行せかいぎんこう国連こくれん開発かいはつ計画けいかくによって運営うんえいされている。

エチオピアは土壌どじょう浸食しんしょくめる目的もくてきくに半分はんぶんめる北部ほくぶ乾燥かんそうたい試験しけんプロジェクトを導入どうにゅうし、こん特別とくべつ基金ききんからそのための300まんドルのうち100まんドルをけた。その計画けいかくはまた旱魃かんばつたたか畜産ちくさん農業のうぎょういとなむものたちの能力のうりょく強化きょうか模索もさくしている。ケニアは気候きこう変動へんどう監視かんし管理かんりする能力のうりょくくにや、地方ちほう地方ちほう共同きょうどうたいそなえ、気候きこう変動へんどう関連かんれんするプライベートセクターの促進そくしんはかるための計画けいかくで5100まんドルのうちすでに650まんドルをけている。

交付こうふきんともな問題もんだいは、IPCCの共同きょうどう議長ぎちょうでエネルギー問題もんだい専門せんもんであるデヴィッドソン温暖おんだんガスの排出はいしゅつ削減さくげんは、すでおびやかされている地域ちいき社会しゃかい劇的げきてき影響えいきょうあたえるにはすくなすぎるという。ごく最近さいきんまでかれ地域ちいきてき対応たいおう計画けいかくよりも温暖おんだん緩和かんわ原因げんいん科学かがくてき究明きゅうめい気候きこう変動へんどう基金ききん焦点しょうてんてていたとている。「エネルギーがかかる。もしあなたがクリーンエネルギー技術ぎじゅつ改良かいりょうしようとすれば、それはいちこくつく以上いじょう相当そうとう投資とうしになるでしょう。その追加ついか費用ひようだれはらうのだろう?」

その疑問ぎもんこたえなければならないのは、気候きこう変動へんどうたたか世界せかい規模きぼ誓約せいやく重要じゅうようだというひとつの理由りゆうがある、とデヴィッドソンう。「国際こくさい社会しゃかいがその誓約せいやく意味いみ見出みだせるからだ。しかしもし我々われわれ官僚かんりょうてき容易よういでないおおくの引出条件じょうけんをそのままにするなら、国々くにぐに基金ききん利用りようすることが出来できず、問題もんだい存続そんぞくするだろう」」研究けんきゅう試験しけんてきプロジェクトのため時間じかんわったのだ。かれ断言だんげんした。「いまこそ実行じっこうするときだ」、と。

NEPADの計画けいかくみどりそだてる

これらの資源しげん役立やくだつほどつくれるかどうか、解決かいけつ問題もんだいである。アフリカはなんじゅうねん貧困ひんこん削減さくげんのための資本しほんさがしているが、よりまずしくなっている。分析ぶんせきによれば、きた国々くにぐにはアフリカや発展はってん途上とじょう地域ちいき貧困ひんこん緩和かんわする開発かいはつ援助えんじょ加速かそくすること、ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう設定せっていされたQOL改善かいぜん約束やくそくするにもかかわらず、援助えんじょ実際じっさいには昨年さくねんより5%以上いじょうっている。

わずかに疑問ぎもんだが、アフリカ大陸たいりく開発かいはつ青写真あおじゃしん環境かんきょう行動こうどう計画けいかくであるアフリカ開発かいはつのためのしんパートナーシプ(New Partnership for Africa’s Development 以下いかNEPAD)は、アフリカは貧困ひんこんレベルの上昇じょうしょうふかまる環境かんきょう悪化あっかというふたつの関連かんれんする未来みらい特徴付とくちょうづけられているという観測かんそくもとはじまった。

行動こうどう計画けいかく国連こくれん環境かんきょう計画けいかく援助えんじょにより2003ねんげられた。アフリカのいたるところで貧困ひんこん環境かんきょう悪化あっか資源しげん枯渇こかつしゅたる原因げんいんのままである。...アフリカの国々くにぐにとって貧困ひんこん軽減けいげん開発かいはつ政策せいさくさい優先ゆうせん目標もくひょうである。...生活せいかつと、貧困ひんこん確固かっこたる改善かいぜんなしに環境かんきょう政策せいさく計画けいかくはほとんど達成たっせいできないだろう。

行動こうどう計画けいかく地方ちほう国内こくない環境かんきょう悪化あっか影響えいきょうけるしょう区域くいき重要じゅうようし、環境かんきょうモニタリングと研究けんきゅう改善かいぜんし、グリーン技術ぎじゅつ移転いてん推進すいしんするさらなる効果こうかてき国際こくさい協力きょうりょくもとめ、災害さいがい準備じゅんび早期そうき警告けいこくシステムを改善かいぜんし、もっと脆弱ぜいじゃく地域ちいき気候きこう変動へんどう影響えいきょうやわらげる。

アフリカは地球ちきゅう規模きぼ温暖おんだんにはほとんど関与かんよしていないので、気候きこう変動へんどうかんするNEPADの計画けいかく地球ちきゅう温暖おんだん上昇じょうしょうゆるやかにする地域ちいき貢献こうけん強調きょうちょうする。上昇じょうしょうめるもっとも重要じゅうよう要因よういん森林しんりんである。森林しんりん温暖おんだん主要しゅよう要因よういんである二酸化炭素にさんかたんそガスを吸収きゅうしゅうする。アフリカは地球ちきゅうじょう森林しんりんの17%となんせんマイルもさき汚染おせん物質ぶっしつによってよごされた大気たいき正常せいじょうにするのに十分じゅうぶん熱帯ねったい雨林うりんの25%を所有しょゆうしている。森林しんりんはまた概算がいさん150まんしゅおどろくべき動植物どうしょくぶつ多様たようせいささえ、同様どうようなんひゃくまんにん人々ひとびと生計せいけい維持いじする。

えゆくもり

しかしアフリカの森林しんりん年間ねんかん500まんヘクタールの割合わりあい消滅しょうめつしつつある、とNEPADはつたえる。消費しょうひ持続じぞく不可能ふかのう商業しょうぎょう伐採ばっさいと、焼畑やきばた犠牲ぎせいになっているのだ。アフリカで発電はつでんするぜんエネルギーの3ぶんの2がたきぎからまかなっている。とく家庭かてい調理ちょうり暖房だんぼうでの使用しようもり絶滅ぜつめつ拍車はくしゃをかけている。

アフリカと国際こくさい社会しゃかいはここすうねん森林しんりん回復かいふく保護ほごするため努力どりょくしてきたけれども、その成果せいかかんばしくない。1980ねんから1995ねん調査ちょうさによればおよそ森林しんりんの6600まんヘクタールが破壊はかいされた。そして1977ねんから1000まんほんえてきたくさ女性じょせいたちの運動うんどうであるケニアのグリーンベルトムーブメントのような先進せんしんてき運動うんどうがありながらも、森林しんりん伐採ばっさい割合わりあい増加ぞうかつづけている。

NEPADの行動こうどう計画けいかくえゆく農地のうち生産せいさんりょく改善かいぜんによって森林しんりんたいする農業のうぎょうてき負荷ふか低減ていげんおこない、持続じぞく可能かのう伐採ばっさいかんする法律ほうりつ制定せいてい強化きょうかすることは、いかなるアフリカの森林しんりん保護ほご計画けいかく局面きょくめんでも成功せいこうには必要ひつよう不可欠ふかけつであると主張しゅちょうする。しかしそれは容易よういではない。木材もくざいはいくつかのくににとっては重要じゅうよう輸出ゆしゅつ品目ひんもくであり、経済けいざい悪化あっかまねくかもしれない輸出ゆしゅつ削減さくげん困難こんなんであるかともすれば不可能ふかのうなのだ。

農業のうぎょう生産せいさんりょく農業のうぎょう収入しゅうにゅうげはNEPADの優先ゆうせん項目こうもくである。しかしアフリカの地方ちほう経済けいざい改革かいかくはコストがかかる長期間ちょうきかん計画けいかくであり、改善かいぜんのスピードは年間ねんかん100まんにん貧困ひんこんそうくわわる状況じょうきょうめるにはゆるやかぎる。

2007ねん5がつにNEPAD事務じむきょくはアフリカ諸国しょこく環境省かんきょうしょうによって考慮こうりょされた環境かんきょう保護ほご経済けいざい専門せんもん800にんからなる一団いちだん開発かいはつした大陸たいりくしょう地域ちいきごとの気候きこう変動へんどう対応たいおう詳細しょうさい発表はっぴょうした。これらの研究けんきゅう今年ことしわりにバリでひらかれるUNFCCCの次回じかい会議かいぎで、アフリカ首脳しゅのうじんおこなうプレゼンテーションにもちいられるだろう。

市場いちば環境かんきょう問題もんだい意識いしきさせる

緊急きんきゅうてき環境かんきょうニーズをあつかいづらい経済けいざいあわさせる挑戦ちょうせんはとくにアフリカで強調きょうちょうされる。しかしそれはアフリカではほとんど目新めあたらしくない。温暖おんだんガスの排出はいしゅつ削減さくげん費用ひようは、ゆたかな国々くにぐにとってすら過去かこじゅうねん以上いじょうわたって気候きこう変動へんどう対応たいおうする行動こうどうをするにたってのしゅたる障害しょうがいのままだ。科学かがくしゃたちが一般いっぱんてきこん排出はいしゅつ削減さくげんをして気候きこう変動へんどう最悪さいあく影響えいきょうふせぐことはそうしなかったとき発生はっせいするコストよりやすいと主張しゅちょうする一方いっぽうで、いくつかの政府せいふ削減さくげん規模きぼちいさくし、スピードをゆるめるために討論とうろんしている。かれらは世界せかい経済けいざいあたえるダメージの危険きけんせいと、消費しょうひしゃ産業さんぎょうかいへのコストを指摘してきしているのだ。

2006ねんイギリスの気候きこう変動へんどう経済けいざいかんする主要しゅよう研究けんきゅうで、世界銀行せかいぎんこうぜんチーフエコノミストであるニコラス・スターンきょう生来せいらい自由じゆう市場いちばは、環境かんきょう問題もんだい意識いしきすることをさまたげられていると主張しゅちょうした。そのはたらきはこのようになっている。1トンの鉄鋼てっこう生産せいさんすることによって発生はっせいする経済けいざいてき利益りえき少数しょうすう人々ひとびとによって享受きょうじゅされている。それはたとえば工場こうじょうのオーナーであったり、従業じゅうぎょういんであったり、株主かぶぬしであったりするわけだ。しかしその温暖おんだんガスの排出はいしゅつ環境かんきょうへのダメージのコストは、世界中せかいじゅうおおくの世代せだいすうじゅうおくにん人々ひとびと分配ぶんぱいされている。これは工場こうじょうのオーナーが汚染おせん物質ぶっしつ削減さくげんするために生産せいさんコストをげる動機どうきにはほとんどならない。「気候きこう変動へんどうとは」、とスターンきょうう。「それは世界せかい最大さいだい市場いちば失敗しっぱいだ」

もし地球ちきゅう温暖おんだん防止ぼうし世界せかいてき努力どりょくみのらせるならば、汚染おせん物質ぶっしつ費用ひよう上昇じょうしょうさせることにより経済けいざいのプロセスをえること重要じゅうようになる。ひとつの提案ていあん温暖おんだんガス排出はいしゅつぜいだ。それによって発生はっせいさせるよりもそれをふせぐほうがやすくなる仕組しくみをつくることが出来できる。しかし炭素たんそぜいおおくの国々くにぐにからつよ反対はんたいっており、わずかな少数しょうすう政府せいふによって導入どうにゅうされている。

汚染おせん物質ぶっしつ価格かかく設定せっていするほか方法ほうほうとして「キャップ・アンド・トレード制度せいど二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつ上限じょうげんおよび余剰よじょうぶん取引とりひき制度せいど)」は京都きょうと議定ぎていしょ発効はっこう以来いらいもっと一般いっぱんてきになっている。京都きょうと議定ぎていしょは1990ねんレベルから5%温暖おんだんガスの排出はいしゅつ削減さくげんすることを調印ちょういんした国々くにぐに産業さんぎょうかい要求ようきゅうしている。この合意ごういはまたUNFCCCのクリーン開発かいはつメカニズム(Clean Development Mechanism以下いかCDM)を創設そうせつした。これはじゅう排出はいしゅつ産業さんぎょう環境かんきょう計画けいかく投資とうしすることによって排出はいしゅつ削減さくげんしたくにから排出はいしゅつけん購入こうにゅうする有効ゆうこう仕組しくみだ。

たとえばもし、理論りろんてき工場こうじょうのオーナーが京都きょうと議定ぎていしょ批准ひじゅん政府せいふからが10トンの炭素たんそ削減さくげん要求ようきゅうされるならば、かれらは排出はいしゅつ削減さくげん改善かいぜん目標もくひょう達成たっせいのための製造せいぞう技術ぎじゅつ投資とうしするだろう。しかし工場こうじょうのオーナーはそのわりに10トンの二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうするために植林しょくりんすることをもっとやす手段しゅだんとしてえらぶかもしれない。CDMのした工場こうじょうのオーナーは削減さくげん目標もくひょうたいして植林しょくりんすることで目標もくひょう達成たっせいとすることがゆるされる。かれらの資金しきん節約せつやくし、大陸たいりく投資とうしする動機どうきつくす。

おなじルールはきた国々くにぐにかれらの国内こくない削減さくげん目標もくひょうたいしてアフリカの発電はつでん設備せつび削減さくげんすることを勘定かんじょうにいれることがゆるされる。それは火力かりょく発電はつでんしょ水力すいりょく発電はつでん天然てんねんガスを利用りようした発電はつでんえるためのプロジェクトとう適用てきようされる。その合意ごういはまたCDMの排出はいしゅつけんかぶおなじように売買ばいばいすることを許容きょようしている。

それは1997ねんわりにはじめて提案ていあんされて以来いらい排出はいしゅつけん取引とりひき市場いちば規模きぼ220おくドルの産業さんぎょう発展はってんし、アフリカはCDM投資とうしきつけてい排出はいしゅつのための資本しほんとし、経済けいざいてき環境かんきょう問題もんだい配慮はいりょする開発かいはつ援助えんじょすることをのぞんでいる。しかしアフリカは高度こうど経済けいざい市場いちば制度せいど欠如けつじょひく管理かんり運営うんえい能力のうりょくのため世界中せかいじゅうのCDMプロジェクトの2%以下いかしかあつめていない。

上記じょうきのシステムはゆたかな国々くにぐに経済けいざいかいがCDMを使つかってかれらの相殺そうさい計画けいかく環境かんきょうてき価値かちをつりあげさせ、自分じぶんたちの排出はいしゅつ削減さくげんをまぬがれさせるメカニズムになるという批判ひはんるなど、議論ぎろん余地よちがある。

しかし京都きょうと議定ぎていしょの2012ねん失効しっこう想定そうていよりも温暖おんだんはやくなっている事実じじつとともに、アフリカの環境かんきょう問題もんだい意識いしきした開発かいはつ議題ぎだいはまだ温暖おんだんこす経済けいざい変化へんかさせる努力どりょくからまだ利益りえきられるかもしれない。「わたしたちは温暖おんだんガス増加ぞうか現状げんじょうえるとてもちいさなまどっている」とIPCCのラジェンドラ・パウチャリは5月にバンコクでレポーターにかたった。「我々われわれのこされた時間じかんすくない」。

安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい気候きこう変動へんどう平和へいわおびやかすかもしれない

気候きこう変動へんどう経済けいざいてき政治せいじてき社会しゃかいてき結果けっか気候きこう変動へんどうふせがないかぎ平和へいわおびやかすかもしれない。そのようにバン・キ・ムーン国連こくれん事務じむ総長そうちょうは4がつ17にち安全あんぜん保障ほしょう理事りじかいはなした。「人類じんるい歴史れきしとおして、人々ひとびと天然てんねん資源しげんをめぐってあらそってきた」かれべた。「天候てんこうパターンが変化へんかすること、洪水こうずい旱魃かんばつやそれにともな経済けいざい費用ひよう社会しゃかい地域ちいき社会しゃかいきょくさせるリスクになりうる」。それによって暴動ぼうどう内紛ないふんのリスクをやすことになる。

なが討議とうぎつづいた異常いじょうだった。イギリスがイニシアチブを理事りじかい気候きこう変動へんどうについて演説えんぜつした最初さいしょになった。会議かいぎでのその演説えんぜつたい批判ひはんいわけではなかった。パキスタンのファルク・アミール大使たいしはG−77や中国ちゅうごくふく発展はってん途上とじょうこくのグループを代表だいひょうして、その議題ぎだい安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい権限けんげんがいで、国連こくれん経済けいざい社会しゃかい理事りじかい国連こくれん総会そうかいふくむよりおおきな組織そしきへの侵犯しんぱんであると主張しゅちょうした。しかしその討論とうろん海面かいめん上昇じょうしょうによって洪水こうずい浸水しんすいめんしているちいさなしま国々くにぐに出席しゅっせきしゃからは歓迎かんげいされた。

その会議かいぎ議長ぎちょうであったイギリスのマーガレット・バケット外務がいむ大臣だいじんった。「今日きょう気候きこう変動へんどうたたか開発かいはつ環境かんきょう経済けいざいおなじくらいけられない安全あんぜん保障ほしょう問題もんだいだということを世界せかい認識にんしきしただ」。彼女かのじょは、ウガンダのムセベニ大統領だいとうりょうが、きた産業さんぎょうによる発展はってん途上とじょうみなみ国々くにぐに汚染おせん侵略しんりゃく行為こういとしての気候きこう変動へんどうであるとかたっていることを紹介しょうかいした。環境かんきょう世界せかい平和へいわ関係かんけい強調きょうちょうした発言はつげんだった。かれ安全あんぜん保障ほしょう観点かんてんからこの問題もんだいとらえた最初さいしょのリーダーの一人ひとりであると、彼女かのじょ断言だんげんした。そして、かれ最後さいご一人ひとりにはならないだろうともくわえた。



 
 
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国連こくれん事務じむ総長そうちょう気候きこう変動へんどう会合かいごうべい大統領だいとうりょう出席しゅっせき要請ようせい

【ワシントン=大塚おおつか隆一りゅういち】ワシントンをおとずれたはんはじめぶん国連こくれん事務じむ総長そうちょうは17にち、ホワイトハウスでブッシュべい大統領だいとうりょう会談かいだんし、国連こくれん総会そうかいにあわせて9月くがつ24にちひらく、事務じむ総長そうちょう主催しゅさい気候きこう変動へんどうかんするハイレベル会合かいごうへの出席しゅっせき要請ようせいした。

温暖おんだん対策たいさくさい優先ゆうせん課題かだいひとつにかかげるはん事務じむ総長そうちょう会談かいだん記者きしゃだんたいし、「気候きこう変動へんどう人類じんるいにとって非常ひじょう重要じゅうよう問題もんだいだ。大統領だいとうりょうをニューヨークにむかえることをたのしみにしている」とべた。ホワイトハウスによると、ブッシュ大統領だいとうりょう出席しゅっせき前向まえむきの姿勢しせいしめしている。

(2007ねん7がつ18にち1131ふん 読売新聞よみうりしんぶん



 
 
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2007ねん8がつ6にち(月)げつ「しんぶん赤旗あかはた

べいだい企業きぎょう経営けいえいしゃ温暖おんだん対策たいさく強化きょうか支持しじ 声明せいめい発表はっぴょう

【ワシントン=山崎やまざき伸治しんじ】ゼネラル・エレクトリック(GE)やエクソン・モービル、IBMなど米国べいこく代表だいひょうするだい企業きぎょうひゃくろくじゅうしゃ最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃ(CEO)が個人こじん加盟かめいするビジネス・ラウンドテーブル(BR)はこのほど、「温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつりょう地球ちきゅうてき規模きぼ削減さくげんすることにつながる共同きょうどう行動こうどう支持しじする」との声明せいめい発表はっぴょうしました。

地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさく強化きょうかもとめる国際こくさいてき世論せろんがいっそうたかまるもとで、米国べいこく国籍こくせき企業きぎょう対策たいさくこうじることが「利益りえき」だとなし、「積極せっきょく姿勢しせい」に転換てんかんはかっています。今回こんかい声明せいめいはそのことを裏付うらづけるとともに、見直みなおしがすすんでいるブッシュ政権せいけん温暖おんだん対策たいさくにもすくなからぬ影響えいきょうおよぼすものとみられます。

声明せいめいはBRの環境かんきょう技術ぎじゅつ経済けいざい作業さぎょう部会ぶかいのチャド・ホリデー部会ぶかいちょう(デュポンしゃCEO)が議会ぎかい関係かんけいしゃ科学かがくしゃ意見いけんまえてまとめたもの。同氏どうしなながつじゅうななにち公表こうひょうさい、「気候きこう変動へんどうかんするべい企業きぎょうCEOのかんがかたいちじるしく発展はってんしている。自分じぶんたちの企業きぎょうにとって重要じゅうよう問題もんだいだとなすCEOがえており、おおくは米国べいこく時宜じぎにかなった行動こうどうもとめている」とべました。

さんじゅういちにち公表こうひょうされた最終さいしゅうばん声明せいめい今後こんご政策せいさく目標もくひょうとしてじゅういち項目こうもく列挙れっきょしています。

そのうち「地球ちきゅうてき規模きぼ問題もんだいには地球ちきゅうてき規模きぼ解決かいけつさく導入どうにゅうする」の項目こうもくでは、「米国べいこくだけを重視じゅうししても、世界せかいてき規模きぼ温室おんしつ効果こうかガスを削減さくげんできないし、大気たいきちゅう濃度のうど一定いっていにすることもできない」と指摘してき中国ちゅうごくやブラジル、インドといった「主要しゅよう排出はいしゅつこく」にも削減さくげん目標もくひょうまもらせるようもとめています。 数値すうち目標もくひょうれず

柔軟じゅうなん段階だんかいてきなやりかたをとる」の項目こうもくでは「経済けいざいてき影響えいきょう容認ようにんできない場合ばあいには目標もくひょう修正しゅうせいできるよう、政策せいさくてき枠組わくぐみは十分じゅうぶん柔軟じゅうなんであるべきだ」と強調きょうちょうしています。

声明せいめいは、具体ぐたいてき政策せいさくたいしては、産業さんぎょうあいだ認識にんしき濃淡のうたんがあることをにじませています。数値すうち目標もくひょうについてはまったくふれていません。

ブッシュ政権せいけんきゅうがつ主要しゅようじゅうカ国かこく国連こくれん招待しょうたいし、温暖おんだん問題もんだい国際こくさい会議かいぎ開催かいさいします。



 
 
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異常いじょう気象きしょう世界せかい各地かくち記録きろくてき WMO、今年ことし前半ぜんはんまとめ

2007ねん08がつ08にち2014ふん

世界せかい気象きしょう機関きかん(WMO)は7にち今年ことし前半ぜんはん世界せかい各地かくち洪水こうずいねつなど記録きろくてき異常いじょう気象きしょうきたとの報告ほうこくをまとめた。平均へいきん地表ちひょう温度おんどは1がつ平年へいねんより1.89、4がつは1.37たかく、1880ねん記録きろく開始かいし以来いらいもっとたかかった可能かのうせいがあるとしている。

みなみアジアでは6、7がつ平年へいねんの2ばいの4かいのモンスーンてい気圧きあつ発生はっせい。インド、パキスタン、バングラデシュの豪雨ごうう洪水こうずいで500にん以上いじょう死亡しぼうやく1000まんにん避難ひなんした。ペルシャ湾岸わんがん地域ちいきでは6がつ過去かこすうじゅうねん最大さいだいのサイクロンがオマーンとイランに上陸じょうりく、オマーンでは50にん以上いじょう死亡しぼうした。6月ろくがつ中国ちゅうごく南部なんぶでも豪雨ごううによる洪水こうずいで120にん死亡しぼうやく1400まんにん被害ひがいった。インド洋いんどようのモルディブでは、5がつ高波たかなみおそい、68のしま深刻しんこく浸水しんすい被害ひがいがあった。

英国えいこくでは5がつから7がつにかけての降雨こううりょうが1766ねん観測かんそく開始かいし以来いらい最多さいたの406ミリを記録きろく6月ろくがつ24にちと7がつ20にち豪雨ごううによる洪水こうずいで、家屋かおくやインフラ被害ひがいは60おくドル(やく7118おくえん)にたっした。ドイツでも5がつ観測かんそく史上しじょう最多さいた降雨こうう記録きろく、ところが4がつ史上しじょうもっと降雨こううすくなかった。6、7がつ欧州おうしゅう南東なんとうねつおそい、7がつ23にちにはブルガリアで史上しじょう最高さいこうの45記録きろくした。ねつ各地かくちやま火事かじこした。

WMOと国連こくれん環境かんきょう計画けいかく共同きょうどう設置せっちする「気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)」の報告ほうこくしょによると、過去かこ50ねん異常いじょう気象きしょう増加ぞうか傾向けいこうにあり、とく気温きおん上昇じょうしょうによる降雨こううねついちじるしい。今後こんご加速かそくする可能かのうせいたかいという。



 
 
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成層圏せいそうけんにエアロゾル放出ほうしゅつ」は温暖おんだん対策たいさく最後さいごふだか?

2007ねん8がつ 9にち

Eric Smalley 2007ねん08がつ09にち

最新さいしん研究けんきゅうによると、大気圏たいきけんをハッキングすること、つまり、微粒子びりゅうし成層圏せいそうけんくもなか注入ちゅうにゅうして日光にっこうをさえぎり、温室おんしつ効果こうかガスに起因きいんする地球ちきゅう温暖おんだんめることは、いますぐにも実現じつげん可能かのうなのだという。 ただ問題もんだいは、はじめてしまえばそのさきずっとやりつづけなければならなくなるということだ。

カナダにあるコンコーディア大学だいがくのDamon Matthews助教授じょきょうじゅとスタンフォード大学だいがくのKen Caldeira博士はかせという2人ふたり気象きしょう学者がくしゃが、大気圏たいきけんへの地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほう効果こうか気象きしょうシミュレーションによって試算しさんした。

その結果けっか現状げんじょうのまま二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつつづけたとしても、地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほう短期間たんきかんのうちに工業こうぎょう以前いぜん気温きおんもどせることがあきらかになった。具体ぐたいてきうと、やく5ねんで1900ねんごろの水準すいじゅんもどせるということだ。そのうえ、この方策ほうさく比較的ひかくてき安価あんか容易よういだということもかった。

1びょうたり20〜25リットルのエアロゾルを放出ほうしゅつすれば、成層圏せいそうけん十分じゅうぶんりょう粒子りゅうしたもたれ、地球ちきゅうじょうにある炭素たんそ吸収きゅうしゅうげん大気圏たいきけんからよりおおくの二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうするようになり、結果けっかとして気温きおんげられる。

「この程度ていど流量りゅうりょうなら消火しょうかホース1ほんでまかなえる。年間ねんかん1おくドル程度ていどもあれば、このホースのよう所要しょようしょにポンプをけて、多数たすう気球ききゅう成層圏せいそうけんかべておける」とCaldeira博士はかせう。

問題もんだいは、もしこの計画けいかく中断ちゅうだんされたり頓挫とんざしたりした場合ばあいなにこるかだ。

この地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほう停止ていしさせると、炭素たんそ吸収きゅうしゅうげん太陽熱たいようねつあたためられ、ふたた二酸化炭素にさんかたんそ大気圏たいきけん放出ほうしゅつするようになる。このリバウンドによって、エアロゾルの放出ほうしゅつがなかった場合ばあい到達とうたつしていたであろう温度おんどまで気温きおん上昇じょうしょうする。

今日きょう地球ちきゅう温暖おんだんより10〜20ばいはや割合わりあいで、最悪さいあく場合ばあいには10年間ねんかん摂氏せっし3.9気温きおん上昇じょうしょうし、地球ちきゅう環境かんきょう破壊はかいし、文明ぶんめい存続そんぞくをもおびやかすだろう。

だい惨事さんじけるためには、二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど上昇じょうしょうつづけるかぎりずっと、この地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほうつづけなくてはならない。

Caldeira博士はかせは、たったいま自動車じどうしゃ排気はいきかんから二酸化炭素にさんかたんそのうち4ぶんの1は、せんねんにもまだ大気圏たいきけんのこっていることを指摘してきしたうえで、「せん年間ねんかん故障こしょうなしに稼働かどうするシステムなど、われわれはつくったことがない」とつづけた。

技術ぎじゅつてき故障こしょうきなかったとしても、状況じょうきょう変化へんか、たとえば世界せかい大戦たいせん経済けいざいてき破綻はたん、あるいはたんなる政治せいじてき路線ろせん変更へんこうによっても、ホースの稼働かどう停止ていしさせられる可能かのうせいはある。

エネルギーおよび持続じぞく可能かのう開発かいはつ専門せんもんとする研究けんきゅうしゃで、スタンフォード大学だいがく法学部ほうがくぶのDavid Victor教授きょうじゅは、Matthews助教授じょきょうじゅとCaldeira博士はかせ論文ろんぶんについて言及げんきゅうし、この論文ろんぶん強調きょうちょうしているのは、どのくにであれ地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほうこころみる場合ばあいは、長期ちょうきてき持続じぞくしてまなければならないということだとかたった。「たとえてうなら、きゅう坂道さかみちをブレーキのない自転車じてんしゃりていくようなものだ」とVictor教授きょうじゅかたる。 成層圏せいそうけん粒子りゅうし注入ちゅうにゅうして日光にっこうをさえぎるというアイデアは、1970年代ねんだいソ連それん(当時とうじ)の気候きこう学者がくしゃMikhail Budyko博士はかせはじめて提唱ていしょうしたものだが、これまで学術がくじゅつてき敬意けいいはらわれるにはいたらずにいた。だが昨年さくねん、これに変化へんかしょうじた。ノーベル化学かがくしょう受賞じゅしょうしゃのPaul Crutzen博士はかせが、このアイディアの可能かのうせい真剣しんけん検討けんとうするよう学術がくじゅつかいびかけるエッセイを発表はっぴょうしたのだ(ワイアード・ニュースの関連かんれん記事きじはこちら(英文えいぶん記事きじ))。

だが、地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほう検討けんとうすることがそのまま実践じっせんすることにつながるわけではない。Crutzen博士はかせも、この最新さいしん研究けんきゅうによってあきらかになったのは、二酸化炭素にさんかたんそによってこされる地球ちきゅう温暖おんだんそうとするこころ自体じたいおおきなリスクがあることだと発言はつげんしている。「CO2排出はいしゅつりょう削減さくげんするほうがずっといい」とCrutzen博士はかせかたる。

Caldeira博士はかせ意見いけんでは、危険きけんなのは地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほうそのものではなく、政治せいじたちが、エネルギーおよび輸送ゆそうシステムを変革へんかくするというなん事業じぎょうけたい一心いっしんで、この手法しゅほう採用さいようすることだ。

「(燃費ねんぴわるい)SUVしゃつづけるのなら、わたし地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほう採用さいよう反対はんたいする。石炭せきたん燃料ねんりょうとする火力かりょく発電はつでんしょ大気圏たいきけんへの二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつつづけるのなら、わたし地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほう反対はんたいする」

地球ちきゅう工学こうがくてき手法しゅほうというのは、非常時ひじょうじのパラシュートにすぎないとかんがえるべきなのだと、Caldeira博士はかせう。つまり、使つかわざるをないときがけっしてこないように真剣しんけんねがうべきものなのだと。

[日本語にほんごばん:ガリレオ-江藤えとう千夏ちなつ小林こばやし理子さとこ]



 
 
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はん国連こくれん事務じむ総長そうちょう温暖おんだんさい重要じゅうよう課題かだい」 会見かいけん強調きょうちょう

2007ねん08がつ18にち2204ふん

国連こくれんはんはじめぶん(パン・ギムン)事務じむ総長そうちょうは17にち日本にっぽん時間じかん18にち)、国連こくれん本部ほんぶ朝日新聞あさひしんぶん船橋ふなばし洋一よういち主筆しゅひつ会見かいけんした。はんは、9月くがつ各国かっこく首脳しゅのうらをまねいてひら地球ちきゅう温暖おんだんのハイレベル会合かいごうについて、「国連こくれん歴史れきしもっと重要じゅうようみのひとつだ」と強調きょうちょう12月じゅうにがつにインドネシアでひら国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎで、ポスト京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐみづくりの本格ほんかく交渉こうしょうはじめるため、みずからの指導しどうりょく米国べいこくふくめた各国かっこく協力きょうりょくけることにつよ意欲いよくしめした。

はん地球ちきゅう温暖おんだんについて、ぜん人類じんるい例外れいがいなく影響えいきょうける安全あんぜん保障ほしょう問題もんだいであるとの認識にんしき表明ひょうめい先進せんしんこく途上とじょうこくのいいぶん対立たいりつし、加盟かめいこくあいだ温度おんどおおきい温暖おんだん対策たいさくについて、みずからのびかけで9がつ24にちひらくハイレベル会合かいごうで「政治せいじてき意思いし」を結集けっしゅうし、12月じゅうにがつけた具体ぐたいてき指針ししんしめしたいとのかんがえをあきらかにした。

また、二酸化炭素にさんかたんそ(CO)など温室おんしつ効果こうかガスの最大さいだい排出はいしゅつこくで、京都きょうと議定ぎていしょ離脱りだつした米国べいこくについては、「気候きこう変動へんどう緊急きんきゅうせい重要じゅうようせいについての認識にんしき国際こくさい社会しゃかいひろまっており、米国べいこくわりつつある」と主張しゅちょう9月くがつ会合かいごうには、ブッシュべい大統領だいとうりょう参加さんかられるとの自信じしんせるとともに、米国べいこく直後ちょくごにワシントンで予定よていしている地球ちきゅう温暖おんだん国際こくさい会議かいぎについても、国連こくれんつうじた交渉こうしょうプロセスの一環いっかんとの認識にんしきしめした。

日本にっぽんたいしては、温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょうを2050ねんまでに半減はんげんさせる安倍あべ首相しゅしょう基本きほん戦略せんりゃくうつくしいほし50」を評価ひょうか日本にっぽん京都きょうと議定ぎていしょ目標もくひょう達成たっせい信号しんごうがともるなか温暖おんだん対策たいさくには「日本にっぽん政府せいふ積極せっきょくてき参加さんか必要ひつようだ」と、奮起ふんきびかけた。

一方いっぽうみずか国連こくれん積極せっきょくてき関与かんようったえてきたイラク問題もんだいについては、安保理あんぽり今月こんげつ国連こくれんイラク支援しえんだん(UNAMI)の役割やくわり拡大かくだい決議けつぎ採択さいたくしたことを歓迎かんげい決議けつぎ全面ぜんめんてき履行りこうのために、来月らいげつ22にちにマリキ首相しゅしょう共同きょうどう議長ぎちょうとするハイレベル会合かいごうひら計画けいかくかした。

さらに多数たすう被害ひがいしゃている北朝鮮きたちょうせん豪雨ごうう被害ひがいについて、「史上しじょう最悪さいあくわれた95ねん洪水こうずい比肩ひけんする」と危機ききかん表明ひょうめい。これを理由りゆうたい北朝鮮きたちょうせん制裁せいさい解除かいじょする必要ひつようせいについては否定ひていてき見解けんかいしめしたものの、幅広はばひろ国際こくさい支援しえん必要ひつようせいうったえた。また、7ねんぶりの南北朝鮮なんぼくちょうせん首脳しゅのう会談かいだん歓迎かんげいし、将来しょうらい訪朝ほうちょうにも前向まえむきな姿勢しせいせた。

はんはじめぶん〉 44ねん韓国かんこく中部ちゅうぶ忠清ただきよ北道ほくどうまれ。70ねんにソウルだい卒業そつぎょうし、外務省がいむしょうげん外交がいこう通商つうしょうしょう)に入省にゅうしょう駐米ちゅうべい公使こうし国連こくれん大使たいしなどを歴任れきにんしたのち、04ねんがつ外交がいこう通商つうしょうしょう就任しゅうにんした。

06ねんがつ国連こくれん事務じむ総長そうちょうせん出馬しゅつば表明ひょうめい今年ことしがつ、アジア出身しゅっしんとして36ねんぶりに、8代目だいめ国連こくれん事務じむ総長そうちょう就任しゅうにんした。

高校こうこう時代じだいったつまとのあいだ息子むすこにんむすめにん



 
 
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先進せんしんこく温室おんしつガス40%削減さくげんを」国連こくれん部会ぶかい採択さいたく閉会へいかい

2007ねん09がつ01にち1258ふん

ウィーンでひらかれている国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく作業さぎょう部会ぶかいは31にち二酸化炭素にさんかたんそなど温室おんしつ効果こうかガスをどの程度ていど削減さくげんすることが可能かのうかなどについて協議きょうぎした。地球ちきゅう規模きぼ排出はいしゅつりょうを21世紀せいきなかばに00ねん半分はんぶん以下いかにし、先進せんしんこくが2020ねんまでに90ねんで25〜40%削減さくげんする必要ひつようせい留意りゅういするとの文書ぶんしょ採択さいたく閉会へいかいした。

文書ぶんしょは、削減さくげん可能かのうせい削減さくげんはばについて「気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)」だい作業さぎょう部会ぶかいが5がつにまとめただい評価ひょうか報告ほうこくしょ引用いんよう温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつのピークを10〜15ねんにし、21世紀せいきなかばには00ねんレベルの半分はんぶん以下いかにする内容ないようのシナリオに言及げんきゅうした。削減さくげんはば先進せんしんこくにとってもっときびしい数字すうじ例示れいじされ、削減さくげん目標もくひょう設定せっていけた今後こんご議論ぎろん尺度しゃくどとして有用ゆうようとの認識にんしきしめされた。

文書ぶんしょ拘束こうそくりょくはないものの、12月じゅうにがつにインドネシア・バリとうひらかれるどう条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎなど、京都きょうと議定ぎていしょの2013ねん以降いこう枠組わくぐみづくりの議論ぎろん影響えいきょうあたえそうだ。

一方いっぽうどう条約じょうやく事務じむきょく地球ちきゅう温暖おんだんによるおおきな被害ひがいふせぐために必要ひつよう投資とうしがくが、2030ねんにはすくなくとも2000おくドル(やく23ちょう2000おくえん)にたっするなどと試算しさんした報告ほうこくしょ提出ていしゅつした。



 
 
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2007/09/04-18:58 ポスト京都きょうと交渉こうしょう特別とくべつ代表だいひょう中国ちゅうごく

北京ぺきんにち時事じじ中国ちゅうごく外務省がいむしょうきょう瑜副報道ほうどう局長きょくちょうは4にち定例ていれい会見かいけんで、楊潔◆(たけカンムリに褫のつくり)外相がいしょうをトップとする気候きこう変動へんどう問題もんだいかんする「対外たいがい工作こうさく指導しどうしょうぐみ」を外務がいむ省内しょうない設立せつりつしたほか、ポスト京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐみづくり交渉こうしょう専従せんじゅうする特別とくべつ代表だいひょうあらたにもうけ、于慶やすしぜんちゅうタンザニア大使たいし任命にんめいしたことをあきらかにした。



 
 
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「ポスト京都きょうと担当たんとう中国ちゅうごく特別とくべつ代表だいひょう対策たいさく組織そしき設置せっち

北京ぺきん佐藤さとうけん中国ちゅうごく外務省がいむしょうは3にち、「ポスト京都きょうと議定ぎていしょ」といわれる2013ねん以降いこう地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくあたらしい枠組わくぐみにかんする外交がいこう交渉こうしょう担当たんとうする特別とくべつ代表だいひょう新設しんせつし、于慶やすしもとタンザニア大使たいし任命にんめいした。楊外相がいしょうをトップとする対策たいさく組織そしき設置せっち。「ポスト京都きょうと」をめぐ外交がいこう交渉こうしょう本格ほんかくひかえて体制たいせいととのえ、議論ぎろん積極せっきょくてき参加さんかする姿勢しせい強調きょうちょうした。

中国ちゅうごく京都きょうと議定ぎていしょ温暖おんだんガスの排出はいしゅつ削減さくげん義務ぎむわないが、世界せかいだい2排出はいしゅつこく議論ぎろんへの積極せっきょく姿勢しせいしめすものの、先進せんしんこく途上とじょうこくとの「区別くべつある責任せきにん原則げんそく」を主張しゅちょうし、温暖おんだん問題もんだい責任せきにんはまず先進せんしんこくうべきだとの立場たちばくずしていない。温暖おんだんガスの削減さくげん義務ぎむこばんでおり、交渉こうしょうめぐ各国かっこくとの主導しゅどうけんあらそいがはげしくなりそうだ。(07:00)



 
 
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地球ちきゅう温暖おんだん」が紛争ふんそうたねにも...えい研究所けんきゅうじょ警告けいこく対策たいさくうった

【ロンドン=本間ほんま圭一けいいち英国えいこく有力ゆうりょくシンクタンク、国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ(IISS)は12にち発表はっぴょうした「戦略せんりゃく概観がいかん2007」で、気候きこう変動へんどう安全あんぜん保障ほしょう直結ちょっけつする課題かだいとして重点的じゅうてんてきげ、国際こくさい社会しゃかい今後こんごすう年間ねんかん本格ほんかくてき地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくさなければ、今世紀こんせいき後半こうはん政情せいじょう不安ふあん戦争せんそう誘発ゆうはつしかねないと警告けいこくした。

えい政府せいふふくめ、主要しゅようこく政策せいさく決定けってい影響えいきょうあたえる「概観がいかん」が、各国かっこく早急そうきゅう温暖おんだん対策たいさくびかけたかたちだ。

概観がいかん」は、地球ちきゅう温暖おんだんにより海面かいめん上昇じょうしょう自然しぜん災害さいがい発生はっせい、「食糧しょくりょうみず、エネルギー資源しげんめぐ競争きょうそう激化げきかし、貧富ひんぷ拡大かくだいする」と指摘してき気候きこう変動へんどう人道じんどうじょう危機ききまねき、結果けっかてき安全あんぜん保障ほしょう影響えいきょうあたえるとの論旨ろんし展開てんかい早急そうきゅう温暖おんだん対策たいさくびかけた。

とくに、気候きこう変動へんどうによる危機きき指摘してきされたのがアフリカ諸国しょこくだ。地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょうける資源しげん依存いぞんする割合わりあいたかいためで、「概観がいかん」は「気候きこう変動へんどう影響えいきょうとくけやすい地域ちいき」と主張しゅちょうなかでも、エチオピアやスーダンなどひがしアフリカ地域ちいき今後こんご農作物のうさくもつ収穫しゅうかくりょう激減げきげん紛争ふんそう直結ちょっけつする可能かのうせい言及げんきゅうした。

概観がいかん」が今回こんかい気候きこう変動へんどう強調きょうちょうしたのは、専門せんもんあいだで、安全あんぜん保障ほしょうとの関連かんれん指摘してき目立めだってきたためだ。国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい今年ことしがつ気候きこう変動へんどう安全あんぜん保障ほしょうあたえる影響えいきょう討論とうろんしており、「概観がいかん」も今回こんかい、「気候きこう変動へんどう国家こっか国家こっかあいだ安全あんぜん保障ほしょうよう」と位置付いちづけた。

(2007ねん9がつ12にち2214ふん 読売新聞よみうりしんぶん



 
 
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グローバル・アイ:温暖おんだん対策たいさく制約せいやく しょう資源しげんとの両立りょうりつ知恵ちえを=西川にしかわめぐみ

地球ちきゅう科学かがく研究けんきゅう国際こくさい政治せいじ融合ゆうごうした地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいは、今年ことしがつのハイリゲンダム・サミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)から来年らいねん北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットをなかで、国際こくさい政治せいじ主要しゅよう課題かだいとしての位置いちをますますおおきなものにするだろう。

政治せいじとしての地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいは、温室おんしつ効果こうかガスの数値すうち目標もくひょうをどうするかで、先進せんしんこくあいだ先進せんしんこく途上とじょうこくあいだ綱引つなひきがある。ただ科学かがくてき見地けんちからすれば、地球ちきゅう持続じぞく可能かのう成長せいちょうのためには(1)CO2しーおーつー排出はいしゅつ抑制よくせい(2)しょう資源しげん(リサイクル)社会しゃかい実現じつげん−−が不可欠ふかけつなことはろんをまたない。

もっとも最近さいきん来日らいにちしたレアメタル(希少きしょう金属きんぞく)のリサイクルで世界せかいトップのユミコア社あしゃ(ベルギー)のトーマス・レイセン社長しゃちょうにインタビューして、環境かんきょう基準きじゅんきびしくすればしょう資源しげん社会しゃかいく、という単線たんせんてきなものでないこともあらためて確認かくにんした。

創業そうぎょう200ねん同社どうしゃは、もとはアフリカの鉱山こうざんからコバルト、亜鉛あえんどうなどを採掘さいくつしていたが、15ねんまえにレアメタルのリサイクル事業じぎょうはしらえた。くるまはいガスを無毒むどくする触媒しょくばい装置そうち廃車はいしゃからあつめ、触媒しょくばいとして使つかわれたレアメタルをしている。

逆説ぎゃくせつてきだが、どう社長しゃちょうによると「環境かんきょうやさしいハイブリッドしゃほどレアメタルを必要ひつようとする」という。触媒しょくばい白金はっきん、パラジウム、ロジウムの3しゅのレアメタルを使つかう。しかしハイブリッドしゃになるときびしいはいガス基準きじゅんたすため、よりおおくのロジウムが必要ひつようとなる。生産せいさんりょう限定げんていされているため、「価格かかくは5ねんまえかねの2ばいだったのが、いまは10ばい」とう。

中国ちゅうごくなんねんまえまで触媒しょくばい使つかわなかった。5ねんまえでも欧州おうしゅうくらべて25ねんおくれのはいガス基準きじゅんだった。しかし来年らいねんには欧州おうしゅうの04ねん基準きじゅん適用てきようするので、触媒しょくばい使つか白金はっきん、パラジウム、ロジウムの輸入ゆにゅう急増きゅうぞうしている」。このいちれいしめすのは、世界せかいてき環境かんきょう基準きじゅんまもるようになればなるほど、それにして資源しげん負荷ふかがかかるという事実じじつだ。

レアメタル最大さいだい産地さんちみなみアフリカについて、どう社長しゃちょうは「生産せいさん頭打あたまうちで、ときには地中ちちゅう1000メートル以上いじょうらねばならなくなっている。ロシアや豪州ごうしゅうなどの産地さんち考慮こうりょしても世界せかい需要じゅよう十分じゅうぶんでなく、レアメタルは原油げんゆ同様どうよう戦略せんりゃく物資ぶっしになっている」と指摘してきした。

地球ちきゅうすくおう」とうはえき(やす)くぎょううはかたし。温暖おんだん対策たいさくすすめねばならないが、そこには産業さんぎょうじょう資源しげんじょう、さまざまな制約せいやくがあることもさえておく必要ひつようがある。技術ぎじゅつ革新かくしん代替だいたいひん開発かいはつなど)はこの制約せいやくやぶ有力ゆうりょく武器ぶきひとつだが、環境かんきょう保護ほごしょう資源しげんというパラダイムをすために知恵ちえしぼらねばならない。(専門せんもん編集へんしゅう委員いいん

毎日新聞まいにちしんぶん 2007ねん9がつ15にち 東京とうきょう朝刊ちょうかん



 
 
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砂漠さばく対処たいしょ国連こくれん会議かいぎ不調ふちょうわる、NGO報告ほうこく

* 2007ねん09がつ16にち 01:34 発信はっしん:マドリッド/スペイン

【9がつ16にち AFP】マドリッド(Madrid)で3にちから開催かいさいされていた砂漠さばく対策たいさくかんする国連こくれん会議かいぎは15にち今後こんご10年間ねんかんにわたるアクションプランの予算よさんについて合意ごういいたらなかった。会議かいぎにオブザーバーとして参加さんかしていたNGO、「Ecologists in Action」がつたえた。

どうNGOは、会議かいぎ失敗しっぱいわった原因げんいん日本にっぽん米国べいこくにあるとして両国りょうこく非難ひなん。もっともこの報告ほうこくについて、主催しゅさいしゃがわ確認かくにんれていない。

今回こんかい会合かいごうは14にちまでの予定よていとされていたが、具体ぐたいてき合意ごうい達成たっせい目指めざ期限きげんが15にちにまで延長えんちょうされていた。

砂漠さばく対策たいさくについては、1994ねん国連こくれん砂漠さばく対処たいしょ条約じょうやく(UNCCD、United Nations Convention to Combat Desertification)がパリで採択さいたくされ、これまでに191かこくにより署名しょめいされている。今回こんかい会議かいぎでは、資金しきんやその援助えんじょふくめた合意ごういけ、どう条約じょうやくの「復活ふっかつ」がのぞまれていた。

環境かんきょう専門せんもんによれば、砂漠さばくによりだいさん世界せかい人々ひとびと生活せいかつ危機ききにひんしており、すでにやく2おくにんたいして影響えいきょうしょうじているという。(c)AFP



 
 
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オゾンそう破壊はかい物質ぶっしつ全廃ぜんぱい期限きげん前倒まえだおしに、モントリオール議定ぎていしょ締約ていやくこく会合かいごう

* 2007ねん09がつ23にち 11:59 発信はっしん:モントリオール/カナダ

【9がつ23にち AFP】国連こくれん環境かんきょう計画けいかく(United Nations Environmental Program、UNEP)のアヒム・シュタイナー(Achim Steiner)事務じむ局長きょくちょうは22にち、カナダのモントリオール(Montreal)でひらかれていたモントリオール議定ぎていしょ締約ていやくこく会合かいごうで、参加さんかこくがオゾンそう破壊はかい地球ちきゅう温暖おんだん悪化あっかにつながる化学かがく物質ぶっしつ全廃ぜんぱいけたうごきを加速かそくすることで合意ごういしたと発表はっぴょうした。

合意ごういした規制きせいさくのもとで、先進せんしんこくはオゾンそう破壊はかい物質ぶっしつであるハイドロクロロフルオロカーボン(Hydrochlorofluorocarbon、HCFC)の生産せいさんを2020ねんまでに全廃ぜんぱい途上とじょうこく従来じゅうらい期限きげんを10ねん前倒まえだおしして2030ねんまでにHCFCの生産せいさん全廃ぜんぱいする。

モントリオール議定ぎていしょは、冷蔵庫れいぞうこなんもえざい、ヘアスプレーなどに使用しようされることがおおいHCFCなどの化学かがく物質ぶっしつ使用しよう中止ちゅうし目指めざして1987ねん採択さいたくされたが、今回こんかい合意ごういによって、どう議定ぎていしょさだめられたスケジュールが変更へんこうされたかたちだ。当初とうしょ議定ぎていしょ今回こんかい合意ごういは、オゾンホールの拡大かくだいおくらせ、最終さいしゅうてきにはオゾンそう回復かいふくさせることを目的もくてきとしている。オゾンそうは、地球ちきゅう温暖おんだん加速かそくし、皮膚ひふがんの原因げんいんともなる有害ゆうがい太陽光たいようこうせんから地球ちきゅう人間にんげん保護ほごするはたらきをする。

中国ちゅうごく合意ごうい

シュタイナー事務じむ局長きょくちょうは、HCFCをめぐる規制きせい前倒まえだおしで各国かっこく合意ごういたっしたことは、気候きこう変動へんどう歯止はどめをかけるうえで「きわめて重要じゅうようなきっかけ」だとして合意ごうい歓迎かんげい前倒まえだおしを支持しじした中国ちゅうごく姿勢しせい称賛しょうさんした。

どう事務じむ局長きょくちょうは「今回こんかい合意ごういは、すくなくともここ5、6ねん環境かんきょう問題もんだいをめぐる国際こくさいてき交渉こうしょうにおいてはもっとも重要じゅうよう躍進やくしんだ」とべている。

カナダのジョン・ベアード(John Baird)環境かんきょうしょうは、190かこく欧州おうしゅう連合れんごう(European Union)が参加さんかして1週間しゅうかんにわたっておこなわれた締約ていやくこく会合かいごうでの成功せいこうについて「地球ちきゅう温暖おんだんとのたたかいにおける重要じゅうようなステップ」とべている。

シュタイナー事務じむ局長きょくちょうは、HCFCの世界せかい最大さいだい生産せいさんこくであり消費しょうひこくでもある中国ちゅうごくが、規制きせい前倒まえだおしを支持しじしたことを称賛しょうさん、「われわれは、国際こくさい社会しゃかいとく中国ちゅうごくのようなくに支援しえんする負担ふたん共有きょうゆう方式ほうしきについて協議きょうぎしている。あらたな合意ごうい内容ないよう履行りこうするためにおおきな影響えいきょうけるにもかかわらず、中国ちゅうごくは、国際こくさい合意ごういたっするために目覚めざましい意欲いよくしめした」とべた。

代替だいたいフロン、生産せいさん凍結とうけつ全廃ぜんぱい期限きげん前倒まえだおしに

HCFCは、工業こうぎょうよう冷却れいきゃくざいとして使用しようされることがおおかったオゾンの破壊はかいりょくつよいクロロフルオロカーボン(chlorofluorocarbon、CFC)の代替だいたいひんとして普及ふきゅうしたが、締約ていやくこく会合かいごう合意ごういした規制きせいさくでは、生産せいさん凍結とうけつ全廃ぜんぱい期限きげんがいずれも前倒まえだおしされている。

途上とじょうこくは、HCFCの生産せいさん消費しょうひを、2016ねんではなく2013ねんまでに凍結とうけつ、2030ねんまでに生産せいさん全廃ぜんぱいする。

一方いっぽう先進せんしんこくは、2010ねんにHCFCの消費しょうひを75%削減さくげんし、2020ねんまでに生産せいさん消費しょうひ全廃ぜんぱいする。

べい政府せいふは、規制きせい前倒まえだおしによって、オゾンそう破壊はかい物質ぶっしつ大気圏たいきけんちゅうへの排出はいしゅつりょうが47%削減さくげんされるとの見通みとおしをしめしている。

UNEPは、モントリオールでの成功せいこうが、12月にインドネシアのバリ(Bali)で開催かいさいされる国連こくれん気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやく(UNFCCC)締約ていやくこく会合かいごうでの議論ぎろんはずみをつけるとべた。

また、ホワイトハウス(White House)は、地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいとのたたかいにおける努力どりょく後押あとおしするとして、今回こんかい合意ごうい歓迎かんげいしている。(c)AFP/Philippe



 
 
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温暖おんだん国連こくれん会合かいごうはじまる 首脳しゅのう70にん以上いじょう参加さんか

2007ねん09がつ25にち0210ふん

やく160カ国かこく代表だいひょう地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいについてはな国連こくれんのハイレベル会合かいごうが24にちあさ日本にっぽん時間じかん同日どうじつよる)、国連こくれん本部ほんぶはじまった。70にん以上いじょう首脳しゅのう参加さんかし、気候きこう変動へんどうにテーマをしぼった会合かいごうとしては過去かこ最大さいだい規模きぼはんはじめぶん(パン・ギムン)事務じむ総長そうちょう冒頭ぼうとう演説えんぜつで、京都きょうと議定ぎていしょだい約束やくそく期間きかんれる2013ねん以降いこう対策たいさく枠組わくぐみについて「一刻いっこくはや合意ごういしなければならない」とべ、12月じゅうにがつ国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ(COP13)で本格ほんかく交渉こうしょうはいるよううったえた。

はん事務じむ総長そうちょうは「いま行動こうどうしないことは、長期ちょうきてきればもっと代償だいしょうおおきい行動こうどうだ」と指摘してきあらたな枠組わくぐみに必要ひつよう要素ようそとして、(1)先進せんしん工業こうぎょうこくによる排出はいしゅつりょう削減さくげんけた指導しどうりょく強化きょうか(2)「(先進せんしんこくとは)共通きょうつうだが差異さいある責任せきにん」があるという原則げんそくもとづく途上とじょうこく参加さんか奨励しょうれい(3)とくてい開発かいはつこくちいさな島国しまぐに被害ひがい軽減けいげんする「適応てきおう支援しえん拡大かくだい(4)技術ぎじゅつ開発かいはつ普及ふきゅう強化きょうか(5)市場いちば活用かつようによる資金しきん調達ちょうたつしん手法しゅほう――をげた。

会合かいごう中心ちゅうしんとなるテーマべつ討論とうろんでは各国かっこく発言はつげんつづき、サルコジふつ大統領だいとうりょうは「2050ねんまでの排出はいしゅつりょう半減はんげん絶対ぜったいてき優先ゆうせん課題かだいだ。すべての先進せんしんこく主要しゅよう排出はいしゅつこくはこうした目標もくひょう達成たっせいまねばならない」と主張しゅちょう議定ぎていしょ目標もくひょう達成たっせい断念だんねんしているカナダのハーパー首相しゅしょうは「くに対策たいさく中核ちゅうかく環境かんきょう保護ほご経済けいざい成長せいちょうのバランスだ」とべた。

会合かいごうは、「ポスト京都きょうと」のあらたな枠組わくぐみづくりにけ、つよ政治せいじてきメッセージをおくることを目的もくてきはん事務じむ総長そうちょうびかけた。日本にっぽんからはもり喜朗よしろうもと首相しゅしょう首相しゅしょう特使とくしとして演説えんぜつ予定よてい。ブッシュべい大統領だいとうりょう夕食ゆうしょく会合かいごう出席しゅっせきする。



 
 
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WFP事務じむ局長きょくちょう:「気候きこう変動へんどう食糧しょくりょう供給きょうきゅう脅威きょうい」 アフリカの生産せいさん半減はんげんおそ

国連こくれん世界せかい食糧しょくりょう計画けいかく(WFP)のジョゼット・シーラン事務じむ局長きょくちょう(53)が都内とない毎日新聞まいにちしんぶん会見かいけんした。「かんばつでアフリカの農業のうぎょう生産せいさんりょう半分はんぶんむ」との予測よそくげ、穀物こくもつ価格かかく高騰こうとうともに、気候きこう変動へんどう世界せかい食糧しょくりょう事情じじょうにとり「しん課題かだいだ」と指摘してきした。バイオ燃料ねんりょうブームのほか、中国ちゅうごくなどの食糧しょくりょう需要じゅよう増加ぞうかともな穀物こくもつ価格かかく高騰こうとうで、WFPの食糧しょくりょう調達ちょうたつコストは過去かこ年間ねんかんで5わり上昇じょうしょう、「今後こんご、WFPの食糧しょくりょう調達ちょうたつ供給きょうきゅうりょう大幅おおはばることもある」とうったえた。

シーランによると、アフリカではかんがい施設しせつとぼしいため「農業のうぎょうの9わり以上いじょう雨水あまみずたよっている」という。今年ことしのノーベル平和へいわしょうまった「気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)」の研究けんきゅうをもとに「かんばつで、アフリカの農業のうぎょう生産せいさんりょうは20ねんまでに現在げんざい半分はんぶんになるとの予測よそくもあり、食糧しょくりょう供給きょうきゅう重大じゅうだい打撃だげきあたえる」と警告けいこくした。

さらに、洪水こうずい多発たはつするアジア地域ちいきれいに「気候きこうきびしさがしており、WFP職員しょくいん被災ひさい復興ふっこう手伝てつだっている。気候きこう変動へんどう我々われわれにとって、抽象ちゅうしょうてきではなく、具体ぐたいてき問題もんだいだ」とかたった。またシーランは、アフリカなど「さい貧困ひんこん地域ちいき人々ひとびとは1にちやく1ドルの収入しゅうにゅう半分はんぶん以上いじょう食糧しょくりょう使つかう」と紹介しょうかいした。

今年ことしがつ事務じむ局長きょくちょう就任しゅうにんしたシーランもとべい国務こくむ次官じかん。【草野くさの和彦かずひこ

毎日新聞まいにちしんぶん 2007ねん10がつ17にち 東京とうきょう朝刊ちょうかん



 
 
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気候きこう変動へんどうでアナン団体だんたい貧困ひんこんこくへの影響えいきょうテーマに

2007.10.18 08:41

アナンぜん国連こくれん事務じむ総長そうちょう設立せつりつした国際こくさい人道じんどう支援しえん団体だんたい「グローバル人道じんどうフォーラム」(本部ほんぶジュネーブ)は17にち発起人ほっきにんかいひらき、当面とうめん活動かつどう方針ほうしんとして、気候きこう変動へんどう貧困ひんこんこくあたえる影響えいきょう対策たいさく主要しゅようテーマとして検討けんとうしていくことをめた。

発起人ほっきにんかいには、ことしのノーベル平和へいわしょう組織そしきとしてけることがまった「気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル」(IPCC)のパチャウリ議長ぎちょう(インド)や、昨年さくねん平和へいわしょう受賞じゅしょうしゃムハマド・ユヌス(バングラデシュ)ら欧米おうべいやアジアの著名ちょめいじん21にんつらねた。

フォーラムは国際こくさい機関きかん政府せいふ学界がっかい産業さんぎょうかいあいだ対話たいわ協力きょうりょく関係かんけいふかめ「人道的じんどうてき課題かだいへの国際こくさい社会しゃかい対応たいおうりょくつよめる」ことを目的もくてき発足ほっそく来年らいねんがつに、各界かくかい指導しどうしゃらによる最初さいしょのハイレベル会合かいごうひらくとしている。

パチャウリ議長ぎちょうらとともに会見かいけんしたアナンは「気候きこう変動へんどうはグローバルな問題もんだいであることを理解りかいしなければならない。われわれはひとつの世界せかいきており、解決かいけつのためには連帯れんたい必要ひつようだ」とかたった。

アナンは1997ねんから200ねんまつまで国連こくれん事務じむ総長そうちょうつとめ、世界せかい各地かくち貧困ひんこん対策たいさく発展はってん途上とじょうこく開発かいはつ尽力じんりょくした。(共同きょうどう



 
 
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UPDATE1: 7カ国かこく財務ざいむしょう中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎG7じーせぶん共同きょうどう声明せいめい要旨ようし

2007ねん 10がつ 20日はつか 09:35 JST

[ワシントン 19にち ロイター] ワシントンで19にちおこなわれた7カ国かこく財務ざいむしょう中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎG7じーせぶん)の共同きょうどう声明せいめい要旨ようし以下いかとおり。

世界せかい経済けいざいは、力強ちからづよ成長せいちょうが5ねんはいっている。最近さいきん金融きんゆう市場いちば混乱こんらん原油げんゆ価格かかく高騰こうとう米国べいこく住宅じゅうたく部門ぶもんよわさは、成長せいちょう減速げんそくさせるだろうが、我々われわれ経済けいざい全体ぜんたいのファンダメンタルズはつづ強力きょうりょくであり、新興しんこうこく市場いちばも、世界せかい経済けいざいつよさに重要じゅうよう刺激しげきあたえる。

我々われわれ力強ちからづよ世界せかい経済けいざい成長せいちょう維持いじするための役割やくわりたすことにつづきコミット。世界せかい金融きんゆう市場いちばのシステミックな安定あんていせいまもるため断固だんこたる行動こうどうをとったところであり、価格かかく安定あんてい維持いじするためつづ注意深ちゅういぶか金融きんゆう政策せいさく運営うんえい

中期ちゅうきてき構造こうぞう改革かいかく財政ざいせい規律きりつ追及ついきゅう継続けいぞく技術ぎじゅつ革新かくしん貿易ぼうえき投資とうしへの開放かいほうせいはグローバルした世界せかい我々われわれ繁栄はんえいにとって重要じゅうよう保護ほご主義しゅぎ圧力あつりょくへの抵抗ていこうと、農業のうぎょう農産のうさんひん市場いちばアクセス、サービス分野ぶんや、とりわけ金融きんゆうサービスにおける顕著けんちょ貿易ぼうえきながれをあらたにすことにつながるドーハラウンドの成功裏せいこうり妥結だけつにコミット。貿易ぼうえき自由じゆうおよ貿易ぼうえきのための援助えんじょは、世界せかい貧困ひんこん削減さくげんのために重要じゅうよう

我々われわれは、為替かわせレートは経済けいざいファンダメンタルズを反映はんえいすべきとのかんがかたさい確認かくにんした。為替かわせレートの過度かど変動へんどう無秩序むちつじょうごきは、経済けいざい成長せいちょうにとってのぞましくない。我々われわれは、つづ為替かわせ市場いちばをよく注視ちゅうしし、適切てきせつ協力きょうりょくする。我々われわれは、人民元じんみんげ柔軟じゅうなんせい向上こうじょうさせるとの中国ちゅうごく方針ほうしん歓迎かんげいしているが、経常けいじょう収支しゅうし黒字くろじ増加ぞうかし、国内こくないインフレが上昇じょうしょうしていることにかんがみれば、人民元じんみんげ実効じっこう為替かわせレートのよりはやいペースでの増価ぞうか許容きょようすることが必要ひつよう強調きょうちょうする。

世界せかいてき金融きんゆう市場いちば混乱こんらんのち金融きんゆう市場いちば機能きのう回復かいふくしつつある。世界せかい経済けいざい力強ちからづよいファンダメンタルズと資本しほん充実じゅうじつした金融きんゆう機関きかんが、健全けんぜんせい抵抗ていこうりょく基盤きばんとなっているが、市場いちばによりバラつきのある状況じょうきょう今後こんごしばらくつづくとみられ、注視ちゅうし必要ひつよう

最近さいきん金融きんゆう混乱こんらんへの対応たいおうは、要因よういん十分じゅうぶん分析ぶんせきもとづいておこなわなければならない。証券しょうけん金融きんゆう技術ぎじゅつ革新かくしんは、我々われわれ経済けいざい成長せいちょうおおいに貢献こうけんした。我々われわれは、市場いちば参加さんかしゃ最近さいきんのできごとによってあきらかになった問題もんだいおおくに対応たいおうすることを期待きたい健全けんぜんで、透明とうめいな、包括ほうかつてき枠組わくぐみを確保かくほするため、金融きんゆう安定あんていフォーラム(FSF)にたいし、混乱こんらん背景はいけいにある要因よういん分析ぶんせきし、流動りゅうどうせいとリスク管理かんり金融きんゆう派生はせい商品しょうひん会計かいけい処理しょり価格かかく評価ひょうか金融きんゆう仕組しく商品しょうひんかんする格付かくづ機関きかん役割やくわり格付かくづ手法しゅほうおよびその活用かつようのありかた、ならびにオフバランスの投資とうし手法しゅほうあつかいをふくむ、金融きんゆう機関きかん監督かんとくかんする基本きほん原則げんそくといった分野ぶんやにおける提案ていあんおこなうことを要請ようせい。ドラーギFSF議長ぎちょうから作業さぎょう計画けいかく概要がいよう受領じゅりょうしたところであり、日本にっぽんおよびワシントンでの次回じかい会合かいごう以降いこう会合かいごうにおけるさらなる報告ほうこく期待きたい

我々われわれは、こうレバレッジ機関きかんかんするFSF勧告かんこく実施じっしじょうきょうについて議論ぎろん。この関連かんれんで、強化きょうかされた最良さいりょう慣行かんこう策定さくていけて米国べいこくおよ英国えいこく民間みんかん部門ぶもん代表だいひょうしゃによりおこなわれている作業さぎょう歓迎かんげい

我々われわれは、世銀せぎんおよびIMFの改革かいかくについて議論ぎろんした。ゼーリック世銀せぎん総裁そうさいから今後こんご世銀せぎん業務ぎょうむかんするかんがえについて報告ほうこくけ、世銀せぎん経済けいざい成長せいちょう貧困ひんこん削減さくげん促進そくしんする過程かてい直面ちょくめんする、変容へんようする課題かだい成功裏せいこうり対処たいしょできるよう、総裁そうさいおよ加盟かめいこくとさらに議論ぎろんおこなうことを期待きたい

ロドリゴ・デ・ラト専務せんむ理事りじのIMFの業務ぎょうむへの貢献こうけん感謝かんしゃし、ドミニク・ストロス=カーンしん専務せんむ理事りじとのきょうはたらけ期待きたい我々われわれは、抜本ばっぽんてき改革かいかく野心やしんてきなパッケージ実現じつげんつづきコミットしている。クォータシェアと発言はつげんけんは、そのおおくが新興しんこう市場いちばこくであるダイミックな加盟かめいこく比重ひじゅう役割やくわり増大ぞうだいしていることをふくめ、世界せかい経済けいざい現実げんじつをよりよく反映はんえいすべきである。てい所得しょとくこく発言はつげんけん強化きょうかされるべきことにも同意どうい為替かわせレートにかんするものをふくむサーベイランスの枠組わくぐみを近代きんだいするとの決定けってい歓迎かんげいし、その堅実けんじつかつ公平こうへい適用てきよう期待きたい。IMFの財務ざいむ基盤きばん持続じぞく可能かのうなものになる必要ひつようがあるが、IMFは同時どうじに、その業務ぎょうむについて真剣しんけん見直みなおし、歳出さいしゅつ合理ごうりすべき。

我々われわれは、成長せいちょうおよ経済けいざい発展はってん支援しえんしながらエネルギー安全あんぜん保障ほしょう気候きこう変動へんどう問題もんだいむ、統一とういつ行動こうどう重要じゅうようせいにつき議論ぎろんした。この目的もくてきけ、国連こくれん気候きこうプロセスをつうじて、主要しゅよう国々くにぐにきょうはたらかしていくことにコミット。市場いちば原理げんりもとづく政策せいさく措置そち各国かっこく個別こべつ事情じじょう見合みあうよう実効じっこうてき設計せっけいされるべきことに同意どうい。クリーン・エネルギー投資とうし枠組わくぐみのような既存きそんのメカニズムをつうじて、よりクリーンかつてい炭素たんそ技術ぎじゅつへの投資とうし拡大かくだいする必要ひつようせい留意りゅうい。また、クリーン・エネルギー技術ぎじゅつ発展はってん途上とじょうこくへの展開てんかい支援しえんするため、クリーン・テクノロジー基金ききん創設そうせつ可能かのうせいさぐることに同意どうい

国境こっきょう市場いちばベースでおこなわれる投資とうしは、世界せかい堅固けんご成長せいちょう主要しゅよう貢献こうけんおこなう。その観点かんてんで、ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)が国際こくさい金融きんゆうシステムのますます重要じゅうよう参加さんかしゃとなっており、SWFの投資とうしフローへの開放かいほうせいから我々われわれ経済けいざいるところはおおきい、との見方みかた一致いっち組織そしき構造こうぞう、リスク管理かんり透明とうめいせい説明せつめい責任せきにんといった分野ぶんやで、SWFにたいする最良さいりょう慣行かんこう(ベスト・プラクティス)を策定さくていすることに意義いぎがあると認識にんしき政府せいふによりコントロールされた投資とうしれるがわは、差別さべつ透明とうめいせい予測よそく可能かのうせいといった原則げんそく立脚りっきゃくすることが重要じゅうようかんがえる。我々われわれ関係かんけいする国々くにぐにとの対話たいわ強化きょうかにコミットし、これらの問題もんだいかんする今夕こんゆうのアウトリーチ夕食ゆうしょくかい議論ぎろん期待きたい。IMF、世銀せぎん、OECDにたいし、こうした問題もんだい検討けんとうするよう要請ようせい我々われわれ経済けいざいあいだ投資とうしフローを強化きょうかする機会きかいつづさぐり、同等どうとう証券しょうけん規制きせい枠組わくぐみの相互そうご承認しょうにんかんする議論ぎろん継続けいぞく

我々われわれは、IMF、世銀せぎんおよびアフリカ開発かいはつ銀行ぎんこう(AFDB)にたいし「アフリカの財政ざいせいガバナンスにかんするG8アクション・プラン」の実施じっし積極せっきょくてき支援しえんし、どう地域ちいきにおけるかれらの戦略せんりゃくをさらに調整ちょうせいすることをもとめた。じゅう債務さいむ貧困ひんこんこく(HIPC)にたいする攻撃こうげきてき訴訟そしょう問題もんだいつづ懸念けねん。この問題もんだい対処たいしょするパリクラブのみを歓迎かんげいし、すべての公的こうてき債権さいけんしゃたいしてHIPCへの債権さいけん売却ばいきゃくしないようもとめるとともに、追加ついかてき措置そちれるか検討けんとうする。「新興しんこう市場いちば経済けいざい途上とじょうこくにおける債券さいけん市場いちば発展はってんのためのG8アクション・プランにかんする実施じっし報告ほうこく」を議論ぎろんし、進行しんこうちゅう作業さぎょう歓迎かんげい我々われわれは、すべてのIMF加盟かめいこくたいして、リベリアの現状げんじょう対応たいおうし、我々われわれとともにIMFにおける完全かんぜん債務さいむ救済きゅうさい財源ざいげん手当てあてをおこなうようもとめる。

資金しきん洗浄せんじょう、テロ資金しきん供与きょうよ、その金融きんゆう市場いちば同様どうようのリスクをおよぼす不法ふほう資金しきん供与きょうよとのたたかいにつづきコミットし、金融きんゆう活動かつどう作業さぎょう部会ぶかい(FATF)がおこなっている、大量たいりょう破壊はかい兵器へいき(WMD)の拡散かくさん行為こういへの資金しきん供与きょうよのリスクの検討けんとう世界せかいてき脅威きょうい監視かんし強化きょうか民間みんかん部門ぶもんとの対話たいわ深化しんか賞賛しょうさん。IMFおよ世銀せぎんたいし、FATFとの緊密きんみつ協力きょうりょく継続けいぞく要請ようせいするとともに、FATFにたいし、国際こくさい基準きじゅん認識にんしきしていないくに地域ちいき緊密きんみつきょうはたらけするよう要請ようせい。FATFのマンデートをあらたにするため、のFATF参加さんかこく大臣だいじんおこな来週らいしゅう会合かいごう期待きたい

我々われわれはイランに関連かんれんした資金しきん洗浄せんじょうとテロ資金しきん供与きょうよのリスクから国際こくさい金融きんゆうシステムをまもるための措置そちをFATFがこうじていることをとく賞賛しょうさん。イランのかくおよ弾道だんどうミサイル・プログラムにんだ、ふたつの全会ぜんかい一致いっち国連こくれん安保理あんぽり決議けつぎならびに、イランと関連かんれんする不法ふほう資金しきん供与きょうよのリスクを特定とくていするFATFの活動かつどうけ、金融きんゆう機関きかんはこられのリスクに留意りゅういすることがもとめられている。



 
 
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2007/10/24-18:51 40ねんぶり同時どうじ発生はっせい猛暑もうしょ影響えいきょう?=インド洋いんどよう太平洋たいへいよう異常いじょう現象げんしょう海洋かいよう機構きこう

インド洋いんどよう東部とうぶなつからあき海面かいめん水温すいおん平年へいねんよりがる異常いじょう現象げんしょう「ダイポールモード」(IOD)が2ねん連続れんぞく発生はっせいし、今年ことしは1967ねん以来いらい40ねんぶりに、太平洋たいへいよう東部とうぶ海面かいめん水温すいおんがるラニーニャ現象げんしょう同時どうじ発生はっせいしたと、海洋かいよう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうが24にち発表はっぴょうした。日本にっぽんでは8がつ国内こくない最高さいこう気温きおんが74ねんぶりに更新こうしんされるほどの猛暑もうしょだったが、りょう現象げんしょう影響えいきょうしている可能かのうせいがあるという。

IODはインド洋いんどよう西部せいぶのアフリカおきでは海面かいめん水温すいおん反対はんたいたかくなるため、昨年さくねんはアフリカ熱帯ねったい地域ちいき洪水こうずい多発たはつし、今年ことしもアフリカ東部とうぶ豪雨ごうう、オーストラリアで少雨しょううとなっている。

IODは海洋かいよう機構きこう山形やまがた俊男としおディレクター(東大とうだい教授きょうじゅ)らが99ねん発見はっけんしたが、ラニーニャ現象げんしょうやそのぎゃくのエルニーニョ現象げんしょうちがい、まだ各国かっこく気象きしょう機関きかん発生はっせいじょうきょう発表はっぴょうする体制たいせいととのっていない。



 
 
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国連こくれん環境かんきょう計画けいかく公表こうひょうした「地球ちきゅう環境かんきょう概況がいきょう4」の要点ようてん

* 2007ねん10がつ26にち 18:22 発信はっしん:ナイロビ/ケニア

【10がつ26にち AFP】国連こくれん環境かんきょう計画けいかく(United Nations Environment Programme、UNEP)が25にち公表こうひょうした報告ほうこくしょ、「地球ちきゅう環境かんきょう概況がいきょう4(GEO-4)」は、「環境かんきょう対策たいさくには一刻いっこく猶予ゆうよもない」と指摘してき各国かっこく指導しどうしゃ環境かんきょう問題もんだい政策せいさく決定けっていかくとするようもとめた。報告ほうこくされた要点ようてん以下いかとおり。

人類じんるい現在げんざい必要ひつようとする土地とちひろさは1人ひとりたり21.9ヘクタールだが、地球ちきゅう収容しゅうよう限度げんど1人ひとりたり15.7ヘクタールのみ。

・アフリカでは、1人ひとりたりの食糧しょくりょう生産せいさんりょうが1981ねん以降いこう12%減少げんしょうした。

開発かいはつ途上とじょうこく人々ひとびと十分じゅうぶん食料しょくりょう確保かくほするために、2030ねんまでにみなみアフリカの面積めんせきとほぼひとしい1おく20まんヘクタールの土地とち必要ひつようとなるとみられる。

・アフリカの貧困ひんこんりつは、1985ねん−2000ねんの15年間ねんかんで47.6%から59%に急増きゅうぞうした。

淡水たんすい資源しげん減少げんしょうする一方いっぽうで、開発かいはつ途上とじょうこくでのみず需要じゅようは2025ねんまでに50%の増加ぞうか見込みこまれる。

世界せかい主要しゅよう河川かせんの10%は、過度かどのかんがい取水しゅすい原因げんいんで1ねんのうち一定いってい期間きかんうみながまえ枯渇こかつしてしまう。

世界せかい漁獲ぎょかく能力のうりょくは、水産すいさん資源しげん持続じぞく可能かのう漁獲ぎょかくりょうの250%にたっしている。

・1850ねん以降いこうとし平均へいきん気温きおんがもっともたかかった11ねんは、過去かこ12年間ねんかん集中しゅうちゅうしている。

・1906ねん以降いこう地球ちきゅう平均へいきん気温きおんは0.74上昇じょうしょうしており、今世紀こんせいきないにさらに1.8−4上昇じょうしょうするとみられる。

温室おんしつ効果こうかガスのうち数種類すうしゅるいは、大気たいきちゅう最長さいちょうで5まんねん残存ざんそんする可能かのうせいがある。

・2007ねんちゅうに、都市とし居住きょじゅうしゃすうぜん世界せかい人口じんこう過半数かはんすうえると予測よそくされる。

世界せかい人口じんこうの60%が、海岸かいがんから100キロ圏内けんない居住きょじゅうしている。

・トーゴとベナンでは海岸かいがん侵食しんしょく激化げきかし、海岸かいがんせんとし30メートルずつ後退こうたいしている。

過去かこ20年間ねんかんに、オゾンそう破壊はかい原因げんいんとなる化学かがく物質ぶっしつ生産せいさんは95%減少げんしょうした。

大気たいき汚染おせんによって、毎年まいとし2まんにん早期そうき死亡しぼうしている。

地球ちきゅうじょう主要しゅよう脊椎せきつい(せきつい)動物どうぶつのうち、両生類りょうせいるいの30%、哺乳類ほにゅうるいの23%、鳥類ちょうるいの12%が絶滅ぜつめつ危機ききにある。(c)AFP



 
 
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山口やまぐちひかりつねの『地球ちきゅう温暖おんだん 日本にっぽん戦略せんりゃく

利用りようされる?ノーベル平和へいわしょう前編ぜんぺん

評価ひょうかがわかれる

ゴアもとふく大統領だいとうりょう受賞じゅしょう

2007ねん11月5にちつき公開こうかい

ウォール・ストリート・ジャーナルがていした疑問ぎもん

る10月12にち、アル・ゴアもと米国べいこくふく大統領だいとうりょうとIPCC(気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル)が2007ねんのノーベル平和へいわしょう受賞じゅしょうしゃまった。いずれも温暖おんだん問題もんだいへの貢献こうけん評価ひょうかされたものだが、新聞しんぶん論調ろんちょうでは評価ひょうかかれている。筆者ひっしゃはIPCCのだい3およびだい4報告ほうこくにリードオーサー(代表だいひょう執筆しっぴつしゃ)としてかかわったので、いわば当事とうじしゃである。したがって今回こんかいは、ゴア受賞じゅしょうについてコメントすることとし、IPCCについては後編こうへん最後さいごに、すこしだけ感想かんそうべたいとおもう。

ゴア受賞じゅしょうには、読者どくしゃのなかにも、若干じゃっかん違和感いわかんったひとがいたこととおもう。事実じじつ筆者ひっしゃのところにも、こうしたメールがすうけんはいってきた。実際じっさい、10月15にちづけべいウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、社説しゃせつでこのてん疑問ぎもんていし、適切てきせつ候補者こうほしゃとして軍部ぐんぶ独裁どくさいたいしてがったビルマの僧侶そうりょたち、ジンバブエのムガベ大統領だいとうりょう独裁どくさい反対はんたいして逮捕たいほされたはん体制たいせい指導しどうしゃたち、民主みんしゅ運動うんどうたすけたつみで8年間ねんかん禁固刑きんこけいをいいわたされたベトナムのカトリック僧侶そうりょ、ウクライナとグルジアでロシアの圧政あっせいをはねのけ民主みんしゅ主義しゅぎのために頑張がんばっているユーシチェンコとサーカシヴィリのりょう大統領だいとうりょうなど13の候補者こうほしゃ列挙れっきょし、世界せかいから暴力ぼうりょく圧政あっせいをなくすためにいのちをかけて頑張がんばっているこうしたひとたちが、来年らいねんまでび、ノーベル平和へいわしょう受賞じゅしょうすることを希望きぼうするとしている。

チェコ大統領だいとうりょうしめ不快ふかいかん

英国えいこくのタイムズ批判ひはんてきなコメントのれいとして、いま平和へいわしょうしたに、民主みんしゅ主義しゅぎ貧困ひんこん環境かんきょうにまで、あまりに対象たいしょう拡大かくだいしすぎているとの意見いけん紹介しょうかいしている。

たしかに、「戦争せんそう」と「平和へいわ」は対極たいきょく概念がいねんとして本能ほんのうてき理解りかいできるが、「環境かんきょう」と「平和へいわ」の場合ばあいには、理解りかいするのに若干じゃっかん時間じかんがかかる。このてんかんしては、ノルウェーのノーベル平和へいわしょう選考せんこう委員いいんかい公式こうしき選定せんてい理由りゆうのなかで、「だい規模きぼ気候きこう変動へんどう人類じんるい生活せいかつ条件じょうけんおどかし、だい規模きぼ住居じゅうきょ移動いどう資源しげん争奪そうだつ競争きょうそうがねになり、地域ちいきない紛争ふんそう国家こっかあいだ戦争せんそう発生はっせい危険きけんす」としている。

タイムズでは以前いぜん国連こくれん人権じんけん関係かんけい部局ぶきょくはたらいていたノルウェー出身しゅっしん高官こうかんはなしとして、「(地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいは)戦争せんそう平和へいわ問題もんだいであり、アフリカのサヘル(サハラ砂漠さはらさばく南部なんぶ隣接りんせつするはん乾燥かんそう地帯ちたい)では、温暖おんだん原因げんいんとした最初さいしょ戦争せんそうころうとしている」と指摘してきしている。たしかに、温暖おんだんかぎらず、貧困ひんこん水不足みずぶそくなどが間接かんせつてき地域ちいき紛争ふんそう原因げんいんとなることは十分じゅうぶんありる(みず問題もんだいでは、すでにユーフラテスがわ上流じょうりゅうのトルコと下流かりゅうのシリアのあいだでそうしたケースが発生はっせいしている)。

温暖おんだんについても、大量たいりょう環境かんきょう難民なんみん発生はっせいするとなれば、このような地域ちいき紛争ふんそう可能かのうせいたかまる。この意味いみ温暖おんだんを「平和へいわ」とむすびつけたノルウェーの選考せんこう委員いいんかい決定けっていは、慧眼けいがんうべきかもしれない。とはいえ、WSJがげたような前述ぜんじゅつ事例じれいると、これらはまさに平和へいわ問題もんだい直結ちょっけつしている。なぜ、今日きょう時点じてんでゴアなのかというてんには、違和感いわかんがあるのが正直しょうじきなところである。

このてん異彩いさいはなつコメントは、チェコのクラウス大統領だいとうりょうによるものである。チェコの英字えいじ新聞しんぶんやテレビニュースによると、ゴア活動かつどう平和へいわとの関係かんけい不明ふめいかくとして不快ふかいかんしめしている。クラウス大統領だいとうりょうは、今年ことし6がつ14にちづけ英国えいこくのフィナンシャル・タイムズで、ゴア映画えいがや、本欄ほんらんでいずれげる英国えいこくのニコラス・スターンきょうによる『スターンレビュー(いますぐ大幅おおはば削減さくげんむことの便益べんえき費用ひようよりもおおきいとのレポート)』により、欧州おうしゅうがっている迅速じんそくかつ急速きゅうそく温暖おんだん対策たいさく必要ひつようせいたいし、「危険きけんにさらされているのは気候きこう変動へんどうではなく自由じゆうだ(What is at risk is not the climate but freedom)」と反論はんろんした経歴けいれきつ。なが共産きょうさん主義しゅぎした苦労くろうしたひとげんだけに、統制とうせい経済けいざい復活ふっかつへの危機きき意識いしきあらわれとして、それなりのおもみがある。同氏どうしのコメントはこうした文脈ぶんみゃくからてきたものとおもう。

理由りゆう明確めいかくなゴア受賞じゅしょう

なぜ、温暖おんだん平和へいわむすびつくのかについての選考せんこう委員いいんかい主張しゅちょう前述ぜんじゅつとおりであるが、では、なぜゴアなのか。委員いいんかいではこのてんについて、ゴアなが環境かんきょう問題もんだいんできた実績じっせきげ、「採択さいたくされるべき政策せいさく措置そちかんして世界せかい人々ひとびと理解りかいさせた最大さいだい功労こうろうしゃ」であるからだとしている。さらにつづけて、委員いいんかいとしてはノーベル平和へいわしょう授与じゅよすることで、温暖おんだん防止ぼうしするのに必要ひつような プロセス と 決定けってい焦点しょうてんて、人類じんるい安全あんぜんへの脅威きょうい削減さくげんすることに貢献こうけんすることをのぞむとしるしている(下線かせん筆者ひっしゃ)。そして最後さいごに「いま行動こうどうすべき時期じきだ、温暖おんだんへの人類じんるいのコントロールがかなくなるまえに(Action is necessary now, before climate change moves beyond man’s control)」とむすんでいる。

たしかに、行動こうどうはやいほどよいが、ほかに平和へいわかんする案件あんけん山積さんせきするなかで、なぜ温暖おんだんなのか、なぜゴアなのかについては、わからないてんおおい。とく筆者ひっしゃ注目ちゅうもくしているのは、「温暖おんだん防止ぼうしのプロセスと決定けってい」に焦点しょうてんてる、という部分ぶぶんである。温暖おんだん防止ぼうしのプロセスというと、まさに国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく、および京都きょうと議定ぎていしょ締約ていやくこく会議かいぎのこと(あるいは、もうすこひろ解釈かいしゃくすると、米国べいこく主催しゅさい主要しゅよう経済けいざいこく会合かいごうやG8サミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)もはいるかもしれない)であり、決定けっていとはポスト京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐ交渉こうしょう決着けっちゃく、あるいは2050ねんから2100ねん目指めざした長期ちょうき目標もくひょうについての合意ごうい以外いがいにはおもかばない。

かりにそうだとしたら、ノーベルしょう受賞じゅしょうしゃを、ある意図いとって決定けっていしたとのそしりをまぬかれまい。なぜなら、ポスト京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐみをめぐり、ゴア過激かげきなアイデアをし、また欧州おうしゅう連合れんごう(EU)も筆者ひっしゃからると現実げんじつてきあん提示ていじするなかで、ブッシュ政権せいけんがこれに賛同さんどうせずべつかんがかたさぐっているという状況じょうきょうでのノーベルしょう授与じゅよは、米国べいこく態度たいどえさせようとの意思いし表示ひょうじともとれるからである。

背後はいごかくれする政治せいじてき意図いと

10 がつ13にちづけべいニューヨークタイムスによると、ノーベル平和へいわしょう選考せんこう委員いいんかい委員いいんちょうのオーレ・ダンボルト・ミョースは、記者きしゃからの、「今回こんかい受賞じゅしょうは、ブッシュ政権せいけんたいする批判ひはん解釈かいしゃくされるのではないか」とのいにたいし、「特定とくてい個人こじん誹謗ひぼうする意図いとはないが、大国たいこくふくむすべてのくにに、温暖おんだんたいしてなにができるかを再考さいこうしてもらいたいとおもっている」とべている。また、のこり4にん選考せんこう委員いいん一人ひとりベルゲ・フッレは、ニューヨークタイムスとの電話でんわインタビューにたいし、「受賞じゅしょうが、米国べいこくふくむすべてのくに人々ひとびと態度たいど影響えいきょうあたえることを希望きぼうしている」とべている。

これは、ノーベル平和へいわしょうをある意図いとって授与じゅよしたとっているにひとしい。ブッシュ政権せいけんは、今年ことしのハイリゲンダムサミットで温暖おんだん防止ぼうし国際こくさい交渉こうしょう復帰ふっきし、みずからも主要しゅよう経済けいざいこく会合かいごう開催かいさいするなど、次期じき枠組わくぐみに積極せっきょくてき参加さんかする意向いこうしめしている。もちろんEUの主張しゅちょう米国べいこく主張しゅちょうには相当そうとうへだたりがあるが、これは当然とうぜんである。

筆者ひっしゃ個人こじんてきには、できないことはできないと米国べいこく主張しゅちょうほうれやすいし、日本にっぽん立場たちばともちかい。いずれにしても、主張しゅちょう対立たいりつしているなかで、片方かたがた主張しゅちょう後押あとおしすることになるのを承知しょうち選考せんこうしたなら、きわめて政治せいじてき意図いとったものであり、ノーベル平和へいわしょう価値かちそこなうものである。

事実じじつ内外ないがい新聞しんぶん論調ろんちょうは、受賞じゅしょうによりゴア大統領だいとうりょう候補こうほうごきがたかまること、たとえ、同氏どうし立候補りっこうほしなくとも同氏どうしがどの候補こうほすかがおおきな意味いみつとほうじている。



 
 
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国連こくれん、アフリカ大陸たいりく海岸かいがんせんの3ぶんの1が浸食しんしょくされると予測よそく

* 2007ねん11月09にち 17:50 発信はっしん:ヨハネスブルグ/みなみアフリカ

【11月9にち AFP】国連こくれん環境かんきょう計画けいかく(United Nations Environmental Program、UNEP)のアヒム・シュタイナー(Achim Steiner)事務じむ局長きょくちょうは8にち地球ちきゅう温暖おんだんによる海面かいめん上昇じょうしょうで、今世紀こんせいきまつまでにアフリカ大陸たいりく海岸かいがんせんの3ぶんの1がうしなわれるとの予測よそく発表はっぴょうした。

シュタイナー会合かいごうのためおとずれているヨハネスブルグで記者きしゃ会見かいけんひらき、「気候きこう変動へんどうはすでにえるはやさで進行しんこうしており、今後こんごすうねんでさらに悪化あっかするだろう」とべた。同氏どうしによると、今世紀こんせいきまつまでにアフリカ大陸たいりく海岸かいがんの3ぶんの1が地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょうけることになり、海面かいめんが20センチから60センチ上昇じょうしょうするのは確実かくじつだという。港湾こうわん施設しせつなどにも影響えいきょうるとみている。

アフリカ大陸たいりくではすでに大幅おおはば海岸かいがん浸食しんしょく確認かくにんされており、海水かいすい温暖おんだん貝類かいるい石灰せっかい海流かいりゅうにも変化へんかきている。こうした変化へんか天然てんねん資源しげん依存いぞんしているアフリカ経済けいざい全体ぜんたい悪影響あくえいきょうあたえているが、なかでもとく深刻しんこく被害ひがいけているのが貧困ひんこんそうだという。(c)AFP



 
 
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温暖おんだん対策たいさく今後こんご20ねん努力どりょく重要じゅうよう」 IPCC統合とうごう報告ほうこく

2007ねん11月17にち1201ふん

国連こくれんの「気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)」は16にちよる日本にっぽん時間じかん17にち午前ごぜん)、バレンシアでの総会そうかいで、地球ちきゅう温暖おんだんについての科学かがくてき知識ちしきひろくまとめた統合とうごう報告ほうこくしょ承認しょうにんした。報告ほうこくしょは、海面かいめん水位すいい上昇じょうしょう生物せいぶつしゅ絶滅ぜつめつなどにかんして後戻あともどりのできないだい規模きぼ影響えいきょうあらわれる危険きけんせいがはっきりしてきたとあらたに指摘してき。「今後こんご20〜30ねん努力どりょくがリスク回避かいひおおきく影響えいきょうする」と国際こくさい社会しゃかい対応たいおうつよせま内容ないようとなっている。

IPCC統合とうごう報告ほうこくしょのポイント

統合とうごう報告ほうこくしょは、今年ことしはいって3にわたって公表こうひょうした分野ぶんやごとの作業さぎょう部会ぶかい報告ほうこくしょ横断おうだんてきにまとめなおし、長期ちょうきてき展望てんぼうなどを追加ついかした。IPCCが6ねんぶりに作成さくせいするだい評価ひょうか報告ほうこくしょ中核ちゅうかくとなり、温暖おんだん問題もんだい政策せいさく決定けっていをするうえでもっと重視じゅうしされる文書ぶんしょとして、12月じゅうにがつにインドネシア・バリとうひらかれる国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ(COP13)をはじめ、京都きょうと議定ぎていしょ対策たいさくなどをはなさい論拠ろんきょになる。

今回こんかい報告ほうこくしょでは、とく温暖おんだん影響えいきょうける地域ちいきとして、サハラ以南いなんのアフリカや小島こじま(とう)嶼(しょ)こくなどを例示れいじ作業さぎょう部会ぶかい段階だんかいでは、被害ひがいをめぐる各国かっこく思惑おもわくちがいからこうした記述きじゅつ見送みおくられていたが、せまっている危機きき具体ぐたいてきにイメージしやすいようんだ。

途上とじょうこくがわつよ要請ようせいから、温暖おんだん適応てきおうしていく必要ひつようせい力点りきてんいたのも特徴とくちょうで、農業のうぎょう健康けんこうみず問題もんだいなどの分野ぶんや対策たいさく資金しきん技術ぎじゅつめんなどの課題かだい指摘してきした。

あらたな知見ちけんでは、「よりすくない気温きおん上昇じょうしょうでも予想よそう以上いじょう被害ひがいがもたらされたり、後戻あともどりがきかない変化へんか突然とつぜんこる可能かのうせいえてきたりした」などと作業さぎょう部会ぶかい報告ほうこくしょ以上いじょうつよ危機ききかんした。気温きおん上昇じょうしょうひくくするレベルで温室おんしつ効果こうかガスの濃度のうど安定あんていさせるには「今後こんご20〜30ねん削減さくげん努力どりょく投資とうしおおきな影響えいきょうあたえ、削減さくげんおくれるとリスクがたかまる」とのんだメッセージをんだ。

総会そうかいは12にちからはじまり、世界せかい各国かっこく科学かがくしゃ政府せいふ関係かんけいしゃらが参加さんかした。全体ぜんたいやく2000ページにたっするだい評価ひょうか報告ほうこくしょのなかから統合とうごう報告ほうこくしょなにむか、連日れんじつ深夜しんやまで議論ぎろんつづいた。



 
 
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原油げんゆ増産ぞうさん協議きょうぎ12月じゅうにがつ OPECおぺっく首脳しゅのう会議かいぎ閉幕へいまく

2007ねん11月18にち2307ふん

サウジアラビアでひらかれた石油せきゆ輸出ゆしゅつこく機構きこうOPECおぺっく首脳しゅのう会議かいぎは18にち、1バレル=100ドルにせま原油げんゆ価格かかく高騰こうとうかんし、投機とうきマネーへの懸念けねん価格かかく安定あんてい目指めざ姿勢しせいんだ「リヤド宣言せんげん」を採択さいたく閉幕へいまくした。地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだい消費しょうひこくとの連携れんけいした。相場そうば沈静ちんせいへの具体ぐたいさく見送みおくったが、12月じゅうにがつ総会そうかいでは増産ぞうさん是非ぜひ協議きょうぎする。

需要じゅようげんまねきつつある原油げんゆだかたいし、OPECおぺっくないでは「重大じゅうだいめている」(ナイジェリア)とのこえつよい。宣言せんげんは、投機とうきによる相場そうばらん高下こうげ産油さんゆこくにも有害ゆうがいだと指摘してきあぶら安定あんていとともに、必要ひつよう投資とうしつづけ「世界せかい経済けいざい成長せいちょうささえられる供給きょうきゅう確保かくほする」などとアピールした。

ただ、ベネズエラのチャベス大統領だいとうりょうが「1バレル=100ドルは適正てきせい水準すいじゅん」とべるなど、加盟かめいこく足並あしなみはかならずしも一致いっちしておらず、OPECおぺっく相場そうば沈静ちんせいへどこまで実効じっこうさくをとるのかは不透明ふとうめいだ。

環境かんきょう問題もんだいでは、地球ちきゅう温暖おんだんへの懸念けねん表明ひょうめい産油さんゆこくといえども温暖おんだん放置ほうちできないとの認識にんしき強調きょうちょうし、技術ぎじゅつ開発かいはつ支援しえんする姿勢しせいしめした。



 
 
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水不足みずぶそくあらたに18おくにん被害ひがい国連こくれん開発かいはつ計画けいかく報告ほうこくしょ

国連こくれん開発かいはつ計画けいかく(UNDP)は27にち地球ちきゅう温暖おんだん貧困ひんこんそうへの影響えいきょう焦点しょうてんてた2007年版ねんばん人間にんげん開発かいはつ報告ほうこくしょ」を発表はっぴょうした。温暖おんだん氷河ひょうが融解ゆうかいすすめば世界せかい人口じんこうの40%以上いじょう影響えいきょうし、80ねんまでにあらたに18おくにん水不足みずぶそくくるしむと予測よそく農業のうぎょうへの悪影響あくえいきょうともな飢餓きが問題もんだいひろがる懸念けねん指摘してきした。

報告ほうこくしょ二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)の排出はいしゅつりょうについて、現在げんざい傾向けいこうつづくなら30ねんまでに00ねんで5わりえると想定そうてい。80ねんにはヒマラヤの氷河ひょうががなくなり、インダスがわながれが最大さいだい7わり減少げんしょうするなど世界せかいみず供給きょうきゅう不安定ふあんていになる可能かのうせいがあると指摘してきした。(07:02)



 
 
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EU、アフリカ連合れんごう戦略せんりゃく協定きょうてい温暖おんだん対策たいさくなど連携れんけい

【ブリュッセル=下田しもださとし欧州おうしゅう連合れんごう(EU)のバローゾ欧州おうしゅう委員いいんちょうは6にち温暖おんだん対策たいさくやエネルギー、移民いみんなどの分野ぶんやでアフリカ連合れんごう(AU)と戦略せんりゃくてきパートナーシップ協定きょうてい締結ていけつするかんがえを表明ひょうめいした。戦略せんりゃく協定きょうてい地域ちいきあいだ政策せいさく協調きょうちょう経済けいざい連携れんけいすすめる枠組わくぐみ。委員いいんちょうは「気候きこう変動へんどうなどの課題かだいにEUとアフリカ諸国しょこく連携れんけいして必要ひつようがある」とうったえた。

戦略せんりゃく協定きょうてい温暖おんだん対策たいさくなどにくわえ、民主みんしゅ人権じんけん問題もんだい貿易ぼうえき拡大かくだいといった8分野ぶんやおよぶ。EUは8にちからポルトガル・リスボンでひらくアフリカとの首脳しゅのう会議かいぎ具体ぐたいてき行動こうどう計画けいかく策定さくてい目指めざす。京都きょうと議定ぎていしょつづ温暖おんだん防止ぼうし国際こくさいてき枠組わくぐみで主導しゅどうけんにぎりたいEUは、戦略せんりゃく協定きょうていつうじてアフリカ諸国しょこくから幅広はばひろ支持しじたいかんがえだ。(07:03)



 
 
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地球ちきゅう発熱はつねつ 序章じょしょう大国たいこく思惑おもわく>1 対立たいりつ構図こうず、「京都きょうと以前いぜん後退こうたい警戒けいかい

2007ねん12月8にち 朝刊ちょうかん

「わがくにいますぐにでも京都きょうと議定ぎていしょ批准ひじゅんする用意よういがある」

バリ島ばりとうでの国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやくだい13かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP13)がはじまった3にち、オーストラリア政府せいふ代表だいひょうだんがこう発言はつげんすると、各国かっこく代表だいひょうだんかられるような拍手はくしゅこった。そんななか苦虫にがむしをかみつぶしたように沈黙ちんもくする一団いちだんがあった。米国べいこく政府せいふ代表だいひょうだんだ。

議定ぎていしょから離脱りだつしていた米国べいこく豪州ごうしゅう豪州ごうしゅう批准ひじゅんすることで、世界せかい最大さいだい二酸化炭素にさんかたんそCO2しーおーつー排出はいしゅつこく米国べいこくだけが離脱りだつこくとなる。

劣勢れっせいにあるかのような米国べいこくだが、ポスト京都きょうとけては日本にっぽん強力きょうりょくにタッグをむ。じつは、これまでの国際こくさい交渉こうしょうではみっつのグループがつね対立たいりつじくしてきた。日米にちべい、ロシア、豪州ごうしゅうなど主要しゅようカ国かこくによる「アンブレラグループ」、「欧州おうしゅう連合れんごう(EU)」、発展はってん途上とじょうこくからなる「G7じーせぶん7プラス中国ちゅうごく」だ。

京都きょうと議定ぎていしょ発効はっこう日本にっぽんは、CO2しーおーつー削減さくげん数値すうち目標もくひょう設定せってい熱心ねっしんなEUといちあゆったが、ポスト京都きょうと議論ぎろんでは、そのながれが10ねんまえ対立たいりつ構図こうずに“先祖返せんぞがえり”をこしつつある。

日本にっぽん政府せいふ代表だいひょうだんは「削減さくげん数値すうち政治せいじてき判断はんだんであって、科学かがくてき根拠こんきょがない。つぎはそれぞれのくに事情じじょう判断はんだんしながら実効じっこうせいある内容ないようにしたい」と説明せつめいする。その主張しゅちょう米国べいこくのスタンスと合致がっちする。

こうしたうごきに国際こくさいNGOは「共通きょうつう削減さくげん目標もくひょうめた“キョウト”の理念りねんをないがしろにしている」と反発はんぱつする。

対立たいりつ構図こうず再現さいげんなかあたらしい紛争ふんそう要因よういんくわわってきた。ちか米国べいこくいて世界せかい最大さいだいCO2しーおーつー排出はいしゅつこくとなる中国ちゅうごく削減さくげん義務ぎむうのか。中国ちゅうごく政府せいふ代表だいひょうだんは「削減さくげん義務ぎむ条約じょうやくなか先進せんしんこくうべきだ。中国ちゅうごく自主じしゅてきむが、国連こくれん枠組わくぐみとはべつ」とけんせいする。

途上とじょうこくグループにぞくするスーダン政府せいふ代表だいひょうだんは「中国ちゅうごくはわれわれからみれば先進せんしんこくおなじ。途上とじょうこくゆたかさとまずしさできょく分化ぶんかしている。中国ちゅうごくにはきちんと削減さくげん義務ぎむってほしいが、それを会議かいぎなか発言はつげんすることはむずかしい。あのくにこわいから」とグループないでの意見いけん対立たいりつかす。

米国べいこく政府せいふ代表だいひょうだん非難ひなんけながらも強気つよきかまえだ。「世界銀行せかいぎんこうなど途上とじょうこく援助えんじょけた金融きんゆう機関きかん一番いちばん出資しゅっししているのは米国べいこく日本にっぽんわたしたちが主導しゅどうけんつのは正当せいとう理由りゆうからだ」と主張しゅちょう

こん会議かいぎ主題しゅだいは、ポスト京都きょうとけた「バリ・ロードマップ」(行程こうていひょう)への議論ぎろんをスタートさせることだが、議論ぎろん京都きょうと会議かいぎ以前いぜん状況じょうきょうもどり、中国ちゅうごく問題もんだい会議かいぎ決裂けつれつ要因よういんになることに警戒けいかいかんつよめるくにおおい。

スーダン代表だいひょうだんメンバーはこううったえる。「キョウトはたんなる議定ぎていしょではなく、温暖おんだん問題もんだい人類じんるいむキーワード。日本にっぽんはこの言葉ことば銘記めいきしてのぞんでほしい」

(ヌサドゥア=インドネシア・バリとうかば敏哉としや写真しゃしんも)

【ポスト京都きょうと京都きょうと議定ぎていしょさだめていない2013ねん以降いこう国際こくさいてき温暖おんだん対策たいさく枠組わくぐみのこと。13ねんまでに合意ごうい発効はっこうさせる必要ひつようがあるため、議論ぎろん本格ほんかくしている。京都きょうと議定ぎていしょから離脱りだつした米国べいこくや、近年きんねん二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょうえている中国ちゅうごく、インドなども参加さんかし、被害ひがい最小限さいしょうげんめる方策ほうさく合意ごういすることがおおきな課題かだいになっている。



 
 
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気候きこう変動へんどう問題もんだい、すべてをえた2007ねん

* 2007ねん12月27にち 15:30 発信はっしん:パリ/フランス

【12月27にち AFP】将来しょうらい気候きこう変動へんどう歴史れきししょかれるなら、2007ねんは1しょうぶんめるほどの価値かちがあるだろう。

わずか12かげつ地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだい現代げんだい一大いちだい課題かだい浮上ふじょうし、知名度ちめいど大小だいしょうわず人類じんるい共通きょうつう大義たいぎとなった。ノーベルしょう授賞じゅしょう理由りゆうになったかとおもえば、あらゆる政治せいじ頭痛ずつうたねにもなった。

■IPCC報告ほうこくしょ最悪さいあく将来しょうらい予測よそく

国連こくれん(UN)の気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)が11月に発表はっぴょうした報告ほうこくしょでは、科学かがくてき知見ちけんもとづくかつてない最悪さいあく将来しょうらい予測よそくしめされた。

かざのない事務じむてき文面ぶんめんつづられた報告ほうこくしょは、門外漢もんがいかんには理解りかい不能ふのう専門せんもん用語ようごだらけだが、疑問ぎもん確実かくじつせいのある部分ぶぶん存在そんざいすることも率直そっちょくみとめている。しかしその率直そっちょくさが、発見はっけんされた事実じじつ一層いっそうおそろしいものにおもわせた。

IPCCは人類じんるい有罪ゆうざい宣告せんこく。「地球ちきゅう温暖おんだん事実じじつであり、野放図のほうず化石かせき燃料ねんりょう消費しょうひする人類じんるいにはまぬかない責任せきにんがある」と結論けつろんけた。

気象きしょう異常いじょうなど気候きこう変動へんどう顕在けんざい

気候きこう変動へんどうすで顕在けんざいしている。氷河ひょうが後退こうたい積雪せきせつり、ほんのすうじゅうねんさきにはすうひゃくまんにん苦難くなん見舞みまわれるという。IPCCはかんばつ、洪水こうずい海面かいめん上昇じょうしょう猛烈もうれつ暴風雨ぼうふううなど最近さいきん気象きしょう異常いじょうにより、飢餓きが疫病えきびょう難民なんみん発生はっせいすると予測よそくする。「人間にんげん活動かつどうにより、回復かいふく不能ふのう気候きこう変動へんどうがもたらされるおそれがある」(どう報告ほうこくしょ

北極ほっきょくかいうみごおり観測かんそく史上しじょう最小さいしょうとなり、有史ゆうし以来いらい航行こうこう不能ふのうだった欧州おうしゅうとアジアをつなぐ最短さいたん航路こうろ北西ほくせい航路こうろ一時いちじ開通かいつうした。

画期的かっきてき出来事できごとつづ

6がつにドイツのハイリゲンダム(Heiligendamm)でひらかれた主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ(G8 Summit)では、二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)排出はいしゅつりょう大幅おおはば削減さくげんし2050ねんまでに半減はんげんするという欧州おうしゅう目標もくひょうをジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)べい大統領だいとうりょうまでもが真剣しんけん検討けんとうする姿勢しせいしめした。

9月にニューヨーク(New York)の国連こくれん本部ほんぶひらかれた地球ちきゅう温暖おんだんかんするハイレベル会合かいごうでは、はんはじめぶん(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務じむ総長そうちょう気候きこう変動へんどう自身じしん在任ざいにんちゅう重要じゅうよう課題かだいえると宣言せんげん。「地球ちきゅう温暖おんだんとそれにたいするみによって、われわれ自身じしんとわれわれの時代じだい、さらにはわれわれが将来しょうらい世代せだいのこ遺産いさん定義ていぎされるだろう」とべた。

11月には、アル・ゴア(Al Gore)もとべいふく大統領だいとうりょうとIPCCに2007ねんノーベル平和へいわしょう授与じゅよされた。

■バリ・ロードマップ採択さいたくも、協議きょうぎはこれから

12月にはインドネシアのバリ(Bali)とう国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく(UNFCCC)だい13かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP13)がひらかれ、地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくのための行程こうていひょう「バリ・ロードマップ(Bali Roadmap)」が採択さいたくされた。

バリ会議かいぎでは各国かっこく気候きこう変動へんどう危険きけんせいみとめ、化石かせき燃料ねんりょうによる大気たいき汚染おせん削減さくげんやクリーンエネルギーへの転換てんかん途上とじょうこく支援しえん必要ひつようせいとなえながらも、すうちょうドル規模きぼ費用ひよう負担ふたんについては合意ごういられなかった。

安価あんか石油せきゆ天然てんねんガス、石炭せきたん大量たいりょう消費しょうひして繁栄はんえいにし、今日きょう温暖おんだんめを先進せんしんこく負担ふたんすべきなのか。それとも、今後こんごよりおおきな問題もんだいこすおそれのある中国ちゅうごく、インドなどの新興しんこう大国たいこく負担ふたんすべきなのか。バリ会議かいぎ実質じっしつてきに、交渉こうしょう開始かいしするための交渉こうしょうだった。

地球ちきゅう気候きこうシステムの時計とけいはり刻一刻こくいっこくすすんでいくのをよそに、こう2年間ねんかん非常ひじょう複雑ふくざつ条約じょうやく議論ぎろんついやされる。しかも、次期じきまい大統領だいとうりょう京都きょうと議定ぎていしょのような排出はいしゅつ抑制よくせい反対はんたいすれば、ないおそれさえある。

普通ふつうひとなら、放火ほうかはんまちはなったにもかかわらず、地元じもと自治体じちたい長期ちょうきてき消防しょうぼう計画けいかくを2年間ねんかんかけて議論ぎろんするといたら、なぜかと不思議ふしぎおもうだろう。

われる国連こくれん役割やくわり

ドイツのポツダム気候きこう影響えいきょう研究所けんきゅうじょ(Potsdam Institute for Climate Research)のBill Hareは「(気候きこう変動へんどう問題もんだいについては)必死ひっし水面すいめんかおしている状況じょうきょうだ。行動こうどう必要ひつようせい政治せいじてき美辞麗句びじれいくとのひらきはおおきくなりつつある」と指摘してきする。

Hareは、地球ちきゅう規模きぼ気候きこう管理かんり国民こくみん国家こっか単位たんいむことが根本こんぽんてき問題もんだいだとかたる。いいかえれば、合意ごうい必要ひつようとするためにうごきのおそ国連こくれん機構きこうが、地球ちきゅう規模きぼ緊急きんきゅう課題かだいむことができなければ、国連こくれんには未来みらいがないかもしれないのだ。

国連こくれん機構きこうかかえる問題もんだいてん提起ていきするかもしれないが、気候きこう変動へんどう問題もんだい解決かいけつ並行へいこうして機構きこう問題もんだい解決かいけつ時間じかんはない。いまあるものしかないのだから、それでむしかない」(Hare)(c)AFP/Richard Ingham



 
 
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今年ことし自然しぜん災害さいがい発生はっせい件数けんすう過去かこ最悪さいあく気候きこう変動へんどう影響えいきょう

* 2007ねん12月28にち 22:57 発信はっしん:フランクフルト/ドイツ

【12月28にち AFP】さい保険ほけん会社かいしゃ世界せかいだい2、ドイツのミュンヘンさい保険ほけんグループ(Munich Re)は27にち、2007ねん自然しぜん災害さいがい発生はっせい回数かいすうでも被害ひがいがくでも前年ぜんねん上回うわまわったこと、気候きこう変動へんどう影響えいきょう被害ひがいがく来年らいねん以降いこうさらに増加ぞうかするとみられることをあきらかにした。

どうグループの発表はっぴょうによれば、今年ことし発生はっせいした自然しぜん災害さいがい前年ぜんねんで100けんぞうの950けんだった。これは、1974ねんにデータ収集しゅうしゅう開始かいしして以来いらい最悪さいあく数値すうちだという。

被害ひがいがくは750おくドル(やく8ちょう4700おくえん)で、前年ぜんねんの500おくドル(やく5ちょう6500おくえん)を大幅おおはば上回うわまわった。

ただしこれは、過去かこ最悪さいあく被害ひがいがく記録きろくした2005ねんの2200おくドル(やく24ちょう8500おくえん)のやく3ぶんの1。同年どうねんべい南部なんぶ直撃ちょくげきしたハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)、パキスタン地震じしんなど、だい規模きぼ自然しぜん災害さいがい目立めだったためだ。

2007ねん最大さいだい自然しぜん災害さいがいは7がつ新潟にいがたけん中越なかこしおき発生はっせいした地震じしんで、被害ひがいがくは125おくドル(やく1ちょう4100おくえん)にのぼった。保険ほけん金額きんがくでみると、1がつ欧州おうしゅうおそった暴風雨ぼうふうう「キリル(Kyrill)」による58おくドル(やく6500おくえん)がもっとおおきい。

また自然しぜん災害さいがいによる死者ししゃすうは2まんにんで、とくおおきな被害ひがいけたのは途上とじょうこく新興しんこうこくだった。たとえば11月にバングラデシュを直撃ちょくげきしたサイクロン・シドル(Cyclone Sidr)は3300にんもの死者ししゃした。

保険ほけん金額きんがくでみてキリルに規模きぼとなったのは英国えいこく発生はっせいした洪水こうずいで、ミュンヘンさい保険ほけんグループでは、「洪水こうずいやサイクロンの頻発ひんぱつは、このまま気候きこう変動へんどう対策たいさくこうじなかった場合ばあいだい規模きぼ災害さいがいこりうることを予感よかんさせる」としている。

どうグループでジオリスク研究けんきゅうたるPeter Hoeppeは、「もちろん、こうした事象じしょうをすべて気候きこう変動へんどう起因きいんするものと結論けつろんづけることはできない。ただしその発生はっせい傾向けいこうをみると、暴風雨ぼうふうう規模きぼし、降雨こううりょうえ、洪水こうずい発生はっせい頻度ひんどたかまるといった長期ちょうきてき予測よそく合致がっちしているとえるだろう」と警鐘けいしょうらした。(c)AFP



 
 
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2008ねん世界せかい気温きおん若干じゃっかん低下ていか英国えいこく気象庁きしょうちょうなど予測よそく

* 2008ねん01がつ04にち 21:17 発信はっしん:ロンドン/英国えいこく

【1がつ4にち AFP】英国えいこく気象庁きしょうちょうとイーストアングリア大学だいがく(University of East Anglia)は3にち、2008ねん世界せかい気温きおん若干じゃっかんひくくなるだろうとの予測よそくしめした。

それによると、太平洋たいへいようじょうおおつよいラニーニャ(La Nina)現象げんしょうにより気温きおんひくくなる見通みとおし。ただし、それでも観測かんそく史上しじょう最高さいこうのトップ10にははいるという。

通年つうねん予測よそくでみると、2008ねん世界せかい気温きおんは1961-1990ねん平均へいきん気温きおんである14を0.37上回うわまわる。これは平均へいきんを0.24上回うわまわった2000ねん以来いらい最低さいてい気温きおん

えい気象庁きしょうちょうのクリス・フォランド(Chris Folland)は「エルニーニョ(El Nino)やラニーニャといった現象げんしょうは、地表ちひょう温度おんどいちじるしい影響えいきょうおよぼすちからっている。2008ねんは、つよいラニーニャが気温きおん低下ていかをもたらすだろう」とする一方いっぽうで、「それでも、平均へいきん気温きおんは2000ねんくらべれば依然いぜんとしてかなりたかい。ラニーニャ現象げんしょうよわまれば、ふたた温暖おんだん活発かっぱつするだろう」とも指摘してきした。

えい気象庁きしょうちょうとイーストアングリア大学だいがくによる世界せかい気温きおん予測よそくは、エルニーニョやラニーニャ、温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつレベルにくわえ、海面かいめん水温すいおんへの太陽熱たいようねつ影響えいきょう自然しぜん変動へんどう考慮こうりょしててられる。

どう大学だいがく気候きこう変動へんどうかんする研究けんきゅうチームをひきいるフィル・ジョーンズ(Phil Jones)教授きょうじゅは、「たしかに予測よそくでは2008ねん過去かこ7年間ねんかんもっとすずしくなる見込みこみだし、2007ねん世界せかい気温きおんも1998ねん記録きろくした観測かんそく史上しじょうさい高値たかね上回うわまわることはなかった。だからといって、地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいえてなくなるわけではない」とし、警鐘けいしょうらす。

重要じゅうようなのは温暖おんだん進行しんこう速度そくどだろう。2001-2007ねん世界せかい平均へいきん気温きおんは、1961-1990ねん平均へいきんを0.44上回うわまわり、さらに1991-2000ねん平均へいきんを0.21上回うわまわっている」(ジョーンズ教授きょうじゅ

ラニーニャは南米なんべい西岸せいがん海面かいめん水温すいおんひくくなる現象げんしょうで、世界せかい各地かくち異常いじょう気象きしょうをもたらす。エルニーニョは太平洋たいへいよう海面かいめん水温すいおんたかくなる現象げんしょうで、オーストラリアで長期ちょうきてきかんばつをこしたほか、アフリカ北東ほくとう洪水こうずいや、2006-07ねんふゆみなみアジアをおそったモンスーンの遠因えんいんとなった。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2332558/2499002



 
 
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温暖おんだん関連かんれん災害さいがい拡大かくだい 過去かこ25ねんで4−6ばい

2008ねん1がつ8にち 1744ふん

洪水こうずい暴風雨ぼうふううなど地球ちきゅう温暖おんだん関連かんれんしているとされる気象きしょう災害さいがいかず過去かこやく25ねんあいだに4−6ばい増加ぞうか被害ひがいけるひとかず死者ししゃすう急増きゅうぞうしているとの調査ちょうさ結果けっかを、貧困ひんこん環境かんきょう問題もんだい民間みんかん団体だんたいオックスファム(本部ほんぶ英国えいこく)が8にちまでにまとめた。

オックスファムは「温暖おんだん原因げんいん災害さいがいでは、発展はってん途上とじょうこくまずしい人々ひとびともっとおおきな被害ひがいけている」と指摘してき先進せんしんこくに、一層いっそう温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつ削減さくげん途上とじょうこく援助えんじょ拡大かくだいもとめた。

国連こくれん各国かっこく統計とうけいもとにした調査ちょうさ結果けっか洪水こうずい暴風雨ぼうふうう地震じしんなどだい規模きぼ災害さいがい年間ねんかん発生はっせいすうは、1980ねんやく120けんから2006ねんにはやく500けん増加ぞうかしていることがかった。

なかでも洪水こうずいかずは6ばい暴風雨ぼうふううは4ばい増加ぞうか目立めだった。87−96ねんに29けんだったねつも、97−06ねんには76けん急増きゅうぞうし、地球ちきゅう温暖おんだん進行しんこう災害さいがい増大ぞうだいとの関連かんれん現実げんじつのものとなっていることをうかがわせた。

共同きょうどう



 
 
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図解ずかい原油げんゆ価格かかく高騰こうとう環境かんきょうにもたらす功罪こうざい

* 2008ねん01がつ10日とおか 13:31 発信はっしん:パリ/フランス

【1がつ10にち AFP】原油げんゆ価格かかく高騰こうとう環境かんきょうあたえる影響えいきょうについて、専門せんもんひかりかげ両面りょうめん指摘してきする。

原油げんゆ価格かかく年明としあ早々そうそう中国ちゅうごくでの需要じゅようぞうやナイジェリアの供給きょうきゅう不安ふあんなどを背景はいけい一時いちじ1バレル100ドルの大台おおだい突破とっぱした。2001ねん11月の原油げんゆ相場そうばはわずか1バレル16.70ドル。1ねんまえは1バレル50ドルだった。

消費しょうひしゃにとってはあたまいた問題もんだいだが、環境かんきょうにとっては恩恵おんけいもあるようだ。

■クリーンエネルギーへの転換てんかんなど歓迎かんげいすべき側面そくめん

原油げんゆ価格かかく高騰こうとうにより、燃費ねんぴくるま公共こうきょう交通こうつうへのシフトが促進そくしんされる。さらに、かつてはコストがたかすぎるうえ亜流ありゅうとみなされていた風力ふうりょく発電はつでん太陽光たいようこう発電はつでんなどの「代替だいたい」エネルギーにもかぜとなる。

世界せかい風力ふうりょくエネルギー協会きょうかい(Global Wind Energy Council、GWEC)の2007ねん暫定ざんてい統計とうけいによると、風力ふうりょく発電はつでん能力のうりょく合計ごうけい世界せかい全体ぜんたいで92-93ギガワットと、前年ぜんねんの74ギガワットから25%も増加ぞうかした。

リサイクル業界ぎょうかいとく原油げんゆ天然てんねんガスを原料げんりょうとするプラスチックのリサイクル業界ぎょうかい原油げんゆ高騰こうとう歓迎かんげいしている。原料げんりょうがればがるほど、ペットボトルやものぶくろなどのリサイクルねつたかまるからだ。

European Association of Plastics Recycling and Recovery Organisations(EPRO)によると、ここ10ねんであらゆる種類しゅるいのプラスチックの価格かかくばいがったという。けんいんやく年間ねんかん1000まんトンのはいプラスチックをあつか中国ちゅうごくで、うち半分はんぶん欧米おうべいなどのゆたかな国々くにぐにから輸入ゆにゅうしている。

原油げんゆ価格かかくさい高値たかね更新こうしんし、中国ちゅうごくはいプラスチックの輸入ゆにゅうもと選別せんべつしやすくなった。欧州おうしゅうのリサイクル企業きぎょう工場こうじょうをよりハイテクし、国内こくないけのリサイクルをおこなうようになっている。

■CO2排出はいしゅつりょうおお化石かせき燃料ねんりょう利用りようでマイナスめん

原油げんゆ価格かかく高騰こうとうにより、クリーンな再生さいせい可能かのうエネルギーへの転換てんかん資源しげんリサイクルにはずみがつく一方いっぽうで、地球ちきゅう温暖おんだんおおきな原因げんいんとなる石炭せきたん粗悪そあく石油せきゆ安全あんぜんめんでの懸念けねんがぬぐいきれない原子力げんしりょく発電はつでんへの依存いぞんすすんでいる。

GWEC幹部かんぶのスティーブン・ソーヤー(Steven Sawyer)は「粗悪そあく石油せきゆやガソリンの開発かいはつプロジェクトは経済けいざいてき魅力みりょくがある」と指摘してきし、カナダを中心ちゅうしんとするタールサンドへの投資とうしねつれいげる。

この事業じぎょうは「単位たんいたりのエネルギー供給きょうきゅうりょうからいうと、想像そうぞうしうるなかもっと深刻しんこく公害こうがいをもたらし、温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょうもっとおお事業じぎょう」だという。タールサンドはすなみずじゅうしつ原油げんゆ混合こんごうぶつで、原油げんゆ抽出ちゅうしゅつむずかしくコストもかかるが、ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)などの大手おおて企業きぎょう多額たがく資金しきんとうじ、1バレルやく40ドルで原油げんゆ生産せいさんしてこう収益しゅうえきげている。

さらに環境かんきょうへの脅威きょういとなるのは石炭せきたんだ。国際こくさいエネルギー機関きかん(International Energy Agency、IEA)によると、石炭せきたんによる発電はつでん世界せかいのエネルギー生産せいさんやく4わりめる。中国ちゅうごく米国べいこく、インドなどの経済けいざい大国たいこくは、原油げんゆのように地政学ちせいがくてきなリスクがなく安価あんか自国じこく石炭せきたんをどんよく採掘さいくつしている。IEAによると、中国ちゅうごくは2006ねん石炭せきたん燃料ねんりょうとする火力かりょく発電はつでんしょしゅう3施設しせつ建設けんせつした計算けいさんになるという。

問題もんだいよそに原発げんぱつ依存いぞんすす

安全あんぜんせいこう放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつ貯蔵ちょぞうかく拡散かくさんなどにたいする懸念けねんをよそに、原油げんゆだか気候きこう変動へんどう対策たいさく両方りょうほうから原子力げんしりょく発電はつでんには有利ゆうり状況じょうきょうまれている。IEAによると現在げんざい世界せかいのエネルギー生産せいさんの15%が原子力げんしりょく発電はつでんによるもの。中国ちゅうごく、インド、タイ、インドネシア、ベトナムは原子力げんしりょく発電はつでん導入どうにゅう拡大かくだい政策せいさくかかげ、英国えいこく、フランス、フィンランドは次世代じせだい原子げんし建設けんせつ推進すいしんしている。さらに米国べいこく原子力げんしりょく発電はつでんしょ建設けんせつ加速かそくする法律ほうりつ通過つうかさせた。

ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)べい大統領だいとうりょうは2007ねん9がつ途上とじょうこくが「安全あんぜんでコストめん効率こうりつく、かく拡散かくさん防止ぼうしにも寄与きよする原子力げんしりょく発電はつでんしょ」をられるよう先進せんしんこく支援しえんすべきとのかんがえを表明ひょうめい。「原子力げんしりょく発電はつでん大気たいき汚染おせん温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつもなく電力でんりょく大量たいりょう生産せいさんできる現存げんそんする唯一ゆいいつ手段しゅだんだ」とべている。(c)AFP/Marlowe Hood

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2334223/2509213



 
 
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温暖おんだん防止ぼうし強化きょうか

世界せかい政治せいじ経済けいざいのリーダーがあつまって国際こくさい社会しゃかい課題かだいはなう「ダボス会議かいぎ」には、ことしのサミットの議長ぎちょうこく日本にっぽんからも政党せいとう幹部かんぶ閣僚かくりょう参加さんかしており、日本にっぽん時間じかんの25にち未明みめいには、日本にっぽん大学だいがく関係かんけいしゃ主催しゅさいする会合かいごうひらかれました。このなかで、自民党じみんとう中川なかがわもと幹事かんじちょうは「環境かんきょう分野ぶんや革命かくめい必要ひつようで、日本にっぽん率先そっせんしてまなければならない」とべたうえで、二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょうおうじて世界せかい主要しゅよう排出はいしゅつこく資金しきん拠出きょしゅつし、それぞれのくに環境かんきょう対策たいさくすすめるとともに、一部いちぶ途上とじょうこく支援しえんてるとする「共通きょうつう国際こくさい環境かんきょうぜい」の創設そうせつ提言ていげんしました。また、民主党みんしゅとう鳩山はとやま幹事かんじちょうも、なつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットで地球ちきゅう規模きぼ環境かんきょう問題もんだい最大さいだい関心事かんしんじになるとして、温室おんしつ効果こうかガスを削減さくげんする具体ぐたいてき数値すうち目標もくひょうしめすなど、日本にっぽんがよりリーダーシップを発揮はっきすべきだと強調きょうちょうしました。「ダボス会議かいぎ」には、福田ふくだ総理そうり大臣だいじん日本にっぽん総理そうり大臣だいじんとして7ねんぶりに出席しゅっせきし、26にち特別とくべつ演説えんぜつおこなうことになっています。

1がつ25にち 67ふん



 
 
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温暖おんだんで6おくにん栄養えいよう不足ふそく アフリカで2060ねんまでに

2008.2.20 21:41

地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょう乾燥かんそうすすみ、サハラ砂漠さはらさばく以南いなんのアフリカ大陸たいりくで2060ねんまでに、25%もの農業のうぎょう収入しゅうにゅううしなわれ、260おくドル(やくちょう8000おくえん)の損失そんしつとなる可能かのうせいがあることが、国連こくれん開発かいはつ計画けいかく(UNDP)の調査ちょうさかった。来日らいにちしたUNDP政策せいさく専門せんもんのアミー・ゲイが20にちあきらかにした。

2080ねんまでに、さらに6おくにん深刻しんこく栄養えいよう不足ふそく直面ちょくめん水面すいめん上昇じょうしょうは2100ねんまでに15−95センチにたっし、アフリカ大陸たいりく沿岸えんがん地域ちいき居住きょじゅうする住民じゅうみんやく7000まんにんが80ねんまでに水害すいがいなどの危険きけんにさらされるという。

ゲイは21にちひらかれる早稲田大わせだだい主催しゅさいのアフリカ支援しえんかんする国際こくさい会議かいぎ調査ちょうさ結果けっか発表はっぴょうする予定よてい

ゲイはアフリカのまずしい住民じゅうみん先進せんしんこく温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつ犠牲ぎせいになっていると指摘してき。「日本にっぽんをはじめとした各国かっこくが(風力ふうりょく太陽光たいようこうなど)再生さいせい可能かのうエネルギーによる発電はつでん施設しせつ供与きょうよするなど、アフリカの開発かいはつによりおおきな貢献こうけんをしてほしい」とうったえた。

UNDPによると、農業のうぎょうはアフリカ諸国しょこく国内こくないそう生産せいさん(GDP)合計ごうけいの21%をめている。温暖おんだんによる影響えいきょう乾燥かんそうはん乾燥かんそう地帯ちたいは90ねんまでに60まん−90まん平方へいほうキロにまでたっし、水不足みずぶそくくるしめられると警告けいこくしている。(共同きょうどう



 
 
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地球ちきゅう温暖おんだん新種しんしゅ伝染でんせんびょう流行りゅうこう加速かそくべい研究けんきゅう報告ほうこく

* 2008ねん02がつ22にち 10:37 発信はっしん:パリ/フランス

【2がつ22にち AFP】野生やせい動物どうぶつ保菌ほきんするウイルスの変異へんいと、抗生こうせい物質ぶっしつたいせいつバクテリアの出現しゅつげんにより、過去かこすうじゅう年間ねんかん致死ちしてき新種しんしゅ伝染でんせんびょう多数たすう発生はっせいしたとする研究けんきゅう報告ほうこくが、えい科学かがく「ネイチャー(Nature)」に発表はっぴょうされた。 

4つの研究けんきゅう機関きかんから研究けんきゅうグループは、1940ねん以後いご確認かくにんされた新種しんしゅ伝染でんせんびょう発生はっせい地点ちてん335かしょを3年間ねんかんにわたり追跡ついせき調査ちょうさし、世界せかいはつ伝染でんせんびょう地図ちず作成さくせいした。新種しんしゅ伝染でんせんびょうには、世界せかいで6500まんにん以上いじょう感染かんせんしたエイズ(HIV/AIDS)、重症じゅうしょう急性きゅうせい呼吸こきゅう症候群しょうこうぐん(SARS)、こう病原びょうげんせいとりインフルエンザA(H5N1)がふくまれる。

その結果けっか新種しんしゅ伝染でんせんびょう発生はっせい件数けんすう過去かこ50ねんやく4ばいえたことが判明はんめいした。うち60%は動物どうぶつからヒトに感染かんせんする動物どうぶつばらせい感染かんせんしょうで、その大半たいはん哺乳類ほにゅうるい感染かんせんげんだった。たとえば、エイズはチンパンジー、SARSは中国ちゅうごく生息せいそくするコウモリ、エボラ出血熱えぼらしゅっけつねつはアフリカに生息せいそくするオオコウモリが、それぞれのウイルスを最初さいしょ保菌ほきんしていたとされている。

そうした新種しんしゅ病原びょうげんたいがヒトに感染かんせんした場合ばあい免疫めんえきがないために致命ちめいてきとなる。研究けんきゅうによると、人口じんこう増加ぞうか顕著けんちょうえ野生やせい動物どうぶつれる機会きかいおお熱帯ねったい国々くにぐにで、今後こんごこうした新種しんしゅ伝染でんせんびょうだい流行りゅうこうする可能かのうせいきわめてたかいという。

研究けんきゅう参加さんかしたコロンビア大学ころんびあだいがく(Columbia University)関係かんけい機関きかん研究けんきゅうしゃは、新種しんしゅ伝染でんせんびょう頻発ひんぱつする要因よういんを「野生やせい動物どうぶつ生息せいそく地域ちいきせばまり、人口じんこうつづけることで、両者りょうしゃ接触せっしょくする機会きかいえた」と説明せつめい。さらに、新種しんしゅ動物どうぶつばらせい感染かんせんしょう発生はっせいする可能かのうせいきわめてたか地域ちいきを、家畜かちく中心ちゅうしん生活せいかつおくひがしアジア、インド大陸たいりく、アフリカのニジェールデルタ、アフリカのグレート・レイク地域ちいき予測よそくする。

また、新種しんしゅ伝染でんせんびょうウイルスの20%以上いじょうは、ちょう薬剤やくざいたいせい結核けっかくきん(XDR-TB)、クロロキンたいせいつマラリアなどのように、薬剤やくざいたいせいっており、こうした傾向けいこうとく西欧せいおう北米ほくべい顕著けんちょだ。

1980年代ねんだい新種しんしゅ伝染でんせんびょう急増きゅうぞうしたのは、エイズの流行りゅうこう起因きいんした可能かのうせいたかいとかんがえられている。

1990年代ねんだいのエルニーニョにともな異常いじょう発生はっせい病気びょうき蔓延まんえんまねいたとかんがえられ、前年ぜんねん開催かいさいされた「国連こくれん気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)」でも、地球ちきゅう温暖おんだんがもたらす伝染でんせんびょう拡大かくだいへの脅威きょうい指摘してきされている。(c)AFP



 
 
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2008/03/06-18:56 過去かこ最多さいた15カ国かこく招待しょうたいへ=アフリカ、気候きこう重視じゅうし洞爺湖とうやこサミット

政府せいふは6にちまでに、7月しちがつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)のさい開催かいさいされるアフリカ支援しえん討議とうぎする拡大かくだい会合かいごうに、タンザニアなど8カ国かこくまね方針ほうしんかためた。アフリカとならんで重視じゅうしする気候きこう変動へんどう問題もんだいかんする拡大かくだい会合かいごうへの参加さんかカ国かこくわせると、サミットの招待しょうたいこく過去かこ最多さいたの15カ国かこくみなみアフリカはりょう会合かいごう出席しゅっせき)となる。

アフリカ会合かいごうまねくのは、アフリカ連合れんごう(AU)議長ぎちょうこくのタンザニアとぜん議長ぎちょうこくガーナ、「アフリカ開発かいはつのためのしんパートナーシップ」(NEPAD)議長ぎちょうこくエチオピアのほか、ナイジェリア、アルジェリア、セネガル、エジプト、みなみアフリカ。政府せいふちか各国かっこく招待しょうたいじょう送付そうふする。



 
 
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途上とじょうこくからおもわぬ反発はんぱつ 環境かんきょうG2じーつー

日本にっぽん政府せいふは、部門ぶもんべつにエネルギー効率こうりつなどの基準きじゅんをつくり排出はいしゅつ削減さくげんすすめる「セクターべつアプローチ」を「国際こくさいてき共通きょうつう認識にんしきとしたい」との意気込いきごみで会議かいぎのぞんだが、発展はってん途上とじょうこくから予想よそうがいつよ反発はんぱつい、途上とじょうこく削減さくげん努力どりょくむどころか、ぎゃく批判ひはんびるという前途ぜんと多難たなんおもわせる結果けっかとなった。

模様もよう

1人ひとりたりの排出はいしゅつりょう大幅おおはばすくないわれわれが、なぜ主要しゅよう排出はいしゅつこくとして先進せんしんこくおなじグループにはいらなければならないのか」「(長年ながねん大量たいりょう二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつつづけてきた)先進せんしんこく歴史れきしてき責任せきにんをどうかんがえるのか。こんな総括そうかつみとめられない」−。初日しょにち15にちG2じーつー0はみなみアフリカや中国ちゅうごく、インドから日本にっぽんたいする抗議こうぎ噴出ふんしゅつ模様もよう展開てんかいとなった。理由りゆう午前ごぜんのセッションで、甘利あまりあきら経済けいざい産業さんぎょうしょうがセクターべつアプローチについて、途上とじょうこくからの懸念けねんこえ無視むしして「共通きょうつう理解りかいられた」との議長ぎちょう総括そうかつをまとめたためだ。

よく16にち、「セクターべつアプローチが先進せんしんこく総量そうりょう削減さくげん目標もくひょうわるものではない」などと途上とじょうこく懸念けねん配慮はいりょしたかたち総括そうかつ修正しゅうせいされた。

だがみなみアフリカの代表だいひょうが「日本にっぽん提案ていあんは、自国じこく産業さんぎょうまもるのが目的もくてきで、先進せんしんこく途上とじょうこくあいだには責任せきにん差異さいがあるとの原則げんそくをほごにしようとしているとしかみえない」といいのこしてるなど、途上とじょうこくあいだおおきな不信ふしんかんのこした。

環境かんきょう保護ほご団体だんたい気候きこうネットワーク」の平田ひらた仁子さとこさんは「途上とじょうこく参加さんかけるのが一番いちばん大事だいじなのに、議論ぎろんすすかた問題もんだいがあった」とう。

途上とじょうこく参加さんかうながすために日本にっぽん表明ひょうめいしている100おくドル規模きぼ資金しきん支援しえんさくにも「これまでの政府せいふ開発かいはつ援助えんじょ(ODA)のえになる可能かのうせいがある」「途上とじょうこく意見いけん反映はんえいされず、本当ほんとう必要ひつようなところに資金しきんかない可能かのうせいがある」などときびしい注文ちゅうもんがついた。

バングラデシュからたという市民しみん団体だんたい「アクションエイド」のラシッド・ティトゥムールさんは「日本にっぽん交渉こうしょう主導しゅどうけんや、ビジネスでの利益りえきようとしているだけで、本当ほんとう途上とじょうこくけようとしているようにはえない」と手厳てきびしい。

ある参加さんかしゃは「先進せんしんこく途上とじょうこく一定いっていあゆりをせた昨年さくねん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ成果せいかが、になってしまったかもしれない」と懸念けねんしめす。

排出はいしゅつをゼロに

会議かいぎには英国えいこくのブレアぜん首相しゅしょう出席しゅっせきし「米国べいこくは1にんたりのCO2しーおーつー排出はいしゅつりょうを10ぶんの1に、日本にっぽん英国えいこくは5ぶんの1にするなど先進せんしんこく排出はいしゅつりょうをゼロにちかづけていかなければならない」と講演こうえん喝采かっさいびた。

京都きょうと議定ぎていしょさだめのない2013ねん以降いこう枠組わくぐみ「ポスト京都きょうと」では、米国べいこく中国ちゅうごくんで、大幅おおはば排出はいしゅつ削減さくげん実現じつげんすることがもとめられる。この難問なんもん解決かいけつ貢献こうけんし、発展はってん途上とじょうこく信頼しんらい回復かいふくするにはなに必要ひつようか。

先進せんしんこくは1990ねんで2020ねんに25−40%の削減さくげん必要ひつようとの気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネルの報告ほうこくしょ沿ったかたちで、日本にっぽん目標もくひょう設定せっていするしかない」。英国えいこく保護ほご団体だんたい「E3G」のジェニファー・モーガンさんは指摘してきする。

初版しょはん:3月さんがつ16にち2027ふん



 
 
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環境かんきょう技術ぎじゅつ世界せかいへ」外相がいしょう、アフリカ支援しえん

外務省がいむしょう毎年まいとしかい程度ていど全国ぜんこく各地かくちひらいている「外交がいこうフォーラム」が16にち高松たかまつのかがわ国際こくさい会議かいぎじょうであり、講師こうし高村たかむら外相がいしょうが「7がつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットでは、地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくやアフリカ支援しえんちかられたい」とべた。

会場かいじょうには市民しみんやく400にんおとずれた。高村たかむら外相がいしょうは「日本にっぽん外交がいこう目指めざすもの」をテーマにやくあいだ講演こうえん日本にっぽんで8ねんぶりのサミットと5ねんに1のアフリカ開発かいはつ会議かいぎひらかれる今年ことしを「40ねんいち外交がいこうとし」とし、「くにべつ温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつりょう削減さくげん目標もくひょうめるためにも、日本にっぽんがほこる環境かんきょう対策たいさくしょうエネ技術ぎじゅつ世界せかいひろげていきたい」とかたった。

アフリカについては「中国ちゅうごく、インドの経済けいざい発展はってんで、資源しげんうばいがきている。日本にっぽん資源しげん確保かくほという身近みぢか国益こくえきのためにも支援しえんしていく」とした。

また、会場かいじょうから北朝鮮きたちょうせん拉致らち問題もんだい質問しつもんせられると「非常ひじょうむずかしい情勢じょうせいだが、ねばりづよ対話たいわ圧力あつりょく必要ひつようだ」とこたえた。

    ◇

講演こうえん終了しゅうりょうけん国際こくさい交流こうりゅう協会きょうかいなどが国際こくさい協力きょうりょくをテーマにシンポジウム(外務省がいむしょうなど共催きょうさい)をひらき、四国しこく拠点きょてん国際こくさい協力きょうりょく活動かつどうをしているNGOなど5団体だんたい代表だいひょうらが討論とうろんした。

ごろの国際こくさい協力きょうりょくのありかた論議ろんぎされ、カンボジアけの募金ぼきん活動かつどうをしている高松たかまつの「セカンドハンド」の新田にった恭子きょうこ代表だいひょうは「チャリティーなど市民しみん気軽きがる国際こくさい協力きょうりょく参加さんかできる仕組しくみづくりが必要ひつよう」とはなした。

(2008ねん3がつ17にち 読売新聞よみうりしんぶん



 
 
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三井住友銀行みついすみともぎんこう企業きぎょう温暖おんだん対策たいさく活動かつどう総合そうごうてき支援しえんするプログラムを開始かいし

2008ねん3がつ24にち 942ふん この記事きじ携帯けいたい転送てんそうする

三井住友銀行みついすみともぎんこうはこのほど、地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいへの対応たいおうとして企業きぎょう排出はいしゅつけん購入こうにゅうニーズがたかまっていることをけ、より効果こうかてき企業きぎょう温暖おんだん対策たいさく支援しえんするプログラム「Climate & Children Supporters(クライメート&チルドレンサポーターズ)」を開始かいしした。

このプログラムは、企業きぎょう地球ちきゅう温暖おんだん防止ぼうしみと、ユニセフをつうじた開発かいはつ途上とじょうこくへの支援しえん同時どうじ実現じつげんするもの。環境かんきょう社会しゃかい貢献こうけん意識いしきたか企業きぎょう温暖おんだん対策たいさく活動かつどう総合そうごうてき支援しえんする日本にっぽんはつのプログラムとなる。

三井住友銀行みついすみともぎんこう提供ていきょうするのは、排出はいしゅつけん購入こうにゅうによる温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん、ユニセフへの寄付きふつうじた、地球ちきゅう温暖おんだん自然しぜん災害さいがいにより影響えいきょうけている地域ちいきでのプロジェクトへの支援しえん、カーボンオフセット商品しょうひんとうによる排出はいしゅつけん活用かつよう情報じょうほう発信はっしん問題もんだい提起ていきつうじた消費しょうひしゃ意識いしき高揚こうようという3つの貢献こうけん目指めざすプログラム。温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげんという地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいの「原因げんいん」だけにけた活動かつどうおこなうのでなく、その問題もんだいからこされた「結果けっか」である、自然しぜん災害さいがい頻発ひんぱつする地域ちいきへの支援しえん同時どうじおこなうことを提案ていあんする。

支援しえんするプロジェクトは、日本にっぽんユニセフ協会きょうかい検討けんとうした結果けっか、サイクロンや洪水こうずいなどの自然しぜん災害さいがい頻発ひんぱつしているモザンビークでのユニセフの「みず衛生えいせいプロジェクト」となった。今後こんご3ねんかけて、安全あんぜんみずへのアクセスが困難こんなんで、コレラが多数たすう発生はっせいしている地域ちいき(マニカしゅう、ソファラしゅう)の20の学校がっこうやく1まんにんどもたち)と周辺しゅうへんのコミュニティを対象たいしょうに、給水きゅうすい設備せつびとトイレの建設けんせつ衛生えいせい習慣しゅうかん定着ていちゃくのための活動かつどう、ライフスキルの向上こうじょう強化きょうかプログラムなどを実施じっしする予定よてい日経にっけいエコロジー編集へんしゅう/EMF)。

関連かんれん情報じょうほう

三井住友銀行みついすみともぎんこうのWebサイト http://www.smbc.co.jp/index.html



 
 
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地球ちきゅう温暖おんだん:オラフ・ショーベンUNDP開発かいはつ政策せいさく局長きょくちょう

◇アフリカの気候きこう変動へんどう対策たいさくーー先進せんしんこく追加ついか支援しえん

東京とうきょう都内とない今月こんげつひらかれた主要しゅようカ国かこく(G8)開発かいはつしょう会合かいごう出席しゅっせきのため来日らいにちした国連こくれん開発かいはつ計画けいかく(UNDP)のオラフ・ショーベン開発かいはつ政策せいさく局長きょくちょうが、毎日新聞まいにちしんぶんのインタビューにおうじた。会合かいごう主要しゅよう課題かだいひとつだった地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだい開発かいはつについて、ショーベンは「気候きこう変動へんどうたいしアフリカは脆弱ぜいじゃく(ぜいじゃく)で、先進せんしんこく支援しえん必要ひつようだ」とうったえた。

開発かいはつしょう会合かいごうは、主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ(サミット)でアフリカ開発かいはつや、途上とじょうこく衛生えいせい問題もんだいなどが頻繁ひんぱんげられるようになったことをけ、02ねんから独立どくりつした担当たんとうしょう会合かいごうとして開催かいさいされるようになった。

ショーベンは「アフリカ全体ぜんたいでは過去かこ年間ねんかん鉱産こうさんぶつなどの資源しげんかし、民主みんしゅなどの改革かいかく実行じっこうされたこともあって、たか経済けいざい成長せいちょうげてきた」と説明せつめいする。しかし一方いっぽうで、「1にち1ドル未満みまん生活せいかつする人口じんこう半減はんげんさせる」など貧困ひんこん解消かいしょう目指めざした国連こくれんの「ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう」については、「実際じっさい達成たっせいできるくにすくないだろう。戦争せんそう紛争ふんそう政治せいじてき理由りゆうくわえ、気候きこう変動へんどうやそれによる自然しぜん災害さいがいおおきく影響えいきょうしている」と、現状げんじょうのままでは悲観ひかんてきだとの見通みとおしをしめした。

とく地球ちきゅう温暖おんだんについては「砂漠さばくなどでとく都市とし以外いがい地方ちほう農村のうそん甚大じんだい被害ひがいあたえている。これまでの努力どりょくにしかねない、深刻しんこく状況じょうきょうだ」と悲痛ひつう表情ひょうじょうかたる。アフリカが気候きこう変動へんどう被害ひがい対処たいしょするためには、従来じゅうらい開発かいはつ援助えんじょとはべつの「追加ついかてき支援しえん必要ひつようだ」という。

ではどんな対策たいさく支援しえん有効ゆうこうなのか。ショーベンは、英国えいこくのニコラス・スターンきょう(きょう)による「スターン報告ほうこくしょ」をいにし、「世界せかい国内こくないそう生産せいさん(GDP)の1〜2%を再生さいせい可能かのうエネルギーやしょうエネ、植林しょくりんなどに投資とうしすることで、気候きこう変動へんどうには対処たいしょできるはずだ。経済けいざい開発かいはつ貧困ひんこん解消かいしょう温暖おんだん対策たいさく両立りょうりつする」と強調きょうちょうする。

国際こくさい社会しゃかいは00ねんのミレニアムサミット、02ねんのヨハネスブルク・サミットなどでかえし、貧困ひんこん解消かいしょうへの努力どりょく約束やくそくしている。「今後こんご、15ねんまでの7年間ねんかんがミレニアム開発かいはつ目標もくひょう達成たっせいのために重要じゅうようだ。日本にっぽんふく先進せんしんこくには、国際こくさい社会しゃかいでの約束やくそく尊重そんちょうしてほしい」と支援しえん拡大かくだいうったえる。

先進せんしんこく責務せきむについてたずねると、ショーベン語気ごきつよめ、こうかたった。「気候きこう変動へんどうはアフリカがこした問題もんだいではない。一方いっぽうでアフリカはチャンスをあたえられれば、結果けっかすようになっている。気候きこう変動へんどうふく援助えんじょをしないいいわけを、先進せんしんこくはすべきではない」【江口えぐちはじめ

毎日新聞まいにちしんぶん 2008ねん4がつ15にち 東京とうきょう朝刊ちょうかん



 
 
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温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん途上とじょうこく歩調ほちょうみだれ、多様たよう思惑おもわく交錯こうさく--温暖おんだん対策たいさく特別とくべつ作業さぎょう部会ぶかい

特別とくべつ作業さぎょう部会ぶかいはつ会合かいごう

2013ねん以降いこう中長期ちゅうちょうきてき温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん体制たいせい(ポスト京都きょうと議定ぎていしょ)について交渉こうしょうする国連こくれん特別とくべつ作業さぎょう部会ぶかいはつ会合かいごうが5にちまで、バンコクでひらかれた。しん体制たいせい合意ごういへの道筋みちすじ不透明ふとうめいなか各国かっこく思惑おもわく交錯こうさくしたはつ会合かいごう議論ぎろん検証けんしょうした。【山田やまだ大輔だいすけ

◇セクターべつアプローチ、先進せんしんこく採用さいよう懐疑かいぎこえ

しん提案ていあん合戦かっせん

温暖おんだん将来しょうらい問題もんだいではない。いますでに生存せいぞん危機ききせまっている」。温暖おんだんによる被害ひがい直面ちょくめんする途上とじょうこく今回こんかい加速かそくする温暖おんだん窮状きゅうじょううったえ、相次あいついでしん提案ていあんした。

水没すいぼつおそれがある南太平洋みなみたいへいよう島国しまぐにのツバルは、独自どくじあん提示ていじした。現行げんこう制度せいどでは先進せんしんこく温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげん義務ぎむせられているが、裏返うらがえせばガスを排出はいしゅつできるりょう排出はいしゅつわく)が無償むしょう配分はいぶんされたかたちともえる。ツバルの提案ていあんは「この排出はいしゅつわく国連こくれん主催しゅさいする競売きょうばい購入こうにゅうさせ、収益しゅうえき途上とじょうこく温暖おんだん被害ひがい軽減けいげんのための基金ききんにせよ」というのだ。各国かっこく政府せいふ組織そしき(NGO)は「先進せんしんこく排出はいしゅつ責任せきにん明確めいかくにする妙案みょうあんだ」と評価ひょうかした。

ミクロネシア連邦れんぽうは、被害ひがい賠償ばいしょうする保険ほけん活用かつようなど、温暖おんだんのリスクを世界せかい共有きょうゆうする仕組しくみを提唱ていしょう。モーリシャスは、フロンガス排出はいしゅつおおきくらしたモントリオール議定ぎていしょ交渉こうしょう過程かていまなび、二酸化炭素にさんかたんそ削減さくげんにもかせないかとうったえた。一方いっぽうで、インドやメキシコは、途上とじょうこく排出はいしゅつりょう経済けいざい状況じょうきょうなどでグループけし、おうぶん責任せきにんにな仕組しくみをそれぞれ提案ていあん。インドは「かり先進せんしんこく排出はいしゅつゼロになったとしても、世界せかい全体ぜんたいでは十分じゅうぶん削減さくげんりょうにならない。この現実げんじつ直視ちょくしすべきだ」と新興しんこうこく努力どりょくうながした。

温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん問題もんだい途上とじょうこく共同きょうどう歩調ほちょうってきたが、今回こんかい意思いし統一とういつ難航なんこうし、議事ぎじ進行しんこう支障ししょうとなる場面ばめん相次あいついだ。温暖おんだん対策たいさくへの途上とじょうこく利害りがい多様たようし、一枚岩いちまいいわでなくなったことがうかがえ、関係かんけいしゃから「時代じだいわった」のこえれる。グループけの議論ぎろんもその一環いっかん登場とうじょうした。

すくいの束縛そくばく

途上とじょうこく積極せっきょくてき削減さくげん努力どりょく後押あとおしする手段しゅだんとして、日本にっぽん提案ていあんの「セクターべつアプローチ」を、だいかい会議かいぎ(8〜9がつ)で検討けんとうすることがまった。

途上とじょうこくがわは「既存きそんしょうエネ技術ぎじゅつ普及ふきゅうするだけでも、かなりの削減さくげんができる」とべ、業種ぎょうしゅ分野ぶんやごとにエネルギー効率こうりつ改善かいぜんはかる「セクターべつ」のアイデアに関心かんしんしめした。先進せんしんこくからしょうエネ技術ぎじゅつ移転いてんねらいがあるが、今後こんご技術ぎじゅつ知的ちてき所有しょゆうけんあつかかた争点そうてんになりそうだ。

一方いっぽう業種ぎょうしゅごとに途上とじょうこく削減さくげん成果せいか算定さんていし、支援しえんした先進せんしんこく削減さくげんりょうとする「セクターべつクリーン開発かいはつメカニズム(CDM)」の提案ていあんには、中国ちゅうごく難色なんしょくしめした。これが途上とじょうこく削減さくげん義務ぎむづけるみちひらくとの警戒けいかいかんからだが、日本にっぽん経済けいざい産業さんぎょうしょう幹部かんぶは「欧米おうべいには温暖おんだん対策たいさく不十分ふじゅうぶん途上とじょうこく製品せいひん貿易ぼうえき制裁せいさいし、自国じこく市場いちばからそうとするうごきがある。そんななかでセクターべつアプローチはすくいのになるはず」とむ。

ただし、先進せんしんこく自体じたいがセクターべつアプローチを採用さいようすることに懐疑かいぎてきこえおおく、途上とじょうこく中心ちゅうしんにさらなる大幅おおはば削減さくげん目標もくひょうしめすことをもとめる意見いけん相次あいついだ。提唱ていしょうしゃ日本にっぽんそのものが、京都きょうと議定ぎていしょ目標もくひょうである6%削減さくげんくるしんでおり、「この手法しゅほうには限界げんかいがあるのでは」とられたためだ。NGOからもふたたび「日本にっぽん削減さくげんうしきだ」と批判ひはんこえがった。

合意ごうい道筋みちすじなおけわ

今回こんかい会合かいごうでは、世界せかいそう排出はいしゅつりょうの5%をめるとされる国際こくさい航空こうくう船舶せんぱく輸送ゆそう排出はいしゅつ抑制よくせいさく検討けんとうすることがまった。業界ぎょうかい団体だんたい自主じしゅ規制きせいすすまないためで、これが世界せかい規模きぼの「セクターべつ削減さくげん」のテストケースとなる可能かのうせいもある。

また、今回こんかいまった交渉こうしょうスケジュールでは次回じかい以降いこう分科ぶんかかい(ワークショップ)をひらいて重点じゅうてんテーマの検討けんとうすすめる」とされたが、次回じかい被害ひがい軽減けいげん技術ぎじゅつ移転いてん、3かい森林しんりん破壊はかい対策たいさくなど途上とじょうこく支援しえん優先ゆうせんさせた。欧州おうしゅう連合れんごう(EU)はくにべつ削減さくげん目標もくひょう設定せっていいそぐようかえ主張しゅちょうしたが、この検討けんとう年末ねんまつ以降いこうされた。

京都きょうと議定ぎていしょ期限きげんれる13ねん以降いこう削減さくげん体制たいせいの「空白くうはく」をけるには来年らいねんまつのポスト京都きょうとへの合意ごうい必須ひっすだが、来年らいねん交渉こうしょう過程かてい未定みていのままだ。合意ごういへの道筋みちすじ明確めいかくしめされなかった一方いっぽう長期ちょうき目標もくひょうなど時間じかんのかかる議題ぎだい先送さきおくりされたことで、タイムリミットがちかづく来年らいねん交渉こうしょうきびしさをすことになりそうだ。

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今後こんご国連こくれん特別とくべつ作業さぎょう部会ぶかい交渉こうしょう日程にってい

(カッコない数字すうじ分科ぶんかかい

【08ねん

がつ2〜12にち だいかい(ボン)

(1)温暖おんだん被害ひがい軽減けいげんさく

(2)気候きこう変動へんどう対策たいさく投資とうし資金しきんフロー

(3)環境かんきょう技術ぎじゅつ途上とじょうこくへの移転いてん普及ふきゅう促進そくしんさく

8〜9がつ だいかい場所ばしょ未定みてい

(1)途上とじょうこく森林しんりん破壊はかい防止ぼうし森林しんりん保全ほぜんさく

(2)技術ぎじゅつ移転いてんすすめるセクターべつアプローチ

12月じゅうにがつ1〜12にち

だいかい(ポーランド・ポズナニ)

(1)保険ほけんなど温暖おんだんのリスク共有きょうゆう戦略せんりゃく

(2)革新かくしんてき技術ぎじゅつ開発かいはつ協力きょうりょく

(3)長期ちょうき目標もくひょう共有きょうゆう

【09ねん

特別とくべつ作業さぎょう部会ぶかいすくなくとも4かい開催かいさい

日程にってい分科ぶんかかい詳細しょうさい未定みてい

11月じゅういちがつ30にち〜12がつ11にち(コペンハーゲン)

ポスト京都きょうと議定ぎていしょ合意ごうい

毎日新聞まいにちしんぶん 2008ねん4がつ15にち 東京とうきょう朝刊ちょうかん



 
 
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にちちゅう途上とじょうこく支援しえん温暖おんだんでも共同きょうどう文書ぶんしょ...首脳しゅのう会談かいだん合意ごうい

にちちゅうりょう政府せいふは2にち、アジア、アフリカなどの発展はってん途上とじょうこくへの共同きょうどう支援しえん方針ほうしんかためた。

福田ふくだ首相しゅしょう胡錦濤こきんとう国家こっか主席しゅせきによる7にちにちちゅう首脳しゅのう会談かいだん合意ごういし、政治せいじ文書ぶんしょ予定よていだ。

合意ごういけ、りょう政府せいふ実務じつむ担当たんとうしゃ支援しえん政策せいさく協議きょうぎひらき、具体ぐたいてき協力きょうりょく事業じぎょう選定せんていはいる。アフリカでの保健ほけん教育きょういく分野ぶんや支援しえんなどが検討けんとうされる見通みとおしだ。

中国ちゅうごく最近さいきん経済けいざい発展はってんともない、途上とじょうこく支援しえんやしている。ただ、支援しえん過程かてい不透明ふとうめいであったり、自国じこく権益けんえき拡大かくだい露骨ろこつむすびつけたりするケースがあり、国際こくさいてき批判ひはんている。

日本にっぽん共同きょうどう支援しえんにより、こうした中国ちゅうごく対応たいおう是正ぜせいすると同時どうじに、政府せいふ開発かいはつ援助えんじょ(ODA)の減額げんがくつづ日本にっぽん国際こくさい社会しゃかいでの存在そんざいかん低下ていかふせぎたいかんがえだ。中国ちゅうごくがわも、ODAがたか評価ひょうかている日本にっぽんとの協力きょうりょくで、支援しえん技術ぎじゅつ獲得かくとくやイメージアップを目指めざしている。

政治せいじ文書ぶんしょにはこのほか、にちちゅうあいだの「戦略せんりゃくてき互恵ごけい関係かんけい」をさらに進展しんてんさせると明記めいきし、青少年せいしょうねん学識がくしき経験けいけんしゃ交流こうりゅう拡大かくだいなどをむことにしている。

首脳しゅのう会談かいだんでは、これとはべつに、地球ちきゅう温暖おんだんなど環境かんきょう問題もんだいかんする共同きょうどう文書ぶんしょもまとめる予定よていだ。文書ぶんしょは、温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつりょう削減さくげんけ、〈1〉日本にっぽん提唱ていしょうする、産業さんぎょう部門ぶもん(セクター)べつ削減さくげんすすめる手法しゅほう「セクターべつアプローチ」に、中国ちゅうごくがわが「重要じゅうよう手段しゅだん」と理解りかいしめす〈2〉2013ねん以降いこうの「京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐづくりに両国りょうこく積極せっきょくてき関与かんよする――などの内容ないようとなる。

これに関連かんれんし、福田ふくだ首相しゅしょうは2にちひる首相しゅしょう官邸かんてい記者きしゃだんに、「環境かんきょう問題もんだい大事だいじなので、中国ちゅうごく協力きょうりょくして対応たいおうしなければいけない。かんがかたわせることが大事だいじだ」とかたった。日本にっぽん政府せいふは、世界せかい最大さいだいきゅうのガス排出はいしゅつこくである中国ちゅうごくから前向まえむきな対応たいおうし、7月しちがつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)での議論ぎろんはずみをつけたいかんがえだ。

(2008ねん5がつ2にち1434ふん 読売新聞よみうりしんぶん



 
 
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社説しゃせつ温暖おんだん対策たいさく 「部門ぶもんべつ」だけでれない

温暖おんだん防止ぼうし議論ぎろんで「セクターべつアプローチ」という言葉ことばをさかんにく。鉄鋼てっこう電力でんりょくなどの産業さんぎょう家庭かてい運輸うんゆなどの部門ぶもん(セクター)ごとに指標しひょうもうけ、温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげんすすめる方法ほうほうである。

京都きょうと議定ぎていしょ約束やくそく期間きかんわる13ねん以降いこう(ポスト京都きょうと)の削減さくげん手法しゅほうとして日本にっぽん提唱ていしょうし、ことあるごとに強調きょうちょうしている。胡錦濤こきんとう中国ちゅうごく国家こっか主席しゅせきとの首脳しゅのう会談かいだんでもあらためて提案ていあんし、中国ちゅうごくがわは「重要じゅうよう手段しゅだん」と一定いってい評価ひょうかしめした。4月しがつ日本にっぽん欧州おうしゅう連合れんごう(EU)定期ていき首脳しゅのう協議きょうぎ共同きょうどうプレス声明せいめいにも「有用ゆうよう建設けんせつてき貢献こうけん」との評価ひょうかまれた。

温室おんしつ効果こうかガス削減さくげんのためにあたらしいアイデアをしめすことには意義いぎがあり、国際こくさいてき検討けんとうすることは大事だいじだ。ただ、この手法しゅほう主張しゅちょうするだけで、ポスト京都きょうと国際こくさい交渉こうしょうれるわけではない。7月しちがつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットで日本にっぽんがリーダーシップをにぎろうとするなら、6がつ発表はっぴょうされるという福田ふくだ康夫やすお首相しゅしょうの「福田ふくだビジョン」などで、もういちんだ明確めいかく目標もくひょうかかげなければならない。

そのためには、かんがかた整理せいりし、国内こくない意思いし統一とういつはかることも必要ひつようだ。現在げんざいわれている「セクターべつアプローチ」には複数ふくすう意味合いみあいがあり、混乱こんらんまねきやすい。

福田ふくだ首相しゅしょうが1がつ世界せかい経済けいざいフォーラム年次ねんじ総会そうかい(ダボス会議かいぎ)でしめした提案ていあんは、セクターごとに削減さくげん可能かのうりょうをはじきし、それをげてくにべつ総量そうりょう目標もくひょうめる基礎きそにしようというものだ。これには、途上とじょうこくが「自分じぶんたちにもくにべつ総量そうりょう目標もくひょうそうとしている」と反発はんぱつした。

一方いっぽう、この手法しゅほうには、鉄鋼てっこう電力でんりょく、セメントなど排出はいしゅつりょうおお業種ぎょうしゅについてしょうエネなど世界せかい共通きょうつう指標しひょうもうけ、削減さくげんすすめるとの意味合いみあいもある。くにべつ目標もくひょう直結ちょっけつするものではなく、途上とじょうこくへの技術ぎじゅつ移転いてんにもつながるため、中国ちゅうごくなども一定いってい理解りかいしめしている。

方式ほうしき先進せんしんこく目標もくひょうづくりの参考さんこうにはなるだろう。削減さくげん目標もくひょう根拠こんきょしめすことも大事だいじだ。問題もんだいは、方式ほうしきだけで必要ひつよう十分じゅうぶん削減さくげんができるとはおもえないてんだ。

日本にっぽんがセクターべつアプローチを提案ていあんした背景はいけいには、エネルギー効率こうりつなどを指標しひょうとすることで、しょうエネのすすんだ日本にっぽんそんをしないようにとの思惑おもわくがある。たしかに、公平こうへいせい担保たんぽすることは必要ひつようだ。

しかし、先進せんしんこくである日本にっぽんは、自主じしゅてきげだけでなく、気候きこう変動へんどう抑制よくせい必要ひつよう削減さくげんりょうという観点かんてんから目標もくひょうめる必要ひつようがある。EUは20ねんに90ねんで20%の削減さくげんという目標もくひょうかかげている。

昨年さくねんのハイリゲンダム・サミットで、日本にっぽん世界せかい排出はいしゅつりょうを50ねんまでに半減はんげんさせることを提案ていあんした。洞爺湖とうやこサミットでは日本にっぽん自身じしん覚悟かくごかたるべきだ。

毎日新聞まいにちしんぶん 2008ねん5がつ12にち 019ふん



 
 
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2008/05/23-17:20 温暖おんだん対策たいさくの「先頭せんとうつ」=自民じみん中堅ちゅうけん懇談こんだん福田ふくだ首相しゅしょう

福田ふくだ康夫やすお首相しゅしょうは23にちひる自民党じみんとう当選とうせんかい衆院しゅういん議員ぎいんとカレーライスをべながら首相しゅしょう官邸かんてい懇談こんだんした。首相しゅしょうは7がつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)の中心ちゅうしん議題ぎだいとなる地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくについて「先頭せんとうって頑張がんばりたい」と意欲いよくしめした。

出席しゅっせきしゃからは「もうすこ支持しじりつがったら衆院しゅういん解散かいさんそう選挙せんきょかんがえたほうがいい」「(現状げんじょうは)自民党じみんとう最大さいだい危機ききで、リーダーシップを発揮はっきしてほしい。人事じんじ大胆だいたん人選じんせんをしてほしい」とのこえがった。また、首相しゅしょうが「わたしも苦労くろうしながらスマートになった」とわらわせる場面ばめんもあった。



 
 
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温室おんしつガス「50ねんには半減はんげん」 G8環境かんきょうしょう大筋おおすじ一致いっち

2008ねん5がつ26にち39ふん

神戸こうべひらかれている主要しゅようこく(G8)環境かんきょうしょう会合かいごうは25にち地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいで、2050ねん世界せかい全体ぜんたい温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつ現状げんじょうよりすくなくとも半減はんげんさせるという長期ちょうき目標もくひょう設定せってい目指めざすことで大筋おおすじ一致いっちした。目標もくひょうには法的ほうてき義務ぎむたせないことが前提ぜんていとされ、26にち議長ぎちょう総括そうかつ方向ほうこう文案ぶんあん最終さいしゅう調整ちょうせいしている。

昨年さくねんがつどくハイリゲンダム・サミットでは「50ねん半減はんげん」の長期ちょうき目標もくひょうについて「真剣しんけん検討けんとうする」としており、G8首脳しゅのうが7がつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットで、これをどこまで進展しんてんさせられるかが焦点しょうてんひとつとなっている。米国べいこく代表だいひょうだんも「ハイリゲンダムをえるのは重要じゅうようだと認識にんしきしている」とはなしたという。

議長ぎちょう総括そうかつめればサミットへはずみになる可能かのうせいがあるが、国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく事務じむきょくのブア事務じむ局長きょくちょうが「50ねんをどうするかも大事だいじだが、万能ばんのうではない。20ねんにどのような目標もくひょうてて削減さくげんしていくかだ」と指摘してきするなど、温暖おんだん対策たいさく加速かそくさせるにはなお課題かだいのこる。

一方いっぽう、インドネシア代表だいひょうだんがこの、エネルギー分野ぶんや温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょうを25ねんまでに17%削減さくげんする方針ほうしん表明ひょうめいするなど、途上とじょうこくから削減さくげん前向まえむきな姿勢しせいてきた。

循環じゅんかんがた社会しゃかいけた「3R」(ごみの発生はっせい抑制よくせいさい使用しようさい資源しげん)については、レジぶくろ削減さくげん運動うんどう世界せかいひろげることなどをんだ「神戸こうべ3R行動こうどう計画けいかく」を策定さくていすることに合意ごういした。

レジぶくろ代表だいひょうされる使つか製品せいひん削減さくげん優先ゆうせんてきむことをうたい、消費しょうひ行動こうどうえるために有料ゆうりょうなどの経済けいざいてき手法しゅほう重要じゅうようせい強調きょうちょう途上とじょうこく廃棄はいきぶつ削減さくげん行動こうどううながすため、技術ぎじゅつ移転いてん人材じんざい育成いくせいちかられるなど支援しえん強化きょうかんだ。

これに関連かんれんし、日本にっぽん政府せいふあらたにみずからの国際こくさいてき行動こうどう計画けいかく公表こうひょうした。希少きしょう金属きんぞくなどの資源しげん回収かいしゅう念頭ねんとう途上とじょうこくから廃棄はいきぶつれることなどをかかげた。



 
 
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温暖おんだん対策たいさく基金ききん、5700おくえん 40カ国かこく参加さんか

2008ねん5がつ29にち31ふん

がつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットでにちべいえいなど主要しゅよう先進せんしんこく途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさく支援しえんする基金ききん創設そうせつ合意ごういする見通みとおしになった。最終さいしゅうてきじゅうすうカ国かこく参加さんか総額そうがく55おくドル(やく5700おくえん)をす。資金しきん支援しえん温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょう削減さくげんあらたな枠組わくぐみへ参加さんかうながす。

基金ききん運営うんえいにな世界銀行せかいぎんこうのゼーリック総裁そうさいが28にち朝日新聞あさひしんぶんのインタビューであきらかにした。にちべいえいのほか、オーストラリアやカナダなどが参加さんかし、温暖おんだん対策たいさくでは最大さいだい規模きぼ基金ききんになる。総裁そうさいは「(京都きょうと議定ぎていしょつづ次期じき枠組わくぐみの)交渉こうしょう後押あとおしする重要じゅうよう貢献こうけんになる」と強調きょうちょうした。

基金ききん名称めいしょうは「気候きこう投資とうし基金ききん」。2がつ東京とうきょうひらかれた主要しゅようカ国かこく財務ざいむしょう中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎG7じーせぶん)でにちべいえい提唱ていしょうし、今月こんげつ中旬ちゅうじゅんやく40カ国かこく参加さんかした事務じむレベル会合かいごう大筋おおすじ合意ごうい。サミットで合意ごういすれば、今秋こんしゅうにも創設そうせつする。

べいえいは3年間ねんかんでそれぞれ20おくドル(やく2100おくえん)、8おくポンド(やく1700おくえん)を拠出きょしゅつする方針ほうしん日本にっぽんも1せんおくえんちょう拠出きょしゅつ調整ちょうせいしている。がく財務ざいむしょうは6がつ13にちから大阪おおさかひらかれるG8財務ざいむしょう会合かいごう各国かっこく参加さんかびかける。

基金ききんは、太陽光たいようこう発電はつでんなどの普及ふきゅううながす「クリーンテクノロジー基金ききん」(50おくドル規模きぼ)と、森林しんりん保全ほぜん管理かんり支援しえんする「戦略せんりゃくてき気候きこう基金ききん」(5おくドル規模きぼ)の2ほんばしら基金ききんからの無償むしょう低利ていり融資ゆうしくわえ、民間みんかん融資ゆうし保証ほしょうをつける。

京都きょうと議定ぎていしょたいしては途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさく資金しきん手当てあてが不十分ふじゅうぶんとの不満ふまんつよい。「ポスト京都きょうと」の枠組わくぐみづくりをめぐる国連こくれん正式せいしき交渉こうしょうでも途上とじょうこくあし一因いちいんになっていた。中国ちゅうごく、インドなど途上とじょうこく積極せっきょくてき行動こうどうせるかが焦点しょうてんとなる。(松村まつむらあい村山むらやま祐介ゆうすけ



 
 
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アフリカ開発かいはつ会議かいぎ参加さんかこく温暖おんだん被害ひがい強調きょうちょう

横浜よこはまひらかれている「だいかいアフリカ開発かいはつ会議かいぎ(TICAD4)」は28にち全体ぜんたい会合かいごうひらき、貧困ひんこん削減さくげん温暖おんだん防止ぼうしについて議論ぎろんした。TICADで温暖おんだん防止ぼうし主要しゅよう議題ぎだいとなったのははじめて。日本にっぽんは7がつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットにけて、温暖おんだん防止ぼうし枠組わくぐづくりへアフリカ諸国しょこく支持しじかためるのがねらいだったが、各国かっこくからは、温暖おんだん食糧しょくりょう高騰こうとう貧困ひんこん加速かそくさせる原因げんいんにもなっているという意見いけん相次あいついだ。

ムンベンゲグウィ・ジンバブエ外相がいしょうは「南部なんぶアフリカはかんばつや洪水こうずいなど近年きんねんまぐれな気候きこう変動へんどうまわされ、農業のうぎょう生産せいさんおびやかされている」と発言はつげん温暖おんだん問題もんだいたいする各国かっこく意見いけんはいずれも「被害ひがいしゃ立場たちば」を強調きょうちょうするトーンだった。

アフリカ連合れんごう議長ぎちょうこくタンザニアのキクウェテ大統領だいとうりょうは、日本にっぽん提唱ていしょうする途上とじょうこくけの総額そうがく100おくドルの温暖おんだん防止ぼうし資金しきんの「クールアースパートナーシップ」について「一定いってい比率ひりつをアフリカのためにとってほしい」とくぎをした。【づかけん

毎日新聞まいにちしんぶん 2008ねん5がつ29にち 東京とうきょう朝刊ちょうかん



 
 
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2008/05/28-19:15 温暖おんだん対策たいさく国際こくさい連帯れんたいを=産油さんゆこく負担ふたんもとめる−アフリカ首脳しゅのう

横浜よこはま開幕かいまくしたアフリカ開発かいはつ会議かいぎ(TICAD)は28にち午後ごご地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくなどを主要しゅようテーマに全体ぜんたい会合かいごう続行ぞっこうした。参加さんかこく首脳しゅのうからは、アフリカ各国かっこく砂漠さばく洪水こうずいなど気候きこう変動へんどうによる被害ひがいけていることをまえ、温室おんしつ効果こうかガス削減さくげんけて「国際こくさい社会しゃかい連帯れんたい」をもとめる意見いけん相次あいついだ。また、産油さんゆこく一定いってい負担ふたんもとめるこえがった。

ニジェールのウマル首相しゅしょう同国どうこく毎年まいとし12まんヘクタール規模きぼはやさで砂漠さばく進行しんこうし、かんばつで農作物のうさくもつ多大ただい被害ひがいていると説明せつめい。「食糧しょくりょう生産せいさん不安定ふあんていし、懸念けねんまとになっている」とかたった。ジブチのゲレ大統領だいとうりょうは「アフリカは農業のうぎょう依存いぞんしており、(気候きこう変動へんどうによる被害ひがいで)生存せいぞん手段しゅだんがなくなる」とうったえた。

こうした実情じつじょうまえ、チュニジアのガンヌーシ首相しゅしょうは「産油さんゆこくから(温暖おんだん対策たいさくとして)1バレルたり1ドルを徴収ちょうしゅうすべきだ」と提唱ていしょうした。やく100のしまからなるセーシェルのミシェル大統領だいとうりょうは、温暖おんだんによる海面かいめん上昇じょうしょう対応たいおうするため財団ざいだん設立せつりつしたことを報告ほうこく日本にっぽんたいし、7月しちがつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)にTICADでの議論ぎろん反映はんえいさせるようもとめた。



 
 
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2008/05/29-15:51 9210まんドルを拠出きょしゅつ=アフリカの気候きこう変動へんどう対策たいさくで−政府せいふ

政府せいふは29にち、アフリカ諸国しょこく気候きこう変動へんどう対策たいさく支援しえんするため、国連こくれん開発かいはつ計画けいかく(UNDP)に9210まんドル(やく96おくえん)を追加ついか拠出きょしゅつすると発表はっぴょうした。これをけ、UNDPは8がつから支援しえん事業じぎょう開始かいしし、気候きこう変動へんどうともな食糧しょくりょう不足ふそくなどでアフリカの貧困ひんこんそう拡大かくだいするのをふせぐ。



 
 
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福田ふくだ首相しゅしょう、メルケルどく首相しゅしょうはつ会談かいだん実施じっし

【ベルリン=遠藤えんどうつよし福田ふくだ首相しゅしょうは1にちゆう日本にっぽん時間じかんにち未明みめい)、メルケルどく首相しゅしょうとベルリン市内しない首相しゅしょうはじめて会談かいだんした。

りょう首脳しゅのうは、7月しちがつ北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)の主要しゅよう議題ぎだいとなる気候きこう変動へんどう問題もんだいでの協力きょうりょく確認かくにんする。

福田ふくだ首相しゅしょう会談かいだんで、日本にっぽん温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげん方法ほうほうとして提唱ていしょうしている、産業さんぎょうべつ削減さくげん可能かのうりょうげる「セクターべつアプローチ」への理解りかいもとめる。5がつまつ横浜よこはまひらいただいかいアフリカ開発かいはつ会議かいぎ(TICAD4)で表明ひょうめいした、アフリカの成長せいちょううながみも説明せつめいする。

首相しゅしょうは1にち午後ごごどうにちよる)、政府せいふ専用せんようでベルリンに到着とうちゃくした。こののちえい両国りょうこくおとずれ、両国りょうこくふつ首脳しゅのう個別こべつ会談かいだんする。3にちにはローマでひらかれる食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)主催しゅさいの「食糧しょくりょうサミット」で演説えんぜつし、5にち帰国きこくする。

(2008ねん6がつ2にち0028ふん 読売新聞よみうりしんぶん



 
 
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OECD:4にちからパリで閣僚かくりょう理事りじかい 温暖おんだんはつ議題ぎだい

経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう(OECD)の閣僚かくりょう理事りじかいが4、5の両日りょうじつ、パリで開催かいさいされ、地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいはじめて議題ぎだいとなる。5にち議長ぎちょう総括そうかつでは、温暖おんだん問題もんだい対策たいさくとして幅広はばひろ政策せいさくわせる必要ひつようせいがあると指摘してきし、政策せいさくひとつとして日本にっぽん提唱ていしょうする「セクターべつアプローチ」がまれる見通みとおしだ。閉幕へいまくは、世界せかい貿易ぼうえき機関きかん(WTO)の非公式ひこうしき閣僚かくりょう会合かいごう開催かいさい予定よていされている。

今回こんかい閣僚かくりょう理事りじかいには加盟かめい30カ国かこくのほか、加盟かめい申請しんせいちゅうのロシアやイスラエルなど10カ国かこくけい40カ国かこく参加さんか日本にっぽんからは、甘利あまりあきら経済けいざい産業さんぎょうしょう若林わかばやし正俊まさとし農相のうしょうらが出席しゅっせき予定よていしている。

地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだいでは、「気候きこう変動へんどう経済けいざい」が議題ぎだい温室おんしつ効果こうかガス削減さくげんけておも経済けいざい政策せいさくめんから、よりていコストな手法しゅほうなどを議論ぎろんする。日本にっぽん政府せいふは、しょうエネ分野ぶんやなどで「革新かくしんてき技術ぎじゅつ資金しきん投入とうにゅうすべきだ」と主張しゅちょうする方針ほうしんしょうエネ技術ぎじゅつ移転いてんなどで排出はいしゅつ削減さくげん目指めざす「セクターべつアプローチ」の有効ゆうこうせいについて説明せつめいする。

世界せかいてき問題もんだいとなっている食糧しょくりょう価格かかく高騰こうとう問題もんだいについては、ブラジルや中国ちゅうごく、インドなどの途上とじょうこくまじえ、OECDの役割やくわりなどをはなう。

また、WTOの非公式ひこうしき閣僚かくりょう会合かいごうでは、年内ねんない最終さいしゅう妥結だけつけて正念場しょうねんばむかえている多角たかくてき貿易ぼうえき交渉こうしょう(ドーハ・ラウンド)の今後こんご交渉こうしょうすすかたなどを協議きょうぎする。どうラウンドは5がつ19にちに、農業のうぎょう鉱工業こうこうぎょうひん分野ぶんや議長ぎちょう最終さいしゅう妥結だけつ前提ぜんていとなる大枠おおわく合意ごういの3あん提示ていじし、現在げんざい各国かっこくあいだ交渉こうしょうすすめられている。

今回こんかい閣僚かくりょう会合かいごうでは、具体ぐたいてき交渉こうしょうおこなわない見通みとおしだが、早期そうき妥結だけつ重要じゅうようせい確認かくにんしたうえで論点ろんてんしぼみ、6がつちゅう大枠おおわく合意ごういけたならしをすすめるねらいだ。【平地ひらちおさむ

毎日新聞まいにちしんぶん 2008ねん6がつ2にち 1940ふん



 
 
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先進せんしんこくの“正義まさよし”がわれる

温暖おんだん問題もんだいでのアフリカ支援しえん

取材しゅざいぶん北原きたはらまどか タイトル写真しゃしん外務省がいむしょう

2008ねん6がつ19にち公開こうかい

日本にっぽん外交がいこう史上しじょうでもまれだい国際こくさい会議かいぎ

5月28にち〜30にち、「だい4かいアフリカ開発かいはつ会議かいぎ(TICAD IV)」が横浜よこはま開催かいさいされた。アフリカの53カ国かこくちゅう51カ国かこく参加さんかし、41にん国家こっか元首げんしゅ首脳しゅのう来日らいにちした。また、アフリカ以外いがいからもドイツやオランダなどのEU(欧州おうしゅう連合れんごう諸国しょこく中心ちゅうしんとした開発かいはつパートナーこくやアジア諸国しょこくけい34カ国かこく、そして74の国際こくさい機関きかんやNGO(政府せいふ組織そしき)が参加さんかし、日本にっぽん外交がいこう史上しじょうでもまれだい規模きぼ国際こくさい会議かいぎとなった。福田ふくだ康夫やすお首相しゅしょうは3日間にちかんで40かいおよ首脳しゅのう会談かいだんおこない、各国かっこく課題かだい支援しえんのありかたについて議論ぎろんした。

東西とうざい冷戦れいせん終結しゅうけつきゅうソ連それん東欧とうおう紛争ふんそう内戦ないせん多発たはつ。アフリカへの国際こくさい社会しゃかい関心かんしんうすれつつあった1993ねんに、日本にっぽん国連こくれん世界銀行せかいぎんこう共同きょうどうはじめたのが「TICAD プロセス」だ。その、アフリカ諸国しょこくの「オーナーシップ(自助じじょ努力どりょく)」と、アフリカと国際こくさい社会しゃかいの「パートナーシップ(協調きょうちょう)」という理念りねんもとづき、TICADはアフリカ開発かいはつのための重要じゅうよう国際こくさいてき枠組わくぐみに発展はってんしてきた。

一方いっぽうで、ここすうねん、アフリカ諸国しょこく社会しゃかいてき経済けいざいてき発展はってん目覚めざましい。民主みんしゅてき行政ぎょうせい改革かいかく公共こうきょう財政ざいせい管理かんりなどがすすみ、石油せきゆ鉱石こうせきなどゆたかな資源しげん開発かいはつふくめた海外かいがいからの投資とうし増加ぞうかなどで、GDP(国内こくないそう生産せいさん)の成長せいちょうりつは、2005ねんには平均へいきん5.5%、2006ねんは 5.3%とたかりつしめし、輸出ゆしゅつは2004ねんの1820おくドルから、2005ねんの2300おくドルと26%も拡大かくだいした(世界銀行せかいぎんこうアフリカ・ファクトシートより)。さらに2007ねん経済けいざい成長せいちょうりつは、6%以上いじょう推定すいていされている。それだけに、アフリカ諸国しょこく今後こんご動向どうこうが、国際こくさい社会しゃかいからも注目ちゅうもくあつめているわけだ。

TICAD IVでは、「元気げんきなアフリカを目指めざして ―希望きぼう機会きかい大陸たいりく」を基本きほんメッセージにかかげ、つぎの3つのテーマをはしら議論ぎろんおこなわれた。

1. 成長せいちょう加速かそく

2. 平和へいわ定着ていちゃく、ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう達成たっせいふく人間にんげん安全あんぜん保障ほしょう確立かくりつ

3. 環境かんきょう気候きこう変動へんどう問題もんだいへの対処たいしょ

じつは、TICADプロセスに気候きこう変動へんどう問題もんだいげられるのは今回こんかいはじめて。気候きこう変動へんどうへの脆弱ぜいじゃくせい指摘してきされるアフリカ大陸たいりくへの開発かいはつ援助えんじょは、温暖おんだん進行しんこうめ、温室おんしつ効果こうかガス(GHG)の削減さくげん支援しえんする「緩和かんわさく」だけでなく、現実げんじつ問題もんだいとしてアフリカ諸国しょこくおそいつつある砂漠さばく海面かいめん上昇じょうしょうなどの気候きこう変動へんどうへの脅威きょういたいして、社会しゃかいてき経済けいざいてき基盤きばん強化きょうかする「適応てきおうさく」をむことが喫緊きっきん課題かだいとしてげられている。

アフリカ諸国しょこく持続じぞく可能かのう開発かいはつたいして、日本にっぽんがどのようなリーダーシップを世界せかいしめすのかが、世界中せかいじゅう耳目じもくあつめた。

5年間ねんかんで100おくドルを拠出きょしゅつする日本にっぽん決意けつい

こう5年間ねんかん最大さいだい40おくドルのえん借款しゃっかんをインフラ整備せいびのために提供ていきょう」「国際こくさい協力きょうりょく銀行ぎんこう(JBIC)ないに『アフリカ投資とうし倍増ばいぞう支援しえん基金ききん』をもうけ、5年間ねんかんにアフリカ金融きんゆう支援しえんを25おくドル規模きぼにする」「ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう達成たっせいけ、2012ねんまでに、たいアフリカけODA(政府せいふ開発かいはつ援助えんじょ)を倍増ばいぞう」──。

開会かいかいしき福田ふくだ首相しゅしょうは、アフリカにたいする援助えんじょ今後こんご5年間ねんかん大幅おおはばやしていく方針ほうしん発表はっぴょうした。気候きこう変動へんどう分野ぶんやでは、GHG排出はいしゅつ削減さくげん経済けいざい成長せいちょう両立りょうりつをめざして、アフリカをふく途上とじょうこく支援しえんに5年間ねんかん累計るいけい100おくドルを拠出きょしゅつする「クールアース・パートナーシップ」を積極せっきょくてき活用かつようするとし、「クールアース・パートナーシップのをアフリカ全土ぜんどひろめていく」と決意けついかたった。

道路どうろもう広域こういき電力でんりょくプロジェクトなどのインフラ整備せいび民間みんかんセクター投資とうし農業のうぎょう教育きょういく保健ほけん分野ぶんやでは、福田ふくだ首相しゅしょう世界銀行せかいぎんこうのゼーリック総裁そうさいあらたな協力きょうりょく関係かんけい強化きょうかすることで一致いっちとく食糧しょくりょう価格かかく高騰こうとうしている状況じょうきょうについて危機ききかん共有きょうゆうし、日本にっぽん政府せいふ今年ことし7がつまでに、やく1おくドルの緊急きんきゅう食糧しょくりょう援助えんじょ実施じっしするとした。

気候きこう変動へんどう分野ぶんやでは、日本にっぽん政府せいふ国連こくれん開発かいはつ計画けいかく(UNDP)があらたなパートナーシップをむすび、アフリカ諸国しょこく気候きこう変動へんどうへの「適応てきおうさく」の支援しえん協力きょうりょくしておこなうと発表はっぴょう。1おく2000まんドル以上いじょうおよ支援しえん計画けいかくのうち、日本にっぽん政府せいふはクールアース・パートナーシップの資金しきんメカニズムから総額そうがく9210まんドルを拠出きょしゅつする。

このプログラムでは、

1. アフリカ諸国しょこくくに地方ちほうレベルで気候きこう変動へんどうのリスクに適応てきおうできるよう能力のうりょく開発かいはつ支援しえん

2. 気候きこう変動へんどう社会しゃかい経済けいざいてき評価ひょうかもとづく貧困ひんこん削減さくげん戦略せんりゃく見直みなおしと、気候きこう変動へんどうへの脆弱ぜいじゃくせい減少げんしょうさせ適応てきおうさく特定とくてい

3. 気候きこう変動へんどう対策たいさく研修けんしゅう

などをおこなう。これらの支援しえんさくには、ポスト京都きょうと次期じき枠組わくぐみの構築こうちくけて、アフリカ諸国しょこく積極せっきょくてき関与かんよすることをうなが意味合いみあいもある。

ショーベン国連こくれん事務じむ次長じちょう けん UNDP開発かいはつ政策せいさく局長きょくちょうは、「気候きこう変動へんどうによって、おおくのアフリカ諸国しょこく水不足みずぶそく保健ほけん衛生えいせい悪化あっか食糧しょくりょう危機きき直面ちょくめんしている。アフリカの経済けいざい社会しゃかいてき発展はってん後退こうたいするおそれにたいし、日本にっぽん政府せいふ迅速じんそくべてくれたことを歓迎かんげいする」と評価ひょうかした。

問題もんだい解決かいけつ不可欠ふかけつな“カーボン・ジャスティス”

環境かんきょう気候きこう変動へんどう問題もんだいへの対処たいしょ」をテーマにおこなわれた全体ぜんたい会合かいごう分科ぶんかかいでは、気候きこう変動へんどうたいする先進せんしんこく責任せきにんについてきびしい意見いけん相次あいついだ。全体ぜんたい会合かいごう冒頭ぼうとうで、ジブチ共和きょうわこくのゲレ大統領だいとうりょうが、「アフリカでは、どれほど貧困ひんこん削減さくげんしても、気候きこう変動へんどう脅威きょうい直面ちょくめんする。先進せんしんこく道徳どうとくじょう責任せきにんとして、アフリカの環境かんきょうてき安寧あんねい貢献こうけんしてほしい」とべた。

また、マダガスカル共和きょうわこくのラヴァルマナナ大統領だいとうりょうは、「熱帯ねったい雨林うりん保全ほぜんふくめ、アフリカにはCDM(クリーン開発かいはつメカニズム)案件あんけんすくない。アフリカがもりうしなえば、(世界せかいは)気候きこう変動へんどうけてしまう。植林しょくりんさい植林しょくりん森林しんりん適切てきせつ投資とうしし、二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)排出はいしゅつめてほしい」とうったえた。

各国かっこく首脳しゅのうたちは、森林しんりん保全ほぜん生物せいぶつ多様たようせいふくめた気候きこう変動へんどう影響えいきょう緩和かんわとCDMを活用かつようした支援しえんについて、先進せんしんこくとく主要しゅよう8カ国かこく(G8)諸国しょこくへのパートナーシップをつよびかけ、ポスト京都きょうと枠組わくぐみづくりに注文ちゅうもんをつけた。

分科ぶんかかいでは、以下いかみっつのサブテーマについて、活発かっぱつ意見いけん交換こうかんおこなわれた。

1. 緩和かんわさく:エネルギー・アクセスの向上こうじょう

2. 適応てきおうさく防災ぼうさい

3. みず

デルビシュUNDP総裁そうさい分科ぶんかかいについて、「気候きこう変動へんどう問題もんだいをグローバルに解決かいけつしようとすれば、カーボン・ジャスティス、つまり“気候きこう変動へんどうたいする正義まさよし”が重要じゅうようになる」とまとめた。

さらに総裁そうさいは、「気候きこう変動へんどう対策たいさくは、緩和かんわさく適応てきおうさくもアフリカの開発かいはつ戦略せんりゃく主流しゅりゅうにすべきで、それがアフリカの成長せいちょう阻害そがいするものであってはならない」とべた。また、「すでにアフリカでは、砂漠さばく気温きおん上昇じょうしょうなど気候きこう変動へんどうによる被害ひがいけ、農業のうぎょう森林しんりんみず衛生えいせいめんふくめて気候きこう変動へんどうへの適応てきおう喫緊きっきん課題かだいであると認識にんしき災害さいがいリスクの管理かんり防止ぼうしきわめて重要じゅうようになる」と結論けつろんづけた。

ほかにも、ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう達成たっせいするためにアフリカの経済けいざい発展はってん成長せいちょう加速かそくさせようにも、気候きこう変動へんどうにはそれを台無だいなしにするほどのインパクトがある。エネルギー・アクセスの向上こうじょう持続じぞく可能かのう森林しんりん経営けいえいなどの緩和かんわさくをとるにしても、これまでCDMの実績じっせきすくなく、各国かっこく代表だいひょうは、アフリカが利用りようしやすいあたらしい資金しきんメカニズムをかんがえてほしいと要求ようきゅうした。

日本にっぽんのクールアース・パートナーシップについては、おおむ歓迎かんげいこえがあがっており、のパートナーこく日本にっぽんれいにしたがってほしいとの意見いけんせられた。

横浜よこはま宣言せんげん」は日本にっぽん後押あとおしをするか?

TICAD IVの最終さいしゅう福田ふくだ首相しゅしょう成果せいか文書ぶんしょとして、今後こんごのアフリカ開発かいはつみと方向ほうこうせいかんする政治せいじてき意思いししめす「横浜よこはま宣言せんげん」、今後こんごのTICADプロセスの具体ぐたいてきなロードマップをしめす「横浜よこはま行動こうどう計画けいかく」、TICADプロセスの実施じっしじょうきょう検証けんしょうするための「TICADフォローアップ・メカニズム」を発表はっぴょうした。

まず、「横浜よこはま宣言せんげん」では、議題ぎだいとなった3分野ぶんやおよびパートナーシップの拡大かくだい今後こんご道筋みちすじについてしめしている。このうち気候きこう変動へんどう分野ぶんやでは、アフリカ諸国しょこくでの環境かんきょう破壊はかい進行しんこう森林しんりん減少げんしょう生物せいぶつ多様たようせい喪失そうしつ食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょうおよび保健ほけんをさらにおびやかすかんばつや砂漠さばくなど、気候きこう変動へんどう悪影響あくえいきょう異常いじょう気象きしょう頻発ひんぱつきわめて脆弱ぜいじゃくであることを認識にんしきし、依然いぜんとして緩和かんわさく適応てきおうさく不十分ふじゅうぶんであることを言及げんきゅうした。

これをけ、「横浜よこはま行動こうどう計画けいかく」では、今後こんご5年間ねんかんで、以下いかの4つの項目こうもくむとした。

1. CDMや持続じぞく可能かのう森林しんりん経営けいえい、クリーンエネルギーの利用りよう促進そくしんやエネルギー・アクセスの改善かいぜんなどをふく緩和かんわさく

2. 自然しぜん破壊はかいへの対応たいおう砂漠さばく対処たいしょ措置そちなどの適応てきおうさく

3. みず衛生えいせい

4. 持続じぞく可能かのう開発かいはつかんする教育きょういく

会議かいぎ終了しゅうりょう共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんで、福田ふくだ首相しゅしょうは「今回こんかいのTICAD IVの成果せいか洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ)につなげていきたい」との決意けつい表明ひょうめいした。

一方いっぽうで、各国かっこく首脳しゅのう国際こくさい機関きかんからは、アフリカ諸国しょこくは、経済けいざい発展はってんなどのあかるい要素ようそがある一方いっぽうで、依然いぜんとして貧困ひんこん不十分ふじゅうぶんなエネルギー・アクセス、教育きょういくインフラの欠如けつじょ増大ぞうだいする気候きこう変動へんどう影響えいきょうなど、深刻しんこく課題かだい直面ちょくめんしており、ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう達成たっせい困難こんなんだとするこえおおかれた。さらに、日本にっぽんのみならず、国際こくさい社会しゃかい協調きょうちょうして、これらの課題かだいみ、アフリカ自身じしん努力どりょく後押あとおししてほしいとつよ期待きたいせられた。

日本にっぽんがアフリカ諸国しょこくへのODAを今後こんご5年間ねんかん倍増ばいぞうさせるといっても、米国べいこくやフランス、ドイツなどの主要しゅようパートナーこく援助えんじょがくとは、まだひらきがある。道路どうろ電力でんりょく通信つうしんなどのインフラ整備せいびかんしても、国境こっきょうえた広域こういきインフラへの支援しえんもとめられ、国際こくさい協調きょうちょうによる多額たがく資金しきん提供ていきょうや、積極せっきょくてき民間みんかん投資とうしもとめられる。

アフリカの持続じぞく可能かのう開発かいはつは、洞爺湖とうやこサミットの主要しゅようテーマのひとつとなっており、G8諸国しょこくばかりでなく、中国ちゅうごくなどの新興しんこうパートナーこくとの国際こくさいてきなパートナーシップ強化きょうか不可欠ふかけつである。日本にっぽんはアフリカの期待きたい一身いっしんけ、議長ぎちょうこくとして洞爺湖とうやこサミットにのぞむことになる。

http://premium.nikkeibp.co.jp/em/report/78/index.shtml



 
 
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温室おんしつガス削減さくげんくにべつ総量そうりょう目標もくひょう策定さくていへ こめふく先進せんしんこく

2008ねん7がつ6にち31ふん

北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット最終さいしゅうの9にちひら主要しゅよう排出はいしゅつこく会議かいぎ(MEM)首脳しゅのう宣言せんげん最終さいしゅうあん全文ぜんぶんが5にち判明はんめいした。米国べいこくふく先進せんしんこくは、ポスト京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐみでも、温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん中期ちゅうき目標もくひょうとして数値すうちれた「くにべつ総量そうりょう目標もくひょう」をかかげることで合意ごうい参加さんか16カ国かこく今後こんご協議きょうぎつづける方針ほうしん表明ひょうめいする。

京都きょうと議定ぎていしょでは「日本にっぽんは90ねんで6%削減さくげん」など、くにべつ総量そうりょうでの削減さくげん義務ぎむう。欧州おうしゅう連合れんごう(EU)や日本にっぽん次期じき枠組わくぐみでも総量そうりょう目標もくひょう設定せってい公約こうやく一方いっぽう京都きょうと議定ぎていしょ離脱りだつした米国べいこく難色なんしょくしめしてきた。4月しがつにはブッシュ大統領だいとうりょうが「25ねんまでにガス排出はいしゅつりょうびをゼロにする」と、総量そうりょうしめさない目標もくひょうかかげた。

最終さいしゅうあんでは、「先進せんしんこくはガスの総量そうりょう削減さくげん実現じつげんするためのくにべつ中期ちゅうき総量そうりょう目標もくひょう実践じっせんする」との文言もんごん米国べいこく合意ごうい京都きょうと議定ぎていしょのような数値すうち目標もくひょう設定せってい足並あしなみをそろえた。

MEMは、主要しゅようカ国かこく(G8)に中国ちゅうごくやインドなどしん興国こうこくくわえた会議かいぎ。192カ国かこく参加さんかする国連こくれん交渉こうしょうでは合意ごうい形成けいせいむずかしいため、米国べいこく昨年さくねんがつ世界せかいのガス排出はいしゅつりょうの8わりめる16カ国かこく参加さんかする協議きょうぎ提唱ていしょう今回こんかいのサミットにわせた会合かいごう一定いってい合意ごうい目指めざしてきたため、今後こんご存続そんぞく注目ちゅうもくされていた。

最終さいしゅうあんは、MEMのかたちでの存続そんぞく明確めいかくにしなかったが、「我々われわれは09ねんにコペンハーゲンでひらかれる気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)の成功せいこうけ、建設けんせつてき共同きょうどう協議きょうぎ継続けいぞくする」と明記めいき。16カ国かこくでポスト京都きょうと枠組わくぐみづくりを主導しゅどうすることを確認かくにんした。

世界せかい全体ぜんたいのガス削減さくげん長期ちょうき目標もくひょうについては、国連こくれん気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)がしめした6とおりのガス削減さくげんはばのうち、「野心やしんてきなシナリオを真剣しんけん検討けんとうする」ことにした。日本にっぽん提唱ていしょうする産業さんぎょう部門ぶもんべつのガス削減さくげんさく「セクターべつアプローチ」については、「特定とくていセクターで技術ぎじゅつ協力きょうりょく戦略せんりゃく共同きょうどうむ」とした。(村山むらやま祐介ゆうすけ



 
 
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北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット:温暖おんだん問題もんだい、アフリカの関心かんしんうすく 日本にっぽん戦略せんりゃく失敗しっぱい

アフリカ7カ国かこく首脳しゅのうくわわった7にち北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミット(主要しゅようこく首脳しゅのう会議かいぎ拡大かくだい会合かいごうで、日本にっぽん政府せいふ当初とうしょ地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだい中心ちゅうしん議論ぎろんしようとしていた。主要しゅようカ国かこく(G8)でアフリカ支援しえん重要じゅうようせいさい確認かくにんする見返みかえりに、日本にっぽん温暖おんだん対策たいさくへのアフリカ諸国しょこく支持しじけ、温暖おんだん対策たいさく消極しょうきょくてき米国べいこくなどへの圧力あつりょくとするねらいだった。しかし、アフリカがわ関心かんしん食糧しょくりょう原油げんゆ価格かかく高騰こうとう集中しゅうちゅう。アフリカの支持しじ温暖おんだん問題もんだい有利ゆうりはこぼうという日本にっぽん戦略せんりゃくは、かたすかしにあいそうだ。

ねんに1のアフリカ開発かいはつ会議かいぎ(TICAD)とサミットの日本にっぽん開催かいさいかさなった今年ことし政府せいふ温暖おんだん問題もんだいふたつの会議かいぎむすびつけ、サミット成功せいこうにつなげる構想こうそうえがいた。5がつまつ横浜よこはまひらかれたTICAD4では「温暖おんだんもっと深刻しんこく影響えいきょうけるのはアフリカ」と位置いちづけて、日本にっぽん温暖おんだん対策たいさくへの支持しじ獲得かくとくこころみた。

しかし、TICADでアフリカ首脳しゅのう関心かんしん食糧しょくりょう問題もんだい集中しゅうちゅう最終さいしゅう採択さいたくした「横浜よこはま宣言せんげん」では、日本にっぽん温暖おんだん対策たいさくを「支持しじする」としていた草案そうあんがアフリカがわ反対はんたいで「評価ひょうかする」に後退こうたいした。

今回こんかいのサミット拡大かくだい会合かいごうでも、みなみアフリカのムベキ大統領だいとうりょう気候きこう変動へんどう主要しゅよう議題ぎだいとすることに難色なんしょくしめし、食糧しょくりょう原油げんゆ高騰こうとうわった経緯けいいがある。

アフリカの首脳しゅのうはじめてサミットにまねかれたのは、日本にっぽんがアフリカの貧困ひんこん削減さくげんびかけた00ねん九州きゅうしゅう沖縄おきなわサミット。その、アフリカの首脳しゅのう出席しゅっせき慣例かんれいし、日本にっぽん決断けつだん評価ひょうかている。

だが、経済けいざい成長せいちょう本格ほんかくはじめているアフリカ諸国しょこくは、成長せいちょうあしかせになりかねない温暖おんだん対策たいさくには慎重しんちょうだ。G8も「支援しえん強化きょうかでアフリカの成長せいちょう後押あとおしし、あらたな投資とうしさき位置付いちづけたい」というのが本音ほんねで、日本にっぽん例外れいがいではない。成長せいちょう支援しえん温暖おんだん対策たいさく両立りょうりつねら日本にっぽん戦略せんりゃくは、もともと矛盾むじゅんをはらんでいたともえる。【白戸しらと圭一けいいち

毎日新聞まいにちしんぶん 2008ねん7がつ7にち 東京とうきょう夕刊ゆうかん



 
 
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洞爺湖とうやこサミットが閉幕へいまく 首相しゅしょう温室おんしつガス削減さくげん合意ごうい評価ひょうか

2008ねん7がつ9にち1621ふん

にちから3日間にちかんひらかれていた北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこサミットは9にち午後ごご福田ふくだ首相しゅしょう議長ぎちょう総括そうかつ発表はっぴょうして閉幕へいまくした。首相しゅしょう留寿都るすつむら国際こくさいメディアセンターでめくくりの記者きしゃ会見かいけんおこない、温室おんしつ効果こうかガスを50ねんまでに50%削減さくげんする長期ちょうき目標もくひょうをG8(主要しゅようカ国かこく)だけでなく、すべてのくに共有きょうゆう目指めざすとしたG8合意ごういについて、「ちがいをえながら共通きょうつう認識にんしきしめし、国連こくれんでの交渉こうしょうはずみをつける貢献こうけんができた」と評価ひょうかした。



 
 
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温室おんしつガス「2050ねん半減はんげん世界せかい目標もくひょう

2008ねん7がつ10日とおか

北海道ほっかいどう洞爺湖とうやこ(とうやこ)サミットは9にち最終さいしゅうをむかえ、3日間にちかんはないをえました。一番いちばんおおきな課題かだいだった二酸化炭素にさんかたんそなどの温室おんしつ効果こうかガスについて、「2050ねんまでにりょう半分はんぶんらすことを、世界せかい全体ぜんたい目標もくひょうにしよう」という内容ないよう首脳しゅのう宣言せんげん(しゅのうせんげん)をまとめました。G8(ジーエイト/主要しゅよう8かこく)だけのみには限界げんかいがあるので、「気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく」にくわわっている国々くにぐに(ほぼすべての国連こくれん加盟かめいこく)の会議かいぎで「採択さいたく(さいたく)をもとめる」としています。

近年きんねん経済けいざい発展はってんすす中国ちゅうごくやインドなど8かこくくわえた9にち主要しゅよう排出はいしゅつこく会議かいぎでも、温室おんしつ効果こうかガスをらす長期ちょうき目標もくひょう共有きょうゆうするという内容ないよう首脳しゅのう宣言せんげん採択さいたく。ただし「半減はんげん」の言葉ことばにはふれていません。16かこくつづはなうことで一致いっちしました。



 
 
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米国べいこく情報じょうほう会議かいぎ温暖おんだん進行しんこうで「安全あんぜん保障ほしょう影響えいきょう」と報告ほうこく

べい中央ちゅうおう情報じょうほうきょく(CIA)などで組織そしきする国家こっか情報じょうほう会議かいぎ(NIC)は15にちまでに、地球ちきゅう温暖おんだん進行しんこうが2030ねんけて民族みんぞく紛争ふんそう経済けいざい移民いみん拡大かくだいさせ、米国べいこく安全あんぜん保障ほしょう重大じゅうだい影響えいきょうあたえるとする報告ほうこくしょをまとめた。

とくサハラ砂漠さはらさばく以南いなんのアフリカは水不足みずぶそく食糧難しょくりょうなん政情せいじょう不安ふあん民族みんぞく紛争ふんそう拡大かくだい昨年さくねん創設そうせつされたべいアフリカぐん任務にんむ必要ひつようせいすという見方みかたしめした。

報告ほうこくしょは、先月せんげつ25にち、NICのフィンガー議長ぎちょうべい下院かいん提出ていしゅつ研究けんきゅうにはCIAのほかべい海洋かいよう大気たいききょく(NOAA)や大学だいがく研究けんきゅう機関きかんなどが参加さんか今後こんご 20年間ねんかん地球ちきゅう平均へいきん温度おんどが0.5海面かいめんが75ミリ上昇じょうしょうするという気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)などの予測よそくをもとに、米国べいこく安全あんぜん保障ほしょうじょう利益りえきにかかわる地域ちいき情勢じょうせい分析ぶんせきした。

アフリカやアジア、中南米ちゅうなんべい途上とじょうこくで、農作物のうさくもつ減産げんさん水不足みずぶそく経済けいざい難民なんみん流出りゅうしゅつ国家こっかあいだ国内こくない民族みんぞく紛争ふんそう誘発ゆうはつし、アジアでは2020ねんまでに 5,000まんにんあらたに食糧しょくりょう不足ふそくくるしむと予測よそくとくサハラ砂漠さはらさばく以南いなんのアフリカの食糧難しょくりょうなん影響えいきょう深刻しんこくで、情勢じょうせい不安定ふあんてい武力ぶりょく衝突しょうとつ多発たはつし、昨年さくねん創設そうせつされたアフリカぐんは「広範囲こうはんいでかつてない運用うんよう要求ようきゅう」に直面ちょくめんするとした。一方いっぽう米国べいこくないでは沿岸えんがん製油せいゆしょかく関連かんれん施設しせつ軍事ぐんじ関連かんれん施設しせつが、温暖おんだん多発たはつ激化げきかする暴風雨ぼうふうう損害そんがいけ、被災ひさいみん発生はっせいし、米国べいこく安全あんぜん保障ほしょうにもさまざまな影響えいきょうあたえると指摘してきした。

報告ほうこくしょは、先進せんしんこく途上とじょうこくあいだ温暖おんだん適応てきおうの「ぐみ」「ぐみ」にかれるとも警告けいこく気候きこう変動へんどう国際こくさい人道じんどう援助えんじょ需要じゅよう急増きゅうぞうべいぐん輸送ゆそう支援しえん活動かつどう負担ふたんし、「ぐん即応そくおう体制たいせい戦闘せんとう行動こうどう重圧じゅうあつける」おそれも指摘してきした。今後こんご地域ちいき情勢じょうせい大国たいこくあいだ関係かんけいへの影響えいきょうくわしく調査ちょうさする意向いこうしめした。

資料しりょう:7/16 産経新聞さんけいしんぶん大阪おおさか夕刊ゆうかん

文責ぶんせき編集へんしゅう 立山たてやま原田はらだ)(エコロジーシンフォニー2008ねん7/22)



 
 
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京都きょうと議定ぎていしょ枠組わくぐ目指めざしアクラ会議かいぎ開幕かいまく

* 2008ねん08がつ22にち 21:33 発信はっしん:アクラ/ガーナ

【8がつ22にち AFP】京都きょうと議定ぎていしょ温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん枠組わくぐみを協議きょうぎする国連こくれん(UN)の作業さぎょう部会ぶかいが21にち、ガーナの首都しゅとアクラ(Accra)で開幕かいまくし、国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく(UN Framework Convention on Climate Change、UNFCCC)のイボ・デ・ボーア(Yvo de Boer)事務じむ局長きょくちょうは「(世界せかいは)のこされた時間じかん無駄むだついやしている」と警告けいこくした。

ボーア事務じむ局長きょくちょうは、160かこくからあつまった1600にん代表だいひょうまえに「いええているというのに、口論こうろん時間じかんついやすひとはいないだろう」とべ、「次段じだんかい枠組わくぐみづくりにのこされた時間じかんはほとんどない。時計とけい確実かくじつすすんでいる。今回こんかい協議きょうぎ合意ごういたっしなければならない」とうったえた。

開会かいかい演説えんぜつおこなったガーナのジョン・クフォー(John Kufuor)大統領だいとうりょうもボーア事務じむ局長きょくちょう同調どうちょうし、すでに温暖おんだんがもたらした異変いへんくるしむガーナの現状げんじょううったえ、問題もんだい解決かいけつ緊急きんきゅうせい強調きょうちょうした。

ガーナでは30年間ねんかん降雨こううりょうが20%も減少げんしょう。このまま温暖おんだんつづけば、海面かいめん上昇じょうしょう洪水こうずいでボルタかわデルタ地帯ちたい耕地こうち1000平方へいほうキロメートルがうしなわれるおそれがあるという。

温暖おんだん問題もんだい専門せんもんあつまるアクラ会議かいぎは、2009ねん12がつ合意ごうい期限きげんとした京都きょうと議定ぎていしょ規定きていされていない2013ねん以降いこう枠組わくぐみを協議きょうぎする3かい会合かいごうとなる。

27にちまでひらかれているアクラ会議かいぎは、ポーランドのポズナニ(Poznan)で12月に開催かいさいされるだい14かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP14)まえ最後さいご会合かいごうとなる。COP14では、先進せんしんこく温室おんしつ効果こうかガス削減さくげん短期たんき目標もくひょうしめすようせまられるのは必至ひっしだ。(c)AFP/Aminu Abubakar



 
 
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西にしアフリカの海岸かいがん水没すいぼつ危機きき、ドイツ専門せんもん指摘してき

* 2008ねん08がつ27にち 10:12 発信はっしん:アクラ/ガーナ

【8がつ27にち AFP】気候きこう変動へんどうによる海面かいめん上昇じょうしょうで、西にしアフリカの海岸かいがんせん今世紀こんせいきまつまでにおおきく変動へんどうする。ガーナの首都しゅとアクラ(Accra)で21にち開幕かいまくした国連こくれん気候きこう変動へんどう会議かいぎ出席しゅっせきした専門せんもんが、このように指摘してきしている。

海洋かいよう地質ちしつ学者がくしゃでドイツの環境かんきょう保護ほご団体だんたい「Heinrich Boll Stiftung」に所属しょぞくするステファン・クラマー(Stefan Cramer)によると、海面かいめん年間ねんかん2センチずつ上昇じょうしょうした場合ばあい、セネガルからカメルーンにかけてのそう延長えんちょう4000キロの海岸かいがんせん浸食しんしょくされ、とく低地ていち人口じんこう密集みっしゅうするデルタ地帯ちたい甚大じんだい被害ひがいけるという。

クラマーはAFPにたいし、ギニアの海岸かいがん今世紀こんせいきまつまでに消滅しょうめつする可能かのうせいかたった。ガンビア、ナイジェリア、ブルキナファソ、ガーナもおおきな被害ひがいけることが予想よそうされ、ガンビアの首都しゅとバンジュール(Banjul)と、1500まんにんらすナイジェリアの経済けいざい都市としラゴス(Lagos)は水没すいぼつする可能かのうせいがあるという。

ラゴスは、一部いちぶすで水没すいぼつしており、頻繁ひんぱん洪水こうずい見舞みまわれている。油田ゆでん地帯ちたいのニジェールデルタも水没すいぼつ危機ききひんしているという。

近年きんねん強大きょうだいしている熱帯ねったいせいてい気圧きあつ襲来しゅうらいも、海面かいめん上昇じょうしょうによる被害ひがい増幅ぞうふくしている。農地のうちへの海水かいすい侵入しんにゅう深刻しんこく問題もんだいだ。

国連こくれん気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)は前年ぜんねん今世紀こんせいきまつ海面かいめん上昇じょうしょうはば当初とうしょ18-59センチと見積みつもったが、海面かいめんのさらなる上昇じょうしょう予想よそうさせる科学かがくてき根拠こんきょ次々つぎつぎ提示ていじされたことから、最終さいしゅうてきには上限じょうげん設定せっていひかえた。

IPCCの見積みつもりには、温暖おんだんによるグリーンランドのこおりゆか融解ゆうかいなどが考慮こうりょされていない。グリーンランドのこおり面積めんせきは、ナイジェリアの面積めんせきの3ばいにものぼる。

最近さいきん研究けんきゅうは、グリーンランドのこおりゆか予想よそうをはるかにえるスピードでける可能かのうせい示唆しさしている。(c)AFP 



 
 
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地球ちきゅう温暖おんだん今後こんご1000ねん回復かいふく不可能ふかのう べい海洋かいよう大気たいききょく

* 2009ねん01がつ27にち 21:02 発信はっしん:ワシントンD.C./米国べいこく

【1がつ27にち AFP】今後こんご1000年間ねんかん、たとえ二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)排出はいしゅつりょういますぐまったくゼロにできても、地球ちきゅう温暖おんだんだい部分ぶぶんは「回復かいふく不可能ふかのう」だとするあらたな研究けんきゅう結果けっかを、べい海洋かいよう大気たいききょく(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)などのチームが今週こんしゅうべい科学かがくアカデミー紀要きよう(Proceedings of the National Academy of Sciences)に発表はっぴょうした。

研究けんきゅうチームは、現在げんざい大気たいきちゅうCO2りょう385ppmをえた排出はいしゅつのピークを想定そうていし、そのピークののち排出はいしゅつがまったくなくなった場合ばあい仮定かていした。そして地表ちひょう温度おんど降雨こううりょう海水かいすいなどの変化へんかは「CO2排出はいしゅつ完全かんぜんになくなってからも1000ねん以上いじょうもとにはもどらない」と結論けつろんづけた。

NOAAの上級じょうきゅう研究けんきゅういんスーザン・ソロモン(Susan Solomon)は、人類じんるい現在げんざいCO2排出はいしゅつについてどんな選択せんたくをしても、地球ちきゅう変化へんか逆転ぎゃくてんさせることは不可能ふかのうだとべている。大気たいきちゅうCO2りょう産業さんぎょう革命かくめい以前いぜんはわずか280ppmだった。

研究けんきゅうしゃたちは、2000ねんから2100ねんあいだこる大気たいきちゅうCO2の増加ぞうかによって、そのつぎの1000年間ねんかんこる海面かいめん上昇じょうしょうはすでに「確定かくてい」されてしまっていると強調きょうちょうした。また「おおくの沿岸えんがんとうしょ地域ちいき海面かいめんしずむため、(海面かいめん上昇じょうしょうは)地球ちきゅう地理ちり将来しょうらいてき変化へんか可逆かぎゃくにする」と指摘してきしている。さらに降雨こううりょう減少げんしょうすう世紀せいきにわたってつづき、飲料いんりょうすい供給きょうきゅうげん野火のび増加ぞうか生態せいたいけい変化へんか砂漠さばく拡大かくだいといった地域ちいきてき影響えいきょうあらわれるだろうとも予測よそくした。(c)AFP



 
 
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途上とじょうこく環境かんきょう事業じぎょう、EUが後押あとおし 国際こくさい基金ききんから資金しきん

欧州おうしゅう連合れんごう(EU)はアジアやアフリカ地域ちいき途上とじょうこく対象たいしょう国際こくさい基金ききん使つかった環境かんきょう支援しえんすすめる。だい1だんとして2009ねんちゅう国際こくさい基金ききんからやく2200まんユーロ(やく26おくえん)を拠出きょしゅつし、途上とじょうこくでの環境かんきょう関連かんれん投資とうしおこな計画けいかくだ。ポスト京都きょうと議定ぎていしょのEU提案ていあんんだ途上とじょうこく支援しえん枠組わくぐみにちかく、これをひながた日米にちべいなどに資金しきん拠出きょしゅつもとめる可能かのうせいがある。

EUは12月にコペンハーゲンでひらかれる国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやくだい15かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)にけ、京都きょうと議定ぎていしょ以降いこう国際こくさいてき温暖おんだん対策たいさく提案ていあんを1がつ下旬げじゅん策定さくていした。国際こくさい基金ききんによる途上とじょうこく支援しえんしん提案ていあんはしらの1つで、EUはまず独自どくじ国際こくさい基金ききん運用うんよう今年ことしからはじめる。 (19:05)



 
 
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アフリカ熱帯ねったいりん日本にっぽんCO2しーおーつーぜん排出はいしゅつりょう吸収きゅうしゅう えいチームなど、可能かのうせい指摘してき

◇アマゾン匹敵ひってき温暖おんだんふせ

アフリカの熱帯ねったいりん毎年まいとし日本にっぽん年間ねんかん二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょう匹敵ひってきするりょう炭素たんそたくわえている可能かのうせいのあることが英国えいこくなどの研究けんきゅうチームの分析ぶんせきかった。南米なんべいアマゾンになら規模きぼといい、地球ちきゅう温暖おんだんめるのに重要じゅうよう役割やくわりたしていることをしめした。19にちづけえい科学かがくネイチャーに発表はっぴょうした。

研究けんきゅうチームは1968ねんから40年間ねんかん、アフリカ10カ国かこくの79地点ちてん樹木じゅもく成長せいちょうりつおもさを測定そくてい成長せいちょうで1ヘクタールたり毎年まいとし0・63トンの炭素たんそ蓄積ちくせきしていることをめた。アフリカ全体ぜんたいでは年間ねんかん3・4おくトン(炭素たんそ換算かんさん)となりアマゾンとどう規模きぼ。これは日本にっぽん二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょうにほぼ匹敵ひってきする。

これまでの研究けんきゅうから、毎年まいとし22おくトンが陸地りくち吸収きゅうしゅうされていると推測すいそくされている。だが、そのりょう詳細しょうさい場所ばしょ熱帯ねったいりんでの観測かんそく不十分ふじゅうぶんで、なぞつつまれてきた。今回こんかいのデータを中南米ちゅうなんべいやアジアにも適用てきようすると、地球ちきゅう全体ぜんたい熱帯ねったいりん毎年まいとし13・1おくトンの炭素たんそ蓄積ちくせきしていると推定すいていされた。

森林しんりん総合そうごう研究所けんきゅうじょ松浦まつうら陽次ようじろう土壌どじょう資源しげん研究けんきゅう室長しつちょう森林しんりん生態せいたいがく)のはなし

空白くうはくだったアフリカの熱帯ねったいりん炭素たんそ蓄積ちくせきりょう判明はんめいし、熱帯ねったいりん吸収きゅうしゅうりょうまで見積みつもった意義いぎおおきい。熱帯ねったいりんかぎらず、世界せかい森林しんりん火災かさい開墾かいこんによってうしなわれている。こうした長期ちょうき観測かんそくデータ解析かいせきは、温暖おんだん予測よそくするじょう役立やくだつ。【田中たなかやすしよし

毎日新聞まいにちしんぶん 2009ねん2がつ20日はつか 東京とうきょう朝刊ちょうかん



 
 
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ドイツ:サハラで太陽熱たいようねつ発電はつでん計画けいかく 欧州おうしゅう需要じゅようの15%供給きょうきゅう

【ベルリン小谷おたに守彦もりひこきたアフリカのサハラ砂漠さはらさばくなどに太陽熱たいようねつ発電はつでん施設しせつのネットワークを構築こうちくし、欧州おうしゅう一大いちだい電力でんりょくげんとする壮大そうだいなエネルギー供給きょうきゅう計画けいかく「DESERTEC(デザーテック)」が、事業じぎょうけてうごす。計画けいかくへの参加さんか経済けいざいかいけてきた世界せかいてき大手おおて保険ほけん会社かいしゃ「ミュンヘンさい保険ほけん」が10にち毎日新聞まいにちしんぶんあきらかにした。

同社どうしゃは13にちどく南部なんぶミュンヘンで、どく大手おおて企業きぎょうあつめたはつ会議かいぎひらく。事業じぎょう推進すいしん母体ぼたいとなる組織そしき発足ほっそくさせる予定よていで、電機でんき会社かいしゃシーメンス、電力でんりょく会社かいしゃRWE、ドイツ銀行ぎんこうなどの参加さんか予定よていされているという。

デザーテック事務じむきょくどく北部ほくぶハンブルク)のシュトラウプ事務じむちょうによると、計画けいかくではサハラ砂漠さはらさばくなどきたアフリカや中東ちゅうとう諸国しょこく広大こうだい太陽熱たいようねつ発電はつでん施設しせつぐん建設けんせつし、こう電圧でんあつ送電そうでんもうによって欧州おうしゅう電力でんりょく供給きょうきゅうする。欧州おうしゅう電力でんりょく需要じゅようの15%をたす発電はつでんもう構築こうちくに4000おくユーロ(やく50ちょうえん)が必要ひつようで、資金しきん調達ちょうたつ最大さいだい課題かだいだ。ミュンヘンさい保険ほけんは「2、3ねんかけて事業じぎょう枠組わくぐみをつくりたい」としている。

どう計画けいかくはハンブルク出身しゅっしんのエネルギー学者がくしゃクニース発案はつあんし、03ねんごろから地中海ちちゅうかい周辺しゅうへんこく欧州おうしゅう学術がくじゅつかいうったえてきた。世界せかい有識者ゆうしきしゃ組織そしきするシンクタンク「ローマクラブ」が後押あとおしし、07ねん欧州おうしゅう議会ぎかい実現じつげんもとめる計画けいかくしょ提出ていしゅつしている。

ミュンヘンさい保険ほけんは、保険ほけん会社かいしゃのリスクを分担ぶんたんするさい保険ほけん業界ぎょうかい世界せかいてき大手おおてで、収入しゅうにゅう保険ほけんりょうは378おくユーロ(08ねん)。だい災害さいがい気候きこう変動へんどうなど地球ちきゅう規模きぼのリスク問題もんだい関心かんしんせてきた。また、シーメンスは発電はつでん施設しせつ送電そうでんでトップきゅう技術ぎじゅつつ。13にち発表はっぴょうされる推進すいしん母体ぼたいには、関連かんれん分野ぶんやでドイツ経済けいざいかい代表だいひょうする企業きぎょうつらねる見通みとおしだ。

政界せいかい好意こういてきだ。シュタインマイヤーどく外相がいしょうは10にち、ベルリンでひらかれた外国がいこく記者きしゃ協会きょうかいとの会見かいけんで「実現じつげんせいはまだなんともえないが、すすめなければならない計画けいかくしんじている。きたアフリカ地域ちいきにはおおきな潜在せんざいてき可能かのうせいがあり、わたし自身じしん地中海ちちゅうかい連合れんごう計画けいかく紹介しょうかいしてきた」とかたった。

毎日新聞まいにちしんぶん 2009ねん7がつ12にち 230ふん最終さいしゅう更新こうしん 7がつ12にち 230ふん



 
 
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サハラ砂漠さはらさばくなどで太陽熱たいようねつ発電はつでん事業じぎょう52ちょうえん 欧州おうしゅう12しゃ合意ごうい

【フランクフルト=下田しもだ英一郎えいいちろうどくシーメンスやドイツ銀行ぎんこうなど欧州おうしゅう大手おおて企業きぎょう12しゃは13にち、アフリカ北部ほくぶサハラ砂漠さはらさばくなどに大型おおがた太陽熱たいようねつ発電はつでん施設しせつ設置せっち欧州おうしゅう送電そうでんするプロジェクトの実施じっし合意ごういした。そう事業じぎょうは4せんおくユーロ(52ちょうせんおくえん)。将来しょうらい欧州おうしゅう電力でんりょく需要じゅようの15%をまかなう計画けいかくだ。

「デザーテック」とどうプロジェクトには、保険ほけん大手おおてのミュンヘンさい保険ほけんどく電力でんりょく大手おおてのRWEやエーオン、欧州おうしゅう太陽熱たいようねつ発電はつでんベンチャーなどが参加さんかする。

計画けいかくでは2050ねんまでに太陽熱たいようねつ発電はつでん風力ふうりょく発電はつでんなどの環境かんきょうエネルギー設備せつびをアフリカ北部ほくぶ砂漠さばく地帯ちたい沿岸えんがん設置せっちし、地中海ちちゅうかい海底かいてい送電そうでんもうなどをつうじて欧州おうしゅう電力でんりょく供給きょうきゅうする。今後こんごねん以内いない具体ぐたいてき投資とうし計画けいかくめるという。 (07:00)



 
 
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EU、温暖おんだん対策たいさく途上とじょうこく最大さいだいねんちょうえん支援しえん 20ねん時点じてん

【ブリュッセル=瀬能せのうしげる欧州おうしゅう連合れんごう(EU)の欧州おうしゅう委員いいんかい10日とおか途上とじょうこく地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさく支援しえんするための提案ていあんをまとめた。2020ねん時点じてん最大さいだい年間ねんかんやく150おくユーロ(やくちょうえん)、先進せんしんこく負担ふたんぶんやくわり拠出きょしゅつする。温暖おんだんガスの排出はいしゅつりょう取引とりひきする国際こくさいてきな「炭素たんそ市場いちば」の創設そうせつ後押あとおしし、民間みんかん資金しきん途上とじょうこく流入りゅうにゅうしやすくする。

EUが途上とじょうこくけの支援しえんがくしめしたのははじめて。24にちから米国べいこくひらく20カ国かこく地域ちいき(G20)首脳しゅのう会議かいぎでも表明ひょうめい。「公平こうへい負担ふたん」を日米にちべいにもせまかんがえだ。途上とじょうこく協力きょうりょくし、12月に期限きげんせまる「ポスト京都きょうと議定ぎていしょ」の国際こくさい交渉こうしょうはずみをつけるねらいもある。

EUは先進せんしんこく全体ぜんたいで20ねんまでの温暖おんだんガスの排出はいしゅつりょうを1990ねん30%削減さくげん途上とじょうこくには対策たいさくをとらなかった場合ばあいくらべ15〜30%削減さくげんするようもとめている。欧州おうしゅう途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさくとして20ねんまでに必要ひつよう資金しきんとしやく1000おくユーロにたっすると試算しさん。このうちやく2〜5わりとし220おく〜500おくユーロ)を先進せんしんこく負担ふたんし、のこりを国際こくさいてき炭素たんそ市場いちば途上とじょうこくみずからの資金しきんまかなうよう提案ていあんしている。 (07:00)



 
 
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熱帯ねったいりんとし6000ドルの価値かち 1ヘクタールたり経済けいざい効果こうか国際こくさいチーム試算しさん

食料しょくりょう供給きょうきゅう災害さいがい防止ぼうしなど熱帯ねったいりんがもたらす経済けいざい価値かちは1ヘクタールあたり年間ねんかんやく6000ドル(54まんえん)ーー。

ドイツ政府せいふ提唱ていしょうすすむ「生態せいたいけい生物せいぶつ多様たようせい経済けいざいがく」(TEEB)の国際こくさいプロジェクトチームが、こんな試算しさんをまとめた。熱帯ねったいりん農地のうち開発かいはつなどで毎年まいとし1250まんヘクタールが伐採ばっさいされており、損失そんしつがく年間ねんかんちょう7000おくえんのぼるという。

熱帯ねったいりんからは食料しょくりょう薬品やくひんのもととなる植物しょくぶつ木材もくざい入手にゅうしゅできるほか、おおくの観光かんこうきゃくがレクリエーションにおとずれている。プロジェクトチームはこれらの経済けいざい効果こうかを1ヘクタールあたり年間ねんかんやく15まんえん試算しさんした。また、気温きおん上昇じょうしょう緩和かんわ大気たいき水質すいしつ浄化じょうか土壌どじょう流出りゅうしゅつ防止ぼうしなどでどうやく39まんえんけい54まんえん見積みつもった。

プロジェクトは07ねんはじまった。来年らいねん10がつ名古屋なごやひらかれる生物せいぶつ多様たようせい条約じょうやくだい10かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP10)までに、海岸かいがん湿地しっちなどをふくめた生態せいたいけい全体ぜんたい効果こうかんだ最終さいしゅう報告ほうこくしょをまとめる。

試算しさんは16にちまで神戸こうべひらかれた「神戸こうべ生物せいぶつ多様たようせい国際こくさい対話たいわ」でしめされた。発表はっぴょうした国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごう(IUCN)のジョシュア・ビショップは「価値かち試算しさんすることで、対策たいさくった場合ばあいらない場合ばあいのコストを比較ひかくできる。官民かんみん保全ほぜん対策たいさくうながしたい」とはなした。【足立あだち旬子じゅんこ

毎日新聞まいにちしんぶん 2009ねん10がつ17にち 東京とうきょう夕刊ゆうかん



 
 
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気候きこう変動へんどう作業さぎょう部会ぶかい、アフリカがボイコット 発言はつげんりょく強化きょうかねらう?

スペインのバルセロナでひらかれている気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく作業さぎょう部会ぶかいで2にち、アフリカ諸国しょこく会議かいぎへの参加さんかをボイコットし、同日どうじつよるには一部いちぶ会合かいごうけない事態じたいになった。AP通信えいぴーつうしんなどがつたえた。アフリカ諸国しょこく先進せんしんこくによる温暖おんだんガス排出はいしゅつ削減さくげん上積うわづみなどをもとめているという。年末ねんまつ合意ごうい目指めざすポスト京都きょうと交渉こうしょうで、先進せんしんこく途上とじょうこくみぞふかさがあらためてりになった。

コンゴの代表だいひょうはボイコットの理由りゆうについて「アフリカ以外いがい交渉こうしょうグループは(排出はいしゅつ削減さくげん問題もんだいを)真剣しんけん検討けんとうしていない」などとかたった。アフリカは気候きこう変動へんどうによってもっと被害ひがいけやすい地域ちいきとされる。

途上とじょうこく中国ちゅうごくをリーダーとして交渉こうしょうにのぞんできた。ただ交渉こうしょうすすしん議定ぎていしょあん具体ぐたいするのにあわせ、途上とじょうこくグループのなかでも利害りがい対立たいりつ発生はっせいしつつある。アフリカ諸国しょこく独自どくじ主張しゅちょうつよめつつあり、今回こんかいのボイコットもアフリカの存在そんざいかんしめし、発言はつげんりょく強化きょうかねらったとみられる。

(パリ=古谷ふるや茂久しげひさ)(07:00)



 
 
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ポスト京都きょうと政治せいじ合意ごうい協議きょうぎ COP15準備じゅんび会合かいごうはじまる

【コペンハーゲン=古谷ふるや茂久しげひさ】12月にデンマークでひらかれるだい15かい国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)の閣僚かくりょうきゅう準備じゅんび会合かいごうが16にち、コペンハーゲンではじまった。温暖おんだん対策たいさく次期じき枠組わくぐみ(ポスト京都きょうと議定ぎていしょ)の年内ねんない採択さいたくむずかしくなるなか、COP15での「政治せいじ合意ごうい」に各国かっこく閣僚かくりょう協議きょうぎした。先進せんしんこく途上とじょうこく対立たいりつ解消かいしょうせず、交渉こうしょう難航なんこうしそうだ。

会議かいぎには40カ国かこくえる担当たんとうしょう参加さんか日本にっぽんからは小沢おざわするどひとし環境かんきょうしょう出席しゅっせきした。日本にっぽん政府せいふしん政権せいけんかかげる積極せっきょくてき削減さくげん目標もくひょうをアピールするとともに、あらたな途上とじょうこく支援しえん基金ききん創設そうせつなどを説明せつめい欧州おうしゅう連合れんごう(EU)も独自どくじ途上とじょうこく支援しえん枠組わくぐみをしめし、途上とじょうこく譲歩じょうほもとめる。

これにたい途上とじょうこくグループは、先進せんしんこく排出はいしゅつ削減さくげん上積うわづみや途上とじょうこく支援しえんさく具体ぐたいなどを要求ようきゅうし、議論ぎろん平行へいこうせんをたどっている。COP15では世界せかい温暖おんだんガス排出はいしゅつ削減さくげん目標もくひょうや、途上とじょうこく支援しえんさくなどポスト京都きょうと大枠おおわくについて政治せいじ合意ごういし、法的ほうてき拘束こうそくりょくのあるあらたな枠組わくぐみへとつなげることを目標もくひょうとしている。(00:46)



 
 
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日本にっぽん政府せいふ 難局なんきょく打開だかいに“外交がいこうカード” せまるCOP15、途上とじょうこく支援しえん基金ききん提案ていあん

2009/11/23

日本にっぽん政府せいふは、地球ちきゅう温暖おんだん防止ぼうしけた2013ねん以降いこう国際こくさい枠組わくぐみをめる「気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやくだい15かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)」の開催かいさい12月じゅうにがつにちせまなか、“外交がいこうカード”をはじめた。途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさく資金しきん技術ぎじゅつめん後押あとおしする「鳩山はとやまイニシアチブ」の具体ぐたいさくふだひとつで、多様たよう途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさくニーズにこたえる基金ききん提案ていあん。12ねんまでに総額そうがく92おくドル(やく8200おくえん)を拠出きょしゅつする方針ほうしん表明ひょうめいした。一連いちれん支援しえんさく途上とじょうこく積極せっきょく姿勢しせいすこしでもし、難航なんこうする次期じき枠組わくぐ交渉こうしょう前進ぜんしんねらう。

◆92おくドル拠出きょしゅつ方針ほうしん

日本にっぽんたいして非難ひなんめいたものはまったくなかった」

COP15にけた閣僚かくりょうきゅう準備じゅんび会合かいごうが、今月こんげつ16にちから2日間にちかんにわたりコペンハーゲンで開催かいさいされた。そこに出席しゅっせきした環境省かんきょうしょう交渉こうしょう担当たんとうしゃがこう感想かんそうべ、日本にっぽん一定いってい存在そんざいかん発揮はっきしたことに満足まんぞくかんしめした。

温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげん義務ぎむなどをめぐり先進せんしんこく途上とじょうこく対立たいりつつづなか、COP15でのあらたな議定ぎていしょ採択さいたく困難こんなん情勢じょうせいだ。このため気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく事務じむきょくはCOP15でひとまず「政治せいじ合意ごうい」の採択さいたくねら意向いこうで、準備じゅんび会合かいごう政治せいじ合意ごういけた作業さぎょうはじめる“キックオフ会合かいごう”としての色彩しきさいつよかった。

すでに日本にっぽんは、京都きょうと議定ぎていしょつづ次期じき枠組わくぐみ「ポスト京都きょうと」をめる交渉こうしょう左右さゆうする途上とじょうこく支援しえんさく強化きょうか課題かだいかかげて、総額そうがく100おくドル規模きぼの「クールアース・パートナーシップ」を08ねんから5年間ねんかんげると表明ひょうめいえん借款しゃっかん無償むしょう資金しきん協力きょうりょくによる支援しえん展開てんかいしている。

今回こんかい準備じゅんび会合かいごう小沢おざわするどひとし(さきひと)環境かんきょうしょうしめした「92おくドルの拠出きょしゅつ方針ほうしん」は、どうパートナーシップを衣替ころもがえして実行じっこう目指めざしている。100おくドルのうち、80おくドルはまだ実行じっこうしていないため、この使用しようぶんに、世界銀行せかいぎんこう管理かんりする「気候きこう変動へんどう投資とうし基金ききん(CIF)」に拠出きょしゅつするために予算よさんした12おくドルをげたというわけだ。

民間みんかん資金しきん課題かだい

準備じゅんび会合かいごう先立さきだ交渉こうしょうでは、省庁しょうちょう横断おうだんふく大臣だいじんきゅうチームで検討けんとうすすめてきた鳩山はとやまイニシアチブの具体ぐたいさく提示ていじした。

具体ぐたいさくは、途上とじょうこく温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょう削減さくげんする活動かつどう必要ひつよう体制たいせいづくりなど目的もくてき明確めいかくした3種類しゅるい基金ききんじく構成こうせいされている。政府せいふは、支援しえんさきでの排出はいしゅつ削減さくげん効果こうか最大さいだいさせるため、温室おんしつ効果こうかガスの測定そくてい報告ほうこく検証けんしょうのためのルールづくりを主導しゅどうすることなども強調きょうちょうした。

すくなくとも次期じき枠組わくぐ交渉こうしょうでしっかりと発言はつげんできるポジションがとれた」(環境省かんきょうしょう交渉こうしょう担当たんとうしゃ)。手応てごたえをかんじながら政府せいふは、13ねん以降いこう支援しえんさく中身なかみをさらにめたいかんがえだ。

その過程かてい焦点しょうてんとなりそうなのが、公的こうてき資金しきんを「民間みんかん投資とうしみず」とする仕組しくみづくりだ。排出はいしゅつ削減さくげん必要ひつよう世界せかい資金しきん需要じゅようとし4000おくドルとの試算しさんがあり、その大半たいはん途上とじょうこくめる。国際こくさい協力きょうりょく銀行ぎんこう(JBIC)の本郷ほんごうしょう環境かんきょうビジネス支援しえん室長しつちょうは「民間みんかん資金しきんをうまく動員どういんして膨大ぼうだい資金しきん需要じゅようこたえるべきだ」と指摘してき積極せっきょくてき官民かんみん連携れんけい期待きたいせる。

政府せいふ今年ことしがつ、JBICを活用かつようした総額そうがく50おくドル規模きぼの「環境かんきょう投資とうし支援しえんイニシアチブ(LIFE)」の発足ほっそく表明ひょうめい途上とじょうこく官民かんみん環境かんきょう負荷ふかすくない発電はつでん事業じぎょう都市とし交通こうつうシステムなどの分野ぶんや投資とうしするさい援助えんじょするスキームで、インドやアラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽう(UAE)など4けん支援しえん実績じっせきをもつ。COP15をまたいで煮詰につめる鳩山はとやまイニシアチブの議論ぎろんで、LIFEを発展はってんてき解消かいしょう国際こくさいてき仕組しくみにスケールアップする課題かだい浮上ふじょうする可能かのうせいたかい。

くわえて、投資とうし途上とじょうこく投資とうしする場面ばめんでのリスクを保証ほしょうする貿易ぼうえき保険ほけん債務さいむ保証ほしょうなど、日本にっぽん企業きぎょう安心あんしんして投資とうしできるような環境かんきょう整備せいびすすみそうだ。

交錯こうさくする思惑おもわく

とはいえ、世界せかい全体ぜんたい二酸化炭素にさんかたんそCO2しーおーつー排出はいしゅつりょうやくわりめる米国べいこく中国ちゅうごく次期じき枠組わくぐ交渉こうしょう成否せいひ両国りょうこく対応たいおうにかかっており、多国たこくあいだ交渉こうしょうなかでの日本にっぽん行動こうどうは「ひとつの提案ていあん」にぎないのも事実じじつで、排出はいしゅつりょう取引とりひき制度せいど先行せんこうする欧州おうしゅう連合れんごう(EU)も対抗たいこうするあんをもつ。オークションによる排出はいしゅつわく売却ばいきゃく収入しゅうにゅうをEU加盟かめいこく政府せいふ収入しゅうにゅうとし、環境かんきょう対策たいさく促進そくしんしようとするうごきだ。日本にっぽんはそこまでの手段しゅだんがない。

さらに「支援しえんさくせばすほど要求ようきゅうえる」(交渉こうしょう担当たんとうしゃ)というしたたかさがある途上とじょうこく先進せんしんこくみぞめるみは一筋縄ひとすじなわでいかない。途上とじょうこく先進せんしんこく意欲いよくてき削減さくげん目標もくひょう国際こくさい公約こうやくすることをもとめているが、上院じょういん気候きこう変動へんどう関連かんれん法案ほうあん審議しんぎおくれている米国べいこくはいまだ数値すうち目標もくひょうあきらかにしていない。13ねん以降いこう途上とじょうこく支援しえんがく明示めいじする要求ようきゅうつよまっている。

ただ、こうした要請ようせい無制限むせいげんこたえると、しわせは納税のうぜいしゃかえる。それだけに「支援しえん効果こうか国民こくみん説明せつめいする責任せきにんたす課題かだい」(三菱みつびし総合そうごう研究所けんきゅうじょ国際こくさい戦略せんりゃく研究けんきゅうグループ)もある。みずほ情報じょうほう総研そうけん環境かんきょう資源しげんエネルギー瀬戸口せとぐち泰史やすし次長じちょうは「現地げんち資本しほん主導しゅどう事業じぎょう後押あとおしするなど相手あいてこく経済けいざい事情じじょうまえるべきだ」と指摘してき過度かど資金しきん規模きぼ支援しえんさくにくぎをす。(臼井うすい慎太郎しんたろう

                  ◇

■2013ねん以降いこう途上とじょうこく支援しえんさく骨子こっし

途上とじょうこくニーズに対応たいおうした3基金ききん創設そうせつ

 (1)世界銀行せかいぎんこう活用かつよう温暖おんだん防止ぼうし活動かつどう支援しえんする「気候きこう変動へんどうもと かね

 (2)脆弱ぜいじゃく(ぜいじゃく)な後発こうはつ開発かいはつ途上とじょうこくしょう島嶼とうしょ(とうしょ)開発かいはつ途上とじょうこく活動かつどう支援しえんねらう 「適応てきおう基金ききん

 (3)温暖おんだん実態じったい把握はあく人材じんざい育成いくせいなどの体制たいせい整備せいび後押あとおしする 「体制たいせい強化きょうか基金ききん

最適さいてき資金しきん迅速じんそくけられるよう専門せんもんグループがワンストップで支援しえんする仕組しくみの整備せいび

知的ちてき財産ざいさんけん両立りょうりつするかたちでニーズに合致がっちした技術ぎじゅつ移転いてん普及ふきゅうする仕組しくみの構築こうちく

温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょう測定そくてい報告ほうこく検証けんしょうのためのルールづくり



 
 
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温室おんしつガス:濃度のうど最高さいこう記録きろく 08ねん世界せかい平均へいきん

世界せかい気象きしょう機関きかん(WMO)は23にち主要しゅよう温室おんしつ効果こうかガスである二酸化炭素にさんかたんそ、メタン、一酸化いっさんか窒素ちっその08ねん世界せかい平均へいきん大気たいきちゅう濃度のうどが、いずれも観測かんそく史上しじょう最高さいこう記録きろくしたと発表はっぴょうした。一貫いっかんして上昇じょうしょうしている二酸化炭素にさんかたんそ一酸化いっさんか窒素ちっそくわえ、最近さいきんよこばいだったメタンも2ねん連続れんぞく急増きゅうぞうした。依然いぜんとして排出はいしゅつ削減さくげんみが不十分ふじゅうぶん状況じょうきょうだ。

二酸化炭素にさんかたんそは385.2ppm(ppmは100まんぶんの1)で前年ぜんねんより2ppmえた。メタンは1797ppb(ppbは10おくぶんの1)で7ppb、一酸化いっさんか窒素ちっそは321.8ppbで0.9ppbえた。

石塚いしづか孝志たかし

毎日新聞まいにちしんぶん 2009ねん11月24にち 200ふん



 
 
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温暖おんだん>アフリカ内戦ないせん急増きゅうぞうおそれ 20ねんで5わりぞう

毎日新聞まいにちしんぶん - 11月27にち 10:42)

地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょう気温きおん上昇じょうしょうがこのままつづくと、アフリカでの内戦ないせん発生はっせい件数けんすうは2030ねんまでに現在げんざいより50%以上いじょう犠牲ぎせいしゃやく40まんにんえるおそれがあるとの予測よそくを、べいカリフォルニア大かりふぉるにあだいなどがまとめた。気温きおん上昇じょうしょう地域ちいき主要しゅよう産業さんぎょう農業のうぎょう打撃だげきあたえ、食料しょくりょうをめぐるあらそいをまねくのが理由りゆうという。べい科学かがくアカデミー紀要きよう掲載けいさいされた。

内戦ないせん相次あいつサハラ砂漠さはらさばく以南いなんのアフリカのくに対象たいしょう調しらべた。

81〜02ねん発生はっせいした内戦ないせん件数けんすう気温きおん関係かんけい分析ぶんせきしたところ、気温きおんが1たかとしには、内戦ないせん件数けんすうは4.5%、翌年よくねんに0.9%それぞれえることがかった。また、2030ねんまでに気温きおんは20世紀せいきまつくらべて0.7〜1.6上昇じょうしょうすると予測よそく内戦ないせん件数けんすうは54%、内戦ないせんまれる犠牲ぎせいしゃすう累積るいせきで39まん3000にんぞうになると試算しさんした。

かんがい整備せいび不十分ふじゅうぶんなアフリカでは気温きおんが1上昇じょうしょうすると、主要しゅよう穀物こくもつ生産せいさんりょうが10〜30%ちるとされる。研究けんきゅうチームは「国際こくさい社会しゃかいは、気温きおん上昇じょうしょう視野しやれた支援しえんいそぐべきだ」と指摘してきしている。【田中たなかやすしよし



 
 
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日米にちべいおう途上とじょうこくでの森林しんりん保全ほぜん資金しきん拠出きょしゅつ

温室おんしつ効果こうかガスの増加ぞうかまね熱帯ねったいりん破壊はかいふせぐため、日米にちべいおうけい8かこく来年らいねんから、途上とじょうこくでの違法いほう伐採ばっさい対策たいさく環境かんきょう配慮はいりょした森林しんりん経営けいえい支援しえん協力きょうりょくしてむことをめた。

国際こくさい熱帯ねったい木材もくざい機関きかん(ITTO、本部ほんぶ横浜よこはま)の熱帯ねったいりん保全ほぜん国際こくさいプログラムにけい12おくえん拠出きょしゅつする。

国際こくさい協力きょうりょく途上とじょうこく森林しんりん破壊はかいふせぎ、温室おんしつ効果こうかガスを削減さくげんする「REDD」とばれるあたらしいみの推進すいしんは、7にちはじまる国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやくだい15かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)の主要しゅよう議題ぎだいひとつ。ITTOは来年らいねんから3年間ねんかんで58おくえん事業じぎょう計画けいかくしており、REDDのモデルケースにしたいかんがえだ。

森林しんりん減少げんしょうともな二酸化炭素にさんかたんそCO2しーおーつー)の年間ねんかん排出はいしゅつりょうは、化石かせき燃料ねんりょう由来ゆらいCO2しーおーつーの5ぶんの1に相当そうとうする60おくトンにのぼる。

これを抑制よくせいするため、途上とじょうこく政府せいふ民間みんかん活動かつどう団体だんたい(NGO)がすすめる森林しんりん保全ほぜん協力きょうりょくする。

具体ぐたいてきには、違法いほう伐採ばっさいふせぐため、木材もくざい密輸みつゆせんまりや、違法いほう木材もくざい流通りゅうつう経路けいろ輸入ゆにゅうこくまで追跡ついせきする対策たいさく強化きょうかするほか、対策たいさく優先ゆうせん地域ちいきしぼみに必要ひつよう森林しんりん減少げんしょう実態じったい調査ちょうさむ。住民じゅうみん貧困ひんこんのために無秩序むちつじょ木材もくざい伐採ばっさいしないよう、農業のうぎょう林業りんぎょう熱帯ねったいりん保全ほぜん両立りょうりつさせる技術ぎじゅつ導入どうにゅうはかる。

食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)によると、アフリカや南米なんべい東南とうなんアジアを中心ちゅうしんに、熱帯ねったいりん毎年まいとし日本にっぽん面積めんせきの3ぶんの1に相当そうとうする1300まんヘクタールずつ消失しょうしつしている。

(2009ねん12月6にち0308ふん 読売新聞よみうりしんぶん



 
 
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温暖おんだん対策たいさく途上とじょうこく支援しえんねん100おくドル COP15、7にち開幕かいまく

【コペンハーゲン=生川おいかわあきら】2013ねん以降いこう地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさく国際こくさい枠組わくぐみ(ポスト京都きょうと議定ぎていしょ)をはなだい15かい国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)が7にち、コペンハーゲンで開幕かいまくする。20ねん目安めやすとする先進せんしんこく温暖おんだんガス削減さくげん目標もくひょう途上とじょうこく排出はいしゅつ抑制よくせい目標もくひょう最大さいだい焦点しょうてん日米にちべいおうなど先進せんしんこく途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさくうながすため、10〜12ねん対象たいしょうとしたとし100おくドル(やく9000おくえん規模きぼ資金しきん支援しえん見通みとおしだ。

COP15は18にちまでひらく。(1)先進せんしんこく温暖おんだんガス削減さくげん目標もくひょう(2)途上とじょうこく排出はいしゅつ抑制よくせいさく(3)途上とじょうこく支援しえん――などをんだ大枠おおわく政治せいじ合意ごうい目指めざす。法的ほうてき拘束こうそくりょくともなうポスト京都きょうと議定ぎていしょ文書ぶんしょ作成さくせい来年らいねんすが、今回こんかい会合かいごう採択さいたく時期じきめる。(07:00)



 
 
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温暖おんだん対策たいさく:EUが途上とじょうこくすうせんおくえん支援しえん

【ブリュッセル福島ふくしま良典よしのり欧州おうしゅう連合れんごう(EU、加盟かめい27カ国かこく)は途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさく支援しえんするため2010〜12ねんの3ねんぶんとして計数けいすうじゅうおくユーロ(すうせんおくえん)の拠出きょしゅつ表明ひょうめいする方針ほうしんかためた。10、11の両日りょうじつにブリュッセルでひらくEU首脳しゅのう会議かいぎ具体ぐたいてき金額きんがくめ、コペンハーゲンではじまった国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやくだい15かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)で表明ひょうめいする。

EUはこれまで途上とじょうこくへの短期たんき支援しえんについて「コペンハーゲン会議かいぎ結果けっかまえてめる」との立場たちばってきたが、交渉こうしょうはずみをつけるため拠出きょしゅつがく提示ていじすることにした。

COP15議長ぎちょうこくデンマークのムラー外相がいしょう毎日新聞まいにちしんぶん取材しゅざいに、EUの拠出きょしゅつがくを「3年間ねんかん最大さいだい70おくユーロ(やく9250おくえん)としたい」との意向いこうしめした。EUの行政府ぎょうせいふ欧州おうしゅう委員いいんかい途上とじょうこく温暖おんだん対策たいさくうなが短期たんきてき国際こくさい支援しえんとして、10〜12ねんの3年間ねんかん年間ねんかん50おく〜70おくユーロ(やく6600おく〜9250おくえん)が必要ひつよう見積みつもっている。

COP15では温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょう削減さくげん目標もくひょうめぐって先進せんしんこく途上とじょうこく対立たいりつしており、途上とじょうこく支援しえん会議かいぎ成否せいひかぎにぎる。デンマークはおひざもとのEUからおうぶん支援しえん表明ひょうめいけ、交渉こうしょう進展しんてんさせるテコにしたいかんがえとみられる。

また、毎日新聞まいにちしんぶん入手にゅうしゅしたEU首脳しゅのう会議かいぎ議長ぎちょう総括そうかつ草案そうあんによると、EUはCOP15の政治せいじ合意ごういを「6カ月かげつ以内いない」に法的ほうてき文書ぶんしょとするようもとめる。EUの温室おんしつ効果こうかガス削減さくげんはば従来じゅうらいの「20ねんまでに1990ねん20%」から「30%」にげる決断けつだん首脳しゅのう会議かいぎではくださず18にちまでつづくCOP15の最終さいしゅうばんめる。

毎日新聞まいにちしんぶん 2009ねん12月8にち 1500ふん



 
 
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COP15:途上とじょうこくとし100おくドル 日本にっぽん2〜3わり負担ふたん

【コペンハーゲンだいあい】国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやくだい15かい締約ていやくこく会議かいぎ(COP15)で、先進せんしんこく途上とじょうこくへの温暖おんだん対策たいさくのため12ねんまでにとし100おくドル(やく9000おくえん規模きぼ拠出きょしゅつすることで合意ごういする見通みとおしになった。今後こんご日米にちべいおうじく負担ふたん割合わりあい調整ちょうせいするが、日本にっぽん負担ふたんぶんは「過去かこ資金しきん援助えんじょ経緯けいいから2〜3わり」(政府せいふすじ)になるとみられる。

COP15では、京都きょうと議定ぎていしょさだめのない13ねん以降いこう国際こくさいてき温暖おんだん対策たいさく枠組わくぐ合意ごうい目指めざしている。同時どうじに、途上とじょうこく早期そうき対策たいさくるための「前金まえきん」として、10〜12ねん支援しえんする資金しきんがく焦点しょうてんひとつになっている。

デブア条約じょうやく事務じむ局長きょくちょうは7にち、「100おくドル規模きぼ資金しきん拠出きょしゅつ必要ひつよう」と演説えんぜつ。その会合かいごうで、日本にっぽん米国べいこく参加さんかする先進せんしんこくグループを代表だいひょうし、オーストラリアが「とし100おくドルという共通きょうつう認識にんしきができつつある」と表明ひょうめいした。

また、日本にっぽん途上とじょうこく支援しえんさく鳩山はとやまイニシアチブ」について、小沢おざわするどひとし環境かんきょうしょうは8にち閣議かくぎ会見かいけんで、今週こんしゅうちゅうに12ねんまでの資金しきん協力きょうりょく規模きぼめるとあきらかにした。小沢おざわ環境かんきょうしょうはすでに、ぜん政権せいけん支援しえんさくだった10〜12ねん支援しえんがくやく90おくドルに上乗うわのせする方針ほうしん表明ひょうめいしており、「(COP15では)金額きんがくはばたせたうえで、それなりの金額きんがく提示ていじする」とべた。

毎日新聞まいにちしんぶん 2009ねん12月9にち 230ふん



 
 
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ブラジル、森林しんりん伐採ばっさい監視かんし技術ぎじゅつをアジア・アフリカ諸国しょこく供与きょうよ

ブラジル政府せいふ地球ちきゅう温暖おんだん一因いちいんとされる森林しんりん伐採ばっさい監視かんし技術ぎじゅつを、熱帯ねったい雨林うりんかかえるアジアやアフリカ諸国しょこく来年らいねんから供与きょうよする。人工じんこう衛星えいせいによる森林しんりん画像がぞう解析かいせき方法ほうほう研修けんしゅう実施じっしし、違法いほう森林しんりん伐採ばっさいまり方法ほうほう伝授でんじゅ森林しんりん減少げんしょうおさえれば温暖おんだんガス排出はいしゅつりょう増加ぞうか抑制よくせいにもつながるため、森林しんりん保護ほごさくおな途上とじょうこくひろめていく。

研修けんしゅうはブラジルの国立こくりつ宇宙うちゅう研究所けんきゅうじょ環境かんきょう再生さいせい可能かのう天然てんねん資源しげんいんつ。宇宙研うちゅうけんはアマゾン河口かこう都市とし、ベレンに衛星えいせい監視かんし技術ぎじゅつ研修けんしゅう施設しせつ建設けんせつしており、 2010ねんがつ完成かんせい予定よてい国内こくない研修生けんしゅうせいくわえ、海外かいがいからも人材じんざいれる。画像がぞう解析かいせきくわえて、警察けいさつとの連携れんけいなどブラジルでの違法いほう伐採ばっさいまり対策たいさくについても紹介しょうかいする。(サンパウロ=だんうえまこと) (07:00)



 
 
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世界せかい気温きおん過去かこ最高さいこうになる可能かのうせい 世界せかい気象きしょう機関きかん

各地かくち異常いじょう気象きしょう

2010/12/3 12:36

【カンクン(メキシコ)=つじただしわたる世界せかい気象きしょう機関きかん(WMO)は2にち、2010ねん世界せかい気温きおん過去かこ最高さいこうになる可能かのうせいがあると発表はっぴょうした。 1961〜90ねん平均へいきんを0.44〜0.66上回うわまわり、1850ねん記録きろく開始かいし以来いらい上位じょういなかはいるのはほぼ確実かくじつだという。2001〜10ねんの10年間ねんかん平均へいきんでみれば、過去かこ最高さいこう更新こうしん確実かくじつとし、温暖おんだんへの危機ききうったえた。

だい16かい国連こくれん気候きこう変動へんどう枠組わくぐ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ(COP16)の会場かいじょう発表はっぴょうした。10ねんのデータは1〜10がつのもので、最終さいしゅう報告ほうこくは11ねんがつ公表こうひょうする。

10ねんは、アフリカ北部ほくぶの2がつ平均へいきん気温きおんどう時期じき過去かこ平均へいきんを3.7上回うわまわった。ロシアでは夏場なつばねつおそい、モスクワで最高さいこう気温きおん38.2 過去かこ最高さいこう更新こうしん森林しんりん火災かさいきた。フィンランド、ウクライナなどでも過去かこ最高さいこう気温きおん更新こうしん気温きおん上昇じょうしょうでインドネシアやオーストラリアは豪雨ごうう見舞みまわれ被害ひがいた。

北極圏ほっきょくけんこおりおおきさは460まん平方へいほうキロメートルと過去かこ平均へいきんを2まん平方へいほうキロメートル以上いじょう下回したまわる。グリーンランドも例年れいねんより気温きおんが3〜4たかく、こおりおおわれる面積めんせきすくなかった。

01ねんからの10年間ねんかん平均へいきんでみると、61〜90ねん長期間ちょうきかん平均へいきんくらべ0.46上回うわまわり、過去かこ最高さいこう更新こうしん確実かくじつとした。アフリカやアジア、北極圏ほっきょくけん気温きおんたかさが深刻しんこくで、過去かこの10ねん平均へいきんくらべて0.7〜0.9上回うわまわっている地域ちいきがあったという。



 
 
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乾燥かんそうしたサヘル地域ちいき貴重きちょう降雨こううデータ、湿度しつどがカギ

2011ねん06がつ13にち 15:44 発信はっしん:パリ/フランス

【6がつ13にち AFP】サハラ(Sahara)砂漠さばくみなみえん位置いちする西にしアフリカのサヘル(Sahel)地域ちいきはほとんどあめらず、世界せかいもっと農業のうぎょうかない土地とちの1つだが、地元じもと農家のうかにとって朗報ろうほうとなる「正確せいかく降雨こうう予報よほう」につながるかもしれない研究けんきゅうが、12にちえい科学かがく「ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)」電子でんしばん発表はっぴょうされた。

サヘル地域ちいき降雨こううの8〜9わりは、ねっせられた大地だいちからしょうじた水蒸気すいじょうきによる突然とつぜん集中しゅうちゅう豪雨ごううだ。えいふつごう研究けんきゅうしゃつくるチームは、2006〜10ねんにサヘル地域ちいきで4000けんちかくの暴風雨ぼうふうう観測かんそくした衛星えいせいデータに着目ちゃくもくし、土壌どじょう水分すいぶんかんする衛星えいせいデータとかさわせてみた。

すると、土壌どじょう湿度しつどおおきながある地域ちいきで、あめりやすいことがわかった。土壌どじょう水分すいぶんおお地域ちいきはばわずか10〜40キロとせまくても、隣接りんせつした土地とちがはるかに乾燥かんそうしていれば、あめるという。この結果けっかは、広域こういき湿潤しつじゅん地帯ちたい山岳さんがくなどの条件じょうけんもとづいた従来じゅうらい降雨こううモデルとはいちじるしくことなっている。

土壌どじょう湿度しつどおおきい地域ちいきでは、がほとんどない地域ちいきくらべて暴風雨ぼうふううこるかくりつが2ばいたかくなる。とくに、湿潤しつじゅん地域ちいきやく10キロ風上かざかみで、湿しめった空気くうき強風きょうふうながされてよわ卓越たくえつふうにぶつかることによってあめることがおおいと、えい研究けんきゅうしゃクリス・テイラー(Chris Taylor)かたった。

テイラーによると、今回こんかい研究けんきゅうは、気候きこう変動へんどうがサヘル地域ちいきにどのような影響えいきょうおよぼすかを的確てきかくじょうでも有益ゆうえきだという。(c)AFP



 
 
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気候きこうにおける森林しんりん役割やくわりかんがえられていたよりおおきかった 研究けんきゅう成果せいか

2011ねん07がつ18にち 13:50 発信はっしん:パリ/フランス

【7がつ18にち AFP】森林しんりん破壊はかいによってこりうるリスクのめんでも、ぎゃく森林しんりん再生さいせいがもたらしうる潜在せんざいてき利益りえきめんでも、地球ちきゅう気候きこうシステムにおける森林しんりん役割やくわりはこれまでにかんがえられていたよりもずっとおおきいと指摘してきする研究けんきゅう論文ろんぶんが14にちべい科学かがくサイエンス(Science)に発表はっぴょうされた。

この研究けんきゅうでは熱帯ねったい温帯おんたい寒帯かんたい気候きこうたいべつに、森林しんりん大気たいきちゅう温室おんしつ効果こうかガスを吸収きゅうしゅうするりょうについて、これまででもっと正確せいかく評価ひょうかおこなった。1990ねんから2007ねんまでの森林しんりん調査ちょうさ結果けっか気候きこうモデル、衛星えいせいデータなどをわせ、世界せかい森林しんりん大気たいき調整ちょうせいべんとしてたしている役割やくわりせまった。

論文ろんぶん共著きょうちょしゃつらねるオーストラリア国立こくりつ自然しぜん科学かがく産業さんぎょう研究けんきゅう機関きかん(CSIRO)の研究けんきゅういん、ジョゼプ・カナデル(Josep Canadell)は「人類じんるい排出はいしゅつした二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)を大気たいきちゅうから除去じょきょするじょう森林しんりん非常ひじょうおおきな役割やくわりたしている証拠しょうこが、はじめてぜん地球ちきゅう規模きぼしめされた」とかたり、「もし明日あしたにでも森林しんりん破壊はかいめれば、既存きそん森林しんりん再生さいせい森林しんりんわせて、化石かせき燃料ねんりょう使用しようによって排出はいしゅつされるCO2の半分はんぶん除去じょきょできる」という発見はっけんは「予想よそうしていなかった」と同氏どうしおどろいている。

意外いがいおおきな熱帯ねったい再生さいせいりん炭素たんそ吸収きゅうしゅうりょく

今回こんかい研究けんきゅうでは、1990〜2007ねん森林しんりんが、大気たいきちゅうおも二酸化炭素にさんかたんそかたち存在そんざいする炭素たんそを、年間ねんかんやく24おくトン吸収きゅうしゅうしたと推定すいていしている。これは化石かせき燃料ねんりょうによって1年間ねんかん排出はいしゅつされる炭素たんその3ぶんの1にあたるという。

一方いっぽう論文ろんぶんは、食料しょくりょう燃料ねんりょう生産せいさん開発かいはつのためおも熱帯ねったい地方ちほうすすんでいる森林しんりん破壊はかいによって、年間ねんかんやく29おくトンの炭素たんそ放出ほうしゅつされたとしている。これは人類じんるい活動かつどうによって放出ほうしゅつされる排出はいしゅつりょう全体ぜんたいの25%をえるという。従来じゅうらい研究けんきゅうでは、森林しんりん破壊はかい放出ほうしゅつされる温室おんしつ効果こうかガスのりょうぜん排出はいしゅつりょうの12〜20%程度ていどかんがえられていた。 

熱帯ねったい地方ちほう土地とち開墾かいこんのための伐採ばっさい野焼のやきののち再生さいせいした熱帯ねったいりんのCO2吸収きゅうしゅうりょくたかさは、おおきなおどろきだった。カナデルらの推計すいけいによると、熱帯ねったいりん再生さいせいによって毎年まいとし平均へいきん16おくトンものCO2が大気たいきから吸収きゅうしゅうされているという。

過去かこ10年間ねんかん年間ねんかんCO2吸収きゅうしゅうりょう気候きこうたいべつると、緯度いどたか寒帯かんたい森林しんりんが18おくトン、温帯おんたい森林しんりんが29おくトン、熱帯ねったい森林しんりんが37おくトンとなっている。しかし、熱帯ねったい森林しんりん破壊はかい再生さいせい計算けいさんれると、熱帯ねったいりん事実じじつじょうのカーボン・ニュートラルになっていた。

気候きこうのばらつきや昆虫こんちゅうによるがいといった様々さまざま要因よういんとしごとに変動へんどうがあり、長期ちょうきてき傾向けいこう予測よそくするには今回こんかい研究けんきゅう使つかった20ねんぶんたないデータでは十分じゅうぶんではない。しかし、2005ねんにアマゾン地方ちほうきた「100ねんに1」のだいかんばつで、この地方ちほう熱帯ねったいりんのCO2吸収きゅうしゅうりょう大幅おおはばちたことはしめされている。今回こんかい研究けんきゅう対象たいしょう期間きかんの2010ねんにもアマゾンはさらにひどいかんばつに見舞みまわれている。

森林しんりん位置いちづけ見直みなおしを

今回こんかいあらたな数字すうじわせると、地球ちきゅうじょう年間ねんかん石炭せきたん石油せきゆ、ガスの燃焼ねんしょうによって排出はいしゅつされるものの13%にあたるやく11おくトンの炭素たんそ吸収きゅうしゅうする能力のうりょくが、地球ちきゅう全体ぜんたい森林しんりんにあることがかった。「これだけのりょうを、現在げんざいのCO2削減さくげん計画けいかくや、欧州おうしゅう排出はいしゅつ取引とりひき市場いちばでの価格かかくえれば、なんじゅうおくユーロもの『節約せつやく』になる」(カナデル

気候きこう変動へんどう政策せいさくめんからえば、今回こんかい研究けんきゅうはふたつの重要じゅうようなことを示唆しさしている。ひとつはこれまでの科学かがくが、森林しんりん炭素たんそ吸収きゅうしゅうりょく森林しんりん破壊はかいによる排出はいしゅつりょう増加ぞうか両方りょうほう過小かしょう評価ひょうかしていたという事実じじつ。カナデルは「気候きこうまも戦略せんりゃくとしての森林しんりんは、従来じゅうらいかんがえられていたよりも中心ちゅうしんてき位置いちにある」と指摘してきする。

もうひとつは、登場とうじょうしつつある排出はいしゅつ取引とりひき市場いちばにおいて、森林しんりんはもっとおおきな役割やくわりになうべきだというてんだ。(c)AFP/Marlowe Hood



UP:2007 REV:20070618, 20180823, 0915, 24, 1013, 1222, 20190122, 25, 28, 0202, 0503, 0608, 10, 29, 0824, 0924, 20200213, 29, 0306, 27, 0407, 17, 22, 0507, 12, 0628, 1115
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