サッカー日本にっぽん代表だいひょう単語たんご

サッカー日本にっぽん代表だいひょうとは、日本にっぽんの、男子だんしサッカーにおける国くにを代表だいひょうするチームである。
日本にっぽんサッカー協会きょうかい（JFA）によって選出せんしゅつされる。

オリンピックのサッカー日本にっぽん代表だいひょうについては『U-23サッカー日本にっぽん代表だいひょう』の項こうを参照さんしょう。
女子じょしのサッカー日本にっぽん代表だいひょうについては『なでしこJAPAN』の項こうを参照さんしょうのこと。

概要がいよう

サッカーのナショナルチーム
日本にっぽん代表だいひょう
基本きほん情報じょうほう
国旗こっき
協会きょうかい	JFA
大陸たいりく	AFC（アジア）
FIFA加盟かめい	1929年ねん
FIFAコード	JPN
監督かんとく	森保もりやす一はじめ
FIFAワールドカップ
出場しゅつじょう	7回かい
最高さいこう成績せいせき	ベスト16（3回かい）
AFCアジアカップ
出場しゅつじょう	10回かい
最高さいこう成績せいせき	優勝ゆうしょう（4回かい）

現在げんざいのユニフォームカラーは青あお、サブカラーに白しろ。青あおの由来ゆらいとしては昔むかし日本にっぽん代表だいひょうは選抜せんばつチームという形かたちではなく1つのクラブや大学だいがくなどを日本にっぽん代表だいひょうチームとしており、優勝ゆうしょうを果はたした1930年ねん極東きょくとう選手権せんしゅけんに大半たいはんの選手せんしゅを送おくり込こんでいた東京とうきょう帝国ていこく大学だいがくのユニフォームが青あおだったために、そのまま採用さいようされたと考かんがえられている。

呼よび名なは単たんに代表だいひょうもしくは日本にっぽん代表だいひょうで、監督かんとくの名前なまえ＋ジャパン（トルシエジャパンなど）で特定とくていの監督かんとくの時代じだいのサッカー日本にっぽん代表だいひょうを呼よぶことも多おおい。2006年ねんW杯はいから「SAMURAI BLUE（サムライブルー）」という愛あい称しょうがつけられたが、「なでしこジャパン」に比ひべてあまり定着ていちゃくせず今いまではJFA程度ていどしか使用しようしていない。

Jリーグ発足ほっそく以前いぜんではアジアでも勝かてないことが多おおかったが、近年きんねんではアジアでもトップクラスの強つよ豪ごう国こくとなっており、AFCアジアカップでは歴代れきだい最多さいたとなる4回かいの優勝ゆうしょうを記録きろくしている。

ヨーロッパ・南米なんべいの強つよ豪ごう国こくと比ひべて、公式こうしき戦せんにおいては未いまだ大おおきな実み力ちから差さがあるものの、00年代ねんだい以降いこうはワールドカップの決勝けっしょうトーナメントにも進出しんしゅつするなど、アジアの代表だいひょう的てきなチームとして世界せかいレベルでも戦たたかえるチームへと成長せいちょうしている。近年きんねんでは、欧州おうしゅうのクラブに所属しょぞくしている選手せんしゅが増ふえており、ワールドカップ本ほん大会たいかいでのベスト8入いりが目め標しるべとなっている。

歴史れきし

黎明れいめい期き～ドーハの悲劇ひげき

最初さいしょの代表だいひょうチームの試合しあいが行おこなわれたのは1917年ねん。長ながい間あいだ国くに際さい大会たいかいでは本ほん大会たいかいに出場しゅつじょうすることも難むずかしかったが、1930年ねんの第だい9回かい極東きょくとう選手権せんしゅけんで初はつタイトルを獲得かくとく。オリンピックでは1936年ねんのベルリンオリンピックに出場しゅつじょうし、1回戦かいせんで優勝ゆうしょう候こう補ほのスウェーデンを相手あいてに大だい金星かなぼしを奪うばい（ベルリンの奇跡きせき）、ベスト8に進出しんしゅつしている。

時ときは流ながれ、1960年ねん代だいに後のちに日本にっぽんサッカーの父ちちと呼よばれたデットマール・クラマーを顧問こもんとして招聘しょうへいしチームを強化きょうか。1964年ねんの東京とうきょうオリンピックではベスト4進出しんしゅつを果はたし、釜本かまもと邦茂くにしげを擁ようした1968年ねんメキシコオリンピックでは3位いとなり、銅どうメダルを獲得かくとく。が、1972年ねんのミュンヘン五輪ごりん以降いこうは予選よせん敗退はいたいに甘あまんじる大会たいかいが続つづき、予選よせん突破とっぱは1996年ねんのアトランタ五輪ごりんになって再ふたたびようやく達成たっせいされた。

1991年ねんのプロリーグ（Jリーグ）発足ほっそくによって、日本にっぽんサッカー界さかいの実み力ちからは飛躍ひやく的てきに上昇じょうしょうし、アトランタ五輪ごりん出場しゅつじょうの他ほか、オフト監督かんとくに率ひきいられた日本にっぽん代表だいひょうチームは1992年ねん自じ国くに開催かいさいのAFCアジアカップで初はつ優勝ゆうしょう。
日本にっぽん国こく内うちでもサッカー人気にんきが一気いっきに上昇じょうしょうし、プレイ人口じんこうも増大ぞうだいした。

FIFAワールドカップ予選よせんには1954年ねん大会たいかいから参加さんかしているが、当時とうじは日本にっぽんサッカーがアマチュアだったこともあってむしろオリンピックの方ほうに力ちからを入いれており、アジア予選よせんを突破とっぱできずにいた。1986 FIFAワールドカップアジア予選よせんで韓国かんこくに2連敗れんぱいして敗退はいたいしたことでプロ化かの機運きうんは高たかまり、1992年ねんのJリーグ発足ほっそくに至いたった。また、1991年ねんよりオリンピックのサッカー競技きょうぎが23歳さい以下いかの大会たいかいとなったこともあり、JFAの設定せっていする最大さいだいの目め標しるべはワールドカップへと変更へんこうとなった。

1992年ねんに初はつの外国がいこく人じん監督かんとくとなるハンス・オフトを招聘しょうへい。当初とうしょはラモス瑠偉ら主あるじ力ちからから反発はんぱつされたオフトだったが、まずダイナスティカップ1992で優勝ゆうしょうを飾かざる。さらには、自じ国くに開催かいさいとなったAFCアジアカップ1992では、決勝けっしょうのサウジアラビア戦せんで高木たかぎ琢みがく也のゴールを守まもり切きり、初はつ優勝ゆうしょう。結果けっかを残のこせたことでラモスもオフトの方針ほうしんに従したがうようになり、ワールドカップ初はつ出場しゅつじょうに向むけ、これまでにないほど機運きうんが高たかまっていた。

そしてカタール・ドーハでの集中しゅうちゅう開催かいさいとなった1994 FIFAワールドカップのアジア最終さいしゅう予選よせんでは、最初さいしょの2試合しあいに躓つまずきながらも、北朝鮮きたちょうせん戦たたかえ、そして韓国かんこく戦せんを三浦みうら知良かずよしの活躍かつやくで連勝れんしょう、最さい終戦しゅうせんを残のこして地区ちく1位いに上のぼりつめる。日本にっぽん代表だいひょう結成けっせいから77年ねん目めにしてついに本戦ほんせん出場しゅつじょうかと期待きたいされたが、最終さいしゅう・イラク戦せんでロスタイムに同点どうてん弾だんを決きめられて敗退はいたい、2位い3位いが共ともに勝利しょうりしたため3位いに転落てんらくし、惜おしくも出場しゅつじょうを逃のがした（ドーハの悲劇ひげき）。

ドーハの悲劇ひげきの後のち、悲願ひがんのワールドカップ初はつ優勝ゆうしょうに向むけてファルカンを監督かんとくとして招聘しょうへいするも、アジア大会たいかいベスト8敗退はいたいを受うけてわずか1年ねんで解任かいにん。後任こうにんとして日本にっぽん国こく内うちで屈こごめ指ゆびの名将めいしょうとされていた加茂かも周しゅうを監督かんとくに迎むかえる。1996年ねんアトランタ五輪ごりんでブラジルを破やぶる大だい金星かなぼし（マイアミの奇跡きせき）のメンバーである中田なかた英寿ひでとしや川口かわぐち能のう活かつらが加くわわり、ワールドカップ初はつ出場しゅつじょうへの機運きうんはこれまでにないほど高たかまっていた。

ワールドカップ初はつ出場しゅつじょう後ご

1998 FIFAワールドカップ・フランス大会たいかい・アジア最終さいしゅう予選よせんでは、一時いちじは敗退はいたいの危機ききに直面ちょくめんし、加茂かも周しゅうが解任かいにんされる事態じたいへと発展はってんする。だが、後任こうにんとしてコーチから昇格しょうかくした岡田おかだ武史たけしのもとでチームの立たて直なおしに成功せいこうすると、第だい3代表だいひょう決定けってい戦せんでは中田なかた英寿ひでとしの3ゴール全すべてに絡からむ活躍かつやくと岡野おかの雅行まさゆきのVゴールによってイランを破やぶり、とうとう本ほん大会たいかい出場しゅつじょうを決きめる（ジョホールバルの歓喜かんき）。本ほん大会たいかいでは大会たいかい直前ちょくぜんでエースであった三浦みうら知良かずよしが落選らくせんするという激げき震ふるえが走はしる中なか、アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカを相手あいてに3戦せん全敗ぜんぱいでグループステージ敗退はいたいしたものの、日本にっぽん国こく内うちでのサッカーワールドカップと日本にっぽん代表だいひょうへの注ちゅう目め度どはますます上あがる。大会たいかい後ご、中心ちゅうしん選手せんしゅに成長せいちょうした中田なかた英寿ひでとしはイタリア・セリエAへ移籍いせきし活躍かつやく。その後ご続つづく日本人にっぽんじん選手せんしゅの欧州おうしゅうでの活躍かつやくの先駆さきがけとなる。

その後ご、監督かんとくに就任しゅうにんしたフランス人ひとのフィリップ・トルシエのもと若年じゃくねん層そうの強化きょうかに着手ちゃくしゅ。小野おの伸二しんじや稲本いなもと潤一じゅんいちらを擁ようした1999年ねんのワールドユースでは準じゅん優勝ゆうしょう、2000年ねんのシドニー五輪ごりんではベスト8と好成績こうせいせきを残のこし、トルシエは彼かれらをチームの中心ちゅうしんとし、フラット3と呼よばれた攻撃こうげき的てきな戦術せんじゅつを推おし進すすめていく。韓国かんこくとの共催きょうさいとなった2002 FIFAワールドカップ・日にち韓かん大会たいかいでは初戦しょせんのベルギー戦せんで初はつの勝かち点てん1を手てにすると、第だい2戦せんのロシア戦せんで稲本いなもと潤一じゅんいちが決勝けっしょうゴールを決きめ、歴史れきし的てきなワールドカップ初はつ勝利しょうりを飾かざる。結局けっきょく、自じ国くに開催かいさいというアドバンテージもあり、2勝しょう1分ふんで決勝けっしょうトーナメントに初はつ進出しんしゅつを果はたす。しかし、ラウンド16ではトルシエの奇策きさくが裏うら目めに出でる格好かっこうでトルコに敗やぶれ、ベスト16で姿すがたを消けすことに。なお、日本にっぽんが稲本いなもと潤一じゅんいちの決勝けっしょうゴールによって歴史れきし的まと初はつ勝利しょうりを挙あげたグループステージ第だい2戦せんのロシア戦せんは、平ひらた均ひとし視聴しちょう率りつ66.1％という驚異きょうい的てきな高こう視聴しちょう率りつを記録きろくしている。

トルシエの後任こうにんにはサッカーの神様かみさまと呼よばれたジーコが就任しゅうにん。2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会たいかいでは、円熟えんじゅく期きに入はいった黄金おうごん世代せだいを中心ちゅうしんとしたメンバーで大おおいに期待きたいされたが、ジーコの監督かんとく経験けいけんの乏まずしさと選手せんしゅの自じ主あるじ性せいを求もとむめたが故ゆえの選手せんしゅ間あいだの軋きし轢、チームの中心ちゅうしんとして期待きたいされた中村なかむら俊輔しゅんすけの不調ふちょうなどが重かさなり、初戦しょせんのオーストラリア戦せんを逆転ぎゃくてん負まけで落おとし、第だい3戦せんのブラジル戦せんで大敗たいはいしたことにより2敗はい1分ふんでグループステージ敗退はいたいとなる。「史上しじょう最強さいきょう」と謳うたわれたチームは大おおきく期待きたいを裏切うらぎる結果けっかとなった。大会たいかい後ご、中田なかた英寿ひでとしが29歳さいの若わかさで現役げんえき引退いんたいを表明ひょうめいする。

当時とうじ、次回じかい大会たいかいへ向むけて名将めいしょうと名高なだかいイビチャ・オシム氏しを監督かんとくに迎むかえ、チームを根本こんぽんから作つくり直なおす動うごきが強つよまった。氏しのモットーである「考かんがえて走はしるサッカー」をテーマに、鋭するどいパスと緻密ちみつかつ多様たようなフォーメーションを駆使くしする新あらたなプレイスタイルが作つくり上あげられ、親おや善ぜん試合しあいなどで見みせた、それまでの日本にっぽん代表だいひょうとは大おおきく違ちがうプレイは、荒削あらけずりながらも次代じだいの活躍かつやくを期待きたいさせるものであった。
が、当とうのオシム氏しが2007年ねんに脳のう梗塞こうそくで倒たおれてしまい、監督かんとく業ごう続行ぞっこうが事実じじつ上うえ不可能ふかのうとなったため、岡田おかだ武史たけしが招聘しょうへいされた。奇くしくも1998年ねんのワールドカップのときと同おなじく、代理だいり監督かんとくとしての就任しゅうにんであった。

こうして迎むかえた2010 FIFAワールドカップ・南みなみアフリカ大会たいかいでは、オシムと比ひべて岡田おかだへの期待きたい感かんが低ひくかったことや、直前ちょくぜんの親おや善ぜん試合しあいで4連敗れんぱいしたこともあって、前ぜん大会たいかいとは対照たいしょう的てきに国くに内うちの期待きたいは圧倒的あっとうてきに薄うすかった。
が、土壇場どたんばでエースであった中村なかむら俊輔しゅんすけをレギュラーから外はずし、守備しゅびを中心ちゅうしんに据すえた戦術せんじゅつに変更へんこうしたことが功こうを奏そうしたか、初戦しょせんのカメルーン戦せんを1トップで起用きようされた本田ほんだ圭けい佑たすくのゴールで勝利しょうりすると、第だい3戦せんのデンマーク戦せんにも3-1で勝利しょうりし、薄うすい期待きたいとは裏うら腹はらに2勝しょう1敗はいでグループ2位いとなり決勝けっしょうトーナメントに進出しんしゅつ。
決勝けっしょうトーナメント1回戦かいせんでパラグアイにPK戦せんで敗やぶれるも他た国くに開催かいさいでのワールドカップ初はつのベスト16入いりを果はたし、国くに内うちでは日本にっぽん代表だいひょうの人気にんきが一気いっきに再燃さいねんした。また、この大会たいかい後ごから日本人にっぽんじん選手せんしゅの海外かいがい移籍いせきが加速かそくするようになり、日本にっぽんサッカーが新あらたなフェイズへと突入とつにゅうした大会たいかいともなった。

そして、2010年ねんワールドカップをもって岡田おかだは代表だいひょうを退しりぞき、その後任こうにんに、イタリアの名門めいもんクラブの監督かんとくを歴任れきにんしたベテラン、アルベルト・ザッケローニ氏しを迎むかえ、新あらたなスタートを切きった。

AFCアジアカップでは2000年ねん、2004年ねんと連覇れんぱしている。2007年ねん大会たいかいでは4位いに終おわっていた。アルベルト・ザッケローニ監督かんとく就任しゅうにん後ごの2011年ねん大会たいかいでは、数々かずかずの厳きびしい判定はんていに苦くるしめられながらも本田ほんだ圭けい佑たすくや香川かがわ真司しんじら海外かいがいのクラブに所属しょぞくするタレントの活躍かつやくもあって再ふたたびアジア王者おうじゃに返かえり咲ざいた。4度どの優勝ゆうしょうは、参加さんか国くに中なかトップの数字すうじである。その後ごのワールドカップ・アジア予選よせんでも圧倒的あっとうてきな強つよさで突破とっぱを決きめ、欧州おうしゅうの強つよ豪ごう国こくとの親おや善ぜん試合しあいで互角かくに渡わたり合あうなど、「ザックJAPAN」はこれまでに無むいほどの大おおきな期待きたいと支持しじを集あつめていた。

だが、肝心かんじんの2014 FIFAワールドカップブラジル大会たいかいでは、攻撃こうげき力ちからの強化きょうかを持もって大会たいかいに臨のぞむも肝心かんじんの本ほん大会たいかい予選よせんでは得点とくてん力ちからは鳴なりを潜ひそめ、2013年ねんから続つづく失点しってん癖くせが抜ぬけず初戦しょせんのコートジボアール戦せんでは本田ほんだの先制せんせいゴールも、後半こうはんのディディエ・ドログバ投入とうにゅうから相次あいついで失点しってん。その後ごのギリシャ戦せんではスコアレスドロー、コロンビア戦せんでは4失点しってんを喫きっし、1分ふん2敗はいとグループリーグ最下位さいかいで大会たいかいを終おえた。

2014 FIFAワールドカップ大会たいかい終了しゅうりょう後ご、アルベルト・ザッケローニ氏しが退任たいにんを表明ひょうめいした。後任こうにんには、サッカーメキシコ代表だいひょうや、エスパニョールを率ひきいたメキシコ人ひと監督かんとく、ハビエル・アギーレ氏しが就任しゅうにん。

ハビエル・アギーレ監督かんとく就任しゅうにん後ごのAFCアジアカップ2015年とし大会たいかいでは、前回ぜんかい大会たいかいに引ひき続つづき連覇れんぱがかかっていたが、グループリーグを首位しゅいで通過つうかしながら、UAEとのPK戦せんの末すえ、敗北はいぼく。5大会たいかいぶりのベスト8という不ふ甲斐かいない結果けっかに終おわってしまった。

AFCアジアカップ2015終了しゅうりょう後ご、ベスト8という成績せいせきと過去かこの八百長やおちょう疑惑ぎわくを理由りゆうにハビエル・アギーレ監督かんとくの解任かいにんが発表はっぴょうされた。後任こうにんには元もとアルジェリア代表だいひょう監督かんとくのヴァヒド・ハリルホジッチ氏しが就任しゅうにん。

2018 FIFAワールドカップ大会たいかい一いちか月つき前まえにハリルホジッチ監督かんとくを解任かいにん。後任こうにんに西野にしの朗あきらが大会たいかい終了しゅうりょうまでという形かたちで就任しゅうにん。一連いちれんの騒動そうどうや代表だいひょうの成績せいせき不振ふしんも重かさなり国くに内うちの期待きたいは圧倒的あっとうてきに薄うすかった。
こうして始はじまったロシア大会たいかいでは蓋ぶたを開あけてみると、グループリーグ初戦しょせんのコロンビア戦せんでは相手あいてが10人にんになるという思おもわぬ展開てんかいになると、大迫おおさこ勇いさむ也の決勝けっしょうゴールによって歴史れきし的てき白しろ星ほしを挙あげる。次つぎ戦せんのセネガル戦せんでは引ひき分わけ、最さい終戦しゅうせんポーランド戦せんでは物議ぶつぎをかもすもグループリーグ2位いで通過つうかした。
決勝けっしょうトーナメント1回戦かいせんでベルギーに一時いちじは2点てんリードするも後半こうはんで同点どうてんに追おいつかれアディッショナルで逆転ぎゃくてんを許ゆるし敗退はいたいとなった。

大会たいかい終了しゅうりょう後ご、当初とうしょの予定よてい通どおり西野にしの朗あきら氏しの退任たいにんを表明ひょうめいした。後任こうにんは森保もりやす一はじめ氏しがオリンピック代表だいひょう監督かんとくを兼任けんにんする形かたちで就任しゅうにん。2020年ねん11月のオーストリア遠征えんせいでは全員ぜんいんが海外かいがい組くみで構成こうせいされるなど、タレント力ちからでは過去かこ最高さいこうと言いえる陣じん容ようではあったが、2019年ねんのAFCアジアカップでは準じゅん優勝ゆうしょう、メダル獲得かくとくが期待きたいされた東京とうきょう五輪ごりんでは3位い決定けってい戦せんで敗やぶれるなど、森もり保ほの偏かたよった選手せんしゅ選考せんこうや選手せんしゅ任まかせの采配さいはいから何なにかと批判ひはんが集あつまり、低調ていちょうな戦たたかいぶりから国くに民みんの代表だいひょう離ばなれが深刻しんこくなものとなってしまう。2022ワールドカップ・アジア最終さいしゅう予選よせんでも一時いちじは敗退はいたいの危機ききに直面ちょくめんするが、予選よせん途中とちゅうのシステム変更へんこうが功こうを奏そうし、本ほん大会たいかい出場しゅつじょうを勝かち取とる。
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会たいかいでは、ドイツ、スペインという強つよ豪ごうと同おなじ組ぐみに入はいったことで日本にっぽん国こく内うちでの期待きたい値ちは薄うすく、森もり保ほJAPANに対たいする国くに民みんの期待きたい値ちも低ひくいままだった。だが、グループリーグ初戦しょせんのドイツ戦せんでは前半ぜんはんこそ劣勢れっせいに立たたされ1点てんのリードを許ゆるすが、後半こうはんに投入とうにゅうした堂どう安やす律りつ、浅野あさの拓磨たくまのゴールで何なんと歴史れきし的てきな大だい金星かなぼしを飾かざり、世界せかい中なかを驚おどろかせることになる。この快挙かいきょに冷さめていた国くに内うちのサッカー熱ねつが一気いっきに高たかまるようになり、何なにかと批判ひはんされていた森もり保ほ監督かんとくを称賛しょうさんする手てのひら返がえしが続出ぞくしゅつするようになった。続つづくコスタリカ戦せんは低調ていちょうな出来できで敗やぶれるが、第だい3戦せんのスペイン戦せんでは前半ぜんはんに1点てんリードを許ゆるしながら、またも後半こうはんに投入とうにゅうした三さん笘薫・堂どう安やすの活躍かつやくによって逆転ぎゃくてん勝利しょうりを飾かざり、グループ首位しゅいでの2大会たいかい連続れんぞくでの決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつを果はたす。しかし、ラウンド16のクロアチア戦せんではPK戦せんの末すえに敗やぶれ、目め標しるべとして掲かかげていたベスト8進出しんしゅつはまたも果はたせなかった。

ワールドカップ後ご、森もり保ほ監督かんとくが引ひき続つづき代表だいひょう監督かんとくを務つとめることになる。2023年ねんの代表だいひょう戦せんではドイツとのアウェイ戦せんに1-4と完かん勝かちするなど10連勝れんしょうという快かい進撃しんげきを見みせたこともあり、2024年ねん1月がつにカタールで開催かいさいされたAFCアジアカップ2023では優勝ゆうしょう候こう補ほの大本おおもと命いのちと見みられていた。しかし、三さん笘薫、冨とみ安あん健けん洋よう、久保くぼ建けん英えいら主あるじ力ちからの多おおくが怪かい我わがを抱かかえたまま大会たいかいに入はいったことに加くわえ、21歳さいのGK鈴木すずき彩あや艶つやを抜擢したことで守備しゅびの不安定ふあんていさが露呈ろてい。加くわえて、伊東いとう純じゅん也が週刊しゅうかん誌し報道ほうどうの影かげ響ひびきで大会たいかい中ちゅうに代表だいひょうから離脱りだつ。こういった問題もんだい点てんを抱かかえたまま迎むかえたグループD第だい2節せつのイラク戦せんでは、アジアカップでは35年ねんぶりとなるグループリーグでの敗北はいぼくを喫きっすると、準々じゅんじゅん決勝けっしょうのイラン戦せんでは、前半ぜんはんに先制せんせいするも後半こうはんは相手あいての講こうじた日本にっぽん対策たいさくを打開だかいすることができずに1-2で逆転ぎゃくてん負まけ。史上しじょう最強さいきょうと呼よばれたチームはベスト8で敗退はいたいという大おおきく期待きたいを裏切うらぎる結果けっかに終おわってしまった。

主おもな戦績せんせき

FIFAワールドカップ

ベスト16（2002, 2010, 2018, 2022）、グループリーグ敗退はいたい（1998, 2006, 2014）

AFCアジアカップ

優勝ゆうしょう（1992, 2000, 2004, 2011）

準じゅん優勝ゆうしょう（2019）

ベスト4（2007）

ベスト8（1996, 2015, 2023）

FIFAコンフェデレーションズカップ

準じゅん優勝ゆうしょう（2001）、グループステージ敗退はいたい（1995, 2003, 2005, 2013）

ダイナスティカップ

優勝ゆうしょう（1992, 1995, 1998）

EAFF E-1サッカー選手せんしゅ権けん

優勝ゆうしょう（2013, 2022,）、準じゅん優勝ゆうしょう（2003, 2005, 2008, 2017, 2019）

コパ・アメリカ

グループステージ敗退はいたい（1999, 2019）

UFWC(非公式ひこうしきサッカー世界せかい王者おうじゃ)

チャンピオン（2010/10/8～2011/11/15)前ぜん王者おうじゃアルゼンチンを倒たおしてタイトル獲得かくとく(http://www.ufwc.co.uk/)

世代せだい別べつの戦績せんせき

オリンピック

3位い（1968）、4位い（2012, 2021）、ベスト8（1936, 1964, 2000）

FIFA U-20ワールドカップ

準じゅん優勝ゆうしょう（1999）、ベスト8（1995, 1997, 2003）

FIFA U-17ワールドカップ

ベスト8（1993、2011）

歴代れきだいの代表だいひょう監督かんとく

ワールドカップを戦たたかった監督かんとくは太字ふとじ。代行だいこうは除のぞく。国旗こっきが付ついているのは外国がいこく人じん監督かんとく。

• 佐々木ささき等ひとし（1921）
• 西田にしだ満まん寿ことぶき次郎じろう（1923）
• 山田やまだ午うま郎ろう（1925）
• 鈴木すずき重義しげよし（1930）
• 竹たけ腰こし重じゅう丸まる（1934）
• 鈴木すずき重義しげよし（1936）
• 竹たけ腰こし重じゅう丸まる（1938-1940）
• 工藤くどう孝一こういち（1942）
• 二宮にのみや洋一よういち（1951）
• 竹たけ腰こし重じゅう丸まる（1951-1956）
• 高橋たかはし英えい辰たつ（1957）
• 川本かわもと泰三たいぞう（1958）
• 竹たけ腰こし重じゅう丸まる（1958-1959）
• 高橋たかはし英えい辰たつ（1960-1962）
• 長沼ながぬま健けん（1962-1969）
• 岡野おかの俊一郎しゅんいちろう（1970-1971）
• 長沼ながぬま健けん（1972-1976）
• 二宮にのみや寛ひろし（1976-1978）
• 下村しもむら幸男ゆきお（1979-1980）
• 渡辺わたなべ正ただし（1980）
• 川かわ淵ふち三郎さぶろう（1980-1981）
• 森もり孝こう慈（1981-1985）
• 石井いしい義信よしのぶ（1986-1987）
• 横山よこやま謙三けんぞう（1988-1992）
• ハンス・オフト（1992 - 1993）- アジアカップ1992優勝ゆうしょう
• パウロ・ロベルト・ファルカン（1994）
• 加茂かも周しゅう（1994-1997）
• 岡田おかだ武史たけし（1997- 1998）
• フィリップ・トルシエ（1998-2002）- アジアカップ2000優勝ゆうしょう
• ジーコ（2002-2006）- アジアカップ2004優勝ゆうしょう
• イビチャ・オシム（2006-2007）
• 岡田おかだ武史たけし（2007-2010）
• アルベルト・ザッケローニ（2010-2014）- アジアカップ2011優勝ゆうしょう
• ハビエル・アギーレ（2014-2015）
• ヴァヒド・ハリルホジッチ（2015-2018）
• 西野にしの朗あきら（2018）
• 森保もりやす一はじめ（2018-)

主おもな代表だいひょう選手せんしゅ

• 杉山すぎやま隆たかし一いち（1961-1965）
• 釜本かまもと邦茂くにしげ（1964-1977） - 歴代れきだい最多さいた得点とくてん（75得点とくてん）
• 奥おく寺てら泰やすし彦（1970-1987）
• 松木まつき安太郎やすたろう（1984-1987）
• 加藤かとう久ひさ（1987-1988）
• 原はら博実ひろみ   （1978-1988） - 歴代れきだい得点とくてん4位い（37得点とくてん）
• 木村きむら和かず司つかさ（1979-1987） -　歴代れきだい得点とくてん8位い（26得点とくてん）
• 都と並なみ敏史としふみ（1980-1995）
• 松永まつなが成立せいりつ（1988-1995）
• 柱はしら谷たに哲二てつじ（1988-1995）
• 井原いはら正巳まさみ（1988-1999） - 歴代れきだい出場しゅつじょう4位い（122試合しあい）
• ラモス瑠偉（1990-1995）
• 三浦みうら知良かずよし（1990-2000） - 歴代れきだい得点とくてん2位い（55得点とくてん）
• 北澤きたざわ豪つよし（1991-1999）
• 高木たかぎ琢みがく也（1992-1997）- 歴代れきだい得点とくてん7位い（27得点とくてん）
• 中山なかやま雅史まさし（1992-2003）
• 岡野おかの雅行まさゆき（1995-1999）
• 名波なば浩ひろし（1995-2001）
• 中田なかた英寿ひでとし（1997- 2006） 
• 川口かわぐち能のう活かつ（1997-2010） - 歴代れきだい出場しゅつじょう6位い（116試合しあい）
• 柳沢やなぎさわ敦あつし（1998-2006）
• 小野おの伸二しんじ（1998-2008）
• 中澤なかざわ佑二ゆうじ（1999-2010） - 歴代れきだい出場しゅつじょう8位い（110試合しあい）
• 宮本みやもと恒ひさし靖やすし（2000-2006）
• 高原たかはら直ただし泰やすし（2000-2008）
• 稲本いなもと潤一じゅんいち（2000-2010）
• 中村なかむら俊輔しゅんすけ（2000-2010） - 歴代れきだい出場しゅつじょう9位い（98試合しあい） 歴代れきだい得点とくてん10位い（24得点とくてん）
• 鈴木すずき隆行たかゆき（2001-2005）
• 遠藤えんどう保たもつ仁ひとし（2002-2015） - 歴代れきだい最多さいた出場しゅつじょう（152試合しあい）
• 大久保おおくぼ嘉人よしと（2003-2014）
• 田中たなかマルクス闘莉王トゥーリオ（2006-2010）
• 長谷部はせべ誠まこと（2006年ねん - 2018年ねん） - 歴代れきだい出場しゅつじょう7位い（114試合しあい）
• 内田うちだ篤人あつひと（2008-2015）
• 本田ほんだ圭けい佑たすく（2008-2018） - 歴代れきだい出場しゅつじょう9位い（98試合しあい）、歴代れきだい得点とくてん4位い（37得点とくてん）
• 長友ながとも佑たすく都と（2008-） - 歴代れきだい出場しゅつじょう2位い（142試合しあい）
• 岡崎おかざき慎まき司つかさ（2008-2019） - 歴代れきだい出場しゅつじょう5位い（119試合しあい）、歴代れきだい得点とくてん3位い（41得点とくてん）
• 香川かがわ真司しんじ（2008-2019） - 歴代れきだい得点とくてん6位い（31得点とくてん）
• 乾いぬい貴士たかし（2009-2019）
• 吉田よしだ麻也まや（2010-） - 歴代れきだい出場しゅつじょう3位い（126試合しあい）
• 大迫おおさこ勇いさむ也（2013-） - 歴代れきだい得点とくてん9位い（25得点とくてん）

2022 FIFAワールドカップ・カタール大会たいかいメンバー

• GK　1 川島かわしま永ひさし嗣　ストラスブール（フランス / リーグ・アン）　4回かい目め
• GK　12 権田ごんだ修一しゅういち　清水しみずエスパルス　2回かい目め
• GK　23 シュミット・ダニエル　シント=トロイデン（ベルギー / ジュピラー・プロ・リーグ）　初はつ
• DF　2 山根やまね視み来らい　川崎かわさきフロンターレ　初はつ
• DF　3 谷口たにぐち彰あきら悟さとる　川崎かわさきフロンターレ　初はつ
• DF　4 板倉いたくら滉ひろし　ボルシアMG（ドイツ / ブンデスリーガ）　初はつ
• DF　5 長友ながとも佑たすく都と　FC東京とうきょう　4回かい目め
• DF　16 冨とみ安あん健けん洋よう　アーセナル　初はつ
• DF　19 酒井さかい宏樹ひろき　浦和うらわレッズ　3回かい目め
• DF　22 吉田よしだ麻也まや(C)　シャルケ04（ドイツ / ブンデスリーガ）　3回かい目め
• DF　26 伊藤いとう洋ひろし輝てる　VfBシュトゥットガルト（ドイツ / ブンデスリーガ）　初はつ
• MF　6 遠藤えんどう航わたる　VfBシュトゥットガルト（ドイツ / ブンデスリーガ）　2回かい目め
• MF　7 柴崎しばざき岳たけし　レガネス（スペイン / セグンダ・ディビシオン）　2回かい目め
• MF　8 堂どう安やす律りつ　フライブルク（ドイツ / ブンデスリーガ）　初はつ
• MF　9 三さん笘薫　ブライトン（イングランド / プレミアリーグ）　初はつ
• MF　10 南野みなみの拓実たくじつ　ASモナコ（フランス / リーグ・アン）　初はつ
• MF　11 久保くぼ建けん英えい　レアル・ソシエダ（スペイン / ラ・リーガ）　初はつ
• MF　13 守田もりた英正ひでまさ　スポルティングCP（ポルトガル / プリメイラ・リーガ）　初はつ
• MF　14 伊東いとう純じゅん也　スタッド・ランス（フランス / リーグ・アン）　初はつ
• MF　15 鎌田かまた大地だいち　フランクフルト（ドイツ / ブンデスリーガ）　初はつ
• MF　17 田中たなか碧あおい　デュッセルドルフ（ドイツ / ツヴァイテリーガ）　初はつ
• MF　24 相馬そうま勇いさむ紀おさむ　名古屋なごやグランパス　初はつ
• FW　18 浅野あさの拓磨たくま　ボーフム（ドイツ / ブンデスリーガ）　3回かい目め
• FW　20 町野まちの修平しゅうへい　湘南しょうなんベルマーレ　初はつ
• FW　21 上田うえだ綺あやぎぬ世よ　サークル・ブルッヘ（ベルギー / ジュピラー・プロ・リーグ）　初はつ
• FW　25 前田まえだ大まさる然しか　セルティックFC（スコットランド / スコティッシュプレミアシップ）　初はつ