アンジェ

Angers
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行政ぎょうせい
国くに	フランス
地域ちいき圏けん (Région)	ペイ・ド・ラ・ロワール地域ちいき圏けん
県けん (département)	メーヌ＝エ＝ロワール県けん; (県庁けんちょう所在地しょざいち)
郡ぐん (arrondissement)	アンジェ郡ぐん
小郡おごおり (canton)	8小しょう郡ぐん庁ちょう所在地しょざいち
INSEEコード	49007
郵便ゆうびん番号ばんごう	49000, 49100
市長しちょう（任期にんき）	ジャン＝マルク・ヴェルシェール; （2022年ねん-2026年ねん）
自治体じちたい間あいだ連合れんごう (fr)	fr:Communauté d'agglomération d'Angers Loire Métropole
人口じんこう動態どうたい
人口じんこう	149 017人にん; （2012年ねん）
人口じんこう密度みつど	3 490人にん/km2
住民じゅうみんの呼称こしょう	Angevins, anciennement : Andegaves
地理ちり
座標ざひょう	北緯ほくい47度ど28分ふん25秒びょう西経せいけい0度ど33分ふん15秒びょう / 北緯ほくい47.473612度ど西経せいけい0.554167度ど座標ざひょう: 北緯ほくい47度ど28分ふん25秒びょう西経せいけい0度ど33分ふん15秒びょう / 北緯ほくい47.473612度ど西経せいけい0.554167度ど
標高ひょうこう	平均へいきん:20 m; 最低さいてい:12 m; 最高さいこう:64 m
面積めんせき	42,70km2 (4 270ha)
	Angers
公式こうしきサイト	Ville d'Angers
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アンジェ（Angers）は、フランス西部せいぶ、メーヌ川がわ河畔かはんに位置いちするペイ・ド・ラ・ロワール地域ちいき圏けんメーヌ＝エ＝ロワール県けんの県庁けんちょう所在地しょざいちである。ここの南西なんせい部ぶで県けん名めいに使つかわれているメーヌ川がわと本流ほんりゅうロワール川がわが合流ごうりゅうする。

地名ちめい学がく

語源ごげん

1657年ねんに制作せいさくされたこの銅版どうはん画がでは、 Andegavum Angers と呼よばれている

アンジェが初はじめて言及げんきゅうされたのは、150年ねん頃ごろに書かかれたクラウディオス・プトレマイオスの『ゲオグラフィア』(Geographia、地理ちり学がく)においてである。この本ほんでは、アンジェはユリオマグス（Juliomagus、ギリシャ語ご: Ιουλιομαγος, Iouliomagos^[1]^[2]）という名前なまえで知しられており、同おなじ名前なまえは『ポイティンガー図ず』にも見みられる。この名前なまえは、ラテン語らてんごの人名じんめいであるJulius（おそらくユリウス・カエサル（Julius Caesar）を指さす）と、「市場いちば（market）」を意味いみするケルト祖語そごのmagosの合成ごうせい語ごである。町まちの名前なまえにおけるこのような献辞けんじは、ロろーマ帝国まていこく時代じだいのゴールでは一般いっぱん的てきなものであり、地名ちめいにはガリア語ごの要素ようそがしばしば残のこされた^[3]。同様どうようの献辞けんじは、同おなじ時代じだいのパリやトゥールやエヴルーの名前なまえにも見みられる^[4]。後のちにその他たのユリオマグスと区別くべつする必要ひつようが出でてくると、アンジェやその周辺しゅうへんの地域ちいきで最もっとも勢力せいりょくのあるガリア部族ぶぞくの名前なまえから、Juliomagus Andecavorum (アンデス族ぞくのユリオマグス)と呼よばれるようになった^[5]。

400年ねん頃ごろになると、civitas Andecavorum (アンデス族ぞくの都市とし（キウィタス）)と呼よばれるようになり、中世ちゅうせいを通とおして、後期こうきラテン語らてんごの名前なまえは少すこしずつ現代げんだいのものに変化へんかしていった。Andecava civitas (6世紀せいき)、Andecavis (769年ねん)^[1]、Andegavis (861年ねん〜882年ねん)、Angieus (1127年ねん)、そしてAngeus (1205年ねん)へと変化へんかした。12世紀せいきの間あいだにAngiersの形かたちが現あらわれ^[6]、この綴つづりが後のちにAngersと縮ちぢめられた。

ラテン語らてんごのAndecavumからはアンジュー（Anjou）という名前なまえも派生はせいした。このように同おなじ語ごから語かたりが二に重じゅうに派生はせいすることはフランスでは非常ひじょうに一般いっぱん的てきであり、ポワチエとポワトゥーや、ブールジュとベリーなどにも同様どうようの派生はせいが見みられる。

歴史れきし

アンジェに最初さいしょに人ひとが存在そんざいした形跡けいせきがあるのは、40万まん年ねん前まえの石器せっき時代じだいである。身元みもとのわかっている最もっとも古ふるい居住きょじゅう者しゃは、ケルトの種族しゅぞくであるアンデス族ぞく（英語えいご版ばん）であった。彼かれらはローマ人じんに追おい払はらわれた。ローマ支配しはいの下した、街まちはユリオマグスと呼よばれた。

アンジェ会議かいぎが453年ねんに開催かいさいされた。845年ねんから始はじまったノルマン人じんの侵攻しんこうにより街まちは大おおいに苦くるしめられた。

アンジェは、昔むかしのアンジュー州しゅうの都とであった。9世紀せいきが始はじまると、この地域ちいきは強大きょうだいな封建ほうけん君主くんしゅの一族いちぞくによって支配しはいされた。アンジェ地域ちいきは12世紀せいきにイングランドを支配しはいしたプランタジネット朝あさ（アンジュー帝国ていこく）の発祥はっしょう地ちである。この時期じき、ヘンリー2世せいによってアンジェにサン＝ジャン病院びょういんが建設けんせつされた。大型おおがたの建物たてものもこの時ときに建たてられた。1204年ねん、アンジェはフランス王おうフィリップ2世せいに征服せいふくされた。この後のち、フランス王家おうけの傍流ぼうりゅうが封ふうじられた。ここからはナポリ王国おうこく（シチリア王国おうこく）・ハンガリー王国おうこく・ポーランド王国おうこくの王おうが出でている。

^[7]

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅうの1940年ねん、短みじかい期間きかんではあるが、ポーランド亡命ぼうめい政府せいふの拠点きょてんだった。

アンジェ城じょう

町まちの中心ちゅうしん部ぶにあるアンジェ城じょうは、ロワールの古城こじょうのうち、最もっとも西にしに位置いちする。フランスに現存げんそんするものでは最古さいこといわれる、『ヨハネの黙示録もくしろく』が描えがかれたタペストリーで知しられる。

教育きょういく

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アンジェ大学だいがく法学部ほうがくぶ・経済学部けいざいがくぶ・管理かんり学部がくぶ (la Faculté de droit, d'économie et de gestion)
西にしカトリック大学だいがく (Université Catholique de l'Ouest)

大学だいがく等とう

INHP（国立こくりつ園芸えんげい景観けいかん学院がくいんないし研究所けんきゅうじょ, Institut national d'horticulture et de paysage）- エコール・デ・ペイサージュの一いち校こう。国立こくりつ。1874年ねん創立そうりつの国立こくりつ高等こうとう園芸えんげい学校がっこう（エコール・ナショナル・シュペリウール・ドリクチュール, ENSH）を1995年ねんに改組かいそし、景観けいかん(ペイザージュ)・造園ぞうえん課程かていをヴェルサイユに残のこし、主おもに園芸えんげい・植物しょくぶつ学がく課程かていをアンジェに移転いてんした。「エコール・デ・ペイサージュ」は、パリ市内しないパリ20区くバニョレ通どおり49番地ばんちにもある。
アンジェ大学だいがく (Université d'Angers) - 1337年ねん設立せつりつのいわゆる中世ちゅうせい大学だいがく群ぐんに属ぞくするが、フランス革命かくめい期きにパリ大学だいがくやオルレアン大学だいがく (Université d'Orléans、再開さいかいは1966年ねん) など他たの全土ぜんどの大学だいがく同様どうよう廃止はいしになった。再開さいかいしたのは1971年ねんになってからであった。
西にしカトリック大学だいがく (Université catholique de l'Ouest) - 1875年ねん設立せつりつの私立しりつ大学だいがくである。
アンジェ農業のうぎょう高等こうとう学院がくいん

人口じんこう統計とうけい

人口じんこう推移すいい
年とし	人口じんこう	±%
1793	33,900	—
1800	33,000	−2.7%
1806	29,187	−11.6%
1821	29,873	+2.4%
1831	32,743	+9.6%
1836	35,901	+9.6%
1841	39,884	+11.1%
1846	44,781	+12.3%
1851	46,599	+4.1%
1856	50,726	+8.9%
1861	51,797	+2.1%
1866	54,791	+5.8%
1872	58,464	+6.7%
1876	56,846	−2.8%
1881	68,049	+19.7%
1886	73,044	+7.3%
1891	72,669	−0.5%
1896	77,164	+6.2%
1901	82,398	+6.8%
1906	82,935	+0.7%
1911	83,786	+1.0%
1921	86,158	+2.8%
1926	86,260	+0.1%
1931	85,602	−0.8%
1936	87,988	+2.8%
1946	94,408	+7.3%
1954	102,142	+8.2%
1962	115,252	+12.8%
1968	128,533	+11.5%
1975	137,591	+7.0%
1982	136,038	−1.1%
1990	141,404	+3.9%
1999	151,279	+7.0%
2006	152,237	+0.6%
2007	151,108	−0.7%
2008	148,405	−1.8%
2009	147,305	−0.7%
2010	147,571	+0.2%
2011	148,803	+0.8%
2012	149,017	+0.1%
2013	150,125	+0.7%
2014	151,056	+0.6%

関係かんけい者しゃ

アンジェ出身しゅっしんの人物じんぶつ

詳細しょうさいは「Category:アンジェ出身しゅっしんの人物じんぶつ」を参照さんしょう

ジャン・ボダン：経済けいざい学者がくしゃ
ジョゼフ・プルースト：化学かがく者しゃ
ミシェル＝ウジェーヌ・シュヴルール：化学かがく者しゃ
アベル・ゲリノー：建築けんちく家か、明治めいじ日本にっぽんのお雇やとい外国がいこく人じん
アンリ・デュティユー：作曲さっきょく家か
ジャック・ルーシェ：ジャズピアニスト・作曲さっきょく家か
ニコラ・マユ：テニスプレイヤー
クロード・バルドン：ヴァイオリニスト、指揮しき者しゃ
ジョゼフ・ウレザンスキ：司祭しさい、政治せいじ活動かつどう家か、人権じんけん擁護ようご運動うんどう家か

アンジェゆかりの人物じんぶつ

アンリ・ベルクソン：哲学てつがく者しゃ、ノーベル賞しょう受賞じゅしょう者しゃ。リセ・ダビッド＝ダンジェ (Lycée David-d'Angers) で教師きょうしをしていた。

姉妹しまい都市とし

脚注きゃくちゅう

^ ^a ^b Albert Dauzat; Charles Rostaing (1979). Dictionnaire étymologique des noms de lieu en France. Paris: Librairie Guénégaud. p. 18b. ISBN 2-85023-076-6
^ Ptolemy, Geography, II, 8, 8.
^ Charles Rostaing (1945). Presses universitaires de France. ed. Les noms de lieux. Paris. p. 59. ISBN 2-13-038660-1
^ Charles Rostaing, Op. cit., p. 46 - 47.
^ Charles Rostaing, Op. cit., p. 47
^ Ernest Nègre, Toponymie générale de la France (Read online)
^ Limites communales d'Angers sur Géoportail.

外部がいぶリンク

Basses Vallees Angevines - Ramsar Sites Information Service

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[DauzatRostaing-1] Albert Dauzat; Charles Rostaing (1979). Dictionnaire étymologique des noms de lieu en France. Paris: Librairie Guénégaud. p. 18b. ISBN 2-85023-076-6

[2] Ptolemy, Geography, II, 8, 8.

[3] Charles Rostaing (1945). Presses universitaires de France. ed. Les noms de lieux. Paris. p. 59. ISBN 2-13-038660-1

[4] Charles Rostaing, Op. cit., p. 46 - 47.

[5] Charles Rostaing, Op. cit., p. 47

[6] Ernest Nègre, Toponymie générale de la France (Read online)

[7] Limites communales d'Angers sur Géoportail.

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