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インディーズ - Wikipedia

インディーズ

おも大手おおてぞくさない、独立どくりつせいたか状態じょうたい言葉ことば

インディーズ(indies)は、独立どくりつけい意味いみする「Independent」から派生はせいした、おもにある業種ぎょうしゅにおいて「メジャー(大手おおて)」にぞくさない、独立どくりつせいたか状態じょうたい言葉ことば。インディーズと単語たんご自体じたいはインド諸国しょこくすことがあるため、より正確せいかくインディー(indie)とも呼称こしょうされる。

いちれいとして、大手おおて(メジャー)にたいして中小ちゅうしょうのものを「マイナー」としょうするように、メジャーと資本しほん関係かんけい人的じんてき交流こうりゅうなどをふかたず、系列けいれつされていない独立どくりつせいたかいものなどをしょうする。

「インディーズ」の語源ごげんは「独立どくりつした」を意味いみする英語えいごの「independent」である。英語えいごでは「independent」が単数たんすうがたかたり形容けいようする場合ばあい略称りゃくしょうは「indie music」や「indie」のように使つかわれ、複数ふくすうがたかたり形容けいようする場合ばあいは「indie labels」または「indies」のように使つかわれる[1][2]

概要がいよう定義ていぎ

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ある業種ぎょうしゅ芸術げいじゅつなどにおいて寡占かせんすすむと、大衆たいしゅう有名ゆうめいなものを「メジャー」、そのを「マイナー」や「インディーズ」と区分くぶんできるようになる。ただし区分くぶん仕方しかた観点かんてん状況じょうきょうによっておおきくわるため、一様いちようではない。

様々さまざま産業さんぎょうとうなか有名ゆうめい無名むめい存在そんざいする以上いじょうおおくのインディーズにする共通きょうつうこうは「メジャーに所属しょぞくしない」ということだけであり、その形態けいたい規模きぼ様々さまざまである。そのため、インディーズという用語ようご明確めいかく定義ていぎすることはむずかしいが、一般いっぱんてきにその媒体ばいたい資本しほん介在かいざいしている場合ばあいは、メジャーは提携ていけい流通りゅうつう効率こうりつにより規模きぼ追求ついきゅうし、インディーズはメジャーとことなる手段しゅだん追求ついきゅうすることがおおい。そのため結果けっかとしてニッチ少数しょうすう)を対象たいしょうとすることがおおい。

文化ぶんか芸術げいじゅつ分野ぶんやのインディーズ

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  • わら芸人げいにん大手おおて事務所じむしょぞくさないインディーズけいのおわらいライブがあるほか、2000年代ねんだい初頭しょとうに、東京とうきょう芸人げいにんたち自身じしん会場かいじょうりて独自どくじにライブを主催しゅさいするムーブメントがき、自主じしゅ興行こうぎょうのことは「地下ちかライブ」、芸人げいにんたちは「地下ちか芸人げいにん」とばれるようになった[4]地下ちかライブに参加さんかする芸人げいにんはチケットノルマせいである[5]マヂカルラブリーM-1グランプリ2020で優勝ゆうしょうするなど、近年きんねん地下ちか芸人げいにんのメジャーシーンへの進出しんしゅつ注目ちゅうもくされている[6]

そののインディーズ

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  • ファッション独自どくじデザインの衣服いふく宝飾ほうしょくひん既存きそん会社かいしゃ流通りゅうつうではなくみせインターネットなどで販売はんばいするデザイナーのブランドをす。
  • 政治せいじだい政党せいとう所属しょぞくしない諸派しょは無所属むしょぞく独立どくりつけい選挙せんきょ候補者こうほしゃ(すなわち泡沫うたかた候補こうほ)をインディーズ候補こうほぶこともある。
  • プロレス中小ちゅうしょう規模きぼのプロレス団体だんたい日本にっぽんではだい仁田にったあつし設立せつりつしたFMW成功せいこう以降いこう全国ぜんこく次々つぎつぎ旗揚はたあげされる。地域ちいき密着みっちゃくなどメジャーとは一線いっせんかくした独自どくじ機軸きじくしている団体だんたいおおいのが特色とくしょく広義こうぎではメジャー団体だんたい日本にっぽんでは新日本しんにほん全日本ぜんにほんNOAH米国べいこくではWWE、メキシコではCMLLAAA)をのぞいたのをまとめてインディー、インディーズとぶ。2020現在げんざいではインディー団体だんたいであるDDT国内こくないだい2てき地位ちいにあり、独立どくりつ団体だんたい意味合いみあいがつよい。
  • プロ野球やきゅうNPB、もしくはMLBぞくさない独立どくりつリーグ球団きゅうだんインディペンデントリーグ類似るいじ用語ようごマイナーリーグ意味合いみあいがことなる。
  • IT関連かんれんITソフトウェアハウスなどのIT企業きぎょうはインディーズというよりも「ベンチャー企業きぎょう」とぶ。独立どくりつしたIT企業きぎょうなどを、独立どくりつけいIT企業きぎょうまたは独立どくりつけいソフトウェアハウス、ISVなどとぶ。富士ふじソフトなどがこれにあたる。
  • コンピュータゲーム個人こじんもしくは同人どうじん規模きぼ企業きぎょう開発かいはつのゲーム。インディーゲームとも。
  • 書店しょてん独立どくりつけい書店しょてん

映画えいが音楽おんがく産業さんぎょうにおけるインディーズ

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だい企業きぎょうレコード会社かいしゃやその系列けいれつ会社かいしゃメジャー・レーベル中小ちゅうしょう企業きぎょうのレコード会社かいしゃインディーズ・レーベル呼称こしょうされる。

欧州おうしゅう北米ほくべい

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欧米おうべい映画えいが業界ぎょうかいにおける「インディーズ」とは、ハリウッドメジャー映画えいがスタジオ5しゃディズニーソニー・ピクチャーズパラマウント映画えいがユニバーサル映画えいがワーナー・ブラザース)の傘下さんかぞくしていない会社かいしゃす。

また世界せかい音楽おんがく業界ぎょうかいにおける「メジャー・レーベル」とは、一般いっぱんてき世界せかい音楽おんがく市場いちば売上うりあげだかで、全体ぜんたいのシェアの70%(アメリカ市場いちばでは85%)を[7]、「ビッグ・スリー」とばれるユニバーサルミュージック(34%+きゅうEMI7%)、ソニー・ミュージックエンタテインメント(28%)、ワーナー・ミュージック・グループ(16%)の3だいレーベルを「メジャー・レーベル」とし、それ以外いがいのレコード会社かいしゃを「インディーズ・レーベル」とぶことがおおい。1990年代ねんだいではワーナーミュージックグループ、EMI、ソニー、BMG、ユニバーサル・ミュージック・グループ、ポリグラムの6だいレーベルが世界せかいてきなシェアをめていたが、その合併がっぺい買収ばいしゅうなどをかえし、現在げんざいさんだいレーベルとなった。

音楽おんがく産業さんぎょう映画えいが産業さんぎょうのようなあたらしいもの、新鮮しんせんなものを消費しょうひしゃつねもとめる業種ぎょうしゅにおいては、メジャー・レーベル音楽おんがく映画えいがのみがつづけることはむずかしい。メジャーのそろえる楽曲がっきょくやアーティストが固定こていしたり、目新めあたらしさがなくなったりして消費しょうひしゃ満足まんぞくさせられなくなると、げががってしまう。

とくにアメリカの映画えいが音楽おんがく産業さんぎょう販路はんろ多国たこくあいだひろがることがおおいため、アメリカ国内こくない地域ちいき民族みんぞく世界せかいでの地域ちいき民族みんぞく利用りようして、販売はんばい時期じき上映じょうえい時期じきタイムラグ)をつくってみたり、アーティストのツアーや俳優はいゆう販売はんばい促進そくしんツアーなどでげを平坦へいたんさせたりして、しつ変化へんかがあっても業績ぎょうせき維持いじはかることが出来できる。

アメリカにおけるインディーズ・レーベルの歴史れきし重要じゅうよう会社かいしゃに、アトランティック・レコードやチェス・レコード[8] がある。黒人こくじんけのレイス・ミュージック(人種じんしゅ音楽おんがく)としてメジャー・レーベルがけていたリズム・アンド・ブルースや、ロックンロールなどの音楽おんがく積極せっきょくてきげ、アメリカ全土ぜんどでポピュラー音楽おんがくとしての地位ちいかためることに成功せいこうした。アトランティックには、ルース・ブラウンらが、チェスにはチャック・ベリーマディ・ウォーターズなどがいた。ほかにもスタックス・レコード、モータウン・レコードをはじめとするインディーズ・レーベルが、おおくのヒットきょくをリリースした。

こののち欧米おうべいではエルヴィス・コステロらが在籍ざいせきしたスティッフ・レコードスペシャルズらが在籍ざいせきした2トーン・レコードなど有力ゆうりょくなインディーズ・レーベルが誕生たんじょうし、メジャー/マイナーという垣根かきねひくいものとなっている。IFPI報告ほうこくによると、インディーズ・レーベルによる音楽おんがく関連かんれん売上うりあげだか全体ぜんたいの28.4%にたっしている(2005ねん8がつ)。

映画えいがかいにおいては、制作せいさく出資しゅっし調達ちょうたつするプロデューサーや映画えいが会社かいしゃなどの圧力あつりょくけるために自己じこ資金しきん製作せいさくおこなうことがある。そのもっと極端きょくたんれいが『スター・ウォーズ(SW)』シリーズでられるジョージ・ルーカスで、キャラクタービジネスできょまんとみきずいたかれは、『SW』しん3さくでは制作せいさくみずか出資しゅっし製作せいさくにおいて絶対ぜったいてき権限けんげんにぎったことから、「世界せかいもっと贅沢ぜいたくなインディーズ映画えいが」とわれている。

日本にっぽんのインディーズ

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日本にっぽん音楽おんがく業界ぎょうかいにおける「インディーズ・レーベル」とは、日本にっぽんレコード協会きょうかい加盟かめいする「メジャー・レーベル」のレコード会社かいしゃ対比たいひするかたちで、どう協会きょうかい加盟かめいしていない独立どくりつけいレーベルを[注釈ちゅうしゃく 1]

なお、日本にっぽん音楽おんがく業界ぎょうかいで「インディーズ」という用語ようご一般いっぱんするのは1980年代ねんだい以降いこうで、それまでは「自主じしゅ制作せいさくばん」などとばれていた。

日本にっぽんのインディーズ・レーベルの特徴とくちょう

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流通りゅうつう形態けいたい

日本にっぽん音楽おんがく流通りゅうつうにおいては、レコードてんなどの小売こうりてんでの販売はんばい条件じょうけんとして、メジャー・レーベルはおおくの商品しょうひん返品へんぴんけるが、インディーズ・レーベルは商品しょうひん返品へんぴんけないり(り)、あるいは委託いたく販売はんばいといった形態けいたいることもある。

日本にっぽんのインディーズ・レーベルのCD流通りゅうつう経路けいろは、CDショップなど小売こうりてんへの直接ちょくせつ交渉こうしょう、ライブ会場かいじょうなどでのりやミュージシャンによる直接ちょくせつ通販つうはん同人どうじん音楽おんがく場合ばあいコミックマーケットM3といった同人どうじん即売そくばいかいでの出展しゅってんといった小規模しょうきぼのものから、ダイキサウンドSPACE SHOWER MUSICといったディストリビューターへの販売はんばい委託いたく、あるいはタワーレコードによるT-Palette Recordsのように全国ぜんこくてき流通りゅうつう可能かのうなものまでふくまれる。

また、上記じょうきメジャー・レーベルがインディーズ・レーベルに業務ぎょうむ委託いたくをすることにより、メジャー・レーベルが販促はんそく営業えいぎょう流通りゅうつう機能きのうにな場合ばあいがある。その場合ばあい、レーベルがインディーズあつかであっても「メジャー流通りゅうつう」とばれる場合ばあいがある[注釈ちゅうしゃく 2]

ブームの変遷へんせん

日本にっぽん音楽おんがく産業さんぎょうは、すべ日本語にほんごによって歌詞かし制作せいさくされている、あるいは日本語にほんご歌詞かし相当そうとう割合わりあいめる楽曲がっきょくおおいため、その販路はんろ大半たいはん日本にっぽん国内こくない(または日本人にっぽんじん)であり、英語えいごやスペイン製作せいさくされた海外かいがいレーベルのコンテンツのよう時差じさ情報じょうほう広範こうはん拡散かくさんたくみに利用りようした業績ぎょうせき維持いじによる営業えいぎょう戦略せんりゃく困難こんなんである。そのため、日本にっぽんのメジャー・レーベルには、ジャンル単位たんいげが急激きゅうげき上昇じょうしょうしてゆく時期じきと、対照たいしょうてきげが一気いっき低迷ていめい販売はんばい実績じっせき悪化あっかする時期じき発生はっせいしやすい。また、これにおうじてメジャーとインディーズのあいだ短期間たんきかんおおくの人材じんざい・バンドの流入りゅうにゅう流出りゅうしゅつ消長しょうちょう盛衰せいすいきる。

ジャンル単位たんい業績ぎょうせき急落きゅうらく市場いちば急激きゅうげき縮小しゅくしょうは、すう年間ねんかんわた急激きゅうげきびたセールス実績じっせきがピークをむかえた直後ちょくごから、すうねんまでにきることがおおい。れいとしては、1960年代ねんだい後半こうはんのテンプターズやタイガース、スパイダース、ゴールデン・カップスなどのグループ・サウンズがあげられ、ブームはすうねん終焉しゅうえんした。

ある特定とくてい音楽おんがくジャンル業績ぎょうせきびブームや「黄金おうごん時代じだい」が到来とうらいすると、メジャー・レーベル各社かくしゃ経営けいえい資源しげん資金しきん人材じんざいおなジャンル集中しゅうちゅうてき投入とうにゅうされ、2ひきのドジョウをねらった類似るいじアーティスト・楽曲がっきょく次々つぎつぎ登場とうじょうして乱立らんりつ状態じょうたいとなる。このなかでは「しつよりりょう」という風潮ふうちょうられることも多々たたあり、短期間たんきかん市場いちば供給きょうきゅう過多かた様相ようそうしめしていく。そうなると、メジャー・レーベルが供給きょうきゅうする膨大ぼうだいりょう同種どうしゅ音楽おんがく次第しだいマンネリ化まんねりか消費しょうひしゃがききてしまい、げの低下ていかき、そのとし単位たんい長期ちょうきスパンでていくと最終さいしゅうてきにはぞくに「ふゆ時代じだい」「暗黒あんこく時代じだい」などと形容けいようされる市場いちば低迷ていめいいたる。この「ふゆ時代じだい」が到来とうらいしたとき一時いちじのブームにってメジャー・レーベルと契約けいやくしたもの次々つぎつぎ契約けいやくられたり、あるいは契約けいやく満了まんりょう契約けいやく継続けいぞくできないなどの事態じたいおちいることが多分たぶんきる。その経緯けいいはいずれにしても、メジャー・レーベルとの販売はんばい契約けいやくうしなったバンド・ミュージシャンのすくなからぬ割合わりあいが、音楽おんがく活動かつどう新作しんさく発表はっぴょう継続けいぞくするためにインディーズ・レーベルへの移行いこうおこなうことになる。

なお、1990年代ねんだいヴィジュアルけいのブームは、XエクスタシーレコードCOLORフリーウィル成功せいこうをモデルケースにしたすうおおくのヴィジュアルけい専門せんもんインディーズ・レーベルの存在そんざい背景はいけいになったブームであった。そのため、ヴィジュアルけいではブーム到来とうらいともにそのままバンドがつづけにメジャーデビューをたすのではなく、バンドの登場とうじょう並行へいこうしてインディーズ・レーベルの乱立らんりつきた。ただし、これもブームの終焉しゅうえんとともに市場いちば縮小しゅくしょうしたことは同様どうようで、おおくのレーベルが消滅しょうめつ整理せいりみち辿たどった。

インターネット普及ふきゅう以後いご台頭たいとうしてきたネットレーベルも、知名度ちめいど活動かつどう規模きぼかんがえるとインディーズ・レーベルにぞくするとえる。2010年代ねんだいからは無料むりょう音楽おんがく公開こうかいするネットレーベルがインディーズシーンに台頭たいとうし、インディーズシーンにおいてインターネットかいして無料むりょう作品さくひん流通りゅうつうさせるれいえている。

欧米おうべい日本にっぽんのインディーズのちが

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日本にっぽん音楽おんがくにおけるインディーズは、「有名ゆうめいでないアーティストがぞくするメジャーへのだい」であり、「メジャー・レーベルデビューでプロのアーティストとしてようやくいち人前にんまえ」とみなされる風潮ふうちょうつよく、そのためにアーティストはメジャー・レーベルデビューを夢見ゆめみ音楽おんがく活動かつどうをしているれいがしばしばられる。しかしながら、欧米おうべいにおいてはこの価値かちかん評価ひょうかされないこともある。

音楽おんがく基本きほんてきにはアート(芸術げいじゅつ)のいち分野ぶんやであり、難解なんかい音楽おんがく実験じっけんてき音楽おんがく、ルーツミュージックなどのニッチ音楽おんがく志向しこうするアーティストも数多かずおお存在そんざいする。しかし、これらの音楽おんがくはその評価ひょうかとは裏腹うらはら商業しょうぎょうてき成功せいこうにはめぐまれないことがほとんどであり、資本しほん最大さいだい主眼しゅがんとしているメジャーの音楽おんがく会社かいしゃにおいては、当然とうぜんながらこれらのれないアーティストがその傘下さんか音楽おんがくつくることをゆるされるのは稀有けうれいとなる[9]

よって、これらのアーティストはアンダーグラウンドにおいてインディーズ・レーベルに所属しょぞくし、その創作そうさく活動かつどうつづける場合ばあいおおい。これらの背景はいけいから、インディーは「メジャーへのだい」としてではなく、「個性こせいてきな」音楽おんがく志向しこうするアーティストが存在そんざい」として、ひとつの唯一ゆいいつてき地位ちいゆうしている[10]

日本にっぽんではメジャーデビューしたアーティストでも歌詞かし問題もんだいがあるなどで、メジャーでせなかった場合ばあいにはインディーズですこともある。また、かつてメジャーデビューしていたアーティストが、音楽おんがく活動かつどうからとおざかってすうねんしくはすうじゅうねん音楽おんがく活動かつどう再開さいかいするときにメジャーではなく、インディーズで再開さいかいしたり、メジャーのアーティストがレコード会社かいしゃ方針ほうしん不満ふまんいたり、自由じゆう活動かつどうをしたいといったことから個人こじん事務所じむしょなどでレーベルをげてインディーズで活動かつどうするものがいる。

さらに、1968ねんには「ザ・フォーク・クルセダーズ」が自主じしゅ制作せいさくしていたアルバム『ハレンチ』に収録しゅうろくされていた「かえってたヨッパライ」が、ラジオの深夜しんや放送ほうそう頻繁ひんぱんにオンエアされ、EMIミュージックジャパン当時とうじ東芝とうしば音楽おんがく工業こうぎょう)が『ハレンチ』収録しゅうろくのオリジナルマスターでシングルばん発売はつばいし、どうグループが1年間ねんかん期限きげんきではあったが、メジャーデビューした。インディーズの音源おんげんがそのまま、メジャーで発売はつばいされたれいである。

1960年代ねんだい後半こうはんから1970年代ねんだい前半ぜんはんには、アルバムをインディーズからすフォーク、ロックのアーティストが増加ぞうかはじめた。当時とうじのフォークの代表だいひょうてきなインディーズ・レーベルとしては、URCレコードベルウッド・レコードエレック・レコードなどがあげられる。

インディー・ロック

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欧米おうべい、および日本にっぽんではロックミュージックの分野ぶんやにおいて、インディー・ロックとされるジャンルが存在そんざいする。

このジャンルは、額面がくめんどおりインディーズ・レーベルにぞくしているミュージシャンのみを対象たいしょうとしているというわけではなく、志向しこうがインディーズてき利潤りじゅん追求ついきゅうから独立どくりつてきで、アートをつよ追求ついきゅうする)な意味いみってあつかわれている。

1998ねん11月に、フリーウィル契約けいやくをしているDIR EN GREYが、「-I'll-」でインディーズ史上しじょう最高さいこう記録きろく当時とうじ)を樹立じゅりつ。そのインディーズはつ日本武道館にほんぶどうかん公演こうえん実現じつげんした。2001ねんMONGOL800発表はっぴょうした『MESSAGE』が、国内こくないのインディーズ最高さいこうの280まんまい記録きろくする。そのHYDef TechELLEGARDENthe GazettEシドなどといった、インディーズ・アーティストが相次あいついでヒットを記録きろくしているため、かつてにくらべれば「メジャー予備よびぐん」としての意味合いみあいは幾分いくぶんだが、うすれてはている。ただし、資本しほん流通りゅうつうやアーティスト関係かんけいなどでメジャーとつながっている(メジャー・レーベルが自社じしゃアーティストとして登用とうようするまえに、インディーズでどれくらいの人気にんきげが期待きたいできるのかを目算もくさんしたうえで、はじめてメジャーに移行いこうさせるというシステムをっている)ところもすくなくないので、インディーズの概念がいねんとして曖昧あいまい部分ぶぶんおおい。

国内外こくないがいわず、インディーズ・レーベルの一部いちぶはメジャーレーベルと共同きょうどうで、または許諾きょだくてメジャーけいアーティストの旧作きゅうさく再発さいはつしている。のインディーズ・レーベルの旧作きゅうさく再発さいはつおこな場合ばあいがある。そうしたインディーズ・レーベルのなかには再発さいはつせんもんのレーベルが存在そんざいする。

主要しゅようなインディーズ音楽おんがくレーベル

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日本にっぽん国内こくない企業きぎょう場合ばあい日本にっぽんレコード協会きょうかい会員かいいん企業きぎょうドラマラジオCDるい専門せんもんてき発売はつばいしている企業きぎょう放送ほうそう事業じぎょうしゃ直接ちょくせつ所有しょゆうするレーベルは除外じょがいしている。 ※以下いかほかネットレーベル一覧いちらんのリストも参照さんしょう

もとインディーズ音楽おんがくレーベル

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ なお、日本にっぽんにおいてはアーティストがどう協会きょうかいによって管理かんり発行はっこうされるISCR登録とうろくされたCDなどの媒体ばいたいはじめて流通りゅうつうさせることをして「メジャーデビュー」と呼称こしょうされる。この場合ばあいどう協会きょうかい会員かいいんしゃのレーベルからはじめてCDなどの媒体ばいたい発売はつばいされるという意味いみの「メジャー・レーベルデビュー」とはことなる。
  2. ^ 2023ねん現在げんざいれいとして、アップフロントワークスアップフロントグループ)は流通りゅうつうソニー・ミュージックソリューションズzetima)またはポニーキャニオン(hachamaRice Music)に、に、ジェイ・ストームSMILE-UP.〈きゅう・ジャニーズ事務所じむしょ運営うんえい)やトイズファクトリー流通りゅうつうをソニー・ミュージックソリューションズに、ポリスター(プライエイド)は流通りゅうつう日本にほんコロムビアに委託いたくしている、ひとし

出典しゅってん

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  1. ^ Inside YouTube's Controversial Contract with Indies Billboard、2014ねん6がつ20日はつか
  2. ^ Music - Introducing - Advice - The Right Deal For You - Major Labels Vs Indies - ウェイバックマシン(2012ねん8がつ27にちアーカイブぶん)、BBC
  3. ^ Stiff Records - CDs and Vinyl at Discogs
  4. ^ 地下ちかライブ」からまれた芸人げいにんたち アルコ&ピースがつけた境地きょうち”. withnews (2021ねん5がつ13にち). 2023ねん8がつ6にち閲覧えつらん
  5. ^ “ザコシショウ 地下ちか芸人げいにんのおかねのシステムかす 「チケット全部ぜんぶってももうからない」ワケ”. (2022ねん3がつ18にち). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/03/18/kiji/20220318s00041000232000c.html 2023ねん8がつ6にち閲覧えつらん 
  6. ^ 野田のだクリスタルがみたがったもう一人ひとり天才てんさいがいた!」地下ちか時代じだいのマヂカルラブリーを見出みいだした“師匠ししょう”を直撃ちょくげき”. 文春ぶんしゅんオンライン (2021ねん4がつ15にち). 2023ねん8がつ6にち閲覧えつらん
  7. ^ [1] Copyright Law, Treaties and Advice
  8. ^ Chess Records - CDs and Vinyl at Discogs
  9. ^ Wheeler, Fred (2002ねん). “Interview with Bradley Joseph”. Indie Journal (archived page of indiejournal.com). 2004ねん11月1にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2006ねん12月21にち閲覧えつらん
  10. ^ Polta, Anne (2007ねん2がつ8にち). “Continuing Journey: Bradley Joseph sustains music career with songwriting, recording”. West Central Tribune (wctrib.com) (Minnesota, U.S.). オリジナルの2008ねん3がつ29にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080329090123/http://www.wctrib.com/articles/index.cfm?id=16233&pnref=VTHE0E4F49E5 2007ねん2がつ18にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく

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