オズの魔法使まほうつかい

『オズの魔法使まほうつかい』（オズのまほうつかい、The Wizard of Oz） は、1939年ねんのアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのファンタジー・ミュージカル映画えいが。 監督かんとくはヴィクター・フレミング、主演しゅえんはジュディ・ガーランド。 原作げんさくはライマン・フランク・ボームが1900年ねんに発表はっぴょうした児童じどう文学ぶんがく小説しょうせつ『オズの魔法使まほうつかい』（The Wonderful Wizard of Oz）。ノンクレジットで、キング・ヴィダーも監督かんとくを担当たんとうしている。

オズの魔法使まほうつかい
The Wizard of Oz
オーストラリア版ばんポスター（「For General Exhibition」とある）
監督かんとく	ヴィクター・フレミング キング・ヴィダー (クレジット無なし)
脚本きゃくほん	ノエル・ラングレー フローレンス・ライアソン エドガー・アラン・ウルフ
原作げんさく	ライマン・フランク・ボーム 『オズの魔法使まほうつかい』
製作せいさく	マーヴィン・ルロイ
出演しゅつえん者しゃ	ジュディ・ガーランド レイ・ボルジャー ジャック・ヘイリー バート・ラー ビリー・バーク マーガレット・ハミルトン フランク・モーガン
音楽おんがく	ハーバート・ストサート
撮影さつえい	ハロルド・ロッソン
編集へんしゅう	ブランシュ・セーウェル
製作せいさく会社かいしゃ	メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給はいきゅう	メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開こうかい	1939年ねん8月がつ25日にち 1954年ねん12月22日にち
上映じょうえい時間じかん	101分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	$2,777,000
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$16,538,431

メインキャラクター達たち。左ひだりからドロシー、ライオン、ブリキ男おとこ、カカシ

この映画えいがの題名だいめいを「オズの魔法使まほうつかいい」と表現ひょうげんする場合ばあいがあるが、正式せいしきな邦題ほうだいには送おくり仮名がなが存在そんざいしない。

冒頭ぼうとう部ぶとラストのカンザスのパートは当時とうじ一般いっぱん的てきだったモノクロフィルムで、そしてオズの国くにのパートはテクニカラーで撮影さつえいされ、その映像えいぞう演出えんしゅつはきわめて高たかく評価ひょうかされた。

ストーリー

エムおばさん、ヘンリーおじさん、そして下働したばたらきのハンク・ヒッコリー・ジークとともにカンザスの農場のうじょうに住すむ少女しょうじょドロシー・ゲイルは「虹にじの彼方かなたのどこかに（Somewhere Over The Rainbow）」よりよい場所ばしょがあると夢見ゆめみている。彼女かのじょはトルネードに襲おそわれて気きを失うしなった後のち、愛犬あいけんのトトや自分じぶんの家いえとともに魔法まほうの国くにオズへ運はこばれてしまう。

そこで出会であった北きたの良よい魔女まじょは「黄色きいろいレンガの道みちをたどってエメラルド・シティに行いき、オズの魔法使まほうつかいに会あえば、カンザスへ戻もどしてくれるだろう」とドロシーに助言じょげんしてくれた。旅たびの途中とちゅうで彼女かのじょは（知恵ちえが欲ほしい）知恵ちえがない案山子かかし、（心しんが欲ほしい）心しんを持もたないブリキ男おとこ、（勇気ゆうきが欲ほしい）臆病おくびょうなライオンと出会であい、ドロシーや彼かれらの思おもいを胸むねに、彼かれらと絆きずなを深ふかめながら旅たびをともにする。家いえへ帰かえる方法ほうほうは「家いえが一番いちばんいい」と願ねがうことであった。

スタッフ

• 監督かんとく：ヴィクター・フレミング
• 製作せいさく：マーヴィン・ルロイ
• 音楽おんがく：ハーバート・ストサート
• 作曲さっきょく（歌うた）：ハロルド・アーレン
• 作詞さくし : エドガー・イップ・ハーバーグ

キャスト

役名やくめい	俳優はいゆう	日本語にほんご吹ふき替かえ
		TBS版ばん	NHK版ばん	ソフト版ばん
ドロシー	ジュディ・ガーランド	岡本おかもと茉利まり	荻野目おぎのめ慶子けいこ	篠原しのはら恵美えみ
案山子かかし ハンク	レイ・ボルジャー	細井ほそい重之しげゆき	小松こまつ政夫まさお	はせさん治ち
ブリキ男おとこ ヒッコリー	ジャック・ヘイリー	西田にしだ昭市しょういち	玄田げんだ哲章てっしょう	関根せきね信昭のぶあき
ライオン ジーク	バート・ラー	小林こばやし修おさむ	田中たなか明夫あきお	八奈見やなみ乗児じょうじ
グリンダ（北きたの良よい魔女まじょ）	ビリー・バーク	沢田さわだ敏子としこ	梨なし羽わ由記子ゆきこ	沢田さわだ敏子としこ
ミス・ガルチ 西にしの悪わるい魔女まじょ	マーガレット・ハミルトン	川路かわじ夏子なつこ	横山よこやま道代みちよ	京田きょうだ尚子しょうこ
オズの大だい魔法使まほうつかい 占うらない師しマーヴェル 御者ぎょしゃ 門番もんばん	フランク・モーガン	塩見しおみ竜介りゅうすけ	熊倉くまくら一雄かずお	滝口たきぐち順平じゅんぺい
ヘンリーおじさん	チャールズ・グレープウィン	村松むらまつ康雄やすお	石森いしもり達いたる幸こう	藤本ふじもと譲ゆずる
エムおばさん	クララ・ブランディック	稲葉いなばまつ子こ	竹口たけぐち安芸子あきこ
トト	テリー	原語げんご版ばん流用りゅうよう
その他た			田口たぐち昂のぼる 大滝おおたき進矢しんや 明石あかし良りょう 佐々木ささきるん 島しま香かおり裕ひろし	田口たぐち昂のぼる 中村なかむら雄一ゆういち 増田ますだゆき 津村つむらまこと 小野おの英昭ひであき

• TBS版ばん：初回しょかい放送ほうそう1974年ねん3月がつ4日にち『月曜げつようロードショー』
• NHK版ばん：初回しょかい放送ほうそう1987年ねん12月がつ20日はつか 19:20-21:00 NHK総合そうごうとNHK-BS2にて同時どうじ放送ほうそう。
  • 演出えんしゅつ：岡本おかもと知とも、翻訳ほんやく：志賀しが和泉いずみ、制作せいさく：グロービジョン
• ソフト版ばん：1996年ねん10月がつ31日にち製作せいさく。DVDなどに収録しゅうろく。
  • 演出えんしゅつ：蕨わらび南みなみ勝之かつゆき、翻訳ほんやく：石原いしはら千せん麻あさ、制作せいさく：ワーナー・ホーム・ビデオ／プロセンスタジオ

主要しゅような楽曲がっきょく

左ひだりからブリキ男おとこ、カカシ、ドロシー、ライオン

• 虹にじの彼方かなたに（ドロシー） - Over The Rainbow
• みんな出でてらっしゃい（グリンダ） - Come Out, Come Out...
• 鐘かねを鳴ならせ!悪わるい魔女まじょは死しんだ（マンチキン人じん） - Ding-Dong! The Witch Is Dead
• 黄色きいろいレンガの道みちをたどって - Follow The Yellow Brick Road
• オズの魔法使まほうつかいに会あいに行いこう - You're Off To See The Wizard
• もしも知恵ちえがあったなら（案山子かかし） - If I Only Had A Brain
• もしもハートがあったなら（ブリキ男おとこ） - If I Only Had A Heart
• もしも勇気ゆうきがあったなら（ライオン） - If I Only Had The Nerve
• これがオズの笑わらい方かた - The Merry Old Land Of Oz
• もし私わたしが森もりの王おうだったら - If I Were King of the Forest

制作せいさく

キャスティング

ドロシー役やくは、当初とうしょシャーリー・テンプルの予定よていだった。MGMが20世紀せいきフォックスの「テンプルちゃん」を、自社じしゃの「プラチナブロンド」ジーン・ハーロウと交換こうかんして主演しゅえんさせようと企画きかくしていたが、ハーローが脳のう水腫すいしゅのため26歳さいで死去しきょしたことから見送みおくられた。詳細しょうさいについては北島きたじま明弘あきひろ『クラシック名画めいがのトリビア的てき楽たのしみ方かた』（近代映画社きんだいえいがしゃ）が詳くわしい。そのため急遽きゅうきょジュディに変更へんこうとなったが、彼女かのじょは当時とうじ16歳さいであり「幼おさなくみせるために胸むねをおさえる」「スカートを上あげる」などの苦労くろうの跡あとが偲しのばれる。

当初とうしょ、ブリキ男おとこを演えんじることになっていたレイ・ボルジャーは自みずからの役柄やくがらに不満ふまんだったため、案山子かかし役やくのバディ・イブセンと役やくを交替こうたいすることになった。ところが撮影さつえい開始かいし後ご、ブリキのメーキャップに使用しようされたアルミ粉こが原因げんいんでバディは重じゅう篤あつしなアレルギー症状しょうじょうを起おこし降板こうばん。最終さいしゅう的てきにジャック・ヘイリーがブリキ男おとこを演えんじることになった。すでに録音ろくおんされていたサウンドトラックの関連かんれん箇所かしょはジャックで録ろくり直なおしが行おこなわれたが、ブリキ男おとこ登場とうじょう後ごに歌うたわれる2回かいの「オズの魔法使まほうつかいに会あいに行いこう」だけはバディが歌うたったものが使つかわれている。

撮影さつえい方式ほうしき

本ほん作品さくひんはテクニカラーで、特殊とくしゅプリズムで分解ぶんかいされた3原色げんしょくを3本ほんのモノクロフィルムに別々べつべつに記録きろくする方式ほうしきで撮影さつえいされた。

画面がめんサイズの比較ひかく。緑色みどりいろの四角形しかっけいがスタンダード・サイズ。赤あかがビスタ・サイズ、青あおがスコープ・サイズである。

Blu-ray版ばんの画面がめん比率ひりつは地上波ちじょうはアナログTV横よこ縦たて比ひ4:3に近ちかいスタンダード・サイズ（横よこ縦たて比ひが1.37:1または1.33:1）となっている。これは横長よこながであるビスタ・サイズやスコープ・サイズを地上波ちじょうはアナログTV放送ほうそうに合あわせて左右さゆうクロップ加工かこうで横よこ縦たて比ひ4:3化かしたものではなく、劇場げきじょう公開こうかい時じのオリジナル横よこ縦たて比ひである（ワイドスクリーンは1939年ねん当時とうじ殆ほとんど存在そんざいしなかった。35mmフィルムを最もっとも効率こうりつ的てきに使用しよう出来できる方式ほうしきとして一般いっぱん化かしたスタンダード・サイズに対たいし、各かくワイドスクリーン方式ほうしきは映画えいが業界ぎょうかいのテレビに対たいする差別さべつ化か・対抗たいこう策さくという目的もくてきが有あり、本ほん作さく公開こうかい後ごに開発かいはつされた方式ほうしきもある）。

評価ひょうか

『オズの魔法使まほうつかい』で主演しゅえんした
ジュディ・ガーランド

当初とうしょ、この映画えいがは莫大ばくだいな制作せいさく費ひを費ついやしたことに関連かんれんして、商業しょうぎょう的てきには成功せいこうしていないと考かんがえられていた（通常つうじょうならヒットと呼よばれ得える興きょう収おさむをあげたものの、費ついやされた制作せいさく費ひを上回うわまわるには至いたらなかった）。ただし、評論ひょうろん家かたちの論評ろんぴょうはおおむね好意こうい的てきであり、1939年ねんのアカデミー賞しょうでは作品さくひん賞しょうを含ふくむ5部門ぶもんにノミネートされ、作曲さっきょく賞しょう（ハーバート・ストサート）、歌曲かきょく賞しょう（「虹にじの彼方かなたに」）、特別とくべつ賞しょう（ジュディ・ガーランド）を受賞じゅしょうした。なお、監督かんとくのヴィクター・フレミングは同年どうねんの作品さくひん『風ふうと共ともに去さりぬ』で監督かんとく賞しょう・作品さくひん賞しょうを受賞じゅしょうしている。

翌年よくねんに2本ほんのテクニカラーによるファンタジー映画えいが『青あおい鳥とり』（MGMのライバルである20世紀せいきFOXが制作せいさく）と『バグダッドの盗賊とうぞく』（アレクサンダー・コルダ製作せいさくのユナイト映画えいが。本ほん作品さくひん上映じょうえいの41年ねん後ご、経営けいえい不振ふしん・企業きぎょう売却ばいきゃくによりMGM傘下さんか入いり）がリリースされたのは、『オズの魔法使まほうつかい』の公開こうかいが衝撃しょうげきを与あたえたからだとも報道ほうどうされた。他た、ナチス政権せいけん時どきのドイツにおいても、本ほん作品さくひんに感銘かんめいを覚おぼえたヨーゼフ・ゲッベルス宣伝せんでん大臣だいじん（当時とうじ）がアメリカの象徴しょうちょうの一ひとつともなった本ほん作品さくひんに対抗たいこう出来できる特撮とくさつファンタジー大作たいさくとして、ウーファー社しゃに命めいじ『ほら男爵だんしゃくの冒険ぼうけん』が制作せいさく・公開こうかいされている。

ジュディ・ガーランドの薬物やくぶつスキャンダルの最中さいちゅうの1954年ねんにアメリカで行おこなわれたリバイバル上映じょうえいは、歴史れきし的てきな失敗しっぱいに終おわった。しかしテレビ放映ほうえいは、特とくに1969年ねんのガーランド死後しごの時期じきからは、暖あたたかく受うけ入いれられ、全ぜん時代じだいを通つうじて最もっとも愛あいされる映画えいがの一ひとつになった。実際じっさい、テレビ・ビデオでの放映ほうえいが大おおきく貢献こうけんして、史上しじょう最もっとも多おおく鑑賞かんしょうされた映画えいがになったと考かんがえられている。

アメリカン・フィルム・インスティチュート（AFI）の選定せんていする「歴代れきだい名画めいがベスト100」で第だい6位い、同おなじく「歴代れきだい名めいミュージカル映画えいがベスト100」で第だい3位い、米べい・バラエティが選定せんていする｢オールタイムベスト映画えいが100｣では第だい2位いにランクされ、ガーランドが歌うたった主題歌しゅだいか「虹にじの彼方かなたに」はAFI「歴代れきだい名めい歌曲かきょくベスト100」の第だい1位いを獲得かくとくした。

この映画えいがは米国べいこく人じんの文化ぶんか意識いしきに多おおくの忘わすれがたい引用いんよう句くを提供ていきょうしている。「トト、ここはカンザスじゃないみたいよ（Toto, I've got a feeling we're not in Kansas anymore.）」 や、「お家いえが一番いちばんだわ（There's no place like home.）」などが特とくに知しられる。

続編ぞくへんおよび再さい解釈かいしゃく

詳細しょうさいは「オズの魔法使まほうつかいの派生はせい作品さくひん」を参照さんしょう

1950年ねん12月25日にち、『ラックス・ラジオ・シアター』において1時じ間あいだのラジオドラマが放送ほうそうされ、ガーランドがドロシー役やくを再演さいえんした。1964年ねん、NBCのウィークエンド・スペシャルとして1時じ間あいだのアニメ番組ばんぐみ『リターン・トゥ・オズ (テレビ番組ばんぐみ)』が放送ほうそうされた。1972年ねん、映画えいがの35周年しゅうねん記念きねんとして公式こうしき続編ぞくへんアニメ『ジャーニー・バック・トゥ・オズ』が制作せいさくされ、ガーランドの娘むすめライザ・ミネリがドロシー役やくを演えんじた。

1975年ねん、ブロードウェイで『ザ・ウィズ』が初演しょえんされた。『オズの魔法使まほうつかい』のアフリカ系けいアメリカ人じん版はんとして舞台ぶたい化かされた。ステファニー・ミルズほかブロードウェイ俳優はいゆうが出演しゅつえんし、トニー賞しょうにおいて多おおくの賞しょうを受賞じゅしょうした。俳優はいゆうのジェフリー・ホールダーが演出えんしゅつを担当たんとうした。この作品さくひんはその後ごの作品さくひんに影響えいきょうを与あたえ、1978年ねん、ダイアナ・ロスがドロシー役やく、マイケル・ジャクソンがカカシ役やくで『ウィズ』が制作せいさくされたが、興行こうぎょう的てきには成功せいこうしなかった。

1985年ねん、ウォルト・ディズニー・プロダクションズはファンタジー映画えいが『オズ』を制作せいさくし、フェアルザ・バルクがドロシー役やくを演えんじた。1904年ねんの『オズの虹にじの国くに』と1907年ねんの『オズのオズマ姫ひめ』をおおまかに基もとにし、オズシリーズに詳くわしくない映画えいが評論ひょうろん家かたちからは評判ひょうばんが良よくなく、興行こうぎょう成績せいせきもふるわなかったが、ボームの世界せかい観かんを忠実ちゅうじつに表現ひょうげんしていると認識にんしきされるようになりカルト映画えいがとして人気にんきとなった。

1995年ねん、グレゴリー・マグワイアが小説しょうせつ『オズの魔女まじょ記き』を発表はっぴょうし、ブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』として舞台ぶたい化かされ大だい成功せいこうを収おさめている。物語ものがたりはドロシーがオズに来くる前まえのできごとや東ひがしの悪わるい魔女まじょの半生はんせいを描えがいている。

1995年ねん、映画えいが56周年しゅうねんを記念きねんし、1987年版ねんばん舞台ぶたい『オズの魔法使まほうつかい』のツアー公演こうえんが開幕かいまくし、2012年ねんまで続つづいた。

2005年ねん、マペット・スタジオはABCのテレビ映画えいが『マペットのオズの魔法使まほうつかい』を制作せいさくし、アシャンティがドロシー役やく、ジェフリー・タンバーが魔法使まほうつかい役やく、デヴィッド・アラン・グリアがヘンリーおじさん役やく、クイーン・ラティファがエムおばさん役やくを演えんじた。カーミットがカカシ役やく、ゴンゾーがブリキ男おとこ、フォジーがライオン、ミス・ピギーが全すべての魔女まじょ役やくとなった。

2007年ねん、Syfyは3部ぶ構成こうせいのSFミニシリーズ『アウター・ゾーン』をリリースし、ズーイー・デシャネルがDG役やくを演えんじた。

2011年ねん、アンドルー・ロイド・ウェバーとティム・ライスはミュージカル『オズの魔法使まほうつかい』を制作せいさくし、ウエスト・エンドにあるロンドン・パラディウムで開幕かいまくした。映画えいがの全ぜん使用しよう楽曲がっきょくに加くわえ、ウェバーとライスによる新曲しんきょくが使用しようされた。リアリティ番組ばんぐみ『Over the Rainbow 』においてウェバーはダニエル・ホープをドロシー役やくに配役はいやくした。2012年ねん12月、トロントにあるエド・マーヴィッシュ劇場げきじょうにてカナダ公演こうえんが開幕かいまくした。カナダ版ばん『Over the Rainbow 』でダニエル・ウェイドがドロシー役やくに配役はいやくされた。2013年ねん9月がつ、カナダ公演こうえんキャストにより北米ほくべいツアー公演こうえんが開幕かいまくした。2017年ねん11月、クイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センターのリリック・シアターにてオーストラリア公演こうえんが開幕かいまくし、12月、シドニーにあるキャピトル・シアターにてシーズン上演じょうえんされた。

2011年ねん、ワーナー・ホーム・ビデオによりトムとジェリーがドロシーの旅たびに同行どうこうするアニメ映画えいが『トムとジェリー オズの魔法使まほうつかい』がリリースされた。2016年ねん6月がつ21日にち、続編ぞくへんDVD『トムとジェリー すくえ！魔法まほうの国くにオズ』がリリースされた。

2013年ねん、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズは精神せいしん的てき続編ぞくへん『オズ はじまりの戦たたかい』をリリースした。サム・ライミが監督かんとくし、ジェームズ・フランコ、ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズが出演しゅつえんした。ディズニーにとって『オズ』に続つづきオズ・シリーズ2作さく目めとなった。興行こうぎょう的てきに成功せいこうしたが、評価ひょうかは賛否さんぴ両論りょうろんであった。

2014年ねん、現存げんそんしない自主じしゅ映画えいが会社かいしゃクラリアス・エンターテイメントは巨額きょがくの制作せいさく費ひを投とうじてドロシーが再度さいど旅たびに出でるアニメミュージカル映画えいが『オズ めざせ!エメラルドの国くにへ』を制作せいさくした。興行こうぎょう的てきに失敗しっぱいし、脚本きゃくほんおよび耳みみに残のこらない音楽おんがくなどで評論ひょうろん家かから広ひろく批判ひはんされた。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• オズの魔法使まほうつかい
• オズ はじまりの戦たたかい
• 世界せかいの記憶きおく - この映画えいがが登録とうろくされている。
• ダーク・サイド・オブ・ザ・レインボー
• 石綿いしわた（アスベスト問題もんだい） - 作中さくちゅうの雪ゆきの演出えんしゅつにアスベストが使つかわれた。

外部がいぶリンク

• オズの魔法使まほうつかい - allcinema
• オズの魔法使まほうつかい - KINENOTE
• オズの魔法使まほうつかい - Rotten Tomatoes（英語えいご）
• The Wizard of Oz - オールムービー（英語えいご）
• The Wizard of Oz - IMDb（英語えいご）