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ニューヨーク・タイムズ - Wikipedia

ニューヨーク・タイムズ

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく日刊にっかん新聞しんぶん
The New York Timesから転送てんそう

ニューヨーク・タイムズThe New York Times)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくニューヨークしゅうニューヨーク本社ほんしゃニューヨーク・タイムズ・カンパニー発行はっこうしている高級こうきゅう日刊にっかん新聞紙しんぶんしアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくうちでの発行はっこう部数ぶすうUSAトゥデイ(162まん)、ウォール・ストリート・ジャーナル(101まん)にいでだい3(48まん[4]

The New York Times
The New York Times
The New York Times

1851ねん9がつ18にちづけ創刊そうかんごう1めん
種類しゅるい 日刊にっかん
サイズ ブランケットばん

事業じぎょうしゃ ニューヨーク・タイムズ・カンパニー
代表だいひょうしゃ A・G・サルツバーガー
創刊そうかん 1851ねん9がつ18にち (173ねんまえ) (1851-09-18)
言語げんご 英語えいご
発行はっこうすう 全体ぜんたい:1084まんにん
デジタルばん:1021せんにんかみ媒体ばいたい:63まんにん(2024ねん6がつまつ)[1]
ウェブサイト www.nytimes.com
本社ほんしゃ所在地しょざいち ニューヨークしゅうニューヨーク
NYタイムズ・ビルディング
従業じゅうぎょう員数いんずう 2000にん(2022ねん
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ニューヨーク・タイムズ・カンパニー
The New York Times Company
種類しゅるい 公開こうかい会社かいしゃ
市場いちば情報じょうほう NYSENYT
略称りゃくしょう NYT
本社ほんしゃ所在地しょざいち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
ニューヨークしゅうニューヨーク
NYタイムズ・ビルディング
設立せつりつ 1851ねん9がつ18にち (173ねんまえ) (1851-09-18)
業種ぎょうしゅ 新聞しんぶん
代表だいひょうしゃ アーサー・オックス・サルツバーガー・ジュニア
会長かいちょう
メレディス・コピット・レヴィン英語えいごばん
社長しゃちょうけんCEO)
売上うりあげだか 増加 17おく4859まんドル(2018ねん[2]
営業えいぎょう利益りえき 増加 1おく1236まんドル(2017ねん
じゅん利益りえき 増加 1おく2568まんドル(2018ねん[2]
純資産じゅんしさん 減少 7おく3291まんドル(2017ねん
そう資産しさん 減少 20おく9978まんドル(2017ねん
従業じゅうぎょう員数いんずう 3710にん(2016ねんまつ
所有しょゆうしゃ サルツバーガー: 9% [3]
カルロス・スリム: 17%
関係かんけいする人物じんぶつ 共同きょうどう創業そうぎょうしゃ
ヘンリー・ジャーヴィス・レイモンド英語えいごばん
ジョージ・ジョーンズ英語えいごばん

取締役とりしまりやく
伊藤いとうみのるいち(2012ねんから)
A.G. サルツバーガー(2018ねんから)
外部がいぶリンク www.nytco.com
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概要がいよう

編集へんしゅう

ニューヨーク・トリビューンかみたいする高級こうきゅう新聞しんぶんというスタイルをとって1851ねんにニューヨーク創刊そうかんされた。当初とうしょすぐれた体裁ていさい人気にんきあつ順調じゅんちょう発行はっこう部数ぶすうばしたが、南北戦争なんぼくせんそうのち南部なんぶたいする寛大かんだい論調ろんちょう反感はんかんいち低迷ていめいした。その20世紀せいきはいると世界せかい各地かくち取材しゅざいもうめぐらせ、ワシントン・ポストウォール・ストリート・ジャーナルならぶアメリカを代表だいひょうする高級こうきゅうとしての地位ちい確立かくりつした。

アメリカではしばしば The Timesりゃくされる。" times.com " ドメインはニューヨーク・タイムズが所持しょじしている。All The News That's Fit To Print印刷いんさつあたいするニュースはすべて掲載けいさいする)とのモットー毎号まいごうA-1めん左上ひだりうえ印刷いんさつされている。

日本にっぽんにおいては、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ提携ていけいしており、東京とうきょう支局しきょく朝日新聞あさひしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃビルないもうけている。また、かつては共同きょうどう英字えいじヘラルド朝日あさひ(International Herald Tribune/The Asahi Shimbun)を発行はっこうしていた。東京とうきょう支局しきょくちょうは、マーティン・ファクラー(Martin Fackler、2011ねん10がつ現在げんざい)。

ビリー・ジョエル代表だいひょうきょく、「ニューヨークへのおもい」で、ニューヨーク望郷ぼうきょうねんデイリーニューズとニューヨーク・タイムズにめた。

 
きゅう本社ほんしゃビルの正面しょうめんくち。マンハッタン西にし43丁目ちょうめ229番地ばんち
 
1918ねん11月11にちづけのニューヨークタイムズ

ニューヨーク・タイムズは1851ねん9月18にちに、ヘンリー・ジャーヴィス・レイモンドとジョージ・ジョーンズによって、ニューヨーク・デイリー・タイムズの創刊そうかんされた。レイモンドは、AP通信つうしん創設そうせつしゃでもある[よう出典しゅってん]。この新聞しんぶんは、1896ねんアドルフ・オックスによって買収ばいしゅうされ、かれ指導しどうのもとで国際こくさい経済けいざいなどの記事きじ強化きょうかしていった。1897ねんには、" All The News That's Fit To Print " というスローガン採用さいようしたが、これは競合きょうごうするニューヨーク新聞しんぶん、『ニューヨーク・ワールド』や『ニューヨーク・ジャーナル・アメリカン』などのイエロー・ジャーナリズムたいする牽制けんせいおもわれる。本社ほんしゃを42ばんどおりにうつしたのち1904ねんにこの界隈かいわいタイムズスクエアばれるようになった。9ねん同社どうしゃは43ばんどおり229番地ばんち本社ほんしゃビル、タイムズ・タワーを建設けんせつした。しかし、タイムズ・タワーは1961ねん売却ばいきゃくされている。

初期しょきのタイムズは、日刊にっかんであるものの、毎週まいしゅう日曜日にちようびには発行はっこうされていなかったが、南北戦争なんぼくせんそうなか日曜にちようばん発行はっこう開始かいしした。1918ねんに、だいいち世界せかい大戦たいせんかんする記事きじで、ピューリッツァーしょうはつ受賞じゅしょうしている。翌年よくねん1919ねんには、ロンドンへの紙面しめん輸送ゆそう開始かいしされた。

クロスワードパズル1942ねん特集とくしゅう記事きじとして開始かいしされた。ファッション項目こうもく1946ねん開始かいしである。1946ねんからは国際こくさいばん発行はっこうされていたが、1967ねんにそれを停止ていしし、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューンやワシントン・ポスト共同きょうどうパリインターナショナル・ヘラルド・トリビューン創刊そうかんした。Op-ed同紙どうし世界せかいはじめて1970ねん掲載けいさいはじめた。1996ねんにはインターネットうえ自社じしゃのサイトを開設かいせつした。あたらしい本社ほんしゃビルはレンゾ・ピアノ設計せっけいによるちょう高層こうそうビルで、マンハッタンの8ばんアヴェニューと41ばんストリートの交差点こうさてん建設けんせつされている。

タイムズクラシックせんもんラジオきょくWQXR(96.3 FM)とWQEW(1560 AM)を所有しょゆうしていた。WQXRはタイムズよりWNYCに移行いこうし、2008ねん10がつ8にち午後ごご8(ニューヨーク時間じかん)に周波数しゅうはすうは(96.3 FM)より(105.9 FM)に変更へんこうとなった。[5]

現在げんざい

編集へんしゅう

現在げんざいのニューヨーク・タイムズは、部数ぶすうめんでは2だい全国ぜんこくUSAトゥデイ(227.8まん)、ウォール・ストリート・ジャーナル(206.2まん)の半分はんぶん程度ていどだが、一般いっぱんとしてはワシントン・ポストとなら著名ちょめい新聞しんぶんであり、地方紙ちほうしでありながらも米国べいこく代表だいひょうする新聞しんぶんなされている(米国べいこくない日刊にっかん新聞しんぶんは99パーセントが地方ちほうで、全国ぜんこくはUSAトゥディとウォール・ストリート・ジャーナルだけである)。

タイムズは、おも米国べいこくない記事きじ選定せんてい対象たいしょうになるピューリッツァーしょうを90あま受賞じゅしょうするなど、その記事きじ米国べいこくないではたか評価ひょうかされてきた。1971ねんには、ベトナム戦争せんそうかんするアメリカ国防総省こくぼうそうしょう秘密ひみつ資料しりょうペンタゴン・ペーパーズ掲載けいさいされた。これをうけ、政府せいふはタイムズ機密きみつ漏洩ろうえいざい告訴こくそしたが、裁判所さいばんしょ報道ほうどう自由じゆう政府せいふ文書ぶんしょ公開こうかい基準きじゅん優先ゆうせんするとの判決はんけつをくだした。この裁判さいばんは、合衆国がっしゅうこく憲法けんぽう修正しゅうせいだい1じょう言論げんろん自由じゆう)をめぐ以後いご判例はんれいに、おおきな影響えいきょうあたえた。翌年よくねん1972ねんには、アフリカけいアメリカじん梅毒ばいどく感染かんせんしゃたちがくらみつのうちに治療ちりょう拒否きょひされていることを報告ほうこくし、おおきな議論ぎろんこした。最近さいきんでは、2004ねん仕事しごと現場げんば安全あんぜんせいかんする記事きじで、ピューリツァしょう受賞じゅしょうしている。

重要じゅうよう演説えんぜつ議論ぎろんなどがおこなわれたさいにはその原稿げんこういちいちもらすことなくすべ掲載けいさいすることでもられている。

ニューヨークしゅうには16のきょくち、には11の国内こくない支局しきょく、26の海外かいがい支局しきょくゆうする。2004ねん12月26にち時点じてんでは、そう発行はっこう部数ぶすうはウィークデイで1,124,700日曜にちようばんは1,669,700であった。

経営けいえいニューヨーク・タイムズ・カンパニーによっておこなわれ、アドルフ・オックス子孫しそんであるサルツバーガー株式かぶしき所有しょゆうしている。

2016ねんドナルド・トランプ大統領だいとうりょう就任しゅうにん以降いこう、トランプ大統領だいとうりょう意向いこう政権せいけん発表はっぴょう情報じょうほうにアクセスすることがむずかしくなったことから、調査ちょうさ報道ほうどうちからはじめた。

調査ちょうさ報道ほうどうをはじめとする権力けんりょく監視かんしのスタンスが共感きょうかんたこともあり、2018ねんには電子でんしばん契約けいやくしゃすう昨年さくねん21%ぞう記録きろく経営けいえいなおしに一定いってい目処めどがたったことから記者きしゃ増員ぞういん編集へんしゅうを1600にん体制たいせいへと拡大かくだいすることを発表はっぴょうした。[6]

2019ねん10月27にちまでに、ホワイトハウスすべての連邦れんぽう政府せいふ機関きかんたいしニューヨーク・タイムズの購読こうどく停止ていしもとめたと発表はっぴょうした。トランプ大統領だいとうりょうは、2016ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく大統領だいとうりょう選挙せんきょから一貫いっかんしてタイムズなどの報道ほうどうフェイクニュースとして批判ひはんつづけてきた[7]

2022ねん1がつ6にち有料ゆうりょうスポーツ専門せんもんサイトのジ・アスレチック(2016ねん創設そうせつ)を5おく5せんまんドル(やく640おくえん)で買収ばいしゅうすることに合意ごういした[8]2023ねん7がつ10日とおかには、ニューヨークタイムズのスポーツ解散かいさんし、スポーツチームや試合しあいかんする取材しゅざい報道ほうどうは、傘下さんかのスポーツ専門せんもんサイト「ジ・アスレチック」に移行いこうすると発表はっぴょうした[9]

報道ほうどう内容ないようについて

編集へんしゅう

リベラルな論調ろんちょう

編集へんしゅう

一般いっぱんてきにタイムズはリベラル論調ろんちょうつとされる。これは政治せいじ記事きじ社会しゃかい記事きじにおいて顕著けんちょである。同性どうせいこんについても肯定こうていてきで、同性どうせい結婚けっこん記事きじ異性いせいあいだ差別さべつなく掲載けいさいされる。もっともアメリカでは大統領だいとうりょう選挙せんきょなどで新聞しんぶん特定とくてい候補こうほ支持しじ鮮明せんめいにするなど、政治せいじしょくつよすことは許容きょようされている。保守ほしゅけいメディアのFOXニュースから近年きんねん一貫いっかんして攻撃こうげきけている。

マサチュまさちゅセッツ工科大学せっつこうかだいがくのリカルド・パグリシは2004ねんに "Being the New York Times: The Political Behaviour of a Newspaper" という論文ろんぶん発表はっぴょうした。このなかかれ1946ねんから1994ねん期間きかんにおけるタイムズげた記事きじ調査ちょうさし、タイムズが民主党みんしゅとう支持しじであることを統計とうけいから立証りっしょうしている。たとえば大統領だいとうりょうせんでは優先ゆうせんてき民主党みんしゅとう候補こうほげ、対立たいりつする共和党きょうわとう候補こうほについてはちいさな記事きじあつかう、などである。

特集とくしゅう項目こうもくなか芸術げいじゅつ関連かんれん記事きじ主要しゅよう項目こうもく参照さんしょう)における政治せいじてきコメントについてはジャーナリズムにおけるバイアス典型てんけいであるとの指摘してきもある。れいとして、A・O・スコット映画えいが評論ひょうろん記事きじ時折ときおり保守ほしゅたいする皮肉ひにく散見さんけんされ、フランク・リッチ執筆しっぴつのアート関連かんれんコラムでは頻繁ひんぱん芸術げいじゅつとは関連かんれんせいうす保守ほしゅ攻撃こうげきがなされている。

タイムズの専属せんぞくコラムニストにより執筆しっぴつされる Op-Eds については紙面しめんくら独立どくりつせいたか政治せいじてき偏向へんこうすくないとされる。しかしこのセクションについても政治せいじてき中立ちゅうりつせい批判ひはんされることがある。

ニュース、論説ろんせつ広告こうこく混同こんどう

編集へんしゅう

2002ねん11月25にち紙面しめんのトップ記事きじとして "女性じょせい選手せんしゅのオーガスタ参加さんかについて沈黙ちんもくつづけるCBS" との記事きじ掲載けいさいした。この記事きじではマスターズ選手権せんしゅけん主催しゅさいしゃであるオーガスタ・ゴルフクラブ女性じょせいゴルファー参加さんか拒否きょひしている問題もんだいあつかい、ボイコット支持しじ示唆しさしていたが、これにたい批評ひひょうからは事実じじつ報道ほうどう論説ろんせつ混同こんどうであるとの批判ひはんがよせられた。保守ほしゅブログの主宰しゅさいしゃミッキー・カウスは編集へんしゅうちょうのレインズが "ニュース" という言葉ことばさい概念がいねんおこなっていること、ここでいう "ニュース" とは個人こじん団体だんたいがレインズがのぞむような失敗しっぱいをすることであろう、と批判ひはんした。

社説しゃせつのページにおいてエクソンモービル広告こうこく記事きじ掲載けいさいしていることにも批判ひはん存在そんざいする。紙面しめん掲載けいさいされる編集へんしゅうしゃへの手紙てがみ " letters to the editors " を恣意しいてき選択せんたくしているとの批判ひはんもある。実際じっさいに、ザ・インターセプトネイションDeSmog英語えいごばん共同きょうどう調査ちょうさで、タイムズは化石かせき燃料ねんりょう業界ぎょうかい宣伝せんでん広告こうこく掲載けいさいしている大手おおてメディアの1しゃであると名指なざしされている[10]。タイムズの気候きこう変動へんどう報道ほうどう担当たんとうするジャーナリストは、気候きこう変動へんどうこし対策たいさく妨害ぼうがいした企業きぎょう業界ぎょうかいとの利益りえき相反あいはんにより、気候きこう変動へんどうかんする報道ほうどう信頼しんらいせい低下ていかし、読者どくしゃ気候きこう危機きき軽視けいしするようになることを懸念けねんしている[10]国際こくさい連合れんごう事務じむ総長そうちょうアントニオ・グテーレスは、激化げきかする地球ちきゅう温暖おんだんけて、タイムズをはじめとする大手おおてメディアに化石かせき燃料ねんりょう業界ぎょうかい広告こうこく掲載けいさいグリーンウォッシングへの協力きょうりょく)をやめるよう警告けいこくしている[11]

タイムズ自身じしんによるバイアスの調査ちょうさ

編集へんしゅう

2004ねんなつ上記じょうきのような批判ひはんたいしてパブリック・エディターであるダニエル・オクレント執筆しっぴつ調査ちょうさ記事きじ掲載けいさいされた。かれはタイムズいくつかの項目こうもくにおいてリベラル支持しじバイアスゆうしていることはたしかであるとし、れいとしてゲイカップルの結婚けっこん問題もんだいをあげた。かれはこのバイアスがニューヨークの新聞しんぶんとしてのコスモポリタニズム起因きいんしているとしている。

オクレントは経済けいざい政治せいじ外交がいこう問題もんだい市民しみんけんなどにかんする記事きじについては言及げんきゅうけている。ただかれイラク戦争せんそう問題もんだいかんしてブッシュ政権せいけん批判ひはん不足ふそくしていたとしている。

イラク大量たいりょう破壊はかい兵器へいき報道ほうどう問題もんだい

編集へんしゅう

2002ねん9がつ8にち、ジュディス・ミラー記者きしゃによる記事きじで「イラク過去かこ1 - 2ねんウラン濃縮のうしゅく技術ぎじゅつ必要ひつようなアルミニウムかんすうせんほん入手にゅうしゅしようとしていた」という政府せいふ関係かんけいしゃからの情報じょうほう掲載けいさいした。そのチェイニーふく大統領だいとうりょうはTVでのインタビューで「これは今朝けさのニューヨーク・タイムズにもっていた確実かくじつ情報じょうほうだ」とべ、フセイン大統領だいとうりょうかく開発かいはつ疑惑ぎわくうったえ、イラク戦争せんそうへの世論せろん誘導ゆうどう利用りようした。のち捏造ねつぞうであると判明はんめいするこの情報じょうほうながしたのは、ならぬチェイニーふく大統領だいとうりょうのスタッフ(リビーふく大統領だいとうりょう首席しゅせき補佐ほさかん)だった。チェイニーふく大統領だいとうりょう自作じさく自演じえんである可能かのうせいたかかったが、ジュディス・ミラーとニューヨーク・タイムズは情報じょうほうげん秘匿ひとく原則げんそくしたがって、この事実じじつをイラク開戦かいせんもずっと隠蔽いんぺいしていたため「ブッシュ政権せいけん情報じょうほう操作そうさ加担かたんした」ときびしい批判ひはんけた。

2004ねん5がつ26にち同紙どうしはイラクで大量たいりょう破壊はかい兵器へいき発見はっけんされなかったことをけ、イラク開戦かいせんまえ記事きじあやまりがあったと自己じこ批判ひはんをする編集へんしゅうしゃ記事きじ掲載けいさいした。あやまりがあったとされるのは、上記じょうき記事きじのほかに2001ねん10がつ26にちづけの、イラク国内こくないにテロリスト訓練くんれんしょ生物せいぶつ兵器へいき製造せいぞうしょがあるとする記事きじと、同年どうねん12がつ20にちづけの、バグダッド病院びょういん地下ちか大量たいりょう破壊はかい兵器へいき保管ほかん施設しせつ存在そんざいするというイラク亡命ぼうめいしゃはなしつたえた記事きじなどすうほん同紙どうしは「記事きじ正確せいかくではなく、あってはならないものがいくつもあった」としたうえ、その取材しゅざい間違まちがいがかった記事きじ修正しゅうせいしなかったという。

5月30にちには社外しゃがい審査しんさやくオンブズマン)による、過去かこ記事きじ検証けんしょうあやまりを指摘してきする記事きじ掲載けいさいした。同年どうねん10がつ3にちには、イラクのかく疑惑ぎわくかんする特集とくしゅう記事きじ掲載けいさいし、そのなかべい政府せいふ組織そしきてき情報じょうほう操作そうさがあったことを指摘してきし、ブッシュ政権せいけん責任せきにんきびしく追及ついきゅうした。

日本にっぽん関連かんれん記事きじ

編集へんしゅう

ニューズウィークは、ニューヨーク・タイムズの報道ほうどう姿勢しせいについて「同紙どうし日本にっぽん関連かんれん記事きじくときは、いつも好意こういてきかないのにまっている」とひょうする[12]。また東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおけるニューヨーク・タイムズの報道ほうどう賞賛しょうさんする一方いっぽうで、「かつて日本にっぽんかんしてステレオタイプな記事きじ掲載けいさいつづけた」と指摘してきしている[13]北朝鮮きたちょうせんによる日本人にっぽんじん拉致らち問題もんだいでは、社説しゃせつにおいて拉致らち問題もんだい解決かいけつみとする立場たちば表明ひょうめいしたことがある[14]

  • 1998ねんにはニューヨーク在住ざいじゅう女性じょせい中心ちゅうしんとする日本人にっぽんじん7にんが、同紙どうしのこれまでの日本にっぽん関連かんれん記事きじからもっと誤解ごかいひどい10の記事きじえらんで検証けんしょう批判ひはんした『わらわれる日本人にっぽんじん -- ニューヨーク・タイムズがえが不可思議ふかしぎ日本にっぽん』を日米にちべい同時どうじ自費じひ出版しゅっぱん[15]、「米国べいこくメディアの日本にっぽん報道ほうどう誤解ごかい」とだいするパネルディスカッションを上野うえの千鶴子ちづこらをまねいて開催かいさいした。上野うえのは「米国べいこく捏造ねつぞうする日本にっぽん」、「米国べいこくだけが世界せかいだなんてせますぎる」ときびしく批判ひはんした[16]。また、どうちょ編集へんしゅうちょうである大竹おおたけ秀子ひでこAERA取材しゅざいにて「どの記事きじも、色眼鏡いろめがねとおして日本にっぽんていることが問題もんだいだ。全体ぜんたいぞうせることなく、センセーショナルなものてき報道ほうどうをばらばらに報道ほうどうされると、それがかさなって『日本にっぽんってヘンなくにだ』という認識にんしき出来上できあがり、ステレオタイプを助長じょちょうしてしまう」と同紙どうし報道ほうどう姿勢しせいきびしく批判ひはんしている[17]
  • 2006ねん12月 「北朝鮮きたちょうせんによる日本人にっぽんじん拉致らち問題もんだいについて、本来ほんらい拉致らち問題もんだい解決かいけつ焦点しょうてんしぼらず、北朝鮮きたちょうせん中国ちゅうごくたいする日本にっぽん国民こくみん嫌悪けんおかんをあおり、そうした世論せろん憲法けんぽう改正かいせい問題もんだいなどの政治せいじてき問題もんだいにも利用りようしようとしている」とする記事きじ掲載けいさい後日ごじつ日本にっぽん政府せいふはこの報道ほうどう問題もんだいし、中山なかやま恭子きょうこ首相しゅしょう補佐ほさかん拉致らち問題もんだい担当たんとう)のはん論文ろんぶん同紙どうしと、同紙どうし姉妹しまいインターナショナル・ヘラルド・トリビューン投稿とうこう後者こうしゃへは26にちづけ掲載けいさいされたが、同紙どうしには掲載けいさいされなかった。
  • 2007ねん3がつには安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょう(当時とうじ)の強制きょうせい連行れんこう否定ひてい発言はつげんけ、安倍晋三あべしんぞうを「国家こっか主義しゅぎもの」とび、日本にっぽん政府せいふ対応たいおう批判ひはんする従軍じゅうぐん慰安いあん特集とくしゅう記事きじいちめん掲載けいさいした。[よう出典しゅってん]
  • 2008ねん麻生あそう太郎たろう首相しゅしょう就任しゅうにんの2にちに「好戦こうせんてき民族みんぞく主義しゅぎしゃ」と社説しゃせつ主張しゅちょうした。これにたい日本にっぽん政府せいふ同紙どうしたい公式こうしきはん論文ろんぶん送付そうふ[18]、10月5にちけで掲載けいさいされた。
  • 2009ねん8がつに、鳩山はとやま由紀夫ゆきお民主党みんしゅとう代表だいひょう当時とうじ)がPHP研究所けんきゅうじょ発行はっこうの「Voice」に寄稿きこうした論文ろんぶん許可きょか転載てんさいしただけでなく、内容ないよう改変かいへん削除さくじょし、鳩山はとやま代表だいひょうが「反米はんべい主義しゅぎしゃ」であるとの印象いんしょう米国べいこく政府せいふあたえた。また、同紙どうし過去かこにも、ジェイソン・ブレア記者きしゃによる記事きじ捏造ねつぞう盗作とうさくがスキャンダルとなっている(ちゅう:このけんまったくの別件べっけんで、ジェイソン・ブレアの事件じけん社内しゃない詳細しょうさい調査ちょうさおこなった)。
  • 2010ねん8がつ29にち、2009ねん京都きょうと朝鮮ちょうせんだいいち初級しょきゅう学校がっこう公園こうえん不法ふほう占拠せんきょしているとして、在日ざいにち特権とっけんゆるさない市民しみんかい抗議こうぎ行動こうどうおこなったことを紹介しょうかいし「日本にっぽん社会しゃかい下層かそう青年せいねんたちは、みずからの生活せいかつたいして失望しつぼう落胆らくたんした感情かんじょうインターネットなどをつうじて外国がいこくじんへの排斥はいせきにつなげている。そして、こうした日本人にっぽんじんネット右翼うよくともばれる」とした。また、ネット右翼うよく日本人にっぽんじんおおくはわか男性だんせいで、給与きゅうよがくひく仕事しごと従事じゅうじしているとしたうえで、根拠こんきょしめすことなく「9,000にん組織そしきされた会員かいいんがネットじょう時間じかん場所ばしょめたうえで、外国がいこくじんけたデモ活動かつどうや、キリスト教きりすときょうたいする排斥はいせき運動うんどうおこなっている」と掲載けいさいした[19][20]
  • 2010ねん10月17にち、「日本にっぽんほど急激きゅうげき経済けいざいてき繁栄はんえい逆転ぎゃくてんしたくに歴史れきしてきにもめずらしい」とし、日本人にっぽんじんくるしい生活せいかつ様子ようす紹介しょうかいした。これにたいし、ざいニューヨーク日本にっぽん総領事館そうりょうじかんは「記事きじ日本にっぽん社会しゃかい経済けいざい状況じょうきょう過度かど単純たんじゅんしたもので、もりないものだ」とし「外交がいこう政策せいさく若者わかものたちの活力かつりょくをみれば、日本にっぽんつづ世界せかい指導しどうりょく発揮はっきしていることはあきらかだ」と反論はんろんしたぶんが、11月1にち電子でんしばん掲載けいさいされた[21]
  • 2011ねん3月25にち津波つなみ被害ひがいけた宮城みやぎけん石巻いしのまき鮎川浜あゆかわはま捕鯨ほげい産業さんぎょう被害ひがい焦点しょうてんて「津波つなみが、これまで欧米おうべい環境かんきょう保護ほご団体だんたい抗議こうぎ妨害ぼうがい活動かつどうでもおよばなかった日本にっぽん捕鯨ほげい産業さんぎょう支柱しちゅうたおしてしまった」と津波つなみ被害ひがい深刻しんこくさと現地げんちかなしみをほうじた。一方いっぽうざいニューヨーク日本にっぽん総領事館そうりょうじかん同日どうじつ津波つなみ捕鯨ほげい産業さんぎょうしゅうえんに『成功せいこう』したとのほうかたをするのはあまりに冷酷れいこくだ」として同紙どうし抗議こうぎした[22][23]
  • 2011ねん3がつ11にち東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい直後ちょくごから現地げんちりし、地震じしん津波つなみ被害ひがい状況じょうきょうつたえた。また、原子力げんしりょく事故じこ記事きじでは、日本にっぽん報道ほうどう先駆さきがけてメルトダウンについてほうじた。日本にっぽんから撤退てったいする外国がいこくメディアがおおなかで、精力せいりょくてき取材しゅざいする姿勢しせいはニューズウィークからの賞賛しょうさんけた。独自どくじ調査ちょうさ報道ほうどうにより「国土こくど破壊はかいし、原子力げんしりょく事故じここした津波つなみ地震じしん日本にっぽん政府せいふ隠蔽いんぺいした一連いちれん深刻しんこく失敗しっぱい力強ちからづよ調査ちょうさしたことにより(ピューリッツァしょうウェブサイトより)」、2012ねんピューリッツアしょうのファイナリスト(次点じてん)にノミネートされた。また、調査ちょうさ記事きじチームとして、米国べいこく海外かいがい報道ほうどうクラブ英語えいごばん)のハル・ボイルしょう(Hal Boyle Award)の次点じてん (Citation for Excellence)[24]、またアジア出版しゅっぱん協会きょうかいから調査ちょうさ報道ほうどうとして最優秀さいゆうしゅうしょう受賞じゅしょうした。そのほか、2011ねんのエネルギー関連かんれん報道ほうどう世界せかいエネルギーしょう最優秀さいゆうしゅうしょう獲得かくとくした。
  • 2013ねん4がつ26にち猪瀬いのせ直樹なおき東京とうきょう都知事とちじによる『(2020ねん夏期かき五輪ごりん招致しょうちのライバルである)イスタンブール批判ひはん』を田淵たぶち広子ひろこ記者きしゃとケン・ベルソン記者きしゃがスクープし話題わだいとなった[25]。これについて猪瀬いのせ謝罪しゃざい[26]をしたが、同時どうじに「質問しつもんしゃ一定いってい誘導ゆうどうがあった」との主張しゅちょうもしている[27]田淵たぶち記者きしゃ橋下はしもととおる慰安いあんかんする発言はつげんについても「日本にっぽんおとこ品格ひんかく最低さいていである」という趣旨しゅし記事きじいている[28]
  • 2019ねん5がつ5にち、「New Emperor, Old Throne」とだいし、皇后こうごうひく地位ちいかれている日本にっぽん皇室こうしつ制度せいど揶揄やゆする風刺ふうし掲載けいさいし、日本にっぽんがわから抗議こうぎこえがった[29]

イギリス関連かんれん記事きじ

編集へんしゅう
  • イギリスメーガンえい王室おうしつから離脱りだつしたことにかんし、メーガンつよ擁護ようごし、イギリスにおける人種じんしゅ差別さべつ女性じょせい差別さべつ批判ひはんてきげている[30]。この話題わだいかんし、イギリスのメディア関係かんけいしゃであるピアーズ・モーガンは「どうかんがえても恥知はじしらずなコラム」と一蹴いっしゅうしている[31]

医療いりょう保健ほけん関連かんれん記事きじ

編集へんしゅう

中国ちゅうごく関連かんれん記事きじ

編集へんしゅう

ガーディアンは2018ねん、ニューヨーク・タイムズが毎日新聞まいにちしんぶんデイリー・テレグラフなどとともに、中国ちゅうごく政府せいふけい英字えいじ新聞しんぶんチャイナデイリー制作せいさくしたしょう冊子さっし「チャイナウォッチ」を折込おりこめ広告こうこくとして頒布はんぷしていることをほうじた。ガーディアンはその折込おりこみ見出みだしを引用いんようして「古典こてんてきなプロパガンダ手法しゅほう」と批判ひはんし、有名ゆうめい新聞しんぶんむことで信憑しんぴょうせいけようとしている可能かのうせいがあると指摘してきしている。[32]

2020ねんにニューヨーク・タイムズはこの批判ひはんけて「チャイナデイリーをふくむ、問題もんだいある国営こくえいメディアからの広告こうこくけない」ことを決定けっていした[33]

はずれた予想よそう誤報ごほう

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"スミソニアン財団ざいだん援助えんじょのもと、クラーク大学だいがく研究けんきゅうをおこなっているゴダード教授きょうじゅには作用さよう反作用はんさよう法則ほうそく理解りかいできていないとられる。
  • 1969ねんアポロ11ごう月面げつめん着陸ちゃくりくする直前ちょくぜん同紙どうし訂正ていせい記事きじ発表はっぴょうしている。
"科学かがく調査ちょうさ実験じっけん双方そうほうから、17世紀せいきアイザック・ニュートン発見はっけんした物理ぶつり法則ほうそく有効ゆうこうせい実証じっしょうされつつある。そして今日きょうロケットが大気たいきちゅう同様どうよう宇宙うちゅう空間くうかんでも飛行ひこうできることは周知しゅうち事実じじつとなった。とう過去かこのミスをみとめる。"
  • イラク大量たいりょう破壊はかい兵器へいき報道ほうどう問題もんだい
  • 2000ねん1がつ1にち同紙どうしは「昨日きのうまでの発行はっこうごうすう間違まちがいだった」とする異例いれい訂正ていせい発表はっぴょう
"当時とうじ同紙どうし記事きじによると1898ねん2がつ、14499ごう翌日よくじつあやまって15000として以来いらい、102ねんにわたって実際じっさいより500おお数字すうじ毎日まいにちいちめん掲載けいさいされてきた。"
  • 2008ねん12月23にち同紙どうしは22にちづけ紙面しめん掲載けいさいしたドラノエ・パリ市長しちょう投書とうしょ偽物にせものだったことがわかり、検証けんしょうなしに掲載けいさいしたことをみとめ、訂正ていせい謝罪しゃざいをした。
"パリ市長しちょうのものとして掲載けいさいされた手紙てがみは、ヒラリー・クリントン上院じょういん議員ぎいん国務こくむ長官ちょうかん就任しゅうにんともな後継こうけいしゃ名前なまえがっているゆえケネディ大統領だいとうりょう長女ちょうじょキャロラインについて「後継こうけい資格しかくがない」「ひかえめにってもおどろきであり、あまり民主みんしゅてきではない」と批判ひはんしていた。"

これまでに何人なんにんかの訃報ふほう記事きじをその先立さきだって掲載けいさいしたことがある。

主要しゅよう項目こうもく

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紙面しめんは3つの主要しゅよう項目こうもくにより構成こうせいされている。

1. ニュース News
国際こくさい国内こくないワシントンの政治せいじビジネステクノロジーサイエンス健康けんこうスポーツニューヨーク地区ちく教育きょういく天気てんき訃報ふほうおよび訂正ていせい記事きじ常設じょうせつ)で構成こうせいされる。
2. 論説ろんせつ Opinion
社説しゃせつ Editorials , Op-Ed、および読者どくしゃからの投稿とうこう Letters to the Editor構成こうせいされる。
3. 特集とくしゅう Features
芸術げいじゅつ書籍しょせき映画えいが演劇えんげき旅行りょこう、ニューヨークガイド、レストランワイン家庭かていガーデニングファッションクロスワードゲームカートゥーン雑誌ざっししゅうのまとめで構成こうせいされる。

紙面しめんおよび記事きじ構成こうせいかんしては、一貫いっかんしておなじスタイルをとっている。人名じんめい言及げんきゅうするさいには、通常つうじょう名字みょうじぶのではなくその役職やくしょく称号しょうごうもちいる。見出みだしは語数ごすうおおく、重要じゅうよう記事きじではふく見出みだしがされる。USAトゥデイによりはじめられた紙面しめんのカラーすすんださいにもモノクロにこだわっていた。紙面しめんにおけるトップ記事きじいちめん上部じょうぶ右側みぎがわ掲載けいさいされる。

インターネットばん

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ニューヨーク・タイムズのウェブはん1995ねん開始かいしされた。ニュースサイトのなかでももっと利用りようしゃおおいサイトのひとつである。米国べいこく新聞しんぶんでは、WEBばんでもUSAトゥデイ、ウォールストリート・ジャーナルにぎ3である。

2007ねん9がつ17にち、ニューヨーク・タイムズは、ページビューが増大ぞうだいしたことにより、Webサイトの有料ゆうりょう部分ぶぶんでの購読こうどく料金りょうきんによる収入しゅうにゅうが、トラフィックにともなって増大ぞうだいしたサイトの無料むりょう部分ぶぶんからの広告こうこく収入しゅうにゅう見合みあわなくなったため、課金かきんりやめると発表はっぴょうし、翌日よくじつ深夜しんやから実施じっしした[34]。サイト全体ぜんたいぜん読者どくしゃ解放かいほうしたのにくわえ、ニューヨーク・タイムズはそれまで最新さいしん1週間しゅうかんぶんのぞいて有料ゆうりょうだったニュース記事きじのうち1987ねんから現在げんざいまでのものすべてと、米国べいこくほうしたパブリックドメインにある1851ねんから1922ねんまでのぜん記事きじ無料むりょうした[35]

本紙ほんし日曜にちようばん別冊べっさつ)として、「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」が発行はっこうされている。マガジンは1896ねん創刊そうかんで、本紙ほんし掲載けいさいしきれない長文ちょうぶん記事きじや、カラー写真しゃしんおおきく掲載けいさいしたフォト・ルポルタージュ報道ほうどう写真しゃしん)でられる。2007ねん1がつ現在げんざい発行はっこう部数ぶすうやく168まん

ブックレビュー

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紙面しめん特集とくしゅう項目こうもく存在そんざいする刊行かんこう書籍しょせき書評しょひょうを、たか評価ひょうかするひとがいる。この書評しょひょうでのげられかたによって、げが左右さゆうされるとひともいる。同時どうじ掲載けいさいされるベストセラー・リストも、アメリカの読書どくしょかいにおける代表だいひょうてきなリストとしてられている。執筆しっぴつしゃ1人ひとりとしてミチコ・カクタニがおり、ピューリツァーしょう批評ひひょう部門ぶもん受賞じゅしょうするなどその書評しょひょうたか評価ひょうかされているが、きわめて辛口からくち記事きじくため批判ひはんけることおおい。

テレビ・ラジオ番組ばんぐみひょう

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1939ねん5がつ18にちからはじめて紙面しめんじょうにてテレビ・ラジオ番組ばんぐみひょう掲載けいさい開始かいし近年きんねん全国ぜんこくばんでの掲載けいさい廃止はいししたが、ニューヨーク市内しないばんにはつづきテレビらんとそれに関連かんれんしたコラム(「What’s on TV」)を掲載けいさいしていた[36][37][38]

Netflixなどといったオンデマンド配信はいしんサービス普及ふきゅうにより、「番組ばんぐみひょうという形式けいしき人々ひとびとのテレビ視聴しちょうスタイルにわなくなってしまった」として、2020ねん8がつ31にち発行はっこうぶんをもって、番組ばんぐみひょう掲載けいさい終了しゅうりょうした。なお、番組ばんぐみ関連かんれんのコラムやストリーミング作品さくひん紹介しょうかいなど、テレビにかんする記事きじ執筆しっぴつ掲載けいさい継続けいぞくするとしている[36][37]

経営けいえいしゃおよび記者きしゃなど

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発行はっこうじん

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編集へんしゅうちょう

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  • ターナー・カトリッジ (1964ねん - 1968ねん
  • ジェームズ・レストン (1968ねん - 1969ねん
  • 空席くうせき〉 (1969ねん - 1976ねん
  • エイブ・ローゼンタール(1977ねん - 1986ねん
  • マックス・フランケル(1986ねん - 1994ねん
  • ジョセフ・リリヴェルド(1994ねん - 2001ねん
  • ホゥエル・レインズ(2001ねん - 2003ねん
  • ビル・ケラー(2003ねん - )

現在げんざい活躍かつやくする記者きしゃ・コラムニスト

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過去かこ在籍ざいせきした著名ちょめい記者きしゃ・コラムニスト

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アメリカの新聞しんぶん部数ぶすうリスト

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ [1] 2024ねん8がつ8にち 産経新聞さんけいしんぶん
  2. ^ a b NYにゅーよーくタイムズ、契約けいやくせんまんにん目標もくひょう 25ねんまでに、電子でんしばんびがかぎ」『西日本にしにほん新聞しんぶんme』西日本新聞社にしにっぽんしんぶんしゃ、2019ねん2がつ7にち。2024ねん1がつ25にち閲覧えつらん
  3. ^ The New York Times Co. Reports $709 Million in Digital Revenue for 2018 2019ねん2がつ6にち配信はいしん ニューヨーク・タイムズ
  4. ^ PR Software Platform & Marketing Solutions” (英語えいご). Cision. 2024ねん6がつ11にち閲覧えつらん
  5. ^ WNYC Radio, "WNYC to Launch WQXR on 105.9 FM on October 8 at 8pm," Sept. 10, 2009, (http://www.wnyc.org/about/media/media_41.html), viewed Oct. 8, 2009.
  6. ^ NYにゅーよーくタイムズ、購読こうどくしゃすう1せんまん目指めざ電子でんしばん好調こうちょう朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル. 2019ねん2がつ9にち閲覧えつらん
  7. ^ トランプ政権せいけん連邦れんぽう政府せいふ機関きかんこめ購読こうどく停止ていしうなが”. CNN (2019ねん10がつ27にち). 2019ねん12月3にち閲覧えつらん
  8. ^ NYにゅーよーくタイムズ、べいスポーツ専門せんもんサイトを買収ばいしゅうへ-やく640おくえん合意ごうい”. Bloomberg.com (2022ねん1がつ6にち). 2024ねん6がつ11にち閲覧えつらん
  9. ^ NYT、スポーツ解散かいさん専門せんもんサイト「ジ・アスレチック」に移行いこう朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル (2023ねん7がつ11にち). 2024ねん6がつ11にち閲覧えつらん
  10. ^ a b Amy Westervelt & Matthew Green (2023ねん12月5にち). “Leading News Outlets Are Doing the Fossil Fuel Industry’s Greenwashing”. ザ・インターセプト. https://theintercept.com/2023/12/05/fossil-fuel-industry-media-company-advertising/ 2024ねん9がつ1にち閲覧えつらん 
  11. ^ Noor, Dharna (2024ねん6がつ7にち). “News and tech media mostly quiet after UN chief calls for ban on ads for oil and gas”. ガーディアン. https://www.theguardian.com/media/article/2024/jun/07/united-nations-fossil-fuel-ads-news-tech-media 2024ねん9がつ6にち閲覧えつらん 
  12. ^ ニューズウィーク:2007ねん/3/22ごう
  13. ^ そのとき、記者きしゃは......げた<全文ぜんぶん、ニューズウィーク、2011ねん04がつ05にち
  14. ^ もり義久よしひさ (2014ねん3がつ22にち). NYにゅーよーくタイムズ「安倍あべたたき」「反日はんにちささえる日本人にっぽんじん学者がくしゃ. 産経新聞さんけいしんぶん. https://web.archive.org/web/20140322034909/http://sankei.jp.msn.com/world/news/140322/amr14032208540001-n1.htm 2014ねん3がつ22にち閲覧えつらん 
  15. ^ ジパング編集へんしゅうへんわらわれる日本人にっぽんじん : ニューヨーク・タイムズがえが不可思議ふかしぎ日本にっぽん(Japan made in U.S.A.)』 ジパング(New York), 1998. ISBN 9784812306154
  16. ^ 大竹おおたけ 秀子ひでこ, Charles Burress (サンフランシスコ・クロニクル), Jocelyn Ford (en:Marketplace (radio program)) "パネルディスカッションから 米国べいこくメディアがゆがめてつたえる「日本人にっぽんじん」", ろん, 1998ねん12がつごう (つうごう 44), P.140-154.
  17. ^ "米国べいこく なぜか米国べいこくでゲイシャ復活ふっかつ--誤解ごかいされる日本にっぽんぞう", AERA, 12(18) (つうごう 588), p. 25-27, 1999ねん4がつ19にち. ISSN 0914-8833
  18. ^ "日本にっぽん政府せいふ、NYTはん論文ろんぶん送付そうふ", 朝鮮日報ちょうせんにっぽう, 2008ねん10がつ1にち.
  19. ^ "経済けいざいてき困窮こんきゅうした日本人にっぽんじん右翼うよく、ネットで外国がいこくじん排斥はいせきまい", サーチナ, 2010/08/31.
  20. ^ マーティン・ファックラー "New Dissent in Japan Is Loudly Anti-Foreign", New York Times, August 28, 2010.
  21. ^ "「大阪おおさか沈滞ちんたい象徴しょうちょう!?」報道ほうどうべい日本にっぽん総領事館そうりょうじかん反論はんろん寄稿きこう", 産経新聞さんけいしんぶん, 2010.11.4.
  22. ^ "「津波つなみ捕鯨ほげい打倒だとう」に抗議こうぎべい記事きじけNY日本にっぽん総領事館そうりょうじかん"時事通信じじつうしん, 2011.3.27.
  23. ^ [2],2011.3.24.
  24. ^ https://opcofamerica.org/Awardarchive/hal-boyle-award-2011/
  25. ^ 2020ねん夏期かき五輪ごりん招致しょうちをめぐり、猪瀬いのせ直樹なおき東京とうきょう都知事とちじ候補こうほ都市とし酷評こくひょう現代げんだいビジネス 2013ねん5がつ2にち
  26. ^ 猪瀬いのせ知事ちじ謝罪しゃざいれ=「日本にっぽんとの長年ながねん友情ゆうじょう重視じゅうし」-トルコ 時事通信じじつうしん 2013ねん5がつ1にち
  27. ^ 猪瀬いのせ知事ちじ真意しんいなかった」毎日新聞まいにちしんぶん 2013ねん5がつ2にち
  28. ^ Women Forced Into WWII Brothels Served Necessary Role, Osaka Mayor SaysNYTimes 2013ねん5がつ14にち
  29. ^ 天皇陛下てんのうへいか即位そくいえがいた「ニューヨーク・タイムズ」風刺ふうし抗議こうぎこえ”. ライブドアニュース. 2020ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  30. ^ メーガンの「王室おうしつばなれ」が至極しごくまっとうな理由りゆう | The New York Times”. 東洋とうよう経済けいざいオンライン (2020ねん1がつ19にち). 2020ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  31. ^ Morgan, Piers (2020ねん1がつ13にち). “PIERS MORGAN: Shame on Meghan and Harry for this gross 'racism' smear”. Mail Online. 2020ねん2がつ22にち閲覧えつらん
  32. ^ “Inside China's audacious global propaganda campaign” (英語えいご). ガーディアン. (2018ねん12月7にち). https://www.theguardian.com/news/2018/dec/07/china-plan-for-global-media-dominance-propaganda-xi-jinping 2018ねん12月9にち閲覧えつらん 
  33. ^ “Daily Telegraph stops publishing section paid for by China” (英語えいご). ガーディアン. (2018ねん12月7にち). https://www.theguardian.com/media/2020/apr/14/daily-telegraph-stops-publishing-section-paid-for-by-china 2021ねん6がつ14にち閲覧えつらん 
  34. ^ Why the New York Times is Free”. 2008ねん10がつ12にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2007ねん9がつ17にち閲覧えつらん
  35. ^ Perez-Pena, Richard (2006ねん9がつ17にち). “Times to End Charges on Web Site”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2007/09/18/business/media/18times.html 
  36. ^ a b Bahr, Sarah (2020ねん8がつ28にち). “A Final Episode for the TV Listings”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2020/08/28/insider/TV-listings-ending.html 2020ねん9がつ1にち閲覧えつらん 
  37. ^ a b ニューヨークタイムズ、81ねんつづけたテレビらん終了しゅうりょう”. AV Watch (2020ねん9がつ1にち). 2020ねん9がつ1にち閲覧えつらん
  38. ^ テレビらん紙面しめんからえる~まい ニューヨーク・タイムズ”. TBS NEWS (2020ねん9がつ2にち). 2020ねん9がつ3にち閲覧えつらん
  39. ^ ニコせい×BLOGOS番外ばんがいへん「3.14頂上ちょうじょう決戦けっせん 上杉うえすぎたかしVS町山まちやま智浩ともひろ 徹底てってい討論とうろん」 - BLOGOS(ブロゴス)

参考さんこう文献ぶんけん

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  • ハワード・フリール、リチャード・フォーク - 共著きょうちょ立木たちきまさる - やく 「『ニューヨークタイムズ』神話しんわ -- アメリカをミスリードした“記録きろく新聞しんぶん”の50ねん」(三交社さんこうしゃ 2005ねん11月) ISBN 4-87919-160-4
  • わらわれる日本人にっぽんじん―ニューヨーク・タイムズがえが不可思議ふかしぎ日本にっぽん企画きかく編集へんしゅう ジパング編集へんしゅう 1998ねん9がつISBN 4-8123-0615-9

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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