(Translated by https://www.hiragana.jp/)
グラム - Wikipedia

グラムふつ: grammeえい: gram[ちゅう 1]記号きごうg)は、質量しつりょう計量けいりょう単位たんいである。計量けいりょう単位たんいれいにおいて、キログラム (kg) の1000ぶんの1の質量しつりょう定義ていぎされている[1]

グラム
ふつ gramme
えい gram
記号きごう g
度量衡どりょうこう トル法とるほう
けい 国際こくさい単位たんいけい (SI)
種類しゅるい 基本きほん単位たんい分量ぶんりょう単位たんい
りょう 質量しつりょう
定義ていぎ 10−3 kg
由来ゆらい 最大さいだい密度みつど温度おんどでの1 mLみず質量しつりょう
語源ごげん ラテン語らてんご grámma(かれたもの、わずかな重量じゅうりょう
テンプレートを表示ひょうじ

いちえん硬貨こうか質量しつりょうが、1.0グラムである[2]

概要がいよう

編集へんしゅう

トル法とるほうによってあたらしい質量しつりょう単位たんいとしてさだめられた。「グラム」という名称めいしょうは、ラテン語らてんごの grámma に由来ゆらいする。元々もともとはグラムが質量しつりょう基本きほん単位たんいで、「最大さいだい密度みつどにある蒸留じょうりゅうすい1ミリリットル質量しつりょう」と定義ていぎされた。しかし、つくられた原器げんきはキログラムの質量しつりょうしめすもので、その質量しつりょうが1キログラムとさい定義ていぎされ、グラムはその1000ぶんの1ということになった。

CGS単位たんいけいでは質量しつりょう基本きほん単位たんいであったが、MKS単位たんいけいおよびそこから派生はせいした国際こくさい単位たんいけいではキログラムが基本きほん単位たんいとされている。ただし、SI接頭せっとうはキログラムではなくグラムにつけることとなっており、たとえばキログラムの10−6ばいは、「マイクロキログラム」(µkg) ではなく「ミリグラム」(mg) となる。なお、106 g (= 103 kg) 以上いじょうについてはトン (t) がもちいられることがある。

日本にっぽんでは1952ねん昭和しょうわ27ねん2がつ29にちまでは漢字かんじの「かわら」が使つかわれていた。

日本にっぽんにおけるグラムの音訳おんやくである「かわららん姆」にもとづくものである。明治めいじ時代じだいには、「かわら」から「瓱」(ミリグラム)、「瓲」(トン)などの国字こくじつくられじゅん常用漢字じょうようかんじとしてあつかわれたが、 1942ねん昭和しょうわ17ねん)に国語こくご審議しんぎかいから発表はっぴょうされた標準ひょうじゅん漢字かんじひょうあん段階だんかいにおいてじゅん常用漢字じょうようかんじからはずされ[3]だい世界せかい大戦たいせんこう使用しよう機会きかいくなった。

かわら」は常用漢字じょうようかんじひょうにあるものの、グラムのみは常用漢字じょうようかんじひょうになく、 1952ねん昭和しょうわ27ねん3月1にち以降いこう計量けいりょうほうそくした取引とりひき証明しょうめいにおいては「かわら」のもちいることはできない。

21世紀せいき現代げんだい日本にっぽんにおいて、日常にちじょう生活せいかつもちいられる質量しつりょうはほとんどがグラムかキログラムを単位たんいとするものである。たとえば料理りょうりのレシピでは、基本きほんてきにはグラムで表記ひょうきされる。食材しょくざい売買ばいばいはほとんどがグラムを単位たんいとしておこなわれ、とくに100グラム単位たんい取引とりひきされることがおおい。また体重たいじゅう計量けいりょうにはキログラムがもちいられる(新生児しんせいじなどの体重たいじゅうにはグラムがもちいられる)。

質量しつりょう単位たんい
キログラム
SI単位たんい
グレーン 常用じょうようオンス 常用じょうようポンド もんめ きん ぬき
1 kg = 1 ≈ 15432 ≈ 35.274 ≈ 2.2046 ≈ 266.67 ≈ 1.6667 ≈ 0.26667
1 gr = 0.00006479891 = 1 ≈ 0.0022857 ≈ 0.00014285 ≈ 0.0172797 ≈ 0.000107998 ≈ 0.0000172797
1 oz = 0.028349523125 = 437.5 = 1 = 0.0625 ≈ 7.5599 ≈ 0.047249 ≈ 0.0075599
1 lb = 0.45359237 = 7000 = 16 = 1 ≈ 120.96 ≈ 0.75599 ≈ 0.12096
1 もんめ = 0.00375 ≈ 57.871 ≈ 0.13228 ≈ 0.082673 = 1 = 0.00625 = 0.001
1 きん = 0.6 ≈ 9259.4 ≈ 21.164 ≈ 1.3228 = 160 = 1 = 0.16
1 かん = 3.75 ≈ 57871 ≈ 132.28 ≈ 8.2673 = 1000 = 6.25 = 1
力学りきがく単位たんいの3つのアプローチ[4][5]
基本きほん単位たんい ちからながさ・時間じかん おもさ・ながさ・時間じかん 質量しつりょうながさ・時間じかん
ちから (F) F = ma = wa/g F = ma/gc = wa/g F = ma = wa/g
おもさ (w) w = mg w = mg/gcm w = mg
単位たんいけい BG GM EE M AE CGS MTS SI(MKS)
加速度かそくど (a) ft/s2 m/s2 ft/s2 m/s2 ft/s2 Gal m/s2 m/s2
質量しつりょう (m) slug slug lbm kg lb g t kg
ちから (F) lb kgf lbF kgf pdl dyn sn N
圧力あつりょく (p) lb/in2 at PSI atm pdl/ft2 Ba pz Pa

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ 英国えいこくにおいても、計量けいりょう法規ほうきでは、gram であり、gramme がもちいられることはない。これにたいして、メートルは metre、リットルは litre とつづられる。The Units of Measurement Regulations 1995”. 2017ねん3がつ29にち閲覧えつらん英語えいご

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ 計量けいりょう単位たんいれい 別表べっぴょうだい1、こうばん2、質量しつりょうらん
  2. ^ ってる? 貨幣かへいのデザイン”. ぞうへいきょく探検たんけんたい. 造幣局ぞうへいきょく. 2017ねん4がつ22にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2017ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  3. ^ 修正しゅうせいくわえ、せんひゃくじゅうはち本決ほんぎまり『毎日新聞まいにちしんぶん昭和しょうわ17ねん6がつ18にち大阪おおさかばん(『昭和しょうわニュース事典じてんだい8かん 昭和しょうわ17ねん/昭和しょうわ20ねん本編ほんぺんp710 毎日まいにちコミュニケーションズかん 1994ねん
  4. ^ Michael R. Lindeburg (2011). Civil Engineering Reference Manual for the Pe Exam. Professional Publications. ISBN 1591263417 
  5. ^ Wurbs, Ralph A, Fort Hood Review Sessions for Professional Engineering Exam, オリジナルの2011ねん8がつ15にち時点じてんにおけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20110815173559/engineeringregistration.tamu.edu/tapedreviews/Fluids-PE/PDF/Fluids-PE.pdf 2011ねん10がつ26にち閲覧えつらん 

外部がいぶリンク

編集へんしゅう