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ツアー・オブ・ジャパン - Wikipedia

ツアー・オブ・ジャパン(Tour of Japan、略称りゃくしょうTOJ)は、毎年まいとし5がつ日本にっぽんおこなわれる自転車じてんしゃロードレース大会たいかい主催しゅさい自転車じてんしゃ月間げっかん推進すいしん協議きょうぎかい自転車じてんしゃ月間げっかん(5がつ)における最大さいだいのイベントとして開催かいさいされる。

ツアー・オブ・ジャパン
概要がいよう
開催かいさい時期じき 5がつ中旬ちゅうじゅん~5がつ下旬げじゅん(8日間にちかん
開催かいさい地域ちいき 日本の旗 日本にっぽん
英語えいごめい Tour of Japan
愛称あいしょう TOJ
分野ぶんや ロードレース
カテゴリー UCIアジアツアー2.2
形態けいたい ステージレース
主催しゅさいしゃ 自転車じてんしゃ月間げっかん推進すいしん委員いいんかい
責任せきにんしゃ 栗村くりむらおさむ
歴史れきし
初回しょかい開催かいさいねん 1996ねん
開催かいさい回数かいすう 26かい(2024ねん
初代しょだい優勝ゆうしょうしゃ ジャンフィリップ・ドゥラカフランスの旗 フランス
最多さいた優勝ゆうしょうしゃ フォルトゥナート・バリアーニイタリアの旗 イタリア
サマド・ポルセイエ(イランの旗 イラン
オスカル・プジョル(スペインの旗 スペインかく2かい
直近ちょっきん優勝ゆうしょうしゃ ジョヴァンニ・カルボーニ英語えいごばんイタリアの旗 イタリア
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概要がいよう

編集へんしゅう

日本にっぽん代表だいひょうするステージせいロードレース大会たいかいひとつ。UCIアジアツアーみこまれていて、2024ねん現在げんざいのアジアツアーでのレースグレードは2.2(ステージレース・クラス2カテゴリー)[1]。2013ねん開催かいさいだい16かい大会たいかいから2020ねん開催かいさいだい23かい大会たいかいおよび2023ねんだい26かい)はワンランクたかい2.1(ステージレース・クラス1カテゴリー)として開催かいさいされていた[2]

1982ねんから1995ねんまで開催かいさいされていた国際こくさいサイクルロードレース継承けいしょうする大会たいかいとして1996ねんから毎年まいとし開催かいさいされているが、「だい8かい」として予定よていされていた2003ねんSARS影響えいきょう大会たいかい直前ちょくぜん開催かいさい中止ちゅうしとなり、2004ねん大会たいかいあらためて「だい8かい」として開催かいさいした。また「だい15かい」として予定よていされていた2011ねん東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい影響えいきょう、2020ねん新型しんがたコロナだい流行りゅうこう開催かいさい中止ちゅうしとなった。2021ねん前年ぜんねんつづきコロナ流行りゅうこう影響えいきょうにより、ぜん3ステージに短縮たんしゅくしておこなわれた。

だい20かい」として開催かいさいされた2017ねんから中止ちゅうしとなった2020ねんまではかんむり協賛きょうさんとしてNTNき「NTN presents ツアー・オブ・ジャパン」として開催かいさいされた。

2022ねん信州しんしゅう飯田いいだステージ(旧名きゅうめいみなみ信州しんしゅうステージ)が追加ついかされ、富士山ふじさん相模原さがみはら東京とうきょうぜん4ステージで5がつ19にちから5がつ22にちまで開催かいさいされた。また、この大会たいかい三菱地所みつびしじしょかんむり協賛きょうさんき、「三菱地所みつびしじしょ presents ツアー・オブ・ジャパン 2022」として開催かいさいされた[3]

出場しゅつじょうチーム

編集へんしゅう

ツアー・オブ・ジャパンには5めい最低さいてい4めい)の選手せんしゅ構成こうせいされる「国内こくないチーム」(日本にっぽん国内こくない登録とうろく)と「海外かいがいチーム」(日本にっぽん国外こくがい登録とうろく)をあわせた16チーム・最大さいだい96めい[4]出場しゅつじょうする。だい21かい大会たいかいにおける参加さんかわくは「国内こくないチーム」が8(コンチネンタルチーム7、日本にっぽんナショナルチーム1)、「海外かいがいチーム」が8。

国内こくないチーム」はUCI登録とうろく国内こくない(または日本にっぽんきわめてゆかりのある)コンチネンタルチームが国内こくないチームの出場しゅつじょうわくあらそほか日本にっぽんナショナルチームにも出場しゅつじょうけんがある。2012ねんだい15かい大会たいかいまではコンチネンタルチーム以外いがいにも開催かいさい前年ぜんねん実業じつぎょうだんトップカテゴリー(Jプロツアー)のチームランキング上位じょういのチームに出場しゅつじょうけんがあったが、2013ねんだい16かい大会たいかいからUCIアジアツアーでのレースカテゴリーが「2.2」から「2.1」に昇格しょうかくしたことにともない、UCI登録とうろく国内こくないコンチネンタルチーム以外いがいには出場しゅつじょうけんあたえられなくなった。コンチネンタル登録とうろくチームの選手せんしゅにも日本にっぽんナショナルチームから出場しゅつじょうできるチャンスはのこされているものの、2013ねんだい16かい大会たいかいではEQA U23メンバーと大学生だいがくせい選手せんしゅのみで構成こうせいされた(監督かんとくはEQA U23の浅田あさだあらわだった)。

なお、「国内こくないチーム」であってもUCIコンチネンタル登録とうろく国籍こくせきによっては「海外かいがいチーム」のあつかいとなることがある(だい9かいだい12かいまでのシマノレーシング[5]だい12かいチームNIPPOがそれに該当がいとう

レースカテゴリーが「2.2」だった時代じだいだい11かいだい12かい大会たいかいではチームとして出場しゅつじょうできなかった選手せんしゅなかから実業じつぎょうだんトップカテゴリー個人こじんランキング上位じょうい選手せんしゅなどを選抜せんばつした『チームJBCF』が、だい14かい大会たいかいでは日本にっぽん学生がくせい自転車じてんしゃ競技きょうぎ連盟れんめい選抜せんばつチーム『大学だいがく選抜せんばつジャパン』が「国内こくないチーム」最後さいごわくとして出場しゅつじょうした。

海外かいがいチーム」はカザフスタン香港ほんこん台湾たいわん韓国かんこくなどのアジアけいチームやオーストラリア中心ちゅうしん招待しょうたいがあり、くにのナショナルチームが出場しゅつじょうすることもあるが、日本人にっぽんじん所属しょぞくしている、または過去かこ所属しょぞくしていたチームが招待しょうたいされることがおおい。「2.1」への昇格しょうかくともなUCIワールドツアー登録とうろくのチームを招待しょうたいすることも可能かのうになり、だい16かいだい19かい大会たいかいではランプレ・メリダが、だい20かいだい21かい大会たいかいではバーレーン・メリダ招待しょうたいされた。

かくしょうについて

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ツアー・オブ・ジャパンには個人こじんとチームにそれぞれしょう設定せっていされている。個人こじんしょうよっつあり、かくステージ終了しゅうりょう表彰ひょうしょうセレモニーでそれぞれの1選手せんしゅリーダージャージ授与じゅよされ、つぎのステージで着用ちゃくようする義務ぎむう。なお、ひとりの選手せんしゅ複数ふくすう個人こじんしょう部門ぶもんで1となった場合ばあい表彰ひょうしょうセレモニーでは重複じゅうふくしてジャージが授与じゅよされるが、レースでは個人こじん総合そうごう時間じかんしょう→ポイントしょう山岳さんがくしょう→ヤングライダーしょう順番じゅんばん優先ゆうせんして着用ちゃくようし、のこりは原則げんそくとして該当がいとう個人こじんしょう部門ぶもん次位じい選手せんしゅ着用ちゃくようする[6]。サプライヤーはだい14かい大会たいかいまではパールイズミだったが、だい15かい大会たいかいではチャンピオンシステム供給きょうきゅうする(これと同時どうじ金剛力士こんごうりきしをあしらったしんデザインに変更へんこうされた)。

個人こじん総合そうごう時間じかんしょう
 グリーンジャージ。かくステージの合計ごうけい時間じかんもとにボーナス・ペナルティを加減かげんし、もっとすくない選手せんしゅあたえられる。スポンサーはKEIRIN、ジャージのいろ由来ゆらいは5月の新緑しんりょく
ポイントしょう
 ブルージャージ。ステージ個人こじん順位じゅんいおよびステージ途中とちゅう特定とくてい地点ちてん上位じょうい通過つうかするとあたえられる「スプリントポイント」がもっとおお選手せんしゅあたえられる。スポンサーはSPEEDチャンネル。ジャージのいろ由来ゆらい不明ふめいだが、以前いぜん(コーポレートカラーがあおの)SUBARUがジャージスポンサーについていたことはくわえておきたい。
山岳さんがくしょう
 レッドジャージ。富士山ふじさんステージ個人こじん順位じゅんいおよび周回しゅうかいコースにおける特定とくてい周回しゅうかい頂上ちょうじょう地点ちてん上位じょうい通過つうかするとあたえられる「山岳さんがくポイント」がもっとおお選手せんしゅあたえられる。スポンサーは日本にっぽんトーター。ジャージのいろ由来ゆらい不明ふめい
ヤングライダーしょう
 ホワイトジャージ、だい16かい大会たいかいより採用さいようされた。開催かいさいねんに25さい以下いか誕生たんじょうむかえる選手せんしゅなかでの個人こじん総合そうごう時間じかんもっとすくない選手せんしゅあたえられる。スポンサーはSUBARU。
チーム総合そうごう時間じかんしょう
ステージごとかくチーム上位じょうい3選手せんしゅのタイムを加算かさんし、その合計ごうけいタイムできそわれる。チームない完走かんそう選手せんしゅが3にん未満みまんになったチームはランキングから除外じょがいされる。なおチームしょう表彰ひょうしょうおこなわれるのは最終さいしゅう東京とうきょうステージの表彰台ひょうしょうだいのみであり、このさい該当がいとうチームの完走かんそうしゃ全員ぜんいん登壇とうだんする。
  • 過去かこもうけられた個人こじんしょう
スプリントしょう
 イエロージャージ。特定とくてい周回しゅうかいのフィニッシュラインを上位じょうい通過つうかするとあたえられるポイントの合計ごうけいもっとおお選手せんしゅあたえられた。だい1かいからだい8かいまでもうけられた。

かくステージの概要がいよう

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現在げんざい使用しようされているステージ

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ツアー・オブ・ジャパンは8日間にちかん日程にっていおこなわれる。だい10かい大会たいかいまではぜん6ステージ(途中とちゅう移動いどうが2日間にちかん)だったが、だい11かい大会たいかいからだい14かい大会たいかい美濃みのステージがえてぜん7ステージ(途中とちゅう移動いどうが1にち)に、だい15かいから奈良ならステージがなくなりふたたぜん6ステージにもどされた。だい18かいからいなべステージがえてぜん7ステージに、だい19かいから京都きょうとステージがえてぜん8ステージとなった。使用しようされるステージは富士山ふじさんステージをのぞき、すべて周回しゅうかいコースαあるふぁおこなわれている。かくステージの周回しゅうかい設定せっていは、特段とくだん記述きじゅつのないかぎり2013ねんだい16かい大会たいかいでのものである。だい12かい大会たいかいまでは正規せいき競技きょうぎ区間くかんまえ競技きょうぎ区間くかんふくめて『走行そうこう距離きょり』としていたが、だい13かい大会たいかい以降いこうはこれをふくめなくなっている。

さかいステージ

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だい1かい大会たいかいからオープニングステージとして実施じっしされている。だい11かい大会たいかいまでの名称めいしょうは「大阪おおさかステージ」。だい8かい大会たいかいのぞき、だい12かい大会たいかいまでは泉北せんぼくニュータウンの4ほんの(ほぼ)直線ちょくせん道路どうろ長方形ちょうほうけいじょう周回しゅうかいするコースを使用しようしていたが、だい13かい大会たいかい以降いこう会場かいじょう大仙だいせん公園こうえん周回しゅうかいコースに移転いてん。この大会たいかいではクリテリウム(短距離たんきょり周回しゅうかいコース)がおこなわれたが、だい14かい大会たいかいからは1しゅうのみの個人こじんタイムトライアルがおこなわれる。なおこの個人こじんタイムトライアルではタイムトライアルよう自転車じてんしゃ使用しようできない。

京都きょうとステージ

編集へんしゅう

だい19かいから大会たいかい2にちあらたに設定せっていされた。同志社大学どうししゃだいがく京田辺きょうたなべキャンパスの周囲しゅうい一周いっしゅうするセレモニーライドをて、陸上りくじょう自衛隊じえいたい祝園ほうそのぶんたむろ外側そとがわ周回しゅうかいするコースでおこなわれる。けいはんなプラザとなりパナソニック先端せんたん技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょまえがゴールとなる。

美濃みのステージ

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だい10かい大会たいかいでは移動いどうとなっていた大会たいかいだい3にちに、だい11かい大会たいかいからあらたに「美濃みのステージ」が設定せっていされた。コースの1周回しゅうかいかくステージちゅう最長さいちょうの21.3km。レースはうだつのがる町並まちなきゅう今井いまい住宅じゅうたくまえからスタートし、4kmの競技きょうぎ区間くかんのち周回しゅうかいコースにコースの途中とちゅうから突入とつにゅう周回しゅうかいコースを7しゅうはんする。大矢田おやだのぼりの頂上ちょうじょう付近ふきんにはトンネルがあり、また板取川いたどりがわおよ長良川ながらがわ沿いは予想よそうがい起伏きふくはげしく、アタックの仕掛しかしょ沢山たくさんある。

地元じもとケーブルテレビきょくCCNではなま中継ちゅうけい放送ほうそうされるほか、コース沿いの複数ふくすう施設しせつなま中継ちゅうけいのモニターを設置せっちし、随時ずいじレースの状況じょうきょう確認かくにんできるファンサービスがおこなわれている。

いなべステージ

編集へんしゅう

だい18かいから大会たいかい4にち設定せっていされた。さん鉄道てつどう北勢線ほくせいせん阿下喜あげきえきまえをスタートし、2つのゴルフじょうかこむようにはし周回しゅうかいコースをく。フィニッシュ地点ちてんのいなべ梅林うめばやし公園こうえんからやく1.5kmあいだ最大さいだい勾配こうばい17%のげきざかえるルートが設定せっていされている。

  • 三重みえけんいなべ阿下喜あげきえき下野尻しものじり交差点こうさてん~いなべ梅林うめばやし公園こうえん周回しゅうかいコース (競技きょうぎ区間くかん2.8km+) 127.0km (8.6km + 14.8km×8しゅう

信州しんしゅう飯田いいだステージ

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だい9かい大会たいかいから採用さいよう飯田いいだ下久堅しもひさかた地区ちく県道けんどうおよ農道のうどう使用しようし、標高ひょうこうやく180mの周回しゅうかいコースを12しゅうする、アップダウンのはげしいコース。コース後半こうはんくだざかわりにあるヘアピンカーブでは落車危険きけんがあるため注意ちゅうい必要ひつよう。このステージで上位じょういはいらなければ、総合そうごう優勝ゆうしょうねらうのはくるしくなる。レースは地元じもとCATVきょくICTV加入かにゅうしゃけのなま中継ちゅうけいおこなわれており、長野ながの県内けんない一部いちぶのCATVきょくにも当日とうじつサイマル配信はいしんされている。だい16かい大会たいかいからはネットストリーミングUSTREAM変更へんこうされ、コース沿いでもスマートフォンタブレット端末たんまつなどでレース状況じょうきょう把握はあくできるようになったが、一方いっぽう予算よさん都合つごうにより松尾まつお総合そうごう運動うんどうじょうでの移動いどうしきオーロラビジョンでの映像えいぞう提供ていきょうはなくなった。また、いいだFM iステーション(76.3MHz)での生放送なまほうそうもあり、携帯けいたいラジオでもコース沿いでレース状況じょうきょう把握はあくできる。

富士山ふじさんステージ

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だい9かい大会たいかいから採用さいよういちにち移動いどうをはさんでおこなわれるふじあざみラインでのヒルクライム標高ひょうこう833mの須走すばしりインターチェンジ付近ふきんから標高ひょうこう1959mの須走すばしりこうまでのげきざかをひたすらのぼる。コースは平均へいきんはす10.5%・最大さいだいはす22%というさかであり、このステージで総合そうごう優勝ゆうしょうあらそいの選手せんしゅおおきくしぼられる。国内こくないのトップロードレーサーをもくるしめるそのさか苛酷かこくさはグランツールラルプ・デュエズモンテ・ゾンコランモルティローロとうげなどグランツールのクライマックスとなるさかまさるともおとらない。なおだい13かい大会たいかいまでは個人こじんタイムトライアル形式けいしきだったが、さかいステージが個人こじんタイムトライアルになっただい14かい大会たいかいでは富士山ふじさんステージとおなじコースでべつ開催かいさいされる実業じつぎょうだんのレースや市民しみんレース同様どうよう一斉いっせいスタート方式ほうしき変更へんこうされた。

相模原さがみはらステージ

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だい23かいから実施じっし

東京とうきょうステージ

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だい1かいから最終さいしゅうステージとして使用しようされていて、大井おおい埠頭ふとうおよびその周辺しゅうへん周回しゅうかいする。コースはまったくの平坦へいたんげをめるのは非常ひじょうむずかしいが、最後さいごのステージ優勝ゆうしょうをかけてアタック合戦かっせん展開てんかいされることがおおい。過去かこいちだけ東京とうきょうステージでの個人こじん総合そうごう優勝ゆうしょう逆転ぎゃくてんげきがあった。また、周回しゅうかいコースでは前座ぜんざとして実業じつぎょうだんレース(以前いぜん市民しみんレース)が開催かいさいされる。

  • 品川しながわ大井おおい埠頭ふとう周回しゅうかいコース (競技きょうぎ区間くかん3.8km+) 112.0km (14.0km + 7km×16しゅう

過去かこ使用しようされていたステージ

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開始かいし当初とうしょはサーキット周回しゅうかいコースなどでおこなわれていたステージも存在そんざいした。

鈴鹿すずかステージ

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だい1かいからだい3かいまで開催かいさい大阪おおさかステージの翌日よくじつに、現在げんざいシマノ鈴鹿すずかロードレース自転車じてんしゃロードレースでも使用しようされている鈴鹿すずかサーキットで開催かいさいされていた。2りん・4りんコースとぎゃくまわりで、レイアウトも若干じゃっかんことなるコースであった。奈良ならステージの開始かいしともな終了しゅうりょうとなっている。

富士ふじステージ

編集へんしゅう

だい1かいからだい3かいまで開催かいさい現在げんざいの「富士山ふじさんステージ」という名称めいしょうはこの「富士ふじステージ」と区別くべつするためにけられたものとおもわれる。ちなみに富士ふじスピードウェイも富士ふじあざみラインとおな小山おやままちにある。

茂木もきステージ

編集へんしゅう

だい4かいからだい8かいまで開催かいさい。ツインリンクもてぎの特徴とくちょうであるオーバルコースとロードコースをフルにわせたコースレイアウトでおこなわれていた。現在げんざいシマノもてぎロードレースおこなわれているが、ロードコースのみ、あるいはオーバルコースのみで使用しようされている。

宇都宮うつのみやステージ

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だい1かいからだい8かいまで開催かいさい最終さいしゅう東京とうきょうステージの前日ぜんじつに、1990ねん世界せかい選手権せんしゅけんジャパンカップサイクルロードレース開催かいさいされている宇都宮うつのみや森林公園しんりんこうえん周回しゅうかいコースにておこなわれていた。

  • だい1かいだい3かい栃木とちぎけん宇都宮うつのみや宇都宮うつのみや森林公園しんりんこうえん周回しゅうかいコース 154.5km(10.3km×15しゅう
  • だい4かい栃木とちぎけん宇都宮うつのみや宇都宮うつのみや森林公園しんりんこうえん周回しゅうかいコース 151.3km(14.1km×10しゅう + 10.3km)

奈良ならステージ

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だい4かい大会たいかいからだい14かい大会たいかいまで採用さいよう2008ねん4がつにはアジア選手権せんしゅけんおこなわれたコース。スタートは世界せかい遺産いさんえらばれている東大寺とうだいじ大仏殿だいぶつでん中門前なかもんぜん布目ぬのめダム周回しゅうかいコースは一周いっしゅう10.1kmのコースで、ゴール地点ちてん手前てまえ1kmからののぼ区間くかん一番いちばん勝負しょうぶしょ

  • だい13かい大会たいかい奈良ならけん奈良なら東大寺とうだいじ大仏殿だいぶつでん中門前なかもんぜん奈良ならけん山辺やまべぐん山添やまぞいむら布目ぬのめダム周回しゅうかいコース (25kmパレード+) 121.2km (10.1km×12しゅう
  • だい14かい大会たいかい奈良ならけん山辺やまべぐん山添やまぞいむら布目ぬのめダム周回しゅうかいコース 111.1km (10.1km×11しゅう
    • レースとはべつ東大寺とうだいじ大仏殿だいぶつでん中門前なかもんぜんから高円山たかまどやまドライブウェイ入口いりくちまでの3.4kmのみパレードをおこない、選手せんしゅはバスなどで布目ぬのめダム周回しゅうかいコースへかったが、到着とうちゃくおくれたため周回しゅうかいコースでのレースが1しゅうらされた(当初とうしょは12しゅう予定よてい)。

伊豆いずステージ

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だい1かい大会たいかいから実施じっしきゅう修善寺しゅぜんじまち合併がっぺいして伊豆いずになるまえは「修善寺しゅぜんじステージ」とばれていた。日本にっぽんサイクルスポーツセンター周回しゅうかいコースを中心ちゅうしんにレースがおこなわれる。周回しゅうかいコースの一部いちぶ普段ふだん日本にっぽん競輪けいりん選手せんしゅ養成ようせいしょ生徒せいと訓練くんれん専用せんようコースであり、一般いっぱんには開放かいほうされていない。なお、だい13かい大会たいかいまでは8kmの周回しゅうかいコースが使つかわれていたが、だい14かい大会たいかいからは8km周回しゅうかいコースの途中とちゅうからサイクルスポーツセンター正門せいもん競輪けいりん学校がっこう正門せいもん経由けいゆする12.2kmの大回おおまわりのコースが採用さいようされた。このステージで総合そうごう優勝ゆうしょうあらそいにはほぼ決着けっちゃくがつけられる。

  • だい10かい大会たいかい静岡しずおかけん伊豆いずきゅう修善寺しゅぜんじまち)・日本にっぽんサイクルスポーツセンター8km周回しゅうかいコース~伊豆いずスカイライン亀石峠かめいしとうげIC 110.48km (8km×5しゅう + 70.48km)
  • だい11かいだい13かい大会たいかい伊豆いず修善寺しゅぜんじえきぜん日本にっぽんサイクルスポーツセンター8km周回しゅうかいコース 
    • だい11かい大会たいかい 128.50km (競技きょうぎ区間くかん8.5km + 8km×15しゅう
    • だい12かい大会たいかい 112.50km (競技きょうぎ区間くかん8.5km + 8km×13しゅう
    • だい13かい大会たいかい 96km (競技きょうぎ区間くかん8.5km+) (8km×12しゅう
  • だい14かい大会たいかい以降いこう日本にっぽんサイクルスポーツセンター12.2km周回しゅうかいコース 
    • だい14かい大会たいかい 97.6km (12.2km×8しゅう
    • だい15かい大会たいかい以降いこう 146.4km (12.2km×12しゅう

過去かこ総合そうごう優勝ゆうしょうしゃ

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とし 個人こじん総合そうごう優勝ゆうしょうしゃ チームめい 国籍こくせき
1996ねんだい1かい)  ジャンフィリップ・ドゥラカ フランスナショナルチーム   フランス
1997ねんだい2かい)  バート・ボウエン チームサターン    アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
1998ねんだい3かい)  フランク・マコーマック チームサターン   アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
1999ねんだい4かい)  アンドレ・シピカウスキ ムロズ    ポーランド
2000ねんだい5かい)  マウロ・ジャネッティ ヴィーニカルディローラ    イタリア
2001ねんだい6かい)  パベル・ニエツビエツキ ムロズ    ポーランド
2002ねんだい7かい)  アレクサンダー・クリミエンコ ムロズ    ウクライナ
2003ねん 新型しんがた肺炎はいえんSARSにより開催かいさい
2004ねんだい8かい)  福島ふくしま晋一しんいち チームブリヂストン・アンカー    日本にっぽん
2005ねんだい9かい)  フェリックス・カルデナス バルロワールド    コロンビア[7]
2006ねんだい10かい)  ウラディミール・デュマ ユニバーサルカフェ    ウクライナ
2007ねんだい11かい フランチェスコ・マシャレッリ アクアサポーネ    イタリア
2008ねんだい12かい)  キャメロン・マイヤー サウスオーストラリアドットコム    オーストラリア
2009ねんだい13かい セルヒオ・パルディーヤ カルミオーロ・Aスタイル   スペイン
2010ねんだい14かい)  クリスティアーノ・サレルノ デローザ・スタックプラスチック   イタリア
2011ねん 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにより開催かいさい
2012ねんだい15かい フォルトゥナート・バリアーニ チームNIPPO   イタリア
2013ねんだい16かい フォルトゥナート・バリアーニ チームNIPPO   イタリア
2014ねんだい17かい ミルサマ・ポルセイェディゴラコール タブリーズ・ペトロケミカルチーム   イラン
2015ねんだい18かい ミルサマ・ポルセイェディゴラコール タブリーズ・ペトロケミカルチーム   イラン
2016ねんだい19かい オスカル・プジョル TeamUKYO   スペイン
2017ねんだい20かい オスカル・プジョル TeamUKYO   スペイン
2018ねんだい21かい マルコス・ガルシア キナンサイクリングチーム   スペイン
2019ねんだい22かい クリス・ハーパー英語えいごばん チーム・ブリッジレーン   オーストラリア
2020ねん 新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう世界せかいてき流行りゅうこう (2019ねん-)により開催かいさい
2021ねんだい23かい)  増田ますだ成幸しげゆき 宇都宮うつのみやブリッツェン   日本にっぽん
2022ねんだい24かい ネイサン・アール チーム右京うきょう   オーストラリア
2023ねんだい25かい ネイサン・アール JCLチーム右京うきょう   オーストラリア
2024ねんだい26かい ジョヴァンニ・カルボーニ英語えいごばん JCLチーム右京うきょう   イタリア

一応いちおう日本にっぽん国内こくない最高さいこうのステージレースとされているが、時期じきてき問題もんだいグランツールひとつであるジロ・デ・イタリアかさなる)もあり、海外かいがい強豪きょうごうチームを招待しょうたいしにくい現状げんじょうがある。前述ぜんじゅつとおだい15かい大会たいかいまではUCIプロチームを招待しょうたいすることさえできず(日本にっぽん開催かいさいされる国際こくさい大会たいかいでUCIプロチームを招待しょうたいできるのはジャパンカップのみであった)、世界せかいてきるとレベルのひくいレースである。

また、かつてこの大会たいかいではかくステージで途中とちゅうでレースを中止ちゅうしした場合ばあいでも、規定きてい距離きょり周回しゅうかい)をはしっていればつぎのステージ以降いこうはしることが出来でき救済きゅうさい措置そち俗称ぞくしょうゾンビルール」という規則きそく存在そんざいした。この場合ばあい、ステージをフィニッシュした最下位さいかい選手せんしゅのタイムに一定いっていのペナルティタイムをくわえたタイムがあたえられていた。しかしこれは総合そうごう順位じゅんいあらそいを度外視どがいしし「完走かんそう」という結果けっかのこすために意図いとてき途中とちゅうでレースを中止ちゅうしをすることが事実じじつじょうみとめられていたということと同時どうじに、それ以前いぜんに「いちリタイアした選手せんしゅつぎのステージ以降いこうはしることが出来できない」というステージレースの根幹こんかんかかわるものでもあり、一部いちぶ関係かんけいしゃから批判ひはんこえがっていた。2013ねんだい16かい大会たいかい現在げんざいこの救済きゅうさい措置そち撤廃てっぱいされ、周回しゅうかいコースじょう周回しゅうかいおくれになった選手せんしゅ(あるいはなりそうな選手せんしゅ審判しんぱん判断はんだんによって)はその時点じてんでリタイアあつかいとなり、つぎのステージ以降いこうへの出走しゅっそうけんうしなう。2014ねんだい17かい大会たいかい伊豆いずステージではこの規則きそく厳格げんかく適用てきようされ、トップの選手せんしゅ周回しゅうかいおくれにされた24にん(このなかにはランプレのフィリッポ・ポッツァートふくまれていた)がリタイアあつかいとなり、東京とうきょうステージへの出走しゅっそうけんうしなった。

テレビ放送ほうそう

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だい11かい大会たいかい(2007ねん)までのダイジェスト番組ばんぐみ国際こくさいサイクルロードレースからつづテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつきょくかくステージの放送ほうそう対象たいしょう地域ちいききょくである朝日放送あさひほうそうメ〜テレ長野朝日放送ながのあさひほうそう静岡朝日しずおかあさひテレビのみ放送ほうそうおよNHK-BS1放送ほうそうされていた。

だい12かい大会たいかい(2008ねん以降いこうテレビ朝日てれびあさひ主催しゅさいしゃからはずれたこともあって放送ほうそう体制たいせいおおきくわっている。シクロ・イマージュ制作せいさくのダイジェスト番組ばんぐみテレビ大阪てれびおおさか岐阜放送ぎふほうそう信越放送しんえつほうそうTOKYO MXおよBS-TBSきゅうBS-i)「銀輪ぎんりんふう」で放送ほうそうされた(地上波ちじょうはとBS-TBSはべつ内容ないよう)。くわえて、つづきNHK-BS1でもダイジェストの放送ほうそうがあった。

また、東京とうきょうステージのTOKYO MXはだい12・13かい大会たいかい(2008・2009ねん)の2年間ねんかん、2あいだわくなま中継ちゅうけいされていた[8]だい14かい(2010ねん)は地域ちいき同様どうようダイジェスト放送ほうそうになったものの、テレビ地上波ちじょうは国内こくないロードレースのなま中継ちゅうけいおこなわれたのは異例いれい

だい15かい(2012ねん以降いこうフジテレビジョン番組ばんぐみ制作せいさく担当たんとうするようになり、BSフジ翌月よくげつの6がつに1あいだのダイジェストが放送ほうそうされるようになった。

2016ねん制作せいさく担当たんとう日本にほんテレビ変更へんこうされ[9]BSにっテレおよにちテレジータスにて事前じぜん告知こくち番組ばんぐみ・ダイジェスト番組ばんぐみ総集編そうしゅうへん放送ほうそうされた。また、このとしよりFRESH! by AbemaTV(FRESH LIVE)にて大会たいかいはつぜんステージライブ配信はいしん実現じつげんした[10]

だい21かい・22かい大会たいかい(2018・2019ねん)は、スポーツブルにてライブ配信はいしんされた。

だい23かい大会たいかい(2021ねん)とだい25かい大会たいかい(2023ねん)は自転車じてんしゃ月間げっかん推進すいしん協議きょうぎかい構成こうせいする日本にっぽん自転車じてんしゃ普及ふきゅう協会きょうかい公式こうしきYouTubeチャンネルにてライブ配信はいしん

だい24かい大会たいかい(2022ねん)は三菱地所みつびしじしょかんむり協賛きょうさんした関係かんけい三菱地所みつびしじしょJCLロードレースツアー公式こうしきYouTubeチャンネルにてライブ配信はいしんされた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ TOJの今後こんご方向ほうこうせいについて toj.co.jp 2023ねん8がつ17にち
  2. ^ ツアー・オブ・ジャパンに国内外こくないがい16チーム nikkansports.com 2013ねん2がつ18にち
  3. ^ 大会たいかい概要がいよう
  4. ^ 現在げんざいのように出場しゅつじょうチームが16チームにかたまったのは2001ねんだい6かい大会たいかいからであるが、それから2013ねんだい16かい大会たいかいまでのあいだに、きっちり16チーム×6にん=96にん出場しゅつじょうしたことはいちもない。これは「海外かいがいチーム」で体調たいちょうなどの理由りゆうにより欠場けつじょうする選手せんしゅても、スケジュールの都合つごうじょう代替だいたい選手せんしゅ来日らいにちさせることが困難こんなんである、などの事情じじょうによる。
  5. ^ この4大会たいかいシマノレーシングは『シマノ・メモリーコープ』および『スキル・シマノ』として「海外かいがいチーム」のあつかいをされていたが、いずれも選手せんしゅおよびスタッフは全員ぜんいん日本人にっぽんじんであり、実質じっしつ日本にっぽん実業じつぎょうだんチームだった。こうした事情じじょうもあってか、5大会たいかいぶりにシマノがじゅん日本にっぽん国内こくないチームとして参戦さんせんすることになった2009ねんだい13かい大会たいかいでは、「国内こくないチーム」のわくひとやされ9チーム、「海外かいがいチーム」のわくが7チームとなった。
  6. ^ なおよんしょうジャージおよびチームしょうのルールにかんしてはUCI公認こうにんのステージレースにおいて共通きょうつうのルールである
  7. ^ 一部いちぶ記事きじにはカルデナスの国籍こくせきイギリスとなっているが、これはチームのバルロワールドがイギリスせきのチームという意味いみであり、カルデナス自身じしんはコロンビアせきである。
  8. ^ 日本にっぽん自転車じてんしゃ振興しんこうかい→JKAの1しゃ提供ていきょうで、4:3SD映像えいぞう制作せいさくはダイジェストばんおなじくシクロ・イマージュ。
  9. ^ あつみをすテレビ放映ほうえい TOJブログ 栗村くりむらおさむのワールドツアーへのみち
  10. ^ インターネット配信はいしん 2016ねん7がつ26にち

外部がいぶリンク

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