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ハードディスク・レコーダー - Wikipedia

ハードディスク・レコーダーえい: Hard disk recorderあるいはHDD recorder)は、だい容量ようりょうハードディスク(HDD)を利用りようして映像えいぞう音響おんきょう記録きろくする装置そうちである。

Foxtel iQ, デジタルビデオレコーダーと衛星えいせい放送ほうそう受信じゅしんわせたもの

おも音響おんきょうだけを記録きろくする製品せいひんと、映像えいぞう動画どうが)を記録きろくする製品せいひんがあり、一般いっぱんべつジャンルの製品せいひんとしてあつかわれているので、それぞれのふし解説かいせつする。

音声おんせい録音ろくおんようハードディスク・レコーダー

編集へんしゅう

当節とうせつでは、音響おんきょうだけを録音ろくおんする製品せいひんについて解説かいせつする。

概要がいよう

デジタルオーディオ装置そうち一種いっしゅであり、デジタルマルチトラック・レコーダーとなっている。

ハードディスク・レコーディング・システムは、従来じゅうらいオープンリールしきテープまたはカセット マルチトラックシステムのわりに相当そうとうし、テープ・レコーダーではられない編集へんしゅう機能きのう提供ていきょうする。単体たんたいと、コンピューターじょう動作どうさするソフトからの運用うんよう方法ほうほうがあるが、どちらでも通常つうじょうはデジタル・ミキシングと音声おんせい信号しんごう処理しょり機能きのう提供ていきょうする。

1980年代ねんだいより以前いぜんだい部分ぶぶんレコーディング・スタジオはアナログ・マルチトラック・レコーダー、一般いっぱんてきにはオープン・リールしきテープを利用りようしていた。1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにニューイングランドデジタルしゃはハードディスク・レコーディングシステムを提供ていきょうし、映画えいがポストプロダクションのような限定げんていされた用途ようとにおいて地位ちい確立かくりつしたものの、たかいコストとかぎられたディスク容量ようりょうのため規模きぼおおきなレコーディングスタジオの利用りようかぎられていた。

そのCD市場いちば成長せいちょうでデジタル・レコーディングは製造せいぞうメーカーによる開発かいはつ主要しゅよう分野ぶんやとなり、いくつかの製品せいひんが1980年代ねんだい後期こうきから1990年代ねんだい初期しょきにリリースされた。オープン・リールにおいて、またよりあつかいやすいビデオカセットにおいても、おおくは継続けいぞくしてメタル・テープを使用しようした。しかし1990年代ねんだい中頃なかごろまでにはハードディスク価格かかく安定あんてい供給きょうきゅう拡大かくだいおよ単価たんか低下ていか容量ようりょう増加ぞうか小型こがたすすみ、ハードディスク・レコーディング・システムのコストはさらにがり、個人こじんまたは小規模しょうきぼプロジェクト・スタジオなどのため導入どうにゅう可能かのうなシステムになってきた。のデジタル・レコーダーの種類しゅるいとしてはADATDTRSひとし使用しようされていたが、スタジオ・レコーディングにおいてハードディスク・レコーディング・システムはシステムの完成かんせいともきゅう加速かそくてきえ、一気いっきにスタンダードした。

ハードディスクへのオーディオ・レコーディングのおおきな長所ちょうしょは、ノンリニア編集へんしゅう可能かのうとすることであり、音声おんせいデータはランダムアクセス出来できて、非破壊ひはかい編集へんしゅう可能かのうてんである。つまり、もと素材そざいはどんな方法ほうほうにせよあくまでも編集へんしゅう素材そざいであってもと素材そざい自体じたい意図いとてき操作そうさしないかぎりは変化へんかしない。

ノンリニア編集へんしゅうがすべてのハードディスク・レコーディング・システムにそなわっているわけではなく、ことなる手段しゅだん提供ていきょうするメーカーもある。またハードディスク・レコーダーにはテープベースのシステムと比較ひかくしてハードディスク・レコーダーの記録きろくメディアであるハードドライブ耐久たいきゅうせい低下ていか容量ようりょう限界げんかいによるディスクの交換こうかん比較的ひかくてきたかいコスト必要ひつようとするなど、多少たしょう欠点けってんがある。

ハードディスク・レコーダーは、しばしばデジタル・ミキシング・コンソール一体化いったいかされ、デジタル・オーディオ・ワークステーションのひとつの機能きのうとしてそなわる。このタイプは複雑ふくざつ処理しょり自動じどうすることも出来できるため、レコーディング・エンジニアはミキシング作業さぎょうちゅうっていたテープ編集へんしゅう作業さぎょうなどからミキシング・バランスを作業さぎょう時間じかんこと可能かのうになった。

パーソナルコンピュータ基軸きじくとするPro Tools ソフトウェアと潤沢じゅんたく周辺しゅうへん機材きざいによってハードディスク・レコーダーとして使用しようすることが標準ひょうじゅんされてきたので、より柔軟じゅうなんインターフェースをスタジオ・エンジニアにもたらした。

考慮こうりょすべきてんとしては。どのようなハードディスク・レコーディング・システムも、物理ぶつりディスクサイズ、転送てんそうレート、プロセッサ・スピードなどがおおきな制約せいやくとなる。過去かこ一部いちぶのシステムはディスクサイズと転送てんそうレートの問題もんだい解決かいけつするため可逆かぎゃくデジタル音声おんせい圧縮あっしゅく使用しようしていたが、ハードディスク容量ようりょう急速きゅうそく増加ぞうかていコストすすんだ結果けっかそのような製品せいひんはなくなった。

おも音声おんせい録音ろくおんようハードディスクレコーダー

編集へんしゅう

単体たんたい

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AKAI professional
  • DPSシリーズ(Digital Personal Studio)
    • DPS12(1997ねん11月)- 16bit 32/44.1/48 kHz、12tr(Rec8tr)、20ch Mixer、Jaz Drive
    • DPS16(1999ねん)- 16/24bit 32/44.1/48/96 kHz、16tr(Rec10tr)、26ch Mixer
    • DPS24(2002ねん)- 16/24bit 32/44.1/48/96 kHz、24tr、46ch Mixer、CD-RW
フォステクス
  • Dシリーズ(Digital Recorder)
    • D-80(1996ねん)- 16bit 44.1 kHz、8tr
    • D2424 - 16bit@44.1/48 kHz 24bit@44.1/48/88.2/96 kHz、24tr(analogRec8tr、ADAT-optical 24tr)
  • VFシリーズ(Digital multitracker)
    • VF-16HD(2000ねん6がつ)- 16bit 44.1 kHz、16tr(Rec8tr w/digital 16tr)
    • VF80(20GB)(2002ねん2がつ)- 16bit 44.1 kHz、8tr(Rec2tr)
  • MRシリーズ(Digital multitracker)
    • MR-8HD(2006ねん10がつ)- 16bit 44.1 kHz、8tr(Rec4tr)
    • MR16HD (2007ねん5がつ) - 16bit 44.1 kHz、16tr(Rec4tr)
コルグ
  • コルグ・Dシリーズ(Digital Recording Studio)
  • MRシリーズ(1-Bit Professional Mobile Recorder)
    • MR-1 - 1bit 2.8824 MHz (DSD) 44.1/48 kHz@16/24bit 88.2/96/176.4/192 kHz 24bit、2tr
    • MR-1000 - 1bit 5.6448 MHz/1bit 2.8824 MHz(DSD)/24bit 192 kHz(PCM)
ローランド
  • VSシリーズ(Digital Studio Workstation)
    • VS-880 (1996ねん) - 16bit 32/44.1/48 kHz、8tr(Rec4tr)
    • VS-1680(1998ねん)- 24bit 32/44.1/48 kHz、16tr(Rec8tr)
    • VS-2480 (2001ねん) - 24bit 32/44.1/48/64/88.2/96 kHz、24tr(Rec8tr@64–96 kHz 16tr@32-48khz)
ヤマハ
  • AWシリーズ(Professional Audio Workstation)
    • AW4416 (2000ねん5がつ) - 24bit、16tr、44ch Mixer
    • AW2816 (2001ねん7がつ) - 24bit、16tr、28ch Mixer
    • AW16G(2002ねん7がつ)- 24bit、16tr(Rec8tr)、36ch Mixer
    • AW1600 (2005ねん) - 24bit、16tr(Rec8tr)、36(input)Mixer
    • AW2400 (2005ねん) - 24bit、24tr(Rec16tr)、48(input)Mixer
ズーム
  • MRSシリーズ(MultiTrak Recording Studio)
    • MRS-1608 - 16bit、16tr(Rec8tr)、27ch Mixer(Effect、Rhythm、Sampler)

*Rec=最大さいだい録音ろくおんトラックすう

ソフトウェア

編集へんしゅう

映像えいぞう録画ろくがようハードディスク・レコーダー

編集へんしゅう
 
V+, デジタルビデオレコーダーとケーブルテレビ受信じゅしんセットトップボックス)をわせたもの

当節とうせつでは録画ろくがようのハードディスクレコーダー(デジタルビデオレコーダー、英語えいごDigital video recorder)について解説かいせつする。

概説がいせつ

映像えいぞうのデータをハードディスクに記録きろくするデジタルビデオ装置そうち一種いっしゅである。近年きんねん製品せいひん本体ほんたい放送ほうそう受信じゅしんするためのチューナーとハードディスクを内蔵ないぞうしているものがおおいが、一部いちぶにはチューナーとハードディスクがべつになっているタイプもある。そとけのHDDをなんだい増設ぞうせつできる機種きしゅえている。DVDレコーダーBDレコーダー機能きのうそなえている機種きしゅおおい。

具体ぐたいてき製品せいひんとしては、近年きんねん(2020ねんや2021ねん)では以下いかのようなメーカー・シリーズがある[1]

  • パナソニックのディーガ(DIGA)シリーズ (品番ひんばん: DMR-xxxx など)
  • 東芝とうしば/TVS REGZAレグザ(REGZA)シリーズのなかの「タイムシフトマシン」 (品番ひんばん: DBR-xxxx・D-xxxxなど)
  • シャープアクオス(AQUOS)シリーズ(品番ひんばん: 2B-Cxxxxなど)
  • ソニーBDZシリーズ(品番ひんばん: BDZ-xxxxなど)
  • アイ・オあいお・デタ機器たききのREC-ONシリーズ
  • ソニー/バッファローのnasne(ハードディスクレコーダー機能きのうふくんだネットワークストレージ。デジタルチューナーとハードディスクを内蔵ないぞうし、ネットワークをかいしてPlayStationシリーズやPCなどから録画ろくが番組ばんぐみ視聴しちょう可能かのうにする装置そうち
  • ケーブルテレビのリースようチューナーであるセットトップボックスにおいても、そとけハードディスクでの録画ろくがやLANケーブル経由けいゆ市販しはんのブルーレイレコーダーへダビングできる機種きしゅ、さらにはセットトップボックスのハードディスクから直接ちょくせつブルーレイへダビングできる機種きしゅもある[2]
  • (やや特殊とくしゅであるが)ガラポン株式会社かぶしきがいしゃの「ガラポンTV」シリーズ(ワンセグぜんチャンネルを24あいだ×2週間しゅうかんぶん上書うわが録画ろくがしつづけるレコーダー)

2001ねん4がつ東芝とうしばRD-Styleシリーズ(げん:REGZAVARDIA)でHDDレコーダーとDVDレコーダーをわせたハイブリッドかたの「HDD&DVDレコーダー」を発売はつばい。2002ねんちゅう双方そうほうのドライブが高価こうかであったためハイブリッドがたすじではなかったが、2003ねんのパナソニックDIGAでハイブリッドがた中心ちゅうしん機種きしゅ展開てんかいはかり、DVDレコーダーとHDDレコーダーが一体化いったいかしたもの(前述ぜんじゅつのハイブリッドレコーダーがた)が販売はんばい主流しゅりゅうとなった。

2004ねん11月、6チャンネルを同時どうじに1週間しゅうかんぶん録画ろくができる「VAIO type X」を皮切かわきりに、ぜんろくがたレコーダーという「とりあえず全部ぜんぶ録画ろくがしておいてあと検索けんさくする」あたらしいタイプの録画ろくがはじめた。PTPが販売はんばいするSPIDER PROは、おもにマスコミにおける露出ろしゅつじょうきょうをチェックする企業きぎょう政治せいじ団体だんたい導入どうにゅう活用かつようするようになった。

2009ねんごろから、一部いちぶ薄型うすがたテレビデジタルチューナーPlayStation 3torneなど、本体ほんたいUSB端子たんし汎用はんようがたそとけHDDを接続せつぞくすることで映像えいぞう記録きろくできる機能きのう搭載とうさいした機種きしゅ発売はつばいされるようになり一般いっぱんした。2021ねん時点じてんではおおくの薄型うすがたテレビがそとけHDDをけて録画ろくが検索けんさくなどができるようになっており、テレビとHDDをわせた状態じょうたいでハードディスクレコーダー相当そうとう状態じょうたいとなっている。

歴史れきしてき製品せいひん
  • コクーン (チャンネルサーバー) - 2003ねんにソニーが発売はつばいしたアナログ放送ほうそう専用せんようのHDDレコーダー。
  • Rec-POT(アイ・オあいお・デタ機器たきき) - TS出力しゅつりょく可能かのうi.LINK端子たんしそなえた機器ききデジタルチューナーW-VHSデッキ・セットトップボックスなど)と接続せつぞくし、接続せつぞく機器ききから出力しゅつりょくされるデジタルテレビ放送ほうそう録画ろくがする。W-VHSデッキ・DIGAなど一部いちぶのDVDレコーダー・BDレコーダー・のRec-POT機器ききあいだ録画ろくが番組ばんぐみをムーブすることが可能かのう。2008ねんごろ生産せいさん終了しゅうりょうした。
  • iVDR - Rec-POTとおなじくチューナーなどとTS接続せつぞくするレコーダー単体たんたいがたと、Woooなど薄型うすがたテレビにレコーダー機能きのう内蔵ないぞうされた機器ききがある。
  • バッファローのDVR-1C
  • torne

録画ろくがモードと消費しょうひ記憶きおくりょう

編集へんしゅう

録画ろくがモードはおおきく分類ぶんるいすると、受信じゅしんした放送ほうそう同一どういつ高画質こうがしつ録画ろくがするモード(DR)と、画質がしつちるがデータりょうすくなくてむモード(「長時間ちょうじかん録画ろくがモード」)が多数たすう用意よういされている。

たとえばパナソニックのDIGAの場合ばあいは「DR、HG、HX、HE[3]」といった名称めいしょうのモードがある。三菱みつびしでは「AF、AN、AE[4]」などとなっている(モードめいかくメーカー独自どくじのもの)。。

録画ろくが時間じかん機種きしゅ性能せいのうにもよるが、1TBのHDDでDRモードで録画ろくがした場合ばあい地上ちじょうデジタルで127あいだ、BS・CS[5]録画ろくがすると90あいだ収録しゅうろくできる。長時間ちょうじかんモードでは、1TBのHDDに15ばいモードで録画ろくがすると1,905あいだ、あるいは1,350あいだなどが録画ろくができる(ただしHDD1だいあたりのファイルすう上限じょうげん設定せっていされていて、15ふんや30ふんなどの短時間たんじかん番組ばんぐみをこまごまと録画ろくがしてゆくとファイルすうえすぎて上限じょうげん個数こすうたっ記憶きおく領域りょういきをフルに使つかえない機種きしゅもある)。

長所ちょうしょ短所たんしょ

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長所ちょうしょ
  • あらかじめキーワードを設定せっていすることで関連かんれんする番組ばんぐみ自動じどう録画ろくができる機種きしゅおおい。放置ほうちしておいても自動的じどうてき録画ろくがされるので、興味きょうみのある事柄ことがら人物じんぶつかんする番組ばんぐみ機会きかいえる。
  • ランダムアクセス可能かのうなため、大量たいりょう番組ばんぐみ録画ろくがして、時間じかんがあるときにキーワードで検索けんさくして自由自在じゆうじざい視聴しちょうすることができる。
  • さまざまなはやさで早送はやおくりで再生さいせいして、興味きょうみ部分ぶぶん無視むしして、じっくりたい部分ぶぶんだけを普通ふつう速度そくどでじっくり視聴しちょうできる。視聴しちょう時間じかん節約せつやくできる。情報じょうほう番組ばんぐみなら、すうぶんの1程度ていど時間じかん情報じょうほう確認かくにんできる。
  • CM部分ぶぶんをジャンプすることができる。15びょうや30びょうなどジャンプできるボタンをそなえている機種きしゅおおく、CMをジャンプして、ないでおくことができる。視聴しちょう時間じかん短縮たんしゅくができる。
  • 番組ばんぐみ一部いちぶをカットしたりつなぎわせるなどの編集へんしゅう容易よういであり、不要ふよう番組ばんぐみはすぐに削除さくじょできる。
  • そとけHDDを接続せつぞくできるものは、容量ようりょうすうTBのものを接続せつぞくできるのが一般いっぱんてきで、つまりだい容量ようりょうである。
  • そとけHDDを接続せつぞくできるタイプは、2TBや4TBなど大量たいりょう録画ろくができ、そのそとけHDDをなんだいしかえるようにやしてゆくことができる。
  • チューナーを3〜7搭載とうさいしている機種きしゅもあり、(録画ろくが形式けいしきにそれなりに制約せいやくはあるが)3番組ばんぐみや6番組ばんぐみなどを同時どうじ並行へいこうてき録画ろくができる機種きしゅえてきている。
  • 近年きんねんではスマートフォンとの連携れんけい機能きのうがあり、スマートフォンから録画ろくが指定していできたり、録画ろくがした番組ばんぐみデータをスマホに移動いどうさせて、移動いどうちゅう自室じしつなどでスマホで視聴しちょうすることも可能かのうなものがある。
  • 文字もじ多重たじゅう放送ほうそう録画ろくがする場合ばあい字幕じまくデータをそのまま記録きろくでき、再生さいせい表示ひょうじ/表示ひょうじえらべる機種きしゅおお[6][7]
短所たんしょ
  • デジタル放送ほうそう録画ろくがでは著作ちょさくけん対策たいさくとして映像えいぞうデータにコピー回数かいすう制限せいげん機種きしゅ個体こたいでの再生さいせいふせコピーガード実装じっそうされており、故障こしょうとう映像えいぞうデータが再生さいせいできなくなることがある。そとけHDDに対応たいおうした機種きしゅでは本体ほんたいがわひもけがされているため、べつのレコーダーに接続せつぞくしても再生さいせいすることができない(SeeQVault対応たいおう製品せいひんのぞく)。
光学こうがくディスクへのダビング

近年きんねんではHDDの容量ようりょうすうTBとおおきくなってきておりそとけHDDを増設ぞうせつできる機種きしゅえているので、HDDがいちはいになればそとけHDDの増設ぞうせつそとけHDD交換こうかん対応たいおうすることが一般いっぱんてきになってきている。HDDレコーダーの長所ちょうしょのひとつはランダムアクセスして視聴しちょうすることができること、その瞬間しゅんかん視聴しちょうしたい番組ばんぐみを、すでに録画ろくがしたすうひゃくすうせん録画ろくが番組ばんぐみから検索けんさく一覧いちらんひょう形式けいしき表示ひょうじし、自由じゆうえらんで視聴しちょうすることができるてんであり、光学こうがくディスクにダビングしてしまうとそのメリットが消失しょうしつしてしまうため、HDDのデータをわざわざしょう容量ようりょう記録きろくメディアにうつ作業さぎょうをするひとってきている。

ただしなんらかの特殊とくしゅ事情じじょう個別こべつ番組ばんぐみ記録きろくメディアに録画ろくが・ダビングする場合ばあいは、DRモードの画質がしつそのものはBDのみに記録きろくできる[8] 。ディスクにダビングする場合ばあい、ブルーレイ(一層いっそう)にDRモードのままで録画ろくがすると、デジで3あいだ、BS・CSは2あいだ10ふん記録きろくできるという。なおDVD方式ほうしきでダビングできるのは一部いちぶのメーカーのみである。ソニーとシャープはDVDにAVCREC方式ほうしきでダビング録画ろくがをしても再生さいせいできず、左記さき2しゃ以外いがいのメーカー同様どうよう処理しょりをしてファイナライズをしたとしても再生さいせいすることができない(これはブルーレイディスクの普及ふきゅう促進そくしんするための、メーカーがわ措置そち。ただし標準ひょうじゅん画質がしつのVR方式ほうしき録画ろくがしたものは、ファイナライズを前提ぜんてい条件じょうけんとして他社たしゃメーカーで録画ろくがしたものでも再生さいせい可能かのう)。また画質がしつもっとちるAE/HE(ハイビジョン画質がしつ)・EP(標準ひょうじゅん画質がしつ)の場合ばあい、ディスクへのダビング収録しゅうろく時間じかん設定せってい変更へんこう[10]可能かのう[3]機種きしゅ、また東芝とうしば一部いちぶ機種きしゅ[11]のように、録画ろくがするディスクにおうじた収録しゅうろく時間じかん調整ちょうせいができるように「AT(オートモード)[12]」「MN(マニュアルモード)[13]」の設定せっていもある。 なおHDDから記録きろくメディアに高速こうそくダビングで録画ろくがする場合ばあいは、記録きろくするディスクの種類しゅるいによって対応たいおうことなる[14]

画質がしつ BD DVD
AVCREC方式ほうしき[15] VR方式ほうしき ビデオ方式ほうしき
HD(ハイビジョン画質がしつ DR
AF/HG[16]/XR[17]
AN/HX[16]/XSR[17]
AE/HE[18][19]
SD(標準ひょうじゅん画質がしつ XP/SR[19] ×
SP/LSR[17]
LP/LR[17]
EP/ER[17][20]
FR[19][20]
○=高速こうそくダビング(ただし、BDでDR画質がしつ録画ろくがする場合ばあい録画ろくが容量ようりょうえた場合ばあい画質がしつ変換へんかんうえとうばい録画ろくが(1ばいそく)のみとなる。またDVD-Rのビデオ方式ほうしきでXP以下いか標準ひょうじゅん画質がしつでの録画ろくがをする場合ばあい機種きしゅにより「高速こうそくダビングきり」のモードで録画ろくがした場合ばあいとうばい録画ろくがとなる)
▲=とうばい録画ろくが画質がしつ変換へんかんうえ記録きろくれい:DR画質がしつをDVD-Rに録画ろくがする場合ばあいは、AVCREC方式ほうしき場合ばあいざんりょうおうじたHD画質がしつモードで、VR・ビデオ方式ほうしきである場合ばあい標準ひょうじゅん画質がしつFRモードで記録きろくされる)
△=とうばい録画ろくが録画ろくが当時とうじ画質がしつそのもので記録きろく
×=ダビング不可ふか

関連かんれん項目こうもく

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ハードディスク・レコーダー全般ぜんぱん
音声おんせい録音ろくおんようハードディスク・レコーダー関連かんれん
映像えいぞう録画ろくがようハードディスク・レコーダー関連かんれん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ [1]
  2. ^ 高知こうちケーブルテレビ・STB一覧いちらん
  3. ^ a b パナソニック・録画ろくが画質がしつ時間じかんについて
  4. ^ 三菱電機みつびしでんきブルーレイレコーダー
  5. ^ ケーブルテレビけセットトップボックスをふく
  6. ^ パナソニックのDIGAなど
  7. ^ 字幕じまくきでデジタル放送ほうそう録画ろくができますか?(ソニー)
  8. ^ DVDに録画ろくがする場合ばあいは、ざんりょうまえて自動的じどうてき画質がしつ変換へんかんをしたうえで記録きろくできるが、HD画質がしつ収録しゅうろくする場合ばあいにはAVCREC方式ほうしきでフォーマットする必要ひつようがある(VR方式ほうしき・ビデオ方式ほうしきでフォーマットした場合ばあい標準ひょうじゅん画質がしつになるが、DVD-RW、DVD-RAMでは対応たいおうしていない方式ほうしきもある)
  9. ^ 録画ろくがモード「HG」「HX」「HE」「HL」「HM」「HB」はそれぞれどのようなちがいがあるのかりたい。」ですね。した解説かいせつをごらんください。
  10. ^ AE/HEモードであれば、12あいだと17あいだ20ふん、EPの場合ばあいは6あいだと8あいだえることができる。パナソニックの場合ばあいはHEモードのしたに、HL、HM、製品せいひんによりHBのかくモードがあらかじ設定せっていされている機種きしゅ多数たすうある[9]
  11. ^ 東芝とうしばレグザブルーレイ・DBZ-160/150の説明せつめいしょP24参照さんしょう
  12. ^ DVDようの4.7、9.4、8.5、ブルーレイようの25、50のかくギガバイトの設定せってい可能かのう
  13. ^ AVC方式ほうしき場合ばあいは2.4~17.0、VR方式ほうしきは1.0~9.2のかくMbpsの設定せってい可能かのう
  14. ^ 高速こうそくダビングできる場合ばあいがわからない。」ですね。した解説かいせつをごらんください。
  15. ^ DVDへ録画ろくがする場合ばあい、ソニー、シャープのぜん機種きしゅふく一部いちぶのBDレコーダーにおいては、録画ろくが不可ふか左記さき2しゃ再生さいせい不可ふか)のものもある。
  16. ^ a b c パナソニックでの名称めいしょう
  17. ^ a b c d e ソニーでの名称めいしょう
  18. ^ HL,HM,HBをふく[16]
  19. ^ a b c ソニーはこのモードに該当がいとうする画質がしつはなし
  20. ^ a b 東芝とうしば一部いちぶ機種きしゅはこのモードに該当がいとうする画質がしつはないが、AT、またはMNのいずれかのモードに設定せっていすることで画質がしつ調整ちょうせいをすることはできる。

外部がいぶリンク

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