ピエール・ポルト

ピエール・ポルト（フランス語ふらんすご: Pierre Porte, 1944年ねん10月11日にち - ）は、フランスのピアニスト、指揮しき者しゃ、作曲さっきょく家か、編曲へんきょく家か。作品さくひんの表情ひょうじょう豊ゆたかな音色ねいろから「音おとの画家がか」とも呼よばれる。

ピエール・ポルト Pierre Porte
生誕せいたん	(1944-10-11) 1944年ねん10月11日にち フランス共和きょうわ国こく、マルセイユ
学歴がくれき	マルセイユ地方ちほう音楽おんがく院いん
職業しょくぎょう	指揮しき者しゃ、ピアニスト、作曲さっきょく家か、編曲へんきょく家か
著名ちょめい使用しよう楽器がっき
ピアノ

略歴りゃくれき

フランス・マルセイユ生うまれ。7歳さいからマルセイユ地方ちほう音楽おんがく院いんとトゥーロン国立こくりつ音楽おんがく院いんで学まなび、12歳さいで音楽おんがく理論りろんに関かんする賞しょうを受うけて本格ほんかく的てきにピアノ・レッスンを開始かいしする。和声わせい、対位法たいいほうなどクラシック音楽おんがくを学まなびながら、当時とうじラジオで聴きくポピュラー音楽おんがくにも関心かんしんを持もち、仲間なかまと結成けっせいしたバンドで自身じしんのオリジナル曲きょくを演奏えんそうする。同どう音楽おんがく院いんを修了しゅうりょうする。

16歳さいの頃ころにダリウス・ミヨーからパリて学まなぶことを薦すすめられ、17歳さいでパリ音楽おんがく院いん・作曲さっきょく科かに入学にゅうがく。在学ざいがく中ちゅうには同校どうこうの作曲さっきょく部門ぶもん賞しょうを独占どくせんし、同どう学科がっかを首席しゅせきで修了しゅうりょうする。

パリ音楽おんがく院いん卒業そつぎょうと同時どうじにレコード会社かいしゃと契約けいやくし、ピアニストおよび作曲さっきょく家か・編曲へんきょく家かとしての活動かつどうを開始かいし。シャルル・アズナヴール、シルヴィ・ヴァルタンなどの歌手かしゅとの共演きょうえん、TV音楽おんがく番組ばんぐみへの参加さんかや音楽おんがく監修かんしゅう等とうを経へて、1976年ねんに自身じしんの楽団がくだんを結成けっせいしてデビューする。その後ごも長編ちょうへん映画えいが（「華麗かれいなる関係かんけい」、「パリの灯ひは遠とおく」、「テス」など）やテレビ映画えいがの音楽おんがく担当たんとう、パリ市内しないの有名ゆうめいな「フォリー・ベルジェール」、「ムーラン・ルージュ」での音楽おんがく監督かんとく（指揮しき・作曲さっきょく）を務つとめるなど、多岐たきにわたり活躍かつやくする。

日本にっぽんおいては、1980年ねん2月がつにビクター音楽おんがく産業さんぎょうからアルバム『夢見ゆめみる国くにへの旅たび』でデビュー。1981年ねん春はるよりTBS系けい「Gメン'75」のテーマ曲きょく「アゲイン（黄金おうごん色しょくの嵐あらし）」および「アゲイン～Again～Mille Vagues D'or」が採用さいようされ、1985年ねん秋あきには日本にほんテレビ系けい「金曜きんようロードショー」のテーマ曲きょく「フライデー・ナイト・ファンタジー」により知名度ちめいどが上あがり日本にっぽんでの代表だいひょう曲きょくとなった。

代表だいひょう曲きょく

※カッコ内ないは原題げんだい。

フライデーナイト・ファンタジー (Cris D'amour)

ポルト作曲さっきょく。日本にほんテレビ系けいの映画えいが番組ばんぐみ『金曜きんようロードショー』のテーマ曲きょくとして使用しようされた。前身ぜんしんの映画えいが番組ばんぐみ『水曜すいようロードショー』のテーマ曲きょく「水曜日すいようびの夜よる」からの流ながれを壊こわさないため「トランペット・ソロを入いれる」ように日本にほんテレビからの依頼いらいを受うけ、ポルトが信頼しんらいしているドミニク・ドラース (Dominic Derasse)を起用きようして、パリにて録音ろくおんした。その際さい、ポルト自身じしんのピアノ演奏えんそうを強調きょうちょうするために同どうオーケストラにて別べつ録ろくりした。アルバム収録しゅうろく。また、歌手かしゅの刀根とね麻理子まりこは、自身じしんで日本語にほんご歌詞かしを付つけて「夜よるからの旅立たびだち 〜フライデーナイト・ファンタジー〜」の題名だいめいでカバーした。

アゲイン（黄金おうごん色しょくの嵐あらし） MILLE VAGUES D'OR

ポルト作曲さっきょく。TBS系けいの刑事けいじドラマ「Gメン'75」「Gメン'82」のオープニングおよびエンディングテーマ曲きょく。

オープニングはポルト編曲へんきょくと若草わかくさ恵めぐみ編曲へんきょくのインストゥルメンタル、エンディングはしまざき由理ゆりの歌唱かしょうと若草わかくさ恵めぐみ編曲へんきょくのインストゥルメンタル、全ぜん4バージョンが存在そんざいする。

シングル盤ばんは、ビクター音楽おんがく産業さんぎょう盤ばん、日本にほんコロムビア盤ばん、2社しゃからリリース。

アルバム『Gメン'75』には、しまざき由理ゆりの歌唱かしょうとコロムビアオーケストラ演奏えんそうのインストバージョンを収録しゅうろく。

その後ご、コンピレーションアルバム『Gメン'75シングルコレクション』には、ピエール・ポルト・オーケストラ演奏えんそうのインストバージョンも収録しゅうろく。

哀かなしみのテス (Tess Song)

ポルトとC.Nadalによる共とも作さく。1979年ねんに公開こうかいされた、イギリス・フランス合作がっさく映画えいが「テス」のイメージ・テーマ曲きょく。シングル・リリース

哀愁あいしゅうのアダージョ (T'en va Pas)

ロマーノ・ムスマッラ作曲さっきょく。フランス映画えいが『悲かなしみのヴァイオリン』の主題歌しゅだいか。原田はらだ知世ともよが大貫おおぬき妙子たえこの日本語にほんご詞しにより「彼かれと彼女かのじょのソネット」の題名だいめいでカバーした。

ラブ・ワールド (Monde D'mour)

いずみたく作曲さっきょく。1980年ねんに、当時とうじのFM東京とうきょうから音楽おんがく番組ばんぐみ「ワールド・オブ・エレガンス」のテーマ曲きょくの再さいアレンジと演奏えんそうをポルトへ依頼いらいして実現じつげんした。アルバム収録しゅうろく

心しんのさざめき (Tender troubled thought)

ポルト作曲さっきょく。ドラマ「いつも輝かがやいていたあの海うみ」のテーマ曲きょく。アルバム収録しゅうろく

COEUR A CORPS

ポルト作曲さっきょく。朝日放送あさひほうそうテレビの深夜しんや帯たい番組ばんぐみ『ナイトinナイト』のテーマ曲きょくとして使用しようされた。

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