|
この項目では、 pickと表記し、楽器の演奏に用いる道具について説明しています。PICと表記するものについては「PIC」を、tooth pickとも表記し、食事の際に用いる道具については「爪楊枝」をご覧ください。 |
ピック(pick、アメリカ英語)またはプレクトラム(plectrum、イギリス英語[1])は、ギターなどの撥弦楽器を演奏するための道具。ギター用としては指で挟んで持つフラットピックと指先に取り付けるフィンガーピックがある。日本語では撥()と呼ばれるが、その場合は太鼓のスティックやマレットなど幅広く楽器を発音する器具の意味がある(三味線など和楽器ではこの呼び方が使われる)。
または、物を引っ掛けて掘り出したりするための道具。つるはし(鶴嘴)、ピッケル、ピッキング行為に使われる鍵山の代わりをする道具など。金属製の楊枝のことを指すこともある。物や情報を分類して集めることもピックと呼ぶ。
ピックケースと呼ばれる容器は、本稿の「フラットピック」などを収納する物を示す場合と、物を分類して収納する小さい引出しが付いた物を示す場合がある。
指先に取り付けるピック。通常は親指、人指し指、中指につけ、親指に付けるものを特にサムピックと呼ぶ。材質は金属やプラスチックなど。バンジョーなどに使われるほか、スティール・ギターなど他のギター類でも使用されている。現在はクラシック・ギター奏者が爪の代用として使用する場合もある。
フィンガーピックでギターを弾きこなすと、フラットピックのみでは不可能であったベース・ラインとメロディ・ラインを同時に弾き分けることが出来るようになる。これをフラットピックを用いて行う場合、ベースをピックで、メロディをピックを持たない指先でピッキングすることになる。これはチキン・ピッキングと呼ばれる。
- ^ 前者はデュポン社の登録商標名だが、同じ素材を指す。
- ウィキメディア・コモンズには、ギターピックに関するカテゴリがあります。