マーク・テシェイラ

マーク・チャールズ・テシェイラ（Mark Charles Teixeira, 英語えいご発音はつおん：/mɑrk t͡ʃɑrlz təˈʃɛrə/；1980年ねん4月がつ11日にち - ）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくメリーランド州しゅうアナポリス出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（一塁いちるい手しゅ）。右みぎ投とう両りょう打だ。愛称あいしょうはテックス。

マーク・テシェイラ
Mark Teixeira

ニューヨーク・ヤンキースでの現役げんえき時代じだい （2011年ねん8月がつ26日にち）
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
出身しゅっしん地ち	メリーランド州しゅうアナポリス
生年月日せいねんがっぴ	(1980-04-11) 1980年ねん4月がつ11日にち（44歳さい）
身長しんちょう 体重たいじゅう	6' 3" ＝約やく190.5 cm 215 lb ＝約やく97.5 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう両りょう打だ
ポジション	一塁いちるい手しゅ
プロ入いり	2001年ねん ドラフト1巡じゅん目め（全体ぜんたい5位い）でテキサス・レンジャーズから指名しめい
初はつ出場しゅつじょう	2003年ねん4月がつ1日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	2016年ねん10月がつ2日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
ジョージア工科こうか大学だいがく テキサス・レンジャーズ (2003 - 2007) アトランタ・ブレーブス (2007 - 2008) ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム (2008) ニューヨーク・ヤンキース (2009 - 2016)
国際こくさい大会たいかい
代表だいひょうチーム	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
WBC	2006年ねん
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経歴けいれき

プロ入いり前まえ

メリーランド州しゅうセバーナパークで育そだったテシェイラは、ボルチモア・オリオールズのファンである一方いっぽう、ニューヨーク・ヤンキースのドン・マッティングリーにも憧あこがれていた。en:Mount Saint Joseph Highshcoolへ進学しんがくしたテシェイラは、本塁打ほんるいだ・打点だてん・得点とくてんで州しゅうの高校生こうこうせい通算つうさん記録きろくを塗ぬり替かえる活躍かつやくを見みせる。これに対たいしボストン・レッドソックスが、1998年ねんのドラフト前まえにテシェイラに契約けいやく金きん150万まんドルという条件じょうけんを提示ていじしたが、交渉こうしょうが合意ごういに至いたらなかったうえレッドソックスがこの交渉こうしょうに関かんする情報じょうほうを外部がいぶに漏もらしたため、テシェイラはレッドソックスを信用しんようしなくなった。結局けっきょくそのドラフトではレッドソックスが9巡じゅん目め（全体ぜんたい265位い）でテシェイラを指名しめいしたが、入団にゅうだんせずにジョージア工科こうか大学だいがくに進学しんがく。

大学だいがくでは3年次ねんじまでに140試合しあいで打率だりつ.409、36本塁打ほんるいだ、165打点だてんの活躍かつやく。

プロ入いりとレンジャーズ時代じだい

2001年ねんのMLbドラフトでテキサス・レンジャーズからドラフト1巡じゅん目め（全体ぜんたい5位い）指名しめいを受うける。交渉こうしょうの末すえ、史上しじょう4位い（当時とうじ）の高額こうがくとなる契約けいやく金きん450万まんドルを含ふくむ4年ねん総額そうがく950万まんドルのメジャー契約けいやくで入団にゅうだんした。

2002年ねんのスプリングトレーニングでファウルフライを捕と球たましようとして左ひだり肘ひじの腱けんを痛いため、シーズン開幕かいまくを故障こしょう者しゃリスト入いりした状態じょうたいで迎むかえる。故障こしょうが癒いえた6月がつ1日にち、Adv-A級きゅうシャーロットで三塁手さんるいしゅとしてプロ初はつ出場しゅつじょう。さっそく同月どうげつのフロリダ・ステートリーグ月間げっかんMVPに選出せんしゅつされる。初はつ出場しゅつじょうから7月がつ途中とちゅうまで38試合しあいの出場しゅつじょうで打率だりつ.320、9本塁打ほんるいだ、41打点だてん、OPS1.004を記録きろくし、AA級きゅうタルサに昇格しょうかく。AA級きゅうでは48試合しあいで打率だりつ.316、10本塁打ほんるいだ、28打点だてん、OPS1.006という成績せいせきを残のこす。この年としの『ベースボール・アメリカ』による有望ゆうぼう株かぶランキングでは球界きゅうかい全体ぜんたいで10位いだったテシェイラだが、続つづく2003年ねんには1位いとなる。

レンジャーズ時代じだいのテシェイラ（2007年ねん）

2003年ねん、テシェイラはAAA級きゅうオクラホマを飛とび越こえてメジャーに昇格しょうかくしてシーズン開幕かいまくを迎むかえ、4月がつ1日にちのエンゼルス戦せんに「6番ばん・指名しめい打者だしゃ」として先発せんぱつ出場しゅつじょうしてメジャーデビューを果はたす。翌よく2日にちの試合しあいは三塁手さんるいしゅとして出場しゅつじょうし、その後ごも一塁いちるい手しゅや左翼さよく手しゅなどを転々てんてんとするが三塁さんるい守備しゅびが不安定ふあんていだったため次第しだいに一塁いちるいに定着ていちゃくする。この年とし、三塁手さんるいしゅとしては15試合しあいの出場しゅつじょうで7失策しっさく、守備しゅび率りつ.811と脆もろさを露呈ろていしたのに対たいし、一塁いちるい手しゅとしては116試合しあいで4失策しっさく、守備しゅび率りつ.996と安定あんていしていた。一方いっぽうの打撃だげき面めんでは、最初さいしょの32試合しあいで2本塁打ほんるいだと苦くるしんだが、その後ごは慣なれたのか114試合しあいで24本塁打ほんるいだを放はなち、最終さいしゅう的てきにはこの年としのメジャー新人しんじん最多さいたとなる26本塁打ほんるいだ、60長打ちょうだを記録きろく。新人しんじん王おうは投票とうひょうでは5位いに入はいった。

2004年ねんは、開幕かいまくからしばらくのあいだ外そと腹はら斜はす筋すじを痛いため、6月1日にちには打率だりつが.220まで低迷ていめいするなど満足まんぞくな打撃だげきができない状態じょうたいだったが、シーズン中盤ちゅうばんころに復調ふくちょう。6月がつ以降いこうに限かぎれば33本塁打ほんるいだ（リーグ1位い）、98打点だてん（同どう2位い）の好成績こうせいせきで、7月がつには13本塁打ほんるいだ、30打点だてんの活躍かつやくで月間げっかんMVPを受賞じゅしょうした。8月17日にちにはサイクル安打あんだも記録きろくしている。シーズン通算つうさんでは38本塁打ほんるいだ・112打点だてんという成績せいせきを残のこしたが、これはいずれも1993年ねんにラファエル・パルメイロが記録きろくした37本塁打ほんるいだ、105打点だてんを上回うわまわり、一塁いちるい手しゅとしての球団きゅうだん新しん記録きろくとなった。二塁手にるいしゅのアルフォンソ・ソリアーノ、遊撃手ゆうげきしゅのマイケル・ヤング、三塁手さんるいしゅのハンク・ブレイロックと一塁いちるい手しゅのテシェイラを併あわせたレンジャーズ内野ないや陣じんは、4人にんの平均へいきん成績せいせきが打率だりつ.287、30本塁打ほんるいだ、103打点だてんという猛もう打だで、前年ぜんねんまで4年ねん連続れんぞく最下位さいかいだったチームを首位しゅいと5ゲーム差さの3位いにまで押おし上あげる原動力げんどうりょくとなった。シーズン終了しゅうりょう後ごには初はつのシルバースラッガー賞しょう受賞じゅしょうも果はたしている。

2005年ねんはオールスターゲームに初はつ選出せんしゅつ。ホームランダービーにも出場しゅつじょうしたが1回戦かいせん敗退はいたい。この年としは162試合しあいにフル出場しゅつじょうし、スイッチヒッターとしては歴代れきだい最多さいたの144打点だてん、同おなじく歴代れきだい4位いの43本塁打ほんるいだを記録きろくした。シーズン終了しゅうりょう後ごには前年ぜんねんに続つづき2年ねん連続れんぞくでシルバースラッガー賞しょうを受賞じゅしょうしただけでなく、デビュー以来いらい年々ねんねん向上こうじょうさせてリーグトップクラスにまで成長せいちょうした一塁いちるい守備しゅびも高たかく評価ひょうかされ、ゴールドグラブ賞しょうを初はつ受賞じゅしょうした。また、史上しじょう5人にん目めとなるメジャー3年ねん目めでの通算つうさん100本塁打ほんるいだも9月がつ6日にちの試合しあいで達成たっせいしている。

こうしてメジャーで3年ねんを過すごしたテシェイラは年俸ねんぽう調停ちょうてい権けんを得えたが、その後ごレンジャーズと2年ねん1,540万まんドルという条件じょうけんで契約けいやく延長えんちょうに合意ごういし調停ちょうていを回避かいひ。

2006年ねん開幕かいまくの3月がつに開催かいさいされた第だい1回かいワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく代表だいひょうに選出せんしゅつされた。同どう大会たいかいでは、15打数だすう無な安打あんだに終おわる。

シーズンでは、6月終了しゅうりょう時点じてんで本塁打ほんるいだはわずか8本ほんにとどまっていたが、8月と9月がつにそれぞれ9本塁打ほんるいだずつ放はなつなど、オールスターゲーム終了しゅうりょう後ごの後半こうはん戦せんではリーグ最多さいたの24本塁打ほんるいだを打うって復調ふくちょうし、最終さいしゅう的てきには33本塁打ほんるいだを記録きろくした。

2007年ねん夏なつには、2年ねん契約けいやくの最終さいしゅう年ねんとなるレンジャーズは新あらたに8年ねん1億おく4000万まんドルという大型おおがた契約けいやくをテシェイラ側がわに打診だしんするが、テシェイラと彼かれの代理人だいりにんスコット・ボラスはこれを拒否きょひ。レンジャースのオーナーを務つとめるトム・ヒックスは「もしこのオファーが受うけ入いれられないと言いうのなら、他た球団きゅうだんとの交渉こうしょう次第しだいでは今いますぐにでもテシェイラをトレードに出だすし、そうでなくともシーズン終了しゅうりょう後ごにはどっちみちトレードだ」とボラスに告つげたが効果こうかはなく、レンジャーズはこの結果けっかを受うけて他た球団きゅうだんとのトレード交渉こうしょうに乗のり出だす。

ブレーブス時代じだいのテシェイラ（2008年ねん）

ブレーブス時代じだい

テシェイラの獲得かくとくにはアリゾナ・ダイヤモンドバックスやロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムも名乗なのりを挙あげたが、移籍いせき先さきは最終さいしゅう的てきにアトランタ・ブレーブスに決定けってい。7月31日にち、テシェイラは同僚どうりょうのロン・メイヘイとともに、ジャロッド・サルタラマッキアなど若手わかて5選手せんしゅとのトレードでブレーブスへ移籍いせきした。この時点じてんでブレーブスは、ナショナルリーグ東ひがし地区ちく首位しゅいから3.5ゲーム差さの3位いにつけていた。

新天地しんてんちでの初はつ出場しゅつじょうとなった8月がつ1日にちのアストロズ戦せんでは、4番ばん・一塁いちるいとして先発せんぱつ出場しゅつじょうし3点てん本塁打ほんるいだを含ふくむ4打点だてんを挙あげる。以降いこうも打うち続つづけ、8月がつは打率だりつ.315、10本塁打ほんるいだ、32打点だてん、OPS1.043という成績せいせきで月間げっかんMVPを受賞じゅしょう。続つづく9月のシーズン終了しゅうりょうまでを含ふくむ移籍いせき後ごの成績せいせきは54試合しあいで打率だりつ.317、17本塁打ほんるいだ、56打点だてん、OPS1.019と活躍かつやくし、シーズンを通とおして不振ふしんに喘あえいだアンドリュー・ジョーンズに代かわり、主砲しゅほうチッパー・ジョーンズの援護えんご役やくとなった。ただこの2か月げつ間あいだ、ブレーブスは28勝しょう27敗はいという平凡へいぼんな成績せいせきに終おわり、ポストシーズン進出しんしゅつは逃のがした。テシェイラはシーズン終了しゅうりょう後ご、1年ねん1250万まんドルでブレーブスと契約けいやく延長えんちょう。

2008年ねんも開幕かいまくから「4番ばん・一塁いちるい手しゅ」として出場しゅつじょう。ブレーブスはテシェイラの母校ぼこうであるジョージア工科こうか大学だいがくと同おなじジョージア州しゅうアトランタに本拠地ほんきょちを置おき、彼かれ自身じしんもチームメイトのチッパーやジェフ・フランコーアと仲良なかよくなるなど、彼かれを取とり巻まく環境かんきょうは恵めぐまれたものだった。ただブレーブスは7月がつ11日にちの時点じてんで地区ちく首位しゅいから7.5ゲーム差さに離はなされており、この年とし限かぎりで契約けいやくが切きれるテシェイラが放出ほうしゅつされる可能かのう性せいは十分じゅうぶんにあった。

エンゼルスの一員いちいんとして一塁いちるい守備しゅびに就つく（2008年ねん）

エンゼルス時代じだい

2008年ねん7月がつ29日にち、テシェイラはケイシー・コッチマンら計けい2選手せんしゅとのトレードでロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへ移籍いせきする。アメリカンリーグ西にし地区ちく首位しゅいのエンゼルスはこの時点じてんでのチーム総そう得点とくてん数すうがリーグ9位いと打線だせんが弱よわく、その点てんで強打者きょうだしゃのテシェイラを獲得かくとくしたこのトレードは球界きゅうかい関係かんけい者しゃから高たかく評価ひょうかされた。テシェイラはその期待きたいに応こたえ、移籍いせき後ご54試合しあいに出場しゅつじょうし打率だりつ.358、13本塁打ほんるいだ、43打点だてん、OPS1.081を記録きろく。移籍いせき前まえからチームが独走どくそうしていたこともあり、自身じしん初はつとなるポストシーズン出場しゅつじょうも果はたした。

そのポストシーズンでは、レッドソックスと対戦たいせんした地区ちくシリーズで4試合しあいに出場しゅつじょう。.467の高こう打率だりつを記録きろくしたものの長打ちょうだは1本ほんもなく、打点だてんも1にとどまる。チームはレッドソックスに1勝しょう3敗はいで敗やぶれてシーズンを終おえた。

シーズン終了しゅうりょう後ご、1年ねん契約けいやくが満了まんりょうとなったテシェイラはFAに。彼かれに対たいし、残留ざんりゅうを望のぞむエンゼルスのほかにもヤンキースやレッドソックス、テシェイラの地元じもとメリーランド州しゅうに本拠地ほんきょちを置おくボルチモア・オリオールズ、同どう州しゅうに隣接りんせつするワシントンD.C.のワシントン・ナショナルズなどが獲得かくとくに乗のり出だした。

ヤンキース時代じだい

ヤンキースの一員いちいんとして一塁いちるい守備しゅびに就つく（2009年ねん）

2008年ねん12月23日にち、テシェイラはヤンキースと8年ねん1億おく8,000万まんドルで合意ごうい。2009年ねん1月がつ6日にちに入団にゅうだんが正式せいしきに発表はっぴょうされた。テシェイラは、レンジャーズ時代じだい、憧あこがれのマッティングリーと同おなじ背番号せばんごう23番ばんを着用ちゃくようしていたが、ヤンキースの23番ばんはマッティングリー本人ほんにんの永久えいきゅう欠番けつばんであるため、テシェイラは25番ばんを選えらんだ。

ヤンキースはこのシーズンの開幕かいまく戦せんをオリオールズの本拠地ほんきょち球場きゅうじょうオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズで行おこなうことになっており、ヤンキース入団にゅうだんを選えらんだテシェイラに対たいしてボルチモアのファンは辛辣しんらつな野次やじを浴あびせた。テシェイラは4月がつの1か月げつ間あいだを打率だりつ.200で終おえる不振ふしんに陥おちいる。この時点じてんで出塁しゅつるい率りつは.367と高たかく、勝負しょうぶを避さけられる傾向けいこうにあった。しかし5月がつに入はいってアレックス・ロドリゲスが故障こしょうから復帰ふっきし4番ばん打者だしゃとなると、3番ばん打者だしゃのテシェイラが勝負しょうぶを避さけられることはなくなり、同時どうじに打撃だげきも復調ふくちょう。最終さいしゅう的てきには39本塁打ほんるいだ、122打点だてんで本塁打ほんるいだ王おう・打点だてん王おうの二に冠かんを獲得かくとくした。また守備しゅび面めんでもテシェイラの広ひろい守備しゅび範囲はんいによって、二塁手にるいしゅのロビンソン・カノが二塁にるい寄よりに、遊撃手ゆうげきしゅのデレク・ジーターが三塁さんるい寄よりに、それぞれ動うごけるようになり、結果けっかとしてヤンキースの内野ないや守備しゅびが向上こうじょうすることとなった。MVP投票とうひょうではジョー・マウアーに次つぐ2位いであった。ヤンキースはこの年とし、新しん加入かにゅうのテシェイラやCC・サバシアらの活躍かつやくもあり、ワールドシリーズを制覇せいは。

ヤンキースの優勝ゆうしょうパレード（左さはCC・サバシア）

テシェイラも自身じしん初はつの世界一せかいいちとなった。

2010年ねんは、7月がつ10日とおかまで打率だりつが.250を超こえない状態じょうたいが続つづくなど打撃だげきで精彩せいさいを欠かき、7年ねん連続れんぞくの30本塁打ほんるいだ、100打点だてんこそ達成たっせいしたものの、最終さいしゅう的てきなシーズン打率だりつはルーキーイヤーの.259をも下回したまわる自己じこ最低さいていの.256に留とどまった。ポストシーズンでは、リーグ優勝ゆうしょう決定けっていシリーズで古巣ふるすレンジャーズと対戦たいせん。テシェイラは相手あいて投手とうしゅ陣じんの前まえに4試合しあい14打数だすうで無む安打あんだとほぼ完璧かんぺきに封ふうじ込こまれた挙句あげく、第だい4戦せんで内野ないやゴロを放はなって一塁いちるいに向むかう途中とちゅうに右みぎハムストリングを痛いためて途中とちゅう退場たいじょうとなった。全治ぜんち6-8週間しゅうかんと診断しんだんされたテシェイラは翌日よくじつにロースターを外はずれてシーズン終了しゅうりょう、ヤンキースもレンジャーズに2勝しょう4敗はいで敗やぶれてワールドシリーズ連覇れんぱを逃のがした。このシリーズでヤンキースを下くだしたレンジャーズの主力しゅりょく選手せんしゅのうち、全ぜん6試合しあいに「1番ばん・遊撃手ゆうげきしゅ」として先発せんぱつ出場しゅつじょうして打率だりつ.333、4盗塁とうるいという成績せいせきを残のこしたエルビス・アンドラスと、3試合しあい3イニング無む失点しってんの抑おさえ投手とうしゅネフタリ・フェリスは、2007年ねん夏なつのトレードでテシェイラの交換こうかん相手あいてとしてブレーブスからレンジャーズへ移籍いせきした選手せんしゅだった。

2011年ねんは、6月11日にちにインディアンス戦せんでロベルト・ヘルナンデスから死球しきゅうをうけ乱闘らんとうになりかけた。この際さい、両りょう監督かんとくも口論こうろんとなった。故障こしょうで出場しゅつじょう試合しあい99試合しあいに留とどまったアレックス・ロドリゲスに代かわって、4番ばんに座すわる事ことも多おおかった。最終さいしゅう的てきに、自己じこ最低さいていの打率だりつ.248ながら、ア・リーグ3位いの39本塁打ほんるいだを記録きろくした。

2012年ねんは故障こしょうで40試合しあい近ちかく欠場けつじょうし、規定きてい打席だせきには間まに合あったものの本塁打ほんるいだ数すう、OPSでキャリアワースト、打率だりつもキャリアで2番目ばんめに低ひくい数字すうじに終おわり、低調ていちょうなシーズンだった。

2013年ねん開幕かいまく前まえには、第だい3回かいWBCのアメリカ代表だいひょうに選出せんしゅつされた が、3月5日にちのシカゴ・ホワイトソックスとの練習れんしゅう試合しあい前まえの打撃だげき練習れんしゅうで右みぎ手首てくびを負傷ふしょうし代表だいひょうから離脱りだつした。
開幕かいまく後ごは故障こしょう者しゃリスト入いりし、5月14日にちには60日間にちかんの故障こしょう者しゃリストに入はいったが、5月31日にちに復帰ふっき。しかし6月がつ15日にちに手首てくびの故障こしょうを悪化あっかさせ、翌日よくじつに炎症えんしょうを治なおすためにコルチゾン注射ちゅうしゃを受うけ、6月18日にちに再ふたたび15日間にちかんの故障こしょう者しゃリスト入いりした。6月26日にち、右みぎ手首てくびの手術しゅじゅつを行おこなうことを発表はっぴょうし、回復かいふくまで6ヶ月かげつかかる見込みこみで、シーズン中ちゅうの復帰ふっきは絶望ぜつぼう的てきとなった。オフの11月4日にちに故障こしょう者しゃリストから外はずれた。出場しゅつじょうは15試合しあいに留とまり、メジャー11年ねん目めで初はじめて規定きてい打席だせきに到達とうたつできず、成績せいせきはキャリアワーストに終おわった。

2014年ねんは故障こしょうから復帰ふっきし、スプリングトレーニングに参加さんか。13試合しあいに出場しゅつじょうし、打率だりつ.086だった。シーズンは開幕かいまくロースター入いりしたが、4月がつ4日にちのトロント・ブルージェイズ戦せんで右みぎハムストリングを痛いため、4月がつ5日にちに15日間にちかんの故障こしょう者しゃリスト入いりした。4月がつ20日はつかに復帰ふっきした。復帰ふっき後ごは、主おもに4番ばん打者だしゃを務つとめた｡ギリギリで2年ねんぶりの規定きてい到達とうたつを果はたしたものの、規定きてい到達とうたつしたシーズンでは打撃だげき部門ぶもんのほぼ全すべての項目こうもくでキャリアワーストの成績せいせきとなり、復活ふっかつのシーズンとはならなかった。

2015年ねんは、打率だりつこそ.270を超こえる事ことはなかったものの、久々ひさびさに快調かいちょうに本塁打ほんるいだを生産せいさんし、8月がつ15日にちまでに31本塁打ほんるいだを記録きろくしていた。しかし、8月がつ17日にちに自じ打球だきゅうで負傷ふしょうすると、結局けっきょくDL入はいり する羽目はめになり、そのままシーズンを終おえた。故障こしょうの影響えいきょうもあって規定きてい打席だせきには到達とうたつしなかったものの、チーム2位いの31本塁打ほんるいだ・同どう3位いの79打点だてんを記録きろく。4年ねんぶりの30本塁打ほんるいだ、6年ねんぶりのOPS9割わり以上いじょうを記録きろくし、戦線せんせん離脱りだつするまでは主砲しゅほうの1人ひとりとしてチームに貢献こうけんした。高たかい守備しゅび力りょくも健在けんざいで、3失策しっさく、守備しゅび率りつ.997・DRS+5という好成績こうせいせきを記録きろくした。本人ほんにんは復調ふくちょうの要因よういんについて、グルテンフリー・ダイエットによる減量げんりょうの成功せいこうを挙あげている。また、別べつのインタビューでは「四球しきゅうと本塁打ほんるいだでシフトに答こたえを出だす」とも述のべており、単打たんだを捨すて長打ちょうだと四球しきゅうのみを狙ねらうという割わり切ぎりも功こうを奏そうした。

2016年ねん7月がつ3日にち、両りょう打うちの打者だしゃとしては史上しじょう5人にん目めとなる通算つうさん400本塁打ほんるいだを記録きろくした。8月5日にちに今こんシーズン限かぎりでの現役げんえき引退いんたいを表明ひょうめい。この年としも衰おとろえ、不調ふちょう、故障こしょう等とうの影響えいきょうで116試合しあいの出場しゅつじょうに留とまり、100試合しあい以上いじょうに出場しゅつじょうしたシーズンとしてはいずれも自己じこワーストの打率だりつ.204、15本塁打ほんるいだ、44打点だてん、OPS.654だったが、一塁いちるいの守備しゅび（110試合しあい）では3失策しっさく、守備しゅび率りつ.997、DRS+2という成績せいせきを残のこした。

選手せんしゅとしての特徴とくちょう

2003年ねんのメジャーデビュー以降いこう、2010年ねんまでの8年間ねんかんで平均へいきん34.4本塁打ほんるいだ、113.3打点だてん、OPS.913を記録きろくしている強打者きょうだしゃ。堅実けんじつな一塁いちるい守備しゅびで、ゴールドグラブ賞しょうも過去かこ5回かい受賞じゅしょうしている。一塁いちるい手しゅ以外いがいに三塁手さんるいしゅ・左翼さよく手しゅ・右翼うよく手しゅとしての出場しゅつじょう経験けいけんがある。2010年ねん以降いこうは低てい打率だりつに苦くるしめられており、これは同年どうねん以降いこうBABIPが落おち込こんでいることが原因げんいんとされている。引ひっ張ぱり方向ほうこうの打球だきゅうの割合わりあいが通算つうさん52%と、左右さゆう両りょう打席だせきとも打球だきゅうを引ひっ張ぱることが多おおい。プルヒッターのテシェイラに対たいして相手あいてチームが極端きょくたんな守備しゅびシフトを敷しくことが増ふえ、それに対応たいおうできていないことが顕著けんちょになっていた。2015年ねん以降いこうは前述ぜんじゅつの通とおり「四球しきゅうと本塁打ほんるいだでシフトに答こたえを出だす」として、単打たんだを捨すて長打ちょうだと四球しきゅうのみを狙ねらうという割わり切ぎりにより、シフトを克服こくふくしつつある。

人物じんぶつ

三さん児じ（二男じなん一いち女じょ）の父ちち。母親ははおやはイタリア系けいアメリカ人じん、父方ちちかたの祖父そふはポルトガル系けいガイアナ人ひとであり、Teixeiraという姓せいはポルトガル系けいのものである。趣味しゅみは狩猟しゅりょう、ゴルフ、読書どくしょ、釣つり、ブロードウェイ鑑賞かんしょう、映画えいが鑑賞かんしょう。

表記ひょうき揺ゆれ

ラストネームのen:Teixeiraは元来がんらいポルトガル姓せいであり、イベリアポルトガル語ごでの発音はつおんは[tɐjˈʃɐjɾɐ]で、日本語にほんご表記ひょうきは「テイシェイラ」 となる。

MLB.comによる英語えいご発音はつおんリスペリングは/tuh-SHARE-uh/（[təˈʃɛrə]） で、日本語にほんご表記ひょうきは「テシェアラ」或あるいは「タシェアラ」、「シェア」の部分ぶぶんを長音ちょうおんに置おき換かえて「テシェーラ」或あるいは「タシェーラ」などが近ちかい表記ひょうきになる。

NHKは、MLB選手せんしゅについては「タシェアラ」という表記ひょうきを使つかい続つづけたが、他方たほうで同おなじ綴つづりの犯人はんにんが逮捕たいほされたニュースでは、「テシェイラ」の表記ひょうきを使つかうなど、局内きょくないでも統一とういつされていない。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ打撃だげき成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	試ためし 合ごう	打だ 席せき	打だ 数かず	得とく 点てん	安やす 打だ	二に 塁るい 打だ	三さん 塁るい 打だ	本ほん 塁るい 打だ	塁るい 打だ	打だ 点てん	盗ぬすめ 塁るい	盗ぬすめ 塁るい 死し	犠 打だ	犠 飛ひ	四よん 球たま	敬けい 遠とお	死し 球たま	三さん 振ふ	併 殺ころせ 打だ	打だ 率りつ	出で 塁るい 率りつ	長なが 打だ 率りつ	O P S
2003	TEX	146	589	529	66	137	29	5	26	254	84	1	2	0	2	44	5	14	120	14	.259	.331	.480	.811
2004		145	625	545	101	153	34	2	38	305	112	4	1	0	2	68	12	10	117	6	.281	.370	.560	.929
2005		162	730	644	112	194	41	3	43	370	144	4	0	0	3	72	5	11	124	18	.301	.379	.575	.954
2006		162	727	628	99	177	45	1	33	323	110	2	0	0	6	89	12	4	128	17	.282	.371	.514	.886
2007		78	335	286	48	85	24	1	13	150	49	0	0	0	1	45	10	3	66	5	.297	.397	.524	.921
	ATL	54	240	208	38	66	9	1	17	128	56	0	0	0	1	27	3	4	46	2	.317	.404	.615	1.020
'07計けい		132	575	494	86	151	33	2	30	278	105	0	0	0	2	72	13	7	112	7	.306	.400	.563	.963
2008		103	451	381	63	108	27	0	20	195	78	0	0	0	2	65	9	3	70	13	.283	.390	.512	.902
	LAA	54	234	193	39	69	14	0	13	122	43	2	0	0	5	32	4	4	23	4	.358	.449	.632	1.081
'08計けい		157	685	574	102	177	41	0	33	317	121	2	0	0	7	97	13	7	93	17	.308	.410	.552	.962
2009	NYY	156	707	609	103	178	43	3	39	344	122	2	0	0	5	81	9	12	114	13	.292	.383	.565	.948
2010		158	712	601	113	154	36	0	33	289	108	0	1	0	5	93	6	13	122	15	.256	.365	.481	.846
2011		156	684	589	90	146	26	1	39	291	111	4	1	0	8	76	3	11	110	12	.248	.341	.494	.835
2012		123	524	451	66	113	27	1	24	214	84	2	1	0	12	54	1	7	83	11	.251	.332	.475	.807
2013		15	63	53	5	8	1	0	3	18	12	0	0	0	1	8	2	1	19	1	.151	.270	.340	.609
2014		123	508	440	56	95	14	0	22	175	62	1	1	0	4	58	3	6	109	13	.216	.313	.398	.711
2015		111	462	392	57	100	22	0	31	215	79	2	0	0	5	59	6	6	85	7	.255	.357	.548	.906
2016		116	438	387	43	79	16	0	15	140	44	2	0	0	2	47	1	2	105	7	.204	.292	.362	.654
通算つうさん：14年ねん		1862	8029	6936	1099	1862	408	18	409	3533	1298	26	7	0	64	918	91	111	1441	158	.268	.360	.509	.869

• 各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう

WBCでの打撃だげき成績せいせき

年とし 度ど	代だい 表ひょう	試ためし 合ごう	打だ 席せき	打だ 数かず	得とく 点てん	安やす 打だ	二に 塁るい 打だ	三さん 塁るい 打だ	本ほん 塁るい 打だ	塁るい 打だ	打だ 点てん	盗ぬすめ 塁るい	盗ぬすめ 塁るい 死し	犠 飛ひ	四よん 球たま	敬けい 遠とお	死し 球たま	三さん 振ふ	併 殺ころせ 打だ	打だ 率りつ	出で 塁るい 率りつ	長なが 打だ 率りつ
2006	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	4	15	15	0	0	0	0	0	0	0	1	0	0	0	0	0	4	1	.000	.000	.000

年度ねんど別べつ守備しゅび成績せいせき

内野ないや守備しゅび

年とし 度ど	球たま 団だん	一塁いちるい（1B）						三塁さんるい（3B）
		試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ	試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ
2003	TEX	116	931	71	4	95	.996	15	10	20	7	0	.811
2004		142	1210	98	10	114	.992	-
2005		155	1377	101	3	126	.998	-
2006		159	1480	88	4	158	.997	-
2007		74	614	47	1	74	.998	-
	ATL	54	494	30	4	46	.992	-
'07計けい		128	1108	77	5	120	.996	-
2008		102	963	65	2	85	.998	-
	LAA	51	431	34	3	45	.994	-
'08計けい		153	1394	99	5	130	.997	-
2009	NYY	152	1222	49	4	110	.997	-
2010		149	1227	80	3	137	.998	-
2011		147	1229	73	4	114	.997	-
2012		119	985	69	1	91	.999	-
2013		14	100	8	0	9	1.000	-
2014		117	915	66	6	73	.994	-
2015		108	897	48	3	76	.997	-
2016		110	867	39	3	65	.997	-
MLB		1769	14942	966	55	1418	.997	15	10	20	7	0	.811

外野がいや守備しゅび

年とし 度ど	球たま 団だん	左翼さよく（LF）						右翼うよく（RF）
		試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ	試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ
2003	TEX	14	14	0	1	0	.933	11	15	0	0	0	1.000
2004		-						7	8	0	0	0	1.000
MLB		14	14	0	1	0	.933	18	23	0	0	0	1.000

• 各かく年度ねんどの太字ふとじ年ねんはゴールドグラブ賞しょう受賞じゅしょう

タイトル

• 本塁打ほんるいだ王おう：1回かい（2009年ねん）
• 打点だてん王おう：1回かい（2009年ねん）

表彰ひょうしょう

• シルバースラッガー賞しょう（一塁いちるい手しゅ部門ぶもん）：3回かい（2004年ねん、2005年ねん、2009年ねん）
• ゴールドグラブ賞しょう（一塁いちるい手しゅ部門ぶもん）：5回かい（2005年ねん、2006年ねん、2009年ねん、2010年ねん、2012年ねん）
• フィールディング・バイブル・アワード：1回かい（2012年ねん）
• プレイヤー・オブ・ザ・マンス：2回かい（2004年ねん7月がつ、2007年ねん8月がつ）
• Topps ルーキーオールスターチーム（2003年ねん）

記録きろく

• MLBオールスターゲーム選出せんしゅつ：3回かい（2005年ねん、2009年ねん、2015年ねん）
• サイクル安打あんだ：1回かい（2004年ねん8月がつ17日にち）
• 通算つうさん409本塁打ほんるいだ（スイッチヒッターとして歴代れきだい5位い）
• 通算つうさん1298打点だてん（スイッチヒッターとして歴代れきだい10位い）
• 通算つうさん835長打ちょうだ（スイッチヒッターとして歴代れきだい4位い）
• 通算つうさん左右さゆう打席だせき本塁打ほんるいだ：14回かい（歴代れきだい1位いタイ、ニック・スウィッシャーと並ならぶ）
• シーズン144打点だてん（2005年ねん、スイッチヒッターとして歴代れきだい1位い）

背番号せばんごう

• 23（2003年ねん - 2007年ねん途中とちゅう）
• 24（2007年ねん途中とちゅう - 2008年ねん途中とちゅう）
• 25（2008年ねん途中とちゅう - 2016年ねん）

代表だいひょう歴れき

• 2006 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく代表だいひょう

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• メジャーリーグベースボールの選手せんしゅ一覧いちらん T
• 左右さゆう打席だせき本塁打ほんるいだ

外部がいぶリンク

• 選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
• Mark Teixeira stats MiLB.com （英語えいご）
• Mark Teixeira (teixeiramark25) - Facebook
• Mark Teixeira (@teixeiramark25) - X（旧きゅうTwitter）