モツゴ属ぞく

モツゴ属ぞく Pseudorasbora は、コイ目めコイ科かの1属ぞくである。モツゴなどが属ぞくする。

モツゴ
モツゴの若わか魚さかな
分類ぶんるい
界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 脊索せきさく動物どうぶつ門もん Chordata 亜あ門もん : 脊椎動物せきついどうぶつ亜あ門もん Vertebrata 綱つな : 条じょう鰭ひれ綱つな Actinopterygii 目め : コイ目め Cypriniformes 科か : コイ科か Cyprinidae 亜あ科か : カマツカ亜あ科か Gobioninae 属ぞく : モツゴ属ぞく Pseudorasbora
学名がくめい
Pseudorasbora Bleeker, 1860

分類ぶんるい

細谷ほそや和かず海うみ (1989) は、形態けいたい的てき特徴とくちょうからカマツカ亜あ科かを「（新しん）カマツカ亜あ科か」「モロコ亜あ科か」「ヒガイ亜あ科か」に分割ぶんかつし、本属ほんぞくは「ヒガイ亜あ科か」に含ふくむものとした。しかし、その後ごミトコンドリアDNAによる系統けいとう解析かいせきの結果けっか、「（新しん）カマツカ亜あ科か」が単たん系統けいとうにならないことがわかり、現在げんざいこの分類ぶんるいは用もちいられていない。

構成こうせい種しゅ

いずれも東ひがしアジアに分布ぶんぷする。日本にっぽんにはモツゴ、シナイモツゴ、ウシモツゴの3種しゅが分布ぶんぷする。

モツゴ Pseudorasbora parva (Temminck et Schlegel, 1846)

日本にっぽん、中国ちゅうごく、台湾たいわん、朝鮮半島ちょうせんはんとう、アムールに棲息せいそくする。さらに適応てきおう性せいが高たかいため、移入いにゅう種しゅとして世界せかい各地かくちに分布ぶんぷする。

シナイモツゴ Pseudorasbora pumila Miyadi, 1930

全長ぜんちょう8cmほど。モツゴよりもずんぐりした体からだつきをしていて、側線そくせんが体からだの前半ぜんはん部ぶにしかないことで区別くべつする。日本にっぽんの固有こゆう種しゅで、関東かんとう地方ちほうから東北とうほく地方ちほうに分布ぶんぷしていたが、モツゴの移入いにゅうや環境かんきょうの変化へんかによって関東かんとう地方ちほうでは絶滅ぜつめつし、東北とうほく地方ちほうでも生息せいそく地ちが減少げんしょうしている。和名わみょうは宮城みやぎ県けん中部ちゅうぶにあった品井沼しないぬま（しないぬま）に由来ゆらいする。宮城みやぎ県けんでもモツゴと置おき換かわって姿すがたを消けしてしまったと見みられていたが、1993年ねんに鹿島台かしまだい町まちで再さい発見はっけんされ保護ほご活動かつどうが行おこなわれている。絶滅ぜつめつ危惧きぐIA類るい (CR)（環境省かんきょうしょうレッドリスト）（2007年ねん）。

ウシモツゴ Pseudorasbora pugnax (Kawase et Hosoya, 2015)

全長ぜんちょう7cmほど。シナイモツゴよりやや小型こがたで、体側たいそくに黒色こくしょく縦たて条じょうがないことで区別くべつする。濃尾平野のうびへいやの一部いちぶだけに生息せいそくし、モツゴの移入いにゅうや環境かんきょう変化へんかによって絶滅ぜつめつの危機ききにある。絶滅ぜつめつ危惧きぐIA類るい (CR)（環境省かんきょうしょうレッドリスト）（2007年ねん）。

Pseudorasbora elongata Wu, 1939

体側たいそくに太ふとい黒色こくしょく縦たて条じょうが入はいる。ムギツクに似にており、近きん縁えんという説せつもある。中国ちゅうごくの漓江や長江ながえ流域りゅういきに分布ぶんぷする。

Pseudorasbora fowleri Nichols, 1925

中国ちゅうごく産さん

Pseudorasbora interrupta Xiao, Lan et Chen, 2007

中国ちゅうごく産さん