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分煙 - Wikipedia

分煙ぶんえん(ぶんえん)とは、広義こうぎには、受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし目的もくてきとして、特定とくてい多数たすうひと利用りようする公共こうきょう場所ばしょ施設しせつとうにおいて、喫煙きつえん可能かのう空間くうかん時間じかん区切くぎって設定せっていすること。狭義きょうぎには、喫煙きつえん場所ばしょとなる空間くうかんと、それ以外いがい喫煙きつえん場所ばしょとなる空間くうかん分割ぶんかつする方法ほうほう空間くうかん分煙ぶんえん)をいう。

高速こうそく道路どうろパーキングエリアない喫煙きつえんエリア(虎渓山こけいざんパーキングエリア

分煙ぶんえん」という語彙ごいメディア初出しょしゅつは、1985ねん昭和しょうわ60ねん3月17にち朝日新聞あさひしんぶん座標ざひょうらん「“たばこ戦争せんそうしん時代じだい けむりに「指定していせき必要ひつよう 論説ろんせつ委員いいん大熊おおくま由紀子ゆきこ」であった。

概要がいよう

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喫煙きつえんしょ巨大きょだい送風そうふう
台湾たいわん桃園ももぞの国際こくさい空港くうこう

空間くうかん分煙ぶんえんとは喫煙きつえん可能かのう喫煙きつえんエリアをもうけてそれ以外いがいのエリアを禁煙きんえんとすることをいう[1][2]。また、時間じかんたい分煙ぶんえんとは昼間ひるま禁煙きんえん夜間やかん喫煙きつえんとするなどどういち空間くうかんにおいて喫煙きつえんタイムと禁煙きんえんタイムをもうけておこな分煙ぶんえんをいう[2]

分煙ぶんえんえば一般いっぱんてきには空間くうかん分煙ぶんえんし、都市とし空間くうかんなどひろ空間くうかんのレベルでの空間くうかん分煙ぶんえんにももちいられるが、どういち施設しせつないでの空間くうかん分煙ぶんえんについて場合ばあいもある。

施設しせつないでの空間くうかん分煙ぶんえん喫煙きつえんエリアを設置せっちするだけではなく、喫煙きつえんエリアから禁煙きんえんエリアへのけむりながれをきちんとコントロールすることによって成立せいりつする[1]施設しせつないでの空間くうかん分煙ぶんえんおも物理ぶつりてきかべ仕切しきったり、あるいは換気かんき空調くうちょう装置そうち工夫くふうすることおこなわれ、たとえばフロアごとにエリアを設定せっていすることはフロア分煙ぶんえんという[2]。このほかにも強力きょうりょく吸引きゅういんりょく周囲しゅういけむりんでのぞ空気くうき清浄せいじょう利用りようられるが、空気くうき清浄せいじょうでは十分じゅうぶん受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし効果こうかられない、とする学会がっかい見解けんかいがある[3]

2003ねん4がつ30にちづけ厚生こうせい労働省ろうどうしょう健康けんこうきょくちょう受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさく関連かんれんして都道府県とどうふけん知事ちじなどにった通知つうちべつ添された分煙ぶんえん効果こうか判定はんてい基準きじゅん報告ほうこくしょ[4]によると、空気くうき清浄せいじょう環境かんきょうたばこけむりなか浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ除去じょきょについては有効ゆうこう機器ききがあるが、ガスじょう成分せいぶん除去じょきょについては不十分ふじゅうぶんであるため、その使用しようにあたっては、喫煙きつえん場所ばしょ換気かんき特段とくだん配慮はいりょ必要ひつようであるとしている。

空気くうき清浄せいじょうによるたばこけむりちゅう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ除去じょきょについては、電気でんきしゅうちりしき活性炭かっせいたん特殊とくしゅ繊維せんい(→HEPA)・ひかり触媒しょくばいなどのフィルターや方式ほうしきしつにもよって幾分いくぶん変化へんかする。空調くうちょう機器ききメーカーにしても様々さまざま製品せいひん投入とうにゅうしているが、そうじて高性能こうせいのうなものは価格かかく高価こうかなものとなってしまい、もっぱ費用ひようたい効果こうか選択せんたくされている。

2007ねん世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)の「受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうしのための政策せいさく勧告かんこく」では、喫煙きつえんしつ設置せっち空気くうき清浄せいじょう使用しよう受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうしには不十分ふじゅうぶんであるとし、建物たてものない完全かんぜん禁煙きんえんとするよう締約ていやくこくたいして立法りっぽう措置そちもとめている[5]

公共こうきょう施設しせつでの空間くうかん分煙ぶんえん

編集へんしゅう

2003ねん世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)はたばこの規制きせいかんする世界せかい保健ほけん機関きかん枠組わくぐみ条約じょうやく採択さいたくし、どう条約じょうやくは2005ねん2がつ27にち発効はっこうした[5]

世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)政策せいさく勧告かんこくでは「完全かんぜん禁煙きんえん実施じっしし、汚染おせん物質ぶっしつであるタバコけむり完全かんぜん除去じょきょすること。屋内おくないのタバコけむり濃度のうど安全あんぜんなレベルまでげ、受動じゅどう喫煙きつえん被害ひがいけないようにするじょうで、これ以外いがい方策ほうさくはない。換気かんき系統けいとうべつであろうとなかろうと、換気かんき喫煙きつえん区域くいき設置せっちによって受動じゅどう喫煙きつえんをなくすることはできないし、おこなうべきでない。」とされており、「分煙ぶんえんでは受動じゅどう喫煙きつえん問題もんだい十分じゅうぶん解決かいけつできない」としている。

アイルランド

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アイルランドでは2004ねん受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうしほう制定せいていし、世界せかいはじめて国法こくほうレベルで一般いっぱん職場しょくばのほかレストランやパブとうふくめた建物たてものないでの全面ぜんめん禁煙きんえん実施じっしした[5]

日本にっぽん

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喫煙きつえんしつしめ表示ひょうじ
神戸こうべ空港くうこう

日本にっぽんでは1980年代ねんだいさかんとなった嫌煙けんえんけん活動かつどうにより、一定いってい喫煙きつえん区分くぶんもうけられるうごきもられたが、この当時とうじでは単純たんじゅんかべ区切くぎったり、空調くうちょうよう換気扇かんきせんしたなどを喫煙きつえん場所ばしょさだめる程度ていどのもので、禁煙きんえん場所ばしょへもけむおよ有害ゆうがい物質ぶっしつながれてしまっていた。また分煙ぶんえんたいする理解りかいひくく、しばしば喫煙きつえんからんで施設しせつ利用りようしゃあいだのトラブルもられ、その一方いっぽうでは防災ぼうさいじょう不備ふびから火災かさいひとし問題もんだいられた。

1990年代ねんだいには、社会しゃかいてきにも喫煙きつえん区分くぶん禁煙きんえん区分くぶん分離ぶんりたいする理解りかいやすくなり、空調くうちょう設備せつび空気くうき清浄せいじょうなどでも分煙ぶんえん対応たいおうして充分じゅうぶん強力きょうりょく機器きき発達はったつられた。また従来じゅうらいでは健康けんこう直接的ちょくせつてき配慮はいりょした病院びょういん分煙ぶんえん区分くぶん以外いがいでも、職場しょくば飲食いんしょくてん、あるいは公共こうきょう交通こうつうサービスにおいても、これら分煙ぶんえん区分くぶん発生はっせいした。ただこの当時とうじ分煙ぶんえんでは、利用りようしゃ健康けんこうへの配慮はいりょというよりもおも防災ぼうさいから傾向けいこうられ、人込ひとごみの発生はっせいする場所ばしょでの事故じこ抑止よくしといった観点かんてんもあって、あさ通勤つうきんラッシュには鉄道てつどうえきのホームで、吸殻すいがらいぶった仕切しきりのない喫煙きつえんスペースもられた。

2000年代ねんだいはいって施行しこうされた健康けんこう増進ぞうしんほうにより、飲食いんしょくてんとうでも従来じゅうらいきゃくへのサービスの一環いっかんとしてっていた分煙ぶんえん区分くぶん法的ほうてき根拠こんきょによるものとなったことで、さらきゃく分煙ぶんえん区分くぶん徹底てっていうながすことにもつながり、これはさきげた防災ぼうさいじょう分煙ぶんえんにおいても理解りかいやすいとされている。

喫煙きつえん分煙ぶんえん

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徳島とくしま市役所しやくしょうち喫煙きつえんコーナー
 
伊丹いたみ役所やくしょない喫煙きつえんコーナー

公共こうきょう場所ばしょでの禁煙きんえん社会しゃかい潮流ちょうりゅうであるが、喫煙きつえんしゃ清浄せいじょう環境かんきょう享受きょうじゅすることと、喫煙きつえんしゃ喫煙きつえんできること、この双方そうほう利益りえき摩擦まさつなく着実ちゃくじつたしていくためにも、分煙ぶんえん意義いぎがあるとかんがえるきもある。

飲食いんしょくてんなどにおいて、喫煙きつえんせき禁煙きんえんせき隣接りんせつしていたり、換気かんき充分じゅうぶんではない・衝立ついたてなどを設置せっちしただけで空間くうかん完全かんぜん仕切しきられないなど、受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうしする効果こうかうすくあるいはほとんどないものまで分煙ぶんえん場合ばあいもあるが、こうした状態じょうたい違法いほう行為こういわれる可能かのうせいがある[6]

健康けんこう増進ぞうしんほうなどの法令ほうれい施設しせつ管理かんりしゃ義務付ぎむづけられているのは受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうしであって、それは全面ぜんめん禁煙きんえんであれば費用ひよう負担ふたんともなわずに達成たっせいすることが可能かのうである。これにして、一定いってい受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし効果こうか期待きたいできる空間くうかん分煙ぶんえんおこな場合ばあいには、すうひゃくまんえん程度ていど費用ひよう負担ふたん発生はっせいするなどの問題もんだいしょうじる。

JT(日本にほんたばこ産業さんぎょう分煙ぶんえん主張しゅちょうしているがWHO日本にっぽん公衆こうしゅう衛生えいせい学会がっかい施設しせつ自体じたい無煙むえん主張しゅちょうしており、双方そうほう意見いけんかれている。

 
指宿いぶすき役所やくしょない喫煙きつえんコーナー

厚生こうせい労働省ろうどうしょう受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさくのありかたかんする検討けんとうかい報告ほうこくしょ」では、基本きほんてきかんがかたとして「今後こんご受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさくは、基本きほんてき方向ほうこうせいとして、多数たすうもの利用りようする公共こうきょうてき空間くうかんについては、原則げんそくとして全面ぜんめん禁煙きんえんであるべきである。」としている。 [7]

教育きょういく学校がっこう関係かんけいでは敷地しきちない全体ぜんたい軒並のきな禁煙きんえんとなっているケースもおおく、日本にっぽんでは義務ぎむ教育きょういく課程かてい学校がっこう一般いっぱんでは(喫煙きつえんしゃ校長こうちょうがいる)校長こうちょうしつや、生徒せいと利用りようすることがない施設しせつですら禁煙きんえんにされている。大学だいがくでは専用せんよう喫煙きつえんスペースの設置せっちられ、学生がくせい利用りようもみられる。ただ設備せつびなどの関係かんけい校内こうない関係かんけいしゃ意向いこうもあり、軒下のきした回廊かいろうなど室内しつない戸外こがい境界きょうかい曖昧あいまい自動じどう販売はんばい設置せっち場所ばしょ周辺しゅうへんなど休憩きゅうけいしょでは、喫煙きつえんしょねている場所ばしょすくなくない。なお、近年きんねんでは学校がっこう敷地しきちないでの喫煙きつえん全面ぜんめんてき禁止きんしする大学だいがく増加ぞうかし、都道府県とどうふけんレベルでは2002ねん平成へいせい14ねん)に和歌山わかやまけん敷地しきちない全面ぜんめん禁煙きんえんおこな全国ぜんこく波及はきゅうした(学生がくせい教員きょういんが20さい以上いじょうでも禁煙きんえんとなる)[8]

分煙ぶんえん禁止きんし廃止はいし

編集へんしゅう

2007ねん世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)のたばこ規制きせい枠組わくぐ条約じょうやくにおいて「100%禁煙きんえん以外いがい措置そちでは不完全ふかんぜん」との指針ししんがまとめられたことなどから、厚生こうせい労働省ろうどうしょう受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさくとして分煙ぶんえんなども廃止はいし禁止きんしし、原則げんそく全面ぜんめん禁煙きんえんもとめる通達つうたつした。2010ねん2がつ25にち全国ぜんこく都道府県とどうふけん健康けんこう局長きょくちょう通知つうちし、これにより地方自治体ちほうじちたいなどをつう施設しせつ管理かんりしゃへの対策たいさく通知つうちおこなわれる。

通知つうち健康けんこう増進ぞうしんほう規定きてい解釈かいしゃく位置付いちづけで、対象たいしょう施設しせつは、学校がっこう官公庁かんこうちょう百貨店ひゃっかてん飲食いんしょくてん娯楽ごらく施設しせつ公共こうきょう交通こうつう機関きかんなど。当面とうめん次善じぜんさくとしての分煙ぶんえん容認ようにんするものの、全面ぜんめん禁煙きんえん原則げんそくとし将来しょうらいてき全面ぜんめん禁煙きんえん目指めざすと指導しどうした。

2003ねん施行しこう健康けんこう増進ぞうしんほう受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうしかかげたが、全面ぜんめん禁煙きんえん有効ゆうこうだとしながらも分煙ぶんえんについてもみとめた。しかし2007ねんWHO指針ししんけ、分煙ぶんえんなども廃止はいし全面ぜんめん禁煙きんえん方針ほうしんをより明確めいかくしめすにいたった。

これにさいし、全国ぜんこく飲食いんしょくてん経営けいえいしゃやく8まんにん加盟かめいする全国ぜんこく飲食いんしょくぎょう生活せいかつ衛生えいせい同業どうぎょう組合くみあい連合れんごうかい園田そのだ房枝ふさえ事務じむ局長きょくちょうは、分煙ぶんえんについて「加盟かめいてんおおくが小規模しょうきぼてんで、分煙ぶんえんスペースが確保かくほできない」と指摘してき。「おさけみながらたばこをいたいというおきゃくさまはすくなくない。不景気ふけいき客足きゃくあしとおのいているなか全面ぜんめん禁煙きんえん大変たいへん打撃だげきになる」とはなす。通知つうち内容ないようによってはくに自治体じちたい全面ぜんめん禁煙きんえん反対はんたい要望ようぼうをするとかたった。

一方いっぽう、09ねん3がつ全国ぜんこく先駆さきがけて喫煙きつえん規制きせいである受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし条例じょうれい成立せいりつさせた神奈川かながわけん井出いで康夫やすおたばこ対策たいさく室長しつちょうは「条例じょうれい制定せいていしたのはくに対策たいさくすすまなかったからで、神奈川かながわみが全国ぜんこくひろがることは歓迎かんげいしている」と期待きたいをにじませた。

佐賀さがけんちょうでは、改正かいせい健康けんこう増進ぞうしんほう施行しこうともない、喫煙きつえんしょ撤去てっきょされているが、どう県議けんぎ37にん全員ぜんいん紹介しょうかい議員ぎいんになるかたちで、県議会けんぎかい喫煙きつえんしょさい設置せっちもとめる請願せいがん提出ていしゅつし、2022ねん3月18にち県議会けんぎかいほん会議かいぎ採択さいたくされている。これについては「時代じだい逆行ぎゃっこうする」との疑問ぎもんこえがっている[9]

経済けいざいてき影響えいきょう

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SENDAIこうのページェント会場かいじょう設営せつえいされた電子でんしたばこ販売はんばい促進そくしん店舗てんぽけん喫煙きつえん

三菱みつびし総合そうごう研究所けんきゅうじょは、研究けんきゅうレポートにおいて「全面ぜんめん禁煙きんえん規制きせい実施じっしした場合ばあいは4ちょう1544おくえんのプラスの経済けいざいてき影響えいきょう分煙ぶんえん規制きせい実施じっしした場合ばあいは1ちょう2628おくえんのマイナスの経済けいざいてき影響えいきょう発生はっせいする」との試算しさん発表はっぴょうしている[10]

交通こうつう機関きかんでの禁煙きんえん分煙ぶんえん

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えきバス停ばすていなどでは1990年代ねんだいから、一般いっぱんスペース(禁煙きんえん)と分離ぶんりしたかたちでの喫煙きつえん場所ばしょ設置せっちすすみ、2000年代ねんだいには「喫煙きつえんコーナーをのぞ禁煙きんえん」は、えき案内あんない放送ほうそう常套句じょうとうくべるものとなった。

しかし、普通ふつう列車れっしゃようのホームは、一角いっかく完全かんぜん区切くぎって喫煙きつえん場所ばしょ設置せっちするには狭隘きょうあいであり、プラットホームうえめんてき指定していするにとどまっているケースもある(設備せつび投資とうしむずかしいカル線かるせんでこの傾向けいこうつよい)。このような喫煙きつえん場所ばしょ跨線橋こせんきょう改札かいさつ付近ふきんなど乗客じょうきゃく往来おうらいはげしい位置いち設置せっちされたり、風向かざむきによって喫煙きつえん場所ばしょ風上かざかみとなるケースもおおいため、完全かんぜん分煙ぶんえんとした場合ばあい意味いみをなさない。 また、ホームのはしのほうに喫煙きつえん場所ばしょもうける場合ばあいでも、えき利用りようしゃ増大ぞうだいするラッシュにはあま意味いみさなくなるため、時間じかんたい喫煙きつえん禁止きんしとするなどの方策ほうさくられた。近年きんねんでは、これらの問題もんだい解決かいけつすべくホームを終日しゅうじつ禁煙きんえんとするえき私鉄してつ中心ちゅうしん増加ぞうかしている。

2000年代ねんだいには、バス高速こうそくバスふくむ)・旅客機りょかくきおおむ禁煙きんえんないし分煙ぶんえん体制たいせいにある(一部いちぶ例外れいがいサービスあり)、鉄道てつどう特急とっきゅう新幹線しんかんせんふくむ)で喫煙きつえんしゃ禁煙きんえんしゃ分離ぶんりされているほか、おおむ普通ふつう列車れっしゃでは車内しゃない禁煙きんえんである。

タクシーにおいても受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい観点かんてんから禁煙きんえんすすめられており、東日本ひがしにっぽんでは禁煙きんえんタクシー大勢おおぜいめる。乗車じょうしゃドアなどに「禁煙きんえんタクシー」などの表示ひょうじられる。こういった禁煙きんえんタクシーない喫煙きつえんすれば、降車こうしゃ要求ようきゅうされる場合ばあいもあるが運転うんてんしゅ判断はんだんでそのまま運転うんてん継続けいぞくしてもい。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ a b 服部はっとり真和まさかず事業じぎょうしゃ必携ひっけいフードビジネスのための最新さいしん飲食いんしょくぎょう法律ほうりつ問題もんだい実務じつむマニュアル』2016ねん、232ぺーじ
  2. ^ a b c 杉浦すぎうらかなめかい漫画まんが飲食いんしょくてん繁盛はんじょうのための分煙ぶんえんじゅつ』2011ねん、20-22ぺーじ
  3. ^ 日本にっぽん呼吸こきゅう学会がっかいホームページ[リンク]
  4. ^ 分煙ぶんえん効果こうか判定はんてい基準きじゅん策定さくてい検討けんとうかい報告ほうこくしょ概要がいよう”. 厚生こうせい労働省ろうどうしょう. 2021ねん8がつ29にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c 受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさく義務ぎむされる!”. 兵庫ひょうごけん. 2017ねん9がつ2にち閲覧えつらん[リンク]
  6. ^ ひろげよう分煙ぶんえんかんがえよう禁煙きんえん asahi.com
  7. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさくのありかたかんする検討けんとうかい報告ほうこくしょ
  8. ^ [1][リンク] 産経新聞さんけいしんぶん 2008ねん2がつ28にち
  9. ^ 佐賀さが県議会けんぎかい県庁けんちょう喫煙きつえんしょ請願せいがん採択さいたく時代じだい逆行ぎゃっこう」のこえも…けん対応たいおう協議きょうぎ 読売新聞よみうりしんぶん 2022ねん3がつ18にち
  10. ^ 三菱みつびし総合そうごう研究所けんきゅうじょ研究けんきゅうレポート[リンク]

外部がいぶリンク

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