国友くにとも鼎かなえ

国友くにとも 鼎かなえ（くにとも かなえ、1877年ねん（明治めいじ10年ねん）1月がつ23日にち - 1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）1月がつ14日にち）は、日本にっぽんの医学いがく者しゃ。

長崎大学ながさきだいがく医学部いがくぶ 正門せいもん横よこに設置せっちされている胸像きょうぞう

経歴けいれき

1877年ねん（明治めいじ10年ねん）1月がつ23日にち 大分おおいた県けん大野おおの郡ぐん川登かわのぼり村むら（現げん・臼杵きゅうしょ市し）に生うまれる。

1900年ねん（明治めいじ33年ねん）11月 第だい五ご高等こうとう学校がっこう医学部いがくぶ卒業そつぎょう。

1904年ねん（明治めいじ37年ねん）7月がつ 長崎ながさき医学いがく専門せんもん学校がっこう教授きょうじゅ就任しゅうにん。

1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）10月がつ 高等官こうとうかん三さん等とうに叙任じょにん。

1923年ねん（大正たいしょう12年ねん） 長崎ながさき医い専せんの大学だいがく昇格しょうかくと共ともに長崎ながさき医科いか大学だいがく教授きょうじゅに就任しゅうにん。

1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん） 日本にっぽん解剖かいぼう学会がっかい理事りじ長ちょうに就任しゅうにん。

1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん） 長崎ながさき市し会議かいぎ長ちょうに就任しゅうにん。

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん） 県立けんりつ長崎ながさき博物館はくぶつかん長ちょうに就任しゅうにん。

解剖かいぼう学がくの1分野ぶんやである発生はっせい学がく、とりわけ日本人にっぽんじんの胎児たいじの研究けんきゅうを生涯しょうがいのテーマとして、国内こくないはもとより海外かいがいにおいても第一人者だいいちにんしゃとして知しられる。

こうした功績こうせきにより、高等官こうとうかん一等いっとう正せい三さん位い勲くん二に等とうの勲章くんしょうに叙じょせられ、1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）3月がつに長崎大学ながさきだいがく第だい1回かい名誉めいよ教授きょうじゅの名称めいしょうを授さづけられた。

長崎ながさき市議会しぎかい議員ぎいんとして、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）10月がつには原爆げんばくの被害ひがいを受うけた浦上うらかみ天主堂てんしゅどうの保存ほぞんを長崎ながさき市し会かいに提議ていぎした。

被爆ひばくにより壊滅かいめつ的てきな被害ひがいを受うけ、廃校はいこうと判定はんていされた長崎ながさき医科いか大学だいがくに対たいし、古こ谷野たにの宏ひろし平たいららと共ともにGHQへ陳情ちんじょうし、長崎ながさき医科いか大学だいがくの存続そんぞくに尽力じんりょくした。