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天帝 - Wikipedia

天帝てんてい(てんてい、拼音: tian di)、上帝じょうてい(じょうてい、拼音: shang di)は、中国ちゅうごくにおける天上てんじょう最高さいこうしん意味いみするかたり[1][2]

  1. 天地てんち宇宙うちゅう万物ばんぶつ支配しはいするかみ造物主ぞうぶつしゅ古代こだい中国ちゅうごく)。
  2. かみヤハウェキリスト教きりすときょう)。
  3. 帝釈天たいしゃくてん仏教ぶっきょう)。

分類ぶんるい

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いんだい上帝じょうてい

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古代こだい中国ちゅうごくより天子てんし天帝てんていまつることを義務ぎむてんよし)とされた。これらは歴代れきだい王朝おうちょうがれている。しょういん)のかぶとこつぶん上帝じょうていでこのことがかれている。ただし、当時とうじ天帝てんていまつることは天子てんしにしか出来できないことで、これを天子てんしてんけんといった。一般いっぱんみんふとしじょうろうきみ老子ろうし)やみかどまつると、それが道教どうきょう基盤きばんになる。しゅう時代じだい天命てんめい革命かくめい概念がいねんむすびつく。

しゅうだい天帝てんてい

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しゅうだいいてはほとんどのみん天帝てんてい存在そんざい認知にんちしておらず、天子てんしのみはいすることのできるものとしてとらえられている。とうだいではふとしじょうろうきみふとし上道じょうとうくん元始げんしてんみことさんみことなどが崇拝すうはいされ、これらが道教どうきょう中心ちゅうしんとなった。はじめじょう天帝てんてい夏代なつよ後期こうき完成かんせいしたとされているが、しゅうだいではすでにあらゆるもののつかさしんとしてあがめられている。道教どうきょうにおいての最高さいこうしんであるが、道教どうきょうほんきょうにはあまり記述きじゅつはみられない。基本きほんてき概念がいねんいんだいからがれていて、それらはとうだいさんみこと成立せいりつするまでわらない。

道教どうきょう天帝てんてい

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同意どういで「天皇てんのう大帝たいてい」とも。もとは「大帝たいてい」や「上帝じょうてい」とんだ。道教どうきょう誕生たんじょう同時どうじさんすめらぎみかど同時どうじ信仰しんこうされる対象たいしょうである。ヤハヴェアッラーフのように容姿ようしえないおもであり、写像しゃぞう禁止きんしされているわけではないが、絵画かいがとしてはえがかれない。たいに「みかど」がある。万物ばんぶつ支配しはいし、陰陽いんよう太極たいきょくつかさどる。天帝てんていはこのすべてのもの監視かんしし、裁判さいばんおこなう。天帝てんていしんじ、善行ぜんこうおこなもの天恵てんけいあたえ、天帝てんてい背徳はいとく悪行あくぎょうおこなもの天罰てんばつあたえる。それらは寿命じゅみょうにも影響えいきょうおよぼす。人々ひとびとに「さんしかばね(さんし)」というむししのばせ、庚申こうしんよるひとているあいだ天帝てんていあるいは泰山たいざんくんもとへそのものつみらせにかせるとされる。「庚申こうしんとう」という場所ばしょでその徹夜てつやをして、さんしかばねかせないようにする儀式ぎしきもある。つかさど北斗星ほくとせいくんとの習合しゅうごうもされた。北斗七星ほくとしちせいものにするとも。

天帝てんてい普段ふだんじんまえ姿すがたせない。ひとがもっとも天帝てんていちかづけるのは泰山たいざん頂上ちょうじょうである。天帝てんてい自身じしんとく役割やくわりっていない(のち役割やくわり天帝てんていへの整備せいび分割ぶんかつおこなわれた)。それぞれの役割やくわりみかどまかせている。また、天子てんし聖人せいじんあらわれるさいに「麒麟きりん」という架空かくう動物どうぶつつかわしたり、悪人あくにんえれば天災てんさいとしたりと、善悪ぜんあくかんしてはきびしい。基本きほんてき道教どうきょう中心ちゅうしんとなっているうえに、絶対ぜったいてき決定けっていりょくつ。宇宙うちゅうしんとはすこかんがかたちがう。

寓話ぐうわ七夕たなばたうしろう織女しょくじょ)/天帝てんていむすめである織女しょくじょ織姫おりひめ)の生地きじはそれは見事みごとであったという。しかし、毎日まいにちそれにれるのは如何程いかほどかとかんがえた天帝てんていは、織女しょくじょ牽牛けんぎゅう彦星ひこぼし)という若者わかもの紹介しょうかいした。しばらくすると織女しょくじょ機織はたおりの仕事しごとわすれ、牽牛けんぎゅうあそんでばかり。それに立腹りっぷくした天帝てんていは、二人ふたりあまがわさかいいた。だが、牽牛けんぎゅうえないとった織女しょくじょ機織はたおりもにつかず、毎日まいにちのようになげくばかり。そこで天帝てんていたますめらぎ大帝たいてい)はいちねんいち中国ちゅうごくれき太陽たいよう太陰暦たいいんれき)の7がつ7にち旧暦きゅうれき)に出会であことゆるした。当日とうじつあまがわカササギはしつくる。しかし、くもったあまがわ氾濫はんらんし、出会であうことが出来できなくなる。そこで、二人ふたり出会であえるようにささ短冊たんざくまついのるのである。

ぽう上下じょうげ守護しゅごつかさどる、みかどしろみかどあかみかどくろみかどあおみかど天帝てんていみかど一人ひとりふるくはこれをななみかどといった。属性ぞくせいしょくあお風水ふうすいじょういのち現行げんこう風水ふうすいじゅつではてん計測けいそく範囲はんいとしないが、むかしなな方向ほうこうすべはかった。儒教じゅきょう経典きょうてんではぽう上帝じょうていみかどしろみかどあかみかどくろみかどあおみかど)のうえひろしてん上帝じょうていすめらぎてん上帝じょうていすめらぎ皇后こうごうみかどとも)がある。

皇帝こうてい」もまた、天帝てんていおなであることをしめすために始皇帝しこうていもちいた単語たんごである。それ以前いぜんなつしょういん)、しゅう諸王しょおうが「みかど」という単語たんごいたりいちみこととしてもちいた。天帝てんていはそれらをえて、最上級さいじょうきゅう尊称そんしょうである。

天帝てんていにはあやまちがみっつあるというが、その詳細しょうさい不明ふめいである。おそらく信仰しんこうじょう不都合ふつごうとなり、抹消まっしょうされたとのかんがかたもあるらしい。

仏教ぶっきょう天帝てんてい

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妙見みょうけん菩薩ぼさつへと習合しゅうごうされた。また帝釈天たいしゃくてんとの習合しゅうごうもされ、さんしかばねあおめん金剛こんごう四天王してんのうにも習合しゅうごうされた。毘沙門天びしゃもんてん天主てんしゅとすることも。

キリスト教きりすときょう天帝てんてい

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キリスト教きりすときょうにおけるかみこと天帝てんていはDeus(デウス)の訳語やくごのひとつ。キリストきょう天主教てんしゅきょう天主てんしゅおおやけきょうなどの呼称こしょうとともに天帝てんていしゅうともしょうされた。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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