安藤あんどう覚さとし

安藤あんどう 覚さとし（安藤あんどう 覺さとし、あんどう かく、1899年ねん（明治めいじ32年ねん）6月16日にち - 1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）11月27日にち）は、昭和しょうわ期きの僧侶そうりょ、政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん（5期き）。僧そう名めいは覚さとし堂どう。

安藤あんどう覚さとし

来歴らいれき

神奈川かながわ県けん愛甲あいこう郡ぐん小しょう鮎あゆ村むら（現げん厚木あつぎ市し）に生うまれる。1925年ねん、日本にっぽん大学だいがく専せん門部かとべ宗教しゅうきょう科か卒業そつぎょう。神奈川かながわ県けん愛甲あいこう郡ぐん依よ知ち村むら（後ご厚木あつぎ市しに編入へんにゅう）の曹洞宗そうとうしゅう安あん竜りゅう寺てら、同どう広徳寺こうとくじの住職じゅうしょくを務つとめる。

萬まん朝あさ報ほうや読売新聞よみうりしんぶんの記者きしゃを務つとめ、後のちに読売新聞社よみうりしんぶんしゃ政治せいじ部長ぶちょう・編集へんしゅう局きょく次長じちょう、日本にっぽん大学だいがく新聞しんぶん研究けんきゅう室しつ講師こうし、神奈川かながわ民みん声ごえ新聞しんぶん社しゃ社長しゃちょう、神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつう、小田急おだきゅう運送うんそう各かく取締役とりしまりやく、神奈川かながわ県けん仏教ぶっきょう連盟れんめい、同どう青年せいねん連盟れんめい各かく理事りじとなる。

1942年ねんの第だい21回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは翼賛よくさん政治せいじ体制たいせい協議きょうぎ会かい推薦すいせんで神奈川かながわ県けん3区くから立候補りっこうほして初はつ当選とうせんするが、戦後せんご公職こうしょく追放ついほう処分しょぶんとなる。

追放ついほう解除かいじょ後ごに第だい25回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょに神奈川かながわ3区くから立候補りっこうほするも落選らくせんするが、次つぎの第だい26回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは当選とうせんして政界せいかい復帰ふっき、以後いご第だい27回かい、第だい29回かい、第だい30回かいで当選とうせん、通算つうさん5期き当選とうせんを果はたした。当初とうしょは自由党じゆうとうに属ぞくしていたが、鳩山はとやま一郎いちろうを支持しじして吉田よしだ茂しげると対抗たいこうし、ついには三木みき武吉たけよし、河野こうの一郎いちろうらとともに離党りとうして日本にっぽん自由党じゆうとうを結成けっせいした（「八はち人にんの侍さむらい」）。

その後ご、日本にっぽん民主党みんしゅとう、自由民主党じゆうみんしゅとうに属ぞくして鳩山はとやま政権せいけん実現じつげんのために尽力じんりょくし、第だい1次じ鳩山はとやま内閣ないかくでは厚生こうせい政務次官せいむじかんとなった。後のちに衆議院しゅうぎいん外務がいむ委員いいん長ちょう、日にち韓かん問題もんだい特別とくべつ委員いいん長ちょうなどを務つとめた。1967年ねん1月がつの第だい31回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは同おなじ選挙せんきょ区くで立たった河野こうの洋平ようへい（一郎いちろうの子こ）らに敗やぶれて次点じてんで落選らくせんした。同年どうねん11月がつ27日にちに死去しきょ、68歳さい。死没しぼつ日びをもって勲くん二に等とう旭日重光章きょくじつじゅうこうしょう追贈ついぞう、正せい四よん位いに叙じょされる。

人物じんぶつ

趣味しゅみは絵画かいが、旅行りょこう。家族かぞくは妻つま、息子むすこ、長女ちょうじょがいる。神奈川かながわ在籍ざいせきで、住所じゅうしょは東京とうきょう赤坂あかさか榎えのき坂さか町まち。

参考さんこう文献ぶんけん

• 衆議院しゅうぎいん事務じむ局きょく編へん『衆議院しゅうぎいん要覧ようらん 昭和しょうわ17年ねん11月 乙おつ』内閣ないかく印刷いんさつ局きょく、1942年ねん。
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい14版はん 上じょう』人事じんじ興信所こうしんじょ、1943年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん、参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど七なな十じゅう年ねん史し 第だい11』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1962年ねん。
• 『日本人にっぽんじん名めい大だい事典じてん 7』（平凡社へいぼんしゃ、1979年ねん）P35（執筆しっぴつ者しゃ:大谷おおや博愛ひろよし）。
• 『20世紀せいき日本人にっぽんじん名めい事典じてん』日外にちがいアソシエーツ、2004年ねん、ISBN 978-4-8169-1853-7、P125。

議会ぎかい
先代せんだい 安藤あんどう覺さとし（代理だいり） 臼井うすい莊一しょういち	衆議院しゅうぎいん外務がいむ委員いいん長ちょう 1964年ねん - 1965年ねん 代理だいり：1964年ねん	次代じだい 高瀬たかせ伝つたえ 安藤あんどう覺さとし