尚なお寧やすし王おう

尚なお寧やすし王おう（しょうねいおう、1564年ねん（嘉よしみ靖やすし43年ねん） - 1620年ねん10月14日にち（万まん暦れき48年ねん/泰やすし昌あきら元年がんねん9月がつ19日にち））は、琉球りゅうきゅう王国おうこく第だい二に尚しょう氏し王おう統みつるの第だい7代だい国王こくおう（在位ざいい1589年ねん - 1620年ねん）。童わらわ名めいは思おもえ徳とく金きん。神かみ号ごうは日にち賀が末まつ按司添（てだがすえあんじおそい）。

尚なお寧やすし王おう
琉球りゅうきゅう国王こくおう
尚なお寧やすし王おうの御ご後ご絵え、向こう元もと瑚画が、1796年ねん
在位ざいい	1589年ねん - 1620年ねん
全ぜん名な	尚なお寧やすし
神かみ号ごう	日にち賀が末まつ按司添
出生しゅっしょう	1564年ねん
死去しきょ	1620年ねん10月14日にち
埋葬まいそう	1620年ねん 琉球りゅうきゅう国こく・浦添うらぞえようどれ
王おう世子せいし	尚なお豊ゆたか
配偶はいぐう者しゃ	首くび里さと大君おおきみ按司加か那な志こころざし
子女しじょ	なし
家名かめい	第だい二に尚しょう氏し
王朝おうちょう	第だい二に尚しょう氏し王おう統みつる
父親ちちおや	尚なお懿
母親ははおや	首くび里さと大君おおきみ按司加か那な志こころざし
サイン

概要がいよう

王家おうけ分家ぶんけである小禄おろく御殿ごてん三さん世せい尚なお懿・与那城よなぐすく王子おうじ朝ちょう賢けん（第だい3代だい尚なお真ま王おうの孫まご）の長男ちょうなんで尚なお永なが王おうの娘むすめ婿むこ。

前ぜん国王こくおうの尚なお永なが王おうには男子だんしがなかったため、小禄ころく御殿ごてん四よん世せいの尚なお寧やすし王おうがあとを襲おそった。なお、この時代じだいは後世こうせいの御殿ごてん（王家おうけ分家ぶんけの称号しょうごう）という概念がいねんはまだ未み発達はったつだったと考かんがえられ、その本拠地ほんきょちから尚なお寧やすし王おう一族いちぞくを、尚なお清王せいおうの家系かけい（首くび里さと尚なお家いえ）に対たいして「浦添うらそえ尚しょう家か」と呼称こしょうする文献ぶんけんもある。

尚なお寧やすし在位ざいい中ちゅうの1609年ねん（万まん暦れき37年ねん、慶長けいちょう14年ねん）に薩摩さつま藩はんの島津しまつ氏しに侵攻しんこうされ、降伏ごうぶくした。以後いご、琉球りゅうきゅうは日本にっぽん（薩摩さつま藩はん）に属ぞくし、日本にっぽんの意向いこうで貿易ぼうえきのため明あきらにも属ぞくしている形かたちをとらされることになる。尚なお寧やすし王おうは薩摩さつま藩はんによって江戸えどに連行れんこうされ、征夷大将軍せいいたいしょうぐんの徳川とくがわ秀忠ひでただに謁見えっけん、後のちに琉球りゅうきゅうに戻もどされた。

慶長けいちょう18年ねん（1613年ねん）、薩摩さつま藩はんに奄美あまみ群島ぐんとうを割譲かつじょうさせられた。

第だい二に尚しょう氏しの陵墓りょうぼは玉たま陵りょうであるものの、尚なお寧やすし王おうは浦添うらぞえようどれに葬ほうむられたとされる。この理由りゆうについて、薩摩さつまの侵攻しんこうを受うけたことを恥はじ入いり王家おうけの陵墓りょうぼに入はいらなかったというのは創作そうさくされた話はなしで誤あやまりと考かんがえられる。自分じぶんたちは正当せいとうな血筋ちすじでありながらオギヤカ（宇喜也嘉）により不当ふとうに廃はいされた血筋ちすじであり、玉たま陵りょうのオギヤカの碑文ひぶんを考かんがえればとても自分じぶんが入はいる気きにはなれず、玉たま陵りょうへ葬ほうむられるのを拒否きょひし、自みずからが生うまれた浦添うらぞえの地ちに戻もどったと考かんがえるのが妥当だとうである。

家族かぞく

• 父ちち - 尚なお懿
• 母はは - 首くび里さと大君おおきみ按司加か那な志こころざし（尚なお元もと王おうの娘むすめ）
• 妃ひ - 阿おもね応おう理り屋や恵めぐみ按司加か那な志こころざし：童わらわ名めい・真ま銭ぜに金きん、号ごう・蘭あららぎ叢くさむら。生年せいねん不ふ伝つて - 1663年ねん9月がつ8日にち（康かん熙2年ねん8月がつ7日にち）。尚なお永なが王おうの長女ちょうじょ。
• 夫人ふじん
  • 西之にしの按司：童わらわ名めい・真鍋まなべ樽たる金きん、号ごう・西にし月がつ。生年せいねん不ふ伝つて - 1604年ねん9月がつ16日にち（万まん暦れき32年ねん8月がつ23日にち）。傳つたえ氏し一世佐辺親方厚旨の娘むすめ。
  • 安谷屋あだにや大だい按司志良しろう礼れい：童わらわ名めい・真鍋まなべ樽たる金きん、号ごう・涼りょう月がつ。1561年ねん（嘉よしみ靖やすし40年ねん） - 1634年ねん6月がつ1日にち（崇たかし禎ただし7年ねん5月がつ6日にち）。章あきら氏し安谷屋あだにや親おや雲上うんじょうの娘むすめ。

伝承でんしょう

• 殷いん氏し真鶴まなづる金きん（殷いん氏し二に世せい庸いさお昌あきら長女ちょうじょ）との間あいだの落胤らくいんが允まこと氏し具志堅ぐしけん家か太ふとし宗むね・具志堅ぐしけん親ちかし雲上うんじょう用よう易えきであるという伝承でんしょうがある。

登場とうじょう作品さくひん

• 『琉球りゅうきゅうの風ふう』（1993年ねん1月がつ - 6月がつ、NHK大河たいがドラマ、演えんじ：沢田さわだ研二けんじ〈吹ふき替かえ：伊良波いらは晃あきら〉）
• 『花はなの慶けい次じ -雲くものかなたに-』（1990年ねん - 1993年ねん、週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ、原案げんあん：隆りゅう慶一郎けいいちろう、作画さくが：原はら哲夫てつお）

関連かんれん項目こうもく

• 小禄おろく御殿ごてん

先代せんだい 尚なお永なが王おう

第だい二に尚しょう氏し7代だい琉球りゅうきゅう国王こくおう 1589年ねん - 1620年ねん

次代じだい 尚なお豊ゆたか王おう