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本郷和人 - Wikipedia

本郷ほんごう和人かずと

日本にっぽん歴史れきし学者がくしゃ (1960–)

本郷ほんごう 和人かずと[1](ほんごう かずと[2]1960ねん10月12にち[3] - )は、日本にっぽん歴史れきし学者がくしゃせんもん日本にっぽん中世ちゅうせい[4]学位がくいは、文学ぶんがく博士はかせ東京大学とうきょうだいがく論文ろんぶん博士はかせ・1996ねん)(学位がくい論文ろんぶん中世ちゅうせい朝廷ちょうてい訴訟そしょう研究けんきゅう』)[4]東京大学とうきょうだいがく史料しりょう編纂へんさんしょ教授きょうじゅ[5]東京とうきょうまれ[4]

人物じんぶつ

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石井いしいすすむ五味ごみ文彦ふみひこ師事しじし、日本にっぽん中世ちゅうせい政治せいじにおいては当為とうい建前たてまえ理想りそうろん)ではなく実情じつじょう把握はあくすべきとし、清水しみず三男みつお評価ひょうかつうじて日本にっぽん中世ちゅうせいの「統治とうち」のありよう言及げんきゅうする著作ちょさく発表はっぴょうしている。

従来じゅうらい権門けんもん体制たいせいろん批判ひはんし、ふたつの王権おうけんろんつ。五味ごみ文彦ふみひこ同様どうよう書評しょひょうおおく、中世ちゅうせい近世きんせいあつかった様々さまざまなドラマ、アニメ、漫画まんが時代じだい考証こうしょうにもたずさわる。

2010~20年代ねんだいには「ヒストリカルコミュニケーター」と自称じしょうし、磯田いそだみちともれる新書しんしょとして活躍かつやくしている[6]

つま本郷ほんごう恵子けいこ東京大学とうきょうだいがく史料しりょう編纂へんさんしょ教授きょうじゅ日本にっぽん中世ちゅうせい専攻せんこうしている。

経歴けいれき

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学歴がくれき

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職歴しょくれき

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れいたいする批判ひはん

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2019ねん4がつ2にち放送ほうそうAbemaTV放送ほうそうにおいて「『れい』はうえからしたなにか『命令めいれい』するとき使つか国民こくみんいちにんひとりが自発じはつてき活躍かつやくするという説明せつめい趣旨しゅしとはことなる」、「『巧言令色こうげんれいしょく鮮しじん』という故事こじ」を連想れんそうさせる。「『れい』という皇太子こうたいし密接みっせつむすびつきがあるもので、天皇てんのうとの密接みっせつ関係かんけいはない」、「れい以外いがいはケチのつけようがない」とべ、れい元号げんごうとして不適切ふてきせつであると批判ひはんした[8]

その毎日新聞まいにちしんぶん2019ねん4がつ19にちづけ夕刊ゆうかんの『特集とくしゅうワイド:しん元号げんごうれい」 礼賛らいさん一辺倒いっぺんとうだが…「まけ」のめんにもを』において、AbemaTVでの発言はつげんたいして「ツイッターひとしSNSもう批判ひはんけた」ことをかしたが、大修館書店たいしゅうかんしょてん発行はっこう漢和かんわ辞典じてん、『だい漢語かんごりん』によれば「『れい』の意味いみてくるのは6番目ばんめ」であり、「『れい』は律令りつりょう規定きていのある役人やくにんであり、使用人しようにん」の意味いみがあるとべ、「うえひとにはそれにふさわしいがある」とあらためて自説じせつただしさを主張しゅちょうした[9]

また、2021ねん11月9にち発売はつばい歴史れきし漫画まんがおうてんもん』(はいばらやくちょ)に寄稿きこうしている平安へいあん時代じだい解説かいせつぶんにおいて、『万葉集まんようしゅう』の出典しゅってん部分ぶぶんはまだ大陸たいりく文化ぶんか影響えいきょうつよかった時代じだい梅花ばいかでる文章ぶんしょうであり、従来じゅうらい元号げんごう踏襲とうしゅうされてきた中国ちゅうごく古典こてんからの引用いんようでなく純粋じゅんすいかんじさせる日本にっぽん文学ぶんがくからの選択せんたくをという政府せいふ要望ようぼう趣旨しゅしかんがみれば、はなであればさくらのものにすべきだった、との見解けんかいしめしている。[10]

著書ちょしょ

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一般いっぱん新書しんしょ文庫ぶんこばん
  • 武士ぶしからおうへ―おかみ物語ものがたりちくま新書しんしょ、2007ねん
  • 天皇てんのうはなぜのこったか』新潮しんちょう新書しんしょ、2009ねんISBN 4106103125
  • 天皇てんのうはなぜ万世ばんせい一系いっけいなのか』文春ぶんしゅん新書しんしょ、2010ねんISBN 4166607812
  • 名将めいしょう言葉ことば武人ぶじんざま美学びがく』パイインターナショナル、2011ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ、2013ねんISBN 978-410-128041-7
  • なぞとき平清盛たいらのきよもり文春ぶんしゅん新書しんしょ、2011ねんISBN 9784166608355
  • 戦国せんごく武将ぶしょう明暗めいあん新潮しんちょう新書しんしょ、2015ねんISBN 978-4-10-610609-5
  • 戦国せんごく武将ぶしょう選択せんたく産経さんけいセレクト、2015ねんISBN 978-4-8191-1264-2
  • 戦国せんごく夜話やわ新潮しんちょう新書しんしょ、2016ねんISBN 978-4-10-610666-8
  • 天皇てんのうにとって退位たいいとはなにか』イースト・プレス、2017ねんISBN 978-4-7816-1506-6
  • しんせつ戦国せんごく武将ぶしょう素顔すがお宝島社たからじましゃ新書しんしょ、2017ねん
  • 日本にっぽんのツボ』文春ぶんしゅん新書しんしょ、2018ねん
  • みずのえさるらん関ケ原せきがはらたたか―なぜおな場所ばしょたたかわれたのか』祥伝社しょうでんしゃ新書しんしょ、2018ねん
  • 上皇じょうこう日本にっぽん中公新書ちゅうこうしんしょラクレ、2018ねん
  • 日本にっぽんしん常識じょうしき文春ぶんしゅん新書しんしょ、2018ねん
  • かんがえる日本にっぽん河出かわで新書しんしょ、2018ねん
  • 軍事ぐんじ日本にっぽん 鎌倉かまくら南北なんぼくあさ室町むろまち戦国せんごく時代じだいのリアル』朝日あさひ新書しんしょ、2018ねん
  • 承久じょうきゅうらん 日本にっぽんのターニングポイント』文春ぶんしゅん新書しんしょ、2019ねん
  • らんへん日本にっぽん祥伝社しょうでんしゃ新書しんしょ、2019ねん
  • 世渡よわたりの日本にっぽん 苛烈かれつなビジネスシーンでこそ役立やくだつ「のこり」戦略せんりゃくKADOKAWA、2019ねん
  • あやしい戦国せんごく産経さんけいセレクト、2019ねん
  • 世襲せしゅう日本にっぽん階級かいきゅう社会しゃかい」はいかにまれたか』NHK出版しゅっぱん新書しんしょ、2019ねん
  • 権力けんりょく日本にっぽん文春ぶんしゅん新書しんしょ、2019ねん
  • 日本にっぽん 自由自在じゆうじざい河出かわで新書しんしょ、2019ねん
  • 空白くうはく日本にっぽん扶桑社ふそうしゃ新書しんしょ、2020ねん
  • 日本にっぽんひと模様もよう日経にっけいプレミアシリーズ、2020ねん
  • 日本にっぽんでたどるニッポン』ちくまプリマー新書しんしょ 2020ねん
  • 誤解ごかいだらけの明智あけち光秀みつひでマガジンハウス、2020ねん
  • 歴史れきしのIF(もしも)』扶桑社ふそうしゃ新書しんしょ、2020ねん11月
  • 暴力ぼうりょく武力ぶりょく日本にっぽん中世ちゅうせい朝日あさひ文庫ぶんこ、2020ねん12月
  • 『ざんねんな日本にっぽん宝島社たからじましゃ、2021ねん1がつ
  • 『「違和感いわかん」の日本にっぽん産経さんけいセレクト、2021ねん3がつ
  • 『「失敗しっぱい」の日本にっぽん中公新書ちゅうこうしんしょラクレ、2021ねん3がつ
  • 戦国せんごく武将ぶしょう選択せんたく産経さんけいNF文庫ぶんこ、2021ねん3がつ
  • わる日本にっぽん通説つうせつ教科書きょうかしょ宝島社たからじましゃ新書しんしょ、2021ねん6がつ
  • 日本にっぽん論点ろんてん扶桑社ふそうしゃ新書しんしょ、2021ねん9がつ
  • 日本にっぽん中世ちゅうせい最大さいだいなぞ! 鎌倉かまくら13にんしゅ真実しんじつ宝島社たからじましゃ、2021ねん9がつ
  • 北条ほうじょう時代じだい文春ぶんしゅん新書しんしょ、2021ねん11月
  • 歴史れきしをなぜまなぶのか』SB新書しんしょ、2022ねん1がつ
  • 鎌倉かまくら殿どのと13にん合議ごうぎせい河出かわで新書しんしょ、2022ねん1がつ
  • 『「合戦かっせん」の日本にっぽん しろめ、奇襲きしゅう兵站へいたん陣形じんけいのリアル』中公新書ちゅうこうしんしょラクレ、2022ねん1がつ
  • 日本にっぽんうたがえ』文春ぶんしゅん新書しんしょ、2022ねん5がつ
  • 歴史れきし学者がくしゃというやまい講談社こうだんしゃ現代新書げんだいしんしょ、2022ねん8がつ
  • 徳川とくがわ家康いえやすというひと河出かわで新書しんしょ、2022ねん10がつ
  • 最期さいご日本にっぽん扶桑社ふそうしゃ新書しんしょ、2022ねん12月
  • 天下てんかじん日本にっぽん 信長のぶなが秀吉ひでよし家康いえやす知略ちりゃく戦略せんりゃく宝島社たからじましゃ新書しんしょ、2022ねん12月
  • 『「将軍しょうぐん」の日本にっぽん中公新書ちゅうこうしんしょラクレ、2023ねん3がつ
  • 天下てんかじん軍事ぐんじ革新かくしん祥伝社しょうでんしゃ新書しんしょ、2023ねん4がつ
  • 黒幕くろまく日本にっぽん文春ぶんしゅん新書しんしょ、2023ねん4がつ
  • 恋愛れんあい日本にっぽん宝島社たからじましゃ新書しんしょ、2023ねん7がつ
  • 愛憎あいぞう日本にっぽん扶桑社ふそうしゃ新書しんしょ、2023ねん12月
  • 喧嘩けんか日本にっぽん幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ、2024ねん5がつ

共編きょうへんちょ 

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研究けんきゅうしょ
  • 日本にっぽんえたはちにん将軍しょうぐん門井かどい慶喜よしのぶ共著きょうちょ]. 祥伝社しょうでんしゃ新書しんしょ, 2020.2
  • 明智あけち光秀みつひで10のなぞ細川ほそかわ珠生たまお共著きょうちょ. 宝島社たからじましゃ新書しんしょ, 2020.3
  • あぶない日本にっぽん』 NHK「偉人いじんたちの健康けんこう診断しんだん取材しゅざいはん共著きょうちょ] (講談社こうだんしゃ+αあるふぁ新書しんしょ 2020.
  • 日本にっぽん定説ていせつうたがう』井沢いざわ元彦もとひこ共著きょうちょ. 宝島社たからじましゃ新書しんしょ, 2020.7
  • 疫病えきびょう日本にっぽん井沢いざわ元彦もとひこ共著きょうちょ. 宝島社たからじましゃ新書しんしょ, 2020.
  • 鎌倉かまくら13にんしゅ真実しんじつ 東大とうだい教授きょうじゅがまんがと図解ずかいおしえる!』前山さきやまさんさと まんが. 宝島社たからじましゃ, 2022.5
  • 『「おかね」で日本にっぽん監修かんしゅう, BSフジ「この歴史れきし、おいくら?」制作せいさくはん へん (祥伝社しょうでんしゃ新書しんしょ, 2022.7
  • 読解どっかいりょく語彙ごいりょくきたえる!なぞきストーリードリル日本にっぽん歴史れきし人物じんぶつ隂山英男ひでおきょう監修かんしゅう, 桐谷きりたにただし 物語ものがたり. ナツメしゃ, 2022.7
その

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ だれ古典こてんらない」『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう平成へいせいじゅうななねんよんがつごう株式会社かぶしきがいしゃ文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2015ねん4がつ1にち、83ぺーじ
  2. ^ 本郷ほんごう和人かずと日本にっぽんナナメみ」『産経新聞さんけいしんぶん朝刊ちょうかん産業さんぎょう経済けいざい新聞しんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ、2016ねん4がつ7にち、12めん
  3. ^ 読売よみうり年鑑ねんかん 2016年版ねんばん』(読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ、2016ねん)p.342
  4. ^ a b c 前掲ぜんけいしょ産経新聞さんけいしんぶん朝刊ちょうかん、2016ねん4がつ7にち
  5. ^ 前掲ぜんけいしょ文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう平成へいせいじゅうななねんよんがつごう
  6. ^ 小林こばやしじゅん「「おもしろくてためになる」歴史れきし新書しんしょとは?」『Link : 地域ちいき大学だいがく文化ぶんか : 神戸大学こうべだいがく大学院だいがくいんじん文学ぶんがく研究けんきゅう地域ちいき連携れんけいセンター年報ねんぽうだい14かん神戸大学こうべだいがく大学院だいがくいんじん文学ぶんがく研究けんきゅう地域ちいき連携れんけいセンター、2022ねん、182‐183。 
  7. ^ a b c d 東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん情報じょうほうがくたまき学際がくさい情報じょうほう学府がくふ公式こうしきサイト
  8. ^ れい以外いがいの5つはケチのつけようがない」東大とうだい教授きょうじゅ指摘してきする『れい』がかかえる3つの問題もんだい”. ABEMA TIMES (2019ねん4がつ2にち). 2021ねん6がつ21にち閲覧えつらん
  9. ^ 特集とくしゅうワイド:しん元号げんごうれい礼賛らいさん一辺倒いっぺんとうだが…「まけ」のめんにも”. 毎日新聞まいにちしんぶん (2019ねん4がつ16にち). 2021ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  10. ^ はいばらやくおうてんもん』15かん 新潮社しんちょうしゃBUNCH COMICS〉 2021ねん11月15にち発行はっこう(2021ねん11月9にち発売はつばい)、ISBN 978-4-10-772445-8 … だい81付録ふろく道真みちざね平安へいあん代講だいこう平安へいあん時代じだいはな』」

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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