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求刑きゅうけい

求刑きゅうけい（きゅうけい）とは、刑事けいじ裁判さいばんの手続てつづきのうち、検察官けんさつかんが事実じじつや適用てきようされる法律ほうりつについての意見いけんを述のべる論告ろんこくに際さいし、検察官けんさつかんが相当そうとうと考かんがえる刑罰けいばつの適用てきようを裁判所さいばんしょに求もとめること。

概要がいよう

編集へんしゅう

刑事けいじ訴訟そしょう法ほう293条じょう1項こうは、証拠しょうこ調しらべが終おわった後のち、検察官けんさつかんは「事実じじつ及および法律ほうりつの適用てきようについて意見いけんを陳述ちんじゅつしなければならない」としており、この意見いけんを論告ろんこくという。

求刑きゅうけいは、検察官けんさつかんによる法律ほうりつの適用てきように関かんする意見いけんの一部いちぶとして行おこなわれるものと理解りかいされているが、法律ほうりつ上じょう必かならず行おこなわれなければならないとまでは考かんがえられていない。もっとも、実務じつむ上じょうは検察官けんさつかんは必かならず求刑きゅうけいを行おこなう。ただし、公判こうはん中ちゅうに被告人ひこくにんの無実むじつが明あきらかになった場合ばあいや、心神耗弱しんしんこうじゃく・心神喪失しんしんそうしつの疑うたがいが生しょうじた場合ばあい、求刑きゅうけいを放棄ほうきして裁判所さいばんしょにしかるべく判断はんだんを求もとめることもある（「無罪むざい」を求刑きゅうけいした例れいもある）。「論告ろんこく」という言葉ことばに求刑きゅうけいも含意がんいしている場合ばあいもあるが、「論告ろんこく・求刑きゅうけい」と並なべて呼よぶことも多おおい。

論告ろんこくの最後さいごに「以上いじょう諸般しょはんの事情じじょうを考慮こうりょし、相当そうとう法条ほうじょう適用てきようの上うえ、被告人ひこくにんを懲役ちょうえきX年としに処しょするを相当そうとうと思料しりょうする。」などの形式けいしきで述のべられることが多おおい。裁判さいばん員いん裁判さいばんが始はじまったこともあり、最近さいきんは「被告ひこくを懲役ちょうえきX年としに処しょするのが相当そうとうであると考かんがえます。」のように、平易へいいな言葉ことば遣づかいで述のべられることもある。マスメディアはこの部分ぶぶんを取とり上あげて、「○○被告ひこくに懲役ちょうえきX年としを求刑きゅうけい」などと報道ほうどうしている。

効果こうか

編集へんしゅう

検察けんさつが起訴きそした公訴こうそ事実じじつに対たいする法ほうの適用てきようは裁判所さいばんしょの専権せんけんであるため、裁判所さいばんしょは、あくまで検察官けんさつかんの意見いけんに過すぎない検察官けんさつかんの求刑きゅうけいには、何なんら拘束こうそくされない。したがって、実際じっさいに下くだされた判決はんけつで検察官けんさつかんの求刑きゅうけいよりも重おもい刑けいが科かされたとしても当然とうぜんながら違法いほうではない。判例はんれいでも「裁判所さいばんしょは検察官けんさつかんの求刑きゅうけいに拘束こうそくされない」とある。

ただし無期むき懲役ちょうえき以下いかの求刑きゅうけいに対たいして求刑きゅうけい超こえの死刑しけい判決はんけつは1957年ねんを最後さいごに出でていない。

量刑りょうけい相場そうばでは実刑じっけい判決はんけつの場合ばあいは求刑きゅうけいの7掛かけ、8掛かけが判決はんけつの目安めやすとされている[1]が、執行しっこう猶予ゆうよ判決はんけつの場合ばあいは求刑きゅうけいをそのまま容いれた上うえで執行しっこう猶予ゆうよを付ふす場合ばあいが多おおい。

なお、論告ろんこくで執行しっこう猶予ゆうよが求もとめられることは実務じつむ上じょうほとんどない。

検察けんさつも、求刑きゅうけいに際さいしては過去かこの裁判さいばん例れいなどから相場そうばを検証けんしょうし、さらに判決はんけつに際さいしては前記ぜんきした7掛かけ、8掛かけが行おこなわれることを前提ぜんていに求刑きゅうけいを定さだめている。そのため、実際じっさいに求刑きゅうけいを超こえる判決はんけつが出でることは僅わずかである。ただし、一般いっぱん市民しみんの参加さんかする裁判さいばん員いん裁判さいばんでは求刑きゅうけいを超こえる判決はんけつが比較的ひかくてき多おおいとされる[2]。

主しゅ刑けいについて求刑きゅうけいの5割わり以下いかの判決はんけつのされた場合ばあいには検察庁けんさつちょうにおける控訴こうそ審議しんぎの対象たいしょうとなることから、事実じじつ上じょう、公訴こうそ事実じじつのとおりの認定にんていがあった場合ばあいの量刑りょうけいの最さい下限かげんを画かくする効果こうかがある。

求刑きゅうけい超こえ判決はんけつの例れい

編集へんしゅう
  • 1996年ねん11月 - 交通こうつう死亡しぼう事故じこで京都きょうと地方裁判所ちほうさいばんしょの懲役ちょうえき3年ねん実刑じっけい判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき2年ねん6か月げつ）
  • 2001年ねん2月がつ27日にち - 山陽さんよう道どう死亡しぼう事故じこで大阪おおさか地方裁判所ちほうさいばんしょの懲役ちょうえき1年ねん10か月げつ実刑じっけい（求刑きゅうけい禁固きんこ1年ねん6か月げつ）
  • 2005年ねん9月がつ9日にち - JR阪和線はんわせん置おけ石せき事件じけんで大阪おおさか地裁ちさいの懲役ちょうえき3年ねん実刑じっけい判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき2年ねん）
  • 2007年ねん7月がつ27日にち - ペッパーランチ事件じけんで大阪おおさか地裁ちさいの懲役ちょうえき12年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき10年ねん）
  • 2007年ねん10月がつ2日にち - 外山とやま恒一つねかず道路どうろ交通こうつう法ほう違反いはん事件じけんで鹿児島かごしま地方裁判所ちほうさいばんしょの罰金ばっきん12万まん円えん判決はんけつ（求刑きゅうけい罰金ばっきん1万まん5000円えん）
  • 2010年ねん5月がつ19日にち - さいたま市し強制きょうせいわいせつ致傷ちしょう事件じけんでさいたま地方裁判所ちほうさいばんしょの懲役ちょうえき8年ねん（求刑きゅうけい懲役ちょうえき7年ねん）
  • 2010年ねん7月がつ14日にち - 暴力団ぼうりょくだん員いんによる殺人さつじん事件じけんの共犯きょうはん少年しょうねんの裁判さいばん員いん裁判さいばんでさいたま地方裁判所ちほうさいばんしょの懲役ちょうえき10年ねんの定期ていき刑けい（求刑きゅうけい懲役ちょうえき5年ねん以上いじょう10年ねん以下いかの不定期ふていき刑けい）
  • 2010年ねん9月がつ14日にち - 秦野はだの市し模型もけい店主てんしゅ殺害さつがい事件じけんの裁判さいばん員いん裁判さいばんで横浜よこはま地方裁判所ちほうさいばんしょの懲役ちょうえき20年ねん（求刑きゅうけい懲役ちょうえき18年ねん）
  • 2011年ねん4月がつ28日にち - 大阪おおさか府警ふけい警部補けいぶほ脅迫きょうはく事件じけんで大阪おおさか地裁ちさいの罰金ばっきん30万まん円えん（求刑きゅうけい罰金ばっきん20万まん円えん）
  • 2012年ねん1月がつ27日にち - 岩手いわて県けん雫石しずくいし町まちの立たてこもり事件じけんで盛岡もりおか地裁ちさいの懲役ちょうえき14年ねん（求刑きゅうけい懲役ちょうえき13年ねん）
  • 2012年ねん3月がつ21日にち - 寝屋川ねやがわ1歳さい女児じょじ虐待ぎゃくたい死し事件じけんの大阪おおさか地裁ちさい裁判さいばん員いん裁判さいばんで、傷害しょうがい致死ちし罪ざいに問とわれた両親りょうしんに対たいし、凄惨せいさんな暴行ぼうこうや児童じどう虐待ぎゃくたいの社会しゃかい問題もんだい化かを重視じゅうしして、求刑きゅうけいの1.5倍ばいの懲役ちょうえき15年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき10年ねん）。控訴こうそ審しんも両親りょうしんの控訴こうそを棄却ききゃく。2014年ねん7月がつ14日にち、最高裁さいこうさいは一いち・二に審しん判決はんけつを破棄はきし、父親ちちおやに懲役ちょうえき10年ねん、母親ははおやに懲役ちょうえき8年ねんの判決はんけつをい渡いわたした。この判決はんけつでは過去かこの量刑りょうけいとの公平こうへい性せいを重視じゅうしし、「従来じゅうらいの傾向けいこうを変かえるような場合ばあいには、具体ぐたい的てきに説得せっとく力りょくをもって理由りゆうが示しめされる必要ひつようがある」としている。これ以降いこう、裁判さいばん員いん裁判さいばんでの求刑きゅうけい超こえ判決はんけつは減少げんしょう傾向けいこうにある。
  • 2012年ねん7月がつ30日にち - 大阪おおさか市し平野ひらの区くで発達はったつ障害しょうがい者もの（アスペルガー症候群しょうこうぐん）が姉あねを殺害さつがいした事件じけん（平野ひらの区く市営しえい住宅じゅうたく殺人さつじん事件じけん）で、大阪おおさか地裁ちさいの懲役ちょうえき20年ねん（求刑きゅうけい懲役ちょうえき16年ねん）。控訴こうそ審しんでは懲役ちょうえき14年ねんに減刑げんけい。最高裁さいこうさいで確定かくてい
  • 2012年ねん8月がつ7日にち - ストーカー男性だんせいによる、元もと同僚どうりょう女性じょせい宅たくへの放火ほうか・殺人さつじん未遂みすい事件じけんの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、大阪おおさか地裁ちさいの懲役ちょうえき19年ねん（求刑きゅうけい懲役ちょうえき18年ねん）
  • 2012年ねん11月8日にち - 2011年ねん11月に兵庫ひょうご県けん伊丹いたみ市しで発生はっせいした交通こうつう死傷ししょう事故じこの裁判さいばんで、神戸こうべ地裁ちさいの懲役ちょうえき16年ねん（求刑きゅうけい懲役ちょうえき15年ねん）
  • 2013年ねん7月がつ19日にち - タレント・江頭えがしら2:50の全裸ぜんら事件じけん（公然こうぜんわいせつ罪ざい）で、東京とうきょう簡易かんい裁判所さいばんしょの罰金ばっきん20万まん円えんの略式りゃくしき命令めいれい（求刑きゅうけい罰金ばっきん10万まん円えん）
  • 2015年ねん6月がつ5日にち - 4歳さいの娘むすめを虐待ぎゃくたいし、傷害しょうがい罪ざいに問とわれた母親ははおやの裁判さいばんで、福岡ふくおか地方裁判所ちほうさいばんしょ小倉おぐら支部しぶの懲役ちょうえき8月がつ・保護ほご観察かんさつ付つき執行しっこう猶予ゆうよ2年ねん（求刑きゅうけい罰金ばっきん20万まん円えん）。罰金ばっきん刑けいの求刑きゅうけいに対たいし、懲役ちょうえき刑けいがい渡いわたされたケース。
  • 2016年ねん1月がつ25日にち - 青森あおもり県けん平内ひらうち町まちで兄あにを殺害さつがいした男おとこ（事件じけん当時とうじ66歳さい）に対たいする裁判さいばん員いん裁判さいばんで、青森あおもり地方裁判所ちほうさいばんしょの懲役ちょうえき12年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき11年ねん）。同年どうねん6月がつ2日にち、控訴こうそ棄却ききゃく。上告じょうこくせず確定かくてい
  • 2016年ねん3月がつ18日にち - 静岡しずおか県けん湖西こせい市しで放火ほうかして母親ははおやを殺害さつがいした男おとこに対たいする裁判さいばん員いん裁判さいばんで、静岡しずおか地方裁判所ちほうさいばんしょ浜松はままつ支部しぶの懲役ちょうえき10年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき9年ねん）。検察けんさつ・弁護べんご側がわ双方そうほうが心神耗弱しんしんこうじゃくを争あらそわなかったが、判決はんけつではこれを退しりぞけ、完全かんぜん責任せきにん能力のうりょくを認みとめた。同年どうねん10月がつ18日にち、控訴こうそ棄却ききゃく。2017年ねん2月がつ15日にち、上告じょうこく棄却ききゃく、確定かくてい
  • 2018年ねん12月25日にち - 滋賀しが県けん近江八幡おうみはちまん市しで男性だんせいを監禁かんきんし、衰弱すいじゃくの上うえ殺害さつがいした事件じけんの被告人ひこくにんのうち1人にんの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、大津おおつ地方裁判所ちほうさいばんしょは懲役ちょうえき20年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき18年ねん）。2019年ねん8月がつ23日にち、控訴こうそ棄却ききゃく判決はんけつ。2020年ねん6月がつ12日にち、上告じょうこく棄却ききゃく、確定かくてい
  • 2019年ねん6月がつ12日にち - 千葉ちば県けん柏かしわ市しで銀行ぎんこう員いんの男おとこが妻つまを殺害さつがいした事件じけんで、犯行はんこうを手助てだすけしたとして殺人さつじん幇助ほうじょの罪つみに問とわれた銀行ぎんこう員いんの母親ははおやの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、千葉ちば地方裁判所ちほうさいばんしょは懲役ちょうえき7年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい懲役ちょうえき6年ねん）。同年どうねん12月がつ10日とおか、東京とうきょう高裁こうさいで求刑きゅうけいどおり懲役ちょうえき6年ねんに減げん軽けい判決はんけつ
  • 2021年ねん5月がつ28日にち - 兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市しの県営けんえい住宅じゅうたくで男おとこが交際こうさい相手あいてを殺害さつがいした事件じけんで、殺人さつじん罪ざいに問とわれた男おとこの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、神戸こうべ地方裁判所ちほうさいばんしょ姫路ひめじ支部しぶは懲役ちょうえき22年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい20年ねん）。
  • 2021年ねん7月がつ29日にち - 出会であい系けいサイトで知しり合あった女性じょせい7名めいを脅おどして、福岡ふくおか県けん福岡ふくおか市しの山中さんちゅうで手足てあしを縛しばって性的せいてき暴行ぼうこうを加くわえるなどした事件じけんで、強盗ごうとう・強制きょうせい性交せいこう等とう、強制きょうせいわいせつ致傷ちしょうなどの罪つみに問とわれた男おとこの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、福岡ふくおか地方裁判所ちほうさいばんしょは懲役ちょうえき16年ねんと懲役ちょうえき25年ねんを合あわせた懲役ちょうえき41年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい40年ねん）。
  • 2021年ねん8月がつ5日にち - 千葉ちば県けん浦安うらやす市しで軽けい乗用車じょうようしゃを飲酒いんしゅ運転うんてんし、大学生だいがくせいの乗のるバイクに衝突しょうとつした後のち、大学生だいがくせいを約やく1.4キロ引ひきずり殺害さつがいした事件じけんの加害かがい者しゃの男おとこの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、千葉ちば地方裁判所ちほうさいばんしょは殺人さつじん罪ざいの成立せいりつを認みとめた上うえで懲役ちょうえき16年ねん判決はんけつ（求刑きゅうけい15年ねん）。

有期ゆうき懲役ちょうえきの求刑きゅうけいに対たいする無期むき懲役ちょうえき判決はんけつの例れい

編集へんしゅう

なお、記載きさいのない限かぎり、最終さいしゅう的てきな量刑りょうけいは未み確認かくにん。

茨城いばらき県けん緑岡みどりおか村むら（現げん・水戸みと市し）の一家いっか4人にん殺人さつじん放火ほうか事件じけんで男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[3][4]
強盗ごうとう団だんが起おこした奈良なら・和歌山わかやま両りょう県けんにまたがる強盗ごうとう殺人さつじん・強盗ごうとう致死ちし各かく1件けん（3人にん死亡しぼう）、強盗ごうとう傷きず人じん3件けん、強盗ごうとう5件けん、窃盗せっとう8件けん。メンバーの1人ひとりの16歳さい少年しょうねんに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき10年ねん以上いじょう15年ねん以下いか[注釈ちゅうしゃく 1]）。主犯しゅはんは一いち審しん死刑しけい、控訴こうそ審しん無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ[5]
  • 1948年ねん12月21日にち - 福島ふくしま地方裁判所ちほうさいばんしょ平ひら支部しぶ（現げん・いわき支部しぶ）（裁判さいばん長ちょう不明ふめい） 共犯きょうはん者しゃと共ともに祖父母そふぼを殺害さつがいし、尊属そんぞく殺人さつじん・強盗ごうとう殺人さつじん罪ざいに問とわれた犯行はんこう時じ15歳さいの少年しょうねんに死刑しけい相当そうとうの無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）。控訴こうそ審しんの仙台せんだい高等こうとう裁判所さいばんしょ（江場えば盛もり次じ裁判さいばん長ちょう）も1949年ねん4月がつ27日にち、無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ。上告じょうこくせず確定かくてい。
公金こうきん横領おうりょう隠蔽いんぺいのため、岡山おかやま市しの味噌みそ会社かいしゃ放火ほうか事件じけんをはじめ、兵庫ひょうご県けんや岡山おかやま県けんでピストル強盗ごうとう等とうを起おこした2人ふたりに対たいし無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは各かく懲役ちょうえき15年ねん）。事件じけんによる死者ししゃはゼロ。共犯きょうはん3人にんもいずれも求刑きゅうけい超こえ判決はんけつ[6]
広島ひろしま市しの信用組合しんようくみあいに押おし入いり、事務じむ員いんを手斧ちょうなで殴打おうだして重傷じゅうしょうを負おわせた強盗ごうとう致傷ちしょう事件じけんで、男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき10年ねん）。共犯きょうはんとして起訴きそされた男性だんせいには無罪むざい判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき8年ねん）[7]
宮城みやぎ県けん石越いしこし村むら（現げん・登米とよね市し）で起おきた19歳さい少女しょうじょ（妊にん婦ふ）殺害さつがい事件じけんで、嘱託しょくたく殺人さつじん罪ざいの主張しゅちょうを退しりぞけ、交際こうさい相手あいてに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[8]。被告人ひこくにんが控訴こうそし、同年どうねん11月がつ17日にち、仙台せんだい高等こうとう裁判所さいばんしょ（大野おおの裁判さいばん長ちょう）は一いち審しん判決はんけつを破棄はき、一いち審しんの求刑きゅうけいと同おなじ懲役ちょうえき15年ねん判決はんけつ[9][10]
千葉ちば県けん船橋ふなばし市しで起おきたブローカー強盗ごうとう殺人さつじん事件じけんで、犯行はんこうグループの1人ひとりに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）。控訴こうそ。主犯しゅはんは一いち審しん死刑しけい、控訴こうそ審しん無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ[11]
  • 1954年ねん12月1日にち - 千葉ちば地方裁判所ちほうさいばんしょ（石井いしい(麻あさ)裁判さいばん長ちょう）
千葉ちば県けん船橋ふなばし市しで起おきた義兄ぎけいら3人にん殺傷さっしょう事件じけん（1人ひとり死亡しぼう）で男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[12]
神奈川かながわ県けん横須賀よこすか市しで元もと交際こうさい相手あいての母親ははおやと婚約こんやく者しゃにガソリンをかけて焼やき殺ころした男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[13]
福島ふくしま県けん保原ほばら町まち（現げん・伊達だて市し）で好意こういを抱だいていた女子高じょしこう生せいを殺害さつがいした元もと同級生どうきゅうせいに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）。犯行はんこう時じ17歳さいで、少年しょうねん法ほう51条じょう適用てきよう。一いち審しんで確定かくてい[14][15][16][17]
アメリカ占領せんりょう下かの那覇なは市しで起おきた民家みんか押おし込こみ強盗ごうとう致死ちし事件じけん（1人ひとり死亡しぼう）で男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[18]
静岡しずおか県けん浜松はままつ市しで成人せいじんの主犯しゅはんと共ともに暴力団ぼうりょくだん幹部かんぶを射殺しゃさつした19歳さい少年しょうねんに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき5年ねん以上いじょう10年ねん以下いか）。控訴こうそ。主犯しゅはんも求刑きゅうけい通どおり無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ。判決はんけつでは主犯しゅはんと被害ひがい者しゃとの個人こじん的てき確執かくしつとの主張しゅちょうを退しりぞけ、組織そしきぐるみの犯行はんこうであることを示唆しさ。暴力団ぼうりょくだんに対たいする極きわめて痛烈つうれつな批判ひはんが述のべられている[19]
  • 1965年ねん7月がつ2日にち - 水戸みと地方裁判所ちほうさいばんしょ（吉田よしだ裁判さいばん長ちょう）
少年しょうねん3人組にんぐみによる茨城いばらき県けん日立ひたち市しタクシー運転うんてん手しゅ射殺しゃさつ事件じけんで、主犯しゅはん格かくの16歳さい少年しょうねん（高校こうこう1年生ねんせい）に対たいし「成人せいじんならば当然とうぜん死刑しけい」として、死刑しけいを選択せんたくの上うえ、少年しょうねん法ほう51条じょうを適用てきようし無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[20]
埼玉さいたま県けん蕨わらび市しの母子ぼし3人にん通とおり魔ま殺傷さっしょう事件じけん（2人ふたり死亡しぼう）で、死刑しけい相当そうとうとした上うえ、刑法けいほう40条じょう（いん唖おし者しゃの罪つみの軽減けいげん。現在げんざいは廃止はいし）を適用てきようして無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[21]。1970年ねん10月がつ5日にちに上告じょうこく棄却ききゃく決定けっていが出でているが、最終さいしゅう的てきな量刑りょうけいは未み確認かくにん
高知こうち県けん東津野ひがしつの村むら（現げん・津野つの町まち）で起おきたタクシー運転うんてん手しゅ強盗ごうとう殺人さつじん事件じけんで、犯行はんこう時じ17歳さいの少年しょうねんに対たいし、「本来ほんらいなら死刑しけいが相当そうとう」として、死刑しけいを選択せんたくの上うえ、少年しょうねん法ほう51条じょうを適用てきようし無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[22]
長崎ながさき県けん対馬つしまで起おきた強盗ごうとう殺人さつじん事件じけんで、犯行はんこうグループの1人ひとりの男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき15年ねん）[23]。同年どうねん10月がつ19日にち、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょ（濱崎はまざき裕ひろし裁判さいばん長ちょう）は控訴こうそ棄却ききゃく判決はんけつ[24]。2007年ねん6月がつ25日にち、最高裁判所さいこうさいばんしょ第だい三さん小しょう法廷ほうてい（近藤こんどう崇たかし晴はれ裁判さいばん長ちょう）は上告じょうこく棄却ききゃく決定けってい。無期むき懲役ちょうえきが確定かくてい[25]。共犯きょうはん2人にんも求刑きゅうけい通どおり無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ、いずれも最高裁さいこうさいで確定かくてい
宮崎みやざき市しの女性じょせい殺人さつじん・死体したい損壊そんかい・遺棄いき事件じけんの裁判さいばん員いん裁判さいばんで、主犯しゅはんの男おとこに無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ（求刑きゅうけいは懲役ちょうえき25年ねん）[26]。2017年ねん4月がつ27日にち、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょ宮崎みやざき支部しぶ（根本ねもと渉わたる裁判さいばん長ちょう）は一いち審しん判決はんけつを破棄はき、求刑きゅうけいどおり懲役ちょうえき25年ねん判決はんけつ。2018年ねん10月がつ3日にち、最高裁判所さいこうさいばんしょ第だい一いち小しょう法廷ほうてい（木澤きさわ克之かつゆき裁判さいばん長ちょう）は上告じょうこく棄却ききゃく決定けってい。懲役ちょうえき25年ねんが確定かくてい

無期むき懲役ちょうえきの求刑きゅうけいに対たいする死刑しけい判決はんけつの例れい

編集へんしゅう
知人ちじん夫婦ふうふ殺傷さっしょう事件じけんで男おとこに死刑しけい判決はんけつ[27]。最終さいしゅう的てきな量刑りょうけいは未み確認かくにん
強盗ごうとう殺人さつじん事件じけんで20歳さいの男おとこに死刑しけい判決はんけつ[28]。1947年ねん12月12日にち、仙台せんだい高等こうとう裁判所さいばんしょ秋田あきた支部しぶは無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ。確定かくてい
伯母おば・妻子さいし殺傷さっしょう（3人にん殺害さつがい）の男おとこに死刑しけい判決はんけつ[29]。1950年ねん6月がつ12日にち、名古屋なごや高等こうとう裁判所さいばんしょは無期むき懲役ちょうえき判決はんけつ[30]。確定かくてい
米べい兵へいに対たいする3件けんの連続れんぞく強盗ごうとう致死傷ちししょう（1人ひとり死亡しぼう）と日本人にっぽんじん女性じょせい強盗ごうとう殺人さつじん放火ほうか事件じけん（1人ひとり殺害さつがい）で、黒人こくじん米兵べいへいBと愛人あいじん女性じょせいSに死刑しけい判決はんけつ[31]。1958年ねん3月がつ12日にち、仙台せんだい高等こうとう裁判所さいばんしょ（籠かご倉くら裁判さいばん長ちょう）は両りょう名なに無期むき懲役ちょうえき[32]。愛人あいじんSは確定かくてい。米兵べいへいBは上告じょうこくしたが、1958年ねん10月がつ2日にちに最高さいこう裁判所さいばんしょ第だい一いち小しょう法廷ほうてい（齋藤さいとう悠ゆう輔裁判さいばん長ちょう）で上告じょうこく棄却ききゃく決定けっていを受うけ確定かくてい[33][34]。
8歳さい少女しょうじょへの強姦ごうかん・殺人さつじん事件じけんで27歳さいの男おとこに死刑しけい判決はんけつ[35]。当初とうしょより殺意さついを否認ひにんしており、一旦いったん控訴こうそしたが、1958年ねん7月がつ11日にち、控訴こうそを取とり下さげ死刑しけい確定かくてい[36]

弁護べんご側がわ求刑きゅうけい

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裁判さいばん員いん裁判さいばんで、弁護べんご側がわが被告人ひこくにんが有罪ゆうざいであることを争あらそわない事件じけんにおいては、弁護べんご側がわも被告人ひこくにんに対たいして適正てきせいと考かんがえる刑罰けいばつを最終さいしゅう弁論べんろんにおいて述のべることが増ふえている。ただし、弁護べんご側がわが検察けんさつ側がわの求刑きゅうけいを無条件むじょうけんに追認ついにんしたり、検察けんさつ側がわよりも重おもい刑けいを求もとめたりすることは、弁護士べんごし職務しょくむ基本きほん規程きてい第だい46条じょうにより出来できない。検察けんさつ側がわの懲役ちょうえき30年ねんの求刑きゅうけいに対たいして、弁護べんご側がわが死刑しけいを求もとめたなどの事例じれいが該当がいとうし、この場合ばあい、担当たんとうした弁護士べんごしは日本にっぽん弁護士べんごし連合れんごう会かいないしは所属しょぞく弁護士べんごし会かいによる懲戒ちょうかい処分しょぶんの対象たいしょうとなる。

詳細しょうさいは「法曹ほうそう倫理りんり#基本きほん的てき規律きりつ」および「弁護士べんごしの懲戒ちょうかい処分しょぶん#懲戒ちょうかい事由じゆう」を参照さんしょう

検察けんさつ側がわの求刑きゅうけいと同様どうよう、何なんらの拘束こうそく力りょくも持もたないため、弁護べんご側がわの求刑きゅうけいを下回したまわる判決はんけつも違法いほうではなく、実際じっさい弁護べんご側がわ求刑きゅうけいを下回したまわる判決はんけつも存在そんざいする。

弁護べんご側がわ求刑きゅうけいを下回したまわる判決はんけつの例れい

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  • 2012年ねん2月がつ10日とおか　宇都宮うつのみや地方裁判所ちほうさいばんしょ　殺人さつじん未遂みすい事件じけんで懲役ちょうえき4年ねん6か月げつ（弁護べんご側がわ求刑きゅうけい懲役ちょうえき5年ねん6か月げつ。検察けんさつ側がわ求刑きゅうけいは懲役ちょうえき8年ねん）

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 当時とうじ、不定期ふていき刑けいの上限じょうげんは懲役ちょうえき5年ねん以上いじょう10年ねん以下いかであり、この求刑きゅうけいは検察官けんさつかんの誤あやまりか、誤報ごほうと思おもわれる。少年しょうねん法ほう51条じょう後段こうだん「罪つみを犯おかすとき一いち八はち歳さいに満みたない者ものに対たいしては、（中略ちゅうりゃく）無期むき刑けいをもって処断しょだんすべきときは、一いち〇年ねん以上いじょう一いち五ご年ねん以下いかにおいて、懲役ちょうえき又または禁錮きんこを科かする」との条文じょうぶんは、「10-15年ねんの範囲はんい内ないで定期ていき刑けいを科かす」という意味いみであるが、「同どう範囲はんい内ないで不定期ふていき刑けいを科かす」という誤あやまった解釈かいしゃく適用てきようがなされた事例じれいも存在そんざいする。判例はんれい参照さんしょう

出典しゅってん

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  1. ^ 長嶺ながみね超ちょう輝てる『裁判官さいばんかんの爆笑ばくしょうお言葉ことば集しゅう』（幻冬舎げんとうしゃ）
  2. ^ 裁判さいばん員いん裁判さいばん:増ふえた「求刑きゅうけい超こえ」判決はんけつ　裁判官さいばんかんだけの１０倍ばい　毎日新聞まいにちしんぶん 2014年ねん5月がつ30日にち
  3. ^ 読売新聞よみうりしんぶん茨城いばらき版ばん 1947年ねん6月がつ1日にち「求刑きゅうけいより重おもい判決はんけつ 一家いっか四よん人にん殺ころし犯人はんにんに無期むき懲役ちょうえき」
  4. ^ 茨城いばらき県けん警察けいさつ史し編へんさん委員いいん会かい編へん『茨城いばらき県けん警察けいさつ史し』（茨城いばらき県けん警察けいさつ本部ほんぶ発行はっこう,1976） P918「緑岡みどりおか村むらの一家いっか四よん人にん殺人さつじん放火ほうか事件じけん」。求刑きゅうけいについては記載きさいなし
  5. ^ 朝日新聞あさひしんぶん奈良なら版ばん 1947年ねん9月がつ19日にち「凶悪きょうあく強盗ごうとう団だんに判決はんけつ 主犯しゅはんは死刑しけい、その他たに重刑じゅうけい」
  6. ^ 山陽さんよう新聞しんぶん 1949年ねん4月がつ17日にち 3面めん「求刑きゅうけい15年ねんが無期むき 岡山おかやまミソ会社かいしゃの放火ほうか事件じけんの判決はんけつ」
  7. ^ 中国ちゅうごく新聞しんぶん 1951年ねん1月がつ20日はつか 3面めん「求刑きゅうけい十じゅう年ねんが無期むきに 強盗ごうとう事件じけんに異例いれいの判決はんけつ」
  8. ^ 河北かわきた新報しんぽう 1951年ねん3月がつ8日にち 2面めん「殺人さつじんと断定だんてい 石越いしこし村むらの愛人あいじん殺ごろしに無期むき懲役ちょうえき」
  9. ^ 河北かわきた新報しんぽう 1951年ねん7月がつ14日にち 4面めん「控訴こうそ審しんで懲役ちょうえき15年ねん 石越いしこし村むらの恋人こいびと殺ごろし」
  10. ^ 宮城みやぎ県けん警察けいさつ史し編へんさん委員いいん会かい編へん『宮城みやぎ県けん警察けいさつ史し 第だい二に巻かん』（宮城みやぎ県けん警察けいさつ本部ほんぶ発行はっこう,1972） P432「石越いしこし村むら十じゅう八はち引の娘むすめ殺ころし事件じけん」
  11. ^ 千葉ちば新聞しんぶん 1961年ねん9月がつ28日にち 1面めん「四よん名めいに死刑しけいと無期むき 船橋ふなばしブローカー殺ごろしに判決はんけつ」
  12. ^ 朝日新聞あさひしんぶん千葉ちば版ばん 1949年ねん12月2日にち「無期むき懲役ちょうえきの判決はんけつ 船橋ふなばしの傷害しょうがい殺人さつじん事件じけん」
  13. ^ 読売新聞よみうりしんぶん神奈川かながわ版ばん 1956年ねん3月がつ27日にち「求刑きゅうけいより重おもい無期むき ガソリン殺人さつじんに判決はんけつ」
  14. ^ 福島ふくしま民みん報ほう 1959年ねん4月がつ28日にち 夕刊ゆうかん3面めん「保原ほばらの女高生じょこうせい殺ごろしに 無期むき懲役ちょうえきの判決はんけつ」、同どう29日にち 朝刊ちょうかん5面めん「女高生じょこうせい殺ころし判決はんけつ 各界かくかいの意見いけん」
  15. ^ 福島ふくしま民みん友とも 1959年ねん4月がつ28日にち 夕刊ゆうかん1面めん「女高生じょこうせい殺ごろしに無期むき懲役ちょうえき 福島ふくしま地裁ちさい 求刑きゅうけいより重おもい判決はんけつ下くだる」、同どう29日にち 朝刊ちょうかん7面めん「反省はんせいの色いろない少年しょうねん 女高生じょこうせい殺ごろし 福島ふくしま地裁ちさい初はつの重おもい判決はんけつ」
  16. ^ 福島ふくしま県けん警察けいさつ本部ほんぶ編へん『福島ふくしま県けん犯罪はんざい史し 第だい五ご巻かん』（福島ふくしま県けん警察けいさつ本部ほんぶ発行はっこう,1990） P504「伊達だて郡ぐん保原ほばら町まち、福島ふくしま電鉄でんてつ保原ほばら駅えき構内こうないでの殺人さつじん事件じけん」
  17. ^ 下級かきゅう裁判所さいばんしょ刑事けいじ裁判さいばん例れい集しゅう 1巻かん4号ごうP1126「少年しょうねん法ほう第だい五ご一いち条じょう前段ぜんだんによって無期むき懲役ちょうえきをい渡いわたした事例じれい」
  18. ^ 沖縄おきなわタイムス 1960年ねん12月31日にち 朝刊ちょうかん7面めん「Sに無期むき懲役ちょうえき 樋川ひかわ強つよし殺ころせ事件じけん 求刑きゅうけい上回うわまわる重おもい判決はんけつ」
  19. ^ 静岡しずおか新聞しんぶん 1964年ねん3月がつ28日にち 朝刊ちょうかん7面めん「Sと少年しょうねんに無期むき刑けい 暴力団ぼうりょくだん員いんの復ふくしゅう殺人さつじん “許ゆるせぬ行為こうい”と判決はんけつ」、下級かきゅう裁判所さいばんしょ刑事けいじ裁判さいばん例れい集しゅう 6巻かん3・4合併がっぺい号ごうP303「暴力団ぼうりょくだん組織そしき相互そうご間あいだでのピストルによる殺人さつじん及および埋没まいぼつによる死体したい遺棄いき等とうにつき組織そしき暴力ぼうりょくの害悪がいあくを強調きょうちょうして、少年しょうねんを含ふくむ被告人ひこくにん二に名めいに無期むき懲役ちょうえきをい渡いわたした事例じれい」、家庭かてい裁判さいばん月報げっぽう 16巻かん8号ごうP145「成人せいじんと共謀きょうぼうのうえ、殺人さつじん等とうの事件じけんを犯おかした暴力団ぼうりょくだん配下はいかの少年しょうねんを無期むき懲役ちょうえきに付ふした事例じれい」
  20. ^ 茨城新聞いばらきしんぶん 1965年ねん7月がつ3日にち 7面めん「主犯しゅはんの少年しょうねんに無期むき 高校生こうこうせいの強盗ごうとう殺人さつじん事件じけん 二に人にんは五ご-八はち年ねん 求刑きゅうけいより重おもい判決はんけつ」
  21. ^ 埼玉さいたま新聞しんぶん 1969年ねん2月がつ1日にち 7面めん「蕨わらびの母子ぼし殺傷さっしょう事件じけんに判決はんけつ 求刑きゅうけいより重おもい無期むき “善悪ぜんあくの判断はんだん力りょくは正常せいじょう”」
  22. ^ 高知新聞こうちしんぶん 1969年ねん7月がつ19日にち付づけ朝刊ちょうかん、13面めん「タクシー運転うんてん手強てごわ殺ころせ事件じけん 求刑きゅうけい上回うわまわる無期むき 「少年しょうねんに反省はんせいの色いろなし」 高知こうち地裁ちさい」
  23. ^ 長崎ながさき新聞しんぶん 2006年ねん2月がつ18日にち 27面めん「対馬つしま強盗ごうとう殺人さつじん 2被告ひこくに無期むき懲役ちょうえき 長崎ながさき地裁ちさい判決はんけつ 1被告ひこくは求刑きゅうけい上回うわまわる」
  24. ^ 長崎ながさき新聞しんぶん 2006年ねん10月がつ20日はつか 25面めん「対馬つしまの強つよ殺ころせ 二に審しんも無期むき懲役ちょうえき 福岡ふくおか高裁こうさい判決はんけつ 求刑きゅうけい上回うわまわる」。控訴こうそ審しん判決はんけつ文ぶん（裁判所さいばんしょサイト 裁判さいばん例れい情報じょうほう「被告人ひこくにんが共犯きょうはん者しゃ2名めいと共謀きょうぼうの上うえ、金融きんゆう業ぎょうを営いとなむ被害ひがい者しゃ夫婦ふうふを殺害さつがいして金品きんぴんを強つよ取としようとしたが、金品きんぴんの発見はっけんにいたらずその目的もくてきを遂とげなかったものの、その際さい、被害ひがい者しゃである妻つまを殺害さつがいした事案じあんにつき、懲役ちょうえき15年ねんの求刑きゅうけいに対たいして無期むき懲役ちょうえきをい渡いわたした原審げんしんの判断はんだんを維持いじした事例じれい」）
  25. ^ 長崎ながさき新聞しんぶん 2007年ねん6月がつ28日にち 25面めん「対馬つしま・金融きんゆう業者ぎょうしゃ宅たく妻つま殺害さつがい 2被告ひこく 無期むき確定かくていへ 最高裁さいこうさい」
  26. ^ 宮崎みやざき日にち日にち新聞しんぶん 1面めんほか「女性じょせい殺害さつがい A被告ひこくに無期むき 宮崎みやざき地裁ちさい判決はんけつ 「悪質あくしつ」求刑きゅうけい上回うわまわる」
  27. ^ 『朝日新聞あさひしんぶん』1946年ねん11月15日にち大阪おおさか朝刊ちょうかん2面めん「求刑きゅうけい無期むきに判決はんけつ死刑しけい」（朝日新聞あさひしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ）
  28. ^ 『秋田あきた魁いさお新報しんぽう』1947年ねん7月がつ9日にち2面めん「殺人さつじん青年せいねんに死刑しけい 上郷かみごう事件じけんへ求刑きゅうけいより重おもい判決はんけつ」（秋田魁新報社あきたさきがけしんぽうしゃ）
  29. ^ 『伊勢いせ新聞しんぶん』1949年ねん12月29日にち2面めん「小俣おまたの伯母おば殺ごろしに死刑しけい」（伊勢いせ新聞しんぶん社しゃ）
  30. ^ 『伊勢いせ新聞しんぶん』1950年ねん6月がつ13日にち3面めん「死刑しけい覆くつがえし無期むき懲役ちょうえき 度会わたらいの伯父おじ夫婦ふうふ殺ころし控訴こうそ審しん」（伊勢いせ新聞しんぶん社しゃ）
  31. ^ 『河北かわきた新報しんぽう』1947年ねん3月がつ20日はつか夕刊ゆうかん1面めん「B、Sに死刑しけい 苦竹にがたけ放火ほうか殺人さつじん事件じけん 求刑きゅうけい（無期むき）を覆くつがえす判決はんけつ」（河北新報社かほくしんぽうしゃ）。日米にちべい行政ぎょうせい協定きょうてい締結ていけつ後ご、米兵べいへいに初はじめて死刑しけい判決はんけつが出だされたケース。なお、米兵べいへいBは米兵べいへい3人にんに対たいする強盗ごうとう致死傷ちししょう事件じけんはアメリカの軍事ぐんじ裁判さいばんで無期むき禁錮きんこ刑けい判決はんけつ（のち25年ねんに減げん軽けい）を受うけており、日本にっぽんの裁判さいばんで裁さばかれたのは日本人にっぽんじん女性じょせいに対たいする強つよ殺ころせ放火ほうか事件じけんのみ。愛人あいじんSは全ぜん事件じけんを日本にっぽんの裁判さいばんで裁さばかれた。
  32. ^ 『河北かほく新報しんぽう』1958年ねん3月がつ12日にち夕刊ゆうかん1面めん「「B事件じけん」に判決はんけつ 控訴こうそ審しん公判こうはん 二に人にんとも無期むき懲役ちょうえき 情状じょうじょう大おおきく認みとめらる」（河北新報社かほくしんぽうしゃ）
  33. ^ 『河北かほく新報しんぽう』1958年ねん10月がつ2日にち夕刊ゆうかん3面めん「B 無期むき懲役ちょうえき確定かくてい 仙台せんだいの放火ほうか殺人さつじん 最高裁さいこうさい、上告じょうこくを棄却ききゃく」（河北新報社かほくしんぽうしゃ）
  34. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょ第だい一いち小しょう法廷ほうてい決定けってい 1958年ねん（ 昭和しょうわ33年ねん）10月がつ2日にち 『最高裁判所さいこうさいばんしょ裁判さいばん集しゅう刑事けいじ』（集あつまり刑けい）第だい128号ごう1頁ぺーじ、昭和しょうわ33年ねん(あ)第だい735号ごう、『強盗ごうとう殺人さつじん、放火ほうか被告ひこく事件じけん』。 - 最高さいこう裁判所さいばんしょ裁判官さいばんかん：齋藤さいとう悠ゆう輔（裁判さいばん長ちょう）・下飯坂しもいいざか潤じゅん夫おっと・高木たかぎ常つね七なな
  35. ^ 『毎日新聞まいにちしんぶん』1957年ねん12月28日にち夕刊ゆうかん3面めん「二人ふたりに死刑しけい判決はんけつ 少女しょうじょ殺ごろし（田無たなし）と老女ろうじょ強きょう殺ころせ（八王子はちおうじ）」（毎日新聞まいにちしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ）。記事きじは縮刷しゅくさつ版ばんでも確認かくにんできるが、各紙かくしの地方ちほう版ばん（朝日新聞あさひしんぶん・毎日新聞まいにちしんぶんの都下とか版ばん、読売新聞よみうりしんぶんの三さん多摩たま版ばん）ではより詳細しょうさいな記事きじが掲載けいさいされている。裁判さいばん長ちょうは談話だんわの中なかで、上記じょうき仙台せんだい地裁ちさいの求刑きゅうけい超こえ死刑しけい判決はんけつに触ふれている（毎日新聞まいにちしんぶん 都下とか毎日まいにち 1957年ねん12月29日にち）。被告人ひこくにんに無期むき懲役ちょうえきを求刑きゅうけいしたのは日本にっぽん初はつの女性じょせい検事けんじ・門もん上うえ千恵子ちえこ。
  36. ^ 『読売新聞よみうりしんぶん』1958年ねん7月がつ29日にち三さん多摩たま読売よみうり「Cちゃん殺ころし死刑しけい確定かくてい」

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